JP3170755B2 - ノズル - Google Patents

ノズル

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JP3170755B2
JP3170755B2 JP00699499A JP699499A JP3170755B2 JP 3170755 B2 JP3170755 B2 JP 3170755B2 JP 00699499 A JP00699499 A JP 00699499A JP 699499 A JP699499 A JP 699499A JP 3170755 B2 JP3170755 B2 JP 3170755B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば植物の栽
培や部品の洗浄等の各種分野において、水,薬液あるい
は化学物質等の散布液を散布するのに使用するノズルに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、たとえば各種植物の温室栽培にお
いて、水,薬液あるいは液肥等各種の散布液が散布され
るが、通常その散布は、散布液を圧送する送給パイプに
所定間隔で配設されるとともに、図8に示すようなノズ
ル1を散布器本体に複数取り付けてなる散布器(図示し
ない)により行うようになっている。そのノズル1は、
内空部αを形成した黄銅等からなる金属製のボディ2
と、これと同様の金属製のノズルチップ3とからなるも
のである。
【0003】ノズルチップ3は、図9に示すように、端
面に渦生成溝3a,3aを形成した小径部3bと、外周
面に雄ねじ部3cを形成した大径部3dとを一体に連設
してなる。また、上記ボディ2には、これの内空部αの
内壁面に、上記ノズルチップ3の雄ねじ部3cと螺合す
る雌ねじ部2aが形成されており、ノズル1は、ボディ
2とノズルチップ3とを螺合させることにより組み立て
られている。
【0004】ところで、上記のノズルチップ3には、そ
の大径部3dの端面3d′から小径部3bにかけて、大
径部3dの直径線に一致する散布液導入溝4を形成し
て、その散布液導入溝4を介しボディ2の内空部α内に
散布液を導入し、これをボディ2の先端壁に形成した噴
出孔3eから噴出させるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ノズルチップ
3は、全長が10mm、直径が6mm程度と小さく、従っ
て、狭隘な上記散布液導入溝4を精度良く形成すること
は難しいため、ノズルチップ毎にその散布液導入溝4の
幅寸法がばらつきやすく、このために、散布液の噴出量
がノズル毎に異なってしまいやすい。
【0006】また、ノズルチップ3の形成には、散布液
導入溝4、雄ねじ部3c及び渦生成溝3a,3aの、少
なくとも3つの切削加工工程を必要とし、しかも、ボデ
ィ2とノズルチップ3とを組み立てるには、それらを螺
合させなければならず、その加工と組み立てが煩雑であ
るとともに比較的長い時間を要し、コスト高の原因にな
っている。さらに、ボディ2とノズルチップ3の双方を
黄銅等の金属で形成していたので、全体として比較的重
くなるという欠点もある。
【0007】そこで本発明は、切削加工を少なくして、
容易にかつ短時間で成型と組み立てを行えるとともに、
ノズル毎の散布液の噴出量のばらつきを無くし、しかも
軽くて安価なノズルを提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るノ
ズルは次の各構成よりなる。1 ボディ5が、大径部5
aとそれより小径の嵌合部5bとを一体に連設成型した
合成樹脂製で、その嵌合部5bに設けた断面円形の内空
部αが、内周壁面α′を平滑面とするとともに、一側の
開口を嵌合部5bの端面に開口させかつ他側の内奥部分
を上記大径部5aの肉厚中央に位置させ、かつ、該大径
部5aの上記肉厚中央より外方の部分すなわち先端壁
5′に、上記内空部α内の散布液を噴出させる液噴出金
具8を埋設している。2 ノズルチップ6が、上記ボデ
ィ5の内空部αの内周壁面α′に密に嵌合する所要の外
径を有しかつ外周面を平滑面とした大径部6aと、上記
内周壁面α′との間に所要の間隙を形成する所要の外径
の小径部6bとを一体に連設成型した合成樹脂または金
属製で、上記大径部6aの一側端面6a′に導入口β1
を、また、上記小径部6bの周壁6b′に導出口β2,
β2をそれぞれ位置させた散布液導入孔βを形成してい
る。3 上記ノズルチップ6を、上記ボディ5の内空部
αに、その一側の開口から押し込むことにより、小径部
6bの先端面6b″を該ボディ5の上記先端壁5′に埋
設の液噴出金具8に対向させるとともに、該小径部6b
と内空部αの内周壁面α′との間に所要の隙間を形成さ
せ、かつ、大径部6aの外周面を内空部αの内周壁面
α′に圧接させた状態で、ボディ5の内空部αに嵌合保
持させている。
【0009】請求項2の発明に係るノズルは、散布器本
体9に、ボディ5の嵌合部5bの長さよりもやや深くか
つ底部10aに貫通孔10bを有する取付け用ねじ孔1
0を設け、その取付け用ねじ孔10に、パッキン7を内
装するとともに、上記嵌合部5bを螺入装着してなる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照して説明する。本発明に係るノズルAは、ボディ
5とノズルチップ6とからなる。
【0011】ボディ5は、大径部5aとそれより小径の
嵌合部5bとを一体に連設成型した合成樹脂製のもの
で、嵌合部5bの外周面に雄ねじ5b′を刻設してい
る。嵌合部5bに設けた断面円形の内空部αは、その内
周壁面α′を平滑面とし、かつ、一側を該嵌合部5bの
端面に開口させるとともに、他側の内奥部分を上記大径
部5aの肉厚中央に位置させている。大径部5aの上記
肉厚中央より外方の部分すなわち先端壁5′には、内空
部α内の散布液を前方に噴出させる液噴出金具8を埋設
している。
【0012】上記液噴出金具8は例えば黄銅等からなる
金属製の円盤形のもので、その中央に形成した噴出孔8
aの両端開口に円錐形の凹部8b,8cを連続形成して
いる。
【0013】次に、ノズルチップ6は、外周面が平滑面
をなし、上記ボディ5の内空部αに内周壁面α′に密に
嵌合する所要の外径にした大径部6aと、上記内周壁面
α′との間に間隙を形成する所要の外径にした小径部6
bとを一体に連設成型した合成樹脂製のもので、上記大
径部6aの一側端面6a′に導入口β1を、また、上記
小径部6bの周壁6b′に導出口β2,β2をそれぞれ
位置させた散布液導入孔βを形成している。
【0014】また、小径部6bの先端面6b″には、散
布液導入孔βを介して上記内空部αに流入した散布液に
渦を生じさせる渦生成溝6c,6cが、互いに平行にし
てかつそれらの底部が、図5,6に示すように、周側外
方から内方に向けて浅くなるように形成されている。
【0015】このノズルチップ6は、上記ボディ5の内
空部αに、その一側端面の開口から押し込むことによ
り、小径部6bの先端面6b″を該ボディ5の上記先端
壁5′に埋入の液噴出金具8に対向させるとともに、該
小径部6bと内空部αの内周壁面α′との間に所要の隙
間を形成させ、かつ、大径部6aの外周面を内空部αの
内周壁面α′に圧接させた状態で、ボディ5の内空部α
に嵌合保持される。
【0016】9は散布器本体で、それには、図7に示す
ように、ボディ5の嵌合部5bの長さよりもやや深く形
成され、かつ、底部10aに小径の貫通孔10bを形成
した取付け用ねじ孔10が形成されている。
【0017】その取付け用ねじ孔10に、パッキン7を
内装した後、上記ボディ5の嵌合部5bを螺入装着す
る。これにより、パッキン7はノズルAのボディ5と取
付け用ねじ孔10の底部10aとの間で密着変形して液
漏れを防止するようになり、ノズルAも取付け用ねじ孔
10にしっかりと取り付けられる。
【0018】図示しない送給パイプを介して散布器本体
9に送給された散布液は、ノズルチップ6の散布液導入
孔βを通じてボディ5の内空部αの間隙に流入した後、
小径部6bの端面6b″側に流れ込む。
【0019】小径部6bの端面6b″側に流れ込んだ散
布液は、ノズルチップ6の渦生成溝6c,6cにより渦
となって液噴出金具8に流れ込んだ後、円錐形に広がる
ようにして外部に噴出される。
【0020】なお、上記においては、ノズルチップを合
成樹脂で形成した例について説明したが、たとえば黄銅
等の金属で形成してもよい。
【0021】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように、
本発明ノズルによれば次のような効果を奏する。
【0022】ノズルチップを、ボディの内空部に、その
一側の開口から単に押し込むことにより、ノズルチップ
の小径部の先端面を上記ボディの先端壁に埋設の液噴出
金具に対向させ、該小径部と内空部の内周壁面との間に
所要の隙間を形成させ、かつ、大径部の外周面を内空部
の内周壁面に圧接させた状態で、ボディの内空部に簡単
に嵌合保持させることができる。すなわち、従来のもの
のように、ノズルチップをボディに螺合させなければな
らない面倒がない。また、その両者の微細な対応部分に
精度の高い雌雄ねじを刻設加工しておかなければならな
い不利がなく、それらの製造も比較的容易で、コストの
低減に役立つものである。
【0023】上記において、ノズルチップの大径部の外
周面とボディの内空部の内周壁面との圧接は、両者の設
計精度に依存するところがあるのは当然ながら、ノズル
チップを金属または合成樹脂製、ボディを合成樹脂製と
したことにより確実に実現できたものである。
【0024】上記にくわえ、請求項2の発明に係るノズ
ルは、散布器本体の取付け用ねじ孔に、パッキンを内装
するとともに、ボディの嵌合部を螺入することによっ
て、装着しているので、取付け用ねじ孔の底部から流入
する散布液の液圧は、ノズルチップをボディの内空部の
内奥へ押圧する方向に作用することになるのみで、該ノ
ズルチップを抜脱する方向には作用しない。したがっ
て、これらノズルチップとボディとの相対位置を適正に
保持でき、当該散布液の散布を安定的に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るノズルの分解斜視図である。
【図2】ボディの正面図である。
【図3】その断面図である。
【図4】ノズルチップの正面図である。
【図5】その側面図である。
【図6】図5のI−I線での断面図である。
【図7】ノズルを散布器本体に取り付けた状態の断面図
である。
【図8】従来のノズルの断面図である。
【図9】そのノズルに螺合されているノズルチップの正
面図である。
【符号の説明】
5 ボディ 5′ 先端壁 5a 大径部 5b 嵌合部 α 内空部 α′ 内周壁面 6 ノズルチップ 6a 大径部 6a′ 一側端面 6b 小径部 6b′ 周壁 6b″ 先端面 6c 渦生成溝 β 散布液導入孔 β1 導入口 β2 導出口 7 パッキン 8 液噴出金具 9 散布器本体 10 取付け用ねじ孔 10a 底部 10b 貫通孔

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボディが、大径部とそれより小径の嵌合
    部とを一体に連設成型した合成樹脂製で、その嵌合部に
    設けた断面円形の内空部が、内周壁面を平滑面とすると
    ともに、一側の開口を嵌合部の端面に開口させかつ他側
    の内奥部分を上記大径部の肉厚中央に位置させ、また、
    該大径部の上記肉厚中央より外方の部分すなわち先端壁
    に、上記内空部内の散布液を噴出させる液噴出金具を埋
    設してなり、 ノズルチップが、上記ボディの内空部の内周壁面に密に
    嵌合する所要の外径を有しかつ外周面を平滑面とした大
    径部と、上記内周壁面との間に所要の間隙を形成する所
    要の外径の小径部とを一体に連設成型した合成樹脂また
    は金属製で、上記大径部の一側端面に導入口を、また、
    上記小径部の周壁に導出口をそれぞれ位置させた散布液
    導入孔を形成してなり、 上記ノズルチップを、上記ボディの内空部に、その一側
    の開口から押し込むことにより、小径部の先端面を該ボ
    ディの上記先端壁に埋設の液噴出金具に対向させるとと
    もに、該小径部と内空部の内周壁面との間に所要の隙間
    を形成させ、かつ、大径部の外周面を内空部の内周壁面
    に圧接させた状態で、ボディの内空部に嵌合保持させて
    なることを特徴とするノズル。
  2. 【請求項2】 散布器本体に、ボディの嵌合部の長さよ
    りもやや深くかつ底部に貫通孔を有する取付け用ねじ孔
    を設け、その取付け用ねじ孔に、パッキンを内装すると
    ともに、上記嵌合部を螺入装着したことを特徴とする請
    求項1記載のノズル。
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