JP3175076B2 - 異種金属、断熱材を使った多重管の製造方法 - Google Patents

異種金属、断熱材を使った多重管の製造方法

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、上下水道関
係、自動車関係、電気関係、ガス関係、機械関係、精密
部品関係、その他広範囲において用いられる異種金属、
断熱材を使った多重管の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、使用目的や用途等に応じて異
種金属による多重管が用いられている。従来、異種金属
により多重管を製造する際は、予め異種金属毎に別々に
管を製造しておき、これらを順次挿入して各管の端部を
接着することにより製造するものであった。
【0003】しかし乍ら、上記従来の多重管製造方法に
おいては、複数の異種金属管を別々に、かつ各直径を変
えて加工しなければならない上、各々管を密に挿入でき
るようにするためには、高い加工精度が要求されること
から、作業時間と手間がかゝり、これらは、異種金属数
が多くなる程、増大することとなって、製造コストがア
ップする問題がある。
【0004】そこで、本発明者は、必要数の金属板の長
尺方向に凹溝条を成形し、該凹溝条内に他の異種金属
板、断熱板を合体することで多層板を形成し、該多層板
にて造管し、突き合わせ端部を溶接等で接着して製造す
るようにしたことにより、造管工程及び端部の接着工程
を各一工程に削減できることによって、製造時間及び手
間の大幅な短縮と、経費の削減を可能にし、もって、多
重管の製造コストを大幅にダウンできるようにした異種
金属、断熱材を使った多重管の製造方法を既に提案して
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
製造方法によっても、凹溝条は、金属板の両端を同一方
向へ直角に折り曲げることによって成形されるものであ
るから、この工程で製造時間及び手間が掛かってしま
い、しかも、仕上精度のよい製品を連続して生産するこ
とがなかなか難しいという問題があった。
【0006】特に、凹溝条の幅及び深さの異なるものを
複数製造する場合に、製造装置及び製造工程が煩雑とな
ってしまい、製造効率が悪く、これが製品コストをアッ
プさせる要因となっていた。
【0007】本発明は、上記従来技術の有するこのよう
な問題点に鑑みなされたもので、金属板の凹溝条をロー
ルの圧延により形成すると共に、該凹溝条両側の凸部を
切断することにより、凹溝条付きの平板を作製し、この
平板を1枚あるいは複数枚、各凹溝条内に異種金属板、
断熱板を嵌め合わせ状態で巻回、造管し、その突き合わ
せ端部を接着するもので、金属板に対する種々な幅及び
深さを備えた凹溝条の形成に際して、製造時間と手間の
短縮化が可能となり、製造効率を向上させ得ると共に、
仕上げ精度のよいものを連続して生産することができる
ようにした異種金属、断熱材を使った多重管の製造方法
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る異種金属、断熱材を使った多重管の製
造方法は、上下一対の圧延ロールのうち、一方を平ロー
ル、他方を凸ロールとしたもので、この平、凸ロール間
に金属板を通過させて圧延させることにより、当該金属
板の片面に凹溝条を形成し、しかる後、前記凹溝条両側
の凸部を金属板の平面方向と直角に切断し、以って凹溝
条付きの管材用の平板を作製し、この平板を1枚あるい
は複数枚、各凹溝条内に異種金属板、あるいは断熱板を
嵌め合わせた状態で巻回することで造管し、最後に管の
突き合わせ端部を接着することを特徴とする。
【0009】
【作用】所定厚みの金属板を、平ロールと凸ロールから
なる一対の圧延ロール間に通し、当該金属板の片面に凹
溝条を形成する。
【0010】次いで、前記金属板の凹溝条両側の凸部
を、金属板の平面方向と直角に切断した後、各金属板の
凹溝条の内部に異種金属板、断熱板を嵌め合わせ接着す
る。
【0011】このようにして作製される管材用の平板を
巻回することで造管し、その突き合わせ端部を接着して
二重管が製造される。
【0012】管材用の平板は、凹溝条付きの金属板を2
枚使い、該凹溝条内に異種金属板、断熱板を嵌め合わせ
た状態で2枚の金属板を合体させることによって作製す
ることもできる。この平板を造管、接着すれば、三重管
の製造も可能である。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例につき、図1ないし図
9を参照して説明する。 実施例1 図1は金属板表面に凹溝条を成形する工程の1部断面し
た正面図を示し、図2は金属板のカット工程の断面図を
示し、図3は凹溝条に異種金属板を嵌め合わせた状態の
拡大した断面図を示し、図4は異種金属板を内側にして
造管した2重管の断面図を示し、図5は異種金属板を外
側にして造管した2重管の断面図を示す。
【0014】図1に示したように、金属板1は、均一の
厚みを以って形成されており、上下一対の圧延ロール
3、4間を通過させて圧延させることにより、当該金属
板1の片面に凹溝条2、2を形成させる。
【0015】即ち、上記圧延ロール3、4は、そのう
ち、一方を平ロール3a、他方を凸ロール4aとしたも
ので、これら平、凸ロール3a、4a間に金属板1を通
過させることにより、凸ロール4aの凸部の高さ及び横
幅に相当する深さt及び横幅wの凹溝条2、2が形成さ
れるものである。
【0016】したがって、凹溝条2、2の深さt及び横
幅wを設計変更する場合、これらに相応する高さと横幅
の凸部を備えた凸ロール4aと交換する。また、凹溝条
2の数の変更も、当該数に応じた凸部を備えた凸ロール
4aを選定する。
【0017】次いで、金属板1の凹溝条2、2両側の凸
部1a、1a、1aをカッター(スリッター)5、5、
5により金属板1の平面方向と直角に切断する。この
時、カッター(スリッター)5は、図2に示した如く、
金属板1の片面に当てて切断することもできるが、金属
板1の両面に当てて(図示しない)切断してもよいこと
は勿論である。
【0018】次いで、この金属板1の凹溝条2、2内
に、該凹溝条2の深さt及び横幅wと同じ厚み及び横幅
を有する異種金属板6を嵌め合わせる。この時、異種金
属板6は金属板1に対して、溶接、あるいは耐熱性を有
する接着剤等によって接着固定される。
【0019】このようにして異種金属板6を金属板1の
凹溝条2、2内に接着固定した管材用の平板Aが作製さ
れたならば、それを、幅方向に巻回することで円筒形に
造管する。そして、その管の突き合わせ端部を接着す
る。図4、5において、9はその接着部を示す。この接
着手段としては、アーク溶接、高周波溶接、その他公知
の溶接方法、または耐熱性を有する接着剤を利用する。
【0020】なお、図4は異種金属板6を内側にして2
重管を製造した実施例であり、図5は異種金属板6を外
側にして2重管を製造した実施例である。これらは用途
に応じて選定されるものである。
【0021】実施例2 図6は実施例1の方法により形成された凹溝条2付きの
金属板1を2枚使って、当該凹溝条2内に異種金属板6
を嵌め合わせる工程の1部断面した正面図を示し、図2
は金属板のカット工程の断面図を示し、図3は凹溝条
2、2に異種金属板6を嵌め合わせた状態の拡大した断
面図を示し、図4は造管した3重管の断面図を示す。
【0022】図6に示したように、下側の金属板1′の
凹溝条2′、2′に異種金属板6、6を嵌め合わせた状
態で、上側の金属板1を下側の金属板1′に突き合わ
せ、上下一対の圧延ロール7、8間を通過させることに
より、両金属板1、1′を合体させる。この時圧延ロー
ル7、8は、実施例1とは異なり、共に平ロールを使用
する。また、異種金属板6は金属板1、1′に対して、
溶接、あるいは耐熱性を有する接着剤等によって接着固
定される。
【0023】次いで、金属板1、1′の各凹溝条2、
2′両側の凸部1a、1′a・・・をカッター(スリッ
ター)5、5、5により金属板1、1′の平面方向と直
角に切断する。この時、カッター5は、図7に示した如
く、金属板1の片面からでも、あるいは両面から切断し
てもよい。
【0024】このようにして、異種金属板6を金属板
1、1′の各凹溝条2、2′内に接着固定した管材用の
平板Bが作製されたならば、それを幅方向に巻回するこ
とで造管する。そして、その管の突き合わせ端部を接着
する。このようにして3重管が製造される。図面におい
て、9は接着部を示す。なお、接着手段としては、アー
ク溶接、高周波溶接、その他公知の溶接方法、または耐
熱性を有する接着剤を使用する。
【0025】実施例1、2において、金属板1、1′と
異種金属板6の関係は、例えば鉄板とステンレス鋼板、
鉄板と銅板、鉄板とアルミ板、銅板とアルミ板、銅板と
しんちゅう板等々が挙げられるが、これらに限定される
ものではない。また、2重管、3重管のみならず、4重
管以上とすることもできる。さらに、異種金属板6の代
りに、プラスチック製の断熱板を使用することもでき
る。
【0026】
【発明の効果】本発明は、以上説明したようにして異種
金属、あるいは断熱材を使った多重管の製造方法である
から、金属板に対する凹溝条の形成が、短時間で簡単
に、しかも精度よく行ない得るものである。したがっ
て、本発明によれば、異種金属、あるいは断熱材を使っ
た多重管の大幅なコストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】金属板表面に凹溝条を成形する工程の1部断面
した正面図を示す。
【図2】金属板のカット工程の断面図を示す。
【図3】凹溝条に異種金属板を嵌め合わせた状態の拡大
した断面図を示す。
【図4】異種金属板を内側にして造管した2重管の断面
図を示す。
【図5】異種金属板を外側にして造管した2重管の断面
図を示す。
【図6】2枚の凹溝条付き金属板を使って、各凹溝条内
に異種金属板を嵌め合わせた状態で両金属板を合体させ
る工程の1部断面した正面図を示す。
【図7】同上実施例の金属板のカット工程の断面図を示
す。
【図8】カットした金属板の拡大した断面図を示す。
【図9】本実施例により製造された3重管の断面図を示
す。
【符号の説明】
1、1′ 金属板 1a 凸部 2、2′ 凹溝条 3 圧延ロール 3a 平ロール 4 圧延ロール 4a 凸ロール 5 カッター 6 異種金属板 A、B 管材用の平板

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下一対の圧延ロールのうち、一方を平
    ロール、他方を凸ロールとしたもので、この平、凸ロー
    ル間に金属板を通過させて圧延させることにより、当該
    金属板の片面に凹溝条を形成し、しかる後、前記凹溝条
    両側の凸部を金属板の平面方向と直角に切断し、以って
    凹溝条付きの管材用の平板を作製し、この平板を1枚あ
    るいは複数枚、各凹溝条内に異種金属板、あるいは断熱
    板を嵌め合わせた状態で巻回することで造管し、最後に
    管の突き合わせ端部を接着することを特徴とする異種金
    属、断熱材を使った多重管の製造方法。
JP12448195A 1995-04-25 1995-04-25 異種金属、断熱材を使った多重管の製造方法 Expired - Fee Related JP3175076B2 (ja)

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