JP3173422B2 - ビーコン位置提供装置 - Google Patents

ビーコン位置提供装置

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JP3173422B2 JP12817897A JP12817897A JP3173422B2 JP 3173422 B2 JP3173422 B2 JP 3173422B2 JP 12817897 A JP12817897 A JP 12817897A JP 12817897 A JP12817897 A JP 12817897A JP 3173422 B2 JP3173422 B2 JP 3173422B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路地図上のビー
コンの位置を出力するための装置に関し、特に車両の位
置、ビーコンの稼動状態、車両に接続されるビーコン受
信機の種別を基準に、車両の運転者や車両の運行管理者
にとって必要なビーコンの位置を知らせるビーコン位置
提供装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、自己の車両の位置を検出し、
その位置から目的地までのルートを探索しルート案内す
る車載型のナビゲーション装置が製造・販売され、運転
者に広く使用されている。このようなナビゲーション装
置において、車両の位置を決定する方式は、地図マッチ
ング方式、GPSシステム方式、および地図マッチング
方式とGPSシステム方式とを併用したハイブリッド方
式とがある。上記GPSシステム方式は、軌道を周回す
るGPS衛星からの電波を利用して自己の位置を測位す
る技術を有する。その原理は、所定の軌道上を周回する
複数のGPS衛星からの電波の伝播遅延時間を車両に搭
載したGPS受信機で測定し、2次元または3次元の車
両の位置を決定する(特開昭63−148115号公報
参照)。上記ハイブリッド方式は、地図マッチング方式
が不正確になったときのみ、GPSシステムから得られ
る測位された位置を知り、この測位された位置を用いて
車両位置を修正して、地図マッチング方式の精度を補う
方式である(特公平7−92388号公報参照)。
【0003】また、道路地図に格納された道路ネットワ
ークデータに基づき車両の位置から目的地までのルート
を探索するアルゴリズムについては、ダイクストラ法、
ポテンシャル法、バケット法およびAスター法などがあ
る(特開平8−178682号公報参照)。これらのア
ルゴリズムのうち、Aスター法以外のアルゴリズムは、
車両の位置から目的地までのルートを探索するにあた
り、道路ネットワークデータ上を車両の位置から最小の
旅行時間若しくは旅行距離を有する途中の地点を探索し
つつ、やがて目的地まで辿り着く手法である。従って、
目的地の方向とは逆の方向にも探索されるので、処理に
時間がかかる。これらのアルゴリズムに対してAスター
法は、道路ネットワークデータ上を車両の位置から探索
途中の地点までの旅行時間と探索途中の地点から目的地
までの旅行時間を加算した旅行時間を算出し、最小の加
算された旅行時間を有する途中の地点を探索することに
より目的地まで辿り着く手法である(岩波講座ソフトウ
エア科学14「知識と推論」第4刷発行1992-5-20 11
0頁〜131頁参照)。従って、目的地の方向とは逆の
方向にも探索されることは少なく無駄な領域が探索され
ないので処理に時間がかからない。
【0004】このようにして得られたルート上を車両が
目的地に向かって走行してゆく際に分岐点で車両が進む
べきルートを教示するのがルート案内である。ルート案
内は、表示による案内と音声による案内がある。音声に
よる案内は、案内文をテキストデータとして保持してお
けば、市販の音声合成ソフト(例えば、株式会社リコー
製「雄弁家」)を使えば音声案内が可能である。更に、
このようなナビゲーション装置にビーコン受信機を接続
すれば、路上のビーコン送信機から交通情報をビーコン
受信機により受信できる。この受信された交通情報をナ
ビゲーション装置が道路地図上に表示することにより運
転者に交通情報を伝えることができる(特公平2−36
039号公報参照)。
【0005】また、商品流通の営業所を統括する配送セ
ンタ内で、複数の車両の運行を計画すべく個々の車両の
最適なルートを算出する業務用の集中運行管理装置も案
出されている(特願平9−34129号)。この装置に
よると、各車両の運行を計画する運行管理者は個々の車
両に対する目的地までのルートを各車両の運転者に伝達
することができる。
【0006】一方、ナビゲーション装置に搭載されてい
る道路地図と任意の現在位置から目的地までのルートを
パソコン上で表示するためのパッケージソフト(住友電
工システムズ製「Atlas Mate」)も広く市販されてい
る。従って、運行管理者はそのパッケージソフトを簡易
な車両の集中運行管理装置として使用することもでき
る。即ち、各車両の運転者は、携帯電話等の無線通信手
段を通じて、車両の現在位置を運行管理者に伝え、車両
の現在位置を受けた運行管理者はパソコン上でその車両
の目的地までのルートを算出し、折返し、その運転者に
算出されたルートを伝えれば運行管理の目的は達成され
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、道路管理者
による交通情報の提供方法は大別して、広域の受信エリ
ア内で受信可能なFM多重放送や電話回線による広域の
交通情報の提供と送信機の直下でしか受信できない路上
のビーコン送信機による地域の交通情報の提供の2種類
がある。前者の方法は、広域の高速道路や幹線道路の交
通情報を提供するのに対して、後者の方法は、地域の幹
線道路と支線道路の詳細な交通情報を提供することを目
的とする。また、FM多重放送の送信機や電話回線によ
る提供は受信エリアが広域であるため広域エリアに最低
1局あれば目的を達成する。これに対して、ビーコン送
信機による提供は受信エリアが極めて狭いため幹線道路
や支線道路に多くのビーコン送信機を設置するのが理想
である。しかしながら、現状は、道路管理者がビーコン
送信機を普及させつつあるので、ビーコン送信機は幹線
道路に散在するに過ぎない。
【0008】従って、運転者は、車両にFM多重受信機
若しくは電話、およびビーコン受信機とが搭載されてい
れば広域の交通情報と地域の交通情報をそれぞれ受信で
きる。一方、配送センタ内において、運行管理者は、ビ
ーコン送信機から地域の交通情報を受信できないので、
FM多重受信機若しくは電話回線を通じて広域の交通情
報のみ受信できる。これらの交通情報の利用について、
運転者は目的地への旅行前に出発地でFM多重放送によ
り、広域の幹線道路の交通情報を得ることができる。し
かし、運転者は、高速道路や幹線道路に到達するまでに
詳細な交通情報が得たい場合が多い。この詳細な交通情
報を得るためには、運転者は出発地から出てビーコン送
信機を探さなければならないし、運行管理者は一の運転
者が探し出したビーコンの位置を他の運転者に教えなけ
ればならない。また、車両にFM多重受信機が搭載され
ておらず、ビーコン受信機のみが搭載されていれば、な
おさら運転者はビーコン送信機を探し出して交通情報を
受信しようとするだろう。加えて、日毎にビーコン送信
機を増設されつつあり、また設置されても稼動していな
い場合もあるので、運転者に適したビーコン送信機の位
置も変わる可能性がある。本発明は、上記課題に鑑みて
なされたものであり、旅行前に最適なビーコン送信機の
位置の教示に優れたビーコン位置提供装置を提供するこ
とを目的とする。なお、本明細書では、以下において
「ビーコン送信機」を単に「ビーコン」と呼ぶ。
【0009】
【0010】
【課題を解決するための手段】 上記課題を解決するため
請求項1記載のビーコン提供装置は、道路地図を記憶
した道路地図記憶手段と、車両の位置を決定する位置決
定決定手段と、ビーコンに関する位置情報を受信する広
域通信受信手段と、上記道路地図上に、上記車両の位置
と上記広域通信受信手段から得られる1または2以上の
ビーコンの位置を出力する出力手段とを有することを特
徴とするビーコン位置提供装置である。上記の構成によ
れば、図1のように、旅行前に、道路地図、車両の位置
およびFM多重受信機や電話である広域通信受信手段か
ら得られるビーコンの位置が運転者若しくは運行管理者
に知らされるため、運転者若しくは運行管理者の指示を
受けた運転者は旅行の行程に応じたビーコンを選択する
ことができる。この結果、運転者は選択されたビーコン
の通過時にビーコン受信機を通じて詳細な交通情報を受
信することができる。更に、広域通信受信手段を通じて
最新のビーコンの位置が得られるため、道路管理者によ
り新たなビーコンが設置されても、道路管理者がこの新
たなビーコンの位置を広域通信受信手段により受信する
限り、運転者若しくは運行管理者はこの新たなビーコン
の位置を知ることができる。
【0011】請求項2に記載のビーコン位置提供装置
は、請求項1のビーコン位置提供装置において、上記の
1または2以上のビーコンを対象に上記位置決定手段が
決定する車両の位置を基準に所定の範囲内に位置するビ
ーコンを判別するビーコン近傍判別手段を有し、上記出
力手段は、上記道路地図上に、上記車両の位置と上記ビ
ーコン近傍判別手段が判別する所定の範囲内のビーコン
の位置を出力することを特徴とするビーコン位置提供装
置である。上記の構成によれば、図2のように、旅行前
に、道路地図、車両の位置および車両の位置に近傍する
ビーコンの位置が運転者若しくは運行管理者に知らされ
る。また車両の位置から遠方のビーコン位置は知らされ
ないため、運転者若しくは運行管理者の指示を受けた運
転者は旅行の行程に応じたビーコンを車両の付近から選
択することができる。
【0012】請求項3に記載のビーコン位置提供装置
は、請求項1のビーコン位置提供装置において、上記位
置決定手段は、各種センサからの信号に基づいて車両の
現在位置を決める現在位置決定手段であることを特徴と
するビーコン位置決定装置である。上記の構成によれ
ば、車両に搭載するビーコン位置提供装置自身が各種セ
ンサからの信号に基づいて車両の位置を決定するので、
運転者はビーコン位置提供装置外部から車両の位置を入
力する必要はない。
【0013】請求項4に記載のビーコン提供装置は、
求項1のビーコン位置提供装置において、上記位置決定
手段は、車両の位置をポインティングデバイスにより入
力できることを特徴とするビーコン位置提供装置であ
る。上記の構成によれば、ビーコン位置提供装置の外部
からリモコンやマウス等のポインティングデバイスによ
り車両の位置を入力できるため、運転者若しくは運行管
理者が所望する任意の位置を車両の位置として入力でき
る。
【0014】請求項5に記載のビーコン位置提供装置
は、道路地図を記憶した道路地図記憶手段と、 車両の位
置を決定する位置決定手段と、 ビーコンに関する位置情
報を記憶するビーコン位置記憶手段と、 上記道路地図上
に、上記車両の位置と上記ビーコン位置記憶手段から得
られる1または2以上のビーコンの位置を出力する出力
手段とを有するビーコン位置提供装置であって、 上記の
1または2以上のビーコンを対象に上記位置決定手段が
決定する車両の位置を基準に所定の範囲内に位置するビ
ーコンを判別するビーコン近傍判別手段を有し、 上記出
力手段は、上記道路地図上に、上記車両の位置と上記ビ
ーコン近傍判別手段が判別する所定の範囲内のビーコン
の位置を出力することを特徴とするビーコン位置提供装
置または請求項2のビーコン位置提供装置において、上
記位置決定手段は、1または2以上の車両の位置を予め
記憶する車両位置記憶手段であることを特徴とするビー
コン位置提供装置である。上記の構成であれば、1また
は2以上の車両の位置、例えば、各営業所などで各車両
が待機している位置は予めICカード等の書き込み可能
なメモリに入力されているので、運行管理者は逐一車両
の位置を入力しなくてもよい。
【0015】請求項6に記載のビーコン位置提供装置
は、道路地図を記憶した道路地図記憶手段と、車両の位
置を決定する位置決定手段と、ビーコンに関する位置情
報を記憶するビーコン位置記憶手段と、上記道路地図上
に、上記車両の位置と上記ビーコン位置記憶手段から得
られる1または2以上のビーコンの位置を出力する出力
手段とを有するビーコン位置提供装置において、ビーコ
ンに関する経時的に変化する情報を受信する広域通信受
信手段と、上記ビーコン記憶手段から得られる1または
2以上のビーコンを対象に上記ビーコンに関する経時的
に変化する情報に基づいてビーコンの状態を判別するビ
ーコン状態判別手段とを有し、上記出力手段は、上記道
路上に、上記車両の位置と上記ビーコン状態判別手段が
判別する結果に応じたビーコンの位置を出力することを
特徴とするビーコン位置提供装置である。上記の構成に
よれば、図3のように、旅行前に、広域通信受信手段が
受信するビーコンが現在稼動しているか否かの情報に基
づき現在稼動しているビーコンの位置が運転者若しくは
運行管理者に知らされる。このため、運転者若しくは運
行管理者は旅行の行程に応じて現在稼動しているビーコ
ンを選択することができる。
【0016】請求項7に記載のビーコン位置提供装置
は、請求項1のビーコン位置提供装置において、上記広
域通信受信手段は、ビーコンに関する位置提供と経時的
に変化する情報を受信し、上記広域通信受信手段が受信
する1または2以上のビーコンを対象に上記ビーコンに
関する経時的に変化する情報に基づいてビーコンの状態
を判別するビーコン状態判別手段とを有し、上記出力手
段は、上記道路上に、上記車両の位置と上記ビーコン状
態判別手段が判別する結果に応じたビーコンの位置を出
力することを特徴とするビーコン位置提供装置である。
上記の構成によれば、図3のように、旅行前に、広域通
信受信手段が受信するビーコンの位置及びビーコンが現
在稼動しているか否かの情報に基づき現在稼動している
ビーコンの位置が運転者若しくは運行管理者に知らされ
る。このため、運転者若しくは運行管理者は旅行の行程
に応じて現在稼動しているビーコンを選択することがで
きる。
【0017】請求項8に記載のビーコン位置提供装置
は、道路地図を記憶した道路地図記憶手段と、車両の位
置を決定する位置決定手段と、ビーコンに関する位置情
報を記憶するビーコン位置記憶手段と、上記道路地図上
に、上記車両の位置と上記ビーコン位置記憶手段から得
られる1または2以上のビーコンの位置を出力する出力
手段とを有するビーコン位置提供装置または請求項1
ビーコン位置提供装置において、車両に接続されたビー
コン受信機の種別を提供するビーコン受信機情報提供手
を有し、上記出力手段は、上記道路上に、上記車両の
位置と上記の1または2以上のビーコンを対象にビーコ
ン受信機情報提供手段が提供するビーコン受信機の種別
に応じたビーコンの位置を出力することを特徴とするビ
ーコン位置提供装置である。上記の構成によれば、ビー
コン受信機情報提供手段が車両に接続されているビーコ
ン受信機の種別を判別することができる。
【0018】請求項9に記載のビーコン位置提供装置
は、請求項8のビーコン位置提供装置において、上記ビ
ーコン受信機情報提供手段は、車両に接続されたビーコ
ン受信機の種別を判別するビーコン受信機接続判別手段
であることを特徴とするビーコン位置提供装置である。
上記の構成によれば、ビーコン位置提供装置が車両に接
続されているビーコン受信機の種別を判別することによ
り、車両と接続されているビーコン受信機により受信可
能な種別のビーコンの位置が、知らされる。例えば、図
4のように、旅行前に、ビーコン受信機接続判別手段に
より車両と接続されているビーコン受信機が電波ビーコ
ン受信機であると判別した場合、電波ビーコン受信機の
みが表示される。このため、運転者若しくは運行管理者
の指示を受けた運転者は旅行の行程に応じて車両に接続
されているビーコン受信機が受信できるビーコンを選択
することができる。
【0019】請求項10に記載のビーコン位置提供装置
は、請求項8のビーコン位置提供装置において、上記ビ
ーコン受信機情報提供手段は、1または2以上の個々の
車両に接続された1または2以上のビーコン受信機の種
別を記憶するビーコン受信機種別記憶手段であることを
特徴とするビーコン位置提供装置である。上記の構成に
よれば、1または2以上の個々の車両に接続されたビー
コン受信機の種別を予めICカード等の書込み可能なメ
モリに入力されているので、運行管理者は逐一車両に接
続されたビーコン受信機の種別を入力しなくてもよい。
【0020】請求項11に記載のビーコン位置提供装置
は、道路地図を記憶した道路地図記憶手段と、車両の位
置を決定する位置決定手段と、ビーコンに関する位置情
報を記憶するビーコン位置記憶手段と、上記道路地図上
に、上記車両の位置と上記ビーコン位置記憶手段から得
られる1または2以上のビーコンの位置を出力する出力
手段とを有するビーコン位置提供装置または請求項1
ビーコン位置提供装置において、目的地を入力する入力
手段と、上記の1または2以上のビーコンを対象に、上
記位置決定手段により得られる車両の位置を基準とし
て、上記入力手段により入力された目的地の方向のビー
コンの位置を判別するビーコン方位判別手段とを有し、
上記出力手段は、上記道路上に、上記車両の位置とビー
コン方位判別手段により判別されるビーコンの位置を出
力することを特徴とするビーコン位置提供装置である。
上記の構成によれば、図5のように、旅行前に、ビーコ
ン方位判別手段の判別により目的地の方向のビーコンの
位置が、運転者若しくは運行管理者の指示を受けた運転
者に知らされる。このため、運転者若しくは運行管理者
は目的地の方向のビーコンを選択することができる。
【0021】請求項12に記載のビーコン位置提供装置
は、請求項11のビーコン位置提供装置において、上記
入力手段は、目的地をポインティングデバイスにより入
力することを特徴とするビーコン位置提供装置である。
上記の構成によれば、目的地を外部からリモコンやマウ
ス等のポインティングデバイスにより入力できるため、
運転者若しくは運行管理者は所望する任意の位置を目的
として入力できる。
【0022】請求項13に記載のビーコン位置提供装置
は、請求項11のビーコン位置提供装置において、上記
入力手段は、1または2以上の目的地を予め記憶する目
的地記憶手段であることを特徴とするビーコン位置提供
装置である。上記の構成によれば、1または2以上の目
的地は予めICカード等の書込み可能なメモリに入力さ
れているので、運行管理者は逐一目的地を入力しなくて
もよい。
【0023】請求項14に記載のビーコン位置提供装置
は、道路地図を記憶した道路地図記憶手段と、車両の位
置を決定する位置決定手段と、ビーコンに関する位置情
報を記憶するビーコン位置記憶手段と、上記道路地図上
に、上記車両の位置と上記ビーコン位置記憶手段から得
られる1または2以上のビーコンの位置を出力する出力
手段とを有するビーコン位置提供装置または請求項1
ビーコン位置提供装置において、上記道路記憶手段に記
憶された道路に基づき、上記位置決定手段が決定する車
両の位置から上記の1または2以上のビーコンの位置ま
でのルートを探索するルート探索手段を有し、上記出力
手段は、上記道路上に、上記車両の位置とルート探索手
段により探索されたルート若しくはルート上に位置する
ビーコンの位置を出力することを特徴とするビーコン位
置提供装置である。上記の構成によれば、図6のよう
に、旅行前に、ルート探索手段により車両の位置から到
達可能なビーコンの位置までのルート若しくはルート上
に位置するビーコンの位置が、運転者若しくは運行管理
者の指示を受けた運転者に知らされる。このため、運転
者若しくは運行管理者は旅行の行程に応じて車両の位置
から必ず到達できるビーコンを選択することができる。
【0024】請求項15に記載のビーコン位置提供装置
は、請求項14のビーコン位置提供装置において、目的
地を入力する入力手段を有し、ルート探索手段は、上記
車両の位置と上記道路記憶手段に記憶された道路に基づ
き、車両の位置から上記の1または2以上のビーコンの
位置のうち、いずれか1のビーコンの位置を経由し上記
入力手段により入力された目的地までのルートを探索す
ることを特徴とするビーコン位置提供装置である。上記
の構成によれば、図7のように、旅行前に、ルート検索
手段により車両の位置から到達可能なビーコンの位置を
経由して目的地までのルートが、運転者若しくは運行管
理者に知らされる。
【0025】請求項16に記載のビーコン位置提供装置
は、請求項14のビーコン位置提供装置において、目的
地を入力する入力手段を有し、ルート探索手段は、Aス
ター法であることを特徴とするビーコン位置提供装置で
ある。上記の構成によれば、図8のように、旅行前に、
ルート探索手段により車両の位置から到達可能なビーコ
ンの位置までのルートが、運転者若しくは運行管理者に
知らされる。このとき、ルート探索手段の探索アルゴリ
ズムはAスター法を使用しているため、極力、目的地の
方向のビーコンの位置までのルートが探索される。この
ため、運転者若しくは運行管理者は旅行の行程に応じて
車両の位置から目的地の方向の必ず到達できるビーコン
を選択することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下では、この発明の実施例を、
添付図面を参照して詳細に説明する。1章 ブロック図 (1)ナビゲーション装置 図9は、ナビゲーション装置の構成を示すブロック図で
ある。ナビゲーション装置本体1は、車速情報を出力す
るエンジンコントロールユニットやアンチロックブレー
キ内の車輪速センサなどの車速センサ2、方位情報を出
力するジャイロや地磁気センサなどの方位センサ3、G
PS衛星からの電波をGPSアンテナ4を通じて受信
し、車両の絶対位置を測位するGPS受信機5、リモコ
ン等の入力手段6、車両の位置を決定するための道路地
図データ、LCD等の表示手段17に道路上の車両の位
置を重畳表示するための道路地図データ、および車両の
位置から所定の位置までのルートを探索するための道路
地図データを格納するICカードやCDROMなどから
なる道路地図メモリ7、ビーコンの位置を格納するIC
カードやCDROMなどからなるビーコン位置メモリ
8、地域の交通情報を提供する電波ビーコンからの電波
を電波ビーコンアンテナ9を通じて受信する電波ビーコ
ン受信機10、地域の交通情報を提供する光ビーコンか
らの光を光ビーコンアンテナ11を通じて受信する光ビ
ーコン受信機12、広域の交通情報やビーコンの稼動情
報を提供するFM多重放送局からのFM波をFMアンテ
ナ13を通じて受信するFM多重受信機14、広域の交
通情報やビーコンの稼動情報を提供するセンタからの電
話用電波を車載の電話15を通じて信号変換するモデム
16、ビーコンの位置を道路地図上に表示するための表
示手段17およびビーコンの位置を音声で案内するため
のスピーカ18を備えている。
【0027】ナビゲーション装置本体1の内部は、車速
センサ2から単位距離を表す車速信号を取得する距離取
得手段1a、方位センサ3から方位信号を取得する方位
取得手段1b、車速センサ2と方位センサ3からの情報
とGPS受信機が測位した車両の絶対位置から道路地図
の道路上の車両の位置を決定する位置決定手段1c、車
両の位置から所定の位置までのルートを探索するルート
探索手段1d、道路地図メモリ7やビーコン位置メモリ
8を読取るICカードリーダやCDROMドライバなど
からなるメモリ読取手段1e、メモリ読取手段1eから
のデータをRAM上に保存するメモリ制御手段1f、ビ
ーコン位置メモリ8からメモリ制御手段1fに読み出さ
れたビーコンの位置情報により車両の位置から近傍のビ
ーコンを判別するビーコン近傍判別手段1g、車両に接
続されたビーコン受信機の種別を判別し、かかる読み出
されたビーコンの位置情報の中からビーコン受信機の種
別に応じたビーコンの位置を判別するビーコン受信機接
続判別手段1h、FM多重受信機14や電話15が受信
したビーコンの稼動情報と時計1jによりかかる読み出
されたビーコンの位置情報の中から現在稼動しているビ
ーコンの位置を判別するビーコン状態判別手段1i、入
力手段6により入力された目的地の方向のビーコンの位
置を判別するビーコン方位判別手段1l、メモリ制御手
段1fで保持される道路地図、位置決定手段1cから決
定される車両の位置、ルート探索手段1dから探索され
るルート、ビーコン近傍判別手段1g(ビーコン受信機
接続判別手段1hやビーコン状態判別手段1iを含む)
により判別されるビーコンの位置をRAM上に保持し、
表示手段17または音声合成手段1mを制御する出力制
御手段1k、から構成される。また、出力制御手段1k
は、分岐点において車両の進行方向を表示手段17や音
声合成手段1mを通じてスピーカ18により、ルートを
案内する機能をも有する。
【0028】(2)集中運行管理装置 図11は、集中運行管理装置の構成を示すブロック図で
ある。集中運行管理装置本体2は、リモコン等の入力手
段6、車両の位置を決定するための道路地図データ、L
CD等の表示手段17に道路上の車両の位置を重畳表示
するための道路地図データ、および車両の位置から所定
の位置までのルートを探索するための道路地図データを
格納するICカードやCDROMなどからなる道路地図
メモリ7、ビーコンの位置を格納するICカードやCD
ROMなどからなるビーコン位置メモリ8、配送先の位
置情報や配送の対象となる品物情報を格納するICカー
ド、DVDやフロッピディスクなど書込み可能なメモリ
からなる配送先情報メモリ21、集中運行管理の対象と
なる車両の出発地となる営業所の位置情報や車両に接続
されているビーコン受信機の情報などを格納するICカ
ード、DVD、ハードディスクやフロッピディスクなど
書込み可能なメモリからなる車両情報メモリ22、広域
の交通情報やビーコンの稼動情報を提供するFM多重放
送局からのFM波をFMアンテナ13を通じて受信する
FM多重受信機14、広域の交通情報やビーコンの稼動
情報を提供するセンタからの電話用電波を車載の電話1
5を通じて信号変換するモデム16、ビーコンの位置を
道路地図上に表示するための表示手段17およびビーコ
ンの位置を音声で案内するためのスピーカ18、探索さ
れたルートを車両に搭載されたナビゲーション装置本体
1に送信するための送信手段19を備えている。
【0029】集中運行管理装置本体2の内部は、車両の
位置から所定の位置までのルートを探索するルート探索
手段2d、道路地図メモリ7やビーコン位置メモリ8、
配送先情報メモリ21および車両情報メモリ22を読取
るCDROM、ハードディスクやフロッピディスクのド
ライバおよびICカードリーダなどからなるメモリ読取
手段2e、メモリ読取手段2eからのデータをRAM上
に保存するメモリ制御手段2f、ビーコン位置メモリ8
からメモリ制御手段2fに読み出されたビーコンの位置
情報により車両の位置から近傍のビーコンを判別するビ
ーコン近傍判別手段2g、車両に接続されたビーコン受
信機の種別を判別し、かかる読み出されたビーコンの位
置情報の中からビーコン受信機の種別に応じたビーコン
の位置を判別するビーコン受信機接続判別手段2h、F
M多重受信機14や電話15が受信したビーコンの稼動
情報と時計2jによりかかる読み出されたビーコンの位
置情報の中から現在稼動しているビーコンの位置を判別
するビーコン状態判別手段2i、入力手段6により入力
された目的地の方向のビーコンの位置を判別するビーコ
ン方位判別手段2l、メモリ制御手段2fで保持される
道路地図、車両情報メモリ22に格納されている営業所
の位置、ルート探索手段2dから探索されるルート、ビ
ーコン近傍判別手段2g(ビーコン受信機接続判別手段
2hやビーコン状態判別手段2iを含む)により判別さ
れるビーコンの位置をRAM上に保持し、表示手段17
または音声合成手段2mを制御する出力制御手段2k、
から構成される。
【0030】図10は、集中運行管理の対象となる車両
に搭載されるナビゲーション装置本体1の構成を示すブ
ロック図である。図9と図10のナビゲーション装置本
体1の相違点を述べる。図10のナビゲーション装置本
体1は、ビーコン位置メモリ8、FMアンテナ13とF
M多重受信機14、電話15とモデム16、ビーコン近
傍判別手段1g、ビーコン受信機接続判別手段1hおよ
びビーコン状態判別手段1iを欠く。ビーコンの位置に
関する情報を集中運行管理装置本体2から受けるからで
ある。
【0031】2章 データ構成 (1)メッシュシステム 道路地図メモリ7は、位置決定用道路地図データ、ルー
ト探索用道路地図データ、表示用道路地図データから構
成される。ビーコン位置メモリは、ビーコン位置データ
から構成される。配送先情報メモリ21は、配送先情報
データから構成される。車両情報メモリ22は、車両情
報データから構成される。これらのデータは、国土地理
院制定のメッシュシステムに準拠した体系でメモリに格
納されている。メッシュシステムは約80kmからなる
1次メッシュと1次メッシュに包含される約10kmの
矩形からなる2次メッシュとからなる。
【0032】(2)道路地図メモリ7 位置決定用道路地図データとルート探索用道路地図デー
タとの共通点は、車両の位置を決定するためまたはルー
トを探索するため、道路をネットワーク化したデータに
より構成される。これに対して表示用道路地図データ
は、表示手段17に道路を1本毎に表示すればよいので
道路をネットワーク化しなくてもよい。なお、本願にお
いて、表示用道路地図データのフォーマットを図面に記
載しなかった理由は、そのフォーマットは公知の技術だ
からである。位置決定よう道路地図データの道路ネット
ワークは、ノードとノードとの間の接続情報で構成され
る。ここで、ノードとは、道路の分岐点を意味する。ル
ート探索用道路地図データの道路ネットワークはリンク
とアークとの間の接続情報で構成される。ここで、リン
クとは、分岐点間の道路を意味し、分岐点の始端から終
端へ車両の進行方向の情報を有する。アークとは、分岐
点において、リンクの終端から接続されている他のリン
クへの接続情報を意味する。
【0033】位置決定用道路地図データは、図13のよ
うに、2次メッシュの番号、当該2次メッシュ内のノー
ドの総数であるノード数、当該2次メッシュ内でネット
ワークを構成する接続された接続ノード数、ノード情報
および接続ノード情報とを有する。ノード情報は、ノー
ド番号、ノードの座標、当該ノードの接続先のメモリ上
アドレスである接続ノード情報ポインタおよび当該ノー
ドの接続先のノードの個数である接続ノード情報数とか
ら構成される。
【0034】ルート探索用道路地図データは、図14の
ように、2次メッシュの番号、当該2次メッシュ内のリ
ンクの総数であるリンク数、当該2次メッシュ内のアー
クの総数であるアーク数、当該2次メッシュ内のリンク
の始端の座標の座標数、リンク情報、アーク情報および
座標情報とを有する。リンク情報は、道路の始端から終
端へ車両が走破するのに必要な所用時間、道路の種別、
当該リンクの終端から他のリンクの始端への接続先のメ
モリ上のアドレスであるアークポインタおよび当該リン
クの終端から他のリンクの始端へ接続している本数を表
すアーク数とから構成される。アーク情報は、当該リン
クの終端からの接続先である他のリンクのメッシュ番
号、リンク番号および当該リンクから他のリンクへ右左
折するのに必要な所用時間とから構成される。なお、座
標情報は、リンクの始端の座標である。
【0035】(3)ビーコン位置メモリ8 ビーコン位置データは、図12のように、2次メッシュ
の番号、当該2次メッシュ内に既に設置されたビーコン
および設置が予定されたビーコンの総数であるビーコン
個数とビーコンの位置を出力するためのビーコン情報を
有する。ビーコン情報は、ビーコン番号、車両との通信
波の種別を表すビーコン種別、ビーコンの位置情報、お
よびビーコンの設定予定日時から構成される。ビーコン
の位置情報は、ビーコンが位置するリンクのリンク番号
と座標とからなる。なお、ビーコン位置メモリ8内の情
報は、FM多重放送や電話から得ることもできる。
【0036】(4)配送先情報メモリ21 配送先情報データは、図15のように、2次メッシュの
番号、当該2次メッシュ内の配送先数、および配送先情
報を有する。配送先情報は、配送先を表す配送先番号、
配送先の種別を表す配送先種別、配送先の位置情報およ
び配送される品物の品物情報から構成される。配送先の
位置情報は、配送先が位置するリンクのリンク番号と座
標とからなる。配送される品物の品物情報は、品物種
別、品物を配送する配送量および配送すべき配送時刻か
らなる。
【0037】(5)車両情報メモリ22 車両情報データは、図16のように、2次メッシュの番
号、当該2次メッシュ内の営業所が所有する車両台数、
および車両情報を有する。車両情報は、車両番号、ビー
コンとの通信波の種別を表す搭載受信機情報、車両が積
載し得る最大積載量および車両が積載する品物の品物情
報から構成される。品物情報は、配送先の2次メッシュ
の番号、配送先番号、品物種別、配送量および配送時刻
からなる。
【0038】3章 ナビゲーション装置におけるビーコ
ン位置の出力 (1)ビーコン位置の出力 ナビゲーション装置におけるビーコン位置の出力につい
て、図19と図20のフローチャートを用いて説明す
る。まず、図19について説明する。道路地図メモリ7
に格納された位置決定用道路データに基づく地図マッチ
ング方式、GPSシステム方式、またはハイブリッド方
式などの位置決定手段1cから得られる車両の位置を取
得する(S1)。入力手段6、例えば、リモコンにより
操作されるクロスヘアカーソルやマウスのようなポイン
ティングデバイスにより車両の位置を入力してもよい。
位置が取得できたか否かを判断する(S2)。位置を取
得できた場合(True)、S3へ移行し、位置を取得できな
かった場合(Fault )、S26のエラーメッセージの出
力、へ移行する。
【0039】S3では、車両の位置を基準に2次メッシ
ュ4枚程度の領域についてビーコン位置メモリ8に格納
されたビーコン位置データ、および道路地図メモリ7に
格納されたルート探索用道路地図データと表示用道路地
図データとをメモリ読取手段1eにより読取る。読取ら
れたビーコン位置データの構成要素であるビーコン情報
(図12参照)についてメモリ制御手段1fが制御する
RAM上に2次メッシュ単位で図18のビーコン情報リ
ストを作成する(S3)。ここで、ビーコン情報リスト
について、出力制御フラグを除く各構成要素は、図12
のビーコン情報からコピーされる。出力制御フラグは、
近傍ビーコンフラグ(A)、接続受信機対応ビーコンフ
ラグ(B)、稼動ビーコンフラグ(C)、目的地方向ビ
ーコンフラグ(D)およびルート上ビーコンフラグ
(E)を表示するか否かを制御する場合に使用する。各
フラグは、表示する場合は1が、表示しない場合は0が
格納される。S3でビーコン情報リストを作成した場
合、初期値としてすべてのフラグは、1が格納される。
ここで、S3において、ビーコンを表示する場合、すべ
てのフラグが1であるので、図1のように、表示手段1
7の全体に、ビーコンが表示用道路地図上に重畳表示さ
れる。また、ビーコン位置データは、FM多重受信機1
4若しくは電話15から得てもよい。
【0040】(2)近傍ビーコン位置の出力 図19のS3で作成されたビーコン情報リストについ
て、各構成要素であるビーコン情報の位置情報をビーコ
ン毎に参照してゆき、この位置情報とS1で取得した車
両の位置とを比較する。このとき、車両の位置を基準に
所定の範囲、例えば、図2のような円形範囲の内部に位
置するビーコンが存在するか否かを判断する(S4)。
円形範囲内部にビーコンがある場合(True)、近傍ビーコ
ンフラグ(A)には書込みされずS5へ移行する。円形
範囲外部にビーコンがある場合(Fault )、近傍ビーコン
フラグ(A)に0が書込まれる。このS4の判断処理を
ビーコン近傍判別手段1gと呼ぶ。ここで、S4におい
て、ビーコンを表示する場合、円形範囲内部のビーコン
の近傍ビーコンフラグ(A)が1であるので、図2のよ
うに、表示手段17に、車両近傍のビーコンが表示用道
路地図上に重畳表示される。
【0041】(3)接続ビーコン受信機に応じたビーコ
ン位置の出力 図19のS4で車両の付近にビーコンがある場合、S5
へ移行する。S5では、ナビゲーション装置本体1に電
波ビーコン受信機10若しくは光ビーコン受信機12が
接続されているか否かを検査する。接続されているか否
かの検査は、ナビゲーション装置本体1、電波ビーコン
受信機10および光ビーコン受信機12の電源入力直後
の情報に基づき、次のように行う。
【0042】まず、電源入力直後の動作を説明する。電
波ビーコン受信機10は、電波ビーコン受信機10の電
源入力直後に特定コード(電波ビーコンコードと呼ぶ)
を接続通信ケーブルを通じてナビゲーション装置本体1
に送信し、電波ビーコン受信機10は、ナビゲーション
装置本体1からこの電波ビーコンコードが返信されるこ
とを待つ。同様に、光ビーコン受信機12も、光ビーコ
ンコードが返信されることを待つ。一方、ナビゲーショ
ン装置本体1は、ナビゲーション装置本体1の電源入力
直後に電波ビーコンコードと光ビーコンコードをそれぞ
れ接続通信ケーブルを通じて電波ビーコン受信機10と
光ビーコン受信機12とに送信し、ナビゲーション装置
本体1は、それぞれの受信機から各コードが返信される
ことを待つ。
【0043】次に、ナビゲーションの通常動作中に図1
9のS5へ到達したとき、ナビゲーション装置本体1
が、電波ビーコンコードを有しておれば、ナビゲーショ
ン装置本体1と電波ビーコン受信機10と接続され、光
ビーコンコードを有しておれば、ナビゲーション装置本
体1と光ビーコン受信機12と接続されていると見做す
(S5)。
【0044】図19のS6において、ビーコン受信機接
続情報を取得できた場合(True)、S7へ移行し、取得で
きなかった場合(Fault )、エラーメッセージ出力(S2
7)を経由してS9へ移行する。S7では、ビーコン情
報リストについて各ビーコン毎にビーコン種別を検索お
よび参照されし接続されたと見做されたビーコン受信機
の種類とビーコン種別が合致しなければ、接続受信機対
応ビーコンフラグ(B)に0が書込まれる(S7)。S
8では、再度、ビーコン位置情報リストのビーコンフラ
グ(B)を検索し、すべてのビーコンフラグ(B)が参
照されたか否かを調べ、すべて参照されていたなら(Tru
e)、S9へ移行し、参照されていなかったなら(Fault
)、へ移行する。これらのS5〜S8の処理をビーコ
ン受信機接続判別手段1hと呼ぶ。ここで、S8におい
て、ビーコンを表示する場合、ナビゲーション装置本体
1と接続されている受信機の種別に応じたビーコンにか
かるビーコンフラグ(B)が1であるので、図4のよう
に、表示手段17に、車両近傍のビーコンが表示用道路
地図上に重畳表示される。
【0045】(4)ビーコンの状態に応じたビーコン位
置の出力 図19において、時計1jより現在の年月日時刻を取得
し(S9)、取得できた場合(True)、S11へ移行し、
取得できなかった場合(Fault )、エラーメッセージ出力
(S28)を経由してS11へ移行する(S10)。S
11では、FM多重受信機14若しくは電話15から現
在稼動中のビーコンについて、2次メッシュコードとビ
ーコン番号とを取得する。S12において、これらの情
報を取得できた場合(True)、へ移行し、取得できなか
った場合(Fault )、エラーメッセージ出力(S29)を
経由してへ移行する。
【0046】次に、図20について説明する。を経由
したS13において、時計1jの現在の年月日時刻に応
じて、ビーコン情報リストの各ビーコン毎のビーコン設
置予定日時を参照し、現在の年月日が設置予定日時前で
あれば、稼動ビーコンフラグ(C)に0を書込む(S1
3)。S14では、再度、ビーコン位置情報リストのビ
ーコンフラグ(C)を検索し、すべてのビーコンフラグ
(C)が参照されたか否かを調べ、すべて参照されてい
たなら(True)、S15へ移行し、参照されていなかった
なら(Fault )、エラーメッセージ出力(S30)を経由
して、現在位置から目的地までのルートを計算する(S
19)。これらのS9〜S14の処理をビーコン状態判
別手段1iと呼ぶ。ここで、S14において、ビーコン
を表示する場合、現在稼動中のビーコンにかかるビーコ
ンフラグ(C)が1であるので、図3のように、表示手
段17に、現在稼動中のビーコンが表示用道路地図上に
重畳表示される。
【0047】(5)目的地の方向に応じたビーコン位置
の出力 図20のS15において、ポインティングデバイスによ
り目的地が入力されている場合(True)、S16へ移行
し、入力されなかった場合(Fault )、S30へ移行す
る。図5のように車両の位置と目的地とを結ぶ直線に対
する法線を引き、この法線より目的地方向とは反対側に
位置するビーコンにかかるビーコン情報シストの目的地
方向ビーコンフラグ(D)を0を書込めば、目的地方向
のビーコンの表示は可能である。ここで、S15の処理
をビーコン方位判別手段1lと呼ぶ。
【0048】(6)車両の位置から到達し得るビーコン
位置の出力 図20のS16においては、車両の位置から到達しうる
ビーコン位置までのルートをルート探索手段1dにより
算出する。ここで、一般的ルート探索方法を述べる。ス
タート地点(車両の位置)からエンド地点(一のビーコ
ン位置)までのルートを探索すべく、道路地図メモリ7
においてスタート地点とエンド地点とを包含するルート
探索用道路地図データを道路メモリ7からメモリ読取り
手段1eにより読み出し、ルート探索用道路地図データ
をRAM上にストアする。次に、このRAM上のルート
探索用道路地図データを対象にスタート地点の接続元の
リンクから接続先のアークへ、接続元のアークから接続
先のリンクへと逐一接続を確認してゆく。このとき、接
続先のリンクにおいて、接続を確認された旨の情報、接
続元のリンク番号の情報およびスタート地点のリンクか
ら接続を確認されたリンクまでの旅行時間が算出され
る。やがて、エンド地点のリンクへ到達した場合、リン
クの接続の確認は終了となる。次に、接続の確認とは逆
向きに、エンド地点に位置するリンクから接続元のリン
クを検索してゆきスタート地点に位置するリンクまでの
1本のルートが得られる
【0049】従って、一般的ルート探索方法では、n個
のビーコンが存在すれば、n開のルート探索は必要にな
る。この方法に対し、車両の位置から到達しうるビーコ
ン位置までのルートを算出する方法は、次のとおりであ
る。 手順…道路地図メモリ7に含まれるルート探索用道路
地図データについて、ビーコンが存在すると推定される
領域、例えば、2次メッシュ4枚において、スタート地
点(車両の位置)からリンクの接続を確認してゆき、一
のビーコンの位置に達してもリンクの接続の確認を終了
せず他のビーコン位置をも到達させるべくリンクの接続
の確認を続ける。 手順…その結果、2次メッシュ4枚において、接続さ
れ得るすべてのリンクが確認されることになる。 手順…次に、接続確認終了後のルート探索用道路地図
データにおいて、接続を確認された旨の情報を有し、か
つ、一のビーコンに位置するリンクから接続元のリンク
を辿ってゆき、スタート地点に位置するリンクまでの1
本のルートを得る。他のビーコンに位置するリンクも同
様にスタート地点に位置するリンクまでのルートを辿っ
てゆく。 手順〜で得られたルートは、2次メッシュ4枚にお
いて、車両の位置から必ず到達し得るビーコンまでのル
ートである。
【0050】ここで、車両の位置から必ず到達しうるビ
ーコンまでのルートを表示手段17に表示してもよい。
このとき、ルートを探索するアルゴリズムとして、ダイ
クストラ法、ポテンシャル法およびバケット法を使用す
れば、目的地の方向と関係なく探索されるため、図6の
ようにルートは表示される。しかし、Aスター法を使用
すれば、目的地の方向のルートが優先的に探索されるた
め、図8のようにルートは表示される。従って、運転者
がビーコンから交通情報を受信して目的地へ向かう場
合、Aスター法を使用する方が運転者にとって利便性が
よい。また、ルート上のビーコンのみを表示するために
は、ルート上のビーコンが位置するリンク番号に基づ
き、ビーコン情報リストのルート上ビーコンフラグにつ
いて1を書込み、反対にルート上にビーコンが位置しな
ければ0を書込めばよい。
【0051】(7)ビーコンを経由する目的地までのル
ートの出力 図20のS17とS18においては、車両の位置から最
小の旅行時間で到達しうるビーコンを経由し目的地まで
のルートをルート探索手段1dにより算出する。S16
の手順の接続確認終了後のルート探索用道路地図デー
タにおいて、接続を確認された旨の情報を有し、かつ、
一のビーコンに位置するリンクの中で最小の旅行時間を
有するリンクから接続元のリンクを辿ってゆき、スター
ト地点に位置するリンクまでの1本のルートを得る(S
17)。次に、一般的ルート探索方法により、S17で
得られたビーコンに位置するリンクから目的地に位置す
るリンクまでのルートを探索し、このルートとS17で
得られたルートを接続する(S18)。ここで、図7の
ようにS18で得られたルートを、表示手段17に表示
してよい(S20)。
【0052】(8)ビーコン位置の出力の形態 これまでは、表示手段17によりビーコンの表示を説明
した。しかしながら、ビーコン情報リストに当該ビーコ
ンが位置する住所や近傍の交差点名称をテキストデータ
として格納しておけば、音声合成手段1mを通じてスピ
ーカ20から音声出力も可能である。
【0053】(9)交通情報を加味した経路案内 図20のS21においては、ルート探索手段1dにより
算出されたルートに基づき、車両が分岐点前に到達する
と車両が進むべき方向を表示手段17により教示する
(S21)。S22において、S21の経路案内中にビ
ーコンに到達した場合(True)、S23へ移行し、到達し
なかった場合(Fault )、S21へ移行する。ビーコンに
到達したとき、ビーコンから交通情報を受信でき、この
交通情報を加味したルートをルート探索手段1dにより
算出する(S23)。以降は、この交通情報を加味した
ルートに基づきルート案内する。そして、S24におい
て、車両が目的地に到達した場合(True)、処理はすべて
終了(S25)し、到達しなかった場合(Fault )、S2
1へ移行する。
【0054】4章 集中運行管理装置におけるビーコン
位置の出力 (1)ビーコン位置の出力 集中運行管理装置におけるビーコン位置の出力につい
て、図21、図22および図23のフローチャートを用
いて説明する。S1では、商品を流通するための営業所
を統括する配送センタの位置を基準に各車両が商品を配
送する領域についてビーコン位置メモリ8に格納された
ビーコン位置データ、および道路地図メモリ7に格納さ
れたルート探索用道路地図データと表示用道路地図デー
タとをメモリ読取り手段2eにより読取る。この読取ら
れたビーコン位置データの構成要素であるビーコン情報
(図12参照)についてメモリ制御手段2fが制御する
RAM上に2次メッシュ単位で図18のビーコン情報リ
ストを作成する(S1)。S1において、ビーコン情報
リストのビーコンの位置情報により、図1のように、表
示手段17の全体に、ビーコンが表示用道路地図上に表
示される。また、ビーコン位置データは、FM多重受信
機14若しくは電話15から得られることもできる。3
章で述べたナビゲーション装置におけるビーコン位置の
出力で使用したビーコン情報リストと4章の集中運行管
理装置で使用するビーコン情報リストの各項目と同一で
ある。また、ビーコンの表示を制御するための出力制御
フラグの使い方も、ナビゲーション装置と集中運行管理
装置とでは、相違しない。従って、出力制御フラグに関
する説明を以降は省略する。
【0055】(2)近傍ビーコン位置の出力 図21のS1で作成されたビーコン情報リストについ
て、各構成要素であるビーコン情報の位置情報をビーコ
ン毎に参照してゆき、この位置情報と車両の位置とを比
較する。車両の位置は、車両情報メモリ22に格納され
た営業所の位置情報(図16参照)としてもよい。ま
た、入力手段6、例えば、リモコンにより操作されるク
ロスヘアカーソルやマウスのようなポインティングデバ
イスにより車両の位置を入力してもよい。更に、車両に
搭載されたナビゲーション装置の送受信手段20から集
中運行管理装置の送受信手段19へ送信された車両の位
置を入力してもよいこのとき、車両の位置を基準に所定
の範囲、例えば、図2のような円形範囲の内部に位置す
るビーコンが存在するか否かを判断する(S2)。円形
範囲内部にビーコンがある場合(True)、S3へ移行す
る。円形範囲外部にビーコンがある場合(Fault )、へ
移行する。このS2の判断処理をビーコン近傍判別手段
2gと呼ぶ。ここで、S2において、ビーコンを表示す
る場合、円形範囲内部のビーコンについてビーコン情報
リストのビーコン位置情報により、図2のように、表示
手段17に、車両近傍のビーコンが表示用道路地図上に
重畳表示される。
【0056】(3)ビーコンの状態に応じたビーコン位
置の出力 図21において、時計2jより現在の年月日時刻を取得
し(S3)、取得できた場合(True)、S5へ移行し、取
得できなかった場合(Fault )、エラーメッセージ出力
(S23)を経由してS5へ移行する。S5では、FM
多重受信機14若しくは電話15から現在稼動中の2次
メッシュ番号とビーコン番号とを取得する。S6におい
て、これらの情報を取得できた場合(True)、S7へ移行
し、取得できなかった場合(Fault )、エラーメッセージ
出力(S24)を経由してS7へ移行する。S7におい
て、時計2jの現在の年月日時刻に応じて、ビーコン情
報リストの設置予定日時を検索し、現在の年月日時刻が
設置予定日時以降であれば、ビーコン情報リストにビー
コン位置を出力する旨の情報を追記する(S7)。S8
では、再度、ビーコン情報リストの設置予定日時を検索
し、ずべてのビーコン情報について、ビーコン位置を出
力する旨の情報が追記されたか否かを調べ、ビーコン位
置を出力する旨の情報が追記されたビーコン情報がある
場合(True)、S9へ移行し、すべてのビーコンにビーコ
ン位置を出力する旨の情報が追記されなかった場合(Fau
lt )、へ移行する。これらのS3〜S8の処理をビー
コン状態判別手段2iと呼ぶ。ここで、図3のように、
表示手段17に現在稼動中のビーコンを表示してもよ
い。
【0057】(4)接続ビーコン受信機に応じたビーコ
ン位置の出力 図21のS9では、S10以下の処理を各車両毎に行う
べく、車両番号を確認する。ビーコン情報リストを当該
車両に固有な運行管理用ビーコン情報リストとしてコピ
ーする(S10)。当該車両番号に基づき、車両情報メ
モリ22から当該車両に搭載されているビーコン受信機
の種類を取得する(S11)。なお、当該車両に搭載さ
れたナビゲーション装置のビーコン状態判別手段1iが
判別した種類を送受信手段20から集中運行管理装置の
送受信手段19を通じて、ビーコン受信機の種別をも得
ることができる。S11の終了後、へ移行する。
【0058】図22のフローチャートを説明する。S1
2では、ビーコン受信機接続情報を取得できた場合(Tru
e)、S13へ移行し、取得できなかった場合(Fault )、
エラーメッセージ出力(S26)を経由してS15へ移
行する。S13では、接続されているビーコン受信機の
種類に応じて、運行管理用ビーコン情報リストのビーコ
ン種別を検索する。接続されているビーコン受信機の種
別と運行管理用ビーコン情報リストのビーコン種別が合
致すれば、運行管理用ビーコン情報リストのビーコン情
報にビーコン位置を出力する旨の情報を追記する(S1
3)。S14では、再度、運行管理用ビーコン情報リス
トのビーコン種別を検索し、すべてのビーコン情報につ
いて、ビーコン位置を出力する旨の情報が追記されたか
否かを調べ、ビーコン位置を出力する旨の情報が追記さ
れたビーコン情報がある場合(True)、S15へ移行し、
すべてのビーコン情報にビーコン位置を出力する旨の情
報が追記されなかった場合(Fault )、S27へ移行す
る。
【0059】これらのS11〜S14の処理をビーコン
受信機接続判別手段2hと呼ぶ。ここで、図4のよう
に、例えば車両に電波ビーコン受信機が搭載されている
場合、表示手段17に電波ビーコンを表示してもよい。
S27のエラーメッセージ出力後、車両の位置から、配
送先情報メモリ21に格納された配送先の位置までのル
ートをルート探索手段2dにより算出し、S18へ移行
する。
【0060】(5)目的地の方向に応じたビーコン位置
の出力 図22のS14後S15前に、配送先情報メモリ21に
格納された目的地たる配送先の位置を取得した場合や、
ポインティングデバイスにより目的地が入力されている
場合、ビーコン方位判別手段21により図5のように車
両の位置と目的地を結ぶ直線に対する法線より目的地方
面のビーコンを表示手段17に表示してもよい。
【0061】(6)車両の位置から到達し得るビーコン
位置の出力 図22のS15においては、車両の位置から到達し得る
ビーコン位置までのルートをルート探索手段2dにより
算出する。算出方法は、ルート探索手段1dの処理内容
と同じである。
【0062】(7)ビーコンを経由する目的地までのル
ートの出力 図22のS16とS17においては、車両の位置から最
小の旅行時間で到達し得るビーコンを経由し目的地まで
のルートをルート探索手段2dにより算出する。処理内
容は、図20のS17およびS18と同様である。
【0063】(8)ビーコン位置の出力の形態 図22のS18においては、ビーコン位置、車両の位置
からビーコン位置までのルートまたは車両の位置からビ
ーコン位置を経由し目的地までのルートについてのビー
コン位置情報やルート情報を集中運行管理装置の送受信
手段19から車両のナビゲーション装置の送受信手段2
0に送信することができる。送受信手段19、20の替
わりにビーコン位置情報やルート情報をICカード、P
Cカードやフロッピディスクにストアして、メモリドラ
イバを介して集中運行管理装置から車両のナビゲーショ
ン装置に情報を渡してもよい。なお、ルート情報は、図
17のように各車両に対して2次メッシュ番号とリンク
番号で構成される。また、ビーコン位置情報やルート情
報を集中運行管理装置の表示手段17に表示することも
できる。こうして、当該一の車両についての処理が終了
すると、全車両の処理が終了していない場合(True)、他
の車両を処理すべく、を経由しS9へ移行する。全車
両の処理が終了した場合(Fault )、すべての処理を終了
する。一方、からビーコン位置が得られなかった旨の
エラーメッセージを出力し(S25)、車両の位置から
目的地までのルートを探索する(S21)。このルート
を送受信手段19によりナビゲーション装置の送受信機
20へ送信する(S22)。
【0064】(9)交通情報を加味した経路案内 最後に、集中運行管理装置から得られたルートに基づき
車両に搭載されたナビゲーション装置による経路案内に
ついて説明する。図23においては、送受信手段20に
よりルートを受信する(S1)。配送センタから配送先
までのルートを表示手段17により表示する(S2)。
得られたルートに基づき、車両が分岐点前に到達すると
車両が進むべき方向を表示手段17により教示する(S
3)。S4において、S3の経路案内中にビーコンに到
達した場合(True)、S5へ移行し、到達しなかった場合
(Fault )、S3へ移行する。ビーコンに到達したとき、
ビーコンから交通情報を受信でき、この交通情報を加味
したルートをルート探索手段1dにより算出する(S
5)。以降は、この交通情報を加味したルートに基づき
経路案内する。そして、S6において、車両が目的地に
到達した場合(True)、処理はすべて終了し(S7)、到
達しなかった場合(Fault )、S3へ移行する。
【0065】
【発明の効果】以上の本願の請求の範囲にかかる発明に
よれば、極めて狭い地域でしか受信できず、かつ、現状
の設置台数も多くはビーコンについて、運転者は旅行前
に、ビーコンの位置を知ることができる。また、車両に
搭載されたビーコン受信機が受信できるビーコンの種類
に応じたビーコンを表示するため、運転者は必要なビー
コンを効率よく知ることができる。更に、現在稼動して
いるビーコンを表示できるため、運転者は本当にビーコ
ンが稼動しているか否かを心配する必要はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】ナビゲーションの表示画面全体にビーコンの位
置を示す図である。
【図2】ナビゲーションの表示画面に車両の近傍のビー
コンの位置を示す図である。
【図3】ナビゲーションの表示画面に現在稼動中のビー
コンの位置を示す図である。
【図4】ナビゲーションの表示画面に車両が搭載してい
るビーコン受信機の種別に応じたビーコンの位置を示す
図である。
【図5】ナビゲーションの表示画面に車両から目的地方
向のビーコンの位置を示す図である。
【図6】ナビゲーションの表示画面に車両から到達し得
るビーコンの位置とそのビーコンの位置までのルートを
示す図である。
【図7】ナビゲーションの表示画面に車両から到達し得
るビーコンの位置を経由して目的地までのルートを示す
図である。
【図8】ナビゲーションの表示画面に車両から目的地方
向で、かつ、到達し得るビーコンの位置とそのビーコン
の位置までのルートを示す図である。
【図9】ナビゲーション装置を示すブロック図である。
【図10】集中運行管理装置が管理する車両に搭載され
るナビゲーション装置を示すブロック図である。
【図11】集中運行管理装置を示すブロック図である。
【図12】ビーコンの位置を地図上に表示するためのメ
モリの構成を示す図である。
【図13】位置決定用道路地図データのメモリの構成を
示す図である。
【図14】ルート探索用道路地図データのメモリの構成
を示す図である。
【図15】配送先情報データの構成を示す図である。
【図16】車両情報データの構成を示す図である。
【図17】ルート情報の構成を示す図である。
【図18】ビーコン情報リストの構成を示す図である。
【図19】ナビゲーション装置におけるビーコン位置を
提供するフローチャートである。
【図20】ナビゲーション装置におけるビーコン位置を
提供するフローチャートである。
【図21】集中運行管理装置におけるビーコン位置を提
供するフローチャートである。
【図22】集中運行管理装置におけるビーコン位置を提
供するフローチャートである。
【図23】ルート案内を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…ナビゲーション装置本体 2…車速センサ 3…方位センサ 4…GPSアンテナ 5…GPS受信機 6…入力手段 7…道路地図メモリ 8…ビーコン位置メモリ 9…電波ビーコンアンテナ 10…電波ビーコン受信機 11…光ビーコンアンテナ 12…光ビーコン受信機 13…FMアンテナ 14…FM多重受信機 15…電話 16…モデム 17…表示手段 18…スピーカ 19…集中運行管理装置本体側の送受信手段 20…ナビゲーション装置本体側の送受信手段 21…配送先情報メモリ 22…車両情報メモリ 1a…距離取得手段 1b…方位取得手段 1c…位置決定手段 1d…ルート探索手段 1e、2e…メモリ読取手段 1f、2f…メモリ制御手段 1g、2g…ビーコン近傍判別手段 1h、2h…ビーコン受信機接続判別手段 1i、2i…ビーコン状態判別手段 1j、2j…時計 1k、2k…出力制御手段 1l、2l…ビーコン方位判別手段 1m、2m…音声合成手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // H04B 10/10 H04B 9/00 R 10/105 10/22 (56)参考文献 特開 平6−307885(JP,A) 特開 平7−105492(JP,A) 特開 平9−72751(JP,A) 特開 平7−91974(JP,A) 特開 平10−162291(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01C 21/00 G01S 1/00 - 1/70 G08G 1/00 - 1/137

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路地図を記憶した道路地図記憶手段と、 車両の位置を決定する位置決定手段と、 ビーコンに関する位置情報を受信する広域通信受信手段
    と、 上記道路地図上に、上記車両の位置と上記広域通信受信
    手段から得られる1または2以上のビーコンの位置を出
    力する出力手段とを有することを特徴とするビーコン位
    置提供装置。
  2. 【請求項2】 請求項1 のビーコン位置提供装置におい
    て、 上記の1または2以上のビーコンを対象に上記位置決定
    手段が決定する車両の位置を基準に所定の範囲内に位置
    するビーコンを判別するビーコン近傍判別手段を有し、 上記出力手段は、上記道路地図上に、上記車両の位置と
    上記ビーコン近傍判別手段が判別する所定の範囲内のビ
    ーコンの位置を出力することを特徴とするビーコン位置
    提供装置。
  3. 【請求項3】 請求項1 のビーコン位置提供装置におい
    て、 上記位置決定手段は、各種センサからの信号に基づいて
    車両の現在位置を決める現在位置決定手段であることを
    特徴とするビーコン位置決定装置。
  4. 【請求項4】 請求項1 のビーコン位置提供装置におい
    て、 上記位置決定手段は、車両の位置をポインティングデバ
    イスにより入力できることを特徴とするビーコン位置提
    供装置。
  5. 【請求項5】 道路地図を記憶した道路地図記憶手段と、 車両の位置を決定する位置決定手段と、 ビーコンに関する位置情報を記憶するビーコン位置記憶
    手段と、 上記道路地図上に、上記車両の位置と上記ビーコン位置
    記憶手段から得られる 1または2以上のビーコンの位置
    を出力する出力手段とを有するビーコン位置提供装置で
    あって、 上記の1または2以上のビーコンを対象に上記位置決定
    手段が決定する車両の位置を基準に所定の範囲内に位置
    するビーコンを判別するビーコン近傍判別手段を有し、 上記出力手段は、上記道路地図上に、上記車両の位置と
    上記ビーコン近傍判別手段が判別する所定の範囲内のビ
    ーコンの位置を出力することを特徴とするビーコン位置
    提供装置または請求項2 のビーコン位置提供装置におい
    て、 上記位置決定手段は、1または2以上の車両の位置を予
    め記憶する車両位置記憶手段であることを特徴とするビ
    ーコン位置提供装置。
  6. 【請求項6】 道路地図を記憶した道路地図記憶手段と、 車両の位置を決定する位置決定手段と、 ビーコンに関する位置情報を記憶するビーコン位置記憶
    手段と、 上記道路地図上に、上記車両の位置と上記ビーコン位置
    記憶手段から得られる1または2以上のビーコンの位置
    を出力する出力手段とを有するビーコン位置提供装置に
    おいて、 ビーコンに関する経時的に変化する情報を受信する広域
    通信受信手段と、 上記ビーコン記憶手段から得られる1または2以上のビ
    ーコンを対象に上記ビーコンに関する経時的に変化する
    情報に基づいてビーコンの状態を判別するビーコン状態
    判別手段とを有し、 上記出力手段は、上記道路上に、上記車両の位置と上記
    ビーコン状態判別手段が判別する結果に応じたビーコン
    の位置を出力することを特徴とするビーコン位置提供装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1 のビーコン位置提供装置におい
    て、 上記広域通信受信手段は、ビーコンに関する位置提供と
    経時的に変化する情報を受信し、 上記広域通信受信手段が受信する1または2以上のビー
    コンを対象に上記ビーコンに関する経時的に変化する情
    報に基づいてビーコンの状態を判別するビーコン状態判
    別手段とを有し、 上記出力手段は、上記道路上に、上記車両の位置と上記
    ビーコン状態判別手段が判別する結果に応じたビーコン
    の位置を出力することを特徴とするビーコン位置提供装
    置。
  8. 【請求項8】 道路地図を記憶した道路地図記憶手段と、 車両の位置を決定する位置決定手段と、 ビーコンに関する位置情報を記憶するビーコン位置記憶
    手段と、 上記道路地図上に、上記車両の位置と上記ビーコン位置
    記憶手段から得られる1または2以上のビーコンの位置
    を出力する出力手段とを有するビーコン位置提供装置ま
    たは請求項1のビーコン位置提供装置において、 車両に接続されたビーコン受信機の種別を提供するビー
    コン受信機情報提供手段を有し、 上記出力手段は、上記道路上に、上記車両の位置と上記
    の1または2以上のビーコンを対象にビーコン受信機情
    報提供手段が提供するビーコン受信機の種別に応じたビ
    ーコンの位置を出力することを特徴とするビーコン位置
    提供装置。
  9. 【請求項9】 請求項8 のビーコン位置提供装置におい
    て、 上記ビーコン受信機情報提供手段は、車両に接続された
    ビーコン受信機の種別を判別するビーコン受信機接続判
    別手段であることを特徴とするビーコン位置提供装置。
  10. 【請求項10】 請求項8 のビーコン位置提供装置におい
    て、 上記ビーコン受信機情報提供手段は、1または2以上の
    個々の車両に接続された1または2以上のビーコン受信
    機の種別を記憶するビーコン受信機種別記憶手段である
    ことを特徴とするビーコン位置提供装置。
  11. 【請求項11】 道路地図を記憶した道路地図記憶手段
    と、 車両の位置を決定する位置決定手段と、 ビーコンに関する位置情報を記憶するビーコン位置記憶
    手段と、 上記道路地図上に、上記車両の位置と上記ビーコン位置
    記憶手段から得られる1または2以上のビーコンの位置
    を出力する出力手段とを有するビーコン位置提供装置ま
    たは請求項1のビーコン位置提供装置において、 目的地を入力する入力手段と、 上記の1または2以上のビーコンを対象に、上記位置決
    定手段により得られる車両の位置を基準として、上記入
    力手段により入力された目的地の方向のビーコンの位置
    を判別するビーコン方位判別手段とを有し、 上記出力手段は、上記道路上に、上記車両の位置とビー
    コン方位判別手段により判別されるビーコンの位置を出
    力することを特徴とするビーコン位置提供装置。
  12. 【請求項12】 請求項11 のビーコン位置提供装置にお
    いて、 上記入力手段は、目的地をポインティングデバイスによ
    り入力することを特徴とするビーコン位置提供装置。
  13. 【請求項13】 請求項11 のビーコン位置提供装置にお
    いて、 上記入力手段は、1または2以上の目的地を予め記憶す
    る目的地記憶手段であることを特徴とするビーコン位置
    提供装置。
  14. 【請求項14】 道路地図を記憶した道路地図記憶手段
    と、 車両の位置を決定する位置決定手段と、 ビーコンに関する位置情報を記憶するビーコン位置記憶
    手段と、 上記道路地図上に、上記車両の位置と上記ビーコン位置
    記憶手段から得られる1または2以上のビーコンの位置
    を出力する出力手段とを有するビーコン位置提供装置ま
    たは請求項1のビーコン位置提供装置において、 上記道路記憶手段に記憶された道路に基づき、上記位置
    決定手段が決定する車両の位置から上記の1または2以
    上のビーコンの位置までのルートを探索するルート探索
    手段を有し、 上記出力手段は、上記道路上に、上記車両の位置とルー
    ト探索手段により探索されたルート若しくはルート上に
    位置するビーコンの位置を出力することを特徴とするビ
    ーコン位置提供装置。
  15. 【請求項15】 請求項14 のビーコン位置提供装置にお
    いて、 目的地を入力する入力手段を有し、 ルート探索手段は、上記車両の位置と上記道路記憶手段
    に記憶された道路に基づき、車両の位置から上記の1ま
    たは2以上のビーコンの位置のうち、いずれか1のビー
    コンの位置を経由し上記入力手段により入力された目的
    地までのルートを探索することを特徴とするビーコン位
    置提供装置。
  16. 【請求項16】 請求項14 のビーコン位置提供装置にお
    いて、 目的地を入力する入力手段を有し、 ルート探索手段は、Aスター法であることを特徴とする
    ビーコン位置提供装置。
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