JP3169796B2 - セラミックヒータ及びその製造方法 - Google Patents

セラミックヒータ及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はセラミックヒータに関
し、特にディーゼルエンジン用グロープラグや燃焼器な
ど着火に用いて好適なセラミックヒータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば、ディーゼルエンジン
用グロープラグの発熱源として使用されるセラミックヒ
ータが知られている。このセラミックヒータは、図5に
示すように、射出成形によってリード線100が接続さ
れた略U字形状の発熱体110を成形して、そのリード
線100が接続された発熱体110を窒化珪素の粉末中
に埋設してプレス成形した後、そのプレス成形体をホッ
トプレス焼成することで製造される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の発熱
体110は、図6に示すように、リード線100が接続
された発熱体110の端面111の周縁が鋭角(角があ
る)であることから、上記の製造工程においてプレス成
形した際に、発熱体110の端面周縁(角部)を起点と
して発熱体110の外側を覆うセラミック体にクラック
が発生して生産性に支障をきたすという問題があった。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目
的は、プレス成形の際に発熱体を覆うセラミック体にク
ラックが発生するのを防止できるセラミックヒータを提
供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、以下の構成を採用した。請求項1では、
セラミック粉末中にリード線が接続された非金属発熱体
を埋設させてプレス成形し、焼結してなるセラミックヒ
ータにおいて、前記非金属発熱体は、前記リード線が接
続つれる両端角部が滑らかな曲面で構成されていること
を特徴とする。
【0005】請求項2のセラミックヒータの製造方法で
は、径方向断面が略円形で全体形状が略U字形状をな
し、かつ、一対のリード線がそれぞれ接続される両端角
部が滑らかな曲面で構成される非金属発熱体を射出成形
により成形し、得られた前記非金属発熱体をセラミック
粉末中に埋設させてプレス成形した後、得られた前記プ
レス成形体をホットプレス焼成することを特徴とする。
請求項3では、請求項2に記載したセラミックヒータの
製造方法において、射出成形によって得られる前記非金
属発熱体の直径をDとした時、前記非金属発熱体の両端
角部が曲率半径R=0.2mm〜1/2・Dmmの曲面
で構成されていることを特徴とする。
【0006】
【作用および発明の効果】上記構成よりなる本発明のセ
ラミックヒータは、非金属発熱体のうち、リード線が接
続される両端角部が滑らかな曲面により構成されている
ことから、非金属発熱体をセラミック粉末中に埋設して
プレス成形するに際しても、この両端角部への応力の集
中を有効に緩和することができ、発熱体を覆う(埋設す
る)セラミック体(プレス成形体)にクラックが発生す
ることを有効に抑制ないし防止することができ、信頼性
に優れるセラミックヒータ及びその製造方法を提供する
ことができる。また、請求項3では、リード線が接続さ
れる非金属発熱体の両端角部を構成する曲面の曲率半径
を規定(R=0.2mm〜1/2・Dmm)することに
より、セラミック粉末を用いたプレス成形時に伴う上記
両端角部への応力の集中を確実により有効に緩和するこ
とができ、得られるプレス成形体におけるクラックの発
生を確実に防止することができる。
【0007】
【実施例】次に、本発明のセラミックヒータをグロープ
ラグの発熱源として使用した一実施例を図面に基づいて
説明する。図1はセラミックヒータの全体断面図、図3
はグロープラグの全体断面図である。
【0008】グロープラグ1は、図3に示すように、外
周に取付け用の螺子部2aが形成されて、外側電極を構
成する金属製の取付け金具2、この取付け金具2の先端
(図3の下端)内部に嵌め込まれて接合(ろう付け)さ
れた金属製の支持筒3、先端側が支持筒3より突出した
状態で、中央部が支持筒3に支持されたセラミックヒー
タ4、断面コの字形を呈する金属キャップ5aが一体に
形成されて、この金属キャップ5aがセラミックヒータ
4の後端面に接合された状態で取付け金具2の軸心を通
って配された中軸5、この中軸5の後端部に接続され
て、取付け金具2の後端で絶縁体6を介してナット7に
よって保持された端子電極8等より構成されている。
【0009】セラミックヒータ4は、電流を流すことに
より発熱する非金属発熱体9(以下、発熱体9と略
す)、タングステン(W)から成る一対のリード線1
0、11、および窒化珪素質のセラミック焼結体12か
ら成り、このセラミック焼結体12中に発熱体9および
リード線10、11が埋設されて、支持筒3より突出す
る先端部がディーゼルエンジンの予燃焼室(図示しな
い)に晒される。
【0010】発熱体9は、例えば窒化珪素(Si
3 4 )と炭化タングステン(WC)の各粉末に有機バ
インダを加えて混練した発熱体材料を射出成形して得ら
れるもので、図1に示すように全体形状が略U字形状に
成形されている。なお、発熱体9の径方向断面形状は略
円形状に設けられている。また、発熱体9の材料は、実
施例の他にSi3 4 、WC、Reの各粉末に有機バイ
ンダを加えて混練したスラリー状のもの等が使用でき
る。
【0011】一方のリード線10は、一端が発熱体9の
一方の端面9aに接続されて、他端がセラミック焼結体
12の端面まで延びてセラミック焼結体12の端面に被
せられる金属キャップ5aに接続(ろう付け)される。
従って、このリード線10は、金属キャップ5a、中軸
5、および端子電極8を介して図示しない電源に接続さ
れる。他方のリード線11は、一端が発熱体9の他方の
端面9bに接続されて、他端がセラミック焼結体12の
側面に引き出されて支持筒3の内壁面に接続(ろう付
け)されている。従って、このリード線11は、支持筒
3、取付け金具2を介してアースされている。
【0012】セラミック焼結体12は、窒化珪素(Si
3 4 )の粉末中に発熱体9およびリード線10、11
を埋設した状態でプレス成形した後、ホットプレス焼結
して得られるもので、全体が円柱形状を呈し、ディーゼ
ルエンジンの予燃焼室に晒される先端部(図1の下端
部)が半球形状に設けられている。
【0013】次に、このセラミックヒータ4の製造方法
を説明する。 イ)まず、図4に示すように、射出成形用金型13にリ
ード線10、11をセットした後、上記の発熱体材料を
射出口13aより注入して金型内のU字状空間13bに
充填する。充填された発熱体材料が固化することで、発
熱体9の両端部に各リード線10、11が接続された発
熱体Assyが得られる。なお、U字状空間13bの両
端角部には、Rの丸味が設けられている。 ロ)続いて、成形された発熱体Assyを、窒化珪素
(Si3 4 )の粉末中に埋設してU字形状の上下方向
から押圧し、断面矩形状にプレス成形する。 ハ)続いて、プレス成形によって得られたプレス成形体
(セラミックヒータ4の原型)をカーボン型にセットし
て、高温で圧力を加えながら略円形状に焼結する(ホッ
トプレス焼成)。 ニ)最後に、焼結したセラミック焼結体12の外表面を
研磨して所定の寸法に仕上げる。
【0014】上記の各工程を経て製造されるセラミック
ヒータ4において、発熱体9は、図2に示すように、リ
ード線10、11の各一端が接続される端面周縁部にR
が付与されている。即ち、発熱体9は、上記イ)の射出
成形の工程の際に、リード線10、11が接続される発
熱体9の端面(一方の端面9aおよび他方の端面9b)
から側面9c(外周面)にかけての角部が滑らかな曲面
で構成されている。このように、発熱体9の端面角部に
Rを付与する(丸みを付ける)ことで、上述したセラミ
ックヒータ4のプレス成形体の製造工程において、発熱
体Assyを窒化珪素(Si3 4 )の粉末中に埋設し
てプレス成形した際に、発熱体9の端面角部を起点とし
たクラックの発生を防止することができる。
【0015】実際に、発熱体9の端面角部に丸味を付け
てプレス成形した時の実験結果を下記の表1に示す。但
し、発熱体9の直径D=1.5mm、およびリード線1
0、11として直径0.3mmのW線を用いる(図2参
照)。なお、実験試料は、それぞれ100個ずつであ
る。
【表1】
【0016】この実験結果では、発熱体9の端面角部に
付与した丸味が0.2R〜1/2・Dの時に、セラミッ
ク粉末のプレス成形時においてもクラックの発生がな
く、それ以外の場合はセラミックのプレス成形時にクラ
ックが発生した。具体的には、表1に示すように、端面
角部に丸味を付与しなかった時は28%(28個)の不
良発生、0.1Rの時で15%(15個)の不良発生、
1.0Rの時で1%(1個)の不良発生となった。
【0017】この実験結果からも分かるように、発熱体
9の端面9a、9bとリード線10、11との間には大
きな段差があり、発熱体9の端面角部に丸味が付与され
ないと、端面角部が鋭角となることから、プレス成形し
た時に、その鋭角な端面角部を起点としてプレス成形体
にクラックが発生し易いと言える。また、丸味が1/2
・D以上(表1では1.0Rの時)になると、リード線
10、11との接続面は曲面で構成されるが、発熱体9
の側面9c(外周面)に稜線が生じることから、発生率
は低いがクラックが発生する可能性がある。従って、セ
ラミック粉末中に発熱体Assyを埋設してプレス成形
時に発生するクラックを防止するためには、発熱体9の
端面角部に0.2R〜1/2・Dの丸味を付けることが
効果的であると言える。
【図面の簡単な説明】
【図1】セラミックヒータの全体断面図である。
【図2】リード線が接続された発熱体の端面形状を示す
側面図である。
【図3】グロープラグの全体断面図である。
【図4】発熱体Assyの製造工程を示す金型の平面図
である。
【図5】リード線が接続された発熱体を示す平面図であ
る(従来技術)。
【図6】リード線が接続された発熱体の端面形状を示す
側面図である(従来技術)。
【符号の説明】
4 セラミックヒータ 9 発熱体 9a 一方の端面 9b 他方の端面 9c 発熱体の側面 10 一方のリード線 11 他方のリード線 12 セラミック焼結体

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セラミック粉末中にリード線が接続された
    非金属発熱体を埋設させてプレス成形し、焼結してなる
    セラミックヒータにおいて、 前記非金属発熱体は、前記リード線が接続される両端角
    部が滑らかな曲面で構成されていることを特徴とするセ
    ラミックヒータ。
  2. 【請求項2】方向断面が略円形で全体形状が略U字形
    をなし、かつ、一対のリード線がそれぞれ接続され
    両端角部が滑らかな曲面で構成される非金属発熱体を射
    出成形により成形し、得られた前記非金属発熱体をセラ
    ミック粉末中に埋設させてプレス成形した後、得られた
    前記プレス成形体をホットプレス焼成することを特徴と
    するセラミックヒータの製造方法
  3. 【請求項3】 請求項2に記載したセラミックヒータの製
    造方法において、 射出成形によって得られる前記非金属発熱体の直径をD
    とした時、前記非金属発熱体の両端角部が曲率半径R=
    0.2mm〜1/2・Dmmの曲面で構成されているこ
    とを特徴とするセラミックヒータの製造方法。
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