JP3174336B2 - 液体農薬の水分散性粒剤 - Google Patents

液体農薬の水分散性粒剤

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JP3174336B2 JP51279493A JP51279493A JP3174336B2 JP 3174336 B2 JP3174336 B2 JP 3174336B2 JP 51279493 A JP51279493 A JP 51279493A JP 51279493 A JP51279493 A JP 51279493A JP 3174336 B2 JP3174336 B2 JP 3174336B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明の技術分野 本発明は農業用途用の水分散性粒剤に関する。より詳
細には、本発明は、活性物質を標的種に輸送させうる農
薬および/または補助剤を含む生体活性物質を液体の形
で担持する水分散性粒剤に関する。
発明の背景 雑草、昆虫、菌類および他の害虫を防除するための生
体活性物質は広く用いられ、総称的に農薬と呼ばれる。
それらは植物成長調節剤のような他の有益な薬剤をも含
みうる。活性物質が周囲温度で液体のときは、それらは
輸送、取扱および適用が容易なように種々の程度に調整
された多くの方法で配合されてきた。活性物質が水性ス
プレーの形で輸送されることはこれらの種々の配合物に
とって一般的に望ましい。このように適用されうる配合
物のタイプの例は、乳化性濃厚液(EC)、湿潤性粉末
(WP)、懸濁濃厚液(SC)および水分散性粒剤(WG)で
ある。EC、WPおよびSC配合物は製造、輸送、貯蔵または
使用の間のいずれかに不利である。EC配合物の制限は、
高引火性溶剤を包装、貯蔵および取扱時の危険を含む。
WP配合物は使用者へのダストの厄介で潜在的な健康上の
危険を含む取扱の問題が存在しうる。SC配合物は貯蔵の
問題を有し、こぼした後の清掃することが困難である。
WG配合物は包装、取扱の容易さおよび安全性の点でか
なり有利である。通常、これらは0.1〜3mm直径であっ
て、好ましくは均一なサイズの細粒からなり、それは易
流動性であり、低粉塵性であり、そして水中に容易に分
散して従来のスプレーノズルを通過しうる非常に小さい
粒子の均質懸濁液を形成する。理想的には、WG配合物は
5分間のゆるやかな攪拌で水中に分散されたとき、150
μmシーブスクリーン上に0.01%より少量の、そして53
μmシーブスクリーン上に0.5%より少量の残留物を有
する。この粒剤は、通常、最終使用者に便利である容積
により正確に測定されうる。
一般に、WGは、生体活性物質、増量剤(希釈剤とも呼
ばれる)、界面活性剤(この用語は分散剤および湿潤剤
を含みうる)および助剤、例えば、結合剤、安定剤およ
び緩衝剤を含む。個々の成分の量は広く変化することが
でき、生体活性物質は一般に5〜95%w/w、増量剤は一
般に5〜90%w/w、界面活性剤は一般に0.1〜20%w/w、
そして助剤は一般に0.01〜10%で存在する。WG配合物は
増量剤または助剤なしに製造されることもできる。
英国特許第1,304,543号は粒剤配合物製造のための4
種の基本的方法を記載している。この4種の方法は押出
し;粒剤上への表面コーティングの適用;粒剤中への活
性物質の吸収;並びに、最後に、適切な粉末への結合剤
と活性材料の適用および粉末混合物からの粒剤の形成で
ある。
押出し法による粒剤の製造はよく知られる。殆どの公
知の方法は、活性材料と他の成分の予備混合物を比較的
高圧(一般には100psiを越える)の下で押出し、スパゲ
ティー状の押出物を短く切断する。これらは、次いで乾
燥させられうる。別の方法は同時係属出願第PCT AU88/0
0201号に開示され、それは比較的高い含有量の水を有す
る湿潤混合物の低圧押出し(<30psi)を用いる。これ
は、押出物を低密にし、それは、粒剤の末端を丸める傾
向もある、ゆるやかな回転または混転作用により容易に
小さいなセグメントに壊れる。また、これらの粒剤は次
いで乾燥させられうる。これらの方法は活性物質が液体
であるときには一般に満足できるが、このように形成さ
れた粒剤は貯蔵時に劣化する傾向があり、これにより分
散性および懸濁性を低くする。また、分散性および懸濁
性は、特に高温での貯蔵により悪影響を受ける。
粒剤は増量剤粒子の吸収性塗膜によりコアー粒剤を塗
被することによっても製造されうる。それから液体活性
材料は粒剤の表面層上に装填されうる。このような方法
はニュージーランド特許第154,194号に開示されてお
り、この目的はアタパルガイト(attapulgite)のよう
な鉱物から製造された粒剤と比較して低い吸収性を有す
る粒剤を製造することであった。しかし、これらの粒剤
は、土壌、牧場または他の場所への直接的な適用のため
に設計されており、そして、それらは約250μmの粒子
コアーサイズを有するので、粒剤がスプレーノズルを通
過しないからWGとしての用途には適切でないであろう。
英国特許第1,304,543号は、吸収性粒剤が製造され、
次いで液体活性物質が粒剤中に吸収される新規の方法を
開示している。しかし、これらの組成物は数100ミクロ
ン直径の焼成ゼオライトである粒剤を有する。上記のニ
ュージーランド特許に関して議論されたように、これら
の粒剤はWGに要求される微細粒子を生じるように分散さ
れないであろう。そしてこれらの粒剤は場所への直接的
な適用のために設計されている。
第四番目の粒剤の製造法は、成分をブレンドすること
により湿潤性粉末を形成すること、および所望の粒子サ
イズを提供するようにそれらを混練することの予備段階
を含む。この湿潤性粉末は、次いで、凝集、噴霧乾燥ま
たは鍋粒剤化(pan granulation)のような他の他の手
段を含む技術範囲により粒剤に形成される。このような
方法の例は、ASTM E−35.22農薬配合物および適用法に
関するシンポジウム:第三回シンポジウム1982年10月11
〜14日,Fort Mitchell,Kentuckyで発表された「水分散
性粒剤の実験室開発およびその適用法」(“Laboratory
Development and Evaluation of Water Dispersible G
ranules")という題の論文中でD A Hovdeにより記載さ
れている。このような方法は一般に許容されるが、全て
の配合物、特に生体活性剤が液体状態であり、そして比
較的高含有量の活性剤が粒剤中に含まれる組成物では、
良好な分散性および貯蔵寿命を達成することは必ずしも
可能でない。
このように、広範な液体農薬が有効に、且つ、経済的
に配合されうるような別の粒剤化方法の必要性が存在す
る。
本発明の目的は、少なくとも粒剤化技術に有用な代替
を提供するが、特定の場合には現在用いられている技術
よりも多くの利点を提供する配合方法および配合物を提
供することである。
本発明の要旨 本発明は、それ故、1つの態様において、微細分割状
態の増量剤粒子および分散剤から製造された吸収性水分
散性粒剤中に液体の生体活性物質またはその補助剤を吸
収させることにより製造された水分散性粒剤を提供す
る。
別の態様において、本発明は生体活性物質またはその
補助剤を含む水分散性粒剤を製造する方法を提供し、そ
の方法は、微細分割された増量剤粒子を含む水分散性粒
剤を予備形成すること、それから、予備形成された粒剤
上に、液体状態で、且つ、水と混和性の形の生体活性物
質またはその補助剤を装填することを含む。
本発明は、上記の方法で製造された生体活性物質また
はその補助剤を含む水分散性粒剤を更に提供する。
本発明は更に生体を変化させる方法を提供し、この方
法は、吸収性粒剤を予備形成すること、液体生体活性物
質を上記のように加えること、粒剤を水中に分散させる
こと、および、その後、生体が活性物質の効果を受ける
ように活性物質水性分散液を適用することを含む。
本明細書において、生体活性物質という用語は、その
最も広い意味で、望ましくない植物および動物の防除だ
けでなく、有益な効果を達成するために動物または植物
に適用される物質をも含むように用いられる。この物質
は、例えば、植物成長調節剤または動物成長調節剤であ
りうる。植物の場合、有害生物は特定の場所における雑
草または望ましくない植物であろう。動物の場合、節足
動物、線虫等およびより大きな動物、例えば、ウサギ、
ラットおよびマウス等である。特定の場所で有害な下等
生体も本発明の範囲に含まれ、例えば、真菌類、藻類お
よび他の微生物を含む。農薬という用語はこのような有
害生物を防除する物質、例えば、有害物質を破壊する物
質であり、また、有害生物の増殖または再生を止める物
質を含む。この用語は、このように、除草剤、殺虫剤、
殺軟体動物剤(Molluscicides)、殺線虫剤、殺真菌剤
等を含みうる。
生体活性物質は無生物化学物質である必要はなく、そ
れは、その用語が上記に用いられたように、有害生物を
殺す効果を有する微生物、並びに有益な効果を有する生
体を含みうる。
本発明により、生体活性物質は液体状態であるか、ま
たは、例えば、適切な溶剤もしくは非揮発性適合材料、
例えば、植物油または鉱油中への溶解により液体状態に
形成される必要がある。非揮発性適合材料は別の生体活
性物質界面活性剤またはその補助剤でありうる。低融点
生体活性物質はこの方法のためにそれらの融点より高い
温度を用いることにより適切になりうるが、これは好ま
しくない。溶剤または希釈剤は用いられうるが、追加の
材料、特にそれらが揮発性有機溶剤であるときには、そ
れらの使用はECに対する優位性を維持するために最小限
にすることが好ましい。溶剤または希釈剤が用いられる
ときには、それは分散剤に悪影響を及ぼさないことが好
ましい。
生体活性物質は好ましくは水と混和性の形である。そ
れが本質的に水と混和性でなければ、それは好ましくは
適切な乳化剤の添加により、または、適切な溶剤または
補助溶剤の使用により混和性にされる必要があるだろ
う。実施において、キャリアー有機溶剤を用いない活性
物質のEC配合物は吸収性粒剤への吸収に適することが判
明している。活性物質を吸収性粒剤に加えた後にそれを
水混和性にすることも本発明の範囲内である。
本発明において、混和性という用語は微視レベルで水
と活性成分の混合物が均質であることを意味し、そし
て、これは、この混合物が微細コロイド乳濁液または懸
濁液並びに本当の溶液の形でありうることを意味する。
本発明の吸収性粒剤を製造するために用いられる微細
分割された増量剤粒子は、通常、不活性鉱物増量剤から
選ばれるであろうが、幾つかの態様においては増量剤は
生体活性でありうる。
微細分割された増量剤の粒子サイズは粒剤の最終用途
に依存するであろう。従来のスプレー装置を有するスプ
レータンクが用いられるときに、増量剤は、それがスプ
レーノズルを詰めることなく自由に通過することを確保
するようなサイズである必要があるだろう。好ましい粒
子サイズは150μmより低いであろう。最も好ましい範
囲は1〜50μmであろう。増量剤材料は付着性である
が、それら自体では付着せず、容易に再分散しない凝集
体を形成しないタイプである。従って、沈降シリカは好
ましくないが、低い含有量では許容されうることが発見
された。凝集性は材料の性質、並びに、その材料の微細
粒子サイズへの粉砕または調製法の関数でありうる。好
ましい材料および粒子は粉砕または空気分離技術または
それらの組み合わせを用いて製造されうる。
微細分割された増量剤としての使用に適切な物質は無
機土類およびクレー、例えば、ベントナイト、カオリ
ン、アタプルガイド、珪藻土、ゼオライト、炭酸カルシ
ウム、タルク、白雲母、および二次材料、例えば、沈降
シリカおよびシリケート、融解ナトリウムカリウム、ア
ルミニウムシリケート(熱加工パーライト)、または有
機材料、例えば、石炭、亜炭およびプラスティックを含
む。増量剤は好ましくは水不溶性である。微細分割増量
剤自体は、珪藻土、アタパルガイトまたはゼオライトの
場合のように吸収性でありうるが、このことは不可欠で
はない。というのは、本発明の使用に重要であるのは個
々の粒子の吸収性でなく粒剤全体の吸収性であるからで
ある。しかし、吸収性粒子を用いるときに、粒剤全体の
吸収性は増加することが判明した。
好ましくは材料は、熱加工パーライト、タルクおよび
白雲母およびこのような材料の組み合わせを含む。一般
に、押出し、鍋粒剤化または他の手段により製造された
粒剤が水中で分散されるときに、これらの材料のプレー
ト状粒子形状は、より容易に互いに分離させうる信じら
れる。
粒剤の吸収性は、本発明の範囲を制限することなく、
部分的には、微細分割粒子間に空隙を含蓄させることに
より生じると信じられる。従って、充填率は粒剤の吸収
率に影響を与えるであろう。吸収性は充填率に影響を与
える異なる増量剤を選択することにより変化しうる。吸
収率は異なる増量剤の混合物を用いることにより微調整
されうる。例えば、熱加工膨張パーライト増量剤は高吸
収性粒剤をもたらすが、マイカまたはタルクは低吸収性
粒子をもたらす傾向がある。粒剤の吸収率は、このよう
に、熱加工パーライトのマイカに対する比を変化させる
ことにより変化しうる。
粒剤の吸収性は粒剤の全体の圧密性を調整することに
よっても変化しうる。湿潤予備混合物の押出しの場合、
圧密性は押出し圧力および存在する水の量の両方により
影響される。低圧押出し、例えば、10〜30psiでは高吸
収性粒剤をもたらす。
微細分割増量剤粒子は水分散性であることが重要で、
これは分散剤を含ませることにより達成される。本発明
の好ましい形において、予備形成された粒剤は最小量の
水との接触時に溶解するように選択された微細分割増量
剤および分散剤から形成されるであろう。一般に、これ
は分散剤が水中で少なくとも20%可溶性であることを意
味する。
他方、分散剤は液体生体活性物質との物理または化学
反応により悪影響を受けない薬剤である必要がある。生
体活性物質は遊離水の量が分散剤の溶解をもたらすのに
不充分である濃厚水溶液または懸濁液でありうる。分散
剤の量は、それが適用のための合理的な時間で分散を起
こさせなくなる最小時間から、量を増加することにより
もはや利益が達成されなくなる最大量まで変化しうる。
一般に、分散剤の量は吸収性粒剤の1〜30%w/w、より
好ましくは粒剤の5〜15%w/wの範囲であろう。
適切な分散剤または湿潤剤は界面活性剤および水溶性
ポリマー、例えば、ホルムアルデヒド、ポリエチレング
リコールおよび糖のリグノスルホン酸、ポリアクリル酸
および燐酸エステル縮合生成物の塩を含む。適切な吸収
性粒剤は次の分散剤とともに製造される。“Morwet D44
25"(ナトリウムナフタレンホルムアルデヒド縮合体Wit
co Corporation,USA)、“Morwet EFW"硫酸化アルキル
カルボキシレートおよびアルキルナフタレンスルホネー
ト−ナトリウム塩、“Tamol PP"(フェノールスルホン
酸縮合体のナトリウム塩)、“Reax 80N"(リグノスル
ホン酸ナトリウム)、“Wettol D1"ナトリウムアルキル
ナフタレンスルホネート(BASFから)。一般に、分散剤
または湿潤剤はアニオン界面活性剤である。
分散剤の結合能が一般に充分であるから特別の結合剤
の使用は一般には必要ないが、結合剤は特定の配合物で
は有用であることが証明され、本発明の範囲に入る。適
切な結合剤は天然または合成ゴム、糖およびポリマーの
範囲から選択されうる。水和時に急速に膨潤しない、ま
たは粘性になる材料は好ましい。
更なる助剤、例えば、界面活性剤および分散剤(disi
ntegrating agent)は粒剤の特性を変更することが望ま
れるときには加えられうる。
予備形成された粒剤を含む材料はいかなる順序でも合
わされ、または適切なブレンダーでブレンドされ、そし
て公知の粒剤製造方法および装置を用いて粒剤化されう
る。例えば、微細分割増量剤および分散剤は、乾燥成分
のブレンド前、その間またはその後のいずれかで水を添
加しながらブレンドされうる。別には、分散剤はブレン
ディングに使用される最初に水に溶解される。粒剤の形
成後、それら過剰湿分を除去するように乾燥させられ
る。
用いられる水の量は、増量剤比を変化させることによ
っても制御される不活性粒剤の望ましい吸収能により変
化するであろう。
粒剤化条件並びに用いられる分散剤のタイプおよび含
有量も必要な水の量に影響を与えるであろう。
典型的には、水の量は100kg乾燥混合物(増量剤およ
び分散剤)当たり5〜150kgであってよく、より典型的
には100g乾燥混合物当たり20〜70kgである。
粒剤は摩耗または損傷することのないあらゆる適切な
手段(例えば、トレー上)により乾燥させられうる。バ
ンドもしくは静止床乾燥機は満足されるであろう。流動
床乾燥機はその相対効率のために好ましい。
満足な物理安定性を確保するために(そして装填され
た製品の劣化を避けるために)、粒剤は好ましくは1.0
%w/w以下の湿分(乾燥時の損失状態で)にまで乾燥さ
せられる。乾燥の間の温度は好ましくは50℃を下回るよ
うな低温に制御される。予備形成された粒剤は貯蔵され
て、それから、適切な時間および場所で所定量の液体生
体活性物質を吸収するために用いられうる。このよう
に、本発明は粒剤化プラントを特定のエリアで運転する
ために最も適切な場所で建設することを可能にし、一
方、粒剤が活性剤により装填される装填プラントは最終
使用者により近くに位置することができる。活性物質の
装填はあらゆる適切な装置中で行うことができる。この
装置は、粒剤を損傷することなく液体が全ての粒剤に均
一に吸収されるように攪拌された粒剤に液体物質を輸送
するであろう。それ故、適切な装置は回転円筒、例え
ば、Dierks and Sohne GmbH & Co.KGからのDiosnaユニ
バーサルミキサー、コーンミキサーであることができ、
液体物質をできるだけ素早く吸収性粒剤の表面に分配す
るように、液体物質はスプレーノズルを通して予備形成
された粒剤に向かって急速に輸送される。スプレーは、
粒剤への液体活性物質の均一な広がりを確保するように
エアアトマイジングノズルを通して導入されうる。フラ
ットスプレージェットは特定の場合には適切であろう。
要求されるように液体を輸送する他の手段も用いられう
る。粒剤上へ吸収される液体物質の量は所望の最終用途
により変化するであろう。
予備形成された粒剤への液体による装填において、各
粒剤への均一な装填が達成されることが好ましい。不均
一に装填された粒剤間の平衡は起こると信じられるが、
これはかなりの時間を要するであろう。粒剤の吸収性が
実質的に完全に飽和されようとする場合、液体は単に粒
剤上に注がれ、そして、粒剤は完全に飽和になるまで攪
拌される。特定の場合、完全に飽和した粒剤は部分的に
飽和した粒剤ほどは水への分散しない可能性があること
が判明した。
それ故、粒剤を部分的に飽和にすることは好ましい。
例えば、装填容量が40%であるときは、32%、例えば、
その容量の80%までしか装填しないことは好ましい。好
ましくはその容量の60〜90%、より好ましくは70〜85%
まで粒剤を装填する。アトマイジングスプレーノズルの
ようなスプレー技術を用いるほかには、液体があまり素
早く粒剤中に流れないように、その粘度を増加させるた
めに液体を冷却することは可能である。冷却された液体
中での粒剤の攪拌は各粒剤上での液体の均一な広がりを
もたらすであろう。そして、温度が上昇するにつれ、各
粒剤によるその液体塗膜の吸収、そして、それ故均質に
吸収の粒剤をもたらすであろう。
本発明は、その利点の1つとして、生体活性物質の高
担持容量を粒剤に備える能力を有する。取り込まれうる
液体物質の最大量は粒剤の吸収容量により制限されるで
あろう。40%w/wまでの乾燥粒剤に対する活性物質の含
有率は本発明の方法で達成されうる。
好ましくは、生体活性物質は乳化剤と混合されて液体
型の乳化性濃厚液を形成するであろう。これは、次い
で、予備形成された粒剤に吸収されうる。別には、液体
物質は溶液が水混和性になるように選択された適切な溶
剤中に溶解され、それから粒剤上に吸収されうる。この
ような場合に用いられる溶剤の量は、所望されうるほど
各粒剤中での活性物質の濃度を高く装填することができ
るように、できるだけ低くすべきである。液体物質が自
然状態で水と混和性であるならば、更なる変更なしに予
備形成された粒剤上に装填されうる。
液体活性物質が水と混和性でないが、適切な乳化剤の
添加により混和性にすることができるならば、界面活性
剤および活性材料は予備混合物としてでなく、逐次的に
粒剤上に吸収されることが可能である。粒剤は乳化剤が
存在して製造され、そして、それから液体活性物質が粒
剤上に吸収されることも可能である。分散性はこれらの
変更においても維持される。
本発明の水分散性粒剤に適する生体活性物質は5〜50
%の周囲温度で液体であるが、このことは不可欠ではな
い。多くの活性物質、例えば、λ−シハロトリン(融点
49)は周囲温度で固体であるが、適切な乳化剤、溶剤、
または他の非水性液体との混合物で液体の形(通常加熱
により)に変換されうる。本発明の使用に最も適切な活
性剤は20g/リットルより低い、水への低い溶解度を有す
ることが判明した。分散剤は、通常、このような活性剤
中で不溶性であるので、特定の場合には、このことは増
量剤粒子の分散性を補助すると信じられる。
適切な農薬の例を次の表に示す。ここで、25℃で固体
であるλ−シハロトリンを除いては全ての農薬は25℃で
液体である。
好ましい液体活性物質はプロパルガイト、フルアジホ
プ−p−ブチルおよびλ−シハロトリンである。
本発明により用いられうる乳化剤は液体農薬に依存
し、通常、活性成分と合わされたときに許容されるECを
形成するように選択されるであろう。殆どの場合、適切
な乳化剤の二成分混合物、または三成分混合物さえも用
いられる。
選択される乳化剤は液体活性剤および他の配合成分と
相溶性であるべきである。好ましい特性はそれらが(混
入された量で)液体活性剤を凝固させないことである。
特定の活性剤は水と完全に混和性であり、乳化剤を必要
としないであろう。乳化剤はEC活性剤成分の約1〜75%
w/wの範囲の比率で用いられうる。
プロパルガイトおよびフルアジホフ−p−ブチルに好
ましい乳化剤は: “Teric 200"(アルキルフェノールプロピレンオキシド
/エチレンオキシド縮合物) “Kemmat Sc 15B"(ドデシルベンゼンスルホネートのカ
ルシウム塩)である。
これらの乳化剤は通常、混合物で用いられる。実用比
率は液体活性剤により変化する。乳化剤はアニオン、カ
チオンまたは非イオン型でありうる。
アニオン型の例は、石鹸、脂肪族モノエステルまたは
硫酸の塩、例えば、ナトリウムラウリルスルフェート、
スルホン化芳香族化合物の塩、例えば、ナトリウムドデ
シルベンゼンスルホネート、リグノスルホン酸ナトリウ
ム、カルシウムもしくはアンモニウム、アルキルナフタ
レンスルホネート、例えば、ジイソプロピル−および10
トリイソプロピルナフタレンスルホネート塩、ホスフェ
ートエステル、スルホスクシネートおよびそれらの組み
合わせを含む。非イオン型の適切な薬剤は、例えば、エ
チレンオキシドと脂肪族アルコール、例えば、オレイル
アルコールまたはセチルアルコールとの縮合生成物、例
えば、トリデシルアルコールエトキシレート、またはア
ルキルフェノール、例えば、オクチルフェノール、ノニ
ルフェノールまたはオクチルクレゾールとの縮合生成物
を含む。他の非イオン型薬剤はエチレンオキシドおよび
レシチンおよびホスホリル化界面活性剤を含む部分エス
テル、例えば、ホスホリル化エチレンオキシド/プロピ
レンオキシドブロックコポリマー並びにエトキシル化お
よびホスホリル化スチリル置換フェノールである。
本発明の更なる特徴により、予備形成された粒剤は本
発明により生体活性物質の効果を向上するように設計さ
れた物質である液体補助剤を吸収するように用いられう
る。このように、補助剤は、浸透性活性農薬である場合
に植物中への活性剤の浸透を補助する物質を含みうる。
補助剤は、補助剤と生体活性物質が相互に相溶性であ
り、且つ、それを持続するときには、液体活性剤ととも
に混入され、または、別には、予備形成された粒剤は液
体活性物質により装填され、、それから後に補助剤によ
り装填されうる。別には、生体活性物質は予備形成され
た粒剤の第一試料に装填され、そして、補助剤は第二試
料に装填され、そしてスプレーのためにこれら2つの試
料を加えることができる。
固定生体活性物質が混和性であり、または、水中で混
和性になるかぎり、固体生体活性物質が微細分割増量剤
として用いられることも本発明の範囲内である。生体活
性物質を含む予備形成された粒剤は、そのから、特定の
生体活性物質の促進剤である補助剤を吸収するために用
いられうる。本発明のこの態様において、この物質は粒
剤を製造するために用いられる単一の微細分割増量剤で
ある必要はなく、相互に相溶性の生体活性物質との混合
物または他の微細分割粉末との混合物も用いられうる。
生体活性物質を含む予備形成された粒剤は、また、別の
液体型生体活性物質を吸収するために用いられうる。粒
剤が本発明により形成される方法は特に重要でない。し
かし、用いられる粒剤化技術のタイプは粒剤の吸収性に
影響を与えうる。例えば、我々の同時係属出願第PCT/AU
88/00201号に記載の粒剤化技術は特に有利であることが
判明した。
次の実施例は本発明の種々の特徴を例示する。
実施例1 35%w/w活性剤含有率フルアジホプ−p−ブチル除草剤
の製造 (a)吸収性粒剤配合物成分 %w/w Perlite SP 412(Induplex Inc.PhilippinesからのDiac
lite 412) 45 Mica 20(20ミクロン)(Mintech(NZ)Ltd) 45 Reax 80N(Westvaco Pacific Pty Ltd,North Sydneyナ
トリウムリグニンスルホネート) 10 (b)活性物質配合物成分 %w/w フルアジホプ−p−ブチル工業銘柄(90.9%a.i) 88.0 Teric 200(ICI Australia、ポリプロピレンエチレンオ
キシド界面活性剤) 9.6 Kemmat SC15(カルシウムドデシルベンゼンスルホネー
ト乳化剤) 2.4 Harcros Industrial Chemicals,NSW (c)仕上がり製品組成物成分 %w/w 吸収性粒剤 56.24 活性物質配合物 43.76 (d)仕上がり製品配合物成分 %w/w フルアジホプ−p−ブチル工業銘柄 38.509 Perlite SP 412 25.308 Mica 20 25.308 Reax 80N 5.625 Teric 200 4.200 Kemmat SC15 1.050 粒剤予備混合物に水を乾燥混合物100g当たり471の比
で加え、そしてPCTAU/88/00201の実施例1の方法を用い
ることにより吸収性粒剤を製造した。その実施例におい
て、湿潤予備混合物は往復低圧(20psi)押出機から押
出しされ、ゆるい回転作用により粒剤になるように破壊
されて丸められた低密押出物を提供した。この粒剤を乾
燥し、活性物質配合物をこの粒剤に加えて可能吸収力の
80%の装填を提供した。粒剤の総装填容量は自動車用オ
イルの粒剤試料への添加をモニターすることおよび試料
の易流動度を査定することにより決定される。最大吸収
は易流動性が止まる点であると考えられる。試験は、一
貫した結果が得られるように10分間の試験時間で完了さ
れる。
実施例2 25%w/w活性剤含有率フルアジホプ−p−ブチル除草剤
の製造 (a)吸収性粒剤配合物成分 %w/w Mica 20 60 Perlite SP 412 30 Reax 80N 10 (b)活性物質配合物成分 %w/w フルアジホプ−p−ブチル工業銘柄(90.9%a.i) 88.0 Teric 200 9.6 Kemmat SC15 2.4 (c)仕上がり製品組成物成分 %w/w 吸収性材料 68.74 活性物質配合物 31.26 (d)仕上がり製品配合物成分 %w/w フルアジホプ−p−ブチル工業銘柄 27.510 Mica 20 41.244 Perlite SP 412 20.622 Reax 80N 6.874 Kemmat SC15 0.750 Teric 200 3.000 実施例1の方法を繰り返して25%w/w活性剤含有率フ
ルアジホプ−p−ブチル除草剤を含む粒剤を製造した。
実施例3 30%w/w活性剤含有率プロパルガイト殺ダニ剤の製造 (a)吸収性粒剤配合物成分 %w/w Mica 20 50 Perlite SP 412 40 Reax 80N 10 (b)活性物質配合物成分 %w/w プロパガイト工業銘柄(90.9%a.i) 90.0 Teric 200 7.0 Kemmat SC15 3.0 (c)仕上がり製品組成物成分 %w/w 吸収性粒剤 60.83 活性物質配合物 39.17 (d)仕上がり製品配合物成分 %w/w プロパガイト工業銘柄 35.253 Mica 20 30.415 Perlite SP 412 24.332 Reax 80N 6.083 Teric 200 2.742 Kemmat SC15 1.175 30%w/w活性剤含有率プロパルガイト殺ダニ剤を含む粒
剤を提供するために実施例1の方法を用いた。
実施例4 30%活性剤含有率フルアジホプ−p−ブチル除草剤の製
造 (a)吸収性粒剤配合物成分 %w/w Perlite SP 412 50 Mica 20 40 Tamol PP 10 (フェノールスルホン酸縮合生成物のナトリウム塩) (b)活性物質配合物成分 %w/w フルアジホプ−p−ブチル工業銘柄(90.9%a.i) 88 Teric 200 9.6 Kemmat SC15 2.4 (c)仕上がり製品組成物成分 %w/w 吸収性粒剤 62.49 活性物質配合物 37.51 30%w/w活性剤含有率フルアジホプ−p−ブチル除草
剤を含む粒剤を提供するために実施例1の方法を用い
た。
実施例5 吸収性粒剤中に異なる界面活性剤を含む30%活性剤含有
率フルアジホプ−p−ブチル除草剤の製造 (a)吸収性粒剤配合物成分 %w/w Perlite SP 412 50 Mica 20 38 Lomar PWN(縮合ナフタレンスルホン酸のナトリウム
塩) 12 (Hankel Corporation,USA) (b)活性物質配合物成分 %w/w フルアジホプ−p−ブチル工業銘柄(90.9%a.i) 88 Teric 200 9.6 Kemmat SC15 2.4 (c)仕上がり製品組成物成分 %w/w 吸収性粒剤 62.49 活性物質配合物 37.51 30%フルアジホプ−p−ブチル除草剤を含む粒剤を提
供するために実施例1の方法と繰り返した。
実施例6 実施例5と異なる増量剤を用いた30%活性剤含有率フル
アジホプ−p−ブチル除草剤の製造 (a)吸収性粒剤配合物成分 %w/w Perlite SP 412 50 Mica 20 40 Morwet D425 10 (Henkel Corporation,USA) (b)活性物質配合物成分 %w/w フルアジホプ−p−ブチル工業銘柄(90.9%a.i) 88 Teric 200 9.6 Kemmat SC15B 2.4 (c)仕上がり製品組成物成分 %w/w 吸収性粒剤 62.49 活性物質配合物 37.51 30%フルアジホプ−p−ブチル除草剤を含む粒剤を提
供するために実施例1の方法を繰り返した。
実施例7 実施例1の方法を用いるが、吸収性粒剤の増量剤組成を
変化させた30%活性剤含有率フルアジホプ−p−ブチル
除草剤の製造 (a)吸収性粒剤配合物成分 %w/w Talc Superfine 15 75 Microcel E 15 Morwet D425 10 (b)活性物質配合物成分 %w/w フルアジホプ−p−ブチル工業銘柄(90.9%a.i) 88 Teric 200 9.6 Kemmat SC15B 2.4 (c)仕上がり製品組成物成分 %w/w 吸収性粒剤 62.49 活性物質配合物 37.51 実施例8 異なる方法により製造された不活性吸収性粒剤からの25
%〜30%a.i.w/wフルアジホプ−p−ブチル含有水分散
性粒剤の製造 15kgバッチの吸収性粒剤予備混合物を次のように製造
した。
(仕上がり製品配合物、乾燥基準)成分 %w/w Perlite SP412 55 Talc'Superfine 15′(Commercial Minerals Ltd.Aus
t.)(95%<15M) 35 ‘Ultrazine NA' 10 (Borregaad,Norwayからのナトリウムリグノスルホネー
ト) 600g/kg乾燥材料の比率で予備混合物に水を加えた。
方法 PerliteおよびTalcをリボンブレンダーに加え、そし
て5分間乾燥した。
‘Ultrazine NA'を先ず75%の水に溶解し、スプレー
ノズルを通してリボンブレンダー中、圧力容器から乾燥
混合物に送った。残部の水を同一の手段で適用した。こ
れは液体輸送系をフラッシュするために用いられ、そし
て全ての‘Ultrazine NA'は予備混合物に輸送された。
湿潤予備混合物を2分サイクルで計10分間ブレンドし
た。各サイクルの終わりに、リボンおよび堆積が起こっ
た他の表面から材料を洗浄するためにブレンダーを止め
た。これは最終の湿潤混合物が合理的に均質であること
を確保した。
粒剤化試行1 ハンマーミルは湿潤されすぎた材料の僅かな凝集物の
存在を減じるために、5kgの湿潤混合物を12.5mm開口部
スクリーンを装備した小さなハンマーミルを通過させ
た。
湿潤のハンマーミルを通した予備混合物を、27rpmで
回転している600mm直径の粒剤化ボールに入れた。
エアアトマイジングノズルを装備した手動スプレーガ
ンから水を微細噴霧として振盪されている塊の湿潤粉末
に適用した。大きなスパチュラを用いてボールの壁から
強固に付着していない堆積物を除去した。
予備混合物は急速に凝集し、そして、おおよそ望まし
いサイズの粒剤が形成されたときに水噴霧を止めた。こ
れらを静止床乾燥機上で50℃を越えない温度で乾燥し
た。
乾燥粒剤の代表的な試料について‘Rotap'シープシェ
ーカー上で10分間載せることにより乾燥篩分け分析を行
った。
結果篩(開口部サイズ) %w/w保持 +2057μm 13.6 −2057μm+1180μm 15.4 −1180μm+ 710μm 52.4 −710 μm+ 425μm 14.8 −425 μm+ 150μm 3.6 −150 μm 0.2 乳化性フルアジホフ−p−ブチルにより装填するため
に、−1180μm+710μmのサイズの粒剤はふるいによ
り主試料から取り出され、そして残留された。
湿度試験を湿潤および乾燥材料で試験した、結果は次
のようである。
湿分含有率 (乾燥時の損失状態で) ハンマーミル後の湿潤予備混合物 37.7% 湿潤粒剤 42.7% 乾燥粒剤 1.24% 粒剤装填 25%a.i.w/w乳化性フルアジホプ−p−ブチルを含む
水分散性粒剤試料は次のように実験室内で製造された。
活性物質配合物成分 %w/w フルアジホプ−p−ブチル工業銘柄(88.3%a.i.w/w)8
8.0 ‘Teric 200' 9.6 Kemmat HF60 2.4 装填レシピー成分 %w/w 吸収性粒剤 67.8 活性物質配合物 32.2 ポリエチレンバッグ中で予備重量計量したフルアジホ
プ−p−ブチル活性物質配合物に粒剤を加え、捩じって
バッグの末端をシールして、この内容物を手で激しく混
合することにより500gの上記試料を製造した。粒剤は最
初、「湿潤」のようだったが、液体を吸収しながら約60
秒後に易流動性になった。
実験室試験は、初期および50℃の恒温で貯蔵した後に
装填された粒剤に対して行われた。
初期試験結果 分散する時間 165秒 懸濁性(総固体) 85% 分散した粒剤の湿潤篩分け分析(%残留、累積) 150μm 0.009 53μm 0.014 粒剤化試行2 粒剤化試行1で製造した湿潤混合物の残部をブレンダ
ーから直接取り出して垂直パドルミキサーを通過させ、
ここで、それは柔らかい「練り粉」に変換された。パド
ルミキサーの6mm開口部を通して下部から通過したこの
練り粉は大きな軟質押出物を形成した。この押出物を静
止床上で50℃を越えない温度で乾燥した。その後、1.13
mm開口メッシュを装備した“Manesty Rotor−gran"を通
過させた。
“Manesty Rotor−gran"の作用は篩により取り出され
た−1180+710μmサイズ範囲内の製品と異なるサイズ
の角状粒剤(チップ)に乾燥押出物を減じた。これは次
いで試行1に記載のように乳化性フルアジホプ−p−ブ
チルにより装填された。
実験室試験は、初期および50℃で貯蔵した後に、装填
された粒剤に対して行われた。
初期試験結果 分散する時間 150秒 懸濁性(総固体) 88% 分散した粒剤の湿潤篩分け分析(%残留、累積) 150μm 0.003 53μm 0.004 実施例9 本実施例は30%w/wジアジノンを含む2種の試料9Aお
よび9Bの水分散性粒剤の製造を例示する。それは実験室
において次のように製造された。
活性物質配合物成分 %w/w Diazonon工業銘柄(95%AI) 90 Teric 200 5 Kemmat HF 60 5 粒剤組成物9A %w/w Perlite SP 412 55 Talc Superfine 15 35 Supragil MNS 90 10 粒剤組成物9B %w/w Perlite SP 412 55 Talc Superfine 15 35 Ultrazine NA 10 9A&9B用装填レシピー成分 %w/w 吸収性粒剤 64.91 活性物質配合物 35.09 ポリエチレンバッグ中で予備重量計量したジアジオン
活性物質配合物175.45gに粒剤324.55gを加えることによ
り500gの上記試料を製造した。捩じってバッグの末端を
シールして、この内容物を手で完全に混合した。
粒剤は最初、湿潤のようだったが、液体を吸収しなが
ら約30秒後に易流動性になった。
最終配合物の説明成分 %w/w Diazonon 300 9A Perlite SP 412 35.71 Talc Superfine 15 22.72 Supragil MNS 90 6.49 Diazonon工業銘柄(95%AI) 31.58 Teric 200 1.75 Kemmat HF 60 1.75 Diazonon 300 9B %w/w Perlite SP 412 35.71 Talc Superfine 15 22.72 Ultrazine NA 6.49 Diazonon工業銘柄(95%AI) 31.58 Teric 200 1.75 Kemmat HF 60 1.75 実験室試験結果 初期 篩分け試験 %残留150mm %残留53mm Diazonon 300 9A 0.008 0.0012 Diazonon 700 9B 0.012 0.0033 分散 Diazonon 309 9A 80秒 Diazonon 700 9B 105秒 懸濁性(総固体) Diazonon 300 9A 75.3% Diazonon 700 9B 90.1% 実施例10 25%活性剤含有率フルアジホプ−p−ブチル除草剤の製
造および生物学的試験 (a)吸収性粒剤配合物成分 %w/w Perlite SP 412 55 Talc superfine 15 35 Ultrazine NA 10 (b)活性物質配合物成分 %w/w フルアジホプ−p−ブチル(工業銘柄) 88 Teric 200 9.6 Kemmat HF60 2.4 (c)仕上がり製品組成物成分 %w/w 吸収性粒剤 68.8 活性物質配合物 31.2 (d)仕上がり製品配合物成分 %w/w フルアジホプ−p−ブチル(工業銘柄) 28.34 Perlite SP 412 37.29 Talc superfine 15 23.73 Ultrazine NA 6.78 Teric 200 3.09 Kemmat HF60 0.77 乾燥予備混合物100kg当たり32gの水を用いて実施例1
のように粒剤を製造した。
生物学的評価 第三葉から第三分蘖段階(three leaf to three till
er stage)のイヌエビ(Enchinochioa crus−galli)お
よび第一から第二の三小葉段階(1 to 2 trifoliate le
af stage)の大豆に化学処理を施した。
イヌエビの密度は176本/m2であり、21%が分蘖してい
た。
結果 イヌエビの%防除の視覚評価を27DAA(適用後の日
数)で行い、円錐花序カウントを56DAAで行った。
%作用損失の視覚評価を27および56DAAで行い、%作
物保護の視覚評価を27DAAで行った。
イヌエビ(表1) 27DAAで、WG処理はEC処理よりも若干活性であった。
しかし、56DAAではいかなる処理の間にも相違はなく、
その時、シードヘッドカウントにおいてそれら全てが良
好な減少(<97%)を提供した。
これらの全ての評価で、スプレー処理の実質的な相違
はなかった。
実施例11 本実施例は粒剤中に鉱油をも含む12.5%w/w活性剤含
有率フルアジホプ−p−ブチル除草剤の製造を示す。
(a)吸収性粒剤配合物成分 %w/w Perlite SP 412 55 Mica 20 25 Morwet EFW(ナフタレンスルホネート) 10 Ultrazine NA 10 (b)活性物質配合物成分 %w/w フルアジホプ−p−ブチル工業銘柄(88.3%a.i) 43.4 Teric 200 12.5 Tween 20(ポリエチレンソルビタン脂肪酸エステル) 1
9.8 Prosol P12(Caltexからの鉱油) 24.3 (c)仕上がり製品組成物成分 %w/w 吸収性粒剤 67.3 活性物質配合物 32.7 粒剤(12.5%w/w活性剤)は実施例5と同様に製造さ
れた。
実施例12 活性物質配合物が実施例11に用いたのと別の界面活性
剤を有する25%活性剤含有率フルアジホプ−p−ブチル
除草剤の製造を示す。粒剤は実施例11と同様に製造さ
れ、同一重量および方法を用いられた。但し、活性剤配
合物は次のようであった。成分 %w/w フルアジホプ−p−ブチル工業銘柄 88 Soprophor 4D/384(硫酸化ポリアリールフェノールエト
キシレート、Rhone−Poulenc) 12 実施例13 本実施例は、通常に固体であるが、活性物質を液体の
形に変化させることにより本発明に応用できる活性物質
の使用を例示する。本実施例は5%w/wλ−シハロチオ
ン活性物質の製造を示す。
(a)吸収性粒剤配合物成分 %w/w Perlite SP 412 55 Mica 20 25 1)Wettol DI 15 2)Wettol NTI 5 (b)活性物質配合物成分 %w/w 綿実油 λ−シハロチオン工業銘柄、89.9%a.i 53 3)Teric 17A2 10.8 4)Teric 17A2 10.8 装填配合物 吸収性粒剤 84.1% 活性物質配合物 15.9% 1)フェノール−スルホン酸縮合生成物のナトリウム塩
−BASFから供給される分散剤。
2)ナトリウムアルキルナフタレンスルホネート−BASF
から供給される湿潤剤 3)セチル−オレイルアルコールエトキシレート−ICI
Australiaから供給される乳化剤 活性成分配合物は全ての成分を50℃に加熱することに
より製造された。周囲温度への冷却時に、配合物は液体
状態のままであった。
吸収性粒剤製造法および装填手順は実施例1に示され
たのと同様である。
本発明により特定の特徴が述べられたが、本発明はそ
れに限定されると解釈されるべきでない。更に、材料お
よび工程が記載され、公知の同等物が存在するとき、こ
のような公知の同等物は特定的に示されたようにここに
取り入れられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭48−52943(JP,A) 特開 平3−193702(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01N 25/14 A01N 25/04 102 A01N 41/04 A01N 43/40 101 A01N 53/08

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】微細分割された増量剤粒子および分散剤か
    ら吸収性水分散性粒剤を製造すること、および、その
    後、液体の生体活性物質またはその補助剤を前記吸収性
    粒剤に吸収させることにより、スプレー可能な組成物の
    形成のために容易に水中に分散する水分散性粒剤を形成
    させる、水分散性粒剤を製造する方法。
  2. 【請求項2】生体活性物質またはその補助剤が水と混和
    性の形である請求項1記載の水分散性粒剤を製造する方
    法。
  3. 【請求項3】生体活性物質が50℃未満で液体である請求
    項1または請求項2のいずれかに記載の水分散性粒剤を
    製造する方法。
  4. 【請求項4】生体活性物質が20g/l未満の水への溶解度
    を有する請求項1記載の水分散性粒剤を製造する方法。
  5. 【請求項5】微細分割された増量剤が水不溶性であり、
    50ミクロン未満の粒径を有する請求項1記載の水分散性
    粒剤を製造する方法。
  6. 【請求項6】増量剤の少なくとも一部分がプレート状の
    形である請求項5記載の水分散性粒剤を製造する方法。
  7. 【請求項7】増量剤の一部分が熱加工された膨張したパ
    ーライト、タルクおよび白雲母から選ばれる請求項1記
    載の水分散性粒剤を製造する方法。
  8. 【請求項8】粒剤が低圧押出過程、次いで、ゆるやかな
    回転または混転作用を受けることにより形成される請求
    項1記載の水分散性粒剤を製造する方法。
  9. 【請求項9】吸収性粒剤中へ吸収される生体活性物質ま
    たはその補助剤の量が、吸収性粒剤の吸収容量の60〜90
    %が達成されるように選ばれる請求項1〜8のいずれか
    1項記載の水分散性粒剤を製造する方法。
  10. 【請求項10】活性物質がフルアジホプ−P−ブチル、
    λ−シハロトリンおよびプロパルガイドからなる群より
    選ばれる請求項1〜9のいずれか1項記載の水分散性粒
    剤を製造する方法。
  11. 【請求項11】請求項1〜10のいずれか1項記載の方法
    により製造された農業用途用の水分散性粒剤。
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