JP2001100907A - 情報入力装置 - Google Patents

情報入力装置

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JP2001100907A
JP2001100907A JP28075199A JP28075199A JP2001100907A JP 2001100907 A JP2001100907 A JP 2001100907A JP 28075199 A JP28075199 A JP 28075199A JP 28075199 A JP28075199 A JP 28075199A JP 2001100907 A JP2001100907 A JP 2001100907A
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electrode
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JP28075199A
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Yasuo Yokoo
泰男 横尾
Yoshio Sugiyama
好夫 杉山
Katsuyoshi Nakajima
勝善 中島
Toshihiko Ayuba
利彦 阿由葉
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Mitsumi Electric Co Ltd
Original Assignee
Mitsumi Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐久性が高く、低コストであり、簡単な構造の
情報入力装置を提供する。 【解決手段】マウス(情報入力装置)は、ケーシング本
体と蓋体とで構成されたケーシング3、このケーシング
内に設置されたスクロール情報入力部2とを有してい
る。スクロール情報入力部2は、第1の電極(第1の容
量センサ)41と、第2の電極(第2の容量センサ)4
2と、第3の電極(第3の容量センサ)43と、第4の
電極(第4の容量センサ)44と、制御手段21と、切
換器22と、発信回路23と、バンドパスフィルター2
4と、増幅器25と、検波回路26と、波形整形回路2
7とを有している。各電極41〜44は、それぞれ、電
極用基板上に、一定の間隔で並設されている。これらの
電極41〜44により、指の接触の有無および接触位置
を検出する検出部40が構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器に指示情
報を入力するための情報入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在用いられているコンピュータのOS
の大半は、ディスプレイ上に表示されたアイコンと呼称
される指示マークをポインタにて選択指定することによ
り所望のプログラム等を制御するようになっており、ポ
インタの移動や、アイコンの選択指定には、マウス、ト
ラックボール、トラックパッド、キーボード等の装置が
使用される。そして、これらの装置によって、主にディ
スプレイのX−Y平面上のポインタの移動の制御が行わ
れる。
【0003】現在、これらの装置に、スクロール機能
(画像や書類などのデータをディスプレイ上の一画面に
表示しきれない場合に、表示画面を上下左右に移動させ
て残りの部分を表示させる機能)を付加するため、実用
新案登録第3040065号公報に開示されているよう
なホイールや、特開平11−95920号公報に開示さ
れているようなスクロール操作ボタンを設けた装置が実
用化されている。前記ホイールおよび前記スクロール操
作ボタンは、いずれも機械的な構造である。
【0004】前記ホイールを用いた装置は、指によって
ホイールを前後方向に回転させ、その回転方向および回
転速度が検出される構造となっており、また、前記スク
ロール操作ボタンを用いた装置は、指によってスクロー
ル操作ボタンを前後に傾斜させ、その傾斜方向や傾斜角
度が検出される構造となっている。そして、これらの検
出には電気的、光学的な手段が用いられており、前記ホ
イールや、前記スクロール操作ボタンの動作に応じて表
示画面のスクロールが行われるようになっている。
【0005】一方、近年、人間工学的デザインなどとい
った、高度なデザイン性を有する工業製品の需要が高ま
っていることから、これらの製品にも工業デザインの自
由度が高い装置や構造が求められている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したホイールやス
クロール操作ボタンは、多数の部品を複雑に組み合わせ
た機械的な構造であるため、埃や水などの異物に弱く、
部品の成形や組立てにかかるコストが高かった。しか
も、これらの装置は、ホイールやスクロール操作ボタン
を突出させるための開口を必要とすることから、装置内
への異物の進入を完全に回避することが不可能な構造と
なっているため、故障が多く、寿命が短かった。また、
操作性の問題からホイールの直径やスクロール操作ボタ
ンの長さ等の寸法は、自ずと限定されるため、それがこ
れらの装置の工業デザインの自由度の減少や小型化の妨
げの原因となっていた。
【0007】本発明は、上記の問題点に鑑み、耐久性が
高く、低コストであり、簡単な構造の情報入力装置を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(12)の本発明により達成される。
【0009】(1) 指の接触の有無および接触位置を
検出する検出手段と、前記検出手段が検出した情報を電
気信号に変換する変換手段と、前記変換手段からの電気
信号に基づいて指の移動方向および移動速度を判定する
判定手段と、前記判定手段からの情報を指示情報として
電子機器へ出力する出力手段とを有する情報入力装置で
あって、前記検出手段は、前記所定の方向に沿って並設
された複数の容量センサであることを特徴とする情報入
力装置。
【0010】(2) 所定の方向に沿って並設された複
数の容量センサと、前記容量センサの出力状態のサンプ
リングを行ない、所定の電気信号に変換する変換手段
と、前記変換手段からの信号に基づいて指の移動方向お
よび移動速度を判定する判定手段と、前記判定手段から
の情報を指示情報として電子機器へ出力する出力手段と
を有することを特徴とする情報入力装置。
【0011】(3) 前記複数の容量センサにより、指
の接触の有無および接触位置を検出するよう構成されて
いる上記(2)に記載の情報入力装置。
【0012】(4) 前記変換手段は、前記容量センサ
の出力状態に応じた周波数で発振する発振回路を有する
上記(2)または(3)に記載の情報入力装置。
【0013】(5) 前記変換手段は、前記複数の容量
センサのうちから、その出力状態のサンプリングを行う
容量センサを選択する選択手段を有する上記(2)ない
し(4)のいずれかに記載の情報入力装置。
【0014】(6) 前記選択手段により、前記出力状
態のサンプリングを行う容量センサを時分割して1つず
つ選択しつつ、該出力状態のサンプリングを行うよう構
成されている上記(5)に記載の情報入力装置。
【0015】(7) 前記判定手段は、前記複数の容量
センサの出力状態のサンプリング終了後、このサンプリ
ングにより得られたデータと、前回の前記複数の容量セ
ンサの出力状態のサンプリングにより得られたデータと
に基づいて、前記指示情報を生成するよう構成されてい
る上記(2)ないし(6)のいずれかに記載の情報入力
装置。
【0016】(8) 前記電子機器はコンピュータであ
り、前記情報入力装置はマウス、トラックボール、トラ
ックパッド、キーボードを含む情報入力装置のグループ
のうちのいずれかであって、前記容量センサは、該情報
入力装置の表面の近傍に設けられている上記(1)ない
し(7)のいずれかに記載の情報入力装置。
【0017】(9) 前記容量センサは、前記情報入力
装置の表面下に設けられている上記(1)ないし(8)
のいずれかに記載の情報入力装置。
【0018】(10) 前記容量センサは、前記情報入力
装置に埋設された状態で設けられており、該情報入力装
置の前記容量センサに対応する部分の表面は平滑な面と
なっている上記(9)に記載の情報入力装置。
【0019】(11) 前記容量センサは、前記情報入力
装置の上部表面の裏側に設けられており、該情報入力装
置の前記容量センサに対応する部分の表面は平滑な面と
なっている上記(9)に記載の情報入力装置。
【0020】(12) 前記指示情報は、表示装置に表示
される電子画像の所定の方向のスクロールに使用される
上記(1)ないし(11)のいずれかに記載の情報入力装
置。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の情報入力装置を添
付図面に示す好適実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0022】図1は、本発明の情報入力装置をスクロー
ル機能を有するマウス(コンピュータのマウス)に適用
した場合の実施形態を示す断面図である。
【0023】同図に示すように、マウス1は、ケーシン
グ本体31と蓋体32とで構成されたケーシング3と、
このケーシング3内に設置(内蔵)されたスクロール情
報入力部2とを有している。
【0024】このマウス1(スクロール情報入力部2)
は、図示しないパーソナルコンピュータ(電子機器)と
通信し得るように構成されている。この通信方式は、特
に限定されず、例えば、有線通信でもよく、また、無線
通信(例えば、赤外線通信等)でもよい。
【0025】前記パーソナルコンピュータには、電子画
像(画像)を表示する図示しないディスプレイ(表示装
置)が接続されている。前記電子画像(画像)には、例
えば、文字、アルファベット、数字、記号、図形、静止
画、動画、書類等の各種データの表示(表示画面)が含
まれる。
【0026】ケーシング3の蓋体32の先端部(図1中
右側)の内側(裏面側)には、一対の係合爪33、33
が形成されている。これらの係合爪33は、図1中横方
向に並んでいる。
【0027】蓋体32の内側の一方の係合爪33と他方
の係合爪33との間には、溝(有底の孔部)34が形成
されている。
【0028】この溝34内には、後述する4つの電極
(容量センサ)41〜44等が設けられた電極用基板4
が挿入されている。この電極用基板4は、パッド35に
より蓋体32に固定されている。
【0029】このパッド35の一方の端部351は、一
方の係合爪33に係合し、他方の端部351は、他方の
係合爪33に係合する。これにより、蓋体32からのパ
ッド35の離脱を防止することができ、電極用基板4を
確実に固定することができる。
【0030】蓋体32の、4つの電極41〜44(検出
部40)に対応する部分およびその近傍の表面は、平滑
な湾曲凸面(平滑な面)となっている。
【0031】また、蓋体32の表面には、例えば、その
蓋体32の、4つの電極41〜44(検出部40)に対
応する部分(スクロール操作の操作部7)を示す図示し
ない指標が設けられている。これにより、マウス1の操
作者は、前記操作部7の位置を把握するすることができ
る。
【0032】また、例えば、ケーシング3の全部または
一部、特に、蓋体32の全部または一部を光透過性を有
する部材(透明または半透明の部材)で形成することに
より、マウス1の操作者は、前記操作部7の位置を把握
するすることができる。
【0033】ケーシング3の本体31上には、回路基板
5が設置されている。この回路基板5には、例えば、後
述するスクロール情報入力部2の回路等、マウス1の所
定の回路が設けられている。
【0034】図2は、スクロール情報入力部2の構成例
を示すブロック図、図3は、図2に示すスクロール情報
入力部2の構成例を示す回路図、図4は、図2に示すス
クロール情報入力部2の検出部(検出手段)の構成例を
示す平面図である。
【0035】図2に示すように、スクロール情報入力部
2は、第1の電極(第1の容量センサ)41と、第2の
電極(第2の容量センサ)42と、第3の電極(第3の
容量センサ)43と、第4の電極(第4の容量センサ)
44と、制御手段21と、切換器(選択手段)22と、
発信回路23と、バンドパスフィルター24と、増幅器
25と、検波回路26と、波形整形回路27とを有して
いる。
【0036】各電極41〜44は、それぞれ、導体パタ
ーン(導線)411〜441を介して切換器22の入力
側に接続(電気的に接続)されている。
【0037】そして、切換器22の出力側(後段)に発
信回路23が接続(電気的に接続)され、発信回路23
の出力側にバンドパスフィルター24が接続され、バン
ドパスフィルター24の出力側に増幅器25が接続さ
れ、増幅器25の出力側に検波回路26が接続され、検
波回路26の出力側に波形整形回路27が接続されてい
る。波形整形回路27の出力側は、制御手段21に接続
されている。
【0038】制御手段21は、例えば、マイクロコンピ
ュータで構成されており、切換器22の切換制御、ディ
スプレイ(表示装置)の画面に表示された電子画像(画
像)をスクロールさせるためのスクロール情報の生成、
そのスクロール情報の出力等、マウス1(スクロール情
報入力部2)全体の制御を行う。
【0039】この制御手段21は、メモリー(RAM、
2PROM、ROM等)211を内蔵している。
【0040】この制御手段21により、指の移動方向
(向き)および移動速度を判定する判定手段と、この判
定手段からの情報をスクロール情報(指示情報)として
パーソナルコンピュータ(電子機器)へ出力する出力手
段との主機能が達成される。
【0041】また、前記切換器22、発信回路23、バ
ンドパスフィルター24、増幅器25、検波回路26お
よび波形整形回路27により、後述する検出部(検出手
段)40が検出した情報を電気信号に変換する変換手段
が構成される。
【0042】図4に示すように、各電極41〜44は、
それぞれ、電極用基板4上に、互いに離間するように設
置されている。
【0043】これらの電極41〜44により、指の接触
の有無および接触位置を検出する検出部(検出手段)4
0が構成される。
【0044】この場合、例えば、蓋体32の電極41に
対応(対面)する部分に指(検出物)を接触(または接
近)させると、電極41と、蓋体32の電極41に対面
する部分と、前記指とでコンデンサが形成され、所定の
静電容量(キャパシタンス)が生じる。この他の電極4
2〜44についても前記と同様である。
【0045】各電極41〜44は、同一の形状をなし、
かつ、同一の面積を有している。本実施形態では、各電
極41〜44は、それぞれ、略長方形(四角形)をな
し、かつ、同一の面積を有している。
【0046】図1および図4に示すように、各電極41
〜44は、図1中横方向(図4中縦方向)に1列で、か
つ、平面視で(図1中上側から見たとき)マウス1(ケ
ーシング3)の中心軸(直線)6上に並設されている。
【0047】この場合、各電極41〜44は、先端側
(図1中右側)から基端側(図1中左側)に向って、電
極41、電極42、電極43、電極44の順序で配置さ
れている。
【0048】また、図4に示すように、隣接する2つの
電極の間の間隔、すなわち、電極41と電極42の間の
間隔、電極42と電極43の間の間隔、電極43と電極
44の間の間隔は、すべて等しく設定されている。
【0049】各電極41〜44の寸法(長さa、b)
は、特に限定されないが、長さaは、3〜6mm程度が好
ましく、長さbは、10〜20mm程度が好ましい。
【0050】また、隣接する2つの電極の間の間隔c
は、特に限定されないが、3〜6mm程度が好ましい。
【0051】各電極41、42、43および44には、
それぞれ、電極用基板4上に設けられた導体パターン
(導線)411、421、431および441の一端側
が接続されている。
【0052】そして、図2および図3に示すように、各
導体パターン411〜441の他端側は、それぞれ、直
接または図示しない導体パターン(導線)を介して切換
器22の入力側に接続されている。
【0053】図4に示すように、隣接する2つの電極の
導体パターンは、電極を境界にして逆方向(反対側)、
すなわち、電極を境界にして図4中右側と左側とに配置
されている。本実施形態では、電極41の導体パターン
411は、その電極41の図4中右側に配置され、電極
42の導体パターン421は、その電極42の図4中左
側に配置され、電極43の導体パターン431は、その
電極43の図4中右側に配置され、電極44の導体パタ
ーン441は、その電極44の図4中左側に配置されて
いる。これにより、各電極41〜44や各導体パターン
411〜441が隣接する電極や隣接する電極の導体パ
ターンから受ける影響を抑制(または防止)することが
できる。
【0054】スクロール情報入力部2の検出部40や導
体パターン411〜441を以上のような構成(構造)
にすることにより、マウス1の操作者のスクロール操作
する指の位置をより正確かつ確実に検出することがで
き、これにより、操作者の指の動き通りに、ディスプレ
イの画面に表示された電子画像をスクロールさせること
ができる。
【0055】前述したように、前記各電極41〜44
は、それぞれ、ケーシング3の表面下に設けられてい
る。すなわち、各電極41〜44は、それぞれ、蓋体3
2の上部表面の裏側に、埋設された状態で設けられてい
る。
【0056】図3に示すように、切換器22は、4つの
アナログスイッチ221、222、223および224
と、直流成分を除去するための4つのカップリングコン
デンサC1、C2、C3およびC4とで構成されてい
る。各カップリングコンデンサC1〜C4は、それぞ
れ、各アナログスイッチ221〜224の後段に接続さ
れている。
【0057】なお、前述した各導体パターン411〜4
41の他端側は、それぞれ、直接または図示しない導体
パターンを介して、前記各アナログスイッチ221〜2
24に接続されている。
【0058】アナログスイッチ221は、順方向に接続
されたダイオードD1およびこのダイオードD1の後段
に逆方向に接続されたダイオードD2と、図3に示すよ
うに接続された抵抗R1、R2、R3、コイルL1、L
2およびL3と、前記抵抗R1と抵抗R2との間に接続
された制御信号入力端子22aと、前記抵抗R3に接続
された制御信号入力端子22bとで構成されている。
【0059】制御信号入力端子22aおよび22bに
は、それぞれ、制御手段21から、アナログスイッチ2
21をオン/オフ制御するための制御信号が入力され
る。
【0060】制御信号入力端子22aに入力される制御
信号がハイレベル(H)、制御信号入力端子22bに入
力される制御信号がローレベル(L)のときは、ダイオ
ードD1およびD2にそれぞれ順方向に電圧が印加さ
れ、アナログスイッチ221がオンし、これにより、電
極41と発信回路23とが、導体パターン411および
コンデンサC1を介して導通する。
【0061】逆に、制御信号入力端子22aに入力され
る制御信号がローレベル、制御信号入力端子22bに入
力される制御信号がハイレベルのときは、ダイオードD
1およびD2にそれぞれ逆方向に電圧が印加され、アナ
ログスイッチ221がオフし、これにより、電極41と
発信回路23とが非導通となる。
【0062】また、アナログスイッチ222も前記アナ
ログスイッチ221と同様に、図3に示すように接続さ
れたダイオードD3およびD4と、抵抗R4、R5およ
びR6と、コイルL4、L5およびL6と、制御信号入
力端子22cおよび22dとで構成されている。なお、
このアナログスイッチ222の動作は、前記アナログス
イッチ221と同様であるので説明を省略する。
【0063】また、アナログスイッチ223も前記アナ
ログスイッチ221と同様に、図3に示すように接続さ
れたダイオードD5およびD6と、抵抗R7、R8およ
びR9と、コイルL7、L8およびL9と、制御信号入
力端子22eおよび22fとで構成されている。なお、
このアナログスイッチ223の動作は、前記アナログス
イッチ221と同様であるので説明を省略する。
【0064】また、アナログスイッチ224も前記アナ
ログスイッチ221と同様に、図3に示すように接続さ
れたダイオードD7およびD8と、抵抗R10、R11
およびR12と、コイルL10、L11およびL12
と、制御信号入力端子22gおよび22hとで構成され
ている。なお、このアナログスイッチ224の動作は、
前記アナログスイッチ221と同様であるので説明を省
略する。
【0065】前記各カップリングコンデンサC1〜C4
は、すべて発振回路23に接続されている。
【0066】発振回路23は、図3に示すように接続さ
れたトランジスタTr1と、コンデンサC5およびC7
〜C9と、可変コンデンサC6と、コイルL13〜L1
5と、抵抗R13〜R15およびR17と、ダイオード
D9とで構成されている。
【0067】トランジスタTr1のコレクタには、抵抗
R17およびコイルL15を介して電圧Vccが印加され
ている。
【0068】この発振回路23は、各電極41〜44の
出力状態に応じた周波数で発振するように構成されてい
る。
【0069】すなわち、発振回路23は、電極41〜4
4のうち、電極41のみと当該発振回路23とが導通し
ている場合に、蓋体32の電極41に対面する部分に指
を接触させていないとき、周波数(発振周波数)f1で
発振し、蓋体32の電極41に対面する部分に指を接触
させているとき、周波数(発振周波数)f2(<f1)
で発振するように各回路定数が設定されている。
【0070】この他の電極42〜44のいずれか1つと
発振回路23とが導通している場合も前記と同様に、指
を接触させていないとき、発振回路23は、周波数f1
で発振し、指を接触させているとき、発振回路23は、
周波数f2で発振する。
【0071】図3に示すように、発振回路23の出力側
には、バンドパスフィルター240、抵抗R16および
R18で構成されたバンドパスフィルター24が接続さ
れている。
【0072】このバンドパスフィルター24は、周波数
f1の信号を通過させ、周波数f2の信号を遮断するよ
うに構成されている。すなわち、バンドパスフィルター
24の2つの遮断周波数のうちの高い方の遮断周波数
は、周波数f1より大きく設定され、低い方の遮断周波
数は、周波数f1より小さく、かつ、周波数f2より大
きく設定されている。
【0073】図3に示すように、バンドパスフィルター
24出力側には、増幅回路25が接続されている。
【0074】この増幅回路25は、図3に示すように接
続されたトランジスタTr2と、コンデンサC11〜C
13と、抵抗R20およびR21と、可変抵抗R19と
で構成されている。
【0075】トランジスタTr2のコレクタには、抵抗
R21を介して電圧Vccが印加されている。
【0076】また、抵抗21と前述した発振回路23の
抵抗17との間には、交流成分を除去するためのデカッ
プリングコンデンサC10の一端側が接続されている。
なお、このデカップリングコンデンサC10の他端側
は、接地(アース)されている。
【0077】図3に示すように、増幅回路25の出力側
には、検波回路26が接続されている。
【0078】この検波回路26は、半波整流回路であ
り、図3に示すように接続されたダイオードD10およ
びD11と、コンデンサC14からなる平滑回路と、抵
抗R22とで構成されている。
【0079】図3に示すように、検波回路26の出力側
には、波形整形回路27が接続されている。
【0080】この波形整形回路27は、コンパレータ
(比較器)であり、図3に示すように接続されたオペア
ンプOp1と、コンデンサC15と、抵抗R23、R2
4およびR27と、可変抵抗R25およびR26とで構
成されている。
【0081】前記検波回路26の出力側は、抵抗23を
介してオペアンプOp1の反転入力端子に接続されてい
る。
【0082】一方、オペアンプOp1の非反転入力端子
には、電圧Vccから生成された基準電圧Vref が印加さ
れている。
【0083】次に、マウス1の作用を説明する。まず、
マウス1によりスクロール操作を行う場合の手順を説明
する。
【0084】操作者は、マウス1を手で把持し、例え
ば、人差し指(指)を図1に示す操作部7に接触させて
所定方向に移動させる。
【0085】この場合、指を操作部7の一端側から他端
側に移動させると、ディスプレイの画面に表示された電
子画像が、前記指の移動量に対応した量だけ、かつ前記
指の移動速度に対応した速度で所定方向にスクロールす
る。
【0086】また、指を前記と逆方向に移動させると、
ディスプレイの画面に表示された電子画像が、前記指の
移動量に対応した量だけ、かつ前記指の移動速度に対応
した速度で前記と逆方向にスクロールする。
【0087】次に、マウス1の動作を説明する。図5
は、切換器22の各アナログスイッチ221〜224の
オン/オフの状態と、波形整形回路27から出力される
検出信号とを示すタイミングチャートである。
【0088】このマウス1では、切換器22により、4
つの電極41〜44のうちから、その出力状態のサンプ
リングを行う電極を時分割して(重複しないように)1
つずつ選択しつつ、前記出力状態のサンプリングを行
う。
【0089】すなわち、図5に示すように、アナログス
イッチ221〜224を時分割してアナログスイッチ2
21、アナログスイッチ222、アナログスイッチ22
3、アナログスイッチ224の順序で1つずつオンさ
せ、電極41、電極42、電極43、電極44の順序で
1つずつその出力状態のサンプリングを行う。
【0090】本実施形態では、このサンプリングが一定
の周期で繰り返し行われる(周期的に行われる)。
【0091】この場合、4つの電極41〜44の出力状
態のサンプリングの合計時間(1回のサンプリングの時
間)t1は、10〜20m秒程度が好ましく、10〜1
2m秒程度がより好ましい。
【0092】また、各電極41、42、43および44
の出力状態のそれぞれのサンプリングの時間t2、t
3、t4およびt5を、すべて等しく(t2=t3=t
4=t5)するのが好ましい。
【0093】各電極41〜44の出力状態のそれぞれの
サンプリングの時間t2〜t5を等しくすることによ
り、より正確に指の接触位置を検出することができる。
【0094】また、各電極41〜44の出力状態のそれ
ぞれのサンプリングの時間t2〜t5は、2〜5m秒程
度が好ましく、2〜3m秒程度がより好ましい。
【0095】各電極41〜44の出力状態のサンプリン
グの際の動作は、同様であるので、代表的に、電極41
の出力状態のサンプリングの際の動作を説明する。
【0096】図2および図3に示すように、制御手段2
1は、電極41の出力状態のサンプリングを行う場合に
は、制御信号入力端子22aに入力される制御信号のレ
ベル(電圧レベル)をハイレベルにし、制御信号入力端
子22bに入力される制御信号のレベルをローレベルに
するとともに、制御信号入力端子22c、22eおよび
22gに入力される制御信号のレベルをそれぞれローレ
ベルにし、制御信号入力端子22d、22fおよび22
hに入力される制御信号のレベルをそれぞれハイレベル
にする。
【0097】これにより、アナログスイッチ221のみ
がオンし、電極41と発信回路23とが、導体パターン
411およびコンデンサC1を介して導通し、電極41
の出力状態のみのサンプリングが可能になる。
【0098】この電極41の出力状態のサンプリングの
とき、電極41に対応する位置に指が位置していないと
(蓋体32の電極41に対面する部分の表面に指が接触
していないと)、発振回路23が周波数f1で発振し、
発振回路23から周波数f1の高周波信号が出力され
る。
【0099】この高周波信号は、バンドパスフィルター
24を通過し、増幅器25で増幅され、検波回路26に
入力される。
【0100】検波回路26では、前記高周波信号は、ダ
イオード10により半波整流され、次いで、コンデンサ
14により平滑化される。
【0101】この平滑化された信号は、検波回路26か
ら出力され、抵抗R23を介して波形整形回路27のオ
ペアンプOp1の反転入力端子に入力される。
【0102】一方、オペアンプOp1の非反転入力端子
には、前記信号のレベルより十分に小さい基準電圧Vre
f が印加されている。
【0103】このため、オペアンプOp1から出力され
る検出信号のレベルは、ローレベル(2進法で「0」)
になる。オペアンプOp1から出力された検出信号は、
制御手段21に入力される。
【0104】制御手段21は、メモリー211の出力状
態記憶領域(検出データ記憶領域)のうちの、今回のサ
ンプリングにおける電極41の出力状態を記憶する領域
(アドレス)に、電極41の出力状態を示すデータとし
て「0」を書き込む(記憶する)。
【0105】前記と逆に、電極41の出力状態のサンプ
リングのとき、電極41に対応する位置に指が位置して
いると(蓋体32の電極41に対面する部分の表面に指
が接触していると)、電極41と、蓋体32の電極41
に対面する部分と、前記指とでコンデンサが形成され、
所定の静電容量が生じる。
【0106】これにより、発振回路23が周波数f2で
発振し、発振回路23から周波数f2の高周波信号が出
力される。
【0107】この高周波信号は、バンドパスフィルター
24で遮断され、後段の増幅器25には入力されない。
【0108】これにより、波形整形回路27のオペアン
プOp1の反転入力端子に入力される信号のレベルは、
非反転入力端子に印加されている基準電圧Vref のレベ
ルより十分に小さくなる。
【0109】このため、オペアンプOp1から出力され
る検出信号のレベルは、ハイレベル(2進法で「1」)
になる。オペアンプOp1から出力された検出信号は、
制御手段21に入力される。
【0110】制御手段21は、メモリー211の出力状
態記憶領域のうちの、今回のサンプリングにおける電極
41の出力状態を記憶する領域に、電極41の出力状態
を示すデータとして「1」を書き込む。
【0111】以下、前記と同様にして、順次、電極42
〜44の出力状態のサンプリングが行われ、メモリー2
11の出力状態記憶領域のうちの所定の領域に、電極4
2〜44の出力状態を示すデータが書き込まれる。
【0112】なお、本実施形態では、前記各電極41〜
44の出力状態を示すデータのメモリー211への書き
込みは、すべての電極41〜44の出力状態のサンプリ
ングが終了してから、まとめて行う。
【0113】制御手段21は、各電極41〜44の出力
状態のサンプリング終了後、今回の各電極41〜44の
出力状態のサンプリングにより得られたデータと、前回
の各電極41〜44の出力状態のサンプリングにより得
られたデータとに基づいて、スクロール情報(スクロー
ルデータ)を生成する(求める)。なお、この際の動作
は、後で詳述する。
【0114】生成されたスクロール情報は、制御手段2
1から出力される。すなわち、前記スクロール情報は、
制御手段21からパーソナルコンピュータへ向けて送信
(送出)され、パーソナルコンピュータに入力される。
【0115】以降、前記の動作が繰り返し行われる。す
なわち、制御手段21は、周期的に前記サンプリングを
行って、そのサンプリングの度に、スクロール情報を生
成し、出力する。
【0116】パーソナルコンピュータは、このスクロー
ル情報に基づいて、ディスプレイの画面に表示された電
子画像のスクロール制御を行う。
【0117】図5には、n回目の4つの電極41〜44
の出力状態のサンプリングにおいて、電極41に対応す
る位置および電極42に対応する位置のみに指が位置し
ている場合と、n+1回目の4つの電極41〜44の出
力状態のサンプリングにおいて、電極41に対応する位
置および電極42に対応する位置のみに指が位置してい
る場合とが示されている。
【0118】この場合には、図5に示すように、n回目
およびn+1回目のサンプリングのそれぞれにおいて、
検出信号のレベルは、電極41および42の出力状態の
サンプリングの期間のみ、ハイレベル(2進法で
「1」)になる。
【0119】このマウス1によれば、例えば、n回目の
各電極41〜44の出力状態のサンプリングにおける検
出信号により、前記n回目のサンプリングのときの操作
部40への指の接触の有無および接触位置が判る。
【0120】例えば、前記検出信号に、そのレベルがハ
イレベルの期間が存在する場合には、操作部40への指
の接触が有り、その指の接触位置は、前記検出信号のレ
ベルがハイレベルのときに出力状態のサンプリングが行
われた電極に対応する位置である。
【0121】逆に、前記検出信号に、そのレベルがハイ
レベルの期間が存在しない場合(すべてローレベルの場
合)には、操作部40への指の接触が無い。
【0122】また、n回目の各電極41〜44の出力状
態のサンプリングにおける検出信号と、n+1回目の各
電極41〜44の出力状態のサンプリングにおける検出
信号とにより、指の移動方向が判る。
【0123】例えば、図5に示す検出信号のパルス81
が、n回目のサンプリングのときとn+1回目のサンプ
リングのときとを比較したときに、所定方向に移動して
いる場合には、指の移動方向は、所定方向であり、パル
ス81が、前記と逆方向に移動している場合には、指の
移動方向は、前記と逆方向である。
【0124】また、n回目、n+1回目、n+2回目、
・・・、n+m回目と、パルス81の位置を比較してい
ったとき、パルス81が移動したときからパルス81が
その次に移動するまでの間の前記サンプリングの回数が
多いほど(時間が長いほど)、指の移動速度が遅く(小
さく)、前記サンプリングの回数が少ないほど(時間が
短いほど)、指の移動速度が速い(大きい)。
【0125】また、n回目のサンプリングからn+1回
目のサンプリングまでの間の指の移動量(移動距離)
は、n回目のサンプリングのときのパルス81に対する
n+1回目のサンプリングのときのパルス81の移動距
離に比例する。
【0126】次に、前述したメモリー211の出力状態
記憶領域の構成を説明する。図6は、メモリー211の
出力状態記憶領域(検出データ記憶領域)を模式的に示
す図である。
【0127】同図に示すように、メモリー211の出力
状態記憶領域は、記憶領域A0、A1、A2、A3、A
4、A5、A6およびA7で構成されている。
【0128】記憶領域A3、A2、A1およびA0は、
それぞれ、今回のサンプリングにおける電極41、4
2、43および44の出力状態を示すデータを記憶する
領域であり、記憶領域A7、A6、A5およびA4は、
それぞれ、前回のサンプリングにおける電極41、4
2、43および44の出力状態を示すデータを記憶する
領域である。
【0129】前記メモリー211の出力状態記憶領域に
記憶された8つのデータの組み合わせを、スクロール情
報を生成する(求める)ための8bitの1つのデータ
として取り扱う。
【0130】この場合、図6に示すように、前記8bi
tのデータのbit(bit位置)7、6、5および4
は、それぞれ、前回のサンプリングにおける電極41、
42、43および44の出力状態を示すデータ用に割り
当てられ、bit3、2、1および0を、それぞれ、今
回のサンプリングにおける電極41、42、43および
44の出力状態を示すデータ用に割り当てられている。
以下、この8bitのデータを「スクロール情報生成用
データ」と言う。
【0131】一方、メモリー211の所定の記憶領域に
は、前記スクロール情報生成用データからスクロール情
報を求めるための所定のテーブル(検量線)が、予め記
憶されている。
【0132】なお、本発明では、スクロール情報生成用
データからスクロール情報を求めるための検量線は、テ
ーブルに限らず、例えば、演算式等であってもよい。ま
た、本発明では、前記テーブルや演算式を複数設けても
よい。
【0133】次に、制御手段21の制御動作を説明す
る。図7は、制御手段21の制御動作を示すフローチャ
ートである。以下、このフローチャートに基づいて説明
する。
【0134】まず、前述したように、各電極41〜44
の出力状態のサンプリングを行う(ステップS10
1)。
【0135】次いで、メモリー211の記憶領域A0〜
A7のデータを書き換える(ステップS102)。
【0136】図8は、メモリー211の動作を模式的に
示す図である。図8(a)に示すように、今回(n+1
回目)のサンプリングの直後は、メモリー211の記憶
領域A7、A6、A5およびA4には、それぞれ、前々
回(n−1回目)のサンプリングにおける電極41、4
2、43および44の出力状態を示すデータが記憶され
ており、記憶領域A3、A2、A1およびA0には、そ
れぞれ、前回(n回目)のサンプリングにおける電極4
1、42、43および44の出力状態を示すデータが記
憶されている。
【0137】このステップS102では、図8(b)に
示すように、メモリー211の記憶領域A3、A2、A
1およびA0から、それぞれ、前回(n回目)のサンプ
リングにおける電極41、42、43および44の出力
状態を示すデータを読み出し、これらを、それぞれ、記
憶領域A7、A6、A5およびA4に書き込む。
【0138】そして、今回(n+1回目)のサンプリン
グにおける電極41、42、43および44の出力状態
を示すデータを、それぞれ、メモリー211の記憶領域
A3、A2、A1およびA0に書き込む。これにより、
8bitのスクロール情報生成用データが得られる。
【0139】次いで、前記スクロール情報生成用データ
に基づいて、スクロール情報を求める(ステップS10
3)。
【0140】このステップS103では、メモリー21
1から前記スクロール情報生成用データを読み出し、こ
のスクロール情報生成用データを用いて、メモリー21
1に記憶されているテーブルからスクロール情報を読み
取る。
【0141】次いで、前記テーブからル読み出したスク
ロール情報が、「動作なし(カウントなし)、またはエ
ラーデータ」と、「上方向スクロール」と、「下方向ス
クロール」とのうちのいずれを示すものであるかを判別
(判定)する(ステップS104)。
【0142】ステップS104において、スクロール情
報が、動作なし(カウントなし)を示すものであるか、
またはエラーデータであると判別した場合には、電子画
像をスクロールさせるためのスクロールデータを出力し
ない(ステップS105)。この場合は、電子画像は、
スクロールしない。
【0143】また、ステップS104において、スクロ
ール情報が、上方向スクロールを示すものであると判別
した場合には、電子画像を上方向にスクロールさせるた
めの上方向スクロールデータを出力する(ステップS1
06)。この場合は、電子画像は、上方向に1単位分ス
クロールする。
【0144】また、ステップS104において、スクロ
ール情報が、下方向スクロールを示すものであると判別
した場合には、電子画像を下方向にスクロールさせるた
めの下方向スクロールデータを出力する(ステップS1
07)。この場合は、電子画像は、下方向に1単位分ス
クロールする。
【0145】前記ステップS105、S106またはS
107を実行した後、ステップS101に戻り、再度、
ステップS101以降を実行する。
【0146】前記のプログラムにおいて、ステップS1
06が繰り返し実行されることにより、電子画像は、上
方向に連続的にスクロールする。
【0147】この場合、ステップS106の実行回数が
多いぼど、電子画像の上方向へのスクロールの量が多
い。
【0148】また、ステップS106が繰り返し実行さ
れる場合、ステップS106が実行されてからステップ
S106がその次に実行されるまでの間に、ステップS
105が実行されると、ステップS105が実行されな
い場合に比べ、スクロールの速度が低下する。
【0149】この場合、ステップS106が実行されて
からステップS106がその次に実行されるまでの間
の、ステップS105の実行回数が多いほど、スクロー
ルの速度は遅い。
【0150】また、前記のプログラムにおいて、ステッ
プS107が繰り返し実行されることにより、電子画像
は、下方向に連続的にスクロールする。
【0151】この場合、ステップS107の実行回数が
多いぼど、電子画像の下方向へのスクロールの量が多
い。
【0152】また、ステップS107が繰り返し実行さ
れる場合、ステップS107が実行されてからステップ
S107がその次に実行されるまでの間に、ステップS
105が実行されると、ステップS105が実行されな
い場合に比べ、スクロールの速度が低下する。
【0153】この場合、ステップS107が実行されて
からステップS107がその次に実行されるまでの間
の、ステップS105の実行回数が多いほど、スクロー
ルの速度は遅い。
【0154】なお、本発明では、前述した図7に示すフ
ローチャートをベースに、例えば、ノイズ除去、オート
スクロール等のアルゴリズムを適宜組み合わせてもよ
い。
【0155】以上説明したように、このマウス1によれ
ば、操作者のスクロール操作する指の動き通りに、ディ
スプレイの画面に表示された電子画像をスクロールさせ
ることができる。すなわち、操作者の指の動き通りに、
スクロールの方向、スクロールの速度、スクロールの量
等が随時設定(調整)され、前記電子画像のスクロール
が実行される。
【0156】そして、このマウス1では、ホイールやス
クロール操作ボタンのようなスクロール操作の際に可動
させる部分(可動部)がないので、構造が簡易であり、
また、複雑な3Dや、マウス1の薄型化等にも容易に対
応することができる。
【0157】また、スクロール操作の際に可動させる部
分がないので、埃や水等の異物による影響がなく(また
は非常に少なく)、また、摩擦等がなく、このため、信
頼性が高く、寿命も長い。
【0158】また、各電極41〜44がケーシング3の
蓋体32の裏側に設置されているので、デザイン上の制
約を受けず(デザインの自由度が高く)、また、ケーシ
ング3(蓋体32)の上部表面を有効に利用することが
できる。
【0159】また、電極数を変更したり、電極の配置を
変更することにより、検出部40の面積を自在(任意)
に設定することができる。また、マウス1の上部表面が
覆われているので、静電気に強い。
【0160】また、切換器22により、4つの電極41
〜44のうちから、その出力状態のサンプリングを行う
電極を時分割して1つずつ選択して、出力状態のサンプ
リングを行うので、切換器22の後段側の回路、すなわ
ち、発信回路23、バンドパスフィルター24、増幅器
25、検波回路26および波形整形回路27を各電極4
1〜44の出力状態のサンプリングに兼用することがで
き、これにより、部品点数を減少させることができ、ま
た、回路構成を簡素化することができる。
【0161】以上、本発明の情報入力装置を、図示の実
施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定され
るものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任
意の構成のものに置換することができる。
【0162】例えば、前記実施形態では、電極(容量セ
ンサ)の数は、4個であるが、本発明では、電極の数
は、4個に限定されず、2個または3個でもよく、ま
た、5個以上でもよい。すなわち、本発明では、電極が
複数設けられていればよい。但し、電極の数は、3〜6
個程度が好ましく、4または5個がより好ましい。
【0163】電極の数が前記下限未満では、切換器22
の後段の回路構成によっては、指の接触位置を精度良く
検出することができない場合がある。
【0164】また、電極の数が前記上限を超えると、回
路構成が複雑化するとともに、制御が複雑になる。
【0165】また、本発明では、電極の形状、寸法、配
置、間隔等も前記実施形態には限定されない。電極の形
状は、長方形(四角形)の他、例えば、円、楕円等であ
ってもよい。
【0166】また、本発明では、情報入力装置は、マウ
スに限らず、この他、例えば、トラックボール、トラッ
クパッド、キーボード等でもよい。
【0167】また、前記実施形態では、指示情報が、表
示装置に表示される電子画像の所定の方向のスクロール
に利用されているが、本発明では、これに限らない。
【0168】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の情報入力
装置によれば、操作者の操作する指の動き(移動方向、
移動速度)通りに、指示情報を電子機器に出力すること
ができる。
【0169】そして、本発明では、その検出手段が複数
の容量センサで構成されており、ホイールやスクロール
操作ボタンのような機械的な構造のものではないので、
構造が簡易であり、信頼性が高く、寿命が長く、また、
装置の薄型化等にも容易に対応することができる。
【0170】また、本発明では、複数の容量センサで構
成された検出手段を装置内部(表面下)に設置すること
でき、これにより、デザイン上の制約を受けず(デザイ
ンの自由度が高く)、また、装置の上部表面を有効に利
用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報入力装置をスクロール機能を有す
るマウス(コンピュータのマウス)に適用した場合の実
施形態を示す断面図である。
【図2】本発明におけるスクロール情報入力部の構成例
を示すブロック図である。
【図3】本発明におけるスクロール情報入力部の構成例
を示す回路図である。
【図4】本発明における検出部(検出手段)の構成例を
示す平面図である。
【図5】本発明において、切換器の各アナログスイッチ
のオン/オフの状態と、波形整形回路から出力される検
出信号とを示すタイミングチャートである。
【図6】本発明におけるメモリーの出力状態記憶領域
(検出データ記憶領域)を模式的に示す図である。
【図7】本発明における制御手段の制御動作を示すフロ
ーチャートである。
【図8】本発明におけるメモリーの動作を模式的に示す
図である。
【符号の説明】
1 マウス 2 スクロール情報入力部 21 制御手段 211 メモリー 22 切換器 221〜224 アナログスイッチ 22a〜22h 制御信号入力端子 23 発信回路 24 バンドパスフィルター 240 バンドパスフィルター 25 増幅器 26 検波回路 27 波形整形回路 3 ケーシング 31 ケーシング本体 32 蓋体 33 係合爪 34 溝 35 パッド 351 端部 4 電極用基板 40 検出部 41 第1の電極(第1の容量センサ) 42 第2の電極(第2の容量センサ) 43 第3の電極(第3の容量センサ) 44 第4の電極(第4の容量センサ) 411〜441 導体パターン 5 回路基板 6 中心軸 7 操作部 81 パルス A0〜A7 記憶領域 C1〜C4 カップリングコンデンサ C5、C7〜C9、C11〜C14 コンデンサ C6 可変コンデンサ C10 デカップリングコンデンサ D1〜D11 ダイオード L1〜L15 コイル R1〜R18、R20〜R24、R27 抵抗 R19、R25、R26 可変抵抗 Tr トランジスタ Op オペアンプ S101〜S107 ステップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中島 勝善 栃木県佐野市栄町14番地5 栃木ミツミ株 式会社内 (72)発明者 阿由葉 利彦 栃木県佐野市栄町14番地5 栃木ミツミ株 式会社内 Fターム(参考) 5B068 AA01 AA32 BB08 BD08 BD21 CC17 CD04 5B087 AA04 AE09 BC13 BC26 CC39 DD03

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 指の接触の有無および接触位置を検出す
    る検出手段と、前記検出手段が検出した情報を電気信号
    に変換する変換手段と、前記変換手段からの電気信号に
    基づいて指の移動方向および移動速度を判定する判定手
    段と、前記判定手段からの情報を指示情報として電子機
    器へ出力する出力手段とを有する情報入力装置であっ
    て、 前記検出手段は、前記所定の方向に沿って並設された複
    数の容量センサであることを特徴とする情報入力装置。
  2. 【請求項2】 所定の方向に沿って並設された複数の容
    量センサと、前記容量センサの出力状態のサンプリング
    を行ない、所定の電気信号に変換する変換手段と、前記
    変換手段からの信号に基づいて指の移動方向および移動
    速度を判定する判定手段と、前記判定手段からの情報を
    指示情報として電子機器へ出力する出力手段とを有する
    ことを特徴とする情報入力装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の容量センサにより、指の接触
    の有無および接触位置を検出するよう構成されている請
    求項2に記載の情報入力装置。
  4. 【請求項4】 前記変換手段は、前記容量センサの出力
    状態に応じた周波数で発振する発振回路を有する請求項
    2または3に記載の情報入力装置。
  5. 【請求項5】 前記変換手段は、前記複数の容量センサ
    のうちから、その出力状態のサンプリングを行う容量セ
    ンサを選択する選択手段を有する請求項2ないし4のい
    ずれかに記載の情報入力装置。
  6. 【請求項6】 前記選択手段により、前記出力状態のサ
    ンプリングを行う容量センサを時分割して1つずつ選択
    しつつ、該出力状態のサンプリングを行うよう構成され
    ている請求項5に記載の情報入力装置。
  7. 【請求項7】 前記判定手段は、前記複数の容量センサ
    の出力状態のサンプリング終了後、このサンプリングに
    より得られたデータと、前回の前記複数の容量センサの
    出力状態のサンプリングにより得られたデータとに基づ
    いて、前記指示情報を生成するよう構成されている請求
    項2ないし6のいずれかに記載の情報入力装置。
  8. 【請求項8】 前記電子機器はコンピュータであり、前
    記情報入力装置はマウス、トラックボール、トラックパ
    ッド、キーボードを含む情報入力装置のグループのうち
    のいずれかであって、前記容量センサは、該情報入力装
    置の表面の近傍に設けられている請求項1ないし7のい
    ずれかに記載の情報入力装置。
  9. 【請求項9】 前記容量センサは、前記情報入力装置の
    表面下に設けられている請求項1ないし8のいずれかに
    記載の情報入力装置。
  10. 【請求項10】 前記容量センサは、前記情報入力装置
    に埋設された状態で設けられており、該情報入力装置の
    前記容量センサに対応する部分の表面は平滑な面となっ
    ている請求項9に記載の情報入力装置。
  11. 【請求項11】 前記容量センサは、前記情報入力装置
    の上部表面の裏側に設けられており、該情報入力装置の
    前記容量センサに対応する部分の表面は平滑な面となっ
    ている請求項9に記載の情報入力装置。
  12. 【請求項12】 前記指示情報は、表示装置に表示され
    る電子画像の所定の方向のスクロールに使用される請求
    項1ないし11のいずれかに記載の情報入力装置。
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