JP3173857U - 含油軸受ファンの構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】摩耗を減らし、運転時の騒音と振動を下げ、且つ使用寿命を延ばす含油軸受ファンの構造を提供する。
【解決手段】含油軸受ファンの構造は、ファン基台2、含油軸受3及び羽根中心車輪4を含む。該ファン基台一側の軸筒21内には、少なくとも一磁性部品を覆設する。これらによって、該磁性部品が軸心42に対して磁性吸着力を発し、該軸心をスピーディに最良の運転位置に回復させる。
【選択図】図2
【解決手段】含油軸受ファンの構造は、ファン基台2、含油軸受3及び羽根中心車輪4を含む。該ファン基台一側の軸筒21内には、少なくとも一磁性部品を覆設する。これらによって、該磁性部品が軸心42に対して磁性吸着力を発し、該軸心をスピーディに最良の運転位置に回復させる。
【選択図】図2
Description
本考案は、含油軸受ファンの構造に関するもので、特に摩耗を減らし、運転時の騒音と振動を下げ、且つ使用寿命を延ばす含油軸受ファン装置に係わる。
電子情報製品(例としてコンピュータ等)の使用は、日々広く普及し且つ広く応用されていて、電子情報産業の技術が迅速に発展することが求められることから、電子情報は演算のスピードが加速し、アクセス容量が増加しているため、前述の電子情報製品内の部品は高速運転時に高温になっている。
コンピュータを例にとると、該内部の中央処理装置(CPU)が熱の大部分を占めており、その他、中央処理装置が熱を発生し実行機能が下がり、且つその熱量が累積して許容限度を超えると、コンピュータがフリーズしたり、場合によっては壊れたりしてしまう。更に、電磁波輻射の問題を解決するため、通常、筐体によってコンピュータメインを封鎖しているが、中央処理装置及びびその他の発熱ユニット(もしく部品)の熱を如何にして迅速には排出するかが一つの重要な課題となっている。
一般に、中央処理装置の熱を逃がす方法は、上方に放熱器と放熱ファンを設置することを採用している。放熱器の一側には複数のフィン片が設置され、該放熱器の別一側(フィン片が設置されていない)の表面に、前述の中央処理装置を直接接触し、熱エネルギーをフィン片に伝導し、放熱を放射し、ファンで強制的に気流を作り、熱を迅速に外へ排出する。
図1に示すのは、公知技術の含油軸受放熱ファンの断面組立指示図である。該放熱ファン1は、主にファン基台11を備え、該ファン基台11上には軸筒111を備える。該軸筒111内には軸受12を設置し、また該ファン基台11上には羽根中心車輪13を設置し、該羽根中心車輪13外側には複数の羽根131を環設する。内側は軸心132が伸び、該軸心132は該軸受12に挿入設置し掛合定位する。また該軸受12と軸心132間には油膜121を注入し、該ファン基台11と軸受12と羽根中心車輪13の相互の位置を測って最良の運転位置に調整し、該放熱ファン1の運転時に該軸心132が油膜121によって軸受12上で安定して回転する。該軸心132は軸受12の運転位置で油膜121の支持力によって支えられているだけなので,該放熱ファン1の該油膜121から発生する支持力は該運転時に発生する偏心力より小さい。そのため、該軸心132と軸受12間は摩擦でぶつかる現象が発生したり、もしくは該放熱ファン1が外力でぶつかったために外力の衝撃力で該軸心位置を動かしてしまい、場合によっては該軸心132が軸受12へぶつかって振動したりする。また該放熱ファン1は該位置が移動したりぶつかったりすることで運転時の騒音と振動が発生することがあり、同時に該軸心132と軸受12の摩耗や該放熱ファン1の使用寿命に影響し、もしくは該油膜121の支持力によって該軸心132を最良の運転位置に回復させても該油膜121が圧力を受けて回復に長時間かかることがあり、相対して該軸心132が最良位置に戻る時間も長くなり、騒音が発生する時間も長くなる。
解決しようとする問題点は、振動と騒音が発生するため、磨耗しやすく、騒音が発生する時間が長くなると、使用寿命に影響する点である。
拠って、如何にして上述の公知の問題と欠点を解決するかを本考案の課題とする。
本考案は、ファン基台、含油軸受及び羽根中心車輪を含む。該ファン基台一側の軸筒内には、少なくとも一磁性部品を覆設する。これらによって、該磁性部品が軸心に対して磁性吸着力を発し、該軸心をスピーディに最良の運転位置に回復させることを最も主要な特徴とする。
本考案は以下の特徴を有する。
(1)含油軸受ファンの構造において、
一側に軸筒を備え、該軸筒は軸受孔を備え、少なくとも一磁性部品を覆設するファン基台と、
前述軸受孔内に設置し、且つ該含油軸受は軸心孔を備える含油軸受と、
複数の羽根及び軸心を備え、該軸心は該軸心孔内に枢設する羽根中心車輪を含むことを特徴とする含油軸受ファンの構造。
(2)前記軸心は、軸心孔との間に液圧層を備えることを特徴とする(1)記載の含油軸受ファンの構造。
(3)前記磁性部品は、磁石及び磁性パウダー体のうちの一つとすることを特徴とする(1)記載の含油軸受ファンの構造。
(4)前記軸筒は、一体で前記磁性部品を覆設することを特徴とする(1)記載の含油軸受ファンの構造。
(5)前記磁性部品は、一側が前記軸受孔に対応して開放することを特徴とする(1)記載の含油軸受ファンの構造。
(6)前記磁性部品は、一側が該軸筒外壁に対応して開放することを特徴とする(1)記載の含油軸受ファンの構造。
本考案は以下の特徴を有する。
(1)含油軸受ファンの構造において、
一側に軸筒を備え、該軸筒は軸受孔を備え、少なくとも一磁性部品を覆設するファン基台と、
前述軸受孔内に設置し、且つ該含油軸受は軸心孔を備える含油軸受と、
複数の羽根及び軸心を備え、該軸心は該軸心孔内に枢設する羽根中心車輪を含むことを特徴とする含油軸受ファンの構造。
(2)前記軸心は、軸心孔との間に液圧層を備えることを特徴とする(1)記載の含油軸受ファンの構造。
(3)前記磁性部品は、磁石及び磁性パウダー体のうちの一つとすることを特徴とする(1)記載の含油軸受ファンの構造。
(4)前記軸筒は、一体で前記磁性部品を覆設することを特徴とする(1)記載の含油軸受ファンの構造。
(5)前記磁性部品は、一側が前記軸受孔に対応して開放することを特徴とする(1)記載の含油軸受ファンの構造。
(6)前記磁性部品は、一側が該軸筒外壁に対応して開放することを特徴とする(1)記載の含油軸受ファンの構造。
本考案の含油軸受ファンの構造は、振動と騒音の発生が下がることで、摩耗が少なくなり、騒音の時間が短くなることで使用寿命が延びるという利点がある。
上述の問題を有効に改善するため、摩耗を減らし、運転時の騒音と振動を下げ、且つ使用寿命を延ばす含油軸受ファンの構造を提供する事を本考案の主な目的とする。
ファン運転の安定性を迅速に回復させる含油軸受ファンの構造を提供することを本考案の別の目的とする。
上述の目的を達成するため、本考案は含油軸受ファンの構造を提供し、それはファン基台、含油軸受及び羽根中心車輪を含む。該ファン基台の一側には軸筒を備え、該軸筒は軸受孔、並びに少なくとも一磁性部品を覆設する。該含油軸受は軸受孔内に設置し、且つ該含油軸受は軸心孔を備え、該羽根中心車輪は複数の羽根及び一軸心を備え、該軸心は該軸心孔内に枢設する。該磁性部品によって軸心に対して磁性吸着力を発し、該軸心をスピーディに最良の運転位置に回復させ、摩耗を減らし、運転時の騒音と振動を下げ、且つ使用寿命を延ばす効果を達成する。
本考案の上述目的及びその構造と機能上の特性を、添付図と共に、実施例を挙げて説明する。
図2及び図3に示すのは、本考案の第一実施例の立体組立断面図及び局部立体断面図であり、ファン基台2、含油軸受3及び羽根中心車輪4を含む。該ファン基台2一側は、軸筒21を備え、該軸筒21には軸受孔211を備え、且つ該軸筒21は少なくとも一磁性部品212を覆設する。該磁性部品212は、該軸筒21の形体に合わせて軸筒21成型時に覆設し、多数個の磁性部品212の場合にはそれぞれ該軸筒21の形体に基づいて軸筒21に設置して成型する時に完全に覆設する。本実施例は軸筒21で単一磁性部品212を覆設する実施方式であり、該磁性部品212は、磁石及び磁性パウダー体のうちの一つとする。また該含油軸受3は該軸受孔211内に設置し、該含油軸受3は軸心孔31を備える。該羽根中心車輪4は複数の羽根41及び軸心42を備え、該軸心42は該軸心孔31内に枢設し、且つ該軸心42と軸心孔31の間は油膜の液圧層を備える。そのうち該軸心42を軸心孔31内に設置する時、そのファン基台2と含油軸受3と羽根中心車輪4の相互位置を最良の運転位置にテスト調整して位置を調整する必要がある場合、該軸筒21内に覆設した磁性部品212が軸心42に対して磁性吸着力を発し、更に該液圧層とその軸心42に対して支持力を発する。そのため、その磁性吸着力と該液圧層の支持力によって、軸心42を最良の運転位置に有効に定位させ、且つ該羽根中心車輪4の運転時には、磁性吸着力によって軸心42が最良の運転位置に維持されるため、軸心42と含油軸受3間の運転の安定性が向上し、摩耗を減らし、運転時の騒音と振動を下げ、且つ使用寿命を延ばす。
また、仮に該含油軸受ファンの構造が外力を受けてぶつかると、外力の衝撃力が軸心42の位置を偏移させ、場合によっては軸心42が含油軸受3にぶつかって振動を発生させるが、その場合、該磁性部品212の磁性吸着力によって軸心42をスピーディに最良の運転位置に回復させ、摩耗を減らして運転騒音と振動を減らし、使用寿命を延ばす。
図4及び図5に示すのは、本考案の第二実施例の立体組立断面図及び局部立体断面図であり、前実施例の部品及び連結関係と操作はほぼ同じであるため、同じ部品及び番号については重複して説明しない。当実施例の異なる箇所として、該磁性部品212の設置は、軸筒21の形で設置する他に、該磁性部品212は軸筒21の軸受孔211もしくは外壁位置に基づいて設置し、軸筒21を成型する時に覆設しても良い。当実施例に於いて、該軸筒21成型時に該磁性部品212を覆設し、該磁性部品212一側が該軸受孔211に対応して開放し、また該軸心42は該軸心孔31内に枢設し、該軸心42と軸心孔31間は該液圧層を備える。更にファン基台2と含油軸受3と羽根中心車輪4の相互位置を最良の運転位置にテスト調整する必要がある時、軸筒21に覆設した磁性部品212は、軸心42に対して磁性吸着力と液圧層に依る支持力を発生し、その磁性吸着力と該液圧層の支持力によって、軸心42を最良の運転位置に有効に定位する。更に羽根中心車輪4の運転時、磁性吸着力によって軸心42を最良の運転位置を維持し、軸心42と含油軸受3間の運転時の安定性を高め、摩耗を減らし、運転時の騒音と振動を下げ、且つ使用寿命を延ばす。他に、仮に該含油軸受ファンの構造が外力によってぶつかった場合、軸筒21に覆設された磁性部品212の該磁性吸着力によって軸心42をスピーディに最良の運転位置に回復させ、摩耗を減らし、運転時の騒音と振動を下げ、且つ使用寿命を延ばす効果を達成する。
また、仮に該ファン装置が外力を受けてぶつかった場合、外力の衝撃力で軸心42位置が偏移し、場合によっては軸心42が含油軸受3に当たって振動する。その時も該磁性部品212の磁性吸着力によって軸心42をスピーディに最良の運転位置に回復させ、摩耗を減らし、運転時の騒音と振動を下げ、且つ使用寿命を延ばす効果を達成する。
図6及び図7に示すのは、本考案の第三実施例の立体組立断面図及び局部立体断面図であり、前一実施例の部品及び連結関係と操作はおよそ同じであるため、同じ部品及び番号は重複して説明しない。本実施例と異なる箇所は、該軸筒21は、該磁性部品212を覆設し、本実施例では該磁性部品212一側が該軸筒21外壁に対応して開放するのを実施方法とする。同様に、該軸心42は磁性部品212を最良の運転位置に定位し、羽根中心車輪4の運転時、磁性吸着力によって軸心42を最良の運転位置で維持し、軸心42と含油軸受3間の運転時の安定性を高め、摩耗を減らし、運転時の騒音と振動を下げ、且つ使用寿命を延ばす。
上述のとおり、本考案の含油軸受ファンの構造は、使用に確実にその効果と目的を達成するため、本考案は実用に優れると言え、実用新案の請求要件に符合する。
〈公知〉
1 放熱ファン
11 ファン基台
111 軸筒
12 軸受
121 油膜
13 羽根中心車輪
131 羽根
132 軸心
〈本考案〉
2 ファン基台
21 軸筒
211 軸受孔
212 磁性部品
3 含油軸受
31 軸心孔
4 羽根中心車輪
41 羽根
42 軸心
1 放熱ファン
11 ファン基台
111 軸筒
12 軸受
121 油膜
13 羽根中心車輪
131 羽根
132 軸心
〈本考案〉
2 ファン基台
21 軸筒
211 軸受孔
212 磁性部品
3 含油軸受
31 軸心孔
4 羽根中心車輪
41 羽根
42 軸心
Claims (6)
- 含油軸受ファンの構造において、
一側に軸筒を備え、該軸筒は軸受孔を備え、少なくとも一つの磁性部品を覆設するファン基台と、
前述軸受孔内に設置し、且つ該含油軸受は軸心孔を備える含油軸受と、
複数の羽根及び軸心を備え、該軸心は該軸心孔内に枢設する羽根中心車輪を含むことを特徴とする含油軸受ファンの構造。 - 前記軸心は、軸心孔との間に液圧層を備えることを特徴とする請求項1記載の含油軸受ファンの構造。
- 前記磁性部品は、磁石及び磁性パウダー体のうちの一つとすることを特徴とする請求項1記載の含油軸受ファンの構造。
- 前記軸筒は、一体で前記磁性部品を覆設することを特徴とする請求項1記載の含油軸受ファンの構造。
- 前記磁性部品は、一側が前記軸受孔に対応して開放することを特徴とする請求項1記載の含油軸受ファンの構造。
- 前記磁性部品は、一側が該軸筒外壁に対応して開放することを特徴とする請求項1記載の含油軸受ファンの構造。
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---|---|---|---|
JP2011007343U JP3173857U (ja) | 2011-12-13 | 2011-12-13 | 含油軸受ファンの構造 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011007343U JP3173857U (ja) | 2011-12-13 | 2011-12-13 | 含油軸受ファンの構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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2011
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