JP3171798B2 - プレスブレーキによる折曲げ加工方法及び同方法に使用するプレスブレーキ - Google Patents

プレスブレーキによる折曲げ加工方法及び同方法に使用するプレスブレーキ

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プレスブレーキに
よる折曲げ加工方法及び同方法に使用するプレスブレー
キに係り、さらに詳細には、上型を備えた上部エプロン
に対して下型を備えた下部エプロンが上下動する型式の
プレスブレーキにおいて、上下のエプロンを互いに離反
せしめるべく作用する所定の圧力を上下のエプロン間に
付与してワークの折曲げ加工を行う方法及び上記所定の
圧力を付与するための流体圧装置を備えたプレスブレー
キに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のプレスブレーキ1は、図3に概略
的に示すように、ベース(図示省略)に立設したC形の
左右のサイドクレーム3L,3Rの上部に上部エプロン
5を固定し、この上部エプロン5に対向して設けた下部
エプロン7を上下動自在に設けた構成である。
【0003】上記下部エプロン7を上下動するために、
左右両側には油圧シリンダ9L,9Rが設けてある。ま
た、必要に応じて下部エプロン7の左右の中央部に油圧
シリンダを設けることもある。
【0004】前記上部エプロン5の下部には上型11が
取付けてあり、下部エプロン7の上部には下型13が装
着してある。
【0005】上記構成において、左右の油圧シリンダ9
L,9Rへ作動油を供給し、下部エプロン7を上昇せし
めて上下の金型11,13を適宜に係合することによ
り、上下の金型11,13によってワークWの折曲げ加
工を行うものである。
【0006】上述のごとくワークWの折曲げ加工を行う
とき、ワークWの折曲げ角度は、上下の金型11,13
の係合位置関係、すなわち、上型11の下端縁11Lと
下型13におけるV溝の底部13Bとの間の間隙寸法
(以下単にD値と称す)を制御することによって任意に
設定することができる。上下の金型11,13の係合位
置関係を制御するために、下部エプロン7の上昇停止位
置は任意に設定できるようになっている。
【0007】すなわち、図3に概略的に示すように、左
右の油圧シリンダ9L,9Rには定吐出の油圧ポンプP
が接続してある。この油圧ポンプPと左右の油圧シリン
ダ9L,9Rにそれぞれ接続した接続油路15にはソレ
ノイドバルブのごとき切換弁17が設けてあると共に、
上限バルブ19を接続した分岐路21がそれぞれ分岐接
続してある。
【0008】上記上限バルブ19は、摺動自在に備えた
スプール23Sによって弁23VをスプリングSPに抗
して押圧し、上記弁23Vと弁座23SEとの間の開度
を制御することにより、分岐路21からタンクTへ流出
する作動油を制御する構成である。
【0009】上記上限バルブ19は、下部エプロン7の
左右両側の上昇停止位置を制御するために、下部エプロ
ン7の左右両側に対応して設けてある。この上限バルブ
19のスプール23Sを押圧するために、プレスブレー
キ1におけるフレームの両側にはレバー25がピン27
を介して上下方向に揺動可能に設けてあり、レバー25
の一端部はスプール23Sの上端部に当接してある。
【0010】そして、上記左右のレバー25に対応して
プレスブレーキ1のフレームには上下方向のガイド29
が設けてあり、このガイド29に沿ってナット部材31
が上下動自在に設けられている。このナット部材31に
はガイド29と平行に設けた螺子杆33が螺合してあ
り、この螺子杆33の上端部には、前記レバー25の他
端部に当接したキャップ35が設けてある。
【0011】上記螺子杆33を回転するために、フレー
ムには、位置検出器としてのロータリーエンコーダEを
備えたサーボモータSMが装着してあり、このサーボモ
ータSMの回転軸と前記螺子杆33の下端部は、螺子杆
33が上下動可能であるようにスプライン嵌合してあ
る。
【0012】そして、下部エプロン7の左右両側部に
は、左右のナット部材31に下側から当接可能な当接部
材37が設けてある。
【0013】したがって、左右の油圧シリンダ9L,9
Rへ作動油を供給して下部エプロン7を上昇せしめる
と、下部エプロン7の左右両側に備えた当接部材37が
左右のナット部材31に当接し、左右の螺子杆33を上
昇せしめる。
【0014】左右の螺子杆33が上昇されると、キャッ
プ35がレバー25を揺動し、左右の上限バルブ19に
おけるスプール23Sを押圧する。スプール23Sが押
圧されると、上限バルブ19における弁23Vと弁座2
3SEとの間隙が開かれ、分岐路21内の圧油がタンク
Tへ排出される。
【0015】下部エプロン7の上昇が進行し、上限バル
ブ19における弁23Vと弁座23SEとの間の開度が
次第に大きくなり、左右の油圧シリンダ9L,9Rに作
用する圧力によって下部エプロン7を上昇せしめようと
する力と、下部エプロン7の重量とワークWの折曲げ加
工による負荷の和とが均衡したときに、下部エプロン7
の上昇が停止されることとなる。
【0016】上述のごとく下部エプロン7の上昇が停止
した状態にあるときに、サーボモータSMを適宜に制御
してナット部材31を上方向へ移動すると、ナット部材
31が当接部材37から離れるので、レバー25がスプ
リングSの作用によって反時計回り方向に回動され、上
限バルブ19における弁23Vと弁座23SEとの間の
開度はスプリングSPの作用によって絞られるので、左
右の油圧シリンダ9L,9R内の圧力が上昇し、下部エ
プロン7はさらに上昇される。
【0017】そして、前述したように、当接部材37が
ナット部材31に当接して上限バルブ19の開度を大き
くし、均衡すると、下部エプロン7は前述したように上
昇を停止する。
【0018】逆に、当接部材37がナット部材31に当
接して上部エプロン7が上昇を停止した状態にあると
き、前記サーボモータSMを前述とは逆に回転してナッ
ト部材31を下降せしめようとすると、ナット部材31
は当接部材37に当接していて下降することがないの
で、螺子杆33が相対的に上昇し、図3においてレバー
25を時計回り方向に回動する。
【0019】レバー25が時計回り方向に回動される
と、上限バルブ19の開度がより大きくなり、油圧シリ
ンダ9L,9R内の圧力が低下し、上部エプロン7は下
降する。そして、下部エプロン7の下降によってレバー
25が元の位置に復帰すると、下部エプロン7は下降を
停止する。
【0020】すなわち、ナット部材31の上下位置を調
整することにより下部エプロン7を所望の上昇位置に停
止せしめることができ、上下の金型11,13の係合位
置関係を制御してワークWを所望の角度に折曲げること
ができるものである。
【0021】なお、左右の油圧シリンダ9L,9Rは個
別に制御でき、下部エプロン7の左右の傾斜をも制御す
ることができるものである。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】前述のごとく上下の金
型11,13の係合位置関係を制御してワークWの折曲
げ加工を行うとき、上下の金型11,13の係合位置関
係は、ワークWの折曲げ角度に基いて理論的に演算する
ことができる。
【0023】しかし、ワークWの実際の折曲げ加工時に
は、プレスブレーキにおける左右のサイドフレーム3
L,3Rや上下のエプロン5,7及び上下の金型11,
13等に変形(撓み)が生じるので、この撓みに対応し
て補正を行う必要がある。
【0024】ところで、例えば同一材質,同一板厚のワ
ークWを同一角度に折曲げ加工するには、上下の金型1
1,13の係合位置関係(上型11の下端縁11Lと下
型13におけるV溝の底部13Bとの間の間隔寸法,D
値)を一定に制御すれば良いが、ワークWの幅(曲げ長
さ)が異ると、折曲げ加工時の抗力が異なり、流体圧シ
リンダ9L,9Rへ供給する流体圧の圧力が異ることに
なる。
【0025】上述のごとく流体圧シリンダ9L,9Rへ
供給される流体圧の圧力が変化すると、ワークWへの加
圧トン数が変化し、左右のサイドフレーム3L,3R等
は弾性変形量が変化すると共に、上限バルブ19におい
ては結果として開度が変化することになる。このように
左右のサイドフレーム3L,3R等に撓みを生じ、かつ
上限バルブ19の開度が変化すると、前記D値が変化す
るので、D値の補正を行う必要がある。
【0026】前記左右のサイドフレーム3L,3R等の
変形は弾性変形であるので、加圧トン数の撓み量との関
係は比例関係にある。しかし、上限バルブ19の開度は
圧力の変化に応じて流量を一定に保持するように調節さ
れるものであるから、圧力と開度の関係は2次曲線的な
関係にある。
【0027】したがって、左右の流体圧シリンダ9L,
9Rによる加圧トン数とトータル的なD値の補正値との
関係は図4に示すごとき傾向にある。すなわち、加圧ト
ン数が零から数トンのTの範囲においては、加圧トン数
とD値の補正値は2次曲線を呈し、上記Tより大きな加
圧トン数においては、加圧トン数とD値の補正値はほぼ
比例関係にある。
【0028】よって、加圧トン数が大きい場合にはD値
の補正は比較的容易であるが、ワークWの抗力が小さ
く、加圧トン数が数トンT以下であるときにはD値の補
正を正確に行うことが難しく、ワークの正確が折曲げ加
工が難しいという問題がある。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明は上述のごとき従
来の問題に鑑みてなされたもので、請求項1に記載の発
明は、左右のサイドフレームの上部に固定した上部エプ
ロンの下部に上型を設け、上記上型と協働して板状のワ
ークの折曲げ加工を行う下型を上部に備えた下部エプロ
ンを上下動可能に設けると共に、上記下部エプロンを上
下動するための流体圧シリンダを備えてなるプレスブレ
ーキによってワークの折曲げ加工を行うに際し、前記上
下の金型によってワークの折曲げ加工を開始する前に、
前記上下の金型の係合位置関係のD値の補正値と前記流
体圧シリンダの加圧トン数との関係が比例関係となるよ
うに、上下のエプロンを互いに離反せしめるべく作用す
る所定の圧力を上下のエプロン間に付与して左右のサイ
ドフレーム等に予め所定の歪みを付加するプレスブレー
キによる折曲げ加工方法である。
【0030】請求項2に記載の発明は、左右のサイドフ
レームの上部に固定した上部エプロンの下部に上型を設
け、上記上型と協働して板状のワークの折曲げ加工を行
う下型を上部に備えた下部エプロンを上下動可能に設け
ると共に、上記下部エプロンを上下動するための流体圧
シリンダを備えてなるプレスブレーキにおいて、前記上
下のエプロン間に、前記上下の金型の係合位置関係のD
値の補正値と前記流体圧シリンダの加圧トン数との関係
が比例関係となるように、所定の圧力でもって上下のエ
プロンを互いに離反せしめるべく作用する流体圧装置を
設けてなるプレスブレーキである。
【0031】
【発明の実施の形態】図1を用いて本実施の形態例に係
るプレスブレーキの構成について説明するに、前述した
従来の構成と同一の機能を奏する構成部には同一符号を
付することにして重複した説明は省略する。
【0032】このプレスブレーキ1において前述した構
成と相違する構成は、左右のサイドフレーム3L,3R
に対応して左右にそれぞれ流体圧装置41を設けた構成
である。この流体圧装置41は、上下の金型11,13
によってワークWの折曲げ加工が開始される前に、上下
のエプロン5,7を互いに離反せしめるべく作用する所
定の圧力を上下のエプロン5,7間に付与して、左右の
サイドフレーム3L,3Rに予め所定の歪みを付加する
作用をなすものである。
【0033】より詳細には、前記流体圧装置41は、上
型11がワークWに当接する前に図4に示した前記数ト
ンT以上の所定の圧力でもって上下のエプロン5,7を
離反せしめるべく突っ張る作用をなすものである。した
がって、上記流体圧装置41の突っ張り力に抗して下部
エプロン7を上昇せしめるには、左右の流体圧シリンダ
9L,9R内の流体圧は、数トンT以上の加圧力を生じ
る圧力以上になるものである。
【0034】前記流体圧装置41は、内圧を調節可能な
例えばサーボタンパ,ガススプリング,流体圧シリンダ
等よりなるものであり、図2(A)には流体圧装置41
の一例が例示されている。
【0035】図2(A)に示す流体圧装置41はシリン
ダ43にピストンロッド45を上下動可能に備えた流体
圧シリンダよりなるものであって、このシリンダ43の
加圧室46には回路を連通遮断可能な切換弁47を介し
て圧力源49に接続してある。さらに、上記加圧室46
は圧力を調節可能な圧力制御弁51を介してタンクTに
接続してある。この圧力制御弁51は手動的に圧力を調
整する構成でも、またサーボ弁等のごとく自動的に圧力
を制御する構成でも良いものである。
【0036】上記流体圧装置41のシリンダ43は下部
エプロン7に取付けてあり、下部エプロン7を上昇せし
めて上下の金型11,13によってワークWの折曲げ加
工を行うに際し、上型11がワークWに当接する前にピ
ストンロッド45が上部エプロン5に当接する構成であ
る。
【0037】上記構成において、下型13上にワークW
を位置決めした後、流体圧シリンダ9L,9Rに作動流
体を供給して下部エプロン7を上昇せしめると、上型1
1がワークWに当接する前に流体圧装置41におけるピ
ストンロッド45が上部エプロン5に当接する。したが
って、下部エプロン7がさらに上昇すると、ピストンロ
ッド45が押圧され、加圧室46内の圧力が上昇し、流
体圧シリンダ9L,9Rの加圧力が数トンT以上になる
と圧力制御弁51を介して圧油が排出される。
【0038】すなわち、上下の金型11,13によって
ワークWの折曲げ加工を開始しようとする直前、換言す
れば、上型11がワークWに当接する直前には流体圧シ
リンダ9L,9Rの加圧力は数トンT以上になっている
ので、上下の金型11,13の係合位置関係(D値)の
補正は、加圧トン数とD値補正量とがほぼ比例関係の領
域において補正を行うことができることになる。
【0039】したがって、ワークWの折曲げ加工に必要
な加圧トン数が数トンT以下の場合のように、ワークW
の抗力が小さな場合であってもD値を正確に補正でき、
正確な折曲げ加工を行うことができるものである。ワー
クWの折曲げ加工終了後には、切換弁47を切換えて圧
力源49から加圧室46へ作動流体を供給することによ
り、流体圧装置41は初期状態に復帰する。
【0040】なお、上記説明においては、シリンダ43
を下部エプロン7に取付けた場合について説明したが、
上下逆にしてシリンダ43を上部エプロン5に取付けた
構成とすることも可能である。また、シリンダ43及び
ピストンロッド45を上下のエプロン5,7に連結する
構成とすることも可能である。
【0041】すなわち、図2(B)に示すように、シリ
ンダ43又はピストンロッド45の適宜一方を下部エプ
ロン7に取付け、他方を上部エプロン5に連結した構成
とすることもできる。この構成においては、下部エプロ
ン7が下降すると流体圧装置41は初期状態に復帰され
るので、初期状態への復帰時にタンクTからチェック弁
53を介して加圧室46内へ作動流体を吸入する構成と
することができ、前述した切換弁47,圧力源49を省
略することができる。
【0042】また、流体圧装置41の構成としては、図
2(C)に示すように、加圧室46内に復帰用スプリン
グ55等の弾性体を内装し、この加圧室46とロッド側
室46Rとを接続した接続回路57に圧力制御弁51を
配設する。そして、前記ロッド側室46Rから加圧室4
6側への作動流体の流れは許容するが逆方向への流れは
阻止するチェック弁59を前記圧力制御弁51と並列に
設け、かつ加圧室46側からロッド室46Rへ流れる作
動流体の1部を蓄圧するアキュムレータ61をロッド室
46R側に接続する構成とすることも可能である。
【0043】この構成においては、シリンダ43,圧力
制御弁51,チェック弁59及びアキュムレータ61全
体をユニット化することができると共に、圧力源等を必
要としないので、既存のプレスブレーキに対しても後付
けすることが可能なものである。
【0044】上記構成においては、上下のエプロン5,
7の接近作動によってシリンダ43,ピストンロッド4
5が押圧されると、加圧室46内の作動流体は所定圧以
上になると圧力制御弁51を経てロッド室46R内へ流
入するが、加圧室46からの作動流体の吐出量とロッド
室46R内への流入量とに差があるが、その差分はアキ
ュムレータ61に流入するものである。
【0045】そして、下部エプロン7が下降すると、流
体圧装置41においては弾性部材55の作用によってピ
ストンロッド45が上昇され、ロッド側46R及びアキ
ュムレータ61内の作動流体はチェック弁59を介して
加圧室46内に流入し、初期状態に復帰するものであ
る。
【0046】
【発明の効果】以上のごとき説明より理解されるよう
に、請求項1に係る発明は、左右のサイドフレームの上
部に固定した上部エプロンの下部に上型を設け、上記上
型と協働して板状のワークの折曲げ加工を行う下型を上
部に備えた下部エプロンを上下動可能に設けると共に、
上記下部エプロンを上下動するための流体圧シリンダを
備えてなるプレスブレーキによってワークの折曲げ加工
を行うに際し、前記上下の金型によってワークの折曲げ
加工を開始する前に、前記上下の金型の係合位置関係の
D値の補正値と前記流体圧シリンダの加圧トン数との関
係が比例関係となるように、上下のエプロンを互いに離
反せしめるべく作用する所定の圧力を上下のエプロン間
に付与して左右のサイドフレーム等に予め所定の歪みを
付加するものであるから、ワークの折曲げ加工が開始さ
れるときには流体圧シリンダの加圧力は所定の数トン以
上になっており、加圧トン数とD値の補正量は比例関係
になる。よって、ワークの抗力が小さく、曲げ加工に必
要な加圧トン数が小さい場合であっても、D値の補正を
正確に行うことができワークの折曲げ加工を正確に行う
ことができるものである。
【0047】請求項2に係る発明は、左右のサイドフレ
ームの上部に固定した上部エプロンの下部に上型を設
け、上記上型と協働して板状のワークの折曲げ加工を行
う下型を上部に備えた下部エプロンを上下動可能に設け
ると共に、上記下部エプロンを上下動するための流体圧
シリンダを備えてなるプレスブレーキにおいて、前記上
下のエプロン間に、前記上下の金型の係合位置関係のD
値の補正値と前記流体圧シリンダの加圧トン数との関係
が比例関係となるように、所定の圧力でもって上下のエ
プロンを互いに離反せしめるべく作用する流体圧装置を
設けてなるものであるから、ワークの折曲げ加工を行う
前に、流体圧シリンダに所定の数トン以上の加圧力を予
め付与することができ、加圧トン数とD値の補正とが比
例関係の領域においてのD値補正が最初から行えるよう
になるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】プレスブレーキの正面説明図である。
【図2】流体圧装置の説明図である。
【図3】従来のプレスブレーキの説明図である。
【図4】D値補正量と加圧トン数との関係を示す説明図
である。
【符号の説明】
1 プレスブレーキ 3L,3R サイドフレーム 5 上部エプロン 7 下部エプロン 9L,9R 流体圧シリンダ 11 上型 13 下型 19 上限バルブ 41 流体圧装置

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右のサイドフレームの上部に固定した
    上部エプロンの下部に上型を設け、上記上型と協働して
    板状のワークの折曲げ加工を行う下型を上部に備えた下
    部エプロンを上下動可能に設けると共に、上記下部エプ
    ロンを上下動するための流体圧シリンダを備えてなるプ
    レスブレーキによってワークの折曲げ加工を行うに際
    し、前記上下の金型によってワークの折曲げ加工を開始
    する前に、前記上下の金型の係合位置関係のD値の補正
    値と前記流体圧シリンダの加圧トン数との関係が比例関
    係となるように、上下のエプロンを互いに離反せしめる
    べく作用する所定の圧力を上下のエプロン間に付与して
    左右のサイドフレーム等に予め所定の歪みを付加するこ
    とを特徴とするプレスブレーキによる折曲げ加工方法。
  2. 【請求項2】 左右のサイドフレームの上部に固定した
    上部エプロンの下部に上型を設け、上記上型と協働して
    板状のワークの折曲げ加工を行う下型を上部に備えた下
    部エプロンを上下動可能に設けると共に、上記下部エプ
    ロンを上下動するための流体圧シリンダを備えてなるプ
    レスブレーキにおいて、前記上下のエプロン間に、前記
    上下の金型の係合位置関係のD値の補正値と前記流体圧
    シリンダの加圧トン数との関係が比例関係となるよう
    に、所定の圧力でもって上下のエプロンを互いに離反せ
    しめるべく作用する流体圧装置を設けてなることを特徴
    とするプレスブレーキ。
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