JP3172467U - 三相分離のできる遠心分離機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】遠心分離機100において原液から固形物を遠心分離する回転筒1は、原液が導入される注液部1aと、注液部1aを中心に水平方向に放射状に設けられ、回転筒1の外方に開口する開口部1cを有し原液への遠心力の負荷を行う遠心分離部1bと、を内部に備えている。開口部1cには、固形物を回収し回転筒1の外部に排出するための固形物回収部材2が設けられている。固形物回収部材2は、固形物が貯留される固形物溜まり2aと、固形物を回転筒1の外部に排出するための排出孔2bと、排出孔2bを開閉するピン2cと、ピン2cを回転筒1の外部より排出孔2b側に付勢するバネ2dと、を備えている。
【選択図】図4
Description
注液部に導入された原液が複数の遠心分離部に分配されて回転力が与えられるため、原液のすべりが発生しにくく効率的に遠心力を負荷することができ、固形物の分離効率を向上させることができる。
回転筒は、回転手段により上下から支持されているため、高回転での回転筒の振動を抑えることができる。これにより、従来の遠心分離機に比べ、より高速で原液の遠心分離を行うことができるようになり、従来の遠心分離機で原液から分離することができなかった微細な固形物も分離することができる。
回転筒に原液を導入する導入部材及び清浄液を回転筒の外部に排出する排出部材を、回転筒の回転軸上に設けているため、回転筒が高速回転中であっても回転筒への原液の圧送及び回転筒からの清浄液の排出がスムーズにできる。
以下、本考案の第1実施形態の遠心分離機について図を参照して説明する。なお、本考案は、以下の実施形態に限定されるものではない。
ここで、IN側ロータリージョイント4と後述する注液部1aに繋がる管状部1dとが導入部材に相当し、OUT側ロータリージョイント13と注液部1aに繋がる管状部1eとが排出部材に相当する。IN側ロータリージョイント4及びOUT側ロータリージョイント13は回転せず、管状部1d及び管状部1eは、IN側ロータリージョイント4及びOUT側ロータリージョイント13にそれぞれ回転可能に接続されている。
本実施形態では、断面矩形状の注液部1aの各辺から水平方向外方に向かって4つの遠心分離部1bが、隣接する遠心分離部1bが互いに直交するように形成されているが、注液部1aの形状、遠心分離部1bの数、形状、配置はこれに限定されるものではない。
ここで、「ピン2cに作用する遠心力」は、ピン2cに直接作用する遠心力と遠心分離部1bの原液から排出孔2bを介して作用する遠心力との和である。
上述のように、本考案の遠心分離機100によれば次に列挙する効果が得られる。
(1)回転筒1の回転数を変えることにより、装置を停止することなく遠心分離及び固形物の排出を切り替えることができ、連続的に運転することができる。これにより、固形物の掻き落としなどの作業も必要がなくなった。
(2)高速で振動が出にくい一体型の回転筒1を使用し、回転筒1内の内部を複数の遠心分離部1bで区画することにより、原液のすべりが発生しにくく効率的に遠心力を負荷することができ、固形物の分離効率を高くすることができる。
(3)回転筒1を上下からベアリング3で強固に支持することにより振動が出にくくなるため、より高速回転が可能になり、今までの遠心分離機で取りきれなかった微細な固形物も原液から分離することができる。
(4)回転筒1に原液を導入する導入部材であるIN側ロータリージョイント4及び清浄液を回転筒1の外部に排出する排出部材であるOUT側ロータリージョイント13を、回転筒1の回転中心と同軸に設けているため、回転筒1が高速回転中であっても回転筒への液の圧送及び回転筒からの液の排出がスムーズにできる。
以下、本考案の第2実施形態の遠心分離機について図を参照して説明する。なお、第1実施形態の遠心分離機と同様の構成については、同じ符号を付するとともに、説明を省略する。
遠心分離機200によれば、第1実施形態の遠心分離機100の効果に加えて、原液に含まれる油分などの清浄液よりも比重の小さい油成分を分離、回収することができるという効果を奏する。
1a…注液部
1b…遠心分離部
1c…開口部
1d…管状部
1e…管状部
2…スラッジ回収部材
2a…スラッジ溜まり
2b…排出孔
2c…ピン
2d…バネ
2e…傾斜部
2f…係止部
3…ベアリング
4…IN側ロータリージョイント
5…ポンプ
6…インバーターモーター
9…ボルト
12…バルブ
13…OUT側ロータリージョイント
14…遠心板
50…スクレパー
51…カバー
55…排出管
56…邪魔板
57…複式ロータリージョイント
57a…外側管部
100…遠心分離機
200…遠心分離機
Claims (6)
- 原液が導入され、固形物を遠心分離する回転筒と、
前記回転筒を上下から支持し、前記回転筒を水平方向に回転数を可変に回転させる回転手段と、
前記回転筒の回転軸上に設けられ、前記回転筒に原液を導入する導入部材と、
前記回転筒の回転軸上に設けられ、前記回転筒において固形物が遠心分離された清浄液を前記回転筒の外部に排出する排出部材と、を備えた遠心分離機であって、
前記回転筒は、導入部材と連通し原液が導入される注液部と、注液部を中心に水平方向に放射状に設けられ、前記回転筒の側面で外方に開口する開口部を有し、原液への遠心力の負荷を行う複数の遠心分離部と、を備え、
前記遠心分離部の開口部を覆って、前記遠心分離部において遠心分離された固形物が貯留される固形物溜まりと、前記固形物溜まりと連通し固形物を前記回転筒の外部に排出するための排出孔と、前記排出孔を開閉する開閉部材と、前記開閉部材を前記回転筒外部より前記排出孔側に付勢する付勢部材と、を備えた固形物回収部材が設けられ、
前記回転筒の回転数が増大し、前記開閉部材に作用する遠心力が前記付勢部材により前記開閉部材に負荷された付勢力を超えると、前記排出孔が開放され、遠心分離された固形物が前記回転筒の外部に排出されるように構成されたことを特徴とする遠心分離機。 - 前記固形物溜まりは、遠心分離された固形物を前記排出孔側に案内する傾斜部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の遠心分離機。
- 前記注液部の内部であって前記回転筒の回転軸上に、前記注液部に導入された原液が衝突する遠心板が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遠心分離機。
- 前記導入部材及び前記排出部材にロータリージョイントを用いることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載の遠心分離機。
- 前記注液部の内部であって前記回転筒の回転軸上に設けられ、前記回転筒を回転させたときに前記回転筒の回転軸近傍に集まる、清浄液よりも比重が低い油成分が、前記排出部材に流入することを防止する邪魔板と、
前記排出部材の内部に挿通されて、前記排出部材と2重管構造を形成し、前記邪魔板を貫通して前記注液部と連通し、前記油成分を前記回転筒の外部に排出する排出管と、を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1つに記載の遠心分離機。 - 原液を、比重に応じて油成分、清浄液、及び固体物の三相に分離する三相分離型であることを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれかに記載の遠心分離機。
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JP2011005746U JP3172467U (ja) | 2011-08-30 | 2011-08-30 | 三相分離のできる遠心分離機 |
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JP3172467U true JP3172467U (ja) | 2011-12-22 |
JP3172467U7 JP3172467U7 (ja) | 2013-10-31 |
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- 2011-08-30 JP JP2011005746U patent/JP3172467U/ja not_active Expired - Lifetime
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