JP3172769B2 - 画像処理装置、方法および記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、方法および記録媒体

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JP3172769B2
JP3172769B2 JP1792299A JP1792299A JP3172769B2 JP 3172769 B2 JP3172769 B2 JP 3172769B2 JP 1792299 A JP1792299 A JP 1792299A JP 1792299 A JP1792299 A JP 1792299A JP 3172769 B2 JP3172769 B2 JP 3172769B2
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幸男 福井
正明 持丸
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動画像の画像処理
を行う画像処理装置、方法および記録媒体に関し、より
詳しくは動画の一部を連続的に記録し、記録した画像を
連結させることで、視野の外にある被写体の画像を再生
する画像処理装置、方法および記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】画像入力装置は一般にその光学系により
視野が一定範囲に制約される。魚眼レンズなどの特殊な
広角光学系を用いることなく視野を拡張する方法として
は、視野の方向を違えた複数の光学系から得られる入力
画像を接合処理して観察視野を拡大する方法が示されて
いる。また、単一の光学系を用いる方法としては、光学
系を移動させつつ静止画を撮影しこれらを接合するとい
う、パノラマ撮影法が示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術のうち、広角光学系を用いる方法や光学系を複数用い
る方法は、装置自体の価格が上昇する。加えて装置本体
の小型化において不利であり、たとえば体腔のように観
察空間が狭隘な被写体の観察手段としては不向きであ
る。パノラマ撮影法は逆にこれらの点で有利であるが、
作成される画像が静止画である。すなわち、光学系を広
角化せず、単一の光学系で、動画像の視野を拡張する方
法は示されていない。
【0004】そこで、本発明の目的は、光学系を広角化
せず、視野を拡張した動画像を作成することが可能な画
像処理装置、方法およびその記録媒体を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は、被写体を撮影した動画像を時系列
的な静止画像の形態で入力する画像入力手段と、当該入
力された静止画像の中の外周辺部の画像を抽出する画像
抽出手段と、当該抽出された外周辺部の画像を時系列的
に記憶する記憶手段と、当該記憶された過去、複数時点
の画像を使用して記憶再生画像を作成する記憶再生画像
作成手段と、前記記憶再生画像を任意の形状に変換した
拡張視野画像を作成する拡張視野画像形成手段と、当該
作成された拡張視野画像の前記任意の形状の中抜き部分
と同じ形状の現時点の静止画像を、前記画像入力手段か
ら入力して前記拡張視野画像の中抜き部分に合成する合
成手段とを具えたことを特徴とする。
【0006】また、本発明は、被写体を撮影した動画像
を時系列的な静止画像の形態で入力する画像入力ステッ
プと、当該入力された静止画像の中の外周辺部の画像を
抽出する画像抽出ステップと、当該抽出された外周辺部
の画像を時系列的に記憶する記憶ステップと、当該記憶
された過去、複数時点の画像を使用して記憶再生画像を
作成する記憶再生画像作成ステップと、前記記憶再生画
像を任意の形状に変換した拡張視野画像を作成する拡張
視野画像作成ステップと、当該作成された拡張視野画像
の前記任意の形状の中抜き部分と同じ形状の現時点の静
止画像を、前記拡張視野画像の中抜き部分に合成するス
テップとを具えたことを特徴とする。
【0007】さらに、本発明は、画像処理装置により実
行するためのプログラムを記録した記録媒体において、
前記プログラムは、被写体を撮影した動画像を時系列的
な静止画像の形態で入力する画像入力ステップと、当該
入力された静止画像の中の外周辺部の画像を抽出する画
像抽出ステップと、当該抽出された外周辺部の画像を時
系列的に記憶する記憶ステップと、当該記憶された過
去、複数時点の画像を使用して記憶再生画像を作成する
記憶再生画像作成ステップと前記記憶再生画像を任意の
形状に変換した拡張視野画像を作成する拡張視野画像作
成ステップと、当該作成された拡張視野画像の前記任意
の形状の中抜き部分と同じ形状の現時点の 静止画像を、
前記拡張視野画像の中抜き部分に合成するステップとを
具えたことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。
【0009】最初に本発明に関連する画像処理方法につ
いて説明する。
【0010】本方法では内視鏡の位置情報や臓器形状情
報を用いず、内視鏡画像情報だけから擬似的な超広角内
視鏡像の構成を試みることとする。そのため内視鏡画像
を連続的に記憶し、それらを最新の内視鏡画像につなぎ
合わせることとする。図1にそのアルゴリズムを示す。
【0011】1)一時的とはいえ、内視鏡の動画像をリ
アルタイムで記憶しかつ画像処理を行うには現在でも相
当の計算処理能力を要する。そこで本研究では、移動す
る内視鏡の視野から外れ行く物体は必ず視野の辺縁部を
通過することに着目し、内視鏡の視野の輪郭に相当する
画素の値のみを記憶することとする。
【0012】2)ある時刻t に記憶された視野輪郭
部分は、そのδt後には視野輪郭のすぐ外側に追いやら
れる形で、時刻t +δtの内視鏡像の外郭に表示さ
れる。と同時に、内視鏡の視野の輪郭部分が記憶され
る。
【0013】3)同様に時刻t +2δtでは、t
+δtに記憶された視野輪郭部分が最新(t +2δ
t)の内視鏡像のすぐ外郭に表示され、そのまた外郭に
は時刻t に記憶された視野輪郭部分が連続的に表示
される。
【0014】4)これを繰り返すことにより、視野から
既に去った術野(「記憶画像」)を現在の内視鏡像の外
側に連続的に展開する。なお、記憶画像の表示にはtext
ure mapping 法を用いている。
【0015】内視鏡は低侵襲で体内を観察する手段とし
て、外科手術分野でも急速に普及しつつある。他の医用
画像装置に比べ、内視鏡は臓器表面のテクスチャ情報を
リアルタイムで得られるという特性を持つ一方、光学系
の制約により、得られる視野はかなり限定される。一般
的な内視鏡の視野角は80度から120度程度であり、
前方の患部を注視する用途には十分であるが、患部周辺
の視野を観察するためには内視鏡を前後左右に移動させ
る必要がある。また内視鏡の側方の視野を観察するため
には斜視鏡が有効であるが、内視鏡進行方向の視野が得
られないために操作は極めて困難である。
【0016】実施形態では、内視鏡画像を計算機に一時
的に記憶させ、記憶した画像情報を現在の内視鏡画像の
周りにリアルタイムで「展開」することで、内視鏡の擬
似的な広視野化を実現した。
【0017】副鼻腔手術用内視鏡(直径4.0mm,視
野角80度)の画像に本法を適用した。内視鏡画像のキ
ャプチャおよび記憶画像の展開表示処理にはSilicon Gr
aphics O2 R5000 を用いた。内視鏡画像の更新速度はビ
デオレート(30Hz)、視野辺縁部の画像情報の保持
時間は64frames(2.1秒)である。
【0018】筒内にテクスチャを有する物体内で内視鏡
を一定速度で前進させた場合の処理結果を図2に示す。
内視鏡の後方に去った視界の画像が現在の内視鏡画像の
外に展開表示され、擬似的な広視野化の効果が確認され
た。ただし内視鏡を左右あるいは上下方向に移動させた
場合は、視野拡張の効果は内視鏡の移動方向のみに限ら
れる。また、手ぶれ等により展開記憶画像のテクスチャ
が乱れる場合がある。
【0019】図3は、記憶再生画像の作成について説明
する図である。図3において、101は処理対象の動画
像(時系列的に内容が変化する静止画像)を入力する画
像入力装置であり、たとえば、CCDカメラ、通信イン
タフェース、CD−ROM等のディスクドライブを使用
することができる。
【0020】104は画像入力装置101に対して画像
の入力を要求すると共に、画像入力装置101から出力
される動画像、すなわち、複数の静止画像の各々から、
予め指定された一部分の画像(外周辺部の画像)を抽出
し、画像記憶装置103に転送する。
【0021】103はICメモリのような画像記憶装置
であり、画像入力処理部104から出力される画像を連
続的に記憶する。
【0022】105は記憶再生画像作成装置であり、画
像記憶装置に記憶された画像を読出して本発明に関わる
矩形の画像(記憶再生画像と称す)を作成する。
【0023】記憶再生画像作成部105にはCPU等の
演算プロセッサを使用することができる。102はタイ
ミング制御部であり、カウンタを有し、上述の回路を制
御すると共に、動作タイミングを指示する。
【0024】108は画像出力装置であり、記憶再生画
像作成装置105により作成された記憶再生画像を出力
する。画像出力装置108には、出力目的に応じて、通
信インタフェース、表示装置、プリンタ、デジタル/ア
ナログ変換器等を使用するとよい。
【0025】このような構成を有する画像処理装置の動
作を次に説明する。
【0026】画像入力処理部104は、画像入力装置1
01から、画像中のあらかじめ指定された一部分を画像
記憶装置103の所定のアドレスに転送する。
【0027】ここで画像記憶装置103に転送される記
憶領域とは、一画素幅の直線あるいは曲線状である。図
4に記憶領域の指定と転送方法の一例を示す。視野拡張
効果を得るためには、画像入力装置101の視野の辺縁
を環状に記憶領域とすることがもっとも望ましいが、光
学系の歪などによって辺縁部の画質が悪い場合には、記
憶領域を辺縁部より内側に位置させることも可能であ
る。また、内視鏡のように画像入力装置101の視野が
丸い場合には、記憶領域を環状にすることも可能であ
る。
【0028】図4に示す記憶領域は幅a+1個・高さb
+1個の矩形であり、右上角から反時計回り順に上辺に
画素P1〜Pa、左辺にPa+1〜Pa+b、下辺にP
a+b+1〜P2a+b、右辺にP2a+b+1〜P2
a+2bの、計n=2a+2bの画素からなる。
【0029】まずタイミング制御部102は画像入力処
理部104に対して入力開始処理を指令する。入力開始
処理の指令を受けた画像入力処理部104は、まずカウ
ンタ値tを1にリセットした後、記憶領域の各画素P1
〜Pnにおける画素の値(記憶画素列)
【0030】
【数1】 L(t)={D(t,1),D(t,2),…D(t,n)} をカウンタ値tと共に画像記憶装置103に転送する。
画像記憶装置103は記憶画素列L(t)を格納し、そ
の処理の終了を画像入力処理部104に通知する。この
通知を受けて画像入力処理部104は、カウンタ値tを
1増分し、tをタイミング制御部102に通知する。
【0031】画像入力処理部104は、前記記憶画素列
の転送と前記カウンタ値tの増分およびタイミング制御
部102への通知を、タイミング制御部102から入力
終了処理の指令を受けるまで繰り返す。
【0032】画像記憶装置103は、画像入力処理部1
04より記憶画素列L(t)およびカウンタ値tを受け
取ると共に、記憶再生画像作成部105からの指令に基
づき、記憶した画素値の全てあるいは一部を記憶再生画
像作成部105に転送する。画像記憶装置103におけ
る記憶領域は、一記憶画素列と一カウンタ値の組をN組
記憶できる容量を持つ。記憶容量N組を超える場合は、
記憶容量を必要に応じて増分するか、カウンタ値の小さ
な記憶画素列の占めるメモリ領域を解放する。
【0033】記憶再生画像作成部105は、タイミング
制御部102から記憶再生画像の作成を指令されると共
に、現在のカウンタ値tを受け取る。これを受けて記憶
再生画像作成部105は、画像記憶装置103に対し
て、記憶画素列をm個にさかのぼって読み出すよう指令
する。すなわち現在のカウンタ値tがkであるとすれ
ば、L(k−m+1)〜L(k)が、画像記憶装置10
3から記憶再生画像作成部105に転送される。
【0034】次に記憶再生画像作成部105は、読み出
した記憶画素列を図5に示すような縦n画素・横m画素
の矩形画像上に配置する。ここで、図5は図6に示すよ
うに3つの被写体A・B・Cに画像入力装置の視点が接
近する例で示されている。この矩形画像を記憶再生画像
とする。従って作成された記憶再生画像Mの座標(x,
y)での画素値は、
【0035】
【数2】M(x,y)=D(k−m+x,y) で表現される。
【0036】図5〜図6に示すように、カウンタ値t=
k−m+1における入力画像では、被写体A・B・Cの
すべてが視野に収まっているが、カウンタ値t=kにお
ける入力画像では、被写体B・Cのすべておよび被写体
Aの一部(頭部)が視野に収まっていない。しかしなが
らこの視野から外れた被写体は、画像入力装置101の
移動の過程で必ず矩形の記憶領域を通過している。すな
わち、記憶画素列として画像記憶装置103に記憶され
ているのであり、記憶再生画像作成部105により、画
像として再生されるのである。
【0037】その後、記憶再生画像作成部105はタイ
ミング制御部102に対して、記憶再生画像作成の終了
を通知する。タイミング制御部102は、ユーザからの
停止指令が出ない限り、記憶再生画像作成部105に対
して直ちに再び記憶再生画像の作成を指令するとともに
現在のカウンタ値tを通知するという、一連の動作を繰
り返す。このようにして作成された記憶再生画像はその
まま画像出力装置108から出力される。
【0038】図7は、図3のシステム構成に拡張視野画
像作成部を加えたシステム構成を示す。図3と同様の箇
所には同一の符号を付しており、詳細な説明を省略す
る。
【0039】図7において、拡張視野画像作成部106
には演算プロセッサが用いられる。拡張視野画像作成部
106は、記憶再生画像作成部105の作成した記憶再
生画像の形状を、矩形から多角形などの閉曲面形状を有
する拡張視野画像に変換する機能を有する。
【0040】この機能は一般にテクスチャーマッピング
法と称せられる。テクスチャーマッピング法は公知技術
であり、その実現方法は、例えば、『Jackie Neider,To
m Davis and Mason Woo:Open GL,Release 1 日本語版、
第9章テクスチャーマッピング星雲社,1993年』と
いった文献に示されている。図8では一例として、記憶
再生画像を内周および外周が記憶領域と相似形である有
孔矩形領域にテクスチャーマッピングする例を示す。こ
の場合、有孔矩形領域を点線で区切られた四つの台形Z
1,Z2,Z3,Z4に分割し、各々記憶再生画像の1
〜a行、a+1〜a+b行、a+b+1〜2a+b行、
2a+b+1〜n行をテクスチャーマッピングする。
【0041】図9を参照して、記憶再生画像の1〜a行
をマッピング元画像として、マッピング先図形Z1にテ
クスチャーマッピングする方法を説明する。テクスチャ
ーマッピング法ではマッピング元画像の矩形とマッピン
グ先図形との頂点座標の対応を定めておく必要がある
が、変換後の被写体Bの配置を被写体本体と合致させる
ことを考慮し、マッピング元画像の左上頂点D(k−m
+1,1)をマッピング先図形の右上頂点1へ、マッピ
ング元画像の左下頂点D(k−m+1,a)をマッピン
グ先図形の左上頂点2へ、マッピング元画像の右上頂点
D(k,1)をマッピング先図形の右下頂点3へ、マッ
ピング元画像の右下頂点D(k,a)をマッピング先図
形の左下頂点4へ、それぞれ対応させる。マッピング画
像は、必要に応じて画素間の補間処理を行う。
【0042】作成された拡張視野画像はそのまま画像出
力装置108に転送されると同時に、拡張視野画像作成
部106から記憶再生画像作成部105に対して拡張視
野画像作成の終了を通知する。記憶再生画像作成部10
5はタイミング制御部からの終了指令がない限り記憶再
生画像の作成と拡張視野画像作成部106への指令を繰
り返し行うため、拡張視野画像も逐次更新される。
【0043】拡張視野合成部を付加した本発明のシステ
ム構成を図10に示す。図7と同様の箇所には同一の符
号を付しており詳細な説明を省略する。
【0044】図10において、拡張視野合成部107で
は、拡張視野画像作成部106から拡張視野画像を転送
されると、画像入力装置101に入力されているその時
点の入力画像を画像入力装置101に要求し、拡張視野
合成部107に転送させる。拡張視野合成部107は、
画像入力装置101から転送された画像と拡張視野画像
作成部106から転送された画像を合成し、図11に示
すような拡張視野合成画像として画像出力装置108に
転送すると同時に、拡張視野画像作成部106に対して
拡張視野合成画像作成の終了を通知する。記憶再生画像
作成部105はタイミング制御部からの終了指令がない
限り記憶再生画像の作成と拡張視野画像作成部106へ
の指令を繰り返し行うため、拡張視野合成画像も逐次更
新される。
【0045】図10では、入力画像と拡張視野画像が、
図4に示した記憶領域を接合線として接合されることを
特徴としている。その実施形態の一実施例として、図4
のように記憶領域が矩形の辺である場合は、図11に示
すように、拡張視野画像の形状をあらかじめ矩形の孔空
きの多角形にしておき、その矩形孔の大きさを記憶領域
の内部と同一にしておく。拡張視野合成部107での画
像合成では、画像入力装置101から転送された入力画
像のうち記憶領域の内部を切り取り、拡張視野画像中の
矩形孔にすっぽりはめ込む形で合成を行う。
【0046】このようにして入力画像と拡張視野画像
が、接合線においてずれなく接合される。この場合、拡
張視野画像作成部106における拡張視野画像の作成に
おいて、記憶再生画像中の記憶画素列L(k)に対応す
る画素D(k,1)〜D(k,n)のテクスチャーマッ
ピング先の座標を、記憶領域におけるP1〜Pnに各々
対応させれば、入力画像と拡張視野画像との合成処理が
実現される。
【0047】図10の画像処理装置は複数の演算プロセ
ッサで構成する例であったが、その処理内容をソフトウ
ェアプログラムで実現することもできる。このソフトウ
ェアプログラムの内容を図12に示す。図12に示すプ
ログラムは汎用のパーソナルコンピュータやワークステ
ーション内のハードディスクに記憶され、CPUにより
実行される。したがって、図12のソフトウェアプログ
ラムは説明の便宜上、機能表現を行っているが、実際に
はCPUが実行可能なプログラムの言語で作成される。
また、CD−ROMやフロッピーディスクのような携帯
用記録媒体に図12のソフトウェアプログラムを記録し
ておき、上記汎用コンピュータに実装してもよい。
【0048】図12を参照してコンピュータの情報処理
の内容を説明する。一例として、ビデオカメラにより撮
影された動画像は、たとえば、MPEGのようなファイ
ルの形態で汎用コンピュータ内のハードディスクに記憶
されているものとする。
【0049】図12において、CPUはハードディスク
に記憶された動画像の先頭部分の静止画像を読み取り
(入力し)、外枠の画像を抽出し、内部メモリに記憶す
る(ステップS10→S20)。なお、初期状態ではス
テップS10〜S20の処理のみが繰り返され、一定時
間分(m画面分)の画像抽出が行われる。
【0050】一定時間が経過すると、CPUは第1実施
形態で説明した画像処理方法にしたがって、過去のm列
分の抽出画像を使用して記憶再生画像をメモリ上に作成
する(ステップS40)。続いて、図7を参照して説明
した画像処理方法にしたがって、拡張視野画像をメモリ
上に作成する(ステップS50)。
【0051】CPUは作成された拡張視野画像と、現時
点で入力された画像(ステップS10で入力された画
像)とをメモリ上で合成する。合成された画像は表示装
置に表示出力される(ステップS60→S70)。CP
Uは、時刻を計数するためのソフトカウンタを更新して
手順をステップS10に戻す(ステップS80→S1
0)。以下、キーボード等からユーザの停止の指示があ
るか、あるいは動画像ファイルからの読み取りが終了す
るまで、ステップS10〜S80の処理が繰り返し実行
されて、合成された拡張視野画像が表示装置に表示され
る。
【0052】上述の実施形態の他に次の実施形態を実施
することができる。
【0053】1)上述の実施形態では、ビデオカメラに
より撮影される動画像を構成する静止画像は、矩形形状
をしている例であるが、矩形に限らず、撮影手段の撮影
画面の形状に応じて、抽出する外周辺部の形状を適宜、
定めればよい。
【0054】2)上述の実施形態では、視野を拡張する
ために、過去の入力静止画像を使用して記憶再生画像を
作成している。しかしながら、記憶再生画像、あるいは
拡張視野部分の画像のみを他の画像処理に使用してもよ
い。
【0055】3)本発明では画面中の被写体が移動ある
いは拡大すれば拡張視野画像を作成することができる。
このように被写体の位置や大きさが変化する例としては
ビデオカメラ等の画像入力手段側の移動、被写体の移
動、画像入力手段の光学系のズーム機能による視野の変
動が挙げられる。
【0056】
【発明の効果】本願発明者は、動画像の視野が変化する
と、その変化部分は動画像を構成する静止画像の外周辺
部に現れたり、外周辺部から消失することに着目し、本
発明では、複数時点の静止画像の外形枠の画像を記憶
し、複数時点の外周辺部の画像を使用して、記憶再生画
像を作成する。これにより、現時点では視野から外れた
画像についても、作成された記憶再生画像により補完で
きる。
【0057】さらに、本発明では視野から外れた画像を
記憶再生画像から作成することにより、視野から外れた
部分の画像のみを他の画像処理に使用したり、入力した
画像と合成することで、あたかも視野を拡張した画像を
得ることできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記憶再生画像の作成を説明するための
システム構成図である。
【図2】作成された拡張視野画像の一例を示す説明図で
ある。
【図3】本発明第1実施形態のシステム構成を示すブロ
ック図である。
【図4】記憶する画像、および記憶領域中のその画素配
列を示す説明図である。
【図5】記憶再生画像の作成方法を説明するための説明
図である。
【図6】画像入力装置の移動と視野の変化を示す説明図
である。
【図7】本発明の拡張視野画像の作成を説明するための
システム構成を示すブロック図である。
【図8】記憶再生画像の作成方法を説明するための説明
図である。
【図9】マッピング方法を説明するための説明図であ
る。
【図10】本発明のシステム構成を示すブロック図であ
る。
【図11】拡張視野画像および合成画像を作成する方法
を説明するための説明図である。
【図12】本発明のプログラムの処理内容を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
101 画像入力装置 102 タイミング制御部 103 画像記憶装置 104 画像入力処理部 105 記憶再生画像作成部 106 拡張視野画像作成部 107 拡張視野合成部 108 画像出力部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横山 和則 茨城県土浦市真鍋新町11−7 総合病院 土浦協同病院内 (72)発明者 福与 恒雄 東京都文京区本郷2−12−2 有限会社 新興光器製作所内 審査官 新井 則和 (56)参考文献 特開 平5−191902(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 3/00 400

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体を撮影した動画像を時系列的な静
    止画像の形態で入力する画像入力手段と、 当該入力された静止画像の中の外周辺部の画像を抽出す
    る画像抽出手段と、 当該抽出された外周辺部の画像を時系列的に記憶する記
    憶手段と、 当該記憶された過去、複数時点の画像を使用して記憶再
    生画像を作成する記憶再生画像作成手段と、 前記記憶再生画像を任意の形状に変換した拡張視野画像
    を作成する拡張視野画像作成手段と、 当該作成された拡張視野画像の前記任意の形状の中抜き
    部分と同じ形状の現時点の静止画像を、前記画像入力手
    段から入力して前記拡張視野画像の中抜き部分に合成す
    る合成手段とを具え、時系列的に記憶された外周辺部の
    画像を現時点の静止画像の周りにリアルタイムで展開す
    ることで動画像の擬似的な広視野化を実現したことを特
    徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像処理装置におい
    て、前記記憶再生画像作成手段は前記記憶再生画像を作
    成する際に前記記憶された画像を撮影時刻順に前記記憶
    再生画像の画素の各行に配列することを特徴とする画像
    処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の画像処理装置におい
    て、前記記憶再生画像作成手段は、前記記憶再生画像を
    作成する際に、テクスチャマッピング法を使用すること
    を特徴とする画像処理装置。
  4. 【請求項4】 被写体を撮影した動画像を時系列的な静
    止画像の形態で入力する画像入力ステップと、 当該入力された静止画像の中の外周辺部の画像を抽出す
    る画像抽出ステップと、 当該抽出された外周辺部の画像を時系列的に記憶する記
    憶ステップと、 当該記憶された過去、複数時点の画像を使用して記憶再
    生画像を作成する記憶再生画像作成ステップと、 前記記憶再生画像を任意の形状に変換した拡張視野画像
    を作成する拡張視野画像作成ステップと、 当該作成された拡張視野画像の前記任意の形状の中抜き
    部分と同じ形状の現時点の静止画像を、前記拡張視野画
    像の中抜き部分に合成するステップとを具え、時系列的
    に記憶された外周辺部の画像を現時点の静止画像の周り
    にリアルタイムで展開することで動画像の擬似的な広視
    野化を実現したたことを特徴とする画像処理方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の画像処理方法におい
    て、前記記憶再生画像作成ステップでは前記記憶再生画
    像を作成する際に前記記憶された画像を撮影時刻順に前
    記記憶再生画像の画素の各行に配列することを特徴とす
    る画像処理方法。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の画像処理方法におい
    て、前記記憶再生画像作成ステップでは、前記記憶再生
    画像を作成する際に、テクスチャマッピング法を使用す
    ることを特徴とする画像処理方法。
  7. 【請求項7】 画像処理装置により実行するためのプロ
    グラムを記録した記録媒体において、前記プログラム
    は、 被写体を撮影した動画像を時系列的な静止画像の形態で
    入力する画像入力ステップと、 当該入力された静止画像の中の外周辺部の画像を抽出す
    る画像抽出ステップと、 当該抽出された外周辺部の画像を時系列的に記憶する記
    憶ステップと、 当該記憶された過去、複数時点の画像を使用して記憶再
    生画像を作成する記憶再生画像作成ステップと、 前記記憶再生画像を任意の形状に変換した拡張視野画像
    を作成する拡張視野画像作成ステップと、 当該作成された拡張視野画像の前記任意の形状の中抜き
    部分と同じ形状の現時点の静止画像を、前記拡張視野画
    像の中抜き部分に合成するステップとを具え、時系列的
    に記憶された外周辺部の画像を現時点の静止画像の周り
    にリアルタイムで展開することで動画像の擬似的な広視
    野化を実現したたことを特徴とする記録媒体。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の記録媒体において、前
    記記憶再生画像作成ステップでは前記記憶再生画像を作
    成する際に前記記憶された画像を撮影時刻順に前記記憶
    再生画像の画素の各行に配列することを特徴とする記録
    媒体。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載の記録媒体において、前
    記記憶再生画像作成ステップでは、前記記憶再生画像を
    作成する際に、テクスチャマッピング法を使用すること
    を特徴とする記録媒体。
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