JP3172447U - 焼き菓子可変成形装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】薄肉の成形菓子の製造において、水種生地を一対の金型にて焼成する上・下側の両面のスペース部が、2mm程度の微小の間隔で調整をする事ができる焼菓子可変成形装置を提供する。
【解決手段】下金型15を支持する支持台の焼板下2と、上金型5を支持すると共に支持台に揺動可能に連結されている揺動部材に焼板上1を備える。焼板上に取付けられる凸状部材21の端の両側面が、凹状部材22にテーパ状に形成されている所に取付けられ、支持台上の焼板下に凸状部材に嵌合のテーパ状の溝は、凹状部材に形成され、溝の底面を貫通するピン軸16は、部材から突き出しており、一端が支持台の焼板下の下面に当接していると共に,他端はピン軸の端に係止され連結部を下方に付勢するバネ26がピン軸に嵌挿される。バネの力に抗してピン軸の端面を押し上げると連結部が上方に移動する。
【選択図】図5

Description

本考案は、小麦粉を主原料とする水種生地を1対の金型に閉じこめて焼成する薄肉成形の焼き菓子可変成形装置に関する。モナカの皮に代表される可食がある。
モナカの皮の菓子は、上金型と下金型からなる一対の金型に水種生地を入れて焼成して製作される。 薄肉の焼き菓子の製作の場合は、薄肉の凹形状が形成される。
水種生地は、小麦粉を主原料とし,澱粉や糖分を添加した水溶液である。水種生地を一対の金型に流し込み、金型を閉じて加熱する。
金型の内部で水種生地が水蒸気発泡し、金型内のキャビティ(くぼみ)全体に水種生地が膨らむ。
水種生地内の水分含有量が、重量比で約5%以下に低下するまで加熱したのち、金型を開いて成型された薄肉の焼き菓子を取り出す。
金型を閉じて加熱を開始してから薄肉焼き菓子が焼成するまでに要する時間は、約1分から2分位にしたい!
金型には、水種生地から発生する水蒸気を金型外部に放出する為の孔や溝を設けている。
(たとえば、特許文献1:特開2003−284486号)
小麦粉を主原料として焼成される薄肉焼き菓子の肉厚は、食感で薄い方よく特許文献2(特開2004−89028号)でも約0.5mm〜8mmが好まれるとしている。
薄肉焼き菓子の肉厚は、一対の金型を閉じた時のキャビティ厚みで決定される。
考案が解決しょうとする課題
薄肉の焼き菓子の肉厚は、約0.5mm〜8mmが好まれるが、この技術分野において2mm以下の肉厚の薄肉焼き菓子を金型で焼成することは非常に難しい。
薄い肉厚の薄肉の焼き菓子を焼成するには、キャビティの厚みを小さくする必要があるがキャビティの厚みが小さいと、焼成時に金型の外へ水蒸気が逃げ難くなり、水種生地が蒸された状態となって十分に乾燥した薄肉焼き菓子が形成されない。
(なお、金型に設けられた水蒸気の放出用の孔や溝を、以下では「水蒸気孔」と称する。)また、十分に乾燥するまで焼成を続けると、生地が焦げてしまう欠点がある。
その対策として、水蒸気孔を多数に設ける、あるいは水蒸気孔の径を大きくすることが考えられるが水種生地が漏れ出ない様に、水蒸気孔は金型において薄肉の焼き菓子の縁に相当する部分に設ける必要があるため、水蒸気孔の個数や径サイズを変更しても、金型の中央部分で発生する水蒸気を効率よく放出することは出来兼ねる。
なお、2枚の金属の平板の間に水種生地を配し、金属平板を相互に押し付けると、2mm程度の肉厚の板状の菓子を得ることが出来る。
これは、2枚の金属平板の間から水蒸気が自由に方散出来るからである。しかしながら所要の形状に形成するために金型を用いると、先に述べた様に水蒸気を逃がす通路が限られるため、2mm以下の薄肉の焼き菓子を成形することは困難であった。
本考案は、上記の課題に鑑みて考案されたものである。
その目的は、可食容器に代表される薄肉の焼き菓子を製造する技術を提供する事にある。
課題を解決するための手段
本考案で、一対の金型の間に水種生地を閉じ込めて焼成する薄肉成形の「焼き菓子可変成形装置」を提供する。 それを次に述べる。
イ) 第1工程;一対の金型の間に水種生地を流し込み、一対の金型を閉じての加熱工程
ロ) 第2工程;金型内の水種生地が流動性を失った後であり、かつ弾力を失う前に金型 を開いて金型内から水蒸気を放出する工程
ハ) 第3工程;一対の金型を再び閉じて加熱する工程
ここで、第3工程において金型を閉じたときのキャビティの厚みを、第1工程において金型を閉じた時の厚みよりも小さくする。
前記の製造は、まず 第1工程で、水種生地をキャビティ全体へ膨張させる。
次いで第2工程で、一旦金型を開いて水蒸気を一気に放出する。
第2工程において金型を開くタイミングは、膨張した水種生地が流動性を失なつたあとであり、かつ 弾力を失う前である
弾力を失う前とは、持ち上げたときに形状を維持するほどには固化していない状態を意味する。そのような状態を実現するには、第1工程において金型を閉じてから第2工程において金型を開くまでの時間が、長くとも1分であることが好ましい。
なお 第2工程において「金型を開く」とは、膨張した水種生地の全面にわたって水蒸気が金型外部へ放出されればよいため、いずれか一方の金型のキャビティ面と水種生地の間に空隙が形成される程度の開度でよい。
次いで第3工程で、再び金型を閉じて水種生地を加熱する。第2工程で多くの水蒸気を放出しているので水種生地は蒸し焼き状態にならず、水種生地が焦げる前に硬化する。
ここで言う硬化とは、水種生地の水分が重量比で約5%以下、好ましくは3%以下となる状態を意味する。即ち、ここで言う硬化とは、焼きあがった状態を意味する。
第3工程において金型を再び閉じてから再び開くまでの時間は、長くとも1分であることが望ましい。
上記の方法は、焼成中に一旦、金型を開いて水蒸気を一気に放出するので、第3工程において焼成する際のキャビティの厚みを小さくしても水種生地が蒸し焼き状態にならず、速やかに固化する。即ち、第3工程において金型を閉じた時のキャビティの厚みを第1工程において金型を閉じた時のキャビティの厚みよりも小さくすることによって、2mm以下の薄肉成形焼き菓子を得ることが出来る。
なお、第1工程において完成品としての目標の厚みまで、金型を閉じてしまうと加熱による圧力が過度になり、巣孔が出来るなど、水種がキャビティ内に均一に広がらない。
本考案は、目標の厚みよりも大きいキャビティの厚みを自由に可変できる様にして金型を閉じた後に、一旦、金型を開いて水蒸気を乗々に放出し、その後に目標の厚みまで金型を閉じるという斬新な考えによる薄肉の 焼き菓子の可変成形装置にて対応する事である。
可食容器の場合、一対の金型は、凹形状の容器を形成するために必要であり、具体的には可食容器の容器外側面を形成する下金型の雌金型と可食容器の容器内側面を形成する上金型の雄金型からなる。
下金型の雌金型と上金型の雄金型のいずれか一方,あるいは 両方は、更に分割可能であってもよい。本明細書に言う「一対の金型」とは、可食容器の容器外側面を形成する雌金型(複数の金型が組み合わさって雌金型を構成してもよい)と、可食容器の容器内側面を形成する雄金型(複数の金型が組み合わさって雄金型を構成もよい)の組を意味する。
より広義には、一対の金型とは、薄肉成形焼き菓子の一方の面を成形する金型と他方の面を成形する金型の組を意味する。以下では、便宜上、雄金型を上金型と称し、雌金型を下金型と称する。
なお、金型の少なくとも一方には、薄肉の焼き菓子金型の縁に相当する部分に水蒸気孔(溝であってもよい)が設けられていてもよい。
第3工程におけるキャビティの厚みは、薄肉の焼き菓子の完成品としての肉厚(目標とする肉厚)に相当する。
第1工程におけるキャビティの厚みを、目標とする肉厚よりも大きくすることによって第1工程において水種生地が速やかにキャビティ全体に膨張する。
第2工程で水蒸気をいっきに放出した後に、第3工程において第1工程のときよりもキャビティの厚みを小さくして金型を閉じ、水種生地を厚み方向に加熱加圧するので、含有する気泡の径は小さいが(即ち、キメは細かいが)、非常に軽いサクサクした食感の薄肉の焼き菓子を製造することが出来る。
キャビティの厚みは、前記した様に金型を閉じた時に対向するキャビティ面の間の距離であり、薄肉の焼き菓子の肉厚を決める。
薄肉の焼き菓子には、その表面に凹凸などの模様が形成されることがある。薄肉の成形焼き菓子の肉厚とは、凹凸が形成されている場合には最も広い面積を占せめている表裏面間の距離を意味する。 キャビティの厚みについても同様である。
即ち、キャビティの厚みは、薄肉の焼き菓子全体で均一である必要はない。
一対の金型の同一の部位において、第3工程におけるキャビティの厚みが第1工程におけるキャビティの厚みよりも相対的に小であればよい。
第3工程において金型を閉じた時のキャビティの厚みは、2mm以下である事がよい。
本明細書は、前記した金型も開示する。金型は、キャビティと分割面との境界に分割面からキャビティへ斜めに下がる傾斜面がキャビティを一巡して形成されており、一対の金型を閉じた時に上金型の傾斜面と下金型の傾斜面がほぼ平行となることを特徴とする。
分割面とは、一対の金型を閉じたときにキャビティ面以外で対向する面を意味する。
なお、見切り面、パーテイング面、型面とも言う。
上記の金型は、キャビティを一巡する傾斜面を備えている。前記した第3工程においてキャビティの厚みが目標の厚みとなるまで金型を閉じたときに、双方の金型の傾斜面が接する。第1工程においては、目標の厚みよりも厚くなる様に金型を閉じる。
このとき、双方の金型の傾斜面の間に間隙が形成され、水蒸気が逃げ易くなる。
更に本明細書は、前記した製造法に適した製造装置も開示する。その製造装置は、一対の金型の間に水種生地を閉じこめて薄肉の成形菓子を焼成する装置であり、金型を閉じた時のキャビティの厚みが可変に出来ることを特徴とする。
装置は、下金型を支持する支持台と、上金型を支持すると共に支持台に揺動可能に連結されている揺動部材を持ち、揺動部材と支持台の連結部は、次の特徴を備えている。
イ) 連結部の支持台側に、先端の両側面がテーパ状に形成されている凸状部材(21) がとりつけられている。
ロ) 支持台上に、凸状部材(21)に嵌合するテーパ状の溝の凹状部材(22)が形成 されている。
ハ) 溝の底面を貫通するピン軸(16)が凸状部から伸びている。
ニ) 一端が支持台下面に当接していると共に、他端がピン軸のロッド先端に係止され連 結部を下方に付勢するバネ(26)はピン軸(16)に嵌挿されている。
ホ) バネの力に抗してピン軸の先端を押し上げると連結部が上方に移動する。
ここで、上方は、一対の金型上・下が離れる(方向)ことを意味する。
この装置は、バネの力に抗してピン軸(16)端面を押し上げることで、金型上・下が平行となるときのキャビティの厚みを、目標の厚みよりも大きくすることが出来る。
ピン軸を押し下げる力を弱めると、凸状部材(21)のテーパ状の面が凹状部材(22)のテーパの角度(θ)の溝に嵌合して位置決めされる。即ち、目標の厚みとなるように金型を閉じた時には、上金型と下金型が密に位置を合わせられる。
前記の装置は、バネの力に抗してピン軸の端面を押し上げた状態で金型を閉じて前記した第1工程を実施する。次いで揺動部材の焼板上(1)の支点A軸(7)を支点に時計方向に揺動させて上金型を開き、水蒸気を放散させる。次に、ピン軸を押し上げている力を弱め、再び上金型を閉じる。こうして第3工程が実施される。
考案の効果
一対の金型の間に水種生地を閉じこめて、薄肉の焼き菓子可変成形の製造装置で、
・ 一対の金型の間に水種生地を流し込み、一対の金型を閉じて加熱する第1工程と金型 内の水種生地が流動性を失なつた後で、かつ弾力を失う前に金型を開いて水蒸気を放 出する第2工程と、
・ 一対の金型を再び閉じて加熱する第3工程を含んでおり、
・ 第3工程において金型を閉じたときのキャビティの厚みが、第1工程において金型を 閉じたときのキャビティの厚みより小さくすることを特徴とするために、即ち、
イ)下金型(15)を支持する支持台の焼板下(2)と、上金型(5)を支持すると共に 支持台に揺動可能に連結されている揺動部材の焼板上(1)とを備えており、
ロ)揺動部材の焼板上と支持台の焼板下の連結部は、連結部の支持台側の焼板下に焼板上 の先端の両側面が、テーパ状に形成されて凹状部材(22)に取付けられ、
ハ)支持台上の焼板下に凸状部材(21)に嵌合するテーパ状の溝が凹状部材(22)に 形成されており、凹状部材の溝の底面を貫通するピン軸(16)が出ており、
ニ)一端が支持台の焼板下の下面に当接していると共に、他端はピン軸の端面に係止され て連結部を下方に付勢するバネ(26)がピン軸(16)に嵌挿され、
ホ)バネの力に抗してピン軸の端面を図示なき板カムにて板カム受け(24)を押し上げ ると連結部が、連続移動中にも金型を任意に随時に上下する事ができる構成であり、
よって、従来のものより薄い薄肉の成形焼き菓子を製造することが出来る為、サクサク した食感が増して食欲を倍加するのに効果がある。
本考案の 焼き菓子可変成形装置の 焼き型台(10)の側面図 本考案の 図1の平面図 本考案の 図1の断面C−C ;拡大図 本考案の 図1の断面B−B ;拡大図 本考案の 図2の断面A−A ;拡大図 本考案に使用の焼板上・下に使用の金型; (a)1対の上・下金型の断面図 (b) 下金型の 平面図 従来の 食用皮穀成形装置の概要図 従来の 成形装置に使用の 焼き型台(参考図) 従来の 成形装置の循環加熱装置の 焼き型台の取付(写真)
本考案の実施例を説明する。その前に従来に使用の装置の概略を説明する。
なお、図7から図9までは、従来使用されているものの事例の要部の概要を図示した。
図9は、従来に使用の食用皮穀焼成装置(30)の外観である。周囲に設置のコンベアー(35)があり、この回転のコンベアーに図7に示すお菓子材(原液供給)を焼き型台(10)に取付けられ、図9に示す(写真)様に焼板上(31A)を使用した焼板上の開度γ≒90度に開いている。
次に、本考案の薄肉の成形焼き菓子の 焼き菓子可変成形装置を説明する。
図1は、本考案に使用の 焼き型台(10)の側面図であって、
10は、上金型(5)を取付けの特殊鋳鉄で製作の焼板上(1)と下金型(15)を取付けの特殊鋳鉄で製作の焼板下(2)の主要部から構成されている。 なお、
イ) 上金型(5)は、薄肉の成形の焼き菓子を作る凸状面の鋼製にて作られ、菓子の 形状・デザインにより種別があり、目的により焼板上に取替える様になっている。
ロ) 焼板上(1)は、特殊鋳物にて製作で上金型(5)の装着・脱着がボルトにて出 来る構成になっている。
一端は、特殊鋳物で製作の嵌合レバー(9)に嵌合する鋼製の合せピン(4)が 、嵌合する構成になっている。
他端は、球A(6A)を持ち、鋳物にて製作の球取付け座(3)がボルト(12 )にて取りつけられている。
又、支点A軸(7)を焼板上に取付けの調整ねじ(14)が両側で螺合している。
ハ) 6Aは、焼板上(1)の回動を支点A軸を中心で行う時に使用の球(体)である 。
ニ) 2は、下金型(5)を取付けの特殊鋳鉄で製作の焼板下である。
前記の好適な装置を説明する。
図1(拡大図;図5参照)は、薄肉の焼き菓子の成形装置の焼板下(2)と支点A軸(7)を取付の凸状部材(21)で、A軸を芯にて揺動回動する焼板上(1)で構成されている焼き型台(10)である。
ピン軸(16)は、揺動部材の焼板上(1)に取付の凸状部材(21)に圧入されている。
図1のイ符号にて示すY軸方向にピン軸(16)は、移動する事が出来る。
焼き板下(2)には、下金型(15)が図示なきネジにて装着・固定されている。
また、焼板上(1)にも取付の上金型(5)が図示なきネジにて装着・固定されている。揺動部材の焼板上(1)が、揺動する場合に一対の上金型・下金型がY軸方向に平行的に一体嵌合にて移動する構造になっている。 すなわち、
本考案の焼き菓子可変成形装置には、焼板下(2)と焼板上(1)の連結部に下記に示す特異な構成する特徴をもっている。
連結部は、蝶番の役目をする支点A軸(7)を持つ部品があり、
連結部の支持台側の焼板下(2)に、凹状部材(22)の凹部の両側面がテーパ状に形成されているところへ凸状部材(21)が嵌合して取付けられている。
凸状部材(21)は、図5の紙面に垂直な方向にのびていて(図3;参考併用)、支点A軸(7)は、焼板下(2)に調整ネジ(14)にて固定され、支点A軸(7)と凸状部材(21)とは支点A軸の(7)の軸径にて嵌合する。
また、焼板下(2)上に、凸状部材に嵌合するテーパ状の溝の凹状部材(22)が図示なきボルトにて装着固定されている。なお、当然ながら凹状部材(22)のテーパ状の溝も図5に垂直方向に伸びている。
凸状部材(21)にピン軸(16)が圧入され、凸状部材の端面からピン軸(16)が出ている。なお、ピン軸は、テーパ溝の底面を貫通しており、焼板型の下方まで伸びている。ピン軸の端には、ナット(13)が固定され、バネ(26)も嵌挿されている。
バネには、一端が焼板下の下面にバネ受上(23)が当接しており、他端はピン軸(16)の端面にナット(13)によって係止されている。
焼板下(2)とナット(13)の間のバネは、板カム受け(24)を介して、支点A軸(7)と一体に構成された凸状部材(21)/連結部を下方へ付勢している。
バネの付勢力によって、凸状部材(21)のテーパ状の側面が凹状部材(22)のテーパ溝(22)と嵌合し、支点A軸(7)は、正確に位置決めされる。
よって、このとき、上金型(5)と下金型(15)が正確に位置決めされる。
図示なき板カムにて板カム受け(24)に力を作用させて、バネ力に抗してピン軸(16)を上側へ押上げると支点A軸(7)が上方に移動する。
このとき、揺動部材に相当する焼板上(1)に固定された上金型(5)は、上方に平行に移動し、焼板下(2)に固定装着されている下金型(15)から離間する。
焼き菓子可変成形装置は、ピン軸(16)を上下させる事で、一対の上・下金型がY軸方向に平行移動となるので金型間の距離、キャビィティの厚みを連続的に変更が出来る。
本考案の装置は、凸状部材(21)に嵌合するテーパ状の溝の凹状部材(22)に嵌合した時にキャビィティの厚みが目標の厚みとなる様に設計的に構成されている。
従って、前にのべた第3工程においてキャビィティの厚みを小さくしたい時は、凸状部材に嵌合するテーパ状の先端がテーパ溝に嵌合し、上下の金型が正確に位置合せされる。
本考案の装置は、バネ力に抗してピン軸(16)の端面を押上げた状態で、金型(15,5)を閉じて前記した第1工程を実施する。 次いで、揺動部材の焼板上(1)を揺動させて上金型(5)を開き、水蒸気を拡散させる。 次に、ピン軸(16)を押上げている力を弱め、再びに上金型(5)を閉じる。 こうして第3工程が実施される。
この本考案の装置は、キャビィティの厚みを変更することが出来ると共にキャビィティの厚みを目標の厚みにするときには、一対の金型が正確に位置合せされる。
従って、前述したモナカ皮(薄肉焼き菓子)の製造に適している。
本考案は、モナカ皮に限らず、小麦粉、澱粉を主原料とし、金型によって所望の形状に焼成される様々な薄肉の成形焼き菓子に適用することが可能である。
また、本考案によって製造される薄肉の成形焼き菓子は、小さくカットされて、いわゆる「クランチ(ポリポリ かんで食べること)」として用いられることがあってもよい。
以上、本考案の具体例を説明したが、これらは例示に過ぎず、実用新案の請求の範囲を限定するものではない。請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様ざまに変形、変更したものが含まれる。
なお、上記したキャビィティの厚み(図示なき第1の厚みD1、第2の厚みD2、D1>D2)は、モナカ皮の底部全体に亘って均一でなくてもよい。
また、第2の厚みD2(完成品である薄肉の完成成形の焼き菓子の厚みに相当する)は、2mm以下(図示なき、使用の板カム山の高さを(設計)調整とすることで)にも出来る。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独で、あるいは 各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項の記載の組合せに限定されるものではない。
本明細書または図面に例示した技術は、複数目的を同時に達成しえるものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
以下に、本考案の特異なところの考案の構成を具体的に以下に列記したい。
図1は、本考案の薄肉の成形焼き菓子の装置を示す。
支持台になる焼板下(2)と揺動部材の焼板上(1)とを連結し、蝶番の役目を兼務する支点A軸(7)は、ピン軸(16)をY軸方向に図示なき板カムを使用して板カム受け(24)にてバネ(26)を介して目標とする変位(リフト)を焼板上と焼板下を互いに平行に引き離すことが出来る。
なお、焼板上(1)に上金型(5)を、焼板下(2)に下金型(15)を各々図示なきボルトにて脱着容易に構成されている。
一方、焼板上(1)を焼板下(15)に固定するためには、焼板上に押えカラー(19)を圧入してある。また押えカラーには、合せピン(4)が嵌合レバー(9)に圧入されたローラ ピン(29)に嵌合せるローラ(28)の外側に取付けられる。
嵌合レバー(9)は、焼板下(2)に間接的に支点B軸(8)にサポートされた構成になっている。なお、支点B軸は調整ネジ(14)にてY軸方向には調節ネジ(14)にて位置決めされる。
なお、焼板上と焼板下が、Y軸方向に平行移動させるため、嵌合レバー(9)の支点B軸は、図示のごとくローラ(28)の軸芯との関係をX軸とY軸とにズレを生じるように、(X1、Y1)と(X2、Y2)の位置にて選定している。
勿論、支点A軸とB軸の間の距離(寸法)は、製造的制約からXに撰定している。なお、支点A軸は、金型の合せの 焼板から(Y1、X1)の距離寸法に選定されている。
支持台の焼板下(2)には下金型(15)が、図示なきボルトなどにて固定されている。揺動部材の焼板上(1)には、同様に上金型が、図示なきボルトなどにて固定されている。
支点A軸(7)は、揺動部材の焼板上(1)の蝶番の役目をする。
支点A軸(7)は、凸状部材(21)に圧入されたピン軸(16)をバネ受下(24)で図示なき板カムにてピン軸に嵌合せるバネ(26)に抗して上側へ押上げることで、支点A軸(7)を板カムのリフト(HX)より必要選定高さのY軸方向へ移動させることが可。
支点B軸は、嵌合レバー(9)のローラピン(29)を介して、支持台の焼板下(2)に焼板上(1)を支点A軸(7)に固定する凹状部材(22)を備えている。
なお、図1中の矢印は、ピン軸(16)のY軸方向の上・下方向を示めしている。
一方、支持台の焼板下(2)の他端には、切欠き部(2A)に嵌合レバー(9)を収納する凸起部の溝部(2B)に支点B軸(8)と嵌合せる2面溝(2C)を持っている。
「く字形状」した嵌合レバー(9)は、下側で支点B軸(8)と嵌合している。また、嵌合レバーは、「押えカラー(19)に嵌合の」合せピン(4)と嵌合せる箱型の中に「押えカラー(19)に嵌合」の合せピン(4)と嵌合のローラ(28)が両側にある。
又、支点B軸(8)は、Y軸方向のみ移動が出来る様に焼板下に長孔が製作されている。支点B軸の位置は、調節ネジ(14)にてY軸方向に任意の位置にて固定する為に使う。
なお、2ケのローラピン(29)の位置と支点B軸(8)との位置関係を図の如く、X軸とY軸にて選定している(例;X1,Y1の座標軸化にて位置を指定)のは、焼板上(1)と焼板下(2)を平行間隔に保持するために考慮して選定したためである。
焼板上(1)、焼板下(2)に取付けの図5の球A(6A)、球B(6B)、球B(6C)、は、図示なきレバーにて駆動する時に使う操作便利化のために球状の形状になっている。
従って、上記の様な形状・構成にする事により、従来の様に焼板上と焼板下に取付けの金型の合せ面の隙間を図示なき板カムの山の高さ(例;仮に所要の隙間1mmの時には、1mmのカム高さのものを使用して対応すればよい)の選定にて容易に平行移動を可能とし、焼成の途中でも金型内の水蒸気を除々に放出することによって、薄肉で非常に「軽いサクサク」した食感の薄肉成形焼き菓子を製造することが容易にできる効果がある。
1(揺動部材の)焼板上
2 焼板下
3 球取付け座 4 合せピン
5 上金型 5a キャビティ面 5b 分割面 5c 傾斜面
6 球 6A 球A 6B 球B
7 支点A軸 8 支点B軸
9 嵌合レバー
10 焼き型台
11 球取付け
14 調整ネジ
15 下金型 15a キャビティ面 15b 分割面
15c 傾斜面 15w 水蒸気溝
16 ピン軸
19 押えカラー
20 原液供給装置
21 凸状部材
22 凹状部材
23 バネ受上
24 板カム受け
25 加熱部
28 ローラ 29 ローラ ピン
30 食用皮穀焼成装置
31 焼板 31A 焼板上 31B 焼板下
35 コンベアー 36 取出し部
W 水種生地
θ (凸状部材の)テーパの角度
γ (焼板上の)開き角度
ΦD (ローラ ピンに嵌合の)カラーの直径
D1 (第1のキャビディの)厚み > D2 (第1のキャビディの)厚み
X 支点A軸と支点B軸の(水平方向の)距離
X1 支点B軸からローラ (X軸方向の)ピン軸芯までの距離
X2 支点B軸からローラ (X軸方向の)ピン軸芯までの距離
Y1 支点B軸からローラ (Y軸方向の)ピン軸芯までの距離
Y2 支点B軸からローラ (Y軸方向の)ピン軸芯までの距離
H1 支点A軸から焼板上の合せピン(4)の芯までの(垂直方向の)距離
H2 支点A軸から焼板下の支点B軸の芯までの距離
HX (図示なき板カムの)リフト
R1 支点B軸からの半径
R2 支点B軸からの半径

Claims (3)

  1. 一対の上・下金型の間に水種生地を閉じ込めて焼成する薄肉の焼き菓子成形装置で、
    ・ 一対の金型の間に水種生地を流し込み、一対の金型を閉じて加熱する第1工程と金型 内の水種生地が流動性を失った後で、かつ、弾力を失う前に金型を開いて水蒸気を放出 する第2工程と、
    ・ 一対の金型を再び閉じて加熱する第3工程を含んでおり、
    ・ 第3工程において金型を閉じたときのキャビディの厚みが、第1工程において金型を 閉じたときのキャビディの厚みより小さくするために、
    イ) 下金型を支持する支持台の焼板下と、上金型を支持すると共に支持台に揺動可能に 連結されている揺動部材に焼板上を備えており、
    ロ) 揺動部材の焼板上と支持台の焼板下の連結部は、連結部の支持台側の焼板下に、
    ハ) 焼板上に取付けの凸状部材の端の両側面が、凹状部材にテーパ状に形成されている 所に取付けられ、
    ニ) 支持台上の焼板下に凸状部材に嵌合のテーパ状の溝は、凹状部材に形成され溝の底 面を貫通するピン軸は、部材から突き出しており、
    ホ) 一端が支持台の焼板下の下面に当接していると共に,他端はピン軸の端に係止され 連結部を下方に付勢するバネがピン軸に嵌挿されており、
    ヘ) バネの力に抗してピン軸の端面を押し上げると連結部が上方に移動する
    ように構成されたことを特徴とする薄肉の焼き菓子可変成形装置。
  2. 一対の上・下金型の間に水種生地を閉じ込めて焼成する薄肉の焼き菓子成形装置で、
    ・ 一対の金型の間に水種生地を流し込み、一対の金型を閉じて加熱する第1工程と金型 内の水種生地が流動性を失った後で、かつ、弾力を失う前に金型を開いて水蒸気を放出 する第2工程と、
    ・ 一対の金型を再び閉じて加熱する第3工程を含んでおり、
    ・ 第3工程において金型を閉じたときのキャビディの厚みが、第1工程において金型を 閉じたときのキャビディの厚みより小さくするために、
    イ) 嵌合レバーの支点B軸からの上・下側のローラ ピンの芯までのX軸、および軸の 座標軸(X1、Y1)および(X2、Y2)の位置にローラを併合し配設した、
    ことを条件としたことを特徴とする嵌合レバーを持つ薄肉の焼き菓子可変成形装置。
  3. 一対の上・下金型の間に水種生地を閉じ込めて焼成する薄肉の焼き菓子成形装置で、
    ・ 一対の金型の間に水種生地を流し込み、一対の金型を閉じて加熱する第1工程と金型 内の水種生地が流動性を失った後で、かつ、弾力を失う前に金型を開いて水蒸気を放出 する第2工程と、
    ・ 一対の金型を再び閉じて加熱する第3工程を含んでおり、
    第3工程において金型を閉じたときのキャビディの厚みが、第1工程において金型を閉 じたときのキャビディの厚みより小さくするために、
    イ) 支点A軸にて反時計方向に回動する揺動部材の焼板上に、取付けの上金型と支持台 になる焼板下に取付けの下金型に使用する一対の金型で、分割面および傾斜面に水 蒸気溝を設けた金型を併用する
    ことを特徴とする薄肉の焼き菓子可変成形装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017127208A (ja) * 2016-01-18 2017-07-27 ジャパンモールドシステム株式会社 食品焼成機及び成形食品の製造方法並びにこれにより製造した食品

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