JP3174307U - 床材構造 - Google Patents

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卓巳 川村
博文 坂本
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康裕 山原
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Abstract

【課題】本考案は、防汚効果が極めて高く、難燃性材料として利用できる床仕上げのための床材構造を提供するものである。
【解決手段】本考案は、難燃性を備える床材構造であり、合成ゴムや天然ゴムからなる基材層1と、下塗りのための珪酸ナトリウムの主成分とする下塗り層2と、該下塗り層2の表面に成形され、接着剤層3により接合されたフイルム層4と、さらに表面側に上塗りであるガラスコーティング材からなる表面層5の五層からなる床材構造である。
【選択図】図1

Description

本考案は、工場のフォークリフトが行き交う床の仕上げ剤、公共の乗り物の床仕上げ剤の床材構造に関するものであり、防滑性能が極めて高く、油汚れなどが簡単に取れ、傷が付き難く、靴底のゴム跡などが簡単に取れ、フォークリフト等のタイヤ痕が付き難く、取れ易くかつ難燃性を有する床材構造を提供するものである。
本考案は、難燃性を有する床材構造を提供するものであり、さらに詳しくは床材の防火表面仕上げ床材構造であり、合成ゴムや天然ゴムからなる基材層1と、下塗りのための珪酸ナトリウムの主成分とする下塗り層2と、該下塗り層2の表面に成形され、接着剤層3により接合されたフイルム層4と、さらに表面側に上塗りであるガラスコーティング材からなる表面層5の五層からなることを特徴とする床材構造を提供するものである。
また、実用新案登録第3167621号として、床材の防火仕上げ構造として提案している。この考案は、合成ゴムや天然ゴムなどから成る床基板層と、該床基板層の上面に形成された珪酸ナトリウムからなる基材層と、さらに該基材層の上面にテトラエトキシシラン及びエチルポリシリケートを少なくとも含有する仕上げ面層との三層からなるものであり、目的とする効果が期待できるものであるが、さらに進んだ防火性能も公共の床材、特に公共の乗り物の床材として、安全・安心確保のため必要とされている。
従来、床仕上げ剤としてウレタンコーティング剤やシリコンコーティング剤が知られているが、公共の乗り物等では、防火性能が必要とされているが、満足なものが実現しているとは、言い難い状況である。
これらを解決するために光硬化性コーティング組成物として特開平07−062266(特許文献1)が提案されているが、工場などの室内使用が想定されていないため、上記の解決には至っていない。また、摩耗表面の仕上げ剤の発明が特開平05−148453として、酸加水分解のケイ酸塩を酸加水分解のシリコン・カップリング剤、エポキシ単量体、光開始剤およびシリコン油界面活性剤と混合して塗料組成物を生成し、乾燥してアルコール/水溶液を除去して、紫外線で硬化するもの(特許文献2)が提案されているが、痕跡の付着の簡易な除去についての言及がない。
また、防火性能を有する床材として、特開2009−19087(特許文献3)が提案され、 軽量性および通気性を有する板状構造体からなる、優れた難燃性と断熱性を合わせ持つ難燃板を提供するものであり、熱可塑性樹脂が実質的に一体となってなる難燃板であって、前記難燃板の内部には、前記難燃板の面方向に長い扁平形状をなす多数の空隙が均一に分布しており、該空隙は前記難燃板内部の任意の位置で厚さ方向に沿って1cmあたり50〜700個分布しており、かつ前記難燃板の両方の主面に連通しており、前記空隙の少なくとも一部は内部に難燃剤を分散していることでなる難燃剤分散層を形成しており、前記難燃剤分散層が前記難燃板の少なくとも一方の主面を含む難燃板であり、軽量性および通気性の点ですぐれたものが提案されているが、極難燃性にはなっていない。これらに鑑み案出されたものが実用新案登録第3167621号(特許文献4)であり、効果が期待できるものとなっている。
特開平07−062266号公報 特開平05−148453号公報 特開2009−19087号公報 実用新案登録第3167621号公報
本考案は、従来の問題点に鑑み案出されたものであり、構造が簡単で安価で防汚効果が極めて高く、かつ防火性能(難燃性)の優れた床材構造を提供するものである。
公共の乗り物の床材構造とその工法に関する物で、可燃性等の床材に難燃性を付加した床材構造を提供するものである。
現在、公共の乗り物の床などに、天然ゴム・合成ゴム(天然合成ゴムとも言う)等が使われている。
社団法人日本鉄道車両機械技術協会が定める、燃焼性判定基準の区分として、不燃・極難燃・難燃・緩燃性・可燃性等がある。
床材が、可燃性・緩燃性の場合は火災等に於ける安全性に欠ける。この問題を解決するために以下の床材構造と工法により、床材に難燃性以上の機能を持たせる事が可能になる。
本考案は、難燃性を有する床材構造であり、テトラエトキシシラン及びエチルポリシリケートを少なくとも含有す有機・無機コーティング剤を有しており、塗布する基材の最上面が合成ゴムまたは天然ゴムなどの樹脂からなり、該最上面に、床材の仕上げ面として床仕上げ剤を備えている。合成ゴムやエポキシ樹脂系の塗り床やウレタン樹脂系の塗り床の仕上げ剤として使用するものてあり、溶剤系・無溶剤系(水性を含む)のものの仕上げ剤としても利用できるものである。
元々燃えやすい床材(天然ゴム・合成ゴム・塩ビ・リノリューム等)の保護・燃焼抑制に寄与するもので、施工後は、燃焼抑制・防キズ・防滑・防汚・紫外線による床材の劣化防止が期待できるものである。
以下に本考案の実施例を説明する。本考案の床材構造は、合成ゴムまたは天然ゴムの基材を有す。この基材表面に形成される下塗り層は、珪酸ナトリウムに特殊材料を規定量混ぜ、充分に撹拌したものを、ローラー・刷毛・モップ・スプレー等にて1mあたり、40〜600g塗布する。必要に応じ1〜3回に分けて塗る。ここで特殊材料とは、珪酸ナトリウム(酸化ナトリウム9〜10%、二酸化珪素25〜35%)に、アクリル、ウレタン、シリコン、エポキシ樹脂等のいずれかを1〜30%(重量比)混ぜたものである。
この混合比率は適宜調整して使用するものである。これにより下塗り層が形成される。
次に接着剤層を形成する。上記下塗り層の表面に形成される接着剤層は、厚さは20〜400μでアクリル系・シリコン系接着剤を主成分とするものであり、後工程において接着剤層の表面に備えられるフイルム層と下塗り層とを接着するものである。該フイルム層は中貼りとなるものであり、厚さ50〜400μのフイルムを使用するものである。図示はしないが、フイルム層とフイルム層の接合部には、厚さ20〜200ミクロンで幅5ミリ〜100ミリ程度のテープ状のフイルムで処理をする。
中貼りであるフイルム層を形成した後、上塗りである表面層を形成するが、該表面層はガラスコーティング材をローラー・刷毛・モップ・スプレー等で塗布するものであり、1mあたり、9〜50g塗布する。これらにより床材構造が完成するものである。表面層形成後、10時間経過後より歩行可能となるものである。
本考案の床材構造をなす各層の機能について説明する。
下塗りの珪酸ナトリウムにより、曲げを生じ難くなり、フイルム層を貼る事により、珪酸ナトリウムの水分が一気に蒸発する事を抑制したり、また水等の水分が触れても良いようにしたものである。
更に、一般的なフイルムの原材料はPET・ポリカーボネイトで、火を付けると即座に燃えるが、下塗りの珪酸ナトリウムと上塗りのテトラエトキシシランと、エチルポリシリケートを含むガラスコーティング材で、挟み込む事により、フイルム層自体の燃焼性を格段に抑えたものである。
フイルム層は、歩行時にすべる(水に濡れると更に滑りやすくなる)が、上塗り剤のガラスコーティングを塗布する事により、防滑性能を出している。
フイルム層は、堅さが無いが、上塗りのガラスコーティング材を塗布する事により、経年劣化によるキズ、コスレによる剥がれ等を予防している。
中貼りのフイルム層・下塗り層の珪酸ナトリウムに添加している特殊材料は紫外線により劣化をするが、上塗りのガラスコーティング材は紫外線抑制効果がある為、このコーティングシステムの長期使用に寄与している。
本考案の床材構造の構成方法について説明する。
図1は本考案の床材構造を示す断面図であり、床材の防火表面仕上げ床材構造Aであり、基材層1は合成ゴムや天然ゴムからなり、その厚さは2.5mmであり、下塗りのための珪酸ナトリウムの主成分とする下塗り層2と、該下塗り層2の表面側に接合部には接着剤層3が形成される。またフイルム層同士は、厚さ20μ〜200μのテープ状のフイルムで処理するものである。さらに下塗り層2の表面側にはアクリル系・シリコン系接着剤層3を、さらに表面側に中貼りのフイルム層4を、さらに表面側に上塗りであるガラスコーティング材からなる表面層5としての五層からなる床材構造Aが形成される。
表面層5は、固形分が25%以上の有機・無機ハイブリッドコーティング剤であり、テトラエトキシシラン及びエチルポリシリケートが27%以上であり、残りが3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノールから構成されるものである。
この表面層を形成する構成剤は、換気の良い場所で保管することが望ましく、必要に応じて施錠して保管することが望ましい。
本考案を図面に従って説明すると、図1は、床材の防火仕上げのための床材構造Aを示す断面図であり、基材層1は合成ゴムや天然ゴムからなる基材層と、下塗りのための珪酸ナトリウムの主成分とする下塗り層2と、該下塗り層2の表面に成形され、接着剤層によけ接合されたフイルム層と、さらに表面側に上塗りであるガラスコーティング材からなる表面層5の5層からなる床材構造Aである。
図2は、燃焼試験を行う際に使用する支持台を示す斜視図である。
図3は、床材構造Aの表面側からの斜視図である。図4及び図5は燃焼試験状態を示す斜視図であり、図4は点火直後を示すものであり、45度の角度に傾斜した支持部分に表面側を下面にしてアルコールランプのとの点火部先端との距離が25.4mmとなるように設置するものである。やや白濁部分が見られるものの大きな変化はない。また、図5に示されたように点火後1分30秒後の状態を示す斜視図であり、温度21℃、湿度72%、アルコール燃焼時間1分30秒での試験環境の下での試験結果を示すものであり、炭化が縁まで達しておらず、90mmの長さで炭化していることが分かる。また表面的変形も上記炭化部分のみであり、残炎はなく難燃性であることが分かる。
自己消火性を基材に付与する為、アルコールランプからの火は即座に消える。表面は、膨れ上がったガラス質被覆膜をピンセットにて破くと中は空洞になっており、燃焼中は、仕上げ面層とフイルム層がバリヤーになって基材に熱を伝えにくく、又、炎をブロックしていた事が解る。さらに防炎膜を削り落してみると、床材は表面的変形はあるもののほとんど燃えていない。燃焼部分を水にて洗浄すると基材がほとんど燃焼していないのが解り、社団法人日本鉄道車両機械技術協会が定める、燃焼性判定基準の区分として、難燃性を有することとなる。
考案の効果
本考案の床材構造は、従来欠点である下塗りの主材料である珪酸ナトリウムが水に弱い(融ける)ことや、床材を曲げると割れが生じることや、経年、珪酸ナトリウム中の水分が蒸発し、徐々にひび割れが生じる等が一切なく防滑性が優れており、油汚れが簡単に除去できるばかりでなく、傷がつきにくく靴底のゴム跡などが付着した場合も簡単に取れるものであり、燃焼性判定基準の区分として、難燃性を有する実用価値大なるものである。尚、本考案の実施例の説明として床材について説明したが同様の機能を必要とする照明用カバーの内外の表面や、壁材、建具等の建材や住宅設備等に利用することも可能である。
本考案の床材構造を示す断面図である。 本考案の燃焼試験に使用する支持台の斜視図である。 本考案の燃焼試験前の斜視図である。 本考案の燃焼試験直後の試験中を示す斜視図である。 本考案の燃焼試験後の状態を示す斜視図である。
A 床材構造
1 基材層
2 下塗り層
3 接着剤層
4 フイルム層
5 表面層

Claims (1)

  1. 難燃性を備える床材構造であり、合成ゴムや天然ゴムからなる基材層1と、該基材層1の表面に形成されると共に下塗りのための珪酸ナトリウムの主成分とする下塗り層2と、該下塗り層2の表面に成形され、接着剤層3により接合されたフイルム層4と、さらに表面側に上塗りであるガラスコーティング材からなる表面層5の五層からなることを特徴とする床材構造。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104032929A (zh) * 2014-05-30 2014-09-10 安徽顺驰电缆有限公司 一种橡胶地板

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