JP3171970U - 絞り出し具 - Google Patents

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Abstract

【課題】パウチ容器への取り付けとパウチ容器の巻き取りが容易で内容物を良好に絞り出せる絞り出し具を提供する。【解決手段】樹脂シートからなる袋体に収容された内容物を前記袋体61から絞り出すための絞り出し具51であり、本体部1と、長手方向に延在するスリット部STと、本体部1によって端部側を回動自由に支持された保持部3とを備える。スリット部STは、長手方向の両端部側の隙間よりも中央部の隙間が大きく形成されている。【選択図】図5

Description

本考案は、絞り出し具に係り、特に、パウチ容器から流動性を有する内容物を良好に絞り出すことができる絞り出し具に関する。
液状物やゲル状物などの流動性を有する内容物を密閉収容したパウチ容器から、内容物を、パウチ容器内に残存しないよう良好に絞り出すための絞り出し具とパウチ容器とについて特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載された絞り出し具及びパウチ容器の概略は次のとおりである。
絞り出し具は、軸と、その軸の末端部に設けられた円盤状の鍔部と、その鍔部に設けられた把持部と、を備えており、軸は、一端が開放して軸を松葉形状とするスリット部、又は、軸の長手方向途中に貫通部として形成されたスリット部を有して形成されている。
パウチ容器は、内容物を収容する本体部の一端側に設けられた注出口と、本体部における注出口とは反対側において外方に延出するよう形成されたフィルム状の延出部と、を有している。
この絞り出し具によってパウチ容器の内容物を絞り出す際には、軸のスリット部にパウチ容器の延出部を差し込み、把持部を手(指)で掴み軸を軸線回りに回転させてパウチ容器を巻き取る。これにより、内容物を注出口から絞り出せるようになっている。
特開2009−166888号公報
パウチ容器の利用用途が拡大するに伴い、工業用品のパウチ化が検討されてきている。例えば、従来主流の食材や薬剤などと比べて高粘度で高比重のインキのパウチ化である。工業用途の場合、使い勝手を良好にするため、一袋のサイズを大きく、内容量も多量化する傾向にある。
高粘度で高比重の内容物を収容し、かつ大型化したパウチ容器は、収容部分が、重力の作用で地面側が大きく膨らんで偏った形状となり、全体の質量も大きいものとなる。そのため、取り扱いについては、必ずしも、食材や薬剤を内容物としたパウチ容器と比べて容易なものとは言えない。
従って、このようなパウチ容器からの内容物の絞り出しを、特許文献1に記載された絞り出し具を用いて試みた場合に、収容部分が偏って膨らんでいることから、延出部が平坦になり難く、延出部のスリットへの差し込みが容易ではないという問題が生じる。
また、延出部をスリットへ差し込めても、軸を回転させるときに、内容物が高粘度で重いことから延出部が滑って軸に追従せず、パウチ容器の巻き取りができない、という問題が生じ得る。
そこで、本考案が解決しようとする課題は、パウチ容器への取り付けとパウチ容器の巻き取りが容易で内容物を良好に絞り出せる絞り出し具を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本考案は次の構成を有する。
1) 樹脂シートからなる袋体に収容された内容物(N)を前記袋体(61)から絞り出すための絞り出し具であって、
本体部(1)と、
長手方向に延在するスリット部(ST)を有し、前記本体部(1)によって端部側を回動自由に支持された保持部(3)と、
を備え、
前記スリット部(ST)は、前記長手方向の両端部側の隙間よりも中央部の隙間が大きく形成されていることを特徴とする絞り出し具(51)である。
2) 前記本体部(1)は、前記スリット部(ST)に対応した位置に、近接対向する一対の対向壁(1a,2a)により形成され前記長手方向に所定の隙間をもって延在する案内スリット部(AST)を備えていることを特徴とする1)に記載の絞り出し具(51)である。
3) 前記案内スリット部(AST)は、前記スリット部(ST)とは反対側の開口部に、前記スリット部(ST)から離れるほど前記隙間が大きくなるよう形成された案内部(1b,2b)を有していることを特徴とする2)に記載の絞り出し具(51)である。
4) 前記スリット部(ST)は、一対の対向部材(3b1,3b2)により形成されると共に、前記一対の対向部材(3b1,3b2)の少なくとも一方の弾性変形によって前記一対の対向部材(3b1,3b2)の間隔が拡張するよう構成されていることを特徴とする1)〜3)のいずれか一つに記載の絞り出し具(51)である。
5) 前記スリット部(ST)は、前記長手方向の少なくとも一方の端部側に、自然状態で前記一対の対向部材(3b1,3b2)同士が接触している接触領域(AL,AR)を有していることを特徴とする4)に記載の絞り出し具(51)である。
6) 前記本体部(1)は、前記保持部(3)を前記長手方向に沿って覆う壁部(72)を有していることを特徴とする1)〜5)のいずれか一つに記載の絞り出し具(71)。である。
本考案によれば、パウチの巻き取りが容易で内容物を良好に絞り出せる、という効果が得られる。
本考案の絞り出し具の実施例を説明するための外観斜視図及び断面図である。 本考案の絞り出し具の実施例における要部を説明するための平面図である。 本考案の絞り出し具の実施例における要部の詳細形状を説明するための図である。 本考案の絞り出し具の実施例で絞り出しを行うパウチ容器を説明するための平面図及び側面図である。 本考案の絞り出し具の実施例で絞り出しを行う手順を説明する第1の図である。 本考案の絞り出し具の実施例で絞り出しを行う手順を説明する第2の図である。 本考案の絞り出し具の実施例で絞り出しを行う手順を説明する第3の図である。 本考案の絞り出し具の実施例で絞り出しを行う手順を説明する第4の図である。 本考案の絞り出し具の実施例における変形例を説明するための一部破断した斜視図である。 本考案の絞り出し具の実施例における変形例の使用形態例を説明するための図である。
本考案の実施の形態を、好ましい実施例により図1〜図10を用いて説明する。
本考案の絞り出し具の実施例である絞り出し具51を、図1(a),図1(b)及び図2を参照して説明する。図1(a)は、絞り出し具51の外観斜視図であり、図1(b)は、図1(a)におけるS1−S1断面図である。図2は、図1(a)において矢印YS1で示される方向から見た平面図である。
以下の説明において、絞り出し具51の上下左右前後の各方向は、便宜的に図1(a)で示される方向として規定する。
絞り出し具51は、概略、左右方向に長尺なる本体部材1と、本体部材1に沿う長尺形状で形成され、本体部材1に対し、所定の幅H1なる隙間空間Vを間に生じるように締結部材であるボルトB及びナットNTで長手両端部を固定された案内部材2と、本体部材1に両端を回動自在に支持された保持部材3と、を有して構成されている。本体部材1と案内部材2とで本体部が構成されている。
各部材について、詳述する。
本体部材1及び案内部材2は、金属の板材から形成され、保持部材3は、金属の棒材から形成されている。
本体部材1と案内部材2とは、それぞれの平坦面部1a,2aが互いに所定の幅H1なる隙間空間Vを間に対向するよう幅H1を厚みとするスペーサ4を挟んで固定され、案内スリット部ASTを構成している。隙間空間Vには、絞り出し具51の使用時に、パウチ容器61の端部である延出部63a(図4参照:後述する)が挿入される。
本体部材1及び案内部材2における前方側には、前方端部に向かうに従って互いに離れる方向に傾斜した誘導部1b,2bが形成されている。案内部材2の後方側には、本体部材1から離れる方向に概ね直角に屈曲したフランジ部2cが形成されている。本体部材1の後方側には、後方端部に向かうに従って平坦面部1aから下方側に向け傾斜した傾斜部1cが形成されている。傾斜部1cの左右両端側には、垂直に立ち上がり互いに対向する一対の立ち上げ部1d1,1d2が形成されている。立ち上げ部1d1,1d2には、同軸上にそれぞれ貫通孔1d3,1d4が形成されており、貫通孔1d3,1d4には、保持部材3の両端部側がそれぞれ挿通されている。
保持部材3は、金属の角棒材を二つ折りして略ヘアピン状に形成されている。すなわち、保持部材3は、支点となる折り曲げ部3aから一対の腕部3b1,3b2が互いに対向するように形成されている。以下の説明では、理解を容易にするために、保持部材3の回動姿勢を、一対の腕部3b1,3b2が上下方向に位置する姿勢(以下、基準姿勢と称する)とし、上方側を腕部3b1,下方側を腕部3b2として説明する。
本体部材1に、保持部材3を基準姿勢で係止可能とする係止手段を設けてもよい。また、保持部材3の回動中に基準姿勢でクリック感が得られよう付勢力に伴った凹凸の係合部を設けておいてもよい。これらは周知の構造を適用できる。
図1(a),(b)及び図2において、保持部材3はこの基準姿勢で示されている。
保持部材3の折り曲げ部3a側は、貫通孔1d3に挿通され、松葉ピン5によって抜け止め処理がされている。腕部3b1,3b2の先端側は、貫通孔1d4に挿通され、鰭状の把持部6にかしめ固定されている。
保持部材3における腕部3b1と腕部3b2との間の所定の区間には、幅tなる隙間空間V3が形成されている。隙間空間V3は、保持部材3の基準姿勢において、本体部材1と案内部材2との間の隙間空間Vに対応した位置にある。別の言い方をするならば、図1(b)に示されるように、隙間空間Vの仮想中心線CLが、隙間空間V3内を腕部3b1,3b2と干渉せずに通過するように保持部材3の支持位置が決められている。
保持部材3において、腕部3b1と腕部3b2との対向面間はスリット部STとされている。スリット部STは、自然状態で、又は、両対向面間の隙間を押し広げるように腕部3b1と腕部3b2との少なくとも一方を弾性変形させることで、シート状部材を挿通可能とされている。ここで、自然状態とは、絞り出し具51に対し外部から力が加わっていない状態を示す。絞り出し具51の使用時には、スリット部STにパウチ容器61延出部63aが挿入される(詳細は後述する)。
スリット部STの詳細を説明すると、腕部3b1と腕部3b2との間の隙間空間Vの隙間の幅tは、左右端部側よりも中央部の方が広く(大きく)なっている。立ち上げ部1d1,1d2の内面1d1a,1d2a間の距離を距離Laとすれば、幅tは距離Laにおける中央(La/2となる位置)付近が最も大きく、それに比べて左端側及び右端側が小さくなっている。例えば、中央から左右端に向かうに従って徐々に小さくなっている。
図3(a),図3(b)は、この幅tの量(値)を縦軸にとり、左右方向の位置を横軸にとったグラフである。横軸は、立ち上げ部1d1の内面1d1aと立ち上げ部1d2の内面1d2aとの間の中央をCとし、内面1d1aの位置をLとし、内面1d2aの位置をRとして示している。
図3(a)に示されるように、位置L,Rにおける幅tは最少値tminを示し、最大値tmaxの位置は例えば中央Cである。また、幅tの値の左右方向での変化は滑らかであり、図3(a)では曲線として示されている。また、幅tは、中心Cに対して左右対称の値をとっている。
スリット部STは、その幅tの値が図3(b)に示されるように設定されていてもよい。すなわち、左右方向の両端部側に、腕部3b1と腕部3b2との間に隙間がなく両者の対向面同士が接触した接触領域AL,ARがそれぞれあり、二つの接触領域AL,ARの間に、腕部3b1と腕部3b2との間に隙間があって離れている離隔領域ACがあるようにしてもよい。この場合も、最大値tmaxを示す位置は例えば中央Cである。また、幅tの値の左右方向での変化は滑らかであり、図3(b)では曲線として示されている。また、幅tは、中央Cに対して左右対称の値をとっている。
次に、この絞り出し具51を用いてパウチ容器から内容物を絞り出す絞り出し作業について説明する。
まず、図4(a),(b)を用いて絞り出し具51を適用するパウチ容器61を説明する。図4(a)はパウチ容器61の平面図であり、図4(b)はパウチ容器61の側面図である。いずれも、流動性を有する内容物Nを封入した状態が示されている。内容物Nは、例えばインキである。
パウチ容器61は、樹脂シートから形成され、周囲を熱溶着によりシール部63として内容物Nを封入してなる袋状の容器(袋体)である。より詳しくは、パウチ容器61は、外形形状が例えば矩形とされ、内容物が収められた封入部62と、その周囲に熱溶着されてなるシール部63とを有している。以下、パウチ容器61の外形形状は矩形のものを説明するが、矩形に限定されるものではない。
シール部63は、四辺中の一辺において他辺よりも広い範囲で熱溶着された延出部63aを有して形成されている。延出部63aには、パウチ容器を例えば吊り下げ可能とするための孔63bが複数箇所形成されている。
延出部63aが形成された辺の幅をLbとすると、立ち上げ部1d1,1d2の内面1d1a,1d2a間の距離を距離Laと比較して、Lb<Laと設定されている。
スリット部STにおける、距離La,幅H1,幅tの最小値tmin,及び最大値tmaxは、パウチ容器61の形状やシール部63の厚さに応じて適宜設定できる。特に、最大値tmaxは、パウチ容器61の熱溶着されたシール部63の延出部63aの厚さよりも大きく、最小値tminは、延出部63aの厚さよりも小さく設定されているとよい。
次に、パウチ容器61に絞り出し具51を取り付ける具体的方法例を、図5〜図8を参照しながら代表的な四つの段階(第1〜第4段階)で説明する。
図5(a),図6(a),図7(a),図8(a)は平面図であり、図5(b),図6(b),図8(b)は図5(a),図6(a),図8(a)で示される各段階に対応した断面図である。図7(b)は、図7(a)で示される段階における保持部材3の部分斜視図である。
(第1段階)<図5(a),(b)参照>
図5(a)に示される平面視で絞り出し具51をパウチ容器61に対し傾けた配置とし、絞り出し具51の保持部材3を基準姿勢とし、延出部63aの一方の角部Kを誘導部1b,2bとの間に挿入する。誘導部1b,2bは、開口端側が広く開放され奥すぼまりとなる傾斜面で形成されているので、挿入は容易であり、かつ、挿入が進むに伴って延出部63aの角部Kは自然に案内スリット部ASTである隙間空間V内へ誘導される。
(第2段階)<図6(a),(b)参照>
さらに角部Kを挿入すると、図6(a),図6(b)に示されるように、隙間空間Vを通過し、その奥で待機しているスリット部ST、すなわち保持部材3の隙間空間V3内へ誘導される。そして角部Kは、そのまま隙間空間V3を通過する。この誘導は、上述のように、隙間空間V3が保持部材3の基準姿勢において本体部材1と案内部材2との間の隙間空間Vに対応した位置にあることにより、極めて自然に行われる。
また、パウチ容器61を絞り出し具51に対して平面視で傾けた状態にて角部Kを挿入しているので、角部Kは、スリット部STにおいて隙間の幅tが大きく設定されている部位に到達する。スリット部STに接触領域AL,AR及び離隔領域ACが設定されている場合は、離隔領域ACに到達する。従って、延出部63aを、角部Kからスリット部ST内、すなわち隙間空間V3内にスムースに進入させ、そのまま通過させることができる。
(第3段階)<図6(a)、図7(a),(b)参照>
角部Kが隙間空間Vを通過したら、図6(a)に示される白ヌキ矢印のように、パウチ容器61をやや右回り方向に回動させながら、延出部63aの幅方向全体を保持部材3の腕部3b1,3b2間(スリット部ST)に挿通させる。これにより第3段階に至る。この回動を伴うスリット部STへの挿通の詳細を、図7(b)を参照して説明する。
第2段階で角部Kが位置P1に達した延出部63a(二点鎖線で図示)の幅方向全体を、角部Kが位置P1から位置P2へ矢印のように移動するように、かつ、隙間を押し広げるように軽く力を付して滑らかに回動させることで、実線で示されるようにスリット部STに挿通させる。
スリット部STは、両端部側の幅tが延出部62aが抜けにくくなるほどに小さく(狭く)なっているので、延出部62aはスリット部STに良好に保持される。
また、スリット部STが図3(b),図7(b)で示されるような接触領域AL,ARを有する場合、第2段階で離隔領域ACにおいてスリット部STを通過した延出部63aを、接触領域AL,ARに対して腕部3b1,3b2を押し広げるように挟み入れる。これにより、延出部63aは、保持部材3に、接触領域AL,ARにおける腕部3b1,3b2の弾性変形の反発力による挟持力によって、より確実にしっかりと保持される。
延出部63aをスリット部STで保持したら、パウチ容器61の延出部63aとは反対側の端部を、例えば図5(e)に示される開封線LN1の位置で開封し、内容物Nを取り出す。
(第4段階)<図8(a),(b)参照>
把持部6を回して保持部材3を回動させ、パウチ容器61を巻き取る。把持部6を回した際には、延出部63aがスリット部STにおいて挟まれしっかりと保持されているので、延出部63aが滑って巻き取れなくなることはなく、パウチ容器61は良好に保持部材3に巻き取られる。この巻き取りに伴い、パウチ容器61の封入部62は、奥すぼまりになっている誘導部1b,2b及びその奥の隙間である案内スリット部AST(隙間空間V)によって扱かれる。従って、封入部62内の内容物Nは、残存なくほぼ全量を良好に取り出すことができる。
図9は、実施例の絞り出し具51の変形例である絞り出し具71を説明するための一部を破断した外観斜視図ある。
絞り出し具71は、図9における後面側が開放された略箱状のケース72と、ケース72の両側面で、スクリュー74により抜け止めされつつ回動自在に支持された保持部73と、保持部73を手で回動させるための把持部76とを備えている。保持部73は、絞り出し具51における腕部3b1,3b2と同じ構成となる腕部73b1,73b2とそれらに挟まれたスリット部ST7とを備えている。ケース72には、絞り出し具51における誘導部1b,2bに相当する誘導部YDと、案内スリット部AST(隙間空間V)に対応する隙間空間V72が案内スリット部AST7として形成されている。
この構成により、絞り出し具71は、絞り出し具51と同様の効果を発揮する。すなわち、スリット部ST7に挿通された延出部63aはスリット部ST7に挟まれて保持されるので、延出部63aがすべって保持部73で巻き取れなくなることはなく、良好に保持部73に巻き取られる。この巻き取りに伴い、パウチ容器61の封入部62は、奥すぼまりになっている誘導部YD及びその奥の案内スリット部AST7(隙間空間V72)によって扱かれる。従って、封入部62内の内容物Nは、残存なく良好に全量を取り出すことができる。
また、保持部73が、ケース72の少なくとも開放された後面以外の複数の面によって囲まれている。これにより、外部からの飛散物などが保持部73に付着して汚れる可能性が少ない。また逆に、絞り出し作業中の不具合などで内容物Nが溢れてしまった場合にも、保持部73や案内スリット部AST7等の部位から、外部に対して溢れた内容物Nを飛散させる可能性が少ない。
図7に示されるように、絞り出し具71において、ケース72の底面72Bを案内スリット部AST7(隙間空間V72)と保持部73の隙間空間V73とを繋ぐ仮想線LN2(図9も参照)に対して平行な面として形成すれば、水平の設置面Fに絞り出し具71を載置した状態で、仮想線LN2は水平方向となる。従って、パウチ容器61の延出部63aの誘導部YDへの挿入が容易になる。
さらに、パウチ容器61の内容物Nの種類や量に応じ、パウチ容器61を設置面Fに載置した際の、延出部63aの設置面Fからの高さH3と、設置面Fから仮想線LN2までの高さH2とが概ね同じになるようにケース72の形状及び寸法を設定してもよい。これにより、設置面Fに載置したパウチ容器61に対し、絞り出し具71を設置面Fに載置しつつつ単に横滑りさせるだけで、延出部63aを誘導部YD内に容易に挿入させることができる。これは、特に内容物Nが重く大容量化されたパウチ容器61の場合に、極めて効率よく作業が行えるので好ましい。
本考案の実施例は、上述した構成に限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲において変形例としてもよいのは言うまでもない。
腕部3b1と腕部3b2との合わせ面の左右方向(長手方向)の面形状は、平面上に形成されていなくてもよい。矢印YS1方向からみて、左右方向に弓状、S字状など曲線上に形成されていてもよい。
スリット部STにおける挿入のための開口端は、R又はC面の面取りが形成されているとより良い。
腕部3b1と腕部3b2とは、少なくとも一方が弾性変形するものであればよい。
各部材は金属で形成されているものに限らない。樹脂材の射出成形等により形成されていてもよい。
図1(b)に示された、平坦面部1a,2aの前方側端部位置P5と、腕部3b1,3b2の前方側端部位置P6との間の距離Lcは、短い程多くの種類のパウチ容器を適用できるので好ましい。
スリット部STは、腕部3b1と腕部3b2との二つの部材の対向配置により構成されるものに限らない。スリット部STを一つの長尺部材の開口部(切り込みを含む)とし、その隙間の拡張方向に弾性を有するよう形成されていてもよい。
1 本体部材
1a 平坦面部、1b 誘導部、1c 傾斜部
1d1,1d2 立ち上げ部、1d1a,1d2a 内面
1d3,1d4 貫通孔
2 案内部材
2a 平坦面部、2b 誘導部、2c フランジ部
3 保持部材
3a 折り曲げ部(支点)、3b1,3b2,73b1,73b2 腕部
4 スペーサ、5 松葉ピン、6,76 把持部
51,71 絞り出し具
61 パウチ容器(袋体)
62 封入部、63 シール部、63a 延出部、63b 孔
72 ケース、72B 底面、73 保持部、74 スクリュー
AC 離隔領域、AL,AR 接触領域
B ボルト、NT ナット
CL 仮想中心線、F 水平面、K 角部
N 内容物、
H1,t 幅、H2,H3 高さ
L,R,P1,P2 位置、P5,P6 前方向端部位置
La 距離、Lb (辺の)幅、LN1 開封線 LN2 仮想線
AST 案内スリット部、ST,ST7 スリット部、S1−S1 断面位置
YD 誘導部、YS1 矢印(矢視方向)
V,V3,V72,V73 隙間空間

Claims (6)

  1. 樹脂シートからなる袋体に収容された内容物を前記袋体から絞り出すための絞り出し具であって、
    本体部と、
    長手方向に延在するスリット部を有し、前記本体部によって端部側を回動自由に支持された保持部と、
    を備え、
    前記スリット部は、前記長手方向の両端部側の隙間よりも中央部の隙間が大きく形成されていることを特徴とする絞り出し具。
  2. 前記本体部は、前記スリット部に対応した位置に、近接対向する一対の対向壁により形成され前記長手方向に所定の隙間をもって延在する案内スリット部を備えていることを特徴とする請求項1記載の絞り出し具。
  3. 前記案内スリット部は、前記スリット部とは反対側の開口部に、前記スリット部から離れるほど前記隙間が大きくなるよう形成された案内部を有していることを特徴とする請求項2記載の絞り出し具。
  4. 前記スリット部は、一対の対向部材により形成されると共に、前記一対の対向部材の少なくとも一方の弾性変形によって前記一対の対向部材の間隔が拡張するよう構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の絞り出し具。
  5. 前記スリット部は、前記長手方向の少なくとも一方の端部側に、自然状態で前記一対の対向部材同士が接触している接触領域を有していることを特徴とする請求項4記載の絞り出し具。
  6. 前記本体部は、前記保持部を前記長手方向に沿って覆う壁部を有していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の絞り出し具。
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