JP3173352B2 - ディジタル著作物流通システム - Google Patents

ディジタル著作物流通システム

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JP3173352B2
JP3173352B2 JP29647895A JP29647895A JP3173352B2 JP 3173352 B2 JP3173352 B2 JP 3173352B2 JP 29647895 A JP29647895 A JP 29647895A JP 29647895 A JP29647895 A JP 29647895A JP 3173352 B2 JP3173352 B2 JP 3173352B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テキストや画像や
動画像等のディジタル著作物を流通するシステムに関
し、特に、著作物を利用する際の利用者による利用契約
違反を阻止することにより情報提供者の権利と利益を保
護するディジタル著作物流通システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報のディジタル化が進むにとも
ない、CD−ROMやネットワークによる情報提供が盛
んになりつつある。特に、マルチメディアタイトルの普
及やビデオジャーナリストの出現など、今後は画像や動
画像による情報提供が盛んになると思われる。本発明で
は、これらディジタル化された画像や動画像及びそれら
を用いて作成したマルチメディアタイトル等をディジタ
ル著作物と呼ぶことにする。
【0003】このディジタル著作物を提供するサービス
がビジネスとして成り立つためには、情報提供者の著作
権を守り、かつ提供者に情報提供料等の対価を正当に支
払うための仕組みが必要である。安心して情報提供でき
る環境が整わない限り、良質の情報は集まらず、扱う情
報も少量に限られる。このため、利用者も増えず、ビジ
ネスとしても立ち上がらない。逆に、情報提供者の権利
と利益が保証された環境では、良質の情報が大量に集ま
るようになり、その結果、利用者も増えると思われる。
また、いずれ市場原理が働き、情報も安価に提供される
ようになるので、利用者のメリットも増え、ビジネスは
ますます拡大する可能性がある。
【0004】このディジタル著作物の流通において最も
大きな問題は、利用者が著作権者の許可なく不正に行う
コピー(不正コピー)である。ディジタルデータではコ
ピーを簡単に作ることができるため、従来から不正コピ
ーによる著作権侵害が問題になっていた。ネットワーク
社会においては、不正に行ったコピーがネットワークを
介していたるところにばらまかれる可能性があるので、
問題はますます深刻になる。
【0005】不正コピーを防止する従来技術としては、
著作物を再生する装置にコピー防止のハードウェアを追
加する方法が一般的である。例えば、日経エレクトロニ
クス(日経BP社)1994年11月21日号(no.
622)によると、ディジタル衛星放送ではコピー妨害
信号を発生するテレビ信号処理LSIをセットトップボ
ックス(家庭用衛星放送再生装置)内に設け、利用者が
放送番組をきれいに録画できないようにしている。ま
た、DAT(Digital Audio Taperecorder)等では、デ
ィジタルコピーを一回だけしか認めないといったSCM
C(Serial CopyManagement System)方式による機器構
成が義務付けられている。
【0006】一方、利用頻度に応じて料金を徴収するシ
ステムを構築し、不正コピーを無意味にするアプローチ
もある。例えば、特開昭64−68835には、装置に
内蔵した専用プロセッサ内でのみ平文(復号化された情
報)となるような暗号システムを用いて課金を行うソフ
トウェア権利管理制御方法が開示されている。この方法
では、専用プロセッサで復号化処理が行われるたびに、
情報が利用されたとみなして利用頻度を計算する。そし
て、その利用頻度に応じた料金を利用者から徴収する。
配布される情報はすべて暗号化されているので、そのコ
ピー自体には利用価値がない。利用するためには専用プ
ロセッサで復号化する必要があるが、復号化するたびに
利用頻度がカウントされるので、結果的に利用代金を支
払うことになる。一般的にこの方法によるディジタル著
作物流通システムは超流通システムと呼ばれている。
【0007】以上、ディジタル著作物の流通システムに
関する従来技術は、先に述べた日経エレクトロニクス
(日経BP社)1994年11月21日号(no.62
2)に詳しい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術においては、両者ともに専用のハードウェアが必要に
なる。特に超流通システムでは専用プロセッサをすべて
の利用者の装置に組み込む必要があるため、導入コスト
が高くなるという問題があった。また、新しいハードウ
ェアを導入すると、装置全体の構成が複雑になり、結果
として機能が制限されて利用者の使い勝手や信頼性が低
下するという問題があった。
【0009】また、上述の不正コピーを防止するアプロ
ーチをコンピュータに適用する場合、コピー機能は既に
OS(オペレーティングシステム)の一機能となってい
るため、新たにOSを入れ替える必要があり、これにか
かる導入コストも高くなる。つまり、従来技術で不正コ
ピーを防止しようとする場合、利用者が使い慣れたハー
ドウェア資産やソフトウェア資産を大きく変更しなけれ
ばならないという問題があった。
【0010】一方、超流通システム等の従来のディジタ
ル著作物流通システムでは、著作物をすべて暗号化して
配布することを前提としている。暗号化方法にもよる
が、一般に暗号化が頑丈であればあるほど復号化する際
のオーバヘッドは大きくなる。このため、利用者側で暗
号化データを復号化するのに時間がかかり、従来技術に
おいては、これを解決するためにさらに専用の復号化ハ
ードウェアが必要になるという問題があった。
【0011】また、暗号化されたデータは復号化しない
限り内容を再生できないので、利用者が情報の内容を容
易には確認できない。商品を購入する際には、その内容
を確認して購入するのが一般的である。特に画像や動画
像などのようにビジュアルな情報を利用する際には説明
文等からだけでは利用者が真に欲しい情報かどうか判断
しにくい。このため、従来技術では2回目以降の復号化
から課金し、1回目の復号化で利用者は内容を確認でき
るといった方法を採用している。しかしながら、1回見
ただけで情報の内容をすべて覚えれるほど人間の記憶力
は豊かではなく、特に複数の画像や動画像を見比べたい
といった場合や、以前に見た画像や動画像を実際に見な
がら探したいといった場合には、従来技術では対応でき
ないという問題があった。
【0012】上記問題点に鑑み、本発明は、利用者が現
在使っているシステム構成に新たにハードウェアを導入
することなく、また機能を制限することなく、流通ソフ
トウェアのインストールなどのわずかな変更だけで、著
作権者の権利と利益を保証するディジタル著作物流通シ
ステムを提供することを第1の目的とする。
【0013】また、本発明は、利用者が使いなれたハー
ドウェア資産やソフトウェア資産を大きく変更すること
なく不正コピーを防止するディジタル著作物流通システ
ムを提供することを第2の目的とする。
【0014】また、本発明は、専用の暗号化または復号
化のハードウェアを用いることなく暗号化または復号化
のオーバヘッドを最小限に抑えるディジタル著作物流通
システムを提供することを第3の目的とする。
【0015】さらに、本発明は、著作物提供者の著作権
を守りつつ利用者がそのディジタル著作物の内容を容易
に確認できるディジタル著作物流通システムを提供する
ことを第4の目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明による第1の装置(以下、「流通センタ装
置」という)には、オリジナルデータを加工編集して配
布データを作成する手段(以下、「加工編集手段」とい
う)と、当該加工編集の履歴を管理する手段(以下、
「編集履歴管理手段」という)と、加工編集の履歴を参
照して配布データからオリジナルデータを復元するプロ
グラムを作成する手段(以下、「復元プログラム作成手
段」という)と、オリジナルデータと配布データとの差
分をとってなるデータである差分データを作成する手段
(以下、「差分データ作成手段」という)と、第2の装
置(以下、「利用者装置」という)でディジタル著作物
を利用する際の条件を設定する手段(以下、「利用条件
設定手段」という)と、復元プログラム作成手段、差分
データ作成手段、および利用条件設定手段を含み、作成
された復元プログラムおよび差分データを、設定された
利用条件とともにカプセル化したオブジェクトを作成す
る手段(以下、「復元オブジェクト作成部」という)
と、当該オブジェクトを暗号化する手段(以下、「暗号
化手段」という)とを設ける。また、利用者装置には、
暗号化データを復号化する手段(以下、「復号化手段」
という)と、オブジェクト内の利用条件を見て利用可否
を判定する手段(以下、「利用条件判定手段」という)
と、当該判定結果に基づいて復元プログラムを実行する
手段(以下、「復元プログラム実行手段」という)と、
当該復元データを再生する手段(以下、「復元データ再
生手段」という)とを設ける。
【0017】加工編集手段は、所定の方法によりオリジ
ナルデータを加工編集して配布データを作成する。復元
オブジェクト作成部は、復元プログラム作成手段および
差分データ作成手段によって作成された復元プログラム
および差分データを、利用条件設定手段によって設定さ
れた利用条件とともにカプセル化して復元オブジェクト
を作成する。暗号化手段は、この復元オブジェクトを暗
号化して暗号化データを作成する。
【0018】復号化手段は、流通センタ装置から送られ
てきた暗号化データを複合化して復元オブジェクトを元
の平文にする。復元プログラム実行手段は、平文になっ
た復元オブジェクトから復元プログラム、差分データ、
および利用条件を取り出し、取り出された利用条件に基
づき利用条件判定手段によって得られた判定結果に応じ
て、復元プログラムおよび差分データを使って配布デー
タからオリジナルデータを復元する。
【0019】ここで、流通センタ装置には、著作権者が
オリジナルデータに書き込むデータを指定する手段(以
下、「書込みデータ指定手段」という)を設けてもよ
い。このとき、加工編集手段は、書込みデータ指定手段
によって指定された著作権者所望の様式に基づき、書込
みデータを変形し、変形された書込みデータを書き込む
べきオリジナルデータ中の領域を決定し、当該領域に属
するオリジナルデータ部分を切り出してメモリ上に確保
しておき、当該領域に書込みデータを書き込む。後に差
分データ作成手段が差分データを作成する際、メモリ上
に確保しておいたオリジナルデータ部分を用いるように
してもよい。
【0020】また、利用者装置には、復元されたオリジ
ナルデータを編集して二次データを作成する手段(以
下、「復元データ編集手段」という)と、その際の編集
履歴を管理する手段と、前記復元データから二次データ
を自動生成するプログラムを前記編集履歴を参照して作
成する手段とを設けてもよい。このとき、流通センタ装
置を介して二次データを流通する場合は二次データ作成
プログラムも暗号化して配布する。
【0021】また、書込みデータ指定手段が書込みデー
タの表示領域の形状を著作権者の指定に応じて設定する
ようにしてもよい。
【0022】また、書込みデータ指定手段には、著作権
者所望の書込みデータ、その書込みデータのサイズ及び
その書込みデータが書き込まれるオリジナルデータ中の
領域からなる著作権者指定情報を著作権者別に記憶する
著作権者指定情報記憶手段を設けてもよい。このとき、
加工編集手段は、オリジナルデータが流通センタ装置に
登録されるたび毎に著作権者指定情報記憶手段を参照
し、登録した著作権者に対応する著作権者指定情報に基
づき、対応する書込みデータを当該オリジナルデータに
書き込む。書込みデータとしては、著作権者指定情報に
登録された著作権者を識別する文字列または記号列から
生成される情報を書込みデータとするようにしてもよ
い。
【0023】また、暗号化手段は、復元オブジェクトを
利用者の公開鍵で暗号化して暗号化データを作成し、復
号化手段は、暗号化データを利用者の秘密鍵で復号化し
て復元オブジェクトを平文にするようにしてもよい。
【0024】さらに、利用条件には利用者が使用できる
期間が設定され、利用条件判定手段は、復号化手段が暗
号化データを復号化した日時を検出する日時検出手段を
有し、日時検出手段が検出した日時と複合化された暗号
化データに係る利用条件に含まれる記載が示す期間とを
比較し、その日時がその期間内にあるかどうかを判定す
るようにしてもよい。
【0025】本発明の最大の特徴は、ディジタル著作物
を完全な形で扱えるのは著作者または信頼できる第三者
が管理できる範囲にとどめ、一般には不完全な形でしか
配布できないようにするという点である。具体的には、
画像や動画像等のディジタル著作物をそのまま配布する
のではなく、その内容を確認できる程度に情報量を落と
すべく加工したデータを配布する。配布されたデータは
サンプル版としての宣伝効果はあっても、無断利用によ
って著作権を侵害されるレベルのものではないので、不
正コピーを無意味なものとすることができる。
【0026】逆に、配布するデータに著作権情報を埋め
込むことによって、著作権の主張をより強固にすること
ができる。例えば、画像や動画像にコピーライト表示を
画像として直接埋め込む。こうすることにより、利用者
は配布されたデータが誰のものであるかを常に意識して
利用することになる。
【0027】また、配布された不完全なデータを復元す
るためには、利用者は別途利用契約に基づく復元プログ
ラムと場合によってはオリジナルデータと配布データと
の差分をとった差分データを入手する必要がある。つま
り、利用者がディジタル著作物を正式に利用するために
は対価を支払わなければならないことになる。このと
き、利用者は対価を支払うことによって、ディジタル著
作物そのものを入手するのではなく、その著作物を利用
する権利を入手する。この考え方に基づき、本発明では
利用契約に応じた利用プログラムを利用者に渡すものと
している。例えば、ディジタル著作物を参照する権利を
購入した場合は、不完全な配布データからオリジナルの
データを復元するプログラムとともにデータを再生する
プログラムを送る。これに対して、ディジタル著作物を
二次利用する権利を購入した場合は、不完全な配布デー
タからオリジナルのデータを復元するプログラムととも
にデータを編集するプログラムを送る。ここで、これら
再生プログラムおよび編集プログラムを利用者装置にあ
らかじめ保持させておき、流通センタ装置からは復元プ
ログラムとともにそれを上記の2つのプログラムのいず
れかに渡すインタフェースが提供される構成でもよい。
【0028】本発明に係るデジタル著作物流通システム
においては、上記の復元オブジェクトをいかに簡単に作
成し、またそれを不正から保護するかといった点が重要
になる。そこで本発明は以下の構成を採用した。
【0029】まず、復元オブジェクトを簡単に作成すべ
きという観点から、本発明は流通センタ装置内に編集履
歴管理手段を設け、流通センタ装置でオリジナルデータ
を加工編集して配布データを作成する際にその編集履歴
を保存しておき、当該編集履歴から容易に復元プログラ
ムと差分データとを作成できるようにした。具体的に
は、編集操作が行われるたびにその逆の操作と関連デー
タとを保存しておき、編集作業が終了した時点で保存さ
れている操作及び関連データの列から冗長な操作等を適
宜削除して得られる操作列およびデータに基づき、復元
プログラム及び差分データを作成する。
【0030】また、復元オブジェクトを不正から保護す
べきという観点から、第一に、本発明は復元オブジェク
トを利用者に提供する際にこれを暗号化する。また、暗
号方式として公開鍵暗号方式を採用して、復元オブジェ
クトを利用者ごとの公開鍵で暗号化する。こうすること
により、利用者は自分の秘密鍵以外では復号化できない
ことになる。このため、この復元オブジェクトを他人が
コピーしても正規に購入した利用者の秘密鍵を同時に入
手しない限りサービスを享受することはできない。ま
た、この復元オブジェクトは暗号化によりガードされて
いるので、その改ざんほぼ不可能である。同様に、配布
データの改ざんを行ったとしても復元プログラムが正し
く動作しなくなる可能性が高まるので、オリジナルデー
タとしての改ざんは不可能である。第二に、本発明は利
用条件を復元オブジェクトとしてカプセル化し、それを
暗号化する。こうすることにより、利用条件の改ざんは
不可能となり、利用者による利用契約違反をほぼ完全に
阻止できる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態を説明する。なお、本実施形態ではディジタル
著作物の代表例として、静止画像を取り上げて説明す
る。他のディジタル著作物、例えば動画像の場合は、動
画像を静止画像の連続集合と考えて本実施形態と同様の
構成で実施すればよい。また、テキスト、音声、及びマ
ルチメディアタイトル等の場合は、静止画像に係る本実
施形態と構成が異なる部分についてのみ適宜説明を加え
る。
【0032】まず、本実施形態の概要を説明する。
【0033】図1は、本実施形態に係るディジタル著作
物流通システムの基本構成を示す図である。本システム
は、ディジタル著作物を配布するための流通センタ装置
10と当該ディジタル著作物を利用するための利用者装
置70とから構成される。
【0034】著作物提供者は、ディジタル著作物のオリ
ジナルデータ1を流通センタ装置10に登録する。流通
センタ装置10は、登録されたオリジナルデータ1に基
づき、内容が確認できる程度に情報量を落として配布デ
ータ3を作成する。この配布データ3は、無償で一般に
配布することを前提とし、主に宣伝目的に利用される。
また、著作物提供者が当該デジタル著作物の著作権に関
する情報である著作権表示データ2を流通センタ装置1
0に登録することにより、流通センタ装置10はオリジ
ナルデータ1に著作権表示データ2を直接埋め込んで配
布データ3を作成する。配布データ3に著作権表示デー
タ2が直接埋め込まれていることにより、利用者は常に
著作権表示部分4を意識して配布データ3を利用するこ
とになる。このため、宣伝効果を上げるとともに当該著
作物の権利の帰属先を明確にする効果がある。
【0035】利用者は、利用契約61に基づきディジタ
ル著作物を利用したい場合、何らかの対価を支払って、
配布データ3をオリジナルデータ1に復元するためのプ
ログラム41及び差分データ42を入手する。これらは
利用する際の条件である利用条件43とともに復元オブ
ジェクト40としてカプセル化されており、利用者には
暗号化データ52として送られる。ここで、利用者には
オリジナルデータ1そのものを暗号化したデータではな
く、オリジナルデータ1と配布データ3との差を取って
作られる差分データ42、及びそれを配布データ3に埋
め込んでオリジナルデータ1に復元するプログラム41
を暗号化することに本発明の特徴がある。このことによ
って、オリジナルデータ1が完全な形で流通センタ装置
10の管理外に出ることを防いでいる。また、オリジナ
ルデータ1そのものを暗号化する場合に比べ、暗号化す
る情報量が少ないので、復号化にかかるオーバヘッドが
少なくなるという効果がある。
【0036】復元オブジェクト40には利用契約61に
基づく利用条件43も含まれており、利用者装置70は
これを解釈して利用可否および利用権限を判定する。利
用可否の判定としては、例えば、利用条件43として利
用期間が設定されている場合、利用者装置70は復元オ
ブジェクト40の暗号化データ52を取得した現在日時
とこの利用期間とを比較して、現在日時が利用期間内な
らば利用可と判定し、利用期間外ならば利用不可と判定
する。一方、利用権限の判定としては、例えば、利用に
対して支払った対価等からなる利用契約に基づいて利用
可能な機能あるいは範囲を利用者装置70で限定する。
すなわち、ディジタル著作物の利用目的には主として鑑
賞及び参照と加工編集による二次利用とがあるが、利用
条件43に、鑑賞及び参照まで許可されているのか加工
編集による二次利用まで許可されているのかという権限
の許可範囲を記載しておくことにより、利用者装置70
は対応する利用者の利用権限を判定し、その利用者が利
用者装置70で操作できる機能を限定する。こうするこ
とによって、利用者装置70内でもオリジナルデータ1
の不正コピー防止及び改ざん防止を保証できる。
【0037】次に、本実施形態の詳細を説明する。
【0038】流通センタ装置10は、オリジナルデータ
1を加工編集して配布データ3を作成する配布データ作
成部20、復元プログラム41と差分データ42とを利
用条件43とともにカプセル化した復元オブジェクト4
0を作成する復元オブジェクト作成部30、復元オブジ
ェクト40を暗号化する暗号化手段50、および利用者
との利用契約61を管理する利用管理手段60を有す
る。
【0039】配布データ作成部20は、加工編集のため
のデータ切り出し手段22、データ書き込み手段23、
データ変形手段24、およびこれら各手段22〜24に
よる編集作業の履歴を管理する編集履歴管理手段21を
有する。これら各手段22〜24は、内容が確認できる
程度にオリジナルデータ1の情報量を落とすように編集
し、また、著作権表示データ2をオリジナルデータ1の
サイズにあうように変形して書き込むのに用いる。
【0040】復元オブジェクト作成部30は、オリジナ
ルデータ1を再現するための復元プログラム41を作成
する復元プログラム作成手段31、オリジナルデータ1
と配布データ3から差分データ42を作成する差分デー
タ作成手段32、および利用条件43を設定する利用条
件設定手段33を有する。復元プログラム作成手段31
および差分データ作成手段32は、それぞれその時点ま
での編集履歴を参照して復元プログラム41および差分
データ42を作成する。この編集履歴は、データ編集順
に配列された編集コマンドの列として編集履歴管理手段
21によって管理されているので、復元プログラム作成
手段31および差分データ作成手段32は、この編集コ
マンドの列を新しい順に参照していくとともに、冗長な
コマンドを取り除いて、配布データ3を順に元のオリジ
ナルデータ1に戻していけるような形の復元プログラム
41および差分データ42を作成する。ここで、差分デ
ータ42は、復元プログラム41によって配布データ3
の適切な位置に挿入されるべきものとして作成される。
利用条件設定手段33は、あらかじめ利用条件43を複
数設定しておき、これらの利用条件43を復元プログラ
ム41および差分データ42とともに復元オブジェクト
40としてカプセル化する。また、利用期間などは利用
者が利用契約を結ぶたびに更新する必要があるので、利
用条件設定手段33を利用管理手段60とリンクさせ
て、利用条件43を正しく設定できるようにしておく。
【0041】以上の過程を経て作成された復元オブジェ
クト40は、暗号化手段50によって暗号化データ52
に変換されて利用者装置70に供給される。現在、多種
多様な暗号化方式が知られているが、ここでは公開鍵暗
号方式を用いる。公開鍵暗号方式は、公開鍵と秘密鍵と
いう一対の鍵を用意し、一方で暗号化、もう一方で復号
化を行う方式である。公開鍵は一般に公開された鍵であ
り、秘密鍵は利用者本人しか知らない鍵である。本実施
形態では、暗号キー51を公開鍵とし、復号キー54を
秘密鍵とする。したがって、復号化は利用者個人の秘密
鍵でしか行えないことになる。このため、利用者がたと
え暗号化データ52を不正にコピーして他人に譲渡した
としても、同時に自分の秘密鍵を公開しない限り、譲渡
された他人はその暗号化データ52を復号化してその内
容を見ることはできない。つまり、その不正コピーは無
意味となる。なお、利用者ごとの公開鍵および秘密鍵を
管理するため、信頼できる第三者が運用するキー管理機
関55を設ける。
【0042】利用者装置70は、配布データ3を再生す
る配布データ再生手段24、利用者がディジタル著作物
の利用申し込みを行うための利用伝達手段62、並びに
利用申し込み後に入手する暗号化データ52および配布
データ3からオリジナルデータ1を復元して再生するデ
ータ再生部80を有する。
【0043】配布データ再生手段24は、通常の画像表
示プログラムによって構成される。前述したように、配
布データ3は主として宣伝目的に利用されるべきもので
あり、配布データ3を再生するために特別なソフトウェ
アを必要とするようでは、充分な宣伝効果を上げること
は難しいと考えられる。このため、配布データ3は汎用
の画像データとし、配布データ再生手段24のような利
用者一般に普及している画像表示プログラムで再生でき
ようにしておく。
【0044】利用伝達手段61は、サービスを受けるに
先立ち利用契約61を流通センタ装置10へ送るための
手段であり、電子メール等のオンライン伝送装置または
申込書等のオフライン伝送手段により構成される。利用
者は利用伝達手段61によって作成された利用契約61
に基づき、著作物提供者に対価を支払う。利用伝達手段
61として、電子マネーや利用者認証等の要素技術を応
用した電子取引装置を用いてもよい。また、最も確実な
方法として、申込書郵送による利用伝達と銀行振り込み
による対価支払いとを組み合わせる方法を採用してもよ
い。
【0045】データ再生部80は、復号化手段53、復
元プログラム実行手段81、利用条件判定手段82、復
元データ再生手段83、および復元データ編集手段84
を有する。先にも述べたように、復号化手段53は、利
用者の秘密鍵である復号キー54を用いて暗号化データ
52を復号化する。
【0046】利用条件判定手段82は、利用条件43中
の各項目ごとに利用者装置70の現在状態を調べ、復元
オブジェクト40内の利用条件43と比較して、現在状
態が利用条件43満たすか否かを判定する。例えば、利
用条件43として利用期間が設定されている場合は、利
用日時がその利用期間内であるか否かを判定する。現在
状態が利用条件43を満たす場合は、復元プログラム実
行手段81によって復元プログラム41が実行される。
復元プログラム41を実行する際には、復元プログラム
41と差分データ42以外に配布データ3が必要にな
る。配布データ3はこの時点ではすでに利用者に渡って
いるはずであるが、配布データ3の紛失・損傷、あるい
は配布データを受け取らずに利用契約をした場合等を考
慮して、暗号化データ52とともに配布データ3も利用
者に送るようにしてもよい。
【0047】復元データ再生手段83は、復元されたオ
リジナルデータ1を再生表示するプログラムである。同
じく、復元データ編集手段84は、復元されたオリジナ
ルデータ1を編集するプログラムである。利用条件判定
手段82は、利用契約61に基づく利用条件43に従
い、どちらのプログラムを利用者に使用させてよいかを
判断し、プログラム選択スイッチ85を切り換えて復元
データ再生手段83または復元データ編集手段84のい
ずれかに復元されたオリジナルデータ1を渡す。復元デ
ータ再生手段83及び復元データ編集手段84は、暗号
化データ52の復号化手段53、利用条件判定手段8
2、および復元プログラム実行手段81とともに、すべ
てデータ再生部80に1つのプログラムとして埋め込ま
れているので、復号化された復元オブジェクト40を利
用者が不正目的でローカルなディスクに保存したり、内
容を改ざんすることが難しいという利点がある。
【0048】図2は、本実施形態に係るディジタル著作
物流通システムにおいて利用者に配布される配布データ
3の表示例を示す図である。まず、図2(A)の表示例9
0には、著作権表示100〜102が埋め込んである。
著作権の帰属先を明確にするため、また改ざんによる二
次利用を防ぐため、複数の著作権表示100〜102を
オリジナルデータ1の画像全体に分散させて埋め込んで
いる点に特徴がある。
【0049】また、図2(B)の表示例91には著作権者
のマーク103が埋め込んである。表示例90では著作
権表示に係るテキストを画像に変換し、これをオリジナ
ルデータ1に埋め込んでいたが、マーク103のように
著作権者個人のシンボルマークのような画像を直接埋め
込むことによって、より自然な形で配布データ3を観賞
できるという利点がある。絵画や書道では作者のサイン
や印を作品に入れることが一般化しているが、これを静
止画像や動画像等のディジタル著作物に対して行おうと
するものである。
【0050】また、図2(C)の表示例92には著作権表
示104が矩形の画像データではなく、文字フォントの
形の画像データとして挿入されている。ここでは文字フ
ォントの形に限らず、他の様々な形の画像データを挿入
してもよい。様々な形の画像データが埋め込んであるの
で、矩形の画像データを埋め込んである場合と比べて、
復元プログラム41が複雑になりがちであるが、その分
利用者による改ざんやオリジナルデータ1に対する不正
な復元行為を効果的に防げるという利点もある。また、
各文字フォントのスタイルを袋文字にし、文字枠だけ強
調して内部にはバックグランドの模様を浮き上がらせる
ことによって、さらに復元のプロセスを複雑にすること
ができる。
【0051】また、図2(D)の表示例93では、特に著
作権に関するデータを表示していないが、人間の顔を識
別するのに不可欠な目の部分を画像105で隠してい
る。このように、画像にはそれが意味をなすのに中心的
に働く部分があり、これを人手または自動的に指定し、
当該部分を切り取るなどして隠すことにより、内容の確
認はある程度できるが情報量は大幅に減っている配布デ
ータ3を作成することができる。他のメディアのディジ
タル著作物に対しても基本的に同じ考え方であって、そ
の著作物の中で中心的な役割を果たしている部分を隠し
たデータを一般に配布する。前述したように配布データ
3には宣伝効果があり、配布データ3を見て興味を持っ
た利用者は著作物提供者と利用契約を結び、対価を支払
って配布データ3をオリジナルデータ1に変換する復元
オブジェクト40を入手する。
【0052】次に、本実施形態に係るディジタル著作物
流通システムにおいてディジタル著作物を流通させる場
合の処理について説明する。
【0053】図3は、流通センタ装置10で実行される
ディジタル著作物流通処理110を示すフローチャート
である。まず、オリジナルデータ1を入力する(ステッ
プ111)。ここで、オリジナルデータ1の構成を表現
する管理テーブル150を図5に示す。オリジナルデー
タ1は、X方向151およびY方向152それぞれのド
ット位置とその位置におけるピクセル値(RGB値)1
53との組の集合で表現される。ピクセル値153は
R、G、B、各1バイトの合計3バイトで表現するもの
とし、ここでは各値を16進数で表現している。例え
ば、行154は、ドット位置(X,Y)=(610,451)
のピクセル値がR=3F、G=B2、B=56であることを表
す。このピクセル値153の表現様式については、図6
および図7においても同様である。
【0054】次に、著作権表示データ2を読み出す(ス
テップ112)。図2の説明で述べたように、著作権表
示データ2には、著作権に関するテキストを画像に変換
して生成したデータと、著作権表示として代用するアイ
コンのような画像データとがある。いずれにしても、著
作権者がディジタル著作物を流通センタ装置10に登録
するたびごとに著作権表示データ2を入力するか、ある
いはあらかじめ著作権者が登録してディスク等に格納し
ておいた著作権表示データ2をそのディスクから読み出
すかする必要がある。
【0055】次に、著作権表示データの書き込み条件を
設定する(ステップ113)。書き込み条件としては、
書き込み位置や書き込む大きさ、そして書き込む際のス
タイル等を設定する。例えば、著作権表示データ2がテ
キストである場合は、フォントの種類やサイズ及び表示
スタイルを書き込み条件として設定する。図5は、切り
出す部分として行154〜156で表されるドット位置
が設定されたこcとを示す。
【0056】次に、設定された書き込み条件に従って、
著作権表示データ2を変形する(ステップ114)。す
なわち、書き込み条件に従ってテキストを画像に変換し
たり、書き込み条件に従う大きさに画像を拡大または縮
小したりする。
【0057】次に、書き込み条件として設定された書き
込み位置からオリジナルデータ1を切り出し(ステップ
115)、当該書き込み位置に著作権表示データ2をオ
ーバーライトする(ステップ116)。この際、切り出
したオリジナルデータ部分は後に利用するのでメモリ上
に残しておく。以上により、配布データが完成し、一般
に公開される(ステップ117)。
【0058】図6は、配布データ3の構成を表現する管
理テーブル160を示す図である。基本的には図5の管
理テーブル150と同様の構成であるが、行164〜1
66のピクセル値153が、先に著作権表示のための切
り出し位置として設定した図5の行154〜156のピ
クセル値153と異なる。ここでは、説明を簡単にする
ため、ピクセル値をすべて黒色(000000)に統一してい
るが、実際はここに著作権表示データ2が書き込まれ、
すべてのピクセル値が黒色(000000)ということにはな
らない。
【0059】ステップ112からステップ117までの
処理は、基本的には配布データ作成部20を構成するコ
ンピュータが行う。そのため、著作権者は著作権表示デ
ータ2をあらかじめ登録しておき、オリジナルデータ1
の加工編集作業も著作権者によってプログラム化されて
いるものとする。もちろん、プログラム化の作業は対話
的に行うものとし、著作権者の負担が増えないようにす
る。
【0060】次に、ステップ115でメモリ上に残して
おいたデータを差分データ42として保存する(ステッ
プ118)。同じく、差分データ42を配布データ3に
反映するためのプログラムを作成する(ステップ11
9)。差分データ42の構成は図7に示す通りである
が、基本的な構成は図5および図6の管理テーブル15
0および160と同様である。ただし、両者の差分値を
保存するので、データサイズはかなり小さくなる。単純
には、管理テーブル150と管理テーブル160との差
をとって値が0になるところ以外を差分データとして保
存すればよい。また、復元プログラム41は、差分デー
タ42の各ドット位置ごとにピクセル値153を配布デ
ータ3のピクセル値153に足し合わせるといった内容
になる。復元プログラム41の例を図7に示す。
【0061】次に、利用条件43を設定する(ステップ
120)。利用条件43の設定すべき項目はあらかじめ
著作権者が指定しておく。そして、利用期間のように契
約時に設定する必要がある条件や利用可能な機能範囲な
ど利用者が契約時に選択できる条件は契約時に、それ以
外の条件は事前に設定しておく。利用条件43の例を図
7に示す。ここでは、利用条件43の項目として、利用
期間、利用マシン名、および利用機能が指定されてい
る。
【0062】次に、復元プログラム41、差分データ4
2、および利用条件43をカプセル化し(ステップ12
1)、復元オブジェクト40を完成する(ステップ12
2)。ここで、カプセル化とは、一つのデータ構造の中
に値を埋め込むことをいう。
【0063】図7は、ステップ118〜120で作成し
た差分データ42、復元プログラム41、および利用条
件43をカプセル化してできた復元オブジェクト40の
例を示す図である。
【0064】最後に、復元オブジェクト40を暗号化し
(ステップ123)、処理を終了する(ステップ12
4)。暗号化された復元オブジェクト40は利用者から
の送信要求を待って利用者装置70に送信されることに
なる。
【0065】次に、本実施形態に係るディジタル著作物
流通システムにおいてディジタル著作物を利用者が参照
する場合の処理について説明する。
【0066】図4は、利用者装置70で実行されるディ
ジタル著作物参照処理130を示すフローチャートであ
る。まず、利用者が配布データを入手し、試行的に再生
する(ステップ131)。この際、特別なハードウェア
やソフトウェアは必要なく、画像の場合は通常の画像デ
ータ表示プログラムを利用者が持っていればよい。利用
者が入手した配布データは暗号化など特別な処理を施し
ていない通常の画像データなので、一般の画像データ表
示プログラムで普通に再生できる。
【0067】次に、利用者が所望の画像の利用申し込み
を行い、利用契約を結び、利用料金等の対価を支払う
(ステップ132)。このステップは、近年のセキュリ
ティ技術の進歩により、今後は電子取引等の方法で行う
ことが可能となるであろうが、先にも述べたように、契
約書の郵送や利用料金の銀行振り込みなどの方法で行っ
てもよい。
【0068】流通センタ装置10から暗号化された復元
オブジェクト40が送られてくると(ステップ13
3)、利用者装置70は、まず暗号化データ52を復号
化し、復元オブジェクトを得る(ステップ134)。
【0069】次に、復元オブジェクト40から利用条件
43を入手する(ステップ135)とともに、利用者装
置70の現在の利用状況を入手し(ステップ136)、
利用条件43と現在の利用状況とを互いに比較する(ス
テップ137)。ここでは、利用条件の項目として、図
7のように、利用期間、利用マシン名、および利用機能
をセットしている。そのため、現在の利用状況としても
利用日時と暗号化データ52をインストールした利用マ
シン名とを入手しておく。そして、利用日時が平成7年
9月20日を越えていないか、また利用マシンがyagaw
a.hitachi.co.jpであるかを判定する。これらの利用状
況が条件に合致しないときは処理を終了し(ステップ1
38)、合致するときは処理をこのまま継続する(ステ
ップ140)。
【0070】最後に、復元プログラムを実行して、オリ
ジナルデータ1を復元し(ステップ141)、当該オリ
ジナルデータ1を再生する(ステップ142)。
【0071】図7の利用条件43では、利用できる機能
を参照機能のみと限定しているため、データ再生部80
内の復元データ再生手段83が起動されるが、編集機能
も利用可能であるように利用契約が結んである場合は、
復元データ編集手段84が起動される。復元データ編集
手段84は、復元されたオリジナルデータ1を編集して
二次データを作成する手段と、その際の編集履歴を管理
する手段と、復元されたオリジナルデータ1から二次デ
ータを自動生成するプログラムを上記の編集履歴を参照
して作成する手段とを有する。ここで、流通センタ装置
10を介して二次データを流通する場合は、二次データ
作成プログラムも暗号化して配布する。
【0072】上記のステップ134からステップ142
まではデータ再生部80が一括して行う処理である。本
発明はすべてのデータを暗号化するのではなく、差分デ
ータだけを暗号化するので、ステップ134の復号化す
る処理において復号化のオーバヘッドが少なくてすむと
いう効果がある。
【0073】なお、本実施形態ではデジタル著作物とし
て特に静止画像を取り上げたが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、著作物としての性質を有するあらゆ
るデジタル情報を本発明におけるデジタル著作物として
扱ってよい。
【0074】
【発明の効果】本発明によれば、利用者に直接配布する
画像データには著作権表示が埋め込まれるので、著作物
提供者の権利を効果的に保護することができる。また、
利用者がオリジナル画像を見たい場合は、差分データお
よび復元プログラムを入手する必要があるため、著作物
提供者への適切な対価支払いが期待できる。さらに、差
分データはプログラム内に隠蔽化されているので、オリ
ジナル画像の不正コピーは、画面のハードコピー等を行
わない限りほぼ不可能であり、係る不正コピーを効果的
に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るディジタル著作物流
通システムの基本構成を表す説明図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るディジタル著作物流
通システムで利用者に配布する画像データの表示例を表
す説明図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るディジタル著作物流
通システムでディジタル著作物を流通する際の処理を表
す説明図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るディジタル著作物流
通システムでディジタル著作物を参照する際の処理を表
す説明図である。
【図5】本発明の一実施形態に係るディジタル著作物流
通システムでオリジナルデータの構成を表す説明図であ
る。
【図6】本発明の一実施形態に係るディジタル著作物流
通システムで配布データの構成を表す説明図である。
【図7】本発明の一実施形態に係るディジタル著作物流
通システムで復元オブジェクトの構成を表す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 オリジナルデータ 2 著作権表示データ 3 配布データ 4 著作権表示部分 10 流通センタ装置 20 配布データ作成部 21 編集履歴管理手段 22 データ切り出し手段 23 データ書き込み手段 24 データ変形手段 30 復号オブジェクト作成部 31 復元プログラム作成手段 32 差分データ作成手段 33 利用条件設定手段 40 復元オブジェクト 41 復元プログラム 42 差分データ 43 利用条件 50 暗号化手段 51 暗号キー 52 暗号化データ 53 復号化手段 54 復号キー 55 キー管理機関 60 利用管理手段 61 利用契約 62 利用伝達手段 70 利用者装置 80 データ再生部 81 復号プログラム実行手段 82 利用条件判定手段 83 復元データ再生手段 84 復元データ編集手段 85 プログラム選択スイッチ 90〜93 表示例 100〜102 著作権表示 103 マーク 104 著作権表示 105 画像 110 ディジタル著作物流通処理 130 ディジタル著作物利用処理 150 オリジナルデータ管理テーブル 160 配布データ管理テーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 晶 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株式会社日立製作所 システム開発研究 所内 (72)発明者 柳 邦宏 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株式会社日立製作所 システム開発研究 所内 (56)参考文献 特開 平7−131452(JP,A) 特開 昭63−212275(JP,A) 特開 昭63−212276(JP,A) 特開 平3−40689(JP,A) 特開 平4−335476(JP,A) 伊藤 他“2値画像におけるコンシー ルドイメージの一実現方法”電子情報通 信学会技術研究報告Vol.90,No. 152(IT90−33〜51)(1990.07.21) pp.83−86. 西村 他“多値画像情報の不正複製防 止に関する考察”電子情報通信学会技術 研究報告Vol.94,No.295(IT 94−63〜70)(1994.10.20)pp.33 −39. (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/60 142 G06F 1/00 370 G06F 3/06 304 G09C 1/00 660 JICSTファイル(JOIS)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくともデイジタル化されたデータを格
    納するためのメモリを備え、デイジタル化された著作物
    であるデイジタル著作物を提供する第1の装置と、通信
    手段によって前記第1の装置と接続され、前記第1の装
    置によって提供された前記デイジタル著作物を利用する
    ための第2の装置とを有するシステムであって、 前記第1の装置は、オリジナルデータを加工編集して配
    布データを作成する加工編集手段と、前記加工編集の履
    歴を管理する手段と、前記編集履歴に基づいて、前記配
    布データから前記オリジナルデータを復元するための復
    元プログラムを作成する手段と、前記オリジナルデータ
    と前記配布データとの差分データを作成する差分データ
    作成手段と、前記第2の装置でデイジタル著作物を利用
    する際の利用条件を設定する手段と、前記復元プログラ
    ム、前記差分データ、および前記利用条件をカプセル化
    してなる復元オブジェクトを作成する手段と、前記復元
    オブジェクトを暗号化して暗号化データを作成する暗号
    化手段とを有し、 前記第2の装置は、前記暗号化データを復号化する復号
    化手段と、前記復元オブジェクト内の利用条件に基づき
    利用可否を判定する手段と、前記判定結果に基づき前記
    復元プログラムを実行する手段と、前記復元プログラム
    の実行により前記配布データから復元されたオリジナル
    データを再生する手段とを有することを特徴とするデイ
    ジタル著作物流通システム。
  2. 【請求項2】通信手段によってネットワークに接続さ
    れ、少なくともデイジタル化されたデータを格納するた
    めのメモリを備え、デイジタル化された著作物であるデ
    イジタル著作物を提供する流通センタ装置であって、 オリジナルデータを加工編集して配布データを作成する
    加工編集手段と、前記加工編集の履歴を管理する手段
    と、前記編集履歴に基づいて、前記配布データから前記
    オリジナルデータを復元するための復元プログラムを作
    成する手段と、前記オリジナルデータと前記配布データ
    との差分データを作成する差分データ作成手段と、 他の装置でデイジタル著作物を利用する際の利用条件を
    設定する手段と、前記復 元プログラム、前記差分デー
    タ、および前記利用条件をカプセル化した復元オブジェ
    クトを作成する手段と、前記復元オブジェクトを暗号化
    する暗号化手段とを有することを特徴とする流通センタ
    装置。
  3. 【請求項3】通信手段によってネットワークと接続さ
    れ、前記ネットワークを経て提供されたデイジタル著作
    物を利用するための利用者装置であって、 前記ネットワークから受信した暗号化データを復号化す
    る復号化手段と、前記ネットワークから受信した復元オ
    ブジェクトに含まれる利用条件に基づき利用可否を判定
    する手段と、前記判定結果に基づき配布データからオリ
    ジナルデータを復元するための復元プログラムを実行す
    る手段と、前記復元プログラムの実行により復元された
    オリジナルデータを再生する手段とを有することを特徴
    とする利用者装置。
  4. 【請求項4】少なくともデイジタル化されたデータを格
    納するためのメモリを備え、デイジタル化された著作物
    であるデイジタル著作物を提供する第1の装置と、通信
    手段によって前記第1の装置と接続され、前記第1の装
    置によって提供された前記デイジタル著作物を利用する
    ための第2の装置とを用いたデイジタル著作物流通方法
    であって、 前記第1の装置は、オリジナルデータを加工編集して配
    布データを作成し、前記加工編集の履歴を管理し、前記
    編集履歴に基づいて、前記配布データから前記オリジナ
    ルデータを復元するための復元プログラムを作成し、前
    記オリジナルデータと前記配布データとの差分データを
    作成し、前記第2の装置でデイジタル著作物を利用する
    際の利用条件を設定し、前記復元プログラム、前記差分
    データ、および前記利用条件をカプセル化してなる復元
    オブジェクトを作成し、前記復元オブジェクトを暗号化
    して暗号化データを作成し、 前記第2の装置は、前記暗号化データを復号化し、前記
    復元オブジェクト内の利用条件に基づき利用可否を判定
    し、前記判定結果に基づき前記復元プログラムを実行
    し、前記復元プログラムの実行により前記配布データか
    ら復元されたオリジナルデータを再生することを特徴と
    するデイジタル著作物流通方法。
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JP2012083922A (ja) * 2010-10-08 2012-04-26 Fujitsu Ltd データ監視プログラム、データ監視方法及びデータ監視装置

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