JP3170106U - 前掛け - Google Patents
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Abstract
【課題】衣類や床面の水濡れ防止効果を高めた前掛けを提供する。
【解決手段】上部に左右一対の首掛け部12、14を有する不透水性生地からなる本体部16と、首掛け部12、14の先端部に設けられた雌型および雄型の面ファスナー18、20と、本体部16の外縁部26に設けられた易変形性形状保持具22によって前掛け10を構成した。外縁部26に易変形性形状保持具22が設けられた前掛け10は、型崩れしにくく、シワにもなりにくいため、広く展開した形状に維持することが可能であり、洗面台から身体側への跳ね水を広範囲にわたって遮蔽することができる。
【選択図】図1
【解決手段】上部に左右一対の首掛け部12、14を有する不透水性生地からなる本体部16と、首掛け部12、14の先端部に設けられた雌型および雄型の面ファスナー18、20と、本体部16の外縁部26に設けられた易変形性形状保持具22によって前掛け10を構成した。外縁部26に易変形性形状保持具22が設けられた前掛け10は、型崩れしにくく、シワにもなりにくいため、広く展開した形状に維持することが可能であり、洗面台から身体側への跳ね水を広範囲にわたって遮蔽することができる。
【選択図】図1
Description
本考案は、洗顔時や洗髪時などに首に掛けて使用する前掛けに関する。
着衣のまま洗顔や洗髪を行う場合、衣類を濡らさないようにするため、身体の首から上の部位を洗面台に覆い被せるような姿勢をとることが多い。それでも洗面台からの跳ね水や、手や顔から垂れた水などによって衣類や床面を多少なりとも濡らしてしまうことはよくあることである。この問題を解決するための一つの方法として、首から胸にかけての部位を前掛けで覆うというものがあり、これに関する技術提案も従来数多くなされている(特許文献1、2参照)。
このうち特許文献1に開示されている前掛けは、首周りと腹周りをワイヤーで固定するタイプのものであり、従来の紐を使用したものに比べて着脱の容易さが利点となっている。また特許文献2に開示されている前掛けは、首周りのみを面ファスナーで固定するタイプのものである。
ところで、着衣のまま洗顔や洗髪を行うのは通学前や出勤前の何かと慌しい早朝の時間帯であることが多い。そのため、特許文献1に開示されているような首周りと腹周りの2箇所を固定するタイプのものは、従来のものに比べて取り扱いが容易になっているとはいえ、毎朝のこととなると取り扱いが煩わしいと感じられるであろう。また腹回りも固定することで衣類の水濡れ防止効果は高まるが、床面への飛散に対してはほとんど防止効果が期待できない。
これに対し、特許文献2に開示されているタイプの前掛けは、首周りの1箇所のみで固定するため、着脱は極めて容易である。また下端部は固定されていないため、洗面台の内側に垂らすことで、洗面台からの跳ね水が身体側に飛散するのを効果的に防止することができる。
本考案は、洗面台からの跳ね水の飛散をより効果的に遮断することにより、衣類や床面の水濡れ防止効果を高めた前掛けを提供することを目的としている。
本考案の前掛けは、不透水性生地からなり、上部に左右一対の首掛け部を有する本体部と、前記首掛け部の両先端部に設けられた面ファスナーと、前記本体部の外縁部に設けられた易変形性形状保持具、によって構成されたことを特徴とする。
本考案の前掛けは、左右一対の首掛け部の間に首を通し、首掛け部の両先端部を首の後ろ側で固定することで装着することができる。両先端部の固定には面ファスナーを用いているため、着脱が容易である。本体部の外縁部とは、本体部の周縁部のうち左右一対の首掛け部の内側に位置する内縁部、すなわち前掛けを装着したときに首周りに接触する部位を除いた縁部のことであり、外縁部に易変形性形状保持具を備えたことで、前掛け型崩れを防止することができるだけでなく、任意の形状に容易に変形させることができ、また変形後の形状を維持させることが可能になる。
本体部を構成する不透水性生地には、ビニル等の素材自体に不透水性がある生地や、繊維の表面に樹脂コーティングやラミネートを施した生地などを用いることができる。
易変形性形状保持具は、小さな力で簡単に変形させることができ、外力を除去した後も形状を維持することができる塑性変形素材で構成されている。具体的には、三井化学株式会社製の樹脂製品「テクノロート」(登録商標)を細長い棒状に加工したものを使用することができる。針金や番線に代表される金属系の塑性変形素材を使用することも可能であるが、樹脂系素材には軽量で人体に対する物理的、化学的な刺激が少ないなどの利点がある。さらに「テクノロート」(登録商標)にはこれらの利点に加え、耐薬品性に優れ、また焼却時に有毒ガスが発生しないという特長がある。
本考案の前掛けは、一方の首掛け部の表側と裏側にそれぞれ雄型と雌型の面ファスナーを備え、他方の首掛け部の表側と裏側にそれぞれ雌型と雄型の面ファスナーを備えた構成とすることが好ましい。
このような構成とした場合、左右一対の首掛け部のどちらが上になっても面ファスナーで固定することができるため、装着に手間取ることがない。
本考案の前掛けは、型崩れを防止することができるだけでなく、例えば洗面台の形状に合わせて容易に変形させることができ、また変形後の形状を維持させることも容易であるため、本考案の前掛けを洗顔時や洗髪時などに首に掛けて使用することにより、水の飛散や垂れを効果的に遮断することが可能になり、衣類や床面の水濡れを軽減もしくは阻止することができる。
これより本考案の実施の形態に係る前掛けの構成および使用方法について、添付図面を参照しながら説明する。図1は本考案の実施の形態に係る前掛けの正面図である。前掛け10は、上部に左右一対の首掛け部12、14を有する本体部16と、首掛け部12、14の両先端部に設けられた面ファスナー18、20と、本体部16の外縁部に設けられた易変形性形状保持具22、によって構成されている。
本体部16は、綿布の表面にポリ塩化ビニルコーティングを施した不透水性の生地で構成されている。本体部16の上部には、中央に首を挿入し得る程度の大きさを有する略円形の空間を設けて、左右一対の首掛け部12、14が形成されている。右側の首掛け部12の先端部分の表側には雌型の面ファスナー18が縫着されている。面ファスナー18は独立した3個の小片を適宜離間させて配置しているが、大きめのものを1個だけ配置してもよい。この面ファスナー18と対をなす雄型の面ファスナー20が左側の首掛け部14の先端部分の裏側に縫着されている。面ファスナー20も面ファスナー18と同様に独立した3個の小片を適宜離間させて配置しているが、大きめのものを1個だけ配置してもよい。
本体部15の周縁部には縁縫いが施されている。この周縁部のうち首掛け部12、14の内側に位置する内縁部24、すなわち前掛けを装着したときに首周りに接触する部位を除いた外縁部26は、易変形性形状保持具22を内側に包み込んだ状態で縁縫いが施されている。易変形性形状保持具22には、三井化学株式会社製の樹脂製品「テクノロート」(登録商標)を細長い棒状に加工したものを使用している。
外縁部26に易変形性形状保持具22が設けられた前掛け10は、型崩れしにくく、シワにもなりにくいため、広く展開した形状に維持することが可能である。従来の前掛けでは、首に掛けて垂らしたときに縦シワができやすく、横幅が狭くなりがちであった。その結果として水を受ける面積が小さくなり、洗面台30からの跳ね水を狭い範囲でしか遮蔽することができなかったのであるが、前掛け10を使用して洗顔や洗髪を行う場合、水を受ける面積が広くなるため、跳ね水を広範囲にわたって遮蔽することが可能になり、衣類の濡れや床面への飛散が格段に減少する。
易変形性形状保持具22は小さな力で簡単に変形させることができ、外力を除去した後も形状を維持することができる塑性変形素材で構成されていることから、例えば前掛け10の下端を洗面台30側に軽く折り曲げた形状に維持することも可能である。前掛け10をこのような形状にしておけば、仮に前掛け10の下端が洗面台30から飛び出してしまった場合であっても、水は洗面台30側に誘導され、身体側に垂れることがなく、衣類の水濡れを効果的に防止することができる。
本考案の前掛けは、本体部の大きさや形状、材質に関して様々な態様を採用することができる。従って、使用者の体格に合わせて大きさや形状に変更を加えることは自由である。また材質を変えることで高級感を演出したり、逆に安価さをアピールすることも可能である。さらに本体部に織りや刺繍、転写などによってデザインを施すことで商品訴求力を高めることもできる。
10 前掛け
12、14 首掛け部
16 本体部
18、20 面ファスナー
22 易変形性形状保持具
26 外縁部
12、14 首掛け部
16 本体部
18、20 面ファスナー
22 易変形性形状保持具
26 外縁部
Claims (2)
- 上部に左右一対の首掛け部を有する不透水性生地からなる本体部と、前記首掛け部の先端部に設けられた面ファスナーと、前記本体部の外縁部に設けられた易変形性形状保持具、によって構成された前掛け。
- 一方の前記首掛け部の表側と裏側にそれぞれ雄型と雌型の面ファスナーを備え、他方の前記首掛け部の表側と裏側にそれぞれ雌型と雄型の面ファスナーを備えた、請求項1に記載の前掛け。
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010018138 Continuation | 2010-07-07 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3170106U true JP3170106U (ja) | 2011-09-01 |
Family
ID=
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20170119809A (ko) * | 2016-04-20 | 2017-10-30 | 주식회사 하이디 | 승화전사를 이용한 앞치마 제조방법 및 이에 의해 제조된 앞치마 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20170119809A (ko) * | 2016-04-20 | 2017-10-30 | 주식회사 하이디 | 승화전사를 이용한 앞치마 제조방법 및 이에 의해 제조된 앞치마 |
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