JP3175038B2 - 発電用熱電変換モジュール - Google Patents

発電用熱電変換モジュール

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JP3175038B2
JP3175038B2 JP10763195A JP10763195A JP3175038B2 JP 3175038 B2 JP3175038 B2 JP 3175038B2 JP 10763195 A JP10763195 A JP 10763195A JP 10763195 A JP10763195 A JP 10763195A JP 3175038 B2 JP3175038 B2 JP 3175038B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は発電用熱電変換モジュー
ルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、圧縮方式の冷凍冷蔵庫や空調機な
どの冷却システムに使用される冷却媒体として、クロロ
フルオロカーボン(CFCsフロン)が主に使用されて
いる。しかしながら、クロロフルオロカーボンは、オゾ
ン層を破壊するということで、現在、地球的な社会問題
となっている。このようなクロロフルオロカーボンによ
る地球環境への悪影響を考慮して、1995年以降、ク
ロロフルオロカーボンを製造することを禁止することが
国連会議において決定された。これに対処するため、冷
凍冷蔵庫や空調機等を製造する各メーカでは、上記フロ
ンに代わる、いわゆる、地球にやさしい代替フロンを開
発したり、或いはフロンを使用する圧縮方式の冷却シス
テムに代わって、フロンを使用しない新しい冷却システ
ムを開発することが急務となっている。
【0003】このようなフロンを使用しない冷却システ
ムとして、最近、熱電子冷却方式の冷却システムが、フ
ロンを使用する従来の圧縮方式の冷却システムの代替シ
ステムとして、非常に有望視されている。何故なら、熱
電子冷却方式の冷却システムは、フロンを使用しないの
で、環境に対して非常にクリーンであり、地球環境を汚
染するという心配がないからである。
【0004】この熱電子冷却方式の冷却システムにおい
ては、熱と電気との間の変換を行う熱電材料として、
(Bi,Sb)2 (Te,Se)3 系半導体化合物など
の優れた熱電子冷却特性を示す材料が使用されている。
この(Bi,Sb)2 (Te,Se)3 系半導体化合物
の単結晶材が低温度領域において優れた熱電特性をもつ
ことは、古くから知られている。しかしながら、この単
結晶材は、その結晶のC面内の結合力が弱く、劈開し易
いという欠陥をもっている。それ故に、(Bi,Sb)
2 (Te,Se)3 系半導体化合物の実用材としては、
溶成材や粉末焼結材が使用されている。
【0005】熱電子冷却方式の冷却システムは、単独の
熱電変換素子やそれを複数個組み合わせることによって
構成された熱電変換モジュールをその主要部品として含
んでいる。ここで、熱電変換素子とはゼーベック効果ま
たはペルチェ効果を利用した素子である。
【0006】周知のように、ゼーベック効果とは、2つ
の異なる金属などの導電材料(または半導体材料)で回
路を作り、その二つの接続点の温度を異なった温度にす
ると、閉回路に起電力を生じ電流が流れる現象(すなわ
ち、熱的エネルギーが電気的エネルギーに変換される現
象)のことをいい、熱電効果とも呼ばれる。このとき流
れる電流は熱電流と呼ばれ、この1組の導電材料(また
は半導体材料)は熱電対と呼ばれる。このゼーベック効
果を利用したものが熱電発電である。
【0007】一方、ペルチェ効果は、熱電効果とは逆の
現象で、熱電流が流れる方向に外部から電流を流すと、
熱電流が流れるときの高温の接点では熱の吸収が起こ
り、低温の接点では熱の発生が起きる現象(すなわち、
電気的エネルギーが熱的エネルギーに変換される現象)
のことをいう。このペルチェ効果を利用したものが熱電
冷却である。
【0008】近年、傾斜機能技術、スクリーン印刷等の
周辺技術の発展に伴い、熱電変換素子及び熱電変換モジ
ュールの製造技術は著しく発展してきている。
【0009】図7に従来の熱電変換モジュールの構成を
示す。図示の熱電変換モジュールは、複数の半導体素子
材チップが平面上に配列されたチップ層31を有する。
詳細に説明すると、図示のチップ層31は49個(図面
では5個のみ図示する)のN型半導体素子材チップ31
nと、49個(図面では5個のみ図示する)のP型半導
体素子材チップ31pとを有し、これらは図面の左右お
よび手前奥行き方向に交互に所定距離離れて、図面の上
方から見たとき格子状に配置されている。但し、4隅の
内の2つは、外部に電力を供給したりあるいは外部から
直流を流すための一対の電極(図示せず)として使用さ
れるので、これらの位置には半導体素子材チップが存在
しない。
【0010】チップ層31の上面および下面は、それぞ
れ、上半田層32uおよび下半田層32dによって、4
9枚(図面では5枚のみ図示する)の上金属セグメント
から成る上金属層33uおよび50枚(図面では6枚の
み図示する)の下金属セグメントから成る下金属層33
dに接合されている。ここで、熱電変換モジュールを熱
電発電に使用する場合、チップ層31の上面側の上金属
層33uは、図示しない高熱源によって高温にされるの
で高温側接合金属層と呼ばれ、チップ層31の下面側の
下金属層33dは、図示しない低熱源によって低温にさ
れるので、低温側接合金属層と呼ばれる。
【0011】上金属層33uおよび下金属層33d間に
挟まれた一対のN型半導体素子材チップ31nおよびP
型半導体素子材チップ31pによって、1個の熱電対
(熱電変換素子)が構成される。図7から明らかなよう
に、各熱電対(熱電変換素子)は、π字型の構造をして
いる。従って、図示の熱電気変換モジュールは各々がπ
字型構造を基本構造とした49個の熱電対(熱電変換素
子)から成る。また、N型半導体素子材チップ31nお
よびP型半導体素子材チップ31pの各々は、熱電変換
用基本素子と呼ばれる。
【0012】図7に示されるように、これら49個の熱
電対は49枚の上金属セグメントおよび50枚の下金属
セグメントを介して電気的に直列に接続されている。ま
た、チップ層31の上面側に上金属層(高温側接合金属
層)33uが、下面側に下金属層(低温側接合金属層)
33dが配置されるので、これら49個の熱電対は熱的
に並列に配列されている。上金属層33uの上面には、
傾斜機能技術等により銀ろう34uを介して上絶縁薄板
35uが固着されている。同様に、下金属層33dの下
面には、傾斜機能技術等により銀ろう34dを介して下
絶縁薄板35dが固着されている。熱電変換モジュール
を熱電発電に使用する場合、上述したのと同じ理由によ
り、上絶縁薄板35uおよび下絶縁薄板35dは、それ
ぞれ、高温側絶縁薄板および低温側絶縁薄板と呼ばれ
る。このようにして、熱電変換モジュールは平板状に組
み立てられる。
【0013】尚、後述するように、この熱電変換モジュ
ールを熱電発電に使用する場合には、下絶縁薄板(低温
側絶縁薄板)35dを低温に保つ必要があり、また、熱
電変換モジュールを熱電冷却に使用する場合には、下絶
縁薄板35dから発熱させる必要がある。そのため、図
7に示すように、一般的に、下絶縁薄板35dの下面
に、グリース36を介して放熱板37が固着される。
【0014】このような構造の熱電変換モジュールを熱
電発電に使用する場合、高熱源によって上絶縁薄板(高
温側絶縁薄板)35uを加熱し、かつ低熱源及び/又は
放熱板37によって下絶縁薄板(低温側絶縁薄板)35
dから放熱させる。これにより、高温側絶縁薄板35u
と低温側絶縁薄板35dとの間に大きな温度差を与えて
発電機能(ゼーベック効果)を得る。このとき、上記一
対の電極に負荷を接続することにより、上金属セグメン
トおよび下金属セグメントの各々では、図7において、
右側から左側の方向に熱電流が流れ、負荷に電力を供給
することができる。
【0015】逆に、熱電変換モジュールを熱電冷却に使
用する場合、上記熱電流が流れる方向と同じ方向に外部
から一方の電極から他方の電極に直流を流す。すると、
上絶縁薄板35uはその周囲から熱を吸収することによ
りその周囲を冷却し、下絶縁薄板35dはその周囲に熱
を発生してその周囲を加熱する。このように、上絶縁薄
板35uと下絶縁薄板35dとの間に温度差を発生させ
ることにより冷却機能(ペルチェ効果)を得ることがで
きる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
熱電気変換モジュールは、構造的に、次に述べる様な欠
点をもっている。すなわち、チップ層31と上金属層3
3uおよび下金属層33dとが上半田層32uおよび下
半田層32dによって接合されていることに問題があ
る。本来、半田接合は、一旦、半田を凝固させた後は室
温近傍で、その接合機能を果たすように設計されてい
る。しかるに、上記従来の熱電変換モジュールの構造で
は、熱電発電として使用する場合、上述したように熱電
変換素子の両側(図7の上下側)にある高温側絶縁薄板
35u及び低温側絶縁薄板35d間に大きな温度差を与
えて発電機能(ゼーベック効果)を得、或いは熱電冷却
として使用する場合、上述したように49個の熱電対に
直流を流して上絶縁薄板35u及び下絶縁薄板35d間
に温度差を発生させることにより冷却機能(ペルチェ効
果)を得ている。
【0017】周知のように、上半田層32uおよび下半
田層32dに使用される半田は、鉛(Pb)及び錫(S
n)を主成分とし、その共晶点(錫63重量%,鉛37
重量%)近傍の組成を持ち、それらが細かく分散された
層状組織をもっている。ところが、上記構造の熱電変換
モジュールでは、熱電発電として使用する場合には高温
側接合金属33u側の上半田層32uが、熱電冷却とし
て使用する場合には下金属層33d側の下半田層32d
が、長時間、半田の融点(約183℃)直下温度に保持
される場合がある。このような場合、その温度に保持さ
れた半田の層状組織は粗大化し、その半田の形状が変形
することは、半田の特性を示す状態図からみて十分に考
えられ得る。チップ層31と上金属層33u又は下金属
層33dとの間の個々の接合層で生じる上半田層32u
または下半田層33dの層状組織の変化は、チップ層3
1を構成するN型半導体素子材チップ31nおよびP型
半導体素子材チップ31pと上金属層33u及び下金属
層33dを構成する金属セグメントと間の半田接合層
(上半田層32uおよび下半田層32d)に不均一な熱
剪断応力を加えることになる。これが、熱電変換用基本
素子の劈開及び破壊の原因をつくることなり、熱電特性
に影響を与えてしまう。
【0018】また、従来の構造の熱電変換モジュールを
熱電発電に使用する場合において、高熱源として太陽輻
射熱を利用した場合、上金属層(高温側接合金属)33
uを効率良く加熱することができず、所望の温度差を得
ることができないという問題点がある。
【0019】本発明の課題は、高熱源として太陽輻射熱
を利用した場合に、効率良く高温側金属層を加熱するこ
とができる発電用熱電変換モジュールを提供することに
ある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様によ
れば、複数個の熱電変換素子を電気的には直列にかつ熱
的には並列に結合してなる熱電変換本体と、該熱電変換
本体をその両端面で挟む高温側金属製熱伝達板および低
温側金属製熱伝達板とを有する発電用熱電変換モジュー
ルにおいて、前記熱電変換素子として、N型熱電半導体
素子の両端面を螺子孔をもつ金属ブロックで挟み接合し
てなるN型熱電変換素子とP型熱電半導体素子の両端面
を螺子孔をもつ金属ブロックで挟み接合してなるP型熱
電変換素子とを含み、前記熱電変換本体は、前記複数個
の熱電変換素子を、それらを間に挟んだ状態で、電気的
に結合する複数枚の金属セグメントと;前記複数個の熱
電変換素子を前記複数枚の金属セグメントに固定するた
めの複数個の固定螺子とを有し、前記複数枚の金属セグ
メントの各々には前記固定螺子の螺子部を通すための貫
通孔が空けられており、前記高温側金属製熱伝達板およ
び前記低温側金属製熱伝達板の各々には前記複数の固定
螺子の頭部を収容するための複数の収容孔が空けられて
おり、前記高温側金属製熱伝達板と前記熱電変換本体と
の間および前記低温側金属製熱伝達板と前記熱電変換本
体との間にはそれぞれ絶縁シートが挟まれていることを
特徴とする発電用熱電変換モジュールが得られる。本発
明の第2の態様によれば、複数個の熱電変換素子を電気
的には直列にかつ熱的には並列に結合してなる熱電変換
本体と、該熱電変換本体をその両端面で挟む高温側金属
製熱伝達板および低温側金属製熱伝達板とを有する発電
用熱電変換モジュールにおいて、前記熱電変換素子とし
て、N型熱電半導体素子とP型熱電半導体素子との一対
を、螺子孔をもつ1枚の素子内金属セグメントと2個の
金属ブロックとで挟み接合してなる熱電変換素子を含
み、前記熱電変換本体は、前記素子内金属セグメントと
は対向する側で前記複数個の熱電変換素子を電気的に結
合する複数枚の素子外金属セグメントと;前記複数個の
熱電変換素子を前記複数枚の素子外金属セグメントに固
定するための複数個の第1の固定螺子とを有し、前記複
数枚の素子外金属セグメントの各々には前記固定螺子の
螺子部を通すための貫通孔が空けられており、前記高温
側金属製熱伝達板には前記複数の第1の固定螺子の頭部
を収容するための複数の第1の収容孔が空けられてお
り、前記素子内金属セグメントと前記低温側金属製熱伝
達板とは複数個の第2の固定螺子で固定され、前記低温
側金属製熱伝達板には前記複数個の第2の固定螺子の頭
部を収容するための複数の第2の収容孔が空けられてお
り、前記高温側金属製熱伝達板と前記熱電変換本体との
間および前記低温側金属製熱伝達板と前記熱電変換本体
との間にはそれぞれ絶縁シートが挟まれていることを特
徴とする発電用熱電変換モジュールが得られる。本発明
の第3の態様によれば、複数個の熱電変換素子を電気的
には直列にかつ熱的には並列に結合してなる熱電変換本
体と、該熱電変換本体をその両端面で挟む高温側金属製
熱伝達板および低温側金属製熱伝達板とを有する発電用
熱電変換モジュールにおいて、前記熱電変換素子とし
て、一端面で互いに接触したN型熱電半導体素子とP型
熱電半導体素子の他端面を螺子孔をもつ金属ブロックで
挟み接合してなる熱電変換素子を含み、前記熱電変換本
体は、前記複数個の熱電変換素子を、それらを間に挟ん
だ状態で、電気的に結合する複数枚の金属セグメント
と;前記複数個の熱電変換素子を前記複数枚の金属セグ
メントに固定するための複数個の固定螺子とを有し、前
記複数枚の金属セグメントの各々には前記固定螺子の螺
子部を通すための貫通孔が空けられており、前記高温側
金属製熱伝達板および前記低温側金属製熱伝達板の各々
には前記複数の固定螺子の頭部を収容するための複数の
収容孔が空けられており、前記高温側金属製熱伝達板と
前記熱電変換本体との間および前記低温側金属製熱伝達
板と前記熱電変換本体との間にはそれぞれ絶縁シートが
挟まれていることを特徴とする発電用熱電変換モジュー
ルが得られる。上記第1乃至第3の態様による発電用熱
電変換モジュールは、前記高温側金属製熱伝達板に取り
付けられた集熱手段を有する。
【0021】
【作用】本発明では、高温側金属製熱伝達板に集熱手段
を取り付けたので、太陽の輻射熱(赤外線及び遠赤外
線)を効率良く吸収させることができる。これにより、
発電効率の高い発電用熱電変換モジュールを提供するこ
とできる。
【0022】
【実施例】次に、本発明について実施例に基づいて説明
する。
【0023】図1に本発明の第1の実施例による発電用
熱電変換モジュールの概略構成を示す。図示の発電用熱
電変換モジュールは、複数個の熱電変換素子(後述す
る)を電気的には直列にかつ熱的には並列に結合してな
る熱電変換本体10と、この熱電変換本体10をその両
端面で挟む高温側金属製熱伝達板20および低温側金属
製熱伝達板22とを有する。本実施例では、高温側金属
製熱伝達板20に複数個の集熱レンズ21が取り付けら
れている。
【0024】高温側金属製熱伝達板20と低温側金属製
熱伝達板22とは、それらの隅でボルト23とナット2
4によって固定され、互いに近接する方向に押圧されて
いる。すなわち、ボルト23とナット24の組合わせ
は、高温側金属製熱伝達板20と低温側金属製熱伝達板
22とを互いに近接する方向に押圧する押圧手段として
働く。
【0025】次に、熱電変換本体10の構造について説
明する。熱電変換本体10では、熱電変換素子として、
N型熱電半導体素子11nの両端面を螺子孔をもつ金属
ブロック12で挟み接合してなるN型熱電変換素子と、
P型熱電半導体素子11pの両端面を螺子孔をもつ金属
ブロック12で挟み接合してなるP型熱電変換素子とを
含む。熱電変換本体10は、複数個の熱電変換素子を、
それらを間に挟んだ状態で、電気的に結合する複数枚の
金属セグメント13と、複数個の熱電変換素子を複数枚
の金属セグメント13に固定するための複数個の固定螺
子14a、14bとを有する。複数枚の金属セグメント
13の各々には固定螺子14a、14bの螺子部を通す
ための貫通孔が空けられている。なお、熱電変換本体1
0の端部に設けられた金属セグメント13aは電極とし
て使用される。
【0026】高温側金属製熱伝達板20および低温側金
属製熱伝達板22には、それぞれ、複数の固定螺子14
a,14bの頭部を収容するための複数の収容孔20
a,22aが空けられている。高温側金属製熱伝達板2
0と熱電変換本体10との間および低温側金属製熱伝達
板22と熱電変換本体10との間にはそれぞれ絶縁シー
ト25が挟まれている。
【0027】上記複数個の集熱レンズ21は高温側金属
製熱伝達板20の複数の収容孔20aを覆うように設け
られている。この集熱レンズ21を用いて太陽光(太陽
輻射熱)を集め、高温側金属製熱伝達板20側の金属セ
グメント13へ効率良く、太陽輻射熱を伝達することが
できる。
【0028】図2を参照すると、本発明の第2の実施例
による発電用熱電変換モジュールは、集熱手段として集
熱レンズ21の代わりに熱吸収膜21aを使用している
点を除いて、図1に示したものと同様の構成を有する。
熱吸収膜21aとしては、例えば、白金黒のような膜を
使用することができる。このような熱吸収膜21aを高
温側金属製熱伝達板20上に被膜することによって、高
温側金属製熱伝達板20での太陽輻射熱の吸収率を高め
ることができる。したがって、上記第1の実施例の場合
の同様に、熱吸収膜21aを用いて太陽輻射熱を集め、
高温側金属製熱伝達板20側の金属セグメント13へ効
率良く、太陽輻射熱を伝達することができる。
【0029】図3を参照すると、本発明の第3の実施例
による発電用熱電変換モジュールは、熱電変換本体の構
成が相違している点を除いて、図1に示したものと同様
の構成を有する。したがって、熱電変換本体を10aで
図示している。
【0030】熱電変換本体10aでは、熱電変換素子と
して、N型熱電半導体素子11aとP型熱電半導体素子
11pとの一対を、螺子孔をもつ1枚の素子内金属セグ
メント13Aと2個の金属ブロック12とで挟み接合し
てなる熱電変換素子を含む。
【0031】熱電変換本体10aは、素子内金属セグメ
ント13Aとは対向する側で複数個の熱電変換素子を電
気的に結合する複数枚の素子外金属セグメント13と,
複数個の熱電変換素子を複数枚の素子外金属セグメント
13に固定するための複数個の第1の固定螺子14aと
を有する。素子内金属セグメント13Aと低温側金属製
熱伝達板22とは複数個の第2の固定螺子14bで固定
されている。
【0032】このような構造を有する発電用熱電変換モ
ジュールは、上記第1の実施例の場合の同様に、集熱レ
ンズ21を用いて太陽輻射熱を集め、高温側金属製熱伝
達板20側の金属セグメント13へ効率良く、太陽輻射
熱を伝達することができる。
【0033】図4を参照すると、本発明の第4の実施例
による発電用熱電変換モジュールは、集熱手段として集
熱レンズ21の代わりに熱吸収膜21aを使用している
点を除いて、図3に示したものと同様の構成を有する。
このような構造を有する発電用熱電変換モジュールは、
上記第2の実施例の場合の同様に、熱吸収膜21aを用
いて太陽輻射熱を集め、高温側金属製熱伝達板20側の
金属セグメント13へ効率良く、太陽輻射熱を伝達する
ことができる。
【0034】図5を参照すると、本発明の第4の実施例
による発電用熱電変換モジュールは、熱電変換本体の構
成が相違している点を除いて、図1および図3に示した
ものと同様の構成を有する。したがって、熱電変換本体
を10bで図示している。
【0035】熱電変換本体10bでは、熱電変換素子と
して、一端面で互いに接触したN型熱電半導体素子11
nとP型熱電半導体素子11pの他端面を螺子孔をもつ
金属ブロック12で挟み接合してなる熱電変換素子を
む。
【0036】このような構造を有する発電用熱電変換モ
ジュールは、上記第1の実施例の場合の同様に、集熱レ
ンズ21を用いて太陽輻射熱を集め、高温側金属製熱伝
達板20側の金属セグメント13へ効率良く、太陽輻射
熱を伝達することができる。
【0037】図6を参照すると、本発明の第6の実施例
による発電用熱電変換モジュールは、集熱手段として集
熱レンズ21の代わりに熱吸収膜21aを使用している
点を除いて、図5に示したものと同様の構成を有する。
このような構造を有する発電用熱電変換モジュールも、
上記第2の実施例の場合の同様に、熱吸収膜21aを用
いて太陽輻射熱を集め、高温側金属製熱伝達板20側の
金属セグメント13へ効率良く、太陽輻射熱を伝達する
ことができる。
【0038】尚、上記実施例では、N型熱電半導体素子
11nの熱電材料としてBi2 (Te,Se)3 を主成
分とするN型半導体化合物を、P型熱電半導体素子11
pの熱電材料として(Bi,Sb)2 Te3 を主成分と
するP型半導化合物を、それぞれ使用し、N型半導体化
合物およびP型半導化合物として、それぞれ、下記の化
学式1および化学式2で表される単結晶材を使用した。
【0039】
【化1】
【0040】
【化2】
【0041】本発明は上記実施例に限定せず、本発明の
趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更・変形が可能なの
は勿論である。例えば、集熱手段は上記集熱レンズや熱
吸収膜に限定しないのは勿論である。
【0042】
【発明の効果】このように本発明は、高温側金属製熱伝
達板に集熱手段を取り付けたので、太陽の輻射熱(赤外
線及び遠赤外線)を効率良く吸収させることができる。
これにより、発電効率の高い発電用熱電変換モジュール
を提供することできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による発電用熱電変換モ
ジュールの概略構成を示す断面図である。
【図2】本発明の第2の実施例による発電用熱電変換モ
ジュールの概略構成を示す断面図である。
【図3】本発明の第3の実施例による発電用熱電変換モ
ジュールの概略構成を示す断面図である。
【図4】本発明の第4の実施例による発電用熱電変換モ
ジュールの概略構成を示す断面図である。
【図5】本発明の第5の実施例による発電用熱電変換モ
ジュールの概略構成を示す断面図である。
【図6】本発明の第6の実施例による発電用熱電変換モ
ジュールの概略構成を示す断面図である。
【図7】従来の熱電気変換モジュールの構成を示す断面
図である。
【符号の説明】
10,10a,10b 熱電変換本体 11n N型熱電半導体素子 11p P型熱電半導体素子 12 金属ブロック 13 金属セグメント(素子外金属セグメント) 13a 金属セグメント(電極) 13A 素子内金属セグメント 14a,14b 固定螺子 20 高温側金属製熱伝達板 20a 収容孔 21 集熱レンズ 21a 熱吸収膜 22 低温側金属製熱伝達板 22a 収容孔 23 ボルト 24 ナット 25 絶縁シート
フロントページの続き (72)発明者 佐藤 利三郎 宮城県仙台市青葉区八幡3丁目7−15 (72)発明者 久保木 實 宮城県仙台市泉区加茂4丁目6番3号 (72)発明者 増本 健 宮城県仙台市青葉区上杉三丁目8番22号 (72)発明者 金子 武次郎 宮城県仙台市青葉区旭ヶ丘3丁目13番8 号 (72)発明者 中川 康昭 宮城県仙台市青葉区八幡4丁目8番6号 (56)参考文献 特開 平4−114485(JP,A) 特開 昭62−67888(JP,A) 実公 昭40−4583(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 35/30 H01L 35/32

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の熱電変換素子を電気的には直列
    にかつ熱的には並列に結合してなる熱電変換本体と、該
    熱電変換本体をその両端面で挟む高温側金属製熱伝達板
    および低温側金属製熱伝達板とを有する発電用熱電変換
    モジュールにおいて、 前記熱電変換素子として、N型熱電半導体素子の両端面
    を螺子孔をもつ金属ブロックで挟み接合してなるN型
    電変換素子とP型熱電半導体素子の両端面を螺子孔をも
    つ金属ブロックで挟み接合してなるP型熱電変換素子と
    を含み、 前記熱電変換本体は、前記複数個の熱電変換素子を、そ
    れらを間に挟んだ状態で、電気的に結合する複数枚の金
    属セグメントと;前記複数個の熱電変換素子を前記複数
    枚の金属セグメントに固定するための複数個の固定螺子
    とを有し、前記複数枚の金属セグメントの各々には前記
    固定螺子の螺子部を通すための貫通孔が空けられてお
    り、 前記高温側金属製熱伝達板および前記低温側金属製熱伝
    達板の各々には前記複数の固定螺子の頭部を収容するた
    めの複数の収容孔が空けられており、前記高温側金属製
    熱伝達板と前記熱電変換本体との間および前記低温側金
    属製熱伝達板と前記熱電変換本体との間にはそれぞれ絶
    縁シートが挟まれていることを特徴とする発電用熱電変
    換モジュール。
  2. 【請求項2】 前記高温側金属製熱伝達板に取り付けら
    れた集熱手段を有することを特徴とする請求項1記載の
    発電用熱電変換モジュール。
  3. 【請求項3】 前記高温側金属製熱伝達板と前記低温側
    金属製熱伝達板とを互いに近接する方向に押圧する押圧
    手段を有する請求項記載の発電用熱電変換モジュー
    ル。
  4. 【請求項4】 前記集熱手段が複数個の集熱レンズを含
    む請求項2又は3記載の発電用熱電変換モジュール。
  5. 【請求項5】 前記集熱手段が熱吸収膜を含む請求項
    又は3記載の発電用熱電変換モジュール。
  6. 【請求項6】 複数個の熱電変換素子を電気的には直列
    にかつ熱的には並列に結合してなる熱電変換本体と、該
    熱電変換本体をその両端面で挟む高温側金属製熱伝達板
    および低温側金属製熱伝達板とを有する発電用熱電変換
    モジュールにおいて、 前記熱電変換素子として、N型熱電半導体素子とP型熱
    電半導体素子との一対を、螺子孔をもつ1枚の素子内金
    属セグメントと2個の金属ブロックとで挟み接合してな
    熱電変換素子を含み、 前記熱電変換本体は、前記素子内金属セグメントとは対
    向する側で前記複数個の熱電変換素子を電気的に結合す
    る複数枚の素子外金属セグメントと;前記複数個の熱電
    変換素子を前記複数枚の素子外金属セグメントに固定す
    るための複数個の第1の固定螺子とを有し、前記複数枚
    の素子外金属セグメントの各々には前記固定螺子の螺子
    部を通すための貫通孔が空けられており、 前記高温側金属製熱伝達板には前記複数の第1の固定螺
    子の頭部を収容するための複数の第1の収容孔が空けら
    れており、前記素子内金属セグメントと前記低温側金属
    製熱伝達板とは複数個の第2の固定螺子で固定され、前
    記低温側金属製熱伝達板には前記複数個の第2の固定螺
    子の頭部を収容するための複数の第2の収容孔が空けら
    れており、前記高温側金属製熱伝達板と前記熱電変換本
    体との間および前記低温側金属製熱伝達板と前記熱電変
    換本体との間にはそれぞれ絶縁シートが挟まれているこ
    とを特徴とする発電用熱電変換モジュール。
  7. 【請求項7】 前記高温側金属製熱伝達板に取り付けら
    れた集熱手段を有することを特徴とする請求項6記載の
    発電用熱電変換モジュール。
  8. 【請求項8】 前記高温側金属製熱伝達板と前記低温側
    金属製熱伝達板とを互いに近接する方向に押圧する押圧
    手段を有する請求項7記載の発電用熱電変換モジュー
    ル。
  9. 【請求項9】 前記集熱手段が複数個の集熱レンズを含
    む請求項7又は8記載の発電用熱電変換モジュール。
  10. 【請求項10】 前記集熱手段が熱吸収膜を含む請求項
    7又は8記載の発電用熱電変換モジュール。
  11. 【請求項11】 複数個の熱電変換素子を電気的には直
    列にかつ熱的には並列に結合してなる熱電変換本体と、
    該熱電変換本体をその両端面で挟む高温側金属製熱伝達
    板および低温側金属製熱伝達板とを有する発電用熱電変
    換モジュールにおいて、 前記熱電変換素子として、一端面で互いに接触したN型
    熱電半導体素子とP型熱電半導体素子の他端面を螺子孔
    をもつ金属ブロックで挟み接合してなる熱電変換素子を
    含み、 前記熱電変換本体は、前記複数個の熱電変換素子を、そ
    れらを間に挟んだ状態で、電気的に結合する複数枚の金
    属セグメントと;前記複数個の熱電変換素子を前記複数
    枚の金属セグメントに固定するための複数個の固定螺子
    とを有し、前記複数枚の金属セグメントの各々には前記
    固定螺子の螺子部を通すための貫通孔が空けられてお
    り、 前記高温側金属製熱伝達板および前記低温側金属製熱伝
    達板の各々には前記複数の固定螺子の頭部を収容するた
    めの複数の収容孔が空けられており、前記高温側金属製
    熱伝達板と前記熱電変換本体との間および前記低温側金
    属製熱伝達板と前記熱電変換本体との間にはそれぞれ絶
    縁シートが挟まれていることを特徴とする発電用熱電変
    換モジュール。
  12. 【請求項12】 前記高温側金属製熱伝達板に取り付け
    られた集熱手段を有することを特徴とする請求項11記
    載の発電用熱電変換モジュール。
  13. 【請求項13】 前記高温側金属製熱伝達板と前記低温
    側金属製熱伝達板とを互いに近接する方向に押圧する押
    圧手段を有する請求項12記載の発電用熱電変換モジュ
    ール。
  14. 【請求項14】 前記集熱手段が複数個の集熱レンズを
    含む請求項12又は13記載の発電用熱電変換モジュー
    ル。
  15. 【請求項15】 前記集熱手段が熱吸収膜を含む請求項
    12又は13記載の発電用熱電変換モジュール。
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