JP3174594B2 - 金属管被覆光ファイバの製造方法及び製造装置 - Google Patents

金属管被覆光ファイバの製造方法及び製造装置

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JP3174594B2 JP15230591A JP15230591A JP3174594B2 JP 3174594 B2 JP3174594 B2 JP 3174594B2 JP 15230591 A JP15230591 A JP 15230591A JP 15230591 A JP15230591 A JP 15230591A JP 3174594 B2 JP3174594 B2 JP 3174594B2
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    • G02B6/44Mechanical structures for providing tensile strength and external protection for fibres, e.g. optical transmission cables
    • G02B6/4479Manufacturing methods of optical cables
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  • Insulated Conductors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、金属管被覆光ファイ
バケーブルを連続して製造する製造方法及び製造装置、
特に光ファイバケーブルに付着したダスト等の除去と光
ファイバの余長の精度向上に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバケーブルの敷設張力や耐水性
を確保するために、光ファイバケーブルを細い金属管で
被覆した金属管被覆光ファイバケーブルが使用されてい
る。この金属管被覆光ファイバケーブルを連続的に製造
する装置が、例えば特開昭58−95304号公報や特
開昭57−100402号公報等に開示されている。金
属被覆光ファイバケーブルの製造装置は、連続して送ら
れる平らな金属ストリップを頂部に縦方向の隙間を有す
る金属管に成形する。この金属管の隙間を通して金属管
内に導入管を挿入しておき、導入管により光ファイバを
金属管内に導入する。この光ファイバを導入した金属管
の隙間を閉じた後、レーザ溶接装置等に送り突合せ部を
溶接する。その後、光ファイバケーブル入りの金属管の
外径を所定大きさに絞ってから、キャプスタンに巻き回
して連続的に引出して、金属管被覆光ファイバケーブル
を製造している。このようにして金属管被覆光ファイバ
ケーブルを製造するときに、導入管を溶接部より後段の
下流側まで伸ばして、溶接の熱が光ファイバに損傷を与
えることを防いでいる。
【0003】この金属管被覆光ファイバケーブルに使用
される光ファイバは通常芯線の上に紫外線硬化型樹脂を
被覆しており、静電気が発生し易いため空気中のダスト
が付着しやすい。このダストが付着した光ファイバをそ
のまま導入管に通していると、長期間の操業の間にダス
トが導入管の管内に残留し、光ファイバに余分な後方張
力を与えるようになる。特に、金属管に粘性物質である
ジェル等を充填する場合には、光ファイバに付着したダ
ストがジェルに混入して導入管の管壁に付着,堆積し易
くなる。このため光ファイバの余長を制御するため、導
入管挿入前に調整した光ファイバの張力が変動し、光フ
ァイバの余長制御ができなくなってしまい、長尺の金属
管被覆光ファイバケーブルを製造することが困難であっ
た。
【0004】この問題を解消するために、金属管被覆光
ファイバケーブルの製造プロセスをクリーンルームで行
う方法が、例えば特開昭57−123838号公報(特
公昭59−3414号)に開示されている。この方法は
真空雰囲気中で線引きした光ファイバの芯線に、その雰
囲気中で1次被覆を行い、その後、直ちに真空雰囲気内
で金属管に光ファイバを導入しながら金属管を溶接して
光ファイバにダストが付着することを防いでいる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記特開昭58−95
304号公報等に示すように、単に金属管に挿入した導
入管で光ファイバを導入する場合は、金属管の下部にあ
る突合せ部をロー付けにより接合するときは特に大きな
問題は生じないが、金属管の上部にある突合せ部をTI
G溶接やレーザ溶接により溶接して金属管を密封すると
きには、溶接スパッタが導入管上に堆積し、長時間操業
すると堆積した溶接スパッタが金属管内壁と接触し、溶
接不良を起こす可能性があった。このため、特に5Km
以上におよぶ長尺の金属管被覆光ファイバを連続して製
造することができないという短所があった。
【0006】また、導入管が金属管内に挿入されている
のみで、特に位置決めしてないため、走行中の金属管の
振動により、ときには導入管と金属管の溶接面との間隔
が非常に小さくなってしまう。このようなときに、TI
G溶接やレーザ溶接の熱により導入管の上面に焼損が生
じて穴があき、内部を通過する光ファイバに熱損傷を与
えたり、ジェルが燃焼する危険性もあった。
【0007】また、特開昭57−123838号公報に
示すように、金属管被覆光ファイバケーブルの製造プロ
セスをクリーンルームで行う方法は、光ファイバに空気
中のダストが付着するのを防ぐことはできる。しかしな
がら、金属管の成形工程で駆動機構のモータのブラシか
らダクト等が生じて光ファイバに付着してしまい、この
ダストがジェルに混入して導入管の管壁に付着,堆積し
たり、管内に長く滞在する。この導入管の管内に残留し
たダストを除去することができないため、光ファイバに
余分な後方張力を与え、余長すなわち金属管の長さに対
する光ファイバの長さを、それぞれの張力を調整するこ
とで制御する場合には、同一品質のもの、特に長尺物を
均一に製造することは困難であるという短所があった。
【0008】この短所は光ファイバの通路のみを清浄な
ガスカーテンで遮断すると解消できるが、金属管の成形
装置との境界の開口部が大きく、外の空気を巻き込んで
しまい、光ファイバにダストが付着することを完全に防
ぐことは困難であった。また、カーテン構造のため金属
管の成形装置を調整するたびに気流の乱れが生じて光フ
ァイバにダストが付着し易くなるとともに、成形装置の
調整作業が阻害されるという短所もあった。
【0009】この発明はかかる短所を解決するためにな
されたものであり、導入管の中にダストが残留すること
を防止するとともに、導入管と光ファイバ等を金属管の
溶接熱から確実に保護して、長時間安定して操業するこ
とができる金属管被覆光ファイバの製造方法及び製造装
置を得ることを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係る金属管被
覆光ファイバの製造方法は、金属ストリップを成形し、
突合せ部を溶接して形成した金属管内に光ファイバ又は
光ファイバ束を導入する金属管被覆光ファイバの製造方
法において、光ファイバ又は光ファイバ束を案内するガ
イド管と、ガス又は充填物のいずれか一方若しくは双方
を供給する供給管とに連結され、金属管内に挿入された
導入管で光ファイバ又は光ファイバ束と、ガス又は充填
物のいずれか一方若しくは双方を金属管内に送りなが
ら、ガス及び/又は充填物の一部を光ファイバ又は光フ
ァイバ束を案内するガイド管の入口から溢出させること
を特徴とする。
【0011】この発明に係る金属管被覆光ファイバの他
の製造方法は、金属ストリップを成形し、突合せ部を溶
接して形成した金属管内に光ファイバ又は光ファイバ束
を導入する金属管被覆光ファイバの製造方法において、
光ファイバ又は光ファイバ束を、金属管内に挿入された
光ファイバ用導入管と光ファイバ用導入管を覆う充填物
用導入管からなり、金属管の溶接部で金属管の溶接面と
反対側の内壁に配置し、かつ、金属管の溶接面から一定
距離だけ離隔して配置した2重管型導入管の光ファイバ
用導入管を通して金属管内に送ることを特徴とする。
【0012】上記ガスとして不活性ガス又は冷却用ガス
を使用すると良い。また、充填物として防水性物質を使
用することが好ましい。さらに、光ファイバ又は光ファ
イバ束を案内するガイド管の入口から出る充填物を収容
して回収すると良い。
【0013】また、この発明に係る金属管被覆光ファイ
バの製造装置は、金属ストリップを成形し、突合せ部を
溶接して形成した金属管内に光ファイバ又は光ファイバ
束を導入する金属管被覆光ファイバの製造装置におい
て、光ファイバ又は光ファイバ束を案内するガイド管
と、ガス又は充填物のいずれか一方若しくは双方を供給
する供給管と、金属管内に挿入され、光ファイバ又は光
ファイバ束と、ガス又は充填物のいずれか一方若しくは
双方を金属管内に送る導入管と、上記ガイド管と供給管
及び導入管を連結し、供給管から送られるガス及び/又
は充填物の一部をガイド管の光ファイバ又は光ファイバ
束の進行方向とは逆方向に送る連結部とを備えたことを
特徴とする。
【0014】上記導入管を金属管の溶接部で金属管の溶
接面とは反対側の内壁に対して弾性的に圧接することが
好ましい。
【0015】この発明に係る金属管被覆光ファイバの他
の製造装置は、金属ストリップを成形し、突合せ部を溶
接して形成した金属管内に光ファイバ又は光ファイバ束
を導入する金属管被覆光ファイバの製造装置において、
金属管内に挿入され、光ファイバ又は光ファイバ束を金
属管内に送る光ファイバ用導入管と光ファイバ用導入管
を覆い充填物を金属管内に送る充填物用導入管からな
り、金属管の溶接部で金属管の溶接面と反対側の内壁に
配置し、かつ、金属管の溶接面から一定距離だけ離隔し
て配置した2重管型導入管を有することを特徴とする。
【0016】
【作用】この発明においては、金属管内に挿入された導
入管で、光ファイバ又は光ファイバ束と、ガス又は充填
物のいずれか一方若しくは双方を金属管内に送りなが
ら、ガスや充填物の一部を光ファイバ又は光ファイバ束
を案内するガイド管の入口から溢出させることにより、
光ファイバ又は光ファイバ束の表面に付着したダストを
ガイド管入口からパージする。
【0017】この導入管を、金属管の溶接部では溶接面
と反対側の金属管の内壁に対して弾性的に圧接するよう
に挿入して固定し、連続して成形されながら送られる金
属管に振動等が生じても、常に導入管を溶接面とは反対
側に位置させる。
【0018】また、金属管内に挿入された光ファイバ用
導入管と光ファイバ用導入管を覆う充填物用導入管から
なる2重管型導入管の光ファイバ用導入管を通して光フ
ァイバ又は光ファイバ束を金属管内に送りながら充填物
用導入管から充填物を金属管内に送り、光ファイバ又は
光ファイバ束が導入管を通るときに充填物の粘性抵抗の
影響を受ることを防ぎ、一定の張力を保持したままで金
属管内に挿入する。
【0019】
【実施例】図1はこの発明の一実施例を示す断面図であ
る。図に示すように、光ファイバ導入装置1は、光ファ
イバ又は光ファイバ束(以下、光ファイバという)2を
案内するガイド管3と、冷却用のガス4を供給する供給
管5と、導入管6及びガイド管3と供給管5と導入管6
を連結した導入管連結金具7とを有する。この導入管連
結金具7のガイド管3との連通孔8は導入管6の連通孔
9より内径が小さく絞られている。導入管6は熱伝導の
良い銅又は銅合金で形成され、光ファイバ2を被覆する
金属管10内に挿入されている。
【0020】金属管10は連続して送られる金属ストリ
ップを成形して形成する。すなわち、図2に示すよう
に、ピンチロール11を介して送られる金属ストリップ
10aを水平に配置したブレークダウン成形ロール12
でほぼU字状に成形して成形ロール14に送り、ほぼU
字状に成形された金属ストリップ10bの両側端を成形
ロール14で突き合わせ、この突合せ部をレーザ溶接装
置15で溶接して金属管10を形成する。このほぼU字
状に成形された金属ストリップ10bの位置で導入管6
を挿入し、これを下方に押しつけてほぼL字状とし、一
定曲率で曲げられた彎曲部の弾性力を利用して導入管6
を溶接部近傍で金属管10の溶接面16とは反対側の内
壁に圧接して固定する。
【0021】上記のように連続して送られる金属管10
に導入管6を挿入した状態で、図2に示すように、光フ
ァイバ導入装置1の前段に設けたダンサロール21で光
ファイバ2の張力を調整し、この張力が調整された光フ
ァイバ2をガイド管3と導入管6で案内しながら金属管
10に送る。同時に供給管5から一定の圧力で冷却用の
ガス4を連続して供給する。そして、金属管10の突合
せ部をレーザ溶接装置15で溶接する。この金属管10
の突合せ面を溶接するときに、光ファイバ2を案内する
導入管6が金属管10の溶接面16とは反対側の内壁に
圧接されているから、連続して成形されながら送られる
金属管10に振動等が生じても、常に導入管6を溶接面
16とは反対側に位置させることができ、導入管6と溶
接面との距離を常に一定に保持することができる。した
がって導入管6及び導入管6で案内される光ファイバ2
に対する溶接の熱影響を低減することができる。さら
に、供給管5から連続して供給されている冷却ガス4に
より、溶接部近傍の導入管6と光ファイバ2を冷却する
から、より溶接の熱影響を低減することができる。な
お、金属管10の突合せ部をレーザ溶接する場合につい
て説明したが、TIG溶接等により溶接する場合にも同
様にして溶接の熱影響を低減することができる。
【0022】また、導入管6は溶接面16とは反対側の
内壁に圧接されて、その位置が移動せず、溶接面との距
離を常に最大に保持することができるから、導入管6の
上面に溶接スパッタが堆積しても金属管10に接触する
ことがなく、長時間の操業を行うことができる。
【0023】突合せ部が溶接されて光ファイバ2を内蔵
した金属管10は絞り手段22で所定の径に縮径されて
キャプスタン23に送られる。このキャプスタン23の
入側における金属管10と光ファイバ2の張力に差を持
たせ、この金属管10と光ファイバ2の張力をキャプス
タン23で減少させて、キャプスタン23出側における
金属管10と光ファイバ2の伸び量に差を持たせ余長を
制御している。余長が制御された金属管被覆光ファイバ
ケーブル25はダンサロールスタンド26を通り巻取機
27に巻取られる。
【0024】このようにして金属管被覆光ファイバケー
ブル25を製造しているときに、ガイド管3に送られる
光ファイバ2は、表面の被覆に空気中のダストが付着し
たままになっている。そこで光ファイバ2とガス等を導
入管6を通して金属管10に導入しながら、ガスの一部
をガイド管3の入口側から噴出させたり、充填物を容器
31内に溢出させたりすることにより、ガイド管3に送
られる光ファイバ2の表面に付着したダストを除去する
ことができる。したがって、導入管6に入る光ファイバ
2はダストの付着はなく、導入管6の内壁にダストが付
着,堆積し、管内に残留することを防ぐことができる。
【0025】なお、上記実施例は供給管5から冷却用ガ
ス4を供給した場合について説明したが、不活性ガスを
供給することにより、溶接部を保護し、導入管6と光フ
ァイバ2を冷却するとともに、光ファイバ2に付着した
ダストを排除することができる。また、供給管5から防
水用の充填物を供給して金属管10に充填するように
し、図3に示すように、充填物の一部をガイド管3の入
口から容器31内に溢出させたりしても、上記実施例と
同様な作用を奏することができる。ここで容器31に溢
れた充填物は吸入管32で回収すれば良い。
【0026】また、上記各実施例は供給管5からガス又
は充填物を別々に供給する場合について説明したが、ガ
スと充填物を同時に供給することもできる。例えば、図
4に示すように、充填物の溢出孔41を有するガイド管
3aの上部にガス供給管42が接続されたガス導入用継
手43を設ける。そして光ファイバ2をガス導入用継手
43とガイド管3aを通して彎曲した導入管に送りな
がら、供給管5から防水用の充填物であるジェルを供給
し、導入管を通して金属管10内に送る。この充填物
の一部をガイド管3aの溢出孔41から溢出させなが
ら、ガス供給管42からガスを供給して光ファイバ2が
導入されるガス導入用継手43の入口から噴出させる。
このようにガスと充填物を同時に供給することにより、
光ファイバ2に付着したダストをガスの噴出で排除した
後、さらに残ったダストを充填物の溢出により除去する
ことができ、導入管にダストが入ることをより確実に
防止することができる。
【0027】また、上記各実施例は単管からなる導入管
を使用した場合について説明したが、図5に示すよう
に、内部に光ファイバ2を通す光ファイバ用導入管51
と、この光ファイバ用導入管51を覆う充填物用導入管
52の2重管からなる導入管61を使用しても良い。そ
して、導入管連結金具7でガイド管3とガス供給管42
及び光ファイバ用導入管51とを連結し、充填物を供給
する供給管5と充填物用導入管52を連結することによ
り、光ファイバ用導入管51で光ファイバ2と冷却用ガ
ス又は不活性ガス等を金属管10内に導入しながら、ガ
スの一部で光ファイバ2の表面に付着したダストを排除
することができる。この場合、供給管5から供給された
充填物は光ファイバ用導入管51と充填物用導入管52
の間を通って金属管10内に送られるから、光ファイバ
2が細い導入管を通るときに充填物の粘性抵抗の影響を
受けず、一定の張力を保持したままで金属管10内に挿
入することができ、キャプスタン23で制御している光
ファイバの余長を高精度に制御することもできる。さら
に、充填物に大きな圧力を加えても充填しても光ファイ
バ2のガイド管3から漏れることがなく、充填物の歩止
まりを向上することもできる。
【0028】また、図5に示した実施例は導入管連結金
具7にガス供給管42を接続した場合について説明した
が、図6に示すようにガイド管3にガス供給管42を直
接接続しても、上記実施例と同様な作用を奏することが
できる。
【0029】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、金属管
内に挿入された導入管で、光ファイバ又は光ファイバ束
と、ガス又は充填物のいずれか一方若しくは双方を金属
管内に送りながら、ガスや充填物の一部を光ファイバ又
は光ファイバ束を案内するガイド管の入口から溢出させ
ることにより、光ファイバ又は光ファイバ束の表面に付
着したダストをガイド管入口からパージするから、導入
管に入るダストを低減して導入管の管内に残留すること
を防ぐことができるから、長時間操業しても光ファイバ
を円滑に導入管内に通すことができる。また、導入管内
にダストの残留がないから、導入管を通る光ファイバに
余分な後方張力を与えず、光ファイバの余長も精度良く
制御することができる。
【0030】また、導入管を金属管の溶接部では溶接面
と反対側の金属管の内壁に対して弾性的に圧接し、金属
管の溶接面から一定距離だけ離隔させて固定し、連続し
て成形されながら送られる金属管に振動等が生じても、
常に導入管を溶接面とは反対側に位置するようにしたか
ら、導入管と溶接面との距離を常に一定に保持すること
ができ、導入管と、導入管で案内される光ファイバと充
填物とに対する溶接の熱影響を低減し、熱による損傷を
確実に防止することができる。
【0031】さらに、金属管内に挿入された光ファイバ
用導入管と光ファイバ用導入管を覆う充填物用導入管か
らなる2重管からなる導入管の光ファイバ用導入管を通
して光ファイバ又は光ファイバ束を金属管内に送りなが
ら充填物用導入管から充填物を金属管内に送ることによ
り、光ファイバ又は光ファイバ束が導入管を通るときに
充填物の粘性抵抗の影響を受ることを防ぎ、一定の張力
を保持したままで金属管内に挿入することができ、導入
管を通る光ファイバに余分な後方張力を与えず、光ファ
イバの余長を精度良く制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す断面図である。
【図2】上記実施例の全体構成図である。
【図3】この発明の第2の実施例を示す断面図である。
【図4】この発明の第3の実施例を示す断面図である。
【図5】この発明の第4の実施例を示す断面図である。
【図6】この発明の第5の実施例を示す断面図である。
【符号の説明】 1 光ファイバ導入装置 2 光ファイバ 3 ガイド管 5 供給管 6 導入管 61 導入管 7 導入管連結金具 10 金属管51 光ファイバ用導入管 52 充填物用導入管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松岡 雄二 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (72)発明者 米澤 宣行 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (72)発明者 小峯 勇 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (72)発明者 三坂 望 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (72)発明者 井ノ口 一成 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (72)発明者 吉江 康哲 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−2909(JP,A) 特公 昭62−47606(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/44

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属ストリップを成形し、突合せ部を溶
    接して形成した金属管内に光ファイバ又は光ファイバ束
    を導入する金属管被覆光ファイバの製造方法において、
    光ファイバ又は光ファイバ束を案内するガイド管と、ガ
    ス又は充填物のいずれか一方若しくは双方を供給する供
    給管とに連結され、金属管内に挿入された導入管によ
    り、光ファイバ又は光ファイバ束と、ガス又は充填物の
    いずれか一方若しくは双方を金属管内に送りながら、ガ
    ス及び/又は充填物の一部を光ファイバ又は光ファイバ
    束を案内するガイド管の入口から溢出させることを特徴
    とする金属管被覆光ファイバの製造方法。
  2. 【請求項2】 金属ストリップを成形し、突合せ部を溶
    接して形成した金属管内に光ファイバ又は光ファイバ束
    を導入する金属管被覆光ファイバの製造方法において、
    金属管内に挿入された光ファイバ用導入管と光ファイバ
    用導入管を覆う充填物用導入管からなる2重管型導入管
    を通して光ファイバ又は光ファイバ束を金属管内に送
    り、前記2重管型導入管は、金属管の溶接部において、
    金属管の溶接面と反対側の内壁に配置し、かつ、金属管
    の溶接面から一定距離だけ離隔して配置することを特徴
    とする金属管被覆光ファイバの製造方法。
  3. 【請求項3】 上記光ファイバ用導入管から光ファイバ
    又は光ファイバ束とともにガスを送る請求項2記載の金
    属管被覆光ファイバの製造方法。
  4. 【請求項4】 上記ガスが不活性ガスである請求項1又
    は3記載の金属管被覆光ファイバの製造方法。
  5. 【請求項5】 上記ガスが冷却用ガスである請求項1又
    は3記載の金属管被覆光ファイバの製造方法。
  6. 【請求項6】 上記充填物が防水性物質である請求項
    1,2,3,4又は5記載の金属管被覆光ファイバの製
    造方法。
  7. 【請求項7】 上記導入管を、金属管の溶接部では金属
    管の溶接面と反対側の内壁に対して圧接した請求項1記
    載の金属管被覆光ファイバの製造方法。
  8. 【請求項8】 金属ストリップを成形し、突合せ部を溶
    接して形成した金属管内に光ファイバ又は光ファイバ束
    を導入する金属管被覆光ファイバの製造方法において、
    光ファイバ又は光ファイバ束を案内するガイド管と充填
    物を供給する 供給管とに連結され、金属管内に挿入され
    た導入管により、光ファイバ又は光ファイバ束と充填物
    を金属管内に送り、光ファイバ又は光ファイバ束を案内
    するガイド管の入口から出る充填物を回収することを特
    徴とする金属管被覆光ファイバの製造方法。
  9. 【請求項9】 金属ストリップを成形し、突合せ部を溶
    接して形成した金属管内に光ファイバ又は光ファイバ束
    を導入する金属管被覆光ファイバの製造方法において、
    光ファイバ又は光ファイバ束を案内するガイド管と充填
    物を供給する供給管とに連結され、金属管内に挿入され
    た導入管により、光ファイバ又は光ファイバ束と充填物
    を金属管内に送り、光ファイバ又は光ファイバ束を案内
    するガイド管の入口から出る充填物を収容することを特
    徴とする金属管被覆光ファイバの製造方法。
  10. 【請求項10】 上記収容された充填物を回収する請求
    項9記載の金属管被覆光ファイバの製造方法。
  11. 【請求項11】 金属ストリップを成形し、突合せ部を
    溶接して形成した金属管内に光ファイバ又は光ファイバ
    束を導入する金属管被覆光ファイバの製造装置におい
    て、光ファイバ又は光ファイバ束を案内するガイド管
    と、ガス又は充填物のいずれか一方若しくは双方を供給
    する供給管と、金属管内に挿入され、光ファイバ又は光
    ファイバ束と、ガス又は充填物のいずれか一方若しくは
    双方を金属管内に送る導入管と、上記ガイド管と供給管
    及び導入管を連結し、供給管から送られるガス及び/又
    は充填物の一部をガイド管の光ファイバ又は光ファイバ
    束の進行方向とは逆方向に送る連結部とを備えたことを
    特徴とする金属管被覆光ファイバの製造装置。
  12. 【請求項12】 金属ストリップを成形し、突合せ部を
    溶接して形成した金属管内に光ファイバ又は光ファイバ
    束を導入する金属管被覆光ファイバの製造装置におい
    て、金属管内に挿入され、光ファイバ又は光ファイバ束
    を金属管内に送る光ファイバ用導入管と光ファイバ用導
    入管を覆い充填物を金属管内に送る充填物用導入管から
    なる2重管型導入管を、金属管の溶接部において、金属
    管の溶接面と反対側の内壁に配置し、かつ、金属管の溶
    接面から一定距離だけ離隔して配置したことを特徴とす
    る金属管被覆光ファイバの製造装置。
  13. 【請求項13】 上記光ファイバ用導入管から光ファイ
    バ又は光ファイバ束とともにガスを送る請求項12記載
    金属管被覆光ファイバの製造装置。
  14. 【請求項14】 上記導入管を、金属管の溶接部では金
    属管の溶接面と反対側の内壁に対して圧接した請求項1
    1記載の金属管被覆光ファイバの製造装置。
  15. 【請求項15】 金属ストリップを成形し、突合せ部を
    溶接して形成した金属管内に光ファイバ又は光ファイバ
    束を導入する金属管被覆光ファイバの製造装置におい
    て、光ファイバ又は光ファイバ束を案内するガイド管
    と、充填物を供給する供給管と、供給管と前記ガイド管
    とに連結し、光ファイバ又は光ファイバ束と充填物を金
    属管内に送る導入管と、光ファイバ又は光ファイバ束を
    案内しるガイド管の入口から出る充填物を回収する手段
    とを備えることを特徴とする金属管被覆光ファイバの製
    造装置。
  16. 【請求項16】 金属ストリップを成形し、突合せ部を
    溶接して形成した金属管内に光ファイバ又は光ファイバ
    束を導入する金属管被覆光ファイバの製造装置におい
    て、光ファイバ又は光ファイバ束を案内するガイド管
    と、充填物を供給する供給管と、供給管と前記ガイド管
    とに連結し、光ファイバ又は光ファイバ束と充填物を金
    属管内に送る導入管と、光ファイバ又は光ファイバ束を
    案内しるガイド管の入口から出る充填物を収容する容器
    とを備えることを特徴とする金属管被覆光ファイバの製
    造装置。
  17. 【請求項17】 上記容器に収容された充填物を回収す
    る手段を有する請求項16記載の金属管被覆光ファイバ
    の製造装置。
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