JP3174889U - 冷感布 - Google Patents

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壮平 原田
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Abstract

【課題】冷媒が一切不要で、清涼感を復活させるのに水に浸ける必要がなく、製作が極めて容易で、しかも大きさや形状をどのようにも変えることのできる冷感布を提供する。
【解決手段】マイクロファイバーからなるマルチフィラメント糸を経編により高密度に編成したものとした。
【選択図】図1

Description

本考案は、特に、夏季に清涼感を得ることのできる冷感布に関する。
近年、地球温暖化の進行に伴って夏季では真夏日や猛暑日が続き、また夜間になっても気温の下がらない熱帯夜になる日数が年々増加傾向にあることから、昼夜を問わず熱中症を発症する子供や年配者の数も増加している。これには、屋内で冷房を使用すればよいが、平成23年3月の福島県で発生した原子力発電所の事故以来電力需給が逼迫傾向にある昨今では冷房の使用も儘ならない。
そこで、極力冷房を控えて、各個人で清涼感を得られる工夫が求められており、それに応えるべく各種の清涼帯ないし清涼具等が提案されている。例えば、特許文献1には、保水性及び吸湿性を有する粒状又は粉末状の高分子ポリマーと、高分子ポリマーを収納する高吸水性繊維を素材とする帯状の布地体とから構成された身体用清涼帯が開示されている。また、特許文献2には、二重の帯状の布であって、保水部は吸水性繊維の布であり、保水部は本体バンドの全長に亘り挟まれ縫い合わされており、本体バンドの両端に剣状帯を、さらにその一端に通し帯を設けた保水バンドが開示されている。また、特許文献3には、帯状袋体内に高分子吸収体からなる超高性能の保水材を充填した冷却用帯体が開示されている。さらに、特許文献4には、布製袋状部の内部に水に不溶性で吸湿性及び保水性に富んだ材料からなる小さな冷媒粒を多数封入してなる清涼帯が開示されている。
実用新案登録第3150097号公報 実用新案登録第3148542号公報 実用新案登録第3011879号公報 実用新案登録第3006032号公報
しかしながら、特許文献1,3及び4に開示された清涼帯等にあっては、いずれも清涼感を得るために高分子ポリマーや高分子吸収体、或いはポリアクリラマイドや珪藻土といった冷媒を必須としているため、その分コストが嵩むとともに、布に取り付けるための工夫が必要となることから、製作過程が煩瑣になるといった不都合があった。また、冷媒が嵩むため、装着感に劣るといった不都合もあった。
一方、特許文献2に開示された保水バンドにあっては、冷媒を用いず布だけを用いたものであるため、上記した他の各特許文献に開示された清涼帯等のような不都合はないものの、本体バンドの全長に亘って保水部を挟んで縫い合わせる必要があるため、その分製作が煩瑣であり、コストが嵩むといった不都合があった。
また、上記いずれの従来例にあっても、清涼感が得られなくなる都度水に浸ける必要があるため、屋外など水の得にくい所では使い勝手が悪いといった不都合があった。
本考案は、係る点に鑑みて創案されたものであり、その目的とするところは、高分子ポリマー等の化学物質からなる冷媒が一切不要で、清涼感を復活させるのに水に浸ける必要がなく、製作が極めて容易で、しかも大きさや形状をどのようにも変えることのできる冷感布を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するため、本考案に係る冷感布は、マイクロファイバーからなるマルチフィラメント糸を経編により高密度に編成してなるものである。
このような特定事項によれば、適量の水を含ませた後、例えば頸部等に巻くだけで、気化熱によって冷感を得ることができる。また、体温によって温度が上昇し十分な冷感が得られなくなった場合は、両手で冷感布の両端を持って両手を素早く近づけたり離したりすることにより、布の中央部をはためかせたり、或いは、片手で冷感布の両端をまとめて持って、冷感布の折り返された中央部を数回振るだけで、布の中心部に含まれていた水分が布の表層に移るので、冷感を再び得られるようになる。また、余分な水分が滲み出さないため、ベタベタ感はなく、衣服の襟などを濡らしたりする虞はない。
このような作用効果は次のようなメカニズムによって奏されると考えられる。この冷感布を構成するマイクロファイバーMは、例えば図6に示すように、いずれも横断面が楔状(略三角形状)のポリエステル繊維Pとナイロン繊維Nとが放射状に配され、これら両繊維の間には極めて狭い隙間gが存在している。ここで、冷感布を水に浸けると、その隙間gに毛細管現象によって水分が取り込まれる。水分の吸収量は、綿の吸収力の3〜5倍である。その後、軽く布を絞っても、マルチフィラメント糸間の余剰の水分が外に排出されるだけで、各マイクロファイバーM内の隙間gに取り込まれた水分までは外に排出されずに残る。この状態で、例えば頸部に冷感布を巻くと、体温で布の表層に位置する水分が気化し、これによって頸部に冷感が得られる。また、ベタベタ感もない。やがて布の表層側の水分がすべて気化により無くなり、冷感が得られなくなれば、上記したように冷感布全体をはためかせるか振ると、マイクロファイバーが高排水性でもあることから、布の表層の内側に残っていた水分が遠心力等で動き、その水分は表層のマイクロファイバー内の隙間に毛細管現象によって取り込まれる。これによって初期状態に戻ることとなり、再び冷感を得ることができる。
上記の冷感布にあっては、前記マルチフィラメント糸により縦方向に並列して延びる鎖編目列を編成するとともに、該鎖編目列の一つおきに隣接する鎖編に前記マルチフィラメント糸を挿入糸として横振りして編み込むことによって基布を編成し、この基布の表面側に前記マルチフィラメント糸からなる柄糸をコード編により編み込んだ構成としてもよい。
この場合、厚手で安定度が高いため保水性に優れ、また伸縮性が少ないため裁断加工に適した冷感布が得られる。
上記の冷感布としては、マフラー、スカーフ、ストール、ネッカチーフ、タオル、ハンカチ及び鉢巻きのうちいずれか一つの形態とされる。
本考案によれば、高分子ポリマー等の化学物質からなる冷媒が一切不要で、清涼感を復活させるのに水に浸ける必要がなく、製作が極めて容易で、しかも大きさや形状をどのようにも変えることのできる冷感布を提供することができる。
図1は、本考案に係る冷感布の一実施形態を示す概略斜視図である。 図2は、図1に示す冷感布の部分組織図であり、(a)は上から観た部分組織図、(b)は正面から観た部分組織図である。 図3は、図1に示す冷感布の組織の部分拡大図である。 図4は、図1に示す冷感布の組織の側断面図である。 図5は、図1に示す冷感布の組織分解図である。 図6は、図1に示す冷感布を構成するマイクロファイバーの構造例を模式的に示す横断面図である。
以下、本考案に係る冷感布の一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、冷感布の一実施形態を示す概略斜視図、図2(a)は上から観た部分組織図、同図(b)は正面から観た部分組織図、図3は、組織の部分拡大図、図4は、組織の側断面図、図5は、組織分解図である。
この冷感布1は、マイクロファイバーのマルチフィラメント糸を経編により高密度に編成してなるものである。より具体的には、図2乃至図5に示すように、マルチフィラメント糸により縦方向に並列して延びる鎖編目列1を編成するとともに、該鎖編目列1の一つおきに隣接する鎖編にマルチフィラメント糸を挿入糸2として横振りして編み込むことによって基布を編成し、この基布の表面側にマルチフィラメント糸からなる柄糸3をコード編により編み込んだ構成とされている。このような編成を行うには、例えばラッセル編機の使用が効率的である。
上記のマイクロファイバーとしては、例えば、図6に示すように、いずれも横断面が楔状(略三角形状)のポリエステル繊維Pとナイロン繊維Nとが放射状に配され、これら両繊維の間には極めて狭い隙間gが存在しているものが好適である。このようなマイクロファイバーからなるマルチフィラメントで構成された冷感布1を水に浸けると、その隙間gに毛細管現象によって水分が取り込まれる。水分の吸収量は、綿の吸収力の3〜5倍である。その後、軽く布1を絞っても、マルチフィラメント糸間の余剰の水分が外に排出されるだけで、各マイクロファイバーM内の隙間gに取り込まれた水分までは外に排出されずに残る。
マイクロファイバーは、上記した図6に示すような形態のものに限らず、例えば、扁平八葉断面の形状を呈する、東レ株式会社製「ボディクール」(登録商標4220432号)のナイロンマイクロファイバーも採用することができる。
以上説明した冷感布1の形態としては、図1に示すような、マフラーが例示される。なお、冷感布1の形態としては、マフラーに限るものではなく、スカーフ、ストール、ネッカチーフ、タオル、ハンカチ、鉢巻き等、任意の形態とすることができる。
上記した冷感布1によれば、適量の水を含ませた後、例えば頸部等に巻くだけで、気化熱によって冷感を得ることができる。また、体温によって温度が上昇し十分な冷感が得られなくなった場合は、両手で冷感布1の両端を持って両手を素早く近づけたり離したりすることにより、布の中央部をはためかせたり、或いは、片手で冷感布1の両端をまとめて持って、冷感布1の折り返された中央部を数回振るだけで、布1の中心部に含まれていた水分が布1の表層に移るので、冷感を再び得られるようになる。また、余分な水分が滲み出さないため、ベタベタ感はなく、衣服の襟などを濡らしたりする虞はない。
1 冷感布
2 挿入糸
3 柄糸

Claims (3)

  1. マイクロファイバーからなるマルチフィラメント糸を経編により高密度に編成してなる冷感布。
  2. 請求項1に記載の冷感布であって、
    前記マルチフィラメント糸により縦方向に並列して延びる鎖編目列を編成するとともに、該鎖編目列の一つおきに隣接する鎖編に前記マルチフィラメント糸を挿入糸として横振りして編み込むことによって基布を編成し、この基布の表面側に前記マルチフィラメント糸からなる柄糸をコード編により編み込んでなる冷感布。
  3. 請求項1又は2に記載の冷感布であって、
    マフラー、スカーフ、ストール、ネッカチーフ、タオル、ハンカチ及び鉢巻きのうちいずれか一つの形態とされた冷感布。
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