JP3170152U - 熔着メラミン樹脂発泡体口腔内清掃具とその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 メラミン樹脂発泡体を使用する歯面清掃具において、歯面の美白効率を上昇させることと、熱可塑性樹脂ハンドルをメラミン樹脂発泡体に直接熔着一体化することを課題とした。
【解決手段】 2つ折りしたメラミン樹脂発泡体中央に、熱可塑性樹脂ハンドル一方端面を差し込み、メラミン樹脂発泡体上下両面より加熱成型することで、熱はメラミン樹脂発泡体気泡内を通過し熱可塑性樹脂ハンドルに到達、熔解液化した樹脂がメラミン樹脂発泡体の気泡と気泡を隔離する構成壁に含浸し冷却凝固によりハンドルと一体化する。又、メラミン樹脂発泡体上下両面より加熱成型することにより、メラミン樹脂発泡体上下の表面の密度が上昇し、気泡と気泡を隔離する構成壁の密度も上昇、歯面清掃美白効果も上昇した。
【選択図】図1
【解決手段】 2つ折りしたメラミン樹脂発泡体中央に、熱可塑性樹脂ハンドル一方端面を差し込み、メラミン樹脂発泡体上下両面より加熱成型することで、熱はメラミン樹脂発泡体気泡内を通過し熱可塑性樹脂ハンドルに到達、熔解液化した樹脂がメラミン樹脂発泡体の気泡と気泡を隔離する構成壁に含浸し冷却凝固によりハンドルと一体化する。又、メラミン樹脂発泡体上下両面より加熱成型することにより、メラミン樹脂発泡体上下の表面の密度が上昇し、気泡と気泡を隔離する構成壁の密度も上昇、歯面清掃美白効果も上昇した。
【選択図】図1
Description
本考案は、熔着メラミン樹脂発泡体口腔内清掃具とその製造方法に関する。
メラミン樹脂発泡体の安全性が認められ、歯面に付着した生体外由来のタバコのヤニやコーヒー、紅茶、緑茶等による後天的な着色除去効果が大学の研究等で明らかになり、色々な形状の口腔内清掃具が販売されている。その商品を調査するとその大半が、メラミン樹脂発泡体単体を樹脂性ハンドルに使用の都度取り付ける取り替えタイプの商品と、メラミン樹脂発泡体を樹脂性ハンドルに嵌め込みカシメによって固定する方法の商品がある。前記商品の一部は下記に示す特許文献に示され公知されている。
実用新案登録第3136247号公報
メラミン樹脂発泡体を使用する歯面清掃具において、歯面の美白効果を上昇させることと、熱可塑性樹脂ハンドルをメラミン樹脂発泡体に直接熔着一体化することで、コスト削減と量産を課題とした。
2つ折りしたメラミン樹脂発泡体中央に、熱可塑性樹脂ハンドル一方端面を差し込み、メラミン樹脂発泡体上下両面より加熱成型することで、熱はメラミン樹脂発泡体気泡内を通過し熱可塑性樹脂ハンドルに到達、熔解液化した樹脂がメラミン樹脂発泡体の気泡と気泡を隔離する構成壁に含浸し冷却凝固によりハンドルと一体化する。又、メラミン樹脂発泡体上下両面より加熱成型することにより、メラミン樹脂発泡体上下の表面密度が上昇し、気泡と気泡を隔離する構成壁の密度も上昇、歯面清掃美白効果も上昇した。
商品を1個ずつ製造するのではなく、図4で示すように熱可塑性樹脂ハンドルを連結形状とし一度に2〜50個の製造が可能となった。
図4で示すように熱可塑性樹脂ハンドルを連結形状とし、図5で示すようにメラミン樹脂発泡体を一度に熔着することで量産が可能となり製造コストが下がった。
前記した方法で製造した場合、商品のバラつきが少なく安定した品質となり、パッケージング作業等生産管理も容易となった。
メラミン樹脂発泡体に熱可塑性樹脂ハンドルを加熱成型をもって熔着することにより、メラミン樹脂発泡体表面の密度が上昇し清掃、美白効果が上昇した。
次に、考案を実施するための最良の形態を図をもって説明する。
図1はメラミン樹脂発泡体を熱可塑性樹脂ハンドルに熔着する第一工程を示したものである。その詳細は幅10mm×長さ40mm×厚さ10mm位にカットしたメラミン樹脂発泡体1を下部予熱プレート3上に図1で示すように置く。下部予熱プレート3は予め230℃〜300℃に加熱しておく。メラミン樹脂発泡体1は下部予熱プレート3により100℃〜150℃に加熱される。
加熱されたメラミン樹脂発泡体1の平面に図1で示すように、熱可塑性樹脂ハンドル2を置く。その位置はメラミン樹脂発泡体1の中央部分から折り曲げに必要な曲げ代(前記の場合は約2mmとなる)を考え熱可塑性樹脂ハンドル2を図1のように置く。
次に、上部急速熔着プレート4を熱可塑性樹脂ハンドル2とメラミン樹脂発泡体1平面に押し当てる。この際、熱可塑性樹脂ハンドル2は熔解液化し、メラミン樹脂発泡体1を構成する気泡間を進み隔離する構成壁に含浸する。又、メラミン樹脂発泡体1のみの単体部分においては表面部分(約2〜3mm)の気泡及び、構成壁の密度を上昇させる。
前記した上部急速熔着プレートの加熱温度は、樹脂熔解温度190℃〜280℃の範囲であり、メラミン樹脂発泡体1の表面部分のみの密度上昇を表面に焦げ等による変色が起こらず短時間で完了する温度250℃〜280℃が理想であり、この2つの条件から260℃に設定した。(これは室温等により変化する。)
第二工程は図2をもって説明する。第一工程によりメラミン樹脂発泡体1に熱可塑性樹脂ハンドル2を熔着した物を、メラミン樹脂発泡体1の下面が一到するように2つ折りする。次に、上部急速熔着プレート4をメラミン樹脂発泡体1に押し当て熔着を完成する。
前記した第一工程と第二工程によりメラミン樹脂発泡体は、熱可塑性樹脂ハンドル2に熔着され図3のような形状となり、メラミン樹脂発泡体1は薄く成形され表面密度が急上昇しかつ、熱可塑性樹脂ハンドル2に熔着固定される。この部分を特殊メラミン樹脂発泡体1aとした。
これをより詳細に説明するために図6を用いた。この特殊加工メラミン樹脂発泡体1aの表面部分の約2〜3mmが加熱成形により密度が2倍〜13倍となっている。これにより歯面に付着した歯垢や、生体外由来のタバコのヤニやコーヒー、紅茶、緑茶等による後天的な着色を効率よく除去でき、メラミン樹脂発泡体特有のボロボロ取れる剥離、亀裂破壊の軽減につながった。特に使用頻度が高い先端部分は二つ折りしたうえに密度が上昇されたことで複雑形状の歯間の着色による汚れも除去しやすくなった。この密度上昇部分を特殊メラミン樹脂発泡体高密度部1bとした。
又、熱可塑性ハンドル2におけるハンドル熔着部2cは、予め、密度上昇がなされているだけでなく、熔解液化した樹脂がメラミン樹脂発泡体気泡内を通過構成壁に含浸冷却固定となる。この際、メラミン樹脂発泡体の強度上昇だけでなく密度上昇にもなった。
次に、前記した製造方法を基本として量産し製造コストを削減する製造方法を照会する。
まず最初に熱可塑性ハンドル2を図4のようにハンドル手持ち部2a部側面にハンドル連結部2bを設け2〜50個位の連結形状とする。これは金型における射出成形により製造される。この方法で熱可塑性樹脂ハンドル2を単体で製造した場合に比べ、成形によるコストは1/5位となる。
次に、熱可塑性樹脂ハンドル2の端面に位置するハンドル熔着部2cに前記した製造工程によりメラミン樹脂発泡体1を加熱成形熔着し、特殊加工メラミン樹脂発泡体1aとする。この形状を示したものが図5であり、メラミン樹脂発泡体部分を等分に切断して商品となる。
前記商品においては品質の安定、2〜50個位のセット製造することによる量産、パッケージングの人件費削減等につながり、使用者(エンド、ユーザー)はハンドル連結部2bを手で切り離して口腔内清掃を進める。
メラミン樹脂発泡体1を前記したように熱可塑性樹脂ハンドル2に加熱成形熔着する方法における発熱源には下記に示すものが考えられ、製造実験の結果良好であった。
発熱源として、プラズマ、超音波、熱循環などが考えられる。プラズマを使用した場合温度管理が難しく、装置は高額となる反面、製造に要する時間は1秒以内となり量産に適している。
超音波を使用した場合、メラミン樹脂発泡体1を熱可塑性樹脂ハンドル2に熔着固定することには適しているが、密度上昇に関して超音波がメラミン樹脂発泡体気泡内を通過してしまうことと、熱可塑性樹脂(ポリプロピレン)の場合の熔解温度190℃位とメラミン樹脂発泡体1の塑性変形温度260℃位の差が問題となった。
熱循環方法は前記した方法であるが、メラミン樹脂発泡体1の各方向から加熱メラミン樹脂発泡体内に熱を蓄積し成形により密度を上昇させる方法である。この方法の場合、時間はプラズマに比べ必要であるが温度管理の幅が大きく安易である。又、表面が温度による茶色に変色することも少ない。
1. メラミン樹脂発泡体
1a. 特殊メラミン樹脂発泡体
1b. 特殊メラミン樹脂発泡体高密度部
2. 熱可塑性樹脂ハンドル
2a. ハンドル手持ち部
2b. ハンドル連結部
2c. ハンドル熔着部
3. 下部予熱プレート
4. 上部急速熔着プレート
5. カット刀
5a. カット位置
1a. 特殊メラミン樹脂発泡体
1b. 特殊メラミン樹脂発泡体高密度部
2. 熱可塑性樹脂ハンドル
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4. 上部急速熔着プレート
5. カット刀
5a. カット位置
Claims (8)
- 片手で握り往復上下移動する形状の熱可塑性樹脂からなるハンドルの端面にメラミン樹脂発泡体を置き、メラミン樹脂発泡体上下平面より加熱することで熱可塑性ハンドルを熔解、液化した樹脂がメラミン樹脂発泡体気泡内を通り、構成壁に含浸固定することを特徴とし、歯面に付着した歯垢及び、生体外由来の後天的着色除去を目的とした口腔内清掃具。
- メラミン樹脂発泡体表面の気泡及び構成壁の密度が通常市販されるメラミン樹脂発泡体表面の2〜13倍であることを特徴とした、請求項1に示す口腔内清掃具。
- 熱可塑性樹脂からなるハンドル手持ち部分を連結形状とし、口腔内清掃時に切り離し使用することを特徴とする請求項1〜2項の口腔内清掃具。
- メラミン樹脂発泡体を加熱する方法が、プラズマを発熱源とすることを特徴とする請求項1〜3の口腔内清掃具。
- メラミン樹脂発泡体を加熱する方法が、超音波を発熱源とすることを特徴とする請求項1〜3の口腔内清掃具。
- メラミン樹脂発泡体を加熱する方法が、レーザーを発熱源とすることを特徴とする請求項1〜3の口腔内清掃具。
- 片手で握り往復上下移動する形状の熱可塑性樹脂からなるハンドルの端面にメラミン樹脂発泡体を置き、メラミン樹脂発泡体上下平面より加熱することで熱可塑性樹脂ハンドルを熔解、液化した樹脂がメラミン樹脂発泡体気泡内を通り、構成壁に含浸固定することを特徴とし、歯面に付着した歯垢及び、生体外由来の後天的着色除去を目的とした口腔内清掃具の製造方法。
- 請求項2〜6の口腔内清掃具の製造方法。
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3170152U true JP3170152U (ja) | 2011-09-08 |
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