JP3170569U - 吊りボルト支持金具 - Google Patents
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Abstract
【課題】横架材からの横方向のズレに対し、優れた耐力性を具える吊りボルト支持金具を提供する。【解決手段】形鋼等の横架材Hに取り付けられる吊りボルト支持金具1であって、引掛部材2と締付ボルト3とから成り、表面に滑り止め加工が施された平面部と該平面部の裏側所定箇所に前記締付ボルト3が螺挿可能な螺嵌部とを備えて成る防滑部材4が、前記締付ボルト3の先端部に螺着された構成となっている。また、引掛部材2における防滑部材4の平面部と対向する箇所に設けられる引掛片2bに、滑り止め加工が施されている構成も採り得る。【選択図】図3
Description
本考案は、形鋼等に取り付けられる吊りボルト支持金具に関し、詳しくは、滑り止め構造を備える吊りボルト支持金具に関するものである。
従来より、電線管やケーブル、照明器具などの種々の物体を支持すべく、吊りボルト支持金具が用いられる。この種の吊りボルト支持金具としては、略C字状の引掛部材をL型鋼などの横架材に締付ボルトによって固定するもので、該引掛部材に備えられた取付用部に支持ボルトやその他の取付補助具を取り付け、その先に種々の物体が支持される。
かかる吊りボルト支持金具は、高い位置にある横架材に固定されていることから、地震などが起こった際に落下の危険が考えられる。すなわち、締付ボルトによる締め付けが不充分であったり、あるいは、締め付けが充分であってもなお元来的に締付強度に不安があるため、横架材から引掛部材がズレ落ちる可能性があり、その場合に下方にいる人に危害が加わる危険がある。
かかる危険を回避すべく、引掛部材に滑り止め加工が施された吊りボルト支持金具は存在する。これは、横架材と接触する引掛片に凹凸加工が施されたものであって、かかる引掛片が線状若しくは平面状であるものと比し、確かにズレに対する耐力性向上に資するものである。しかしながら、引掛部材自体の構造変更を伴うものであるため、金型変更など製造段階におけるコスト負担を強いるものであり、また、地震等の揺れによって締付ボルトによる締め付けが緩んでしまった場合には、それほど効果を奏しないものであった。
そこで、本考案は、上記事情に鑑みてなされたものであり、横架材からの横方向のズレに対し、優れた耐力性を具える吊りボルト支持金具を提供することを課題としている。
このような課題を解決するために、本考案の請求項1に係る吊りボルト支持金具は、引掛部材と締付ボルトとから成り、表面に滑り止め加工が施された平面部と該平面部の裏側所定箇所に前記締付ボルトが螺挿可能な螺嵌部とを備えて成る防滑部材が、前記締付ボルトの先端部に螺着されてなる構成となっている。
また、本考案の請求項2に係る吊りボルト支持金具は、前記引掛部材における前記防滑部材の平面部と対向する箇所に設けられる引掛片に、滑り止め加工が施されている構成を採用している。
本考案に係る吊りボルト支持金具によれば、締付ボルトの先端部に、表面に滑り止め加工が施された平面部を備える防滑部材が螺着されていることから、地震等の揺れが起こっても締付ボルト自体の緩みが生じ難くなり、したがって締付ボルトによる充分な締め付けが維持されることとなり、また、防滑部材の平面部に施された滑り止め加工自体が、引掛部材のズレに対する耐力性を発揮するため、相乗的に引掛部材のズレ落ち防止に優れた効果を発揮する。
また、本考案に係る吊りボルト支持金具によれば、引掛部材における引掛片に滑り止め加工を施こすことで、防滑部材とともに滑り止め加工が施された部分によって横架材を上下で挟み込む状態となるため、さらに引掛部材のズレ落ち防止に相乗効果を発揮することとなる。
以下、本考案に係る吊りボルト支持金具1の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
なお、本考案は、下記の実施形態に示した構成に特に限定されるものではなく、本考案の技術的思想の要旨に逸脱しない範囲で、任意に変更することができるものである。
なお、本考案は、下記の実施形態に示した構成に特に限定されるものではなく、本考案の技術的思想の要旨に逸脱しない範囲で、任意に変更することができるものである。
図1は、本考案に係る吊りボルト支持金具1の実施形態を示す斜視図である。また、図2は、本考案に係る吊りボルト支持金具1の要部を示す側断面図である。
該吊りボルト支持金具1は、引掛部材2と、締付ボルト3と、から構成されている。
該吊りボルト支持金具1は、引掛部材2と、締付ボルト3と、から構成されている。
引掛部材2は、略C字状構造となっており、すなわち、略垂直状の胴体部2aの上端部に略水平方向に延伸する引掛片2bを有するとともに、該胴体部2aの下端部に略水平方向に延伸する締付ボルト螺挿片2cを有する構造となっている。
なお、該引掛部材2の材質については、特に限定するものではないが、一般的には金属製であって、例えばステンレス鋼や、それに亜鉛メッキを施したものによって作られる。
なお、該引掛部材2の材質については、特に限定するものではないが、一般的には金属製であって、例えばステンレス鋼や、それに亜鉛メッキを施したものによって作られる。
引掛片2bは、吊りボルト支持金具1を横架材Hに取り付ける際に、該横架材Hに接触する部分であって、その形状について任意に決定することができる。すなわち、横架材Hと線接触するように形状構成したり、あるいは、面接触するように形状構成する態様が可能である。
締付ボルト螺挿片2cは、吊りボルト支持金具1を横架材Hに固定するための締付ボルト3を螺挿可能なネジ孔2dを備えて成る。締付ボルト螺挿片2cの形状については、前記引掛片2b同様、任意に決定することができるが、該ネジ孔2dを備えるべく、少なくとも板状構造部分を有することとなる。
なお、引掛部材2について、上記構成のほか、胴体部2aや引掛片2b、締付ボルト螺挿片2cにおける任意の箇所には、吊りボルト等が取り付け可能な取付機構2eが備えられることとなる。
締付ボルト3は、前記引掛部材2を横架材Hに引っ掛けた状態で固定するためのものであって、略C字状構造の引掛部材2における外側から内側に向け、前記ネジ孔2dに螺挿される。また、該締付ボルト3の先端部には、防滑部材4が螺着されている。
該締付ボルト3の材質については特に限定するものではないが、前記引掛部材2同様、一般的には金属製であって、例えばステンレス鋼によって作られる。
該締付ボルト3の材質については特に限定するものではないが、前記引掛部材2同様、一般的には金属製であって、例えばステンレス鋼によって作られる。
防滑部材4は、表面に滑り止め加工が施された平面部4aを有している。このとき、滑り止め加工の態様については特に限定はなく、例えば逆V字状の凸線を複数備える態様や、別途防滑材を塗着させる態様などが考え得る。
該防滑部材4について、平面部4aの裏側所定箇所には、前記締付ボルト3の先端を螺挿可能な螺嵌部4bが備えられている。図2は、締付ボルト3の先端に防滑部材4が螺着された態様を示す側断面図である。
なお、該防滑部材4については特に限定するものではないが、前記締付ボルト3同様、一般的には金属製であって、例えば締付ボルト3と同材質であったり、あるいは、ステンレス鋼によって作られる。
該防滑部材4について、平面部4aの裏側所定箇所には、前記締付ボルト3の先端を螺挿可能な螺嵌部4bが備えられている。図2は、締付ボルト3の先端に防滑部材4が螺着された態様を示す側断面図である。
なお、該防滑部材4については特に限定するものではないが、前記締付ボルト3同様、一般的には金属製であって、例えば締付ボルト3と同材質であったり、あるいは、ステンレス鋼によって作られる。
以上の通り構成される本考案に係る吊りボルト支持金具1について、次にその使用態様を説明する。図3は、本考案に係る吊りボルト支持金具1の使用態様を示す側面図である。
図面に示すように、引掛部材2のネジ孔2dに締付ボルト3が螺挿された状態において、該締付ボルト3の先端に防滑部材4が螺着されることで、本考案に係る吊りボルト支持金具1を成す。
該吊りボルト支持金具1は略C字状であって、取付対象である横架材Hに対し、略C字状の開口側から吊りボルト支持金具1を挿嵌する。このとき、横架材Hは、引掛片2bと防滑部材4とで挟まれた内側領域に位置することとなる。
この状態で締付ボルト3を締め付けることにより、横架材Hが引掛片2bと防滑部材4とで挟持され、吊りボルト支持金具1が固定される。
以上の工程により、横架材Hに対する吊りボルト支持金具1の取り付けが完了する。
該吊りボルト支持金具1は略C字状であって、取付対象である横架材Hに対し、略C字状の開口側から吊りボルト支持金具1を挿嵌する。このとき、横架材Hは、引掛片2bと防滑部材4とで挟まれた内側領域に位置することとなる。
この状態で締付ボルト3を締め付けることにより、横架材Hが引掛片2bと防滑部材4とで挟持され、吊りボルト支持金具1が固定される。
以上の工程により、横架材Hに対する吊りボルト支持金具1の取り付けが完了する。
このとき、締付ボルト3の締め付けによって、表面に滑り止め加工が施された防滑部材4の平面部4aが、防滑作用を呈しながら横架材Hに接触した状態で締め付けられていることで、吊りボルト支持金具1全体のズレを防止し、落下の危険を回避することが可能となる。
図4は、本考案に係る吊りボルト支持金具1の他の実施形態を示す側面図である。
すなわち、本実施形態に係る吊りボルト支持金具1は、前記第一の実施形態に係る吊りボルト支持金具1について、前記引掛部材2の引掛片2bにおける前記防滑部材4の平面部4aと対向する箇所に、滑り止め加工2fが施されている態様となっている。
すなわち、本実施形態に係る吊りボルト支持金具1は、前記第一の実施形態に係る吊りボルト支持金具1について、前記引掛部材2の引掛片2bにおける前記防滑部材4の平面部4aと対向する箇所に、滑り止め加工2fが施されている態様となっている。
滑り止め加工2fの態様については特に限定はなく、引掛片2bが横架材Hと線接触するような形状構成の場合に、該線接触箇所をV字状波線形状に加工することで、引掛片2bと横架材Hとが点接触する態様を採り得る。また、引掛片2bが横架材Hと面接触するような形状構成の場合に、該面接触箇所に複数の凹凸を備える態様や、別途防滑材を塗着させる態様などが考え得る。
このように、引掛部材2における引掛片2bに滑り止め加工2fを施こすことで、防滑部材4とともに滑り止め加工が施された部分によって横架材を上下で挟み込む状態となる。これにより、上記防滑部材4のみの構成よりも、さらに引掛部材2の防滑作用を呈して、吊りボルト支持金具1のズレ・落下の危険を回避するのに、さらなる相乗効果を発揮することとなる。
1 吊りボルト支持金具
2 引掛部材
2a 胴体部
2b 引掛片
2c 締付ボルト螺挿片
2d ネジ孔
2e 取付機構
2f 滑り止め加工
3 締付ボルト
4 防滑部材
4a 平面部
4b 螺嵌部
H 横架材
2 引掛部材
2a 胴体部
2b 引掛片
2c 締付ボルト螺挿片
2d ネジ孔
2e 取付機構
2f 滑り止め加工
3 締付ボルト
4 防滑部材
4a 平面部
4b 螺嵌部
H 横架材
Claims (2)
- 形鋼等の横架材に取り付けられる吊りボルト支持金具であって、
引掛部材と、締付ボルトと、から成り、
表面に滑り止め加工が施された平面部と該平面部の裏側所定箇所に前記締付ボルトが螺挿可能な螺嵌部とを備えて成る防滑部材が、前記締付ボルトの先端部に螺着されてなることを特徴とする吊りボルト支持金具。 - 前記吊りボルト支持金具において、
前記引掛部材における前記防滑部材の平面部と対向する箇所に設けられる引掛片に、滑り止め加工が施されていることを特徴とする請求項1に記載の吊りボルト支持金具。
Priority Applications (1)
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JP2011003951U JP3170569U (ja) | 2011-07-08 | 2011-07-08 | 吊りボルト支持金具 |
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CN111740360A (zh) * | 2020-07-10 | 2020-10-02 | 唐洪彬 | 一种新能源汽车充电用电缆固定装置 |
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2011
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