JP3171866B2 - パターン入力装置 - Google Patents

パターン入力装置

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JP3171866B2
JP3171866B2 JP4326391A JP4326391A JP3171866B2 JP 3171866 B2 JP3171866 B2 JP 3171866B2 JP 4326391 A JP4326391 A JP 4326391A JP 4326391 A JP4326391 A JP 4326391A JP 3171866 B2 JP3171866 B2 JP 3171866B2
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  • Position Input By Displaying (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、文字、図形等のパターンを情報
処理装置に入力するパターン入力装置に関する。
【0002】
【背景技術】パターン入力装置としては、紙に描かれた
文字、図形等を読み取るイメージスキャナが知られてい
る。また、同一面内に配置された複数の圧力センサから
なるパネルを有し、このパネルにユーザがペン状の部材
を接触させると同時に移動させたとき、その軌跡を検出
するようにした構成の装置や、液晶パネルを有し、この
液晶パネルにユーザがライトペンを接触させると同時に
移動させたとき、その軌跡を検出するようにした構成の
装置も周知である。
【0003】以上のような従来の装置においては、紙に
文字、図形等を一旦記入したり、ペン状の部材やライト
ペンを使用しなければならず、操作性が悪いという問題
点があった。
【0004】
【発明の目的】よって、本発明は操作性の向上を図るこ
とができるパターン入力装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【発明の構成】本発明による請求項1記載のパターン入
力装置は、同一の検出面上の座標に対応して配置されか
つ物体が接触したとき検出信号をそれぞれ発生する複数
の接触検出と、前記複数の接触検出のうちの互いに
隣接する複数の接触検出器の各々から検出信号が出力さ
れたとき、検出信号を出力した接触検出器の座標を以て
接触領域とし、前記接触領域のほぼ中心に位置する点か
らの距離に応じた重みづけを行って得られる値を前記接
触領域内の各座標と対応させて評価値を生成する手段
と、前記評価値を順次記憶する記憶手段と、前記記憶手
段に記憶された評価値を複数の所定パターンの各々と対
応させて、前記所定パターン毎に前記記憶された評価値
の適合率を計算する手段と、前記適合率に基づいて前記
検出面に前記物体の接触によって描かれたパターンを判
別するパターン判別手段とからなっている。
【0006】また、本発明の請求項2記載のパターン入
力装置によれば、前記パターン特定手段は、前記記憶手
段に最初に記憶された評価値の座標と、前記所定パター
ンの開始点に対応した座標との位置合わせを行い、対応
する座標同士の評価値を掛け合わせて得られた値の総和
と、前記所定パターンの各座標の評価値の2乗の総和と
の比を計算して前記適合率を求めるものである
【0007】
【発明の作用】本発明によるパターン入力装置によれ
、物体と検出面との接触領域のほぼ中心からの距離に
応じた重み付けがなされ、得られる適合率によって物体
の描くパターンの判別がなされる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例につき添付図面を参照
して詳細に説明する。図1において、互いに平行な16
本の第1信号線C1 〜C16と、これら16本の第1信号
線C1 〜C16に対して直交する方向に伸長する互いに平
行な16本の第2信号線L1 〜L16とが配置されてい
る。16本の第1信号線C1 〜C16の各々及び16本の
第2信号線L1 〜L16の各々には導電性を有する金属で
形成された16個のタッチプレートPが所定の間隔をも
って配置接続されている。
【0009】尚、図1において、斜線の入った丸印は、
第1信号線C1 〜C16のうちのいずれかに接続されてい
るタッチプレートを表し、丸印は、第2信号線L1 〜
L16のうちのいずれかに接続されているタッチプレート
を表している。この図1に示されているタッチセンサパ
ネルにおいて、ユーザの指が計512個のタッチプレー
トPのうちの互いに隣接する少なくとも2つに同時に接
触すると、人体の50/60Hz電源誘導により第1信
号線C1 〜C16のうちの少なくとも1本及び第2信号線
L1 〜L16のうちの少なくとも1本に50Hz又は60
Hzの交流電圧が発生する。第1信号線C1 〜C16のう
ちの少なくとも1本に発生した交流電圧は、タッチセン
サパネルのX方向における指の接触位置を示す信号とし
て出力され、第2信号線L1 〜L16のうちの少なくとも
1本に発生した交流電圧は、タッチセンサパネルのY方
向における指の接触位置を示す信号として出力される。
【0010】図2は、図1に示されているタッチセンサ
パネルに接触すると同時に移動する指の描くパターンを
判別するパターン判別回路の回路ブロック図である。図
2において、第1信号線C1 〜C16の各々に導出された
誘導電圧は、セット−リセット形の16個のフリップフ
ロップFX1 〜FX16の各々のセット入力端子に供給され
る。また、第2信号線L1 〜L16の各々に導出された誘
導電圧は、セット−リセット形の16個のフリップフロ
ップFY1 〜FY16の各々のセット入力端子に供給される。
フリップフロップFX1 〜FX16及びFY1 〜FY16のリセット
入力端子にはマイクロコンピュータ15からリセット信
号fが供給される。
【0011】また、フリップフロップFX1 〜FX16及びFY
1〜FY16のセット入力端子と接地間には32個の抵抗R1
〜R32が接続されいる。これら抵抗R1 〜R32の抵抗
値は、例えば4.7MΩである。フリップフロップFX1
〜FX16Q出力は、信号選択回路11の入力端子Aに供給
されている。また、フリップフロップFY1 〜FY16Q出力
は、信号選択回路11の入力端子Bに供給されている。
信号選択回路11は、制御信号の供給を受けてこの制御
信号が例えば高レベルのときは入力端子Aに供給されて
いる信号を選択的に出力し、制御信号が例えば低レベル
のときは入力端子Bに供給されている信号を選択的に出
力する構成となっている。この信号選択回路11の出力
は、16ビットのラッチ回路12に供給されている。ラ
ッチ回路12の出力は、マイクロコンピュータ15のデ
ータ入力aになっている。また、信号選択回路11に
は、1ビットラッチ回路16の出力が制御信号として供
給されている。1ビットラッチ回路16のデータ入力端
子にはマイクロコンピュータ15からセレクト信号bが
供給される。この1ビットラッチ回路16のクロック入
力端子にはマイクロコンピュータ15からラッチパルス
cが供給される。ラッチパルスcは、ディレイ回路17
によって時間T1だけ遅延されて16ビットのラッチ回
路12のクロック入力端子に供給される。
【0012】一方、第1信号線C1 〜C8 の各々に導出
された誘導電圧は、8入力ORゲート18に供給され、
第1信号線C9 〜C16の各々に導出された誘導電圧は、
8入力ORゲート19に供給される。また、第2信号線
L1 〜L8 の各々に導出された誘導電圧は、8入力OR
ゲート21に供給され、第2信号線L9 〜L16の各々に
導出された誘導電圧は、8入力ORゲート22に供給さ
れる。8入力ORゲート18、19の各出力は、2入力
ORゲート23及び24を介してダイオードD、抵抗R
33及びコンデンサCからなる時定数回路25に供給され
る。また、8入力ORゲート21、22の各出力は、2
入力ORゲート27及び24を介して時定数回路25に
供給される。
【0013】時定数回路25の出力は、マイクロコンピ
ュータ15にレディ信号dとして供給されると共にAN
Dゲート28の一方の入力端子に供給され、かつディレ
イ回路29によって時間T2 だけ遅延される。ディレイ
回路29の出力は、インバータ30を介してANDゲー
ト28の他方の入力端子に供給される。ANDゲート2
8の出力は、マイクロコンピュータ15にインタラプト
信号eとして供給される。
【0014】マイクロコンピュータ15は、プロセッ
サ、ROM、RAM、入出力ポート等からなり、データ
入力aをROMに予め格納されているプログラムに従っ
て処理してタッチセンサパネルに接触した状態で移動す
るユーザの指の描くパターンに対応する文字または図形
を判別する。以上の構成における各部の動作を図3に示
すタイムチャート並びに図4乃至図7に示すフローチャ
ートを参照して説明する。図3(a)は、第1及び第2
信号線C1 〜C16及びL1 〜L16に導出される誘導電圧
の波形図、同図(b)は、フリップフロップFX1 〜FX16
及びFY1 〜FY16のQ出力の波形図、同図(c)は、OR
ゲート24の出力の波形図、同図(d)は、時定数回路
25から出力されるレディ信号dの出力の波形図、同図
(e)は、ディレイ回路29の出力の波形図、同図
(f)は、インバータ30の出力の波形図、同図(g)
は、ANDゲート28から出力されるインタラプト信号
eの波形図、同図(h)は、セレクト信号bの波形図、
同図(i)は、ラッチパルスcの波形図、同図(j)
は、ラッチ回路16の出力の波形図、同図(k)は、デ
ィレイ回路17の出力の波形図、同図(l)は、信号選
択回路11の出力の波形図、同図(m)は、ラッチ回路
12の出力の波形図である。
【0015】時刻t1 において、ユーザの指が図1のタ
ッチセンサパネルにおける丸印αで囲まれた部分に接触
すると、人体の50/60Hz電源誘導により第1信号
線C1 〜C16のうちのC12〜C14及び第2信号線L1 〜
L16のうちのL11〜L13に50Hz又は60Hzの交流
電圧が発生する。この交流電圧の正の半サイクルにおい
て、フリップフロップFX12〜FX14及びフリップフロップ
FY11〜FY13の各々のセット入力端子の電圧がスレショー
ルドレベルVth以上となってこれらフリップフロップFX
12〜FX14及びフリップフロップFY11〜FY13がセット状態
となり、Q出力が高レベルとなる。また、それと同時に
2入力ORゲート24の出力が高レベルになる。2入力
ORゲート24の出力が高レベルになると、時定数回路
25の出力は、ほぼ瞬時に高レベルになり、タッチセン
サパネルにユーザの指が接触していることを示す高レベ
ルのレディ信号dがマイクロコンピュータ15に供給さ
れる。2入力ORゲート24の出力が低レベルになる
と、時定数回路25の出力は、コンデンサC及び抵抗R
32によって定まる時定数に応じた時間に亘って徐々に低
レベルに変化する。
【0016】レディ信号dは、ディレイ回路29によっ
て時間T2 だけ遅延されたのちインバータ30を介して
ANDゲート28の他方の入力端子に供給され、AND
ゲート28の一方の入力端子にそのまま供給されている
レディ信号dとの論理積がとられる。そうすると、AN
Dゲート28からレディ信号dの立ち上がりに同期して
時間幅T2 のパルスが出力され、インタラプト信号eと
してマイクロコンピュータ15に供給される。
【0017】そうすると、マイクロコンピュータ15に
おいて、図3及び図4に示すサブルーチンの実行が開始
される。すなわち、インタラプト信号eに応答してプロ
セッサは、先頭フラグをオンにし、タッチフラグをオフ
にして初期設定をなす(ステップS1)。次いで、プロ
セッサは、レディ信号dを取り込む動作を行い(ステッ
プS2)、レディ信号dが存在するか否かを判定する
(ステップS3)。ステップS3において、レディ信号
dが存在しないと判定されたときは、プロセッサは後述
するステップS12に移行する。ステップS3におい
て、レディ信号dが存在すると判定されたときは、プロ
セッサはタッチフラグをセットし(ステップS4)、デ
ータ読取処理ルーチンを実行する(ステップS5)。
【0018】データ読取処理ルーチンにおいては、図6
及び図7に示すようにプロセッサは高レベルのセレクト
信号b及びラッチパルスcを送出する(ステップS3
1)。このステップS31によってラッチパルスcが出
力された時(時刻t2 )、1ビットラッチ回路16に高
レベルのセレクト信号bが保持され、信号選択回路11
に高レベルの制御信号が供給されて信号選択回路11か
ら16ビットのラッチ回路12にフリップフロップFX1
〜FX16のQ出力が選択的に供給されるようになる。ま
た、ラッチパルスcは、ディレイ回路17によって時間
T1 だけ遅延されて16ビットのラッチ回路12のクロ
ック入力端子に供給されるので、時刻t2 から時間T1
後の時点においてフリップフロップFX1 〜FX16のQ出力
が16ビットのラッチ回路12に保持されてX方向にお
ける指の接触位置を表すデータを形成するビットとして
マイクロコンピュータ15に供給される。
【0019】マイクロコンピュータ15のプロセッサ
は、ステップS31の実行後、X方向における指の接触
位置を表すデータを取り込み(ステップS32)、取り
込んだデータに連続して“1”(高レベル)になってい
る複数のビットが存在するか否かを判定する(ステップ
S33)。ステップS33において、上記複数のビット
が存在しないと判定されたときは、プロセッサは後述す
るステップS66に移行する。ステップS33におい
て、上記複数のビットが存在すると判定されたときは、
プロセッサは変数Sを上記複数のビットの最下位ビット
を表す値に設定し、変数Eを上記複数のビットの最上位
ビットを表す値に設定し、変数Kを(E−S+1)に設
定する(ステップS34)。
【0020】ステップS34の実行後、プロセッサは変
数Kが2〜6の各々に等しいか否かを順次判定する(ス
テップS35〜S39)。ここで、X方向における指の
接触位置を表すデータを形成する16個のビットの各々
に対応する位置の評価値をそれぞれX[1]〜X[1
6]とする。ステップS35〜S39において、変数K
が2に等しいと判定されたときは、プロセッサはX
[S]を4に設定し、X[S+1]を4に設定する(ス
テップS40)。変数Kが3に等しいと判定されたとき
は、プロセッサはX[S]及びX[S+2]を4に設定
し、X[S+1]を8に設定する(ステップS41)。
変数Kが4に等しいと判定されたときは、プロセッサは
X[S]及びX[S+3]を2に設定し、X[S+1]
及びX[S+2]を4に設定する(ステップS42)。
変数Kが5に等しいと判定されたときは、プロセッサは
X[S]及びX[S+4]を2に設定し、X[S+1]
及びX[S+3]を4に設定し、X[S+2]を8に設
定する(ステップS43)。変数Kが6に等しいと判定
されたときは、プロセッサはX[S]及びX[S+5]
を1に設定し、X[S+1]及びX[S+4]を2に設
定し、X[S+2]及びX[S+3]を4に設定する
(ステップS44)。
【0021】変数Kが2〜6のいずれにも等しくないと
判定されたとき又はステップS40〜S44のうちのい
ずれかの実行後、プロセッサは低レベルのセレクト信号
b及びラッチパルスcを送出する(ステップS45)。
ステップS45によってラッチパルスcが出力された時
(時刻t3 )、1ビットラッチ回路16に低レベルのセ
レクト信号bが保持され、信号選択回路11に低レベル
の制御信号が供給されて信号選択回路11から16ビッ
トのラッチ回路12にフリップフロップFY1 〜FY16のQ
出力が選択的に供給されるようになる。また、ラッチパ
ルスcは、ディレイ回路17によって時間T1 だけ遅延
されて16ビットのラッチ回路12のクロック入力端子
に供給されるので、時刻t3 から時間T1 後の時点にお
いてフリップフロップFY1 〜FY16のQ出力が16ビット
のラッチ回路12に保持されてY方向における指の接触
位置を表すデータを形成するビットとしてマイクロコン
ピュータ15に供給される。
【0022】マイクロコンピュータ15のプロセッサ
は、ステップS45の実行後、Y方向における指の接触
位置を表すデータを取り込み(ステップS46)、取り
込んだデータに連続して“1”(高レベル)になってい
る複数のビットが存在するか否かを判定する(ステップ
S47)。ステップS47において、上記複数のビット
が存在しないと判定されたときは、プロセッサは後述す
るステップS66に移行する。ステップS47におい
て、上記複数のビットが存在すると判定されたときは、
プロセッサは変数Sを上記複数のビットの最下位ビット
を表す値に設定し、変数Eを上記複数のビットの最上位
ビットを表す値に設定し、変数Kを(E−S+1)に設
定する(ステップS48)。
【0023】ステップS48の実行後、プロセッサは変
数Kが2〜6の各々に等しいか否かを順次判定する(ス
テップS49〜S53)。ここで、Y方向における指の
接触位置を表すデータを形成する16個のビットの各々
に対応する位置の評価値をそれぞれY[1]〜Y[1
6]とする。ステップS49〜S53において、変数K
が2に等しいと判定されたときは、プロセッサはY
[S]を4に設定し、Y[S+1]を4に設定する(ス
テップS54)。変数Kが3に等しいと判定されたとき
は、プロセッサはY[S]及びY[S+2]を4に設定
し、Y[S+1]を8に設定する(ステップS55)。
変数Kが4に等しいと判定されたときは、プロセッサは
Y[S]及びY[S+3]を2に設定し、Y[S+1]
及びY[S+2]を4に設定する(ステップS56)。
変数Kが5に等しいと判定されたときは、プロセッサは
Y[S]及びY[S+4]を2に設定し、Y[S+1]
及びY[S+3]を4に設定し、Y[S+2]を8に設
定する(ステップS57)。変数Kが6に等しいと判定
されたときは、プロセッサはY[S]及びY[S+5]
を1に設定し、Y[S+1]及びY[S+4]を2に設
定し、Y[S+2]及びY[S+3]を4に設定する
(ステップS58)。
【0024】変数Kが2〜6のいずれにも等しくないと
判定されたとき又はステップS54〜S58のうちのい
ずれかの実行後、プロセッサはN及びMを1に設定し
(ステップS59)、Nが16より大であるか否かを判
定する(ステップS60)。ステップS60においてN
が16より大であると判定されたときは、プロセッサは
リセット信号fを送出し(ステップS66)、データ読
取処理ルーチンの実行を終了する。ステップS60にお
いてNが16より大でないと判定されたときは、プロセ
ッサはMが16より大であるか否かを判定する(ステッ
プS61)。ステップS61おいてMが16より大でな
いと判定されたときは、プロセッサはデータ[N]
[M]をX[N]×Y[M]とする(ステップS6
2)。
【0025】尚、データ[N][M]は、図1に示すタ
ッチセンサパネル上の各位置の総合評価値である。ステ
ップS62の実行後、プロセッサはMに1を加算し(ス
テップS63)、ステップS61に移行する。ステップ
S61おいてMが16より大であると判定されたとき
は、プロセッサはMを1に設定し(ステップS64)、
Nに1を加算し(ステップS65)、ステップS60に
移行する。
【0026】以上のデータ読取処理ルーチンによって、
例えば第1信号線C12〜C14及び第2信号線L11〜L13
に交流電圧が発生した場合には、X[12]=4、X
[13]=8、X[14]=4となり、また、Y[1
1]=4、Y[12]=8、Y[13]=4となるの
で、図8に示すような総合評価値による接触分布が得ら
れる。
【0027】ステップS5の実行後、プロセッサはデー
タ読取処理ルーチンによって得られたタッチセンサパネ
ル上の各位置の総合評価値を示すデータをRAMの所定
領域に転送する。そして、総合評価値が既に記憶されて
いる場合には既に記憶されている値と新たに得られた値
のうちの大なる一方を記憶する(ステップS6)。この
のち、プロセッサは先頭フラグがオンか否かを判定する
(ステップS7)。ステップS7において先頭フラグが
オンであると判定されたときは、プロセッサは計数値
(a) に1を加算し(ステップS8)、接触面の中心位置
を先頭位置としてRAMに記憶する(ステップS9)。
ステップS7において先頭フラグがオンでないと判定さ
れたときは、プロセッサは接触面の中心位置の今回値と
前回値との差をRAMに記憶する(ステップS10)。
ステップS9又はS10の実行後、プロセッサは先頭フ
ラグをオフにし(ステップS12)、ステップS2に移
行する。
【0028】ステップS8によってカウントアップする
計数値(a) は、文字の要素数をあらわす値であり、例え
ば“は”の要素数は3である。また、ステップS9又は
S10において、接触面の中心位置は、(接触面の一端
の位置に対応する値+接触面の他端の位置に対応する
値)/2という式によって得られる値の小数点以下を切
り捨てて得られる値に対応する位置である。すなわち、
例えば第1信号線C12〜C14及び第2信号線L11〜L13
に交流電圧が発生した場合には、X方向における接触面
の中心位置は、(12+14)/2=13からC13に対
応する位置であり、Y方向における接触面の中心位置
は、(11+13)/2=12からL12に対応する位置
となる。
【0029】ステップS3においてレディ信号dが存在
しないと判定されたときは、プロセッサは計数値(b) に
1を加算し(ステップS12)、計数値(b) がAより大
であるか否かを判定する(ステップS13)。ステップ
S13において計数値(b) がAより大でないと判定され
たときは、プロセッサは計数値(b) がBより大であるか
否かを判定する(ステップS14)。ステップS14に
おいて計数値(b) がBより大であると判定されたとき
は、プロセッサは先頭フラグをオンにし(ステップS1
5)、ステップS2に移行する。ステップS14におい
て計数値(b) がBより大でないと判定されたときは、プ
ロセッサは直ちにステップS2に移行する。また、ステ
ップS13において計数値(b) がAより大であると判定
されたときは、プロセッサはタッチフラグがオンである
か否かを判定する(ステップS16)。
【0030】ステップS12によってカウントアップす
る計数値(b) は、ユーザの指がタッチセンサパネルに接
触している時間を表す値であり、ステップS13及びS
14においては(b) >Aであれば長時間指入力がなく一
文字の入力が終了したとみなし、A>(b) >Bであれば
一文字の中での要素間の移動があったとみなし、B>
(b) であれば一瞬指が離れた場合でも継続して指が接触
しているとみなしているのである。
【0031】以上のステップS1〜S15によって図9
に示すような指の接触位置の中心の軌跡のパターン及び
図10に示すような総合評価値による接触分布がRAM
に記憶される。ステップS16においてタッチフラグが
オンでないと判定されたときは、プロセッサはステップ
S1に移行する直前に実行していたルーチンの実行を再
開する。ステップS16においてタッチフラグがオンで
あると判定されたときは、プロセッサはRAM内のアド
レスを示すポインタと称される数値を初期設定して入力
パターンの最初の要素が記憶されているアドレスに対応
する値にし(ステップS17)、ROMに予め記憶され
ている全ての基準パターンの各々の先頭位置をポインタ
によって示されているアドレスに記憶されている入力パ
ターンの先頭位置に合わせたときの基準パターンの終了
位置及び移動方向を計算し(ステップS18)、ROM
に予め記憶されている全ての基準パターンのうちのステ
ップS18によって計算して得られた終了位置が入力パ
ターンの終了位置に一致するパターンを選択して第1候
補パターン群を形成し(ステップS19)、ROMに予
め記憶されている全ての基準パターンのうちのステップ
S18によって計算して得られた移動方向が入力パター
ンの移動方向に一致するパターンを選択して第2候補パ
ターン群を形成する(ステップS20)。こののち、プ
ロセッサは第1候補パターン群及び第2候補パターン群
の双方に属する基準パターンを選択して第3候補パター
ン群を形成し、第3候補パターン群の各々について入力
パターンとのデータの重ね合わせ行って適合率を計算す
る(ステップS21)。
【0032】ステップS21において、入力パターンと
基準パターンとの適合率は、両パターンの先頭位置の位
置合わせを行った後に対応する位置同士の評価値を掛け
合わせて得られた値の総和と基準パターンの各位置の評
価値の2乗の総和との比である。すなわち、例えば
“は”という文字の左の部分の入力パターンとして図1
1(a)に示すような指の接触位置の中心の軌跡のパタ
ーンが得られた場合、この入力パターンと図11(b)
に示すような基準パターンとの適合率は、〇印の評価値
を8とすれば、8×8×6/8×8×9=67%であ
る。尚、図11において破線は、対応する位置を示して
いる。
【0033】また、接触分布を加味した場合、すなわち
例えば“は”という文字の左の部分の入力パターンとし
て図12(a)に示すような接触分布が得られた場合、
この入力パターンと図12(b)に示すような基準パタ
ーンとの適合率は、〇印の評価値を8とし、△印の評価
値を4とすれば、89%となる。従って、接触分布を加
味した方が判定率が向上するのである。尚、図12にお
いて破線、一点鎖線及び二点鎖線は、対応する位置を示
している。
【0034】ステップS21の実行後、プロセッサは計
数値(a) によって入力パターンの各要素全てについての
基準パターンとの適合率の計算が終了したか否かを判定
する(ステップS22)。ステップS22において入力
パターンの各要素全てについての基準パターンとの適合
率の計算が終了したと判定されたときは、プロセッサは
第3候補パターン群のうちの適合率の最も高いものを選
択して入力パターンを特定し(ステップS23)、ステ
ップS1に移行する直前に実行していたルーチンの実行
を再開する。ステップS22において入力パターンの各
要素全てについての基準パターンとの適合率の計算が終
了してないと判定されたときは、プロセッサは入力パタ
ーンの次の要素についての処理をなすべくRAM内のア
ドレスを示すポインタと称される値を入力パターンの次
の要素に関するデータが記憶されているアドレスを示す
値に変化させ(ステップS24)、ステップS18に移
行する。
【0035】図13は、タッチセンサパネルの他の例を
示す図である。同図において、16本の第1信号線C1
〜C16及び16本の第2信号線L1 〜L16は、図1と同
様に配置されている。しかしながら、本例においては1
6本の第1信号線C1 〜C16の各々及び16本の第2信
号線L1 〜L16の各々に接続されているタッチプレート
Pの形状は、半円形であり、第1信号線C1 〜C16の各
々に接続されているタッチプレートPの直線部分と第2
信号線L1 〜L16の各々に接続されているタッチプレー
トPの直線部分とが互いに対向するようにタッチプレー
トPの配置がなされている。かかる構成においても図1
と同様の作用が働く。
【0036】尚、上記実施例においてはタッチセンサパ
ネルは、電源誘導による方式のタッチセンサパネルであ
るとしたが、スキャン方式のタッチセンサパネルを使用
することもでき、その場合には第1及び第2信号線のう
ちの一方にダイナミックエンコーダのドライブ出力を供
給し、第1及び第2信号線のうちの他方に導出される信
号をダイナミックエンコーダのセンサ入力とし、ダイナ
ミックエンコーダのセンサ出力をマイクロコンピュータ
15に供給すればよい。
【0037】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明によるパターン
入力装置によれば、検出面の面積が比較的小さい場合で
も、ペン等の器具を使用せずにパターン入力が可能とな
り、操作性を良くすることができるのである。
【0038】また、本発明による他のパターン入力装置
によれば、物体と検出面との接触面のほぼ中心からの距
離に応じた重み付けがなされるので、例えば物体の描く
入力パターンと基準パターンとの適合率の計算の精度を
高くすることができ、物体の描くパターンの判別をより
正確になすことができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す回路図である。
【図2】本発明の実施例を示す回路ブロック図である。
【図3】図1及び図2に示す装置の各部の動作を示す波
形図である。
【図4】図1及び図2に示す装置の動作を示すフロ―図
である。
【図5】図1及び図2に示す装置の動作を示すフロ―図
である。
【図6】図1及び図2に示す装置の動作を示すフロ―図
である。
【図7】図1及び図2に示す装置の動作を示すフロ―図
である。
【図8】接触分布を示す図である。
【図9】指の接触位置の中心の軌跡のパターンを示す図
である。
【図10】接触分布図を示す図である。
【図11】入力パターンと基準パターンとの適合率の計
算方法を示す図である。
【図12】入力パターンと基準パターンとの適合率の計
算方法を示す図である。
【図13】他の実施例を示す回路図である。
【主要部分の符号の説明】
P……タッチプレート C1 〜C16……第1信
号線 L1 〜L16……第2信号線 15……マイクロコン
ピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 3/03 380 H03K 17/96

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一の検出面上の座標に対応して配置さ
    れかつ物体が接触したとき検出信号をそれぞれ発生する
    複数の接触検出と、 前記複数の接触検出のうちの互いに隣接する複数の接
    触検出器の各々から検出信号が出力されたとき、検出信
    号を出力した接触検出器の座標を以て接触領域とし、前
    記接触領域のほぼ中心に位置する点からの距離に応じた
    重みづけを行って得られる値を前記接触領域内の各座標
    と対応させて評価値を生成する手段と、 前記評価値を順次記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶された評価値を複数の所定パターン
    の各々と対応させて、前記所定パターン毎に前記記憶さ
    れた評価値の適合率を計算する手段と、 前記適合率に基づいて前記検出面に前記物体の接触によ
    って描かれた パターンを判別するパターン判別手段と からなるパターン入力装置。
  2. 【請求項2】 前記パターン特定手段は、 前記記憶手段に最初に記憶された評価値の座標と、前記
    所定パターンの開始点に対応した座標との位置合わせを
    行い、対応する座標同士の評価値を掛け合わせて得られ
    た値の総和と、前記所定パターンの各座標の評価値の2
    乗の総和との比を計算して前記適合率を求めることを特
    徴とする請求項1記載のパターン入力装置。
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