JP3172751U - カーリング用印判 - Google Patents

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Abstract

【課題】カーリング競技における得点、経過、結果及びその他の事項を記録する被記録体を簡単に作成でき、コスト高を招くことなく、押印の際に所望の押印位置へ正確に位置合わせすることが容易なカーリング用印判を提供する。
【解決手段】媒体表面に押印してカーリング競技用の被記録体を作成するためのカーリング用印判であって、カーリング競技におけるリンクの図形の印面が形成された第1の領域と、第1の領域に隣接しており、カーリング競技における得点、経過、結果及びその他の事項を記録する欄の印面が形成された第2の領域とを有する印面部材と、この印面部材が一方の表面上に貼り付けられた印判基体とを備えている。
【選択図】図1

Description

本考案は、紙面等の媒体表面に押印して、カーリング競技の得点、経過、結果及びその他の事項を記録する被記録体を作成するためのカーリング用印判に関するものである。
近年、カーリング競技人口が増えつつあり、そのカーリング競技における得点、経過、結果及びその他の事項を記録する被記録体の必要性が高まっている。この種の被記録体は、例えば、カーリング競技のスコアブックとして使用したり、カーリング競技の試合、練習又は授業のときの作戦内容及び試合進行状況を記録し作戦を議論する際に使用されるものである。
特に、何も記載されていない白紙の紙面等に押印するのみで、この種の被記録体を容易に作成することができるカーリング用印判が要望されている。しかしながら、カーリング競技用のこの種の被記録体を作成するための印判は、存在しない。
カーリング競技用の印判ではない一般的な印判として、特許文献1には、紙面の縦横方向に対して印影が正しい位置に正しい向きで押印することができる角型印判が提案されている。
この特許文献1に記載の角型印判は、角型の外筒内に印字体を上下スライド自在に収容し、かつバネにより印字体を上方へ付勢し、印字体を押し下げ操作することにより印字体が紙等の被印字体と当接して押印を行うものである。この角型印判によれば、押印する際に外筒の端面を紙等の被印字体に接触させると、外筒に設けたリブや指標線などの表示部から、外筒内の印字体の印字範囲を視認でき、押印枠や所望の押印位置へ正確に位置合わせして押印できる。
特開2007−283535号公報
ところで、印判には、使用時にインクを含有するスタンプ台のインクを印面に付けて紙面等に押印するゴム印判と、インクが浸透する印面の裏面にインク吸蔵体を配置させてスタンプ台を用いることなく押印できる浸透型印判とが存在する。ゴム印判は構造が簡単であるため廉価であり広く使われている。一方、浸透型印判はスタンプ台が不要であるため使い勝手が良いが、一般的に構造が複雑であるため高価となる。
特許文献1に記載の角型印判は、押印位置へ正確に位置合わせして押印することができるが、浸透型印判でありしかも構成が複雑なため製造コストが高いという問題がある。もちろん、この印判はカーリング競技用のスコアブック等の被記録体を作成するためのカーリング用印判ではない。
従って、本考案は従来技術の上述した問題点を解消するものであり、本考案の目的は、カーリング競技における得点、経過、結果及びその他の事項を記録する被記録体を簡単に作成できるカーリング用印判を提供することにある。
また、本考案の他の目的は、コスト高を招くことなく、押印の際に所望の押印位置へ正確に位置合わせすることが容易なカーリング用印判を提供することにある。
本考案によれば、媒体表面に押印してカーリング競技用の被記録体を作成するためのカーリング用印判であって、カーリング競技におけるリンクの図形の印面が形成された第1の領域と、第1の領域に隣接しており、カーリング競技における得点、経過、結果及びその他の事項を記録する欄の印面が形成された第2の領域とを有する印面部材と、この印面部材が一方の表面上に貼り付けられた印判基体とを備えているカーリング用印判が提供される。
このカーリング用印判によれば、押印した際に、カーリング用リンクの図形(第1の領域)に隣接して、カーリング競技における得点、経過、結果及びその他の事項を記録する欄(第2の領域)が形成される。
印面部材は、少なくとも1つの角部を切り取った切り欠き部を含む角形形状を有していることが好ましい。このように、切り欠き部を設けることにより、押印の際、印面部材が存在せず、露出した印判基体の角部(偶部)を支点にして紙面等に位置を合わせして押印を行うことが可能となり、切り欠き部という簡単なかつ低コストの構成を設けるのみで、所望の押印位置へ正確に位置合わせることが容易にでき、かつ安定した押印をすることができる。また、切り欠き部を有するため、押印の際、印面の向きを簡単に確認することができ、天地逆の押印を防止することができる。
切り欠き部は、印面部材の第2の領域が形成された側の角部に設けられていることが好ましい。このように切り欠き部が、第2の領域に設けられているので、第1の領域のカーリング用リンクの図形はこの切り欠き部に影響されることなく形成できる。
印面部材の第2の領域の掘りの深さが第1の領域の掘りの深さよりも大きいことが好ましい。これにより切り欠き部と接する印面部材の厚みを抑えることができ、押印の際に切り欠き部と接する印面部材の端縁に付着したインクにより紙面が汚れることを防止することができる。
第1の領域と第2の領域とは、左右に並べて形成されていることが好ましい。これにより、上下方向より左右方向に長い矩形形状の印面となり、これは市販のスタンプ台の形状と一致するので、インク付けが容易にでき、かつ被記録体への記入が容易になる。
また、第2の領域は印面部材の正面視における左側に位置し、切り欠き部は印面部材の正面視における左下の角部に位置していることが好ましい。これにより、押印の際、右利きの使用者が印判基体の露出した角部で紙面等に位置を合わせることが容易にできる。
さらに、リンクの図形は、センターラインの両側に所定間隔でそれぞれ1本の補助線が設けられた図形である。これにより、ストーンの投げ位置等を直観的に記録することができる。
本考案によれば、カーリング競技における得点、経過、結果及びその他の事項を記録する被記録体を簡単に作成することができる。また、押印した際に、カーリング用リンクの図形(第1の領域)に隣接して、カーリング競技における得点、経過、結果及びその他の事項を記録する欄(第2の領域)が形成されるので、リンク上のストーンの位置を直観的に記録可能であり、得点、経過、結果及びその他の事項も所定の領域に簡単に記入可能となる。
さらに、印面部材は、少なくとも1つの角部を切り取った切り欠き部を設けることで、簡単なかつ低コストの構成を設けるのみで、押印の際に所望の押印位置へ正確に位置合わせることが容易にでき、かつ安定した押印をすることができる。また、切り欠き部を有するため、押印の際、印面の向きを簡単に確認することができ、天地逆の押印を防止することができる。
本考案の一実施形態におけるカーリング用印判の構成を概略的に示す斜視図である。 図1に示したカーリング用印判の構成を示す正面図である。 図1に示したカーリング用印判の構成を示す側面図である。 図1に示したカーリング用印判の構成を示す平面図である。 図4のA−A線断面図である。 図1に示したカーリング用印判の押印開始時の状態を示す斜視図である。 図1に示したカーリング用印判の印刷された印影を示す図である。 本考案の他の実施形態におけるカーリング用印判の構成及び印刷された印影を示す図である。
以下、本考案に係るカーリング用印判の実施形態について、図を参照して説明する。
図1は本考案の一実施形態におけるカーリング用印判100の全体構成を示しており、図2はこのカーリング用印判100を長手方向から見た形態(正面図)を示しており、図3はこのカーリング用印判100を短手方向から見た形態(側面図)を示しており、図4はカーリング用印判100を印面側から見た形態(平面図)を示している。
本実施形態におけるカーリング用印判100は、カーリング競技の試合、練習又は授業において、紙面等の媒体表面に押印して、カーリング競技における得点、経過、結果及びその他の事項を記録する被記録体、例えばスコアブック、を作成するためのものである。
図1〜図4に示すように、カーリング用印判100は、印面部材10と、印判基体20とを備える。このカーリング用印判100は、木製又は樹脂製の印判基体20の下面に天然ゴムからなる印面部材10を取り付けて構成されており、印判基体20の台部21の上面に一体的に形成された把持部22を手にもって、その印面表面にスタンプ台のインクを付け紙面等の媒体表面に押印するものである。
印面部材10は、カーリング競技における得点、経過、結果及びその他の事項を記録する欄の印面が形成された角形形状のものである。この印面部材10は、例えば、板状ゴムからなり、印面に第1の領域11と、第2の領域12と形成されている。第1の領域11と第2の領域12とは、左右に並べて隣接して形成されている。また、第1の領域11には、外枠11aとカーリング用リンクの図形13とが形成されている。第2の領域12は、得点、経過、結果及びその他の事項を記録する欄12aが形成されている。また、第2の領域12には、1つの角部を切り取った切り欠き部12bを有している。この例において、第2の領域12の左下の角部を斜めに切り取った切り欠き部12bが形成されている。即ち、第2の領域12は印面部材10の正面視における左側に位置し、切り欠き部12bは印面部材10の正面視における左下の角部を斜めに切り取って形成されている。このように、押印の際、切り欠き部12bを設けることにより、その部分に印面部材10が存在せず、露出した印判基体20の角部21aを支点にして紙面等の媒体表面に位置を合わせして押印を行うことができる。
第1の領域11に形成されたカーリング用リンクの図形13は、例えば、ストーンを投げ入れる同心円からなるハウス13aと、ティーライン13bと、センターライン13cと、補助線14a及び14bとを有する。また、第1の領域11の外枠11aの上下両辺(図4参照)は、バックラインとして利用することができる。さらに、第1の領域11の外枠11aの左右両辺(図4参照)は、サイドラインとして利用することができる。なお、ティーライン13bとセンターライン13cとの交点がハウス13aの中心となる。
第2の領域12の欄12aには、例えば、「 年 月 日」、「試合」、「スコア○ − ○」、「ラストストーン」、「○ スキップ サード」、「セカンド リード」、「投目」、「ショットは?」、及び「なぜ?」という文言が形成されている。
印判基体20は、例えば、木製又は樹脂製であり、印面部材10を貼り付けるための台部21と、これに一体化された把持部22とからなる。台部21は、印面部材10と同じ大きさ、又は印面部材10よりわずかに大きく形成された底面を有し、この底面に印面部材10が接着剤又は接着層を介して固着されている。把持部22は、押印時に保持しやすい任意の形状に形成されている。
図5は、図4のA−A線断面を示している。図5から明らかのように、印面部材10の第2の領域12の掘りの深さ(ゴム印の高さ)が第1の領域11の掘りの深さ(ゴム印の高さ)よりも大きい。このように、切り欠き部12bと接する印面部材10の厚みを抑えることができ、押印の際に切り欠き部12bと接する印面部材10の端縁に付着したインクにより紙面等が汚れることを防止することができる。
図6はカーリング用印判100の押印開始時の状態を示している。図6に示すように、カーリング用印判100を用いて、紙面Pに押印する際に、印面にインクが付いている状態で、まず印判基体20の台部21の角部21aを紙面Pの所定位置に押し付け、そして、印面を紙面Pに接触させ押印する。図7は押印により形成された印影を示している。図7に示すように、カーリング用印判100による印影は、左側に印面の第1の領域11のカーリング用リンクの図形13が形成され、これに隣接する右側に印面の第2の領域12の得点、経過、結果及びその他の事項を記録する欄が形成されている。これにより、左側のカーリング用リンクの図形13に書き込んだストーンの位置を見ながら、右側に得点、経過、結果及びその他の事項の記入を容易に行うことができる。
以上説明したように本実施形態によれば、印面には互いに隣接して左右に第1の領域11と、第2の領域12とが形成されており、第1の領域11には外枠11aとカーリング用リンクの図形13との印面が形成され、第2の領域12には得点、経過、結果及びその他の事項を記録する欄の印面が形成されているため、紙面等に押印して形成される。これにより、印影にリンク上のストーンの位置を直観的に記録することができ、得点、経過、結果及びその他の事項も所定の欄に簡単に記入することができる。また、押印の際、切り欠き部12bを設けることにより、その部分に印面部材10が存在せず、露出した印判基体20の角部21aを支点にして紙面等に位置を合わせして押印を行うことが可能となり、簡単な低コストの構成で、所望の押印位置へ正確に位置合わせることが容易にでき、かつ安定した押印をすることができる。また、切り欠き部を有するため、押印の際、印面の向きを簡単に確認することができ、天地逆の押印を防止することができる。
さらに、印面部材10の第2の領域12の掘りの深さが第1の領域11の掘りの深さよりも大きいため、切り欠き部12bと接する印面部材10の厚みを抑えることができ、押印の際に切り欠き部12bと接する印面部材10の端縁に付着したインクにより紙面等が汚れることを防止することができる。
さらにまた、第1の領域11と第2の領域12とは、隣接して左右に並べて形成されていることで、上下方向より左右方向に長い矩形形状の印面となり、これは市販のスタンプ台の形状と一致するので、インク付けが容易にでき、かつ被記録体への記入が容易になる。
さらに、第2の領域12は印面部材10の正面視における左側に位置し、切り欠き部12bは印面部材10の正面視における左下の角部を切り取って形成されていることで、押印の際、右利きの使用者が印判基体20の露出した角部21aで紙面等に位置を合わせることが容易に行える。
さらに、カーリング用リンクの図形13において、センターライン13cの両側に所定間隔でそれぞれ1本の補助線14a及び14bが設けられていることで、ストーンの投げ位置等を直観的に記録することができる。
なお、上述した実施形態においては、図7に示すように、印面部材10の第2の領域12に、「 年 月 日」、「試合」、「スコア○ − ○」、「ラストストーン」、「○ スキップ サード」、「セカンド リード」、「投目」、「ショットは?」、及び「なぜ?」という文言が形成されているものについて説明したが、本考案はこれに限定されるものではない。例えば、必要に応じてこれら文言を増減するようにしてもよい。また、上記以外の文言を形成してもよい。
図8は本考案の他の実施形態におけるカーリング用印判100Aの構成を概略的に示している。図8(a)はカーリング用印判100Aの印面側から見た状態(平面図)を示している。図8(b)はカーリング用印判の印刷された印影(即ち、紙に印字した模様)を示している。
図8に示すように、印面部材10の第2の領域12に、「 年 月 日」、「試合」、「スコア○ − ○」、「ラストストーン」、「投目」、「ショットは?」、及び「なぜ?」という文言の欄12Aが形成されている。この場合、文言の行数が少ないので、例えば、図8(a)中の破線Lに示すように、切り欠き部12bを大きくすることができる。なお、カーリング用印判100Aの各部の構成は、第2の領域12に形成された文言以外は前述したカーリング用印判100と同様であるため、詳細な説明を省略する。
以上述べた実施形態では、カーリング用印判100及び100Aにおける印面部材10の第2の領域12に日本語の文言が形成された例を説明したが、本考案はこれに限定されるものではない。例えば、英語等の外国語で上記と同様な意味を有する文言を形成するようにしてもよい。
さらに、以上述べた実施形態では、カーリング用印判100及び100Aにおける印面部材10の下部に1つの角部を切り取った切り欠き部12bを有しているものについて説明したが、本考案はこれに限定されるものではない。例えば、印面部材10の上部に1つの角部を切り取った切り欠き部を形成するようにしてもよい。又は、印面部材10の上下の角部を1つずつ切り取って2つの切り欠き部を形成するようにしてもよい。この場合、押印の際、切り欠き部を設けることにより、その部分に印面部材10が存在せず、露出した印判基体20の上部又は下部の角部で紙面等に位置を合わせして押印を行うことが可能であり、より便利になる。なお、2つの切り欠き部が異なる形状を有するようにしてもよい。
また、以上述べた実施形態では、カーリング用印判100及び100Aにおけるカーリング用リンクの図形が、ストーンを投げ入れる同心円からなるハウス13aが下方に位置するものとしたが、本考案はこれに限定されるものではない。ハウス13aを上方に位置するようにしてもよい。
さらに、以上述べた実施形態では、カーリング用印判100及び100Aにおけるカーリング用リンクの図形13に、センターライン13cの両側に所定間隔でそれぞれ1本の補助線14a及び14bが設けられている例について説明したが、本考案はこれに限定されるものではない。補助線14a及び14bを設けなくてもよい。
本考案のカーリング用印判は、紙面等の媒体表面に押印して、カーリング競技のスコアブックを作成したり、カーリング競技の試合、練習又は授業のときの作戦内容及び試合進行状況を記録し作戦を議論する際に使用される被記録体を作成するために利用できる。
10 印面部材
11 第1の領域
11a 外枠
12 第2の領域
12a、12A 欄
12b 切り欠き部
13 カーリング用リンクの図形
13a ハウス
13b ティーライン
13c センターライン
14a、14b 補助線
20 印判基体
21 台部
21a 角部
22 把持部
100、100A カーリング用印判









Claims (7)

  1. 媒体表面に押印してカーリング競技用の被記録体を作成するためのカーリング用印判であって、
    カーリング競技におけるリンクの図形の印面が形成された第1の領域と、該第1の領域に隣接しており、カーリング競技における得点、経過、結果及びその他の事項を記録する欄の印面が形成された第2の領域とを有する印面部材と、
    前記印面部材が一方の表面上に貼り付けられた印判基体と
    を備えていることを特徴とするカーリング用印判。
  2. 前記印面部材は、少なくとも1つの角部を切り取った切り欠き部を含む角形形状を有していることを特徴とする請求項1に記載のカーリング用印判。
  3. 前記切り欠き部は、前記印面部材の前記第2の領域が形成された側の角部に設けられていることを特徴とする請求項2に記載のカーリング用印判。
  4. 前記印面部材の前記第2の領域の掘りの深さが前記第1の領域の掘りの深さよりも大きいことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のカーリング用印判。
  5. 前記第1の領域と前記第2の領域とは、左右に並べて形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のカーリング用印判。
  6. 前記第2の領域は前記印面部材の正面視における左側に位置し、前記切り欠き部は前記印面部材の正面視における左下の角部に位置していることを特徴とする請求項5に記載のカーリング用印判。
  7. 前記リンクの図形は、センターラインの両側に所定間隔でそれぞれ1本の補助線が設けられた図形であることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のカーリング用印判。
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