JP3171927B2 - 半導体集積回路 - Google Patents

半導体集積回路

Info

Publication number
JP3171927B2
JP3171927B2 JP15498692A JP15498692A JP3171927B2 JP 3171927 B2 JP3171927 B2 JP 3171927B2 JP 15498692 A JP15498692 A JP 15498692A JP 15498692 A JP15498692 A JP 15498692A JP 3171927 B2 JP3171927 B2 JP 3171927B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
differential
signal
potential
output
transistor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP15498692A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05347518A (ja
Inventor
義博 竹前
眞男 田口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP15498692A priority Critical patent/JP3171927B2/ja
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to DE69334110T priority patent/DE69334110T2/de
Priority to EP98114376A priority patent/EP0883248B1/en
Priority to EP03009739A priority patent/EP1345327B1/en
Priority to DE69330219T priority patent/DE69330219T2/de
Priority to DE69334054T priority patent/DE69334054T2/de
Priority to EP98114375A priority patent/EP0883247B1/en
Priority to EP93304587A priority patent/EP0575124B1/en
Priority to US08/076,434 priority patent/US5557221A/en
Priority to DE69333821T priority patent/DE69333821T2/de
Priority to KR1019930010919A priority patent/KR970000250B1/ko
Publication of JPH05347518A publication Critical patent/JPH05347518A/ja
Priority to US08/718,045 priority patent/US6034555A/en
Priority to US09/474,702 priority patent/US6492846B1/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3171927B2 publication Critical patent/JP3171927B2/ja
Priority to US10/277,986 priority patent/US6720804B2/en
Priority to US10/278,080 priority patent/US6707325B2/en
Priority to US10/278,076 priority patent/US6737893B2/en
Priority to US10/277,707 priority patent/US6744300B2/en
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数のLSIチップを
搭載したボード上のチップ間入出力インターフェースに
適用する入力回路、特に、微小振幅の転送データを受け
取る入力回路を具備する半導体集積回路に関する。 [背景説明]従前、LSIの入出力レベルはTTLやC
MOSが一般的であったが、このレベルのままでは転送
データの周波数が50MHzを越えるあたりから、信号
の反射の影響が大きくなり、リンギング等による波形歪
みを生じて正常なデータ転送を行えなくなる。そこで、
転送データの振幅を微小化(±300mV〜±500m
V程度)する技術が注目されている。これによれば、5
0MHzをはるかに越える100MHz以上でのデータ
転送が可能になる。
【0002】
【従来の技術】図9において、1はデータを出力する側
のLSIチップ(以下、出力チップと言う)、2はデー
タを入力する側のLSIチップ(以下、入力チップと言
う)である。これらのチップ間は、他のチップと共用す
るデータバス3で結ばれており、データバス3は抵抗R
L を介して所定の中間電位電源VTT(高電位側電源VCC
と低電位側電源VSSの中間電位を持つ電源;例えばVCC
=+3.3V、VSS=0Vであれば、VTT=+1.65
V)に接続されている。
【0003】ここで、出力チップ1の内部データDiが
例えばH論理のときを考える。但し、ハイインピーダン
スコントロール信号CH はH論理である。DiとCH
共にH論理であるから、アンドゲート1aの出力がH論
理となり、VSS側の出力トランジスタ1bがオンする。
したがって、このときは、VTT→抵抗RL →出力トラン
ジスタ1b→VSSの向きで電流(−IL )が流れ、抵抗
L の両端にRL ×−IL なる電圧降下が生じる。この
ため、入力チップ2内に設けられた差動増幅回路4の入
力端子INの電位VINが−(RL ×IL )[V]とな
り、基準端子REFの電位VREF (VREF =VTT)より
も『(RL ×IL )[V]』だけ“低く”なる。
【0004】一方、内部データDiがL論理のときは、
アンドゲート1aの出力がL論理となってVSS側の出力
トランジスタ1bがオフするが、ノアゲート1cの出力
がL論理となるために、今度はVCC側の出力トランジス
タ1dがオンする。したがって、このときは、VCC→出
力トランジスタ1d→抵抗RL →VTTの向きで電流(+
L )が流れ、抵抗RL の両端にRL ×+IL なる電圧
降下が生じる。このため、差動増幅回路4の入力端子I
Nの電位VINが、+(RL ×IL )[V]となり、基準
端子REFの電位VREF よりも『(RL ×IL
[V]』だけ“高く”なる。
【0005】図10は差動増幅回路4の構成図である。
差動増幅回路4は、入力電圧VINをゲートに受ける第1
のトランジスタQ1 、高電位側電源VCC(+3.3V)
と低電位側電源VSS(0V)の略中間電位(+1.65
V)をもつ基準電圧VREF をゲートに受ける第2のトラ
ンジスタQ2 、および、これら第1および第2のトラン
ジスタQ1 、Q2 のドレイン側に接続されたカレントミ
ラー構成の負荷トランジスタQ3 、Q4 を備えると共
に、第1および第2のトランジスタQ1 、Q2 と低電位
側電源VSSとの間に定電流源4aを設けて構成する。
【0006】ここで、第1および第2のトランジスタQ
1 、Q2 には、特性の揃った一対のトランジスタが用い
られる。すなわち、Q1 、Q2 は差動トランジスタとし
て動作し、VREF とVINの差に応じた電圧VOUT を端子
OUTから出力する。第1のトランジスタQ1 のドレイ
ン電流ID1、および第2のトランジスタQ2 のドレイン
電流ID2の間には、負荷トランジスタQ3 、Q4 のカレ
ントミラー比n(nは1を含む)で決まる関係式
「ID1:ID2=1:n」が成立し、また、「ID1
D2」は定電流源4aにより一定電流ICに規制され
る。以下、説明の簡単化のために、n=1、すなわち、
D1:ID2=1:1とする。
【0007】このような構成において、差動増幅回路4
の出力電圧VOUT は、VINとVREFの大小関係に応じて
その論理レベルを決定する。今、VIN>VREF のとき、
すなわちVINが+1.65Vを越えるときは、ID1×1
>ID2×nとなるから、Q1のドレイン電圧がほぼVSS
(0V)相当となり、このQ1 のドレイン電圧は負荷ト
ランジスタQ4 (Pチャネル型MOS−FET)のゲー
ト電圧でもあるため、Q4 のチャネル抵抗が最小、した
がって、出力電圧VOUT のレベルがほぼVCC(+3.3
V)相当のH論理へと引き上げられる。また、上記とは
逆に、VIN<V REF のとき、すなわちVINが+1.65
Vを下回るときは、反対にID1×1<I D2×nとなるか
ら、Q1 のドレイン電圧がほぼVCC相当となり、負荷ト
ランジスタQ4 のチャネル抵抗が最大、したがって、出
力電圧VOUT のレベルがほぼVSS相当のL論理へと引き
下げられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の入力回路にあっては、VREF、すなわちVTT(=
+1.65V)をしきい値として、それよりも入力信号
INのレベルが高ければH論理、低ければL論理を出力
する構成となっていたため、 (1) 入力信号にノイズ(例えば信号の反射に伴うリ
ンギングまたはEMI等の外来ノイズ)が乗ると、この
ノイズ成分によって出力論理が不本意に反転するという
不具合がある。なお、ノイズ成分のうち、反射に伴うリ
ンギングは前述したように信号のレベルを微小化(±3
00mV〜±500mV)することによってある程度抑
制できるものの絶無化は無理であるから、程度の差こそ
あれやはり同様の不具合発生は否めない。 (2) また、データバスにつながる出力回路がスリー
ステート型の場合には、その出力がオープン(ハイイン
ピーダンス)の際に、差動増幅回路4の出力論理が不確
定(L論理になるかH論理になるか不明)になるといっ
た不具合がある。すなわち、図9の出力チップ1におい
て、制御信号CH がL論理になると、アンドゲート1a
の出力がL論理、また、インバータゲート1eの出力が
H論理となってノアゲート1cの出力がH論理になるか
ら、2つの出力トランジスタ1d、1bが共にオフとな
り、出力チップ1とデータバス3の間が切り離されてハ
イインピーダンス状態になる。したがって、抵抗RL
電圧降下がゼロとなる結果、VREF =VIN、すなわちし
きい値レベルとVINとが一致して差動増幅回路4の出力
論理が不確定になる。 (3) しかも、データバスに微小なノイズ(例えばE
MI等の外来ノイズ)が乗っている場合には、このノイ
ズ成分により、差動増幅回路4の出力論理がさらに反転
するといった不具合がある。 [目的]そこで、本発明の目的は、差動増幅回路の判定
基準レベルを適正化することにより、ノイズに強く、し
かもスリーステート型出力回路との組み合せにも支障の
ない半導体集積回路の提供にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、微小振幅の入
力信号と該信号の中間振幅値に相当する基準電位との差
に応じた信号を出力する差動トランジスタを備える半導
体集積回路において、前記差動トランジスタのしきい値
を互いに異ならせたことを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明では、差動トランジスタのしきい値を基
準として入力信号(VIN)と基準電位(VREF )との差
に応じた信号が出力される。ここで、差動トランジスタ
の互いのしきい値が異なっているため、例えば入力信号
と基準電位が等しい場合の出力論理は、当該しきい値の
大小関係から一義的に決まる。
【0011】したがって、データバスがハイインピーダ
ンスの場合(VIN=VREF )における出力論理の不確定
問題が回避される。また、当該しきい値の差に相当する
ノイズマージンが確保され、リンギングや外来ノイズ等
に対する耐性が改善される。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。なお、以下の説明において、チップ間インターフ
ェースの全体構成図は図9を参照するものとする。図1
は本発明に係る半導体集積回路の第1実施例を示す図で
ある。図1において、入力回路10は、データバス3を
介して転送される入力信号V INをゲートに受ける第1の
トランジスタ(入力側の差動トランジスタ)Q11と、高
電位側電源VCC(+3.3V)と低電位側電源VSS(0
V)のほぼ中間電位(+1.65V)に相当する中間電
位電源VTTと同電位の基準電位VREF をゲートに受ける
第2のトランジスタ(基準側の差動トランジスタ)Q12
と、Q11の能動負荷として機能する第3のトランジスタ
13と、Q12の能動負荷として機能する第4のトランジ
スタQ14と、Q11〜Q14に対する定電流源として機能す
る第5のトランジスタQ15とを備える。これらのトラン
ジスタのうち、Q11、Q12およびQ15はNチャネル型M
OS−FETであり、残りのQ13およびQ14はPチャネ
ル型MOS−FETである。また、Q13とQ14のゲート
が互いに接続されると共にQ11のドレインにも接続され
ている。すなわち、Q13とQ14はカレントミラーを構成
しており、Q11のドレイン電圧が低下するとQ13および
14の内部抵抗を下げ、同ドレイン電圧が上昇するとQ
13およびQ14の内部抵抗を上げるように働く。
【0013】ここで、第1のトランジスタQ11と第2の
トランジスタQ12のしきい値Vth11、Vth12は、互いに
異なる値に設定されている。すなわちVth11≠Vth12
ある。これは、例えばチャネル領域のドーズ量を調節す
ることにより実現できる。このような構成において、V
th11とVth12の差が例えば50mVである場合(但し、
th11>Vth12とする)を考えると、この場合の出力電
圧VOUT は、VINが+1.60V以下の領域でL論理、
+1.60Vを越える領域でH論理になる。すなわち。
TTから50mV下がった+1.60Vがしきい値にな
る。したがって、データバス3がハイインピーダンスと
なってVIN=VREF(=VTT=+1.65V)となった
ときには、VINが+1.60V以上の領域に入るから、
出力信号VOUT がH論理に確定される。
【0014】または、VINにノイズが乗っても、このノ
イズの負側の振幅が50mV以内であれば、VINが+
1.60以上の領域に留まり続けるため、出力信号V
OUT の論理が不本意に反転することはない。すなわち、
50mVに相当するノイズマージンが確保され、このマ
ージンの分だけノイズ耐性が高められる。なお、上記の
例では、しきい値の差を50mVとしているが、これに
限るものではなく、少なくとも入力信号VINのレベルの
1/2を越えない範囲にあればよい。例えば、VINのレ
ベルが±300mVの場合には、0mVに近い値から3
00mVに近い値までの範囲から選べばよい。また、し
きい値の大小関係もVth11>Vth12である必要はなく、
th11<Vth12であってもよい。この場合には、例えば
その差が50mVであれば、VINが+1.7V以下の領
域でVOUT がL論理、+1.7Vを越える領域でVOUT
がH論理となるから、VIN=VREF (=1.65V)の
ときはVOUT =L論理となる。
【0015】なお、Q11およびQ12のしきい値の調節
は、ドーズ量によるものの他、例えばトランジスタサイ
ズ(すなわちβ)を変えてもよい。あるいは、負荷トラ
ンジスタ(Q13、Q14)のしきい値やサイズを異ならせ
ることにより、Q11およびQ12のドレイン電圧を変え、
間接的にQ11およびQ12のしきい値を異ならせることが
できる。また、抵抗分圧等の電位発生手段により、入力
信号VINの最大振幅以内の電位であって、且つ、入力信
号VINの中間振幅値(VREF =VTT)とは異なる電位を
発生し、この電位をQ12のゲートに与えるようにすれ
ば、Q11とQ12のしきい値を同一のままで、ノイズ耐性
を高めることができる。
【0016】なお、図1においては、定電流トランジス
タQ15のゲートに所定の定電圧VCを与えているが、例
えば入力信号VINを与えるようにしてもよい。VINの電
位変化に合わせて、差動トランジスタQ11、Q12のドレ
イン電流ID、ID12をコントロールでき、差動増幅回路
10の応答性を高めることができる。さらに、図1にお
いて、Q11とQ12の特性を同一にすると共に、Q13とQ
14の特性を異ならせることによっても、判定電圧をずら
すことができる。例えば、Q 13の電流がQ14の1.2倍
となるように設定すると、Q11はQ12の1.2倍の電流
を流す点がLとHを読み分ける判定点となり、1.2倍
の電流を流すには、V INがVREF よりも高くなければな
らない。
【0017】図2、図3は本発明に係る半導体集積回路
の第2実施例を示す図である。図2において、20は入
力回路であり、Q21とQ22は差動トランジスタ、Q23 A
とQ23B 、Q24A とQ24B はそれぞれQ21とQ22の負荷
トランジスタ、21、22はQ22のドレイン電圧と同相
で変化する信号VOUT を出力する第1および第2のイン
バータゲートである。Q23B とQ24B の共通ゲートをQ
21のドレインに接続し、Q23A のゲートを第1のインバ
ータゲート21の出力E1 に接続し、また、Q24A のゲ
ートを第2のインバータゲート22の出力E2 に接続し
て構成する。なお、Q21、Q22およびQ25はNチャネル
型MOS−FET、Q23A 、Q23 B 、Q24A およびQ
24B はPチャネル型MOS−FETである。
【0018】このような構成によれば、VIN=H論理の
ときはE1 =L論理であり、Q24Aがオン状態となるか
ら、Q22により多くの電流が流れる。このため、VIN
一旦H論理となったときのHとLを読み分ける判定点
は、VREF より低い点となる。また、逆に、VINが一旦
L論理となったときのHとLを読み分ける判定点は、V
REF より高い点となる。
【0019】したがって、図3の入出力特性図に示すよ
うに、立上りの軌跡「イ」と立ち下がりの軌跡「ロ」で
ヒステリシスを描くことができ、両軌跡の間隔Wに相当
するノイズマージンを確保することができる。図4〜図
6は本発明に係る半導体集積回路の第3実施例を示す図
である。図4において、30は入力回路であり、Q31
32は互いにしきい値を異ならせた差動トランジスタ、
33、Q34はそれぞれQ31とQ32の負荷トランジスタ、
31、32はQ32のドレイン電圧と同相で変化する信号
OUT を出力する第1および第2のインバータゲート、
33はVOUT を所定時間td1 だけ遅らせる遅延回路、
34は遅延回路33の出力を反転させる第3のインバー
タゲート、35は第3のインバータゲート34の出力
(VDLY )とVOUT の双方がL論理のときにH論理とな
る第1のコントロール電圧VH/L を出力するナンドゲー
ト、36はV DLY とVOUT の双方がH論理のときにH論
理となる第2のコントロール電圧VL/ H を出力するアン
ドゲートである。
【0020】このような構成によれば、VINの立ち下が
りの直後から時間td1 の間Q34の内部抵抗を高めるこ
とができ、または、VINの立上りの直後から時間td1
の間Q33の内部抵抗を高めることができるため、最もノ
イズ等の影響を受けやすい立ち下がり/立上り直後の所
定期間において、差動トランジスタの状態を固定化して
不本意な出力論理の反転を確実に防止することができ
る。
【0021】すなわち、図5はQ34の内部抵抗を高める
ための信号(VH/L )およびQ33の内部抵抗を高めるた
めの信号(VL/H )の生成タイムチャートであり、V
H/L はVOUT の立ち下がりからVDLY の立上りまでの間
H論理を継続する信号、VL/HはVOUT の立ち上がりか
らVDLY の立ち下がりまでの間H論理を継続する信号で
ある。なお、これらの信号VH/L およびVL/H のH論理
期間は、遅延回路33の遅延時間td1 を調節すること
により、任意の値に設定できる。
【0022】VL/H のH論理期間では、Q33の内部抵抗
が高められ(例えばVH/L の論理レベルがTTLレベル
であればQ33はオフ状態)、このQ33を負荷抵抗とする
一方の差動トランジスタQ31のドレイン電圧がVSS相当
の電位に固定され、したがって、他方の差動トランジス
タQ32のドレイン電圧がVCC相当の電位(H論理)に固
定されるから、仮にノイズ等が入力したとしても、出力
信号VOUT はH論理のままで反転することはない。ま
た、VH/L のH論理期間では、Q34の内部抵抗が高めら
れ(例えばVL/H の論理レベルがTTLレベルであれば
34はオフ状態)、このQ34を負荷抵抗とする他方の差
動トランジスタQ32のドレイン電圧がVSS相当の電位
(L論理)に固定されるから、仮にノイズ等が入力した
としても、出力信号VOUT はL論理のままで反転するこ
とはない。
【0023】したがって、これらのことから、最もノイ
ズ等の影響を受けやすい立ち下がり/立上り直後の所定
期間において、差動トランジスタの状態を固定化して不
本意な出力論理の反転を確実に防止できるのである。例
えば、図6に示すように、立上り直後のVINに負方向の
ノイズが乗っていた場合でも、本実施例にあっては、ノ
イズ位置が所定期間td1 内に含まれている限り、その
ノイズの振幅に関係なく、VOUT の不本意な論理反転
(図中の仮想線「ハ」を参照)を確実に回避できる。
【0024】図7、図8は本発明に係る半導体集積回路
の第4実施例を示す図である。図7において、40は入
力回路であり、入力回路40は、第1の差動増幅部5
0、第2の差動増幅部60および選択部(選択手段)7
0を含む。第1の差動増幅部50は、差動トランジスタ
51、Q52と、負荷トランジスタQ5354と、定電流ト
ランジスタQ55とを備えると共に、高電圧側電源VCC
基準電圧VREF の間の電位差(1.65V)を抵抗分圧
してハイ側の基準電位(第1の電位)SLHIを生成する
電位発生手段としての抵抗R51および抵抗R52を備え
る。
【0025】第2の差動増幅部60は、差動トランジス
タQ61、Q62と、負荷トランジスタQ6364と、定電流
トランジスタQ65とを備えると共に、低電圧側電源VSS
と基準電圧VREF の間の電位差(1.65V)を抵抗分
圧してロー側の基準電位(第2の電位)SLLOWを生成
する電位発生手段としての抵抗R61および抵抗R62を備
える。
【0026】選択部70は、第1の差動増幅部50の出
力VOUT1と第2の差動増幅部60の出力VOUT2が共にH
論理のときにH論理となる信号(VOUT1と同じ信号を生
成するのに他ならない)を出力するアンドゲート71
と、VOUT1とVOUT2の一方がH論理のときにH論理とな
る信号(VOUT2と同じ信号を生成するのに他ならない)
を出力するオアゲート72と、VOUT1の立上りに同期し
た信号SUPを発生する立上り検出部73と、VOUT2の立
ち下がりに同期した信号SDOWNを発生する立ち下がり検
出部74と、信号SUPに応答して接点Cを破線の位置に
切り替え、または、信号SDOWNに応答して同接点Cを実
線の位置に切り替えるスイッチ75とを備える。
【0027】このような構成によれば、第1の差動増幅
部50から、VIN<SLHI、すなわちVINが+1.65
+Xを下回る領域にあるときにL論理、VIN>SLHI
すなわちVINが+1.65V+Xを越える領域にあると
きにH論理となる信号VOUT1が出力され、また、第2の
差動増幅部60から、VIN<SLLOW 、すなわちVIN
+1.65−Y(Y=Xでもよい)を下回る領域にある
ときにL論理、VIN>SLLOW 、すなわちVINが+1.
65V−Yを越える領域にあるときにH論理となる信号
OUT2が出力される。これら2つの出力信号VOUT1とV
OUT2の立上りおよび立ち下がりのタイミングを比較する
と、立上りはVOUT1の方が遅く、立ち下がりはVOUT2
方が遅い。かかる立上り/立ち下がりのタイミング差
は、SLHIとSLLOW の差、すなわちX+Yで決まる。
【0028】2つの出力信号VOUT1およびVOUT2は、選
択部70において、図8に示すように組み合わされる。
まず、VINがSLHIを越えるとVOUT1が立上り、これに
応答してSUPが発生するため、スイッチ75の接点Cが
実線位置切り替わってオアゲート72の出力(言い替え
ればVOUT2)が選択される。次に、VINがSLLOW を下
回るとVOUT2が立ち下がり、これに応答してSDOWNが発
生するため、スイッチ75の接点Cが破線位置切り替わ
ってアンドゲート71の出力(言い替えればV OUT1)が
選択される。その結果、選択部70からは、VOUT1の立
上りタイミング(SUPの発生タイミング)からVOUT2
立ち下がりタイミング(SDOWNの発生タイミング)まで
をH論理期間とする信号VOUT が取り出されることにな
る。
【0029】したがって、VINが一旦SLHIを越えた後
はSLLOW を下回らない限り信号V OUT の論理が反転し
ないから、また、VINが一旦SLLOW を下回った後はS
HIを越えない限り信号VOUT の論理が反転しないか
ら、SLHIとSLLOW の差に相当する入力マージン(図
8のハッチング領域参照)を確保して、ノイズ耐性を高
めることができる。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、差動増幅回路の判定基
準レベルを適正化したので、ノイズに強く、しかもスリ
ーステート型出力回路との組み合せにも支障のない半導
体集積回路を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の構成図である。
【図2】第2実施例の構成図である。
【図3】第2実施例の入出力特性図である。
【図4】第3実施例の構成図である。
【図5】第3実施例の信号タイミングチャートである。
【図6】第3実施例の入出力波形図である。
【図7】第4実施例の構成図である。
【図8】第4実施例の入出力波形図である。
【図9】データ転送回路の全体構成図である。
【図10】従来の入力回路の構成図である。
【符号の説明】
11、Q12:差動トランジスタ R51、R52、R61、R62:抵抗(電位発生手段) SLHI:ハイ側の基準電位(第1の電位) SLLOW :ロー側の基準電位(第2の電位) VIN:入力信号 VREF :基準電位 50:第1の差動増幅部 60:第2の差動増幅部 70:選択部(選択手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−42462(JP,A) 特開 昭63−100811(JP,A) 特開 平3−248616(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03F 3/45 H03K 3/2897 H03K 5/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】微小振幅の入力信号と該信号の中間振幅値
    に相当する基準電位との差に応じた信号を出力する差動
    トランジスタを備えた半導体集積回路において、 前記入力信号の最大振幅以内の電位であって、且つ、前
    記入力信号の中間振幅値とは異なる電位を発生する電位
    発生手段を備え、 前記差動トランジスタのしきい値を互いに異ならせると
    ともに、該電位発生手段で発生した電位を前記基準電位
    の代わりに用いることを特徴とする半導体集積回路。
  2. 【請求項2】微小振幅の入力信号と該信号の中間振幅値
    に相当する基準電位との差に応じた信号を出力する差動
    トランジスタを備える半導体集積回路において、 前記差動トランジスタのしきい値を互いに異ならせると
    ともに、前記入力信号の最大振幅以内の電位であって、
    且つ、前記入力信号の中間振幅値を挟む2つの電位を発
    生する電位発生手段を備え、 該電位発生手段で発生した第1の電位を用いて前記入力
    信号を差動増幅する第1の差動増幅部と、 該電位発生手段で発生した第2の電位を用いて前記入力
    信号を差動増幅する第2の差動増幅部と、 これら第1および第2の差動増幅部の出力を選択する選
    択手段とを設け、 前記選択手段が、前記第1の差動増幅部の出力信号およ
    び前記第2の差動増幅部の出力信号のレベル変化に基づ
    いて前記出力を選択することを特徴とする半導体集積回
    路。
  3. 【請求項3】微小振幅の入力信号と該信号の中間振幅値
    に相当する基準電位との差に応じた信号を出力する差動
    トランジスタを備えた半導体集積回路において、 前記差動トランジスタの負荷にトランジスタを使用し、前記差動トランジスタの 出力の立ち上がりタイミングに
    よって入力側の前記差動トランジスタにおける負荷トラ
    ンジスタの導通度を小さくするとともに、前記 差動トラ
    ンジスタの出力の立ち下がりのタイミングによって出力
    側の前記差動トランジスタにおける負荷トランジスタの
    導通度を小さくすることを特徴とする半導体集積回路。
JP15498692A 1992-05-15 1992-06-15 半導体集積回路 Expired - Lifetime JP3171927B2 (ja)

Priority Applications (17)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15498692A JP3171927B2 (ja) 1992-06-15 1992-06-15 半導体集積回路
EP98114376A EP0883248B1 (en) 1992-06-15 1993-06-14 Semiconductor integrated circuit with input/output interface adapted for small-amplitude operation
EP03009739A EP1345327B1 (en) 1992-06-15 1993-06-14 Semiconductor integrated circuit with input/output interface adapted for small-amplitude operation
DE69330219T DE69330219T2 (de) 1992-06-15 1993-06-14 Integrierte Halbleiterschaltung mit für einen Betrieb mit geringer Amplitude angepasster Eingangs/Ausgangs-Schnittstelle
DE69334054T DE69334054T2 (de) 1992-06-15 1993-06-14 Integrierte Halbleiterschaltung mit Eingangs/Ausgangschnittstelle geeignet für niedrige Amplituden
EP98114375A EP0883247B1 (en) 1992-06-15 1993-06-14 Semiconductor integrated circuit with input/output interface adapted for small-amplitude operation
EP93304587A EP0575124B1 (en) 1992-06-15 1993-06-14 Semiconductor integrated circuit with input/output interface adapted for small-amplitude operation
US08/076,434 US5557221A (en) 1992-06-15 1993-06-14 Semiconductor integrated circuit with input/output interface adapted for small-amplitude operation
DE69334110T DE69334110T2 (de) 1992-06-15 1993-06-14 Integrierte Halbleiterschaltung mit Eingangs-Ausgangsschnittstelle für kleine Signalamplituden
DE69333821T DE69333821T2 (de) 1992-06-15 1993-06-14 Integrierte Halbleiterschaltung mit Eingangs/Ausgangschnittstelle geeignet für niedrige Amplituden
KR1019930010919A KR970000250B1 (ko) 1992-06-15 1993-06-15 소진폭 동작용 입/출력 인터페이스를 갖는 반도체 집적회로
US08/718,045 US6034555A (en) 1992-06-15 1996-09-13 Semiconductor integrated circuit with input/output interface adapted for small-amplitude operation
US09/474,702 US6492846B1 (en) 1992-06-15 1999-12-29 Semiconductor integrated circuit with input/output interface adapted for small-amplitude operation
US10/277,986 US6720804B2 (en) 1992-05-15 2002-10-23 Semiconductor integrated circuit with input/output interface adapted for small-amplitude operation
US10/278,080 US6707325B2 (en) 1992-06-15 2002-10-23 Semiconductor integrated circuit with input/output interface adapted for small-amplitude operation
US10/278,076 US6737893B2 (en) 1992-06-15 2002-10-23 Semiconductor integrated circuit with input/output interface adapted for small-amplitude operation
US10/277,707 US6744300B2 (en) 1992-06-15 2002-10-23 Semiconductor integrated circuit with input/output interface adapted for small-amplitude operation

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15498692A JP3171927B2 (ja) 1992-06-15 1992-06-15 半導体集積回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05347518A JPH05347518A (ja) 1993-12-27
JP3171927B2 true JP3171927B2 (ja) 2001-06-04

Family

ID=15596221

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15498692A Expired - Lifetime JP3171927B2 (ja) 1992-05-15 1992-06-15 半導体集積回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3171927B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005191821A (ja) 2003-12-25 2005-07-14 Seiko Epson Corp コンパレータ回路及び電源回路
JP2006060692A (ja) * 2004-08-23 2006-03-02 Mitsumi Electric Co Ltd コンパレータ
US20080100371A1 (en) * 2006-10-26 2008-05-01 Fabrice Paillet Dual rail generator
US20080143408A1 (en) 2006-12-19 2008-06-19 Fabrice Paillet Pulse width modulator

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05347518A (ja) 1993-12-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4202504B2 (ja) ディファレンシャルスイッチング回路およびディジタルアナログ変換器
US6593795B2 (en) Level adjustment circuit and data output circuit thereof
US6194920B1 (en) Semiconductor circuit
EP0303341B1 (en) Output buffer circuits
JP3079515B2 (ja) ゲ−トアレイ装置及び入力回路及び出力回路及び降圧回路
US7821297B2 (en) Low power output driver
EP0232969B1 (en) Level conversion circuit
US6188244B1 (en) Hysteresis input buffer
JP2783183B2 (ja) 出力回路
US4845388A (en) TTL-CMOS input buffer
JPH0653807A (ja) ラッチを組込んだcmos−ecl変換器
US5343094A (en) Low noise logic amplifier with nondifferential to differential conversion
US6958626B2 (en) Off chip driver
JP3171927B2 (ja) 半導体集積回路
US6130549A (en) Output driver of an integrated semiconductor chip
US4380707A (en) Transistor-transistor logic input buffer circuit with power supply/temperature effects compensation circuit
JP3968818B2 (ja) アンプ
JP3602216B2 (ja) 半導体装置
JP3071911B2 (ja) Cmos型入力回路
JPH04287516A (ja) 電圧を変換するための装置及び方法
US5754061A (en) Bi-CMOS circuits with enhanced power supply noise suppression and enhanced speed
JPH0793557B2 (ja) 半導体回路
JP3460918B2 (ja) 入力バッファ回路
JP3842560B2 (ja) 半導体集積回路
JP3231925B2 (ja) 半導体入力回路

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20010313

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080323

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090323

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090323

Year of fee payment: 8

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090323

Year of fee payment: 8

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100323

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100323

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110323

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110323

Year of fee payment: 10

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110323

Year of fee payment: 10

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110323

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120323

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130323

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130323

Year of fee payment: 12