JP3173140U - 園芸バリカン用コード保護具 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業者の体に固定することなく、腰から下の電源ケーブルも保護でき、電源コードと電源延長コードとのプラグ同士の連結も同時に行える、園芸バリカンの電源延長コードの保護器具を提供する。
【解決手段】園芸バリカンBに用いられる電源延長コードECを保護する園芸バリカン用コード保護具として、前記電源延長コードの外周を覆う長尺の筒体であって、先端近傍の側面に貫通孔が設けられた保護パイプ10と、前記電源延長コードの差込みプラグ又はプラグ受けの手前に固定される、先端側がリング状に形成された紐20からなる。前記保護パイプの貫通孔11から表出する延長コード側固定紐20と、基端側が前記園芸バリカンに固定される、固定された状態で園芸バリカン本体の電源コードよりも短い紐であって、先端側に前記延長コード側固定紐のリング状部分に係合する開閉可能なリングを有する固定具31が設けられたバリカン側固定紐30とを設ける。
【選択図】図2

Description

本考案は、園芸バリカンに用いられる電源延長コードを保護するための器具に関する。
園芸バリカンは、本体部の先端に往復又は回転する刃が設けられ、この刃により生垣や庭木の剪定、芝の刈り込みなどを行うものである。園芸バリカンは、多くの場合長尺の電源コードに接続される一方、刃の付いた本体部分を使用者が持って操作するので、電源コードに刃が当たって、電源コードを切断してしまう恐れがある。これを防止するために、従来は、使用者の腰や腕に電源コードを固定するフックを設けておき、刃と電源コードとが近づかないようにすることが一般的に行われている。
また、園芸バリカンの電源コードは、本体には刃が届かない短い電源コードを固定しておき、これに電源延長コードを接続して利用することが行われている。この場合、本体の電源コードと電源延長コードとが作業中に分離しないように、本体の電源コードの差込プラグ又はプラグ受けの近傍に穴が設けられたフックを固定するとともに、電源延長コードのプラグ受け又は差込プラグの近傍にも穴が設けられたフックを固定し、これらの両フックをそれぞれの穴を介して紐で連結することで、互いの差込プラグとプラグ受けが抜けないようにすることが行われる。
ところで、腰や腕のフックに電源コードを固定する場合、電源コードがフックから外れやすく、電源コードを作業者の体に固定するために、作業に際して、電源コードが体とともに動き煩わしい。また、作業の中断、再開の度に、電源コードのフックに対する脱着をする必要があり、面倒である。さらに、最も切断の可能性が高い腰から下の電源コード部分は保護することができない。そして、電源コードの保護とは別に、本体の電源コードと電源延長コードとが分離しないように、連結することも要求される。
本考案は、このような問題に鑑みて、作業者の体に固定することなく、腰から下の電源ケーブルも保護でき、電源コードと電源延長コードとのプラグ同士の連結も同時に行える、園芸バリカンの電源延長コードの保護器具を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために本考案は次のような構成を有する。
請求項1に記載の考案は、園芸バリカンに用いられる電源延長コードを保護する園芸バリカン用コード保護具であり、前記電源延長コードの外周を覆う長尺の筒体であって、先端近傍の側面に貫通孔が設けられた保護パイプと、前記電源延長コードの差込みプラグ又はプラグ受けの手前に固定される、先端側がリング状に形成された紐からなり、前記保護パイプの貫通孔から表出する延長コード側固定紐と、基端側が前記園芸バリカンに固定される、固定された状態で園芸バリカン本体の電源コードよりも短い紐であって、先端側に前記延長コード側固定紐のリング状部分に係合する開閉可能なリングを有する固定具が設けられたバリカン側固定紐とを有する。なお、本願において、園芸バリカンは、園芸用に用いられるバリカンを意味し、生垣バリカン、植木バリカン、芝生バリカンなどの名称で販売されているものが含まれる。
請求項2に記載の考案は、前記園芸バリカン用コード保護具において、前記園芸バリカンには、リング状部分を有するバリカン側リングが設けられるものであって、前記バリカン側固定紐は、基端側に当該バリカン側リングに係合する開閉可能なリングを有する固定具が設けられ、これを前記バリカン側リングに係合させることにより、前記バリカン側固定紐の基端側は前記園芸バリカンに固定されるものである。
請求項3に記載の考案は、前記園芸バリカン用コード保護具において、さらに、前記保護パイプの後端側開口近傍に接する前記電気延長コードの外周に装着される筒状体からなる延長コード表面保護部材を有するものである。
以上のような構成から本考案は、次のような効果を奏する。
請求項1に記載の考案は、使用に際しては、電源延長コードを保護パイプに入れ、差込みプラグ又はプラグ受けを保護パイプ先端から表出させた状態で、延長コード側固定紐を保護パイプ先端近傍の貫通孔から通して引き出し、この延長コード側固定紐に、園芸バリカンに基端側が固定されたバリカン側固定紐の先端を固定具によって固定することにより装着する。このように装着することで、電源延長コードの差込みプラグ又はプラグ受けの手前に固定される延長コード側固定紐がバリカン側固定紐を介して園芸バリカンに連結されるので、先端近傍の貫通孔に延長コード側固定紐が通されている保護パイプは、電源延長コードの差込プラグ又はプラグ受け直下に固定されることとなる。従って、保護パイプを十分に長く設けることで、腰から下の電源延長コードも保護することができ、電源延長コードの外周面を保護するので、電源延長コードを作業者の体に固定する必要もない。さらに、バリカン側固定紐が園芸バリカンに固定された状態で、園芸バリカンの電源コードよりも短いので、電源延長コードを引っ張っても、当該電源コードと電源延長コードとの接続部分には力がかからず、両者が分離することも防ぐことができる。
請求項2に記載の考案は、園芸バリカンにバリカン側リングが設けられていれば、バリカン側固定紐を園芸バリカンに固定する際に、結ぶことで固定する場合に比較して、迅速かつ簡易に固定することができる。
請求項3に記載の考案は、作業時に電源延長コードが動くと、保護パイプの後端側の開口縁と電源延長コードの外表面とが擦れることになるが、延長コード表面保護部材を設けることで、電源延長コードの外表面に保護パイプの後端側の開口縁が直接当たることがなくなるので、電源延長コートが痛むことを防ぐことができる。
実施形態に係る園芸バリカン用コード保護具の装着前の状態を示す分解斜視図である。 実施形態に係る園芸バリカン用コード保護具の装着状態を示す斜視図である。 第一の変形例に係る園芸バリカン用コード保護具の装着状態を示す斜視図である。 第二の変形例に係る園芸バリカン用コード保護具の装着状態を示す斜視図である。
以下、本考案の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1に本実施形態に係る園芸バリカン用コード保護具Xの園芸バリカンBへの装着前の分解斜視図を示す。園芸バリカン用コード保護具Xは、保護パイプ10、延長コード側固定紐20、バリカン側固定紐30、延長コード表面保護部材40とから構成される。なお、図において園芸バリカンBは後ろ側のハンドル部分のみを示している。
保護パイプ10は、内径30mm〜35mm、長さ600mm〜1000mmのパイプ体であって、先端近傍に直径7mmの貫通孔11が設けられている。保護パイプの材質は園芸バリカンの刃に20秒〜30秒程度当たっても切れない程度の強度があれば種々のものが採用でき、合成樹脂、金属、竹、強化した紙など適宜採用することができる。
延長コード側固定紐20は、十分な強度のある紐体をリング状にして、電源延長コードECの差込みプラグの直下に固定したものである。具体的には、紐体を直径約30mm程度のリングになるように電源延長コードECに結び、結び目部分を粘着テープ21により固定したものである。延長コード側固定紐20の材質も十分な強度が得られるものであればよく、合成樹脂繊維、天然繊維、金属ワイヤーなど適宜採用することができる。
バリカン側固定紐30は、紐体の先端に開閉可能なリングを有する固定具31を固定したものである。固定具31はここではDCスナップのWO型が用いられているが、固定具31は開閉可能なリングを有するものであれば足り、カラビナリングやリングキャッチなど適宜採用することができる。バリカン側保護紐30の基端側は園芸バリカンBのハンドル部分に固定するための輪33が形成されており、輪33をハンドル部分に回し描け、輪33の中に固定具31が設けられた先端側を通すことでバリカン側固定紐30をハンドル部分に固定することができる。バリカン側固定紐30は、園芸バリカンBのハンドル部分に固定した状態において、園芸バリカンB本体に設けられる電源コードMCよりも短くなるような長さに設定される。バリカン側固定紐30を構成する紐の材質も、十分な強度が得られるものであればよく、合成樹脂繊維、天然繊維、金属ワイヤーなど適宜採用することができる。
延長コード表面保護部材40は、ビニールの粘着テープを延長コード表面に巻いて100mm程度の長さの筒状に形成したものであり、後述するように電源延長コードECに保護パイプ10を装着したときに、保護パイプの後端位置に存する電源延長コードEC部分が中心位置になるように設けられる。延長コード表面保護部材40は電源延長コードEC表面を覆う筒体であればよいので、ゴムパイプなどでも代用することができる。
次に、以上の構成を有する園芸バリカン用コード保護具Xの使用方法について説明する。最初に各パーツを園芸バリカンBに装着する。まず、使用者は電源延長コードECの差込みプラグを保護パイプ10の後端側から入れて先端側から出すとともに、差込みプラグの手前に固定されている延長コード側固定紐20を保護パイプ10の貫通孔11から引き出して表出させる。また、電源延長コードECの差込みプラグを園芸バリカン本体の電源コードMC先端のプラグ受けに係合させる。そして、バリカン側固定紐30の基端を園芸バリカンBのハンドルに結び付けて固定し、バリカン側固定紐30先端の固定具31のリング部分を延長コード側固定紐20が形成するリングに入れて係合させる。以上の操作により図2に示すような状態となり装着が完了する。使用者は、この状態で園芸バリカンBを持って作業を行う。
この状態において、電源延長コードECは、差込みプラグ直下から保護パイプ10に保護され、保護パイプ10が600mm〜1000mmと長尺なので作業時に作業者の腰から下の範囲まで電源延長コードECは保護パイプ10に覆われることとなる。作業時に園芸バリカンBの刃が保護パイプ10に当たった場合、通常作業者は直ぐに刃を保護パイプ10から離すか、電源を切るので、刃が当たっても、保護パイプ10は園芸バリカンの刃で20秒〜30秒程度は切断できない材質により形成されているので、保護パイプ10の表面に傷がつく程度であり、内部の電源延長コードECが損傷することはない。
また、電源延長コードECを基端側に引っ張った場合、バリカン側固定紐30が、園芸バリカンBの電源コードよりも短いので、延長コード側固定紐20の付け根からから先は、延長コード側固定紐20及びバリカン側固定紐30のみが引っ張られ、電源延長コードECの差込みプラグと園芸バリカンBの電源コードMCの差込みプラグとの接合部分は引っ張られることがないので、これらが外れる恐れがない。
さらに、保護パイプ10の後端の開口に接触する電源延長コードECの外表面には延長コード表面保護部材40が設けられているので、園芸バリカンBによる作業時に、保護パイプ10が地面に接触したり、電源延長コードECが激しく動いたりして、電源延長コードECと保護パイプ10の後端が擦れても、電源延長コードECの表面が損傷することが防止される。
なお、上記実施形態では、バリカン側固定紐30の基端側は園芸バリカン本体のハンドル部分に固定しているが、バリカン側固定紐30の基端側は園芸バリカンのどの部分に固定してもよい。例えば、図3に示すように、園芸バリカン本体の電源ケーブルMCに、電源延長ケーブルECと連結するための固定フックFが設けられている場合があるが、このような場合には、固定フックFにバリカン側固定紐30の基端側を固定することができる。
また、バリカン側固定紐30の基端側を園芸バリカン本体に固定する際に、結ぶことにより固定することに代えて、先端側と同じような固定具を用いてもよい。例えば、図4に示すように、園芸バリカンB本体のハンドルに金属リングを紐で縛りつけたバリカン側リングBRを予め固定しておくとともに、バリカン側固定紐30の基端側にも先端側と同じ固定具32を固定しておくことで、当該固定具32をバリカン側リングBRに係合するだけで、バリカン側固定紐30の基端側を園芸バリカンB本体に固定することができる。なお、バリカン側リングBRは、当初から園芸バリカン本体に設けられている場合もあり、また、上述した電源延長ケーブルECに固定される固定フックFに形成される穴をリングとして利用することもできる。
さらに、上記実施形態では、保護パイプ10に電源延長コードECの差込みプラグを通すことで保護パイプ10を電源延長コードECに装着したが、保護パイプ10の内径が差込みプラグよりも小さなものでも対応可能である。即ち、電源延長コードECの製造時に予め保護パイプを通しておいたり、保護パイプ10を縦に分割したものを電源延長コードECを内部に入れてから接合したり、保護パイプ10に縦に切れ込みを入れておき、ここから電源延長コードECを内部に入れたりすることで、差込みプラグを保護パイプ10に通すことなく保護パイプ10を電源延長コードECに装着することができる。
それから、上記実施形態では、電源延長コードの先端側が差込みプラグとなり、園芸バリカンの電源コードの先端がプラグ受けとなっている場合を例示したが、当然に、電源延長コードの先端側がプラグ受けとなり、園芸バリカンの電源コードの先端が差込みプラグとなっている場合も同様に適用できることはいうまでもない。
X 園芸バリカン用コード保護具
B 園芸バリカン
MC 園芸バリカンの電源ケーブル
EC 電源延長ケーブル
F 固定フック
BR バリカン側リング
10 保護パイプ
11 貫通孔
20 延長コード側固定紐
30 バリカン側固定紐
31、32 固定具
40 延長コード表面保護部材

Claims (3)

  1. 園芸バリカンに用いられる電源延長コードを保護する保護具であって、
    前記電源延長コードの外周を覆う長尺の筒体であって、先端近傍の側面に貫通孔が設けられた保護パイプと、
    前記電源延長コードの差込みプラグ又はプラグ受けの手前に固定される、先端側がリング状に形成された紐からなり、前記保護パイプの貫通孔から表出する延長コード側固定紐と、
    基端側が前記園芸バリカンに固定される、固定された状態において園芸バリカンの電源コードよりも短い紐であって、先端側に前記延長コード側固定紐のリング状部分に係合する開閉可能なリングを有する固定具が設けられたバリカン側固定紐と
    を有する園芸バリカン用コード保護具。
  2. 前記園芸バリカンには、リング状部分を有するバリカン側リングが設けられるものであって、
    前記バリカン側固定紐は、基端側に当該バリカン側リングに係合する開閉可能なリングを有する固定具が設けられ、これを前記バリカン側リングに係合させることで、バリカン側固定紐の基端側は前記園芸バリカンに固定されるものである請求項1に記載の園芸バリカン用コード保護具。
  3. 前記園芸バリカン用コード保護具において、さらに、
    前記保護パイプの後端側開口近傍に接する前記電気延長コードの外周に装着される筒状体からなる延長コード表面保護部材を有する
    請求項1又は2に記載の園芸バリカン用コード保護具。
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