JP3172009U

JP3172009U - 消臭、抗菌、防カビ、ホルムアルデヒド中和分解などの機能性鏡。

Info

Publication number: JP3172009U
Application number: JP2011005016U
Authority: JP
Inventors: 英之中川; 公二谷村
Original assignee: WIT CO.,LTD
Current assignee: WIT CO.,LTD
Filing date: 2011-08-10
Publication date: 2011-12-01
Anticipated expiration: 2021-08-10

Abstract

【課題】クラスタイオンを発生するセラミックを微細化して接着剤に混合し、鏡の裏面に塗布することで、消臭・防カビ等の効果を持つ様にした機能性鏡を提供する。
【解決手段】微弱放射線発生物質として、酸化トリウムを１６％含むセラミック粉体を焼成と粉砕を３回繰り返し成分混合を分散化させた粉体を、ミクロン微細化粉砕機で平均０．０６ミクロンまで粉砕し、５０％重量部をエポキシ樹脂５０重量部に混合し、接着剤を作製する。この接着剤を、例えば３００ｍｍ四方の鏡の裏に１００ｍｍ四方の大きさに、全重量５ｇの接着剤を塗布して、８０℃で１時間乾燥して該鏡を形成する。鏡から出るクラスターイオンの働きで、空気中の水成分を＋Ｈイオンと−ＯＨイオンに分解しそれらのラジカルイオンの働きで、消臭、抗菌、抗カビ、ホルムアルデヒド中和分解する。
【選択図】図１

Description

発明の詳細な説明

産業上の利用分野

本発明は、鏡そのものに、空気中の水分をクラスター化する機能性材を接着剤に混合し、鏡の裏などに塗布すれば、含まれている機能剤が、消臭、抗菌、防カビ、ホルムアルデヒド中和分解し、鏡を置いている部屋内を浄化することが出来る。
用途は、幅広く、ホテルの部屋内、洗面所、家庭内の各部屋内、家庭内洗面所、各トイレ内、また化粧台、手鏡など多くの分野での用途が考えられる。機能発生期間は、殆ど半永久的で、従来の消臭剤の散布など全く不要となる。

従来は、部屋内の消臭は殆ど全て消臭剤を部屋内に噴霧することが中心であり、鏡に消臭機能など持たせることは無かった。
また、最近の輸入家具から発生するホルムアルデヒドを中和分解など出来なかった。

発明が解決しようとする課題

従って本発明が解決しようとする課題は、空気中に含まれる水成分Ｈ２Ｏをクラスターイオンにより、＋Ｈイオンと−ＯＨイオンに分解し活性化させその働きにより消臭や抗菌、ホルムアルデヒドの中和分解など下記の化学式で実施される。
すなわち、
抗菌力：ＯＨラジカル＋ＯＨラジカル→抗菌力の高いＨ_２Ｏ_２
アンモニア：ＮＨ_３＋６０Ｈラジカル→無臭窒素Ｎ２＋６Ｈ_２Ｏ
ホルムアルデヒド：ＨＣＨＯ＋ＯＨラジカル→ＣＯ_２＋ＣＨ_３ＯＨ
ホルムアルデヒド：ＨＣＨＯ＋Ｈラジカル→ＣＨ_３ＯＨ
などの化学反応により、消臭し、抗菌し、ホルムアルデヒドを中和分解させることになる。
これらの作用を実行させるには、クラスターイオン発生セラミックを可能な限り微細化して接着剤中含まれる含有密度を上げなければならない。また鏡の反射塗膜の銀化合物がクラスターイオンを減衰させ、イオン発生量を減少させることも問題となる。

課題を解決する為の手段

この課題の解決には、微弱放射生物質を含むセラミック剤を焼成と微細粉砕を繰り返し成分を均等分散化させた粉体を接着剤中にまんべんなく分散されなければならない。
その解決には、微弱放射線発生物質を含むセラミック剤を０．０４ミクロン以上０．８ミクロン以下に粉砕する必要がある。
また、鏡の銀塗膜がイオンを減衰させるはたらきがあり、その影響を抑えるには鏡裏面にまんべんなく接着剤を塗布するよりも、鏡の大きさに合わせて鏡裏面の小さな面積に十分多量に塗布する方がクラスターイオンが発生しやすく、裏面からも多量に発生させることが出来ることがわかった。
最も効率が良い塗布面積は、鏡の１／９〜１／１０の面積であることが、実験的に判明した。

発明の作用

本発明は、基本的にハ（イ）〜（ニ）の手段から成り立っている。
（イ）微弱放射生物質を含むセラミック材を微細化して
（ロ）接着剤成分に混合して
（ハ）鏡の裏面に塗布することにより、消臭、抗菌．防カビ．ホルムアルデヒドを中和分解する機能を持たせる。
本発明に於いて使用する微弱放射線発生物質としては、従来から微弱放射線を発生することで知られている物質を、何れも広い範囲で使用することが出来る。
その代表的なものを例示すると、レアアース鉱石系の多くの微弱放射線発生物質が対象になる。
レアアース鉱石系では、酸化トリウムなどの微量放射性レアーアース鉱物の粉体と常温で遠赤外線を放射するジルコン、ジルコニア、アルミナ、シリカなどを含むセラミックスを混合−粉砕−焼結を繰り返してできたセラミックなどが例示出来る。
接着剤としては、ケイ酸ソーダーやセメントなどの無機系接着剤や天然剤や樹脂系の多くが属する有機系接着剤も言える。
鏡は、通常の硝子系の鏡で角形、丸形、楕円形その他に、また最近では樹脂系の鏡も使用できる。
本発明に於いては、混合する接着剤の構成は、微弱放射生物質を含むセラミック剤５０重量部が含まれた粉体を３０〜５０重量部の接着剤に混合して使用する。

微弱放射線発生物質として、酸化トリウムを１６％含むセラミック粉体を焼成と粉砕を３回繰り返し成分混合を分散化させた粉体を、ミクロン微細化粉砕機で平均０．０６ミクロンまで粉砕し、５０％重量部をエポキシ樹脂５０重量部に混合し全重量５ｇの接着剤を作製し、３００ｍｍ四方の鏡の裏に１００ｍｍ四方の大きさに塗布して、８０℃で１時間乾燥した。
アンモニア：２時間で９８％消臭
トリメチルアミン：２時間で９９％消臭
ホルムアルデヒド：２時間で９２％消臭
カビ菌：４週間発生しない
などの結果を得た。

角形鏡の平面図角形鏡の断面図

Claims

（イ）空気中の水成分をクラスター化する物質を、
（ロ）接着剤と混合し裏面に塗布し、
（ハ）消臭、抗菌、防カビ、ホルムアルデヒド中和分解機能を発揮する機能性鏡。
微弱な放射線を発生するレアーアース鉱石を含むセラミック材を各種接着剤に混合した請求項１の機能性鏡。
接着剤として、シリカ系接着剤やセラミック、セメントその他の無機系接着剤、有機系接着剤、天然ゴム系接着剤やデンプン系接着剤、膠などの天然系接着剤、アクリル樹脂系、α−オレフィン系、ウレタン系、エーテル系、エポキシ系、塩化ビニル系、シリコン系、スチレン系、ポリアミド系、ポリ酢酸ビニル系、メラミン系、ユリア系などの樹脂系を含む全ての接着剤に請求項２の物質を混合した請求項１の機能性鏡。