JP3172827B2 - 難聴者のための音認識方法及び装置 - Google Patents
難聴者のための音認識方法及び装置Info
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- JP3172827B2 JP3172827B2 JP32207096A JP32207096A JP3172827B2 JP 3172827 B2 JP3172827 B2 JP 3172827B2 JP 32207096 A JP32207096 A JP 32207096A JP 32207096 A JP32207096 A JP 32207096A JP 3172827 B2 JP3172827 B2 JP 3172827B2
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は難聴者乃至は聾唖者
に音の情報を耳を介さず身体を通じて与える方法及び装
置に係る。
に音の情報を耳を介さず身体を通じて与える方法及び装
置に係る。
【０００２】
【従来の技術】従来この種のものとして補聴器があった
がこれは外来音を増幅して鼓膜に伝達する補綴手段に過
ぎない。一般に強度の難聴者とか音の感覚機能の完全欠
落者は鼓膜を介する伝達機能に代えて骨伝導とか皮膚を
介する伝達感覚が発達するものであるが、従来この伝達
感覚機能を利用する音情報認識の研究はなされていなか
った。
がこれは外来音を増幅して鼓膜に伝達する補綴手段に過
ぎない。一般に強度の難聴者とか音の感覚機能の完全欠
落者は鼓膜を介する伝達機能に代えて骨伝導とか皮膚を
介する伝達感覚が発達するものであるが、従来この伝達
感覚機能を利用する音情報認識の研究はなされていなか
った。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は骨伝導とか皮
膚を介する伝達感覚を利用して音を感受せしめるばかり
でなく、情報内容を高度化して、難聴者の日常生活にお
ける環境を改善しようとするものである。
膚を介する伝達感覚を利用して音を感受せしめるばかり
でなく、情報内容を高度化して、難聴者の日常生活にお
ける環境を改善しようとするものである。
【０００４】
【課題の解決手段】上記課題を解決するに、本発明にお
いては先ず、難聴者身体の実質上左右対称に集音素子を
携帯せしめ、更に上記集音素子の出力に基づく信号を機
械的振動として上記難聴者の皮膚に伝達する振動素子を
上記身体の実質上左右に対称に接触させる。研究の結
果、手指の皮膚感覚が非常に優れているのでこれに振動
素子を設けるのが最も好ましいことが判明した。
いては先ず、難聴者身体の実質上左右対称に集音素子を
携帯せしめ、更に上記集音素子の出力に基づく信号を機
械的振動として上記難聴者の皮膚に伝達する振動素子を
上記身体の実質上左右に対称に接触させる。研究の結
果、手指の皮膚感覚が非常に優れているのでこれに振動
素子を設けるのが最も好ましいことが判明した。
【０００５】さて、上記集音素子の出力に基づく信号と
は集音した音の周波数を複数個の音域に分けた複数個の
信号とし、然して両手の複数本の指を介して外来音の音
域、その振幅の大きさ、及び振幅の差とを弁別認識せし
め、よって例えば波の音とか自動車警音とかの音の種
類、その音源までの距離、及び音源の方向をも認識せし
める。
は集音した音の周波数を複数個の音域に分けた複数個の
信号とし、然して両手の複数本の指を介して外来音の音
域、その振幅の大きさ、及び振幅の差とを弁別認識せし
め、よって例えば波の音とか自動車警音とかの音の種
類、その音源までの距離、及び音源の方向をも認識せし
める。
【０００６】
【発明の実施の形態】図面について本発明の最も好まし
い実施例を説明する。図１において１は難聴者の身体を
表し、左右対称に外来音集音素子２、２′を携帯せしめ
る。一方、左右の手の指夫々には指輪の様に形成した振
動素子を対称に嵌めるが、これらを３ａ，３ｂ及び３
ａ′，３ｂ′で表す。更に電気回路部４も携帯せしめる
がこれは外来音集音素子２、２′からの出力を左右別々
にして、且つ複数、実施例では夫々２つの周波数帯域に
分ける分周器を経て帯域別の信号とし、各振動素子に対
応して給電するものである。
い実施例を説明する。図１において１は難聴者の身体を
表し、左右対称に外来音集音素子２、２′を携帯せしめ
る。一方、左右の手の指夫々には指輪の様に形成した振
動素子を対称に嵌めるが、これらを３ａ，３ｂ及び３
ａ′，３ｂ′で表す。更に電気回路部４も携帯せしめる
がこれは外来音集音素子２、２′からの出力を左右別々
にして、且つ複数、実施例では夫々２つの周波数帯域に
分ける分周器を経て帯域別の信号とし、各振動素子に対
応して給電するものである。
【０００７】今、外来音源をＡ，Ｂ，Ｃとして作用につ
いて説明する。
いて説明する。
【０００８】本発明においては集音素子の出力の差を利
用して音源の方向を認識するものであるが、本実施例で
は集音素子２、２′を身体１の左右肩に置く。今集音素
子２、２′が身体の後方の音源Ａからの音を捉えたと
き、集音素子２、２′からの出力はほぼ等しく左右指へ
の刺激はほぼ同じである。
用して音源の方向を認識するものであるが、本実施例で
は集音素子２、２′を身体１の左右肩に置く。今集音素
子２、２′が身体の後方の音源Ａからの音を捉えたと
き、集音素子２、２′からの出力はほぼ等しく左右指へ
の刺激はほぼ同じである。
【０００９】右斜め後方音源Ｂからの音を捉えたとき
は、集音素子２と２′との出力に差が生じ、右手指の刺
激の方が大きく、音源が右に偏っていることを認識出
来、右音源Ｃからの音を捉えたときは、右手指に刺激が
あっても左手指には殆どなく音源が右にあることを認識
出来る。
は、集音素子２と２′との出力に差が生じ、右手指の刺
激の方が大きく、音源が右に偏っていることを認識出
来、右音源Ｃからの音を捉えたときは、右手指に刺激が
あっても左手指には殆どなく音源が右にあることを認識
出来る。
【００１０】集音素子２、２′からの出力の大きさは指
への刺激の強さに対応するので音源までの距離をも感覚
的に把握出来る。
への刺激の強さに対応するので音源までの距離をも感覚
的に把握出来る。
【００１１】次に、上述したように本実施例においては
左右集音素子２、２′からの出力は夫々高音域と低音域
とに分周器により分け、右側からの出力は右手食指と薬
指、左側からの出力は左手食指と薬指とに振り分けてい
る。これは音源の種類例えば列車音と自動車警音とかを
弁別する能力を難聴者に与えたり、音楽も楽しめる能力
を難聴者に与えることになる。
左右集音素子２、２′からの出力は夫々高音域と低音域
とに分周器により分け、右側からの出力は右手食指と薬
指、左側からの出力は左手食指と薬指とに振り分けてい
る。これは音源の種類例えば列車音と自動車警音とかを
弁別する能力を難聴者に与えたり、音楽も楽しめる能力
を難聴者に与えることになる。
【００１２】回路部４は右側用と左側用とに分け夫々の
集音素子内に一体に組み込むことも出来る。振動素子と
しては例えばポリフッ化ビニリデンフイルムをバイモル
フ型にし指輪筒状にしたものである。本実施例において
は高音域を５００Ｈｚ以上、低音域５００Ｈｚ以下と分
周し、次に夫々６０Ｈｚ，３０Ｈｚに周波数変換して振
動素子に与えたところ優秀な音域弁別が出来、また上述
３か所の音源方向は完全に判別出来た。
集音素子内に一体に組み込むことも出来る。振動素子と
しては例えばポリフッ化ビニリデンフイルムをバイモル
フ型にし指輪筒状にしたものである。本実施例において
は高音域を５００Ｈｚ以上、低音域５００Ｈｚ以下と分
周し、次に夫々６０Ｈｚ，３０Ｈｚに周波数変換して振
動素子に与えたところ優秀な音域弁別が出来、また上述
３か所の音源方向は完全に判別出来た。
【００１３】図２に電気回路部４の回路概略を示す。
【００１４】左右対称であるので本図においては右側チ
ャンネルのみで略示するが、右側集音素子２からの信号
は一旦増幅器６で増幅した後、分周器８で高、低２つの
帯域に即ち５００Ｈｚ以上と５００Ｈｚ以下とに分け、
夫々発振器９、９′に入力し、夫々の入力信号に応じた
周波数６０Ｈｚと３０Ｈｚの正弦波信号を出力し振動素
子３ａと３ｂとに夫々給電する。尚増幅器６には左右バ
ランス調整用に調整器７を設け、発振器９、９′にも周
波数微調整器１０、１０′を設けておく。
ャンネルのみで略示するが、右側集音素子２からの信号
は一旦増幅器６で増幅した後、分周器８で高、低２つの
帯域に即ち５００Ｈｚ以上と５００Ｈｚ以下とに分け、
夫々発振器９、９′に入力し、夫々の入力信号に応じた
周波数６０Ｈｚと３０Ｈｚの正弦波信号を出力し振動素
子３ａと３ｂとに夫々給電する。尚増幅器６には左右バ
ランス調整用に調整器７を設け、発振器９、９′にも周
波数微調整器１０、１０′を設けておく。
【００１５】本装置は聴力正常者にも適用でき、この場
合は所謂ボディソニック効果が得られる。
合は所謂ボディソニック効果が得られる。
【図１】本発明実施例装置の構成を上から見た概略図で
ある。
ある。
【図２】本発明実施例装置の回路部４内の概略図であ
る。
る。
１・・・身体 ２、２′ ・・・集音素子 ３ａ、３ｂ・・・振動素子 ３ａ′、３ｂ′ ・・・振動素子 ４・・・回路部 ６・・・増幅器 ８・・・分周器 ９、９′ ・・・発振器 Ａ，Ｂ，Ｃ・・・音源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平８−116581（ＪＰ，Ａ) 特開 平８−19078（ＪＰ，Ａ) 特開 昭56−119248（ＪＰ，Ａ) 特開 昭54−94805（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) H04R 1/00,27/02
Claims (2)
- 【請求項１】 難聴者身体の実質上左右対称に集音素子
を携帯せしめ、夫々集音した音の周波数を所定の複数個
の音域に分けた夫々複数個の信号とし、然して両手の複
数本の指の夫々にその信号を機械的振動として左右対称
に割り当て、該指を介して外来音の音域、振幅の大き
さ、及び振幅の差とを弁別認識せしめることを特徴とす
る難聴者のための音認識方法。 - 【請求項２】 難聴者身体の実質上左右対称に携帯せし
める集音素子、夫々集音した音の周波数を所定の複数個
の音域に分ける分周器、両手の複数本の指の夫々にその
信号を機械的振動として左右対称に割り当てる振動素子
とを具備してなり、該指を介して外来音の音域、振幅の
大きさ、及び振幅の差とを弁別認識せしめることを特徴
とする難聴者のための音認識装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32207096A JP3172827B2 (ja) | 1996-10-28 | 1996-10-28 | 難聴者のための音認識方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32207096A JP3172827B2 (ja) | 1996-10-28 | 1996-10-28 | 難聴者のための音認識方法及び装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10136480A JPH10136480A (ja) | 1998-05-22 |
| JP3172827B2 true JP3172827B2 (ja) | 2001-06-04 |
Family
ID=18139589
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32207096A Expired - Fee Related JP3172827B2 (ja) | 1996-10-28 | 1996-10-28 | 難聴者のための音認識方法及び装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3172827B2 (ja) |
Families Citing this family (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101824822B1 (ko) | 2010-12-27 | 2018-02-01 | 로무 가부시키가이샤 | 송수화 유닛 및 수화 유닛 |
| US9313306B2 (en) | 2010-12-27 | 2016-04-12 | Rohm Co., Ltd. | Mobile telephone cartilage conduction unit for making contact with the ear cartilage |
| JP5783352B2 (ja) | 2011-02-25 | 2015-09-24 | 株式会社ファインウェル | 会話システム、会話システム用指輪、携帯電話用指輪、指輪型携帯電話、及び、音声聴取方法 |
| TWI666910B (zh) | 2012-01-20 | 2019-07-21 | 日商精良股份有限公司 | mobile phone |
| KR20180061399A (ko) | 2012-06-29 | 2018-06-07 | 로무 가부시키가이샤 | 스테레오 이어폰 |
| KR101877652B1 (ko) | 2013-08-23 | 2018-07-12 | 로무 가부시키가이샤 | 휴대 전화 |
| KR101926586B1 (ko) | 2013-10-24 | 2018-12-10 | 파인웰 씨오., 엘티디 | 팔찌형 송수화 장치, 팔찌형 통지 장치 |
| JP6551919B2 (ja) | 2014-08-20 | 2019-07-31 | 株式会社ファインウェル | 見守りシステム、見守り検知装置および見守り通報装置 |
| CN107113481B (zh) | 2014-12-18 | 2019-06-28 | 株式会社精好 | 利用电磁型振动单元的软骨传导接听装置及电磁型振动单元 |
| KR102056550B1 (ko) | 2015-07-15 | 2019-12-16 | 파인웰 씨오., 엘티디 | 로봇 및 로봇 시스템 |
| JP6551929B2 (ja) | 2015-09-16 | 2019-07-31 | 株式会社ファインウェル | 受話機能を有する腕時計 |
| US10778824B2 (en) | 2016-01-19 | 2020-09-15 | Finewell Co., Ltd. | Pen-type handset |
| JP2020053948A (ja) | 2018-09-28 | 2020-04-02 | 株式会社ファインウェル | 聴取装置 |
-
1996
- 1996-10-28 JP JP32207096A patent/JP3172827B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH10136480A (ja) | 1998-05-22 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |