JP3175745B2 - ヘッドチップの取付け装置 - Google Patents

ヘッドチップの取付け装置

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JP3175745B2 JP14346792A JP14346792A JP3175745B2 JP 3175745 B2 JP3175745 B2 JP 3175745B2 JP 14346792 A JP14346792 A JP 14346792A JP 14346792 A JP14346792 A JP 14346792A JP 3175745 B2 JP3175745 B2 JP 3175745B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はヘッドチップの取付け装
置に係り、とくにヘッドチップをヘッドベース上に位置
決めして取付ける装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開昭60−171621号公報に記載
されているヘッドチップの取付け装置は、ヘッドチップ
を位置決めする際に、チップをベースより浮かした状態
で位置出しを行なうようにしている。そしてこの後にヘ
ッドチップをベース上において接着固定するようにして
いる。
【0003】特開平1−264626号公報によって提
案されている取付け装置は、ヘッドチップを位置決めす
る際に、ヘッドチップを吸着してこのチップをベース上
に押付けた状態で位置出しを行なうようにしており、そ
の後にチップをベース上に置いて接着固定するようにし
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特開昭60−1716
21号公報に記載されている接着固定の方法によると、
ヘッドチップをベース上に置いたときに、位置ずれを生
ずるために精密な位置決めがし難いという不利がある。
【0005】特開平1−264626号公報に記載され
ている方法は、ヘッドチップを吸着力のみによってベー
ス上に押付けた状態で位置出しを行なうようにしている
ために、位置出しの正確さに欠ける難点がある。
【0006】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たものであって、精密な位置出しを行なうことを可能に
するとともに、比較的単純な構成から成るヘッドチップ
の取付け装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、ヘッドチ
ップをベース上に位置決めして取付ける取付け装置にお
いて、前記ヘッドチップを把持して移動させる移動手段
が真空吸着機構と、機械式把持機構と、ベース上に前記
ヘッドチップを押付ける押付け機構と、前記真空吸着機
構の空洞部内に出没自在に挿通された押えピンと、を具
備し、前記ヘッドチップを前記押付け機構によって押付
けながらベース上で位置出しを行なうとともに、位置出
しされた前記ヘッドチップを前記押えピンによって押え
ながら前記押付け機構を退避させ、接着剤を供給して前
記ヘッドチップを前記ベースに接着することを特徴とす
るヘッドチップの取付け装置に関するものである。
【0008】第2の発明は、上記第1の発明において、
前記真空吸着機構が前記押付け機構を兼用しており、前
記真空吸着機構の先端部によって前記ヘッドチップを前
記ベース上に押付けるようにしたことを特徴とするヘッ
ドチップの取付け装置に関するものである。
【0009】
【作用】第1の発明によれば、真空吸着機構と、機械式
把持機構と、押付け機構とを具備する移動手段によって
ヘッドチップがベース上に移動される。そして押付け機
構によって押付けながらベース上で位置出しされる。し
かも押えピンによって押えながら接着剤を供給してヘッ
ドベースに接着剤で接着することになる。
【0010】第2の発明によれば、真空吸着機構が押付
け機構を兼用するようになっているために、この真空吸
着機構の先端部によってヘッドチップがベース上に押付
けられ、この状態でヘッドチップの位置出しが行なわれ
ることになる。
【0011】
【実施例】本実施例に係る装置は、VTR等に用いられ
る磁気ヘッドの組立て装置に関するものであって、磁気
ヘッドの本体部分を構成するヘッドチップを磁気ヘッド
のベースに位置決めして接着固定するための装置に関す
るものである。
【0012】図1はヘッドチップの位置決め機構を示し
ており、ヘッドチップ1はチップ供給台11に1枚ずつ
供給されるようになっている。このときにヘッドチップ
1の表裏は規制されている。位置決め精度は比較的粗い
状態であって、図2のカメラ52を通してヘッドチップ
1の位置計測ができる程度の位置決め精度である。ヘッ
ドチップ1のチップ供給台11への供給形態は自由であ
る。
【0013】これに対してヘッドチップ1が接着固定さ
れるヘッドベース2はベース位置決め台12上でレバー
13等によって位置決め固定されるようになっている。
ベース2の基準面は図5における互いに直交する2つの
端面2a、2bである。これらの基準面を利用してベー
ス2をベース位置決め台12上に位置決めした状態でヘ
ッドチップ1をベース2に対して位置決めして接着固定
するようになっている。そして組立て後にベース2ごと
ベース位置決め台12から排出される。その後に新たな
ベース2をベース位置決め台12に供給する。ベース2
の供給および排出形態は自由である。
【0014】ヘッドチップ1を把持して移動させる移動
機構は、図1に示す回転テーブル14、xテーブル1
5、yテーブル16上にある。ヘッドチップ1を載置し
たり、位置決めする際に、これらのテーブル14〜16
を駆動するようにしている。
【0015】ヘッドチップ1を移動させる移動機構は、
z軸方向に移動可能である。zテーブル28は直線案内
26を介して移動されるようになっている。zテーブル
28の端面にはカムフォロア25が取付けられている。
カムフォロア25の外周はカム円板24の外周面に接し
ている。カム円板24はベアリングユニット23で支持
されている。カム円板24の回転はカップリング22を
介してモータ21の駆動によって達成されるようになっ
ている。
【0016】そしてテーブル17とzテーブル28との
間に引張りコイルばね27を掛渡すようにしている。吸
着ノズル37でヘッドチップ1を吸着する際に、ヘッド
チップ1に過大な外力が働かないようにするためであ
る。なおヘッドチップ供給台11の高さとベース位置決
め台12に固定されているベース2の上面の高さは同一
になっている。
【0017】図1に示す吸着ノズル37はzテーブル2
8に固定されている。そしてエアチューブ38を介して
吸引ポンプを駆動することによって、吸着ノズル37の
端面37b(図10参照)でヘッドチップ1を吸着また
は離脱することができるようにしている。
【0018】吸着ノズル37内には押えピン34が摺動
可能に配されている。押えピン34は直線案内36を介
して吸着ノズル37に対してz方向に相対的に移動され
るようになっている。
【0019】相対的に移動される形態として2種類の形
態が存在する。1つは押えピン34が固定で吸着ノズル
37が移動する形態である。もう1つの形態は、吸着ノ
ズル37が固定で、押えピン34が移動する形態であ
る。
【0020】押えピン34でヘッドチップ1を押付ける
際に、ヘッドチップ1に過大な外力が働かないように、
圧縮コイルばね35を用いるようにしている。押えピン
34を移動させる際には、エアシリンダ32によって行
なうようにしている。エアシリンダ32は取付け板31
を介してテーブル17に固定されている。
【0021】チャック爪48は直線案内45を介してz
テーブル28に支持されており、x方向に移動されるよ
うになっている。チャック爪48にはカムフォロア47
が取付けられている。カムフォロア47の外周面はカム
板43に接触している。カム板43は直線案内42を介
してzテーブル28上でz方向に移動するようになって
いる。そしてカム板43はエアシリンダ41によって駆
動されるようになっている。
【0022】ヘッドチップ1に対するチャック爪48の
把持力は、チャック爪48とzテーブル28との間に介
装されている圧縮コイルばね46によって与えられるよ
うになっている。ヘッドチップ1を把持する際に、図1
上でカム板43はz方向に移動することによって、チャ
ック爪48はx方向左方に移動されるようになってい
る。
【0023】図2はチップ供給台11の上方に配されて
いるチップ位置計測用光学装置を示している。この装置
は光学系51とカメラ52とを備え、これらが図外の固
定手段によって固定されている。ヘッドチップ1がチッ
プ供給台11上に供給されると、ヘッドチップ1の基準
点からのずれ量x1 、y1 と基準線からの傾きθ1 を計
測するようにしている(図7参照)。
【0024】ヘッドチップ1を移載する際に、ヘッドチ
ップ1の供給機構やヘッドチップ1を取扱う移動機構が
チップ供給台11上に移動しても、光学系51と機械的
に干渉しない焦点距離が確保されている。なお計測方法
および画像処理の方法については任意の方法が採用され
てよい。
【0025】図3に示す光学装置は、ベース位置決め台
12側に設けられている装置を示しており、顕微鏡7
1、光学系72、および一対のカメラ73から構成され
ている。
【0026】またベース位置決め台12の側方には顕微
鏡61、光学系62、カメラ63が固定されている。
【0027】ヘッドチップ1をベース位置決め台12上
に固定されているベース2に対して位置出しする際に、
ヘッドチップ1の基準点からのずれ量および基準線から
の傾きをこれらの装置によって計測するようにしてい
る。計測精度はチップ供給台11における計測精度より
も高くなっている。
【0028】顕微鏡71、光学系72、およびカメラ7
3から成る装置による計測によって、ヘッドチップ1の
y方向のずれ量およびヘッドチップ1の傾きを計測する
ようにしている。これに対して顕微鏡61、光学系6
2、およびカメラ63から成る装置によって、ヘッドチ
ップ1のギャップ位置のx方向のずれ量を計測してい
る。なおこれらの装置による計測方法については、任意
の方法が選択されてよい。
【0029】図4はチップ供給台11に供給されるヘッ
ドチップ1の形状を示している。また図5はベース供給
台12に供給されるベース2の形状を示している。図6
はヘッドチップ1が接着固定されたベース2を示してい
る。
【0030】つぎに図8〜図28によって、ヘッドチッ
プ1のヘッドベース2に対する位置決めおよび接着の動
作手順について説明する。
【0031】ヘッドチップ1がチップ供給台11に供給
された後に、ヘッドチップ1の位置計測を行なう。位置
計測値に応じて、ヘッドチップ1を取扱う回転テーブル
14、xテーブル15、yテーブル16を駆動する。
【0032】図10に示すように、吸着ノズル37の垂
直な基準面37aとヘッドチップ1の左端面との間のS
x が一定の値になるように設定する。同様に基準面37
aと平行な方向についても吸着ノズル37とヘッドチッ
プ1との間が一定値になるようにする。
【0033】一定値として、吸着ノズル37をヘッドチ
ップ1上に降ろしたときに、基準面37bのみがヘッド
チップ1と接触し、チャック爪48がヘッドチップ1と
機械的に干渉しない位置であることが必要である(図8
参照)。ヘッドチップ1と吸着ノズル37との間の相対
位置を決定した後に、吸着ノズル37を図9に示すよう
にヘッドチップ1上に下降させる。
【0034】次いで図11および図12に示すように、
ヘッドチップ1をチップ供給台11上でチャック爪48
によって把持する。ヘッドチップ1はその左端面が吸着
ノズル37の基準面37aに接するまで横方向に移動さ
れる。
【0035】図29はヘッドチップ1をチャック爪48
によって把持するときの力関係を示している。ヘッドチ
ップ1は非常に欠け易く、z方向にヘッドチップ1にか
かる外力Hと摩擦係数μ1 、μ2 を小さくする必要があ
る。またチャック爪48をゆっくりと移動させる必要が
ある。チャック爪48によって側方から力Fで把持した
後に、吸着ノズル37の内部を吸引してヘッドチップ1
を吸着ノズル37の先端部で吸着する。
【0036】吸着ノズル37によってヘッドチップ1を
吸着した後に、チップ供給台11上でチャック爪48に
よるヘッドチップ1の把持を解除する。ヘッドチップ1
はその厚みが薄くなっている。チャック爪48や基準面
37aに接するヘッドチップ1の端面は必ずしも垂直で
はない。把持した状態でヘッドチップ1をチップ供給台
11からz方向に持上げると、z方向の力のバランスが
崩れてヘッドチップ1が斜めになったり、把持できずに
チップ1を落す場合がある。これらの不具合を避けるた
めに、吸着ノズル37で吸着したならば、ヘッドチップ
1のチャック爪48によるチャックを解除するようにし
ている(図13参照)。
【0037】ヘッドチップ1を吸着したままで吸着ノズ
ル37をz方向上方に上昇させる。上昇方向の移動量
は、ヘッドチップ1の底面がチップ供給台11の上面か
ら少し離れる程度であってよい。移動量はカム円板24
の偏心量の差によって与えられる。
【0038】吸着ノズル37を載せている回転テーブル
14、xテーブル15、yテーブル16を駆動すること
により、ヘッドチップ1をベース位置決め台12上に固
定されているベース2上に移載する。移載する位置は、
ヘッドチップ1の外形がベース位置決め台12側に設け
られているカメラ63、73の視野に入る定位置であ
る。顕微鏡71の焦点深度は、ヘッドチップ1が移載さ
れる高さと、ヘッドチップ1がベース2上に置かれる高
さの差以上確保されている(図14参照)。
【0039】ヘッドチップ1がベース2上に供給された
後に、ヘッドチップ1の位置計測を行なう。ヘッドチッ
プ1がベース2に対して本来あるべき位置と計測値の相
違分ヘッドチップ1を取扱う移動機構を載せている回転
テーブル14、xテーブル15、yテーブル16を駆動
する。
【0040】駆動後に再度ヘッドチップ1の位置計測を
行ない、本来あるべき位置に入るまで駆動と計測をベー
ス2上において上空中で繰返す(図15参照)。
【0041】ヘッドベース2での位置出し終了後にヘッ
ドチップ1をベース2上に置く。そして置いた後にヘッ
ドチップ1の位置計測を行なう。運良くヘッドチップ1
が本来あるべき位置、すなわちヘッドチップ1を置いた
ときに位置ずれを生じない位置にあるときには、押えピ
ン34をヘッドチップ1に押付ける。この状態で吸着ノ
ズル37のみを上昇させ、接着剤を塗布すればよい(図
24〜図28参照)。
【0042】多くの場合に、ヘッドチップ1をベース2
上に置くと、位置ずれを生ずる。ヘッドチップ1に働く
外力にx−y方向の分力を含み、チップ吸着力よりも大
きい場合にヘッドチップ1はx−y方向に位置ずれを生
ずる。
【0043】例えばヘッドチップ1の部品精度上、吸着
面37bとベース1の接触面の平行度が出ていない場合
には、図31に示されるように、x−y方向に外力を生
ずることになり、吸着ノズル37がベース2上面に垂直
に移動しない場合にはx−y方向に外力を生じて位置ず
れを起す。
【0044】以下位置ずれを生じてヘッドチップ1が本
来あるべき位置に入らない場合について説明する。
【0045】図16に示すように、ヘッドチップ1をヘ
ッドベース2上で把持する。ヘッドチップ1をヘッドベ
ース2上で位置出しする際に、吸着ノズル37の吸着力
だけでは、x−y方向の外力に負けて位置ずれを生じ、
精密に位置決めをすることができないからである(図1
7参照)。
【0046】ヘッドチップ1をヘッドベース2上で把持
した状態で、ヘッドチップ1の位置計測を行なう。本来
あるべき位置と計測値との相違分テーブル14、15、
16を駆動して位置出しを行なう。本来あるべき位置に
入るまで駆動と計測をベース2上で繰返す。
【0047】ベース2上において中空上でほぼ位置出し
されているので、ヘッドベース2上での移動量は比較的
微少量でよく、位置出しも短時間で終了する。吸着ノズ
ル37の基準面37bでヘッドチップ1をz方向に押付
けているので、ヘッドチップ1はベース2の上面に接し
ながら移動する(図19参照)。
【0048】ヘッドチップ1をベース2上で位置決めし
た後に図20に示すように押えピン34をヘッドチップ
1上に押付ける。把持解除後にヘッドチップ1の位置ず
れを生じ難くする(図20および図21参照)。
【0049】ヘッドチップ1のチャック爪48によるチ
ャックの解除後に吸着を断つ(図22および図23参
照)。そしてヘッドチップ1を押えピン34で押えた状
態で吸着ノズル37をz方向上方に移動させる。ヘッド
チップ1を吸着ノズル37で覆っていると接着剤が吸着
ノズル37にも付着してしまうからである(図24参
照)。
【0050】ヘッドチップ1を押えピン34で押えた状
態で接着剤ノズル81を作動させ、接着剤を図26に示
すように塗布する。そして接着剤が硬化した後に押えピ
ン34をz軸方向に上げる(図27参照)。
【0051】ヘッドチップ1を扱う吸着ノズル37を備
える移動機構がベース位置決め台12側にある間に、新
たなヘッドチップ1がチップ供給台11上に供給され
る。カメラ52によるヘッドチップ1の位置の計測もこ
の間に行なわれる。
【0052】一方ヘッドチップ1を取扱う吸着ノズル3
7を含む移動機構がチップ供給台11上にある間に、ヘ
ッドチップ1を貼付けたベース2ごとベース位置決め台
12から排出される。そしてその後に新たなベース2が
ベース位置決め台12に供給される。
【0053】図30は吸着ノズル37のz方向の3つの
位置と動作手順との関係を示している。
【0054】なお上記実施例の説明において、1枚のヘ
ッドベース2に対して1枚のヘッドチップ1を位置決め
する方法および移動機構について例として説明してい
る。しかし1枚のヘッドベース2に対して多数枚のヘッ
ドチップ1を位置決め固定する際にも、本位置決め方法
および移動機構を適用できるのは言うまでもない。
【0055】このように本実施例に係る装置は、ヘッド
チップ1を位置決めする際に、ヘッドチップ1をベース
2上に押付けながら機械的に把持し、位置出しを行なう
ようにしている。そしてヘッドチップ1を移動させる移
動機構が、吸着ノズル37から成る真空吸着機構と、チ
ャック爪48から成る機械式把持機構と、ヘッドチップ
1をベース2上に押付ける吸着ノズル37とを兼用する
押付け機構とを備えている。
【0056】このようにヘッドチップ1をベース2上に
押し当てながら機械的に把持して動かすことによって、
精密な位置決めが達成される。また1つの移動機構によ
ってヘッドチップ1の移載と、位置決め・押えとが達成
されるので、ヘッドチップ1の貼付け装置を比較的単純
な機構とすることができる。
【0057】
【発明の効果】第1の発明は、ヘッドチップを把持して
移動させる移動手段が真空吸着機構と、機械式把持機構
と、ベース上にヘッドチップを押付ける押付け機構と、
真空吸着機構の空洞部内に出没自在に挿通された押えピ
ンと、を具備し、ヘッドチップを押付け機構によって押
付けながらベース上で位置出しを行なうとともに、位置
出しされたヘッドチップを押えピンによって押えながら
押付け機構を退避させ、接着剤を供給してヘッドチップ
をベースに接着するようにしたものである。従ってヘッ
ドチップのベースに対する正確な位置決めが可能にな
る。しかも位置出しされたヘッドチップを押えピンによ
って押えながら押付け機構を退避させ、接着剤を供給し
てヘッドチップをベースに接着するようにしているため
に、小さなヘッドチップであっても確実に押えてヘッド
ベースに接着することができる。しかも接着の際に押付
け機構が退避されているために、押付け機構に接着剤が
付着することが防止される。
【0058】第2の発明は、真空吸着機構が押付け機構
を兼用するようになっており、真空吸着機構の先端部に
よってヘッドチップをヘッドベースに押付けるようにし
たものである。従ってヘッドチップの取付け装置の構造
を簡潔な構造とすることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ヘッドチップの取付け装置の全体の構造を示す
正面図である。
【図2】チップ供給台上に供給されたヘッドチップの位
置を検出する光学的測定装置の斜視図である。
【図3】ベース位置決め台に設けられているヘッドチッ
プの位置を検出する光学的測定装置の斜視図である。
【図4】ヘッドチップの平面図である。
【図5】ヘッドベースの平面図である。
【図6】ヘッドチップが取付けられたヘッドベースの平
面図である。
【図7】ヘッドチップの光学系による測定量を示す平面
図である。
【図8】ヘッドチップの供給装置の要部正面図である。
【図9】ヘッドチップの押付けを示す要部正面図であ
る。
【図10】押付けられた状態のヘッドチップの付近を示
す拡大正面図である。
【図11】ヘッドチップを供給位置で把持した状態の正
面図である。
【図12】把持されたヘッドチップの付近を示す拡大正
面図である。
【図13】把持を解除された状態の正面図である。
【図14】ヘッドチップの移載を示す要部正面図であ
る。
【図15】ヘッドベース上空での位置出しを示す要部正
面図である。
【図16】ヘッドベース上にチップを載置する状態を示
す要部正面図である。
【図17】ヘッドチップをベース上で把持した状態を示
す要部正面図である。
【図18】把持されたヘッドチップの付近を示す拡大正
面図である。
【図19】ヘッドチップをベース上で位置出しする状態
の要部正面図である。
【図20】ヘッドチップを押えピンで押える状態を示す
要部正面図である。
【図21】ピンで押えられたヘッドチップの付近の拡大
正面図である。
【図22】把持を解除した状態の正面図である。
【図23】把持を解除されたヘッドチップの付近の拡大
正面図である。
【図24】吸着ノズルを上昇する状態を示す正面図であ
る。
【図25】ヘッドチップの付近の拡大正面図である。
【図26】接着剤の塗布を示す正面図である。
【図27】押えピンの上昇を示す正面図である。
【図28】ヘッドベース上に接着されたヘッドチップの
拡大正面図である。
【図29】ヘッドチップの把持の力関係を示す要部正面
図である。
【図30】吸着ノズルの3つの位置を示す正面図であ
る。
【図31】ヘッドチップの位置ずれの原因を説明する正
面図である。
【符号の説明】
1 ヘッドチップ 2 ヘッドベース 2a、2b 端面 11 チップ供給台 12 ベース位置決め台 13 レバー 14 回転テーブル 15 xテーブル 16 yテーブル 17 テーブル 21 モータ 22 カップリング 23 ベアリングユニット 24 カム円板 25 カムフォロア 26 直線案内 27 引張りコイルばね 28 zテーブル 31 取付け板 32 エアシリンダ 34 押えピン 35 圧縮コイルばね 36 直線案内 37 吸着ノズル 37a 基準面 37b 端面 41 エアシリンダ 42 直線案内 43 カム板 45 直線案内 46 圧縮コイルばね 47 カムフォロア 48 チャック爪 51 光学系 52 カメラ 61 顕微鏡 62 光学系 63 カメラ 71 顕微鏡 72 光学系 73 カメラ 81 接着剤ノズル
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−141011(JP,A) 特開 昭60−171621(JP,A) 実開 昭63−36909(JP,U) 実開 平4−20611(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 5/53

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッドチップをベース上に位置決めして
    取付ける取付け装置において、 前記ヘッドチップを把持して移動させる移動手段が真空
    吸着機構と、機械式把持機構と、ベース上に前記ヘッド
    チップを押付ける押付け機構と、前記真空吸着機構の空
    洞部内に出没自在に挿通された押えピンと、を具備し、 前記ヘッドチップを前記押付け機構によって押付けなが
    らベース上で位置出しを行なうとともに、位置出しされ
    た前記ヘッドチップを前記押えピンによって押えながら
    前記押付け機構を退避させ、接着剤を供給して前記ヘッ
    ドチップを前記ベースに接着することを特徴とするヘッ
    ドチップの取付け装置。
  2. 【請求項2】 前記真空吸着機構が前記押付け機構を兼
    用しており、前記真空吸着機構の先端部によって前記ヘ
    ッドチップを前記ベース上に押付けるようにしたことを
    特徴とする請求項1に記載のヘッドチップの取付け装
    置。
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JPH05314442A (ja) 1993-11-26

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