JP3171185B2 - 酸化物分散強化型鋼の製造方法 - Google Patents

酸化物分散強化型鋼の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れた高温強度と
延性・靱性を有する酸化物分散強化型鋼の製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】原子炉、特に高速炉の炉心構成部材に
は、優れた高温強度と耐中性子照射特性が要求される。
【0003】従来より炉心構成部材としてはSUS304やSU
S316鋼といったオーステナイト系ステンレス鋼が用いら
れてきたが、そのような材料は耐スエリング性や照射ク
リープ特性など高速中性子に対する耐久性に限界があ
る。一方、フェライト系あるいはマルテンサイト系鋼は
耐照射特性に優れるものの、高温強度が低い欠点があ
る。そこで、耐照射特性と高温強度に優れた材料とし
て、酸化物分散強化型フェライト鋼 (特公平5−18897
号) が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、酸化物分散強
化型フェライト鋼は熱的に極めて安定であるため、通常
の耐熱鋼のように高温(900〜1200℃) に加熱後、急冷処
理、つまり空冷または水冷 (油冷) 処理していったんマ
ルテンサイト組織にすると、Ac1 点 (約840 ℃)以下の7
00 〜830 ℃で長時間焼戻し処理しても、軟化が起こら
ない。
【0005】通常、マルテンサイト系ステンレス鋼は、
焼きならし(焼入れ) +焼き戻し処理して、焼き戻しマ
ルテンサイト組織として使用される。これは、強度と靱
性のバランスをとるためである。しかし、上述のような
酸化物分散強化型フェライト鋼では、そのような熱処理
を施すと、焼きが入ったままで焼きが戻らない。つま
り、A1点以下に加熱して徐冷してもいわゆる「軟化焼
鈍」が実現できない。
【0006】硬度が高い (Hv:>400)と圧延あるいは引
抜きといった成形加工の際、工具 (圧延ロール、マンド
レル、ダイスなど) への負荷が大きくなり、工具の摩
耗、変形さらには亀裂の発生が起こり、寸法精度の高い
製品への加工が困難となる。特に原子炉の燃料被覆管の
ように高い寸法精度が要求される細径、薄肉管 (外径:
5〜10mm、肉厚:0.4 〜0.6 mm) を製造する場合は、多
数回の圧延加工が必要なので、その都度軟化焼鈍を行う
必要があり、コスト増を免れない。したがって、酸化物
分散強化型鋼について軟化熱処理方法を見出すことが重
要課題となっている。
【0007】ここに、本発明の目的は、一般的には製管
性にすぐれた酸化物分散強化型鋼の製造方法を提供する
ことであり、より特定的には、酸化物分散強化型鋼の加
工性 (製管性) を改善する熱処理方法を提供することで
ある。ここに、「製管性」とは、例えば燃料被覆管への
加工処理のように苛酷な加工を行っても素材が割れない
ことを言う。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述の目
的を達成すべく種々検討を重ねた結果、900 〜1300℃に
加熱していったんオーステナイト相としてから、1時間
あたり200 ℃以下という冷却速度で徐冷してフェライト
相とすることで軟化焼鈍が可能となることを知り、本発
明を完成した。
【0009】なお、1時間当たり200 ℃以下という冷却
速度は、従来技術の常識を大きく超えたものである。従
来そのような超徐冷では析出炭化物の粗大化が起こる等
の理由から材質の劣化が顕著になると考えられていたの
であるが、酸化物分散強化型鋼にあっては、炭化物の析
出強化によらないので、材質劣化は生じない。
【0010】よって、本発明は次のとおりである。 (1) 予め調製した、マルテンサイト相内に酸化物粒子が
分散した組織を有す酸化物分散強化型鋼を900 〜1300
℃に加熱し、次いで1時間当たり200 ℃以下の冷却速度
で徐冷して室温にまで冷却することを特徴とする製管性
に優れた酸化物分散強化型鋼の製造方法。
【0011】(2) 上記(1) 記載のように室温にまで冷却
してから、さらに冷間加工または温間加工を行い、次い
で900 〜1300℃に加熱し、そして室温まで1時間当たり
200 ℃以下の冷却速度で徐冷することを特徴とする製管
性に優れた酸化物分散強化型鋼の製造方法。
【0012】(3) 上記(1) 記載のように室温にまで冷却
してから、さらに冷間加工または温間加工を行い、次い
で900 〜1300℃に加熱し、そして空冷または水冷処理を
行ってマルテンサイト組織を生成させた後に、700 〜85
0 ℃に加熱して焼戻し処理を行うことを特徴とする製管
性に優れた酸化物分散強化型鋼の製造方法。
【0013】
【実施の形態】本発明にかかる熱処理方法を適用する酸
化物分散強化型マルテンサイト鋼の一連の製造方法は、
次の工程からなる。
【0014】(1) 分散工程:これは、ボールミルを用い
たメカニカルアロイングにより酸化物が分散した合金粉
末を製造する工程である。
【0015】適宜組成の合金粉末と酸化物粉末、例えば
目的鋼組成と同一の組成の溶鋼をアトマイズ処理して得
た合金粉末とTiO2および/またはY2O3粉末等の酸化物粉
末とを、例えばアトライターボールミルで通常10〜150
時間不活性雰囲気下で攪拌して、メカニカルアロイング
を行う。合金粉末の粒径は、一般には50〜150 μmであ
り、酸化物粉末のそれは、100nm 以下である。鋼組成は
放冷によってマルテンサイト組織が得られるものであれ
ば特に制限はない。
【0016】(2) 封入工程:これは、上記合金粉末をカ
プセルに封入する工程であり、メカニカルアロイングに
より得られた合金粉末を例えば軟鋼製あるいはステンレ
ス鋼製のカプセルに真空封入する。後続の工程で成形、
焼結するためである。
【0017】(3) 熱間押出工程:これは、カプセルに封
入された合金粉末を熱間押出することで粉末の焼結を行
うとともに、素管などの素材を製造する工程である。
【0018】軟鋼製カプセルに封入された粉末は、まず
900 〜1200℃に加熱され、熱間押出しが行われる。押出
比は例えば5 〜20である。これにより焼結と成形が行わ
れる。熱間押出加工の後に冷却を行うが、通常、空冷に
よって行われ、本発明の場合、マルテンサイト組織が得
られる。
【0019】(4) 本発明にかかる熱処理を行う熱処理工
程:上記熱間押出材は、マルテンサイト相に酸化物粒子
が分散した組織を有し、これはこのままでは圧延加工が
行えないため、本発明にかかる軟化熱処理を行ってから
後続の圧延加工の工程に送る。本発明にかかる熱処理
は、900 〜1300℃に加熱してから1時間当たり200 ℃以
下の冷却速度で冷却をする軟化熱処理である。冷却は不
活性雰囲気下で行われ、特に150 ℃/h以下の条件で行
うことが好ましい。
【0020】(5) 圧延加工工程:本発明によって、軟化
熱処理を行った素材は、次いで冷間あるいは温間圧延を
行う。これは、本発明にかかる熱処理を行って得たフェ
ライト組織の素材に冷間あるいは温間圧延を行って目的
とする形状 (管、板、棒) を付与する圧延工程である。
【0021】これにより管材、板材あるいは棒材などの
熱間押出素材は所要寸法の形成材となる。このときの冷
間あるいは温間圧延の条件は特に制限されない。この工
程において、燃料被覆管を製造する場合には、例えばピ
ルガー圧延機によってマンドレルを挿入された素管を圧
延すればよい。本発明によってすでに軟化熱処理が行わ
れているから、この圧延加工は比較的容易である。
【0022】(6) 仕上げ成形工程:これは例えば前述の
ような熱処理工程および圧延工程を必要により繰り返し
行う工程である。
【0023】素材には、目的とする最終形状を付与する
ために必要により圧延工程を繰り返すが、その都度圧延
に先立って本発明にかかる軟化熱処理を行う。このとき
の軟化熱処理も上記(4) で説明したと同様にして行えば
よい。圧延加工段階では前述のように特に制限はなく、
従来のそれを用いればよい。
【0024】(7) 仕上げ熱処理工程:仕上げ熱処理は、
焼戻しマルテンサイト組織を得るために行うもので、例
えば最終仕上げ加工を経た成形品を900 〜1300℃に加熱
してから空冷または水冷を行ってマルテンサイト組織を
得、次いでこのマルテンサイト組織を700 〜850 ℃に加
熱して焼戻しを行うのである。
【0025】本発明の酸化物分散強化型鋼の熱処理方法
の第1の実施態様にあっては、マルテンサイト組織を有
する酸化物粒子分散強化型鋼を、900 〜1300℃の加熱
後、室温まで1時間当たり200 ℃以下、好ましくは150
℃以下のゆっくりとした冷却速度で徐冷処理する。
【0026】900 〜1300℃に加熱するのはオーステナイ
ト相を得るためである。好ましくは、1000〜1200℃に加
熱する。保持時間は特に制限されないが、好ましくは0.
5 〜2時間である。
【0027】上記冷却速度はフェライト単相組織を得る
ために選定されたもので、冷却速度を200 ℃/h超とする
と、つまり速やかに冷却すると、急冷によってマルテン
サイト組織が生成してしまう。
【0028】1時間当たり200 ℃以下の冷却は、通常は
炉冷によって実現される。別法としては、室温と900 ℃
の中間の温度に保持された恒温槽( ソルトバス) 中で段
階的に冷却するソルトバス法によって行ってもよい。好
ましくは、1時間当たり150℃以下である。
【0029】さらに本発明の酸化物分散強化型鋼の熱処
理方法の第2の実施態様にあっては、900 〜1300℃で加
熱後、室温まで1時間当たり200 ℃以下の冷却速度で徐
冷処理した後、仕上げ熱処理として900 〜1200℃で加熱
を行い、空冷または水冷処理によりマルテンサイト組織
とした後に、700 〜830 ℃に加熱処理する。
【0030】さらに本発明の酸化物分散強化型鋼の熱処
理方法の第3の実施態様にあっては、900 〜1300℃で加
熱後、室温まで1時間当たり200 ℃以下の冷却速度で徐
冷処理した後、冷間加工または温間加工を行い、この加
工・熱処理を繰り返した後、仕上げ熱処理として900 〜
1200℃で加熱を行い、空冷または水冷処理によりマルテ
ンサイト組織とした後に、700 〜850 ℃に加熱処理す
る。
【0031】第1の実施態様の熱処理で得られた酸化物
分散強化型鋼は、硬度が低く、延性に優れているので、
高い寸法精度が要求される加工に適している。一方、第
2あるいは第3の実施態様の熱処理で得られた分散強化
型鋼は、組織が微細で、靱性に優れるといった特長があ
る。つまり、熱処理方法を使い分けることによって、目
的に応じた特性が得られる。
【0032】本発明が対象とする鋼組成は特に制限され
ないが、一般的には次のような組成(重量%) が例示さ
れる。C:0.05〜0.25%、 Si:0.1 %以下、 Mn:0.
1 %以下、Cr:8〜12%、 Mo+W:0.1 〜4.0
%、O (酸化物粒子のO2分は除く) :0.01%以下、残部
がFeおよび不可避不純物からなる。
【0033】マトリックスに分散する酸化物粒子は、例
えば平均粒径1000Å以下のY2O3とTiO2による複合酸化物
粒子がY2O3+TiO2:0.1 〜1.0 %、分子比でTiO2/Y2O3
=0.5 〜2.0 の範囲で基地に均一に分散されている。
【0034】このとき得られる組織は、焼戻しマルテン
サイト単相組織である。Cは、組織の安定性を左右する
重要な元素であり、要求特性によってその成分範囲は異
なる。
【0035】靱性を重視した場合は、組織を安定な焼戻
しマルテンサイト単相にする必要があり、Cr含有量が8
〜12%とすると、C量の下限は0.05%となる。この焼戻
しマルテンサイト組織は、1000〜1150℃の焼ならし+70
0 〜800 ℃の焼戻し処理により得られる。C含有量が多
くなるほど炭化物(M23C6、M6C など) の析出量が多くな
り高温強度が高くなるが、0.25%より多量に添加すると
加工性が悪くなる。よって、この場合のC含有量は0.05
〜0.25%である。
【0036】Crは、C含有量が0.05〜0.25%の場合は、
8〜12%の範囲で焼戻しマルテンサイト相を安定させる
ことができる。また、8%よりも少ないと高温(600〜70
0 ℃) でのナトリウム中脱炭抵抗性および耐食性が悪く
なる。一方、12%超では、靱性、延性が低下することが
ある。したがって、好ましくは12%未満である。
【0037】Siは、脱酸剤として必要な元素であるが、
使用中にY2O3粒子と反応してY2O3とSiO2の複合酸化物を
形成しやすい。この複合酸化物は、粗大化速度が大きい
ため、クリープ破断強度を低下させる。また低Si化によ
って製品の表面性状を良好にし、SiO2介在物量を少なく
することもできるので、0.1 %以下に抑える。
【0038】Mnは、脱酸・脱硫剤として働き、熱間加工
性の改善にも有効な元素であるが、多量に添加するとSi
同様粗大化しやすいY2O3との複合酸化物を形成するの
で、0.1 %以下に限定する。
【0039】MoとWは合金中に固溶し、高温強度を向上
させる重要な元素であり、総量で0.1 %以上添加する。
MoとW量を多くすれば、固溶強化作用、炭化物析出強化
作用(M23C6、M6C など) 、金属間化合物析出強化作用に
より、クリープ破断強度が向上するが、Mo+Wで4.0 %
を超えるとδフェライト量が多くなり、かえって強度も
低下するので、4.0 %を上限とする。特に高い強度を得
るには、Mo、Wの複合によりMo当量 (Mo+1/2W) が1.2
〜1.6 %となる組合せが良い。
【0040】Oは、原料粉末上への吸着あるいは酸化に
より必然的に少量含まれる元素であるが、0.01%を超え
ると靱性が著しく低下する。また、少量のSiやMnと介在
物を形成しやすくなるので、その上限を0.01%とする。
【0041】かくして、本発明の製造方法で製造される
酸化物分散強化型鋼は、原子炉、特に高速増殖炉の炉心
で使用される炉心構成要素 (例えば、燃料集合体、制御
棒、反射体など) や発電プラントの構成要素 (ボイラー
管など) に好ましく利用できる。
【0042】
【実施例】以下に本発明について実施例を挙げて説明す
る。表1に供試材の化学成分を示す。これは、9Cr鋼を
ベースにした鋼組成を有し、1100℃から空冷するとフル
マルテンサイト組織になる組成である。Y2O3−TiO2系酸
化物粒子の微細化に有害なSi量は、できるだけ低めに抑
えている。MoおよびWは固溶強化の目的で添加してい
る。
【0043】アルゴンガスアトマイズ法により得られた
平均粒径150 μmの合金粉と平均粒径20nmの酸化物粉末
を目的組成に調合し、アトライターボールミルで攪拌し
て、機械的に合金化を行った。ボールミルの回転数は20
0 〜300 rpm で、攪拌時間は24〜96hであった。得られ
た合金粉末は軟鋼製容器であるカプセルに真空封入し、
1100℃で押出比:5で熱間押出を行った。
【0044】熱間押出棒材から10mm厚の板材を切り出し
た。この板材を本発明(1)(本発明の第1の実施態様に該
当) の熱処理 (1100℃×10分加熱+100 ℃/hで炉冷) お
よび比較用の熱処理として比較A:押出まま (1100℃か
ら空冷) 、比較B:焼きならし (1100℃×10分加熱+空
冷) +焼戻し(800℃×1h +空冷) を行い、それぞれ硬
さを測定した。
【0045】さらに各熱処理材を加工率5%刻みで冷間
圧延し、割れが発生する加工率を求めた。比較用の熱処
理では加工率20%に満たない冷間圧延で板材の側面に割
れが発生した。一方、本発明にかかる熱処理方法では、
いずれも60%を越える高い加工性を示した。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の熱処理
方法によれば、酸化物分散強化型鋼の軟化が可能とな
り、加工性が改善されることから、高速増殖炉の炉心部
材、特に燃料被覆管のような厳しい寸法精度が要求され
る構造部材の製造が可能となる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C22C 38/22 G21C 3/06 GDFM (72)発明者 安部 勝洋 兵庫県神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会社神戸製鋼所内 (72)発明者 鵜飼 重治 茨城県東茨城郡大洗町成田町4002 核燃 料サイクル開発機構大洗工学センター内 (72)発明者 水田 俊治 茨城県東茨城郡大洗町成田町4002 核燃 料サイクル開発機構大洗工学センター内 (72)発明者 萩 茂樹 尼崎市東向島西之町1番地 住友金属工 業株式会社関西製造所特殊管事業所内 (72)発明者 廣畑 憲明 尼崎市東向島西之町1番地 住友金属工 業株式会社関西製造所特殊管事業所内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C21D 6/00 101 C21D 8/00 C22C 33/02 103 G21C 3/06 GDF C22C 38/00 304 C22C 38/22

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め調製した、マルテンサイト相内に酸
    化物粒子が分散した組織を有する酸化物分散強化型鋼を
    900 〜1300℃に加熱し、次いで1時間当たり200 ℃以下
    の冷却速度で徐冷して室温にまで冷却することを特徴と
    する製管性に優れた酸化物分散強化型鋼の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のように室温にまで冷却し
    てから、さらに冷間加工または温間加工を行い、次いで
    900 〜1300℃に加熱し、そして室温まで1時間当たり20
    0 ℃以下の冷却速度で徐冷することを特徴とする製管性
    に優れた酸化物分散強化型鋼の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求1記載のように室温にまで冷却して
    から、さらに冷間加工または温間加工を行い、次いで90
    0 〜1300℃に加熱し、そして空冷または水冷処理を行っ
    てマルテンサイト組織を生成させた後に、700 〜850 ℃
    に加熱して焼戻し処理を行うことを特徴とする製管性に
    優れた酸化物分散強化型鋼の製造方法。
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