JP3172300U - 簡易シーツ - Google Patents

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JP3172300U
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徳久 井原
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ベストプロダクツ株式会社
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Abstract

【課題】 肌触りがよく、多量の体液を瞬時に吸収すると共に、吸液後の積層物のずり落ちや体液の漏出がない、とりわけ分娩時の羊水等の体液処理に好適なシーツを提供する。
【解決手段】 本考案の簡易シーツ1は、吸水シート4の表面又は表裏両面に、それぞれ1〜8枚の吸水紙3を積層してなる積層物5の表面側をセルロース系不織布2で被覆し、積層物の裏面側を非透水性素材6で構成したシーツであって、該セルロース系不織布とそれに当接する吸水紙が、両者の当接面積の5〜50%を占める部分においてホットメルト接着剤7で貼合されていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本考案は、産科、婦人科等において分娩時に使用する羊水等の体液の吸液処理にとりわけ好適に用いられる簡易シーツに関する。
従来より、分娩の際に使用される羊水等の体液処理用シーツとしては、その用途上、一度に約500ccもの多量の体液を吸収、保持する機能が要求されている。かかる体液処理用シーツとして、例えば体液透過層と体液不透過層の間に吸水性ポリマーを主成分とする繊維状の吸収層を挟持したシーツが提案されている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、この場合、多量の体液を一気に吸収すると、当該シーツが20〜40度程度の傾斜勾配を持って使用される関係で、吸収層がその重みによってシーツの下部にずり落ち、シーツ中の吸収層のずり落ちた部分は吸液能が全くなくなるという問題がある。
また、吸液後の吸収層のずり落ちを防ぐ方法として、シーツ中央部付近にエンボス加工による少なくとも1本の圧縮された凹部を設ける方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。しかしこの場合も、体液の量が多くなると圧縮された繊維が解されて、吸液後の重みを持ちこたえられなくなって吸収層のずり落ちを防ぎきれず、この場合もその後の吸液能が大幅に低下するという問題があった。
特開2004−215958号公報 特開2003−070820号公報
そこで本考案は、肌触りがよく、多量の体液を瞬時に吸収すると共に、吸液後の積層物のずり落ちや体液の漏出がない、とりわけ分娩時の羊水等の体液処理に好適なシーツの提供を目的とする。
本考案者は、上記目的を達成するために鋭意研究した結果、セルロース系不織布と非透水性素材の間に、特定枚数の吸水紙と、それより高い吸水能を持った吸水シートよりなる積層物を配置すると共に、該セルロース系不織布とそれに当接する吸水紙を一部貼合することで、吸液後の積層物のずり落ちが防止できることを知見し、本考案を完成させたものである。
即ち、本考案のうちの第1の考案は、吸水シートの表面又は表裏両面に、それぞれ1〜8枚の吸水紙を積層してなる積層物の表面側をセルロース系不織布で被覆し、積層物の裏面側を非透水性素材で構成したシーツであって、該セルロース系不織布とそれに当接する吸水紙が、両者の当接面積の5〜50%を占める部分においてホットメルト接着剤で貼合されていることを特徴とする簡易シーツであり、第2の考案は、前記第1考案記載のセルロース系不織布がレーヨン不織布である簡易シーツである。
本考案において、吸水紙は医療用又は介護用に一般的に用いられるクレープ率5%以上の吸水紙であり、0.9%生理食塩水に対して自重の5〜15倍の吸水能を持つ吸水紙を用いるのが好ましい。また、吸水シートは、例えばパルプ繊維等の親水性繊維からなる強化吸水紙の間に、顆粒(粉末)状の吸水性樹脂を10〜100g/mの割合で挟持した吸水シートであり、吸水能が0.9%生理食塩水に対して自重の20倍以上、好ましくは30〜100倍、より好ましくは40〜90倍程度の吸水シートを用いるのが好適である。ここで、吸水紙の枚数は、1枚未満、即ち吸水紙なしの場合は多量の体液を瞬時に吸収することができす、体液がシーツ表面を流れ落ちて周辺を汚すことになる一方、吸水紙が8枚を超えるとシーツがゴワゴワして肌触りや装着感が悪くなる。
また、本考案で使用するセルロース系不織布とは、木材パルプやコットンリンターから作られたレーヨン繊維やコットン繊維、パルプ繊維等の親水性繊維を主材とし、必要に応じて薬品処理やバインダーを添加して不織布となしたものであり、中でも透水速度や肌触り、サラサラ感、経済性等の観点からレーヨン不織布が好ましい。更に、本考案で用いる非透水性素材は、素材中を水が通過しない非透水性であれば特に限定されないが、厚さ5〜50μmのポリエチレンやポリプロピレン等の疎水性の透明又は着色フィルムが好ましく、また透湿度2000〜20000g/m・日、厚さ5〜50μmのポリエチレン製通気性フィルムや、この通気性フィルムに不織布等を貼り合わせた複合フィルムでもよい。
本考案に係る簡易シーツは、上記の如く吸水シートの表面又は表裏両面にそれぞれ吸水紙を積層した積層物を用いるもので、ここで言う「積層」とは単に双方が重ね合わさっている状態を主として意味するが、双方が縫製、貼着、接着などの方法で固着されていてもよい。また、本考案では、積層物の表面側をセルロース系不織布で、裏面側を非透水性素材でそれぞれ被覆(構成)するのであるが、この場合の「被覆(構成)」とは単に重ね合わせたものが一般的であるが、周縁部はセルロース系不織布と非透水性素材をホットメルト接着剤やヒートシール等の方法で接着したものがよい。
また本考案の簡易シーツは、表面側のセルロース系不織布とそれに当接する吸水紙が、両者の当接面積の5〜50%、好ましくは10〜35%を占める部分においてホットメルト接着剤で貼合されているものである。この部分的な貼合は、吸水速度を適性に保持すると共に、シーツ中の積層物のずり落ち防止の観点から極めて重要な要件であり、当接面積に対する貼合面積の割合が5%未満の場合は多量の吸液による重みによって積層物がずり落ちてシーツとしての機能が損なわれる一方、貼合面積が50%を超えると体液等の吸収速度が低下してシーツの表面を吸収しきれなかった体液等が流れ落ちる結果となって周囲を汚すなど、衛生上の不都合を生じることとなる。尚、ホットメルト接着剤によるセルロース系不織布と積層物表面の吸水紙との貼合は、固形状のホットメルト接着剤を100〜200℃の温度で加熱溶融し、積層物表面の吸水紙上に、縦横いずれかの方向に帯状に吹き付けた後、その上からセルロース系不織布を当接しロール間を通過させて貼合するのが一般的である。
本考案においてホットメルト接着剤とは、熱可塑性の合成ゴムやポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ酢酸ビニル樹脂等の樹脂又は共重合樹脂を主成分とする有機溶剤を含まない100%固形分の接着剤である。このホットメルト接着剤を用いる理由は、乾燥工程が不要で生産性が高く、溶剤不使用のため作業環境にも優れるといった数々の利点を有するためである。
本考案の簡易シーツは、上記の如く吸液機能を有する積層物の表面側をセルロース系不織布で、また裏面側を非透水性素材で被覆したものであるが、非透水性素材の積層物に当接する面の反対側の面の一部に滑り止め用の両面テープ等の粘着材を貼着したものでもよく、この場合分娩台が傾斜したり、妊婦が激しく動いたりしてもシーツのズレが防止できるという効果を奏する。
尚、本考案は、1枚の吸水シートのみを用いることを前提としているのではなく、本考案の目的、効果を妨げない範囲で、複数枚の吸水シートを重ねた物の表面又は表裏両面に吸水紙を積層した積層物を用いても良いし、このような積層物を複数重ねた積層物の一方の面をセルロース系不織布で被覆し、他方の面を非透水性素材で被覆しても良い。また、かかる積層物において、本考案の目的、効果を妨げない範囲で、吸水紙や吸水シート中に、若しくはこれらの吸水紙間や吸水紙と吸水シートの間に、又は積層物とその被覆素材との間に消臭剤や芳香剤等を包含させても良いし、更に本考案の目的、効果を妨げない範囲で、吸水紙間若しくは吸水紙と吸水シートの間に、又は積層物とその被覆材との間に、不織布、織布、紙、フィルム、シート等の別の素材を介在させてもよいのは言うまでもない。また、本考案の簡易シーツの寸法は、基本的にはいかなるサイズでもよいが、通常の分娩台で使用する場合は横幅60〜150mm、縦長40〜120mm程度が好ましい。
本考案に係る簡易シーツによれば、体液は表面側の親水性に優れるセルロース系不織布を速やかに透過し、その下面の吸水紙に瞬時に吸収されると共に、余剰の体液は更に下面の吸水シートに吸収・保持されるため、一度に多量の体液が出てもシーツ表面を体液が流れ落ちることなく積層物中に即座に吸収されることから、ジメジメした肌触りが解消されるほか、体液が周囲に漏出したり周辺を汚したりすることもない。また、本考案の簡易シーツは、表面側のセルロース系不織布と、その下面の吸水機能を受け持つ積層物表面の吸水紙が部分的に貼合されているため、傾斜のある分娩台等で使用しても体液を吸収した積層物のずり落ちがなく、吸液能が維持できるという特段の効果を奏するものである。
は、本考案に係る簡易シーツの一例であって、吸水シートの表裏両面に吸水紙を積層した積層物を用いた簡易シーツの断面概略図である。
本考案を実施するための形態は次の通りであるが、これらは本考案を実施するための形態の一例に過ぎず、本考案はこれらの実施の形態に限定されるものではない。
(実施の形態)
図1は、本考案に係る簡易シーツの一例であり、該簡易シーツ1は、吸水シート4の表裏両面に吸水紙3を積層した積層物5の表面側にセルロース系不織布2を、裏面側に非透水性素材6をそれぞれ配し、セルロース系不織布と非透水性素材の周縁部を接合すると共に、セルロース系不織布と積層物表面の吸水紙を、帯状に縦方向に連続して塗布されたホットメルト接着剤7にて貼合したものである。
この場合、吸水シート4は、表裏の強化吸水紙の間に吸水性ポリマー(日本触媒(株)製嘉儀「アクアリック」)を40g/mの割合で散布し、熱圧ロールを通過させて一体化した、0.9%生理食塩水に対し自重の80倍の吸水量を有するシートを、吸水紙3は目付量27g/mでクレープ率18%の吸水紙(和光製紙製クレープ紙)を用いて積層物5となした。またセルロース系不織布2は、木材パルプからなるレーヨン繊維製の不織布(シンワ(株)製「リヨセル」)を、非透水性素材6は厚さ30μmのポリエチレンフィルム(福助工業(株)製)を用い、更にホットメルト接着剤7には合成ゴム系の固形接着剤(松村石油研究所製「モレスコメルト」)を使用し、セルロース系不織布2と積層物表面の吸水紙を部分貼合した。
また、簡易シーツの寸法は、横幅900mm、縦長600mmとし、シーツ周縁部のセルロース系不織布と非透水性素材を接着剤で接合した。
こうして作製した、セルロース系不織布と積層物表面の吸水紙との当接面積に対する貼合面積の割合(%)の種々異なるシーツについて吸水テストを行い、吸水状態とシーツ内部の積層物のずり落ちの有無を調べた結果を表1に示した。尚、吸水テストは、それぞれ作製したシーツを同一寸法の3mm合板上に置き、シーツ縦方向に角度が約30度になるよう傾斜させてセッチングした後、シーツの縦方向の傾斜上端部付近から500ccの水を一気に流した。ここで吸水状態とは、流した水が傾斜下端部に向かって流れ落ちる途中で全てシーツ中に吸液されたものを(○)、一部の水が吸収されず下端まで流れ出たものを(×)とした。また、この吸水テストにおいて、シーツ内部の積層物が全くずり落ちなかったものを(○)、少しでも下端に向かってずり落ちたものを(×)とした。
Figure 0003172300
上記表1から明らかなように、表面のセルロース系不織布と積層物表面の吸水紙が、両者の当接面積の5〜50%の割合で貼合されていると、積層物のずり落ちがなく、優れた吸水状態を保持することが確認できる。
本考案の簡易シーツは、医療や介護現場などのような衛生的に確実な処理が求められる現場において、発生する尿、血液、体液、薬液等の汚液の吸液処理用の簡易シーツとして好適で、中でも一度に多量の吸液能が要求されるお産の際の分娩台で妊婦の下に敷くシーツとしてとりわけ好適である。
1・・・簡易シーツ
2・・・セルロース系不織布
3・・・吸水紙
4・・・吸水シート
5・・・積層物
6・・・非透水性素材
7・・・ホットメルト接着剤

Claims (2)

  1. 吸水シートの表面又は表裏両面に、それぞれ1〜8枚の吸水紙を積層してなる積層物の表面側をセルロース系不織布で被覆し、積層物の裏面側を非透水性素材で構成したシーツであって、該セルロース系不織布とそれに当接する吸水紙が、両者の当接面積の5〜50%を占める部分においてホットメルト接着剤で貼合されていることを特徴とする簡易シーツ。
  2. 前記セルロース系不織布が、レーヨン不織布である請求項1記載の簡易シーツ。
JP2011005916U 2011-09-20 簡易シーツ Expired - Lifetime JP3172300U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016523639A (ja) * 2013-07-05 2016-08-12 マイナー, ルイースMINER, Louise 脱着式シーツ及び防水パッドシステム

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