JP3169561U - 椅子調整装置 - Google Patents

Abstract

【課題】椅子によい座り心地を果たさせることが可能な椅子調整装置を提供する。【解決手段】椅子調整装置２０は、底座３０、カバー４０、弾性ユニット、およびブレース６０を備える。カバー４０は、底座３０の上方に位置付けられ、中央部が底座３０に装着される。弾性ユニットは、底座３０に装着され、先端部がカバー４０に当接することでカバー４０に弾性復元力を供給する。ブレース６０は二つの側壁を有し、側壁は底座３０の一側に位置する第一延長部と、第一延長部から斜め上に伸びて形成された第二延長部とを有する。第一延長部は第一接続部と、第一接続部の後方に位置する第二接続部とを有し、第一接続部によって底座３０に接続され、第二接続部によってカバー４０に接続される。これにより、ユーザーは椅子調整装置２０を採用した椅子に座るとき、足が宙にぶら下がった状態が発生せず、座り心地が良好である。【選択図】図１

Description

本考案は、椅子に関し、詳しくは椅子調整装置に関するものである。

従来の椅子は、ユーザーの座るときの傾きに応じて背もたれと腰かけとの間の角度を変えることができないため、ユーザーは長時間座った後、座り心地が悪く感じることがよくある。従って、人体工学に応じ、長時間座って生じた悪い座り心地を改善するため、多くの椅子がユーザーの需要に応じて傾斜度を変更できるように設計された。

しかしながら、ユーザーが椅子に座るとき、背中を背もたれにもたせかけるため、臀部を後に移動させなければならない。背もたれはユーザーの体重に応じて傾斜度を変更するとき、本来椅子の構成に制限されるため、ユーザーが臀部を腰かけに据えると足が宙にぶら下がった状態になる。このような姿勢は、長時間座ったユーザーに不快感を与えてしまう。一方、ユーザーが椅子から立ち上がるとき、従来の椅子はユーザーにサポートする力を何も提供しないため、椅子から立ち上がるには、足で地面を強く踏む必要がある。

上記問題を解決するため、本考案は、椅子によい座り心地を果たさせることが可能な椅子調整装置を提供することを主な目的とする。
本考案は、ユーザーが椅子から楽に立ち上がることを可能にする椅子調整装置を提供することをもう一つの目的とする。

上述の目的を達成するために、本考案による椅子調整装置は、底座、カバー、弾性ユニット、およびブレースを備える。カバーは、底座の上方に位置付けられ、中央部が底座に装着される。弾性ユニットは、底座に装着され、先端部がカバーに当接することでカバーに弾性復元力を供給する。ブレースは二つの側壁を有し、側壁は底座の一側に位置する第一延長部と、第一延長部から斜め上に伸びて形成された第二延長部とを有する。第一延長部は第一接続部と、第一接続部の後方に位置する第二接続部とを有し、第一接続部によって底座に接続され、第二接続部によってカバーに接続される。

本考案による椅子調整装置は、さらにシートフレーム機構を備える。シートフレーム機構は、カバーに接続されることで腰かけを連結し、腰かけに復元力を供給する。
本考案による椅子調整装置は、さらに角度調整機構を備える。角度調整機構は前後に移動可能な位置決め板を有し、かつカバー上の一つの位置決め溝に位置決め板を差し込むことによってシートフレームのスイング角度を調整する。

本考案による椅子調整装置は、さらに弾力調整機構を備える。弾力調整機構は旋転つまみと、旋転つまみと噛み合うナットとを有する。旋転つまみを回転させ、ナットを介して弾性ユニットを圧縮することによってカバーに供給する弾性ユニットの弾力を調整する。

上述した通り、ブレースが外力作用によって傾斜度を変更するとき、カバーとブレースとの間の連結関係によって、ブレースはカバーのみを上向けにやや少しの角度を傾けるため、ユーザーは本考案による椅子調整装置を採用した椅子に座るとき、足が宙にぶら下がった状態が発生せず、座り心地が良好である。

本考案の一実施形態による椅子調整装置を示す斜視図である。 本考案の一実施形態による椅子調整装置を示す分解斜視図である。 本考案の一実施形態による椅子調整装置を示す断面図である。 本考案の一実施形態による椅子調整装置においてのカバーの底部を示す斜視図である。 本考案の一実施形態による椅子調整装置を採用した椅子を示す側面図である。 本考案の一実施形態による椅子調整装置を採用した椅子の腰かけが外力を受けるとき、シートフレーム機構をスイングさせる状態を示す側面図である。 本考案の一実施形態による椅子調整装置を採用した椅子の背もたれが外力を受けるとき、ブレースおよびカバーの傾斜度を変更する状態を示す側面図である。 本考案の一実施形態による椅子調整装置において、カバーおよびシートフレーム機構は取り外され、位置決め板は位置決め溝に差し込まれる状態を示す平面図である。 本考案の一実施形態による椅子調整装置において、カバーおよびシートフレーム機構は取り外され、位置決め板は位置決め溝から逸脱する状態を示す平面図である。 本考案の一実施形態による椅子調整装置において、弾性ユニットは弾力調整機構のナットによって圧縮された状態を示す断面図である。

以下、本考案による椅子調整装置を図面に基づいて説明する。
（一実施形態）
図１、図２、図３および図８に示すように、本考案の一実施形態による椅子調整装置２０は、底座３０、カバー４０、弾性ユニット５０、ブレース６０、シートフレーム機構７０、弾力調整機構８０および角度調整機構９０を備える。

図３および図５に示すように、底座３０は、中央に椅子１０の気圧棒１６の装着に用いる装着孔３２を有する。図３に示すように、底座３０はキャップ３４を有する。キャップ３４は、一端が装着孔３２の先端に突出し、他端が導桿３６に接続され、導桿３６によって引っ張られ、回転して気圧棒１６（図５参照）を押すことによって椅子１０の高さを調整することができる。

図３に示すように、カバー４０は、底座３０の上方に位置付けられ、中央部が底座３０に装着される。図４に示すように、カバー４０は、底面に二つのスリーブ管４２および一つの位置決め部４４を有する。スリーブ管４２は両端に欠け口４２２を有し、位置決め部４４は二つの位置決め溝４４２を有する。

図３に示すように、弾性ユニット５０は、底座３０に装着され、上端がカバー４０に当接することでカバー４０に弾性復元力を供給する。

図５に示すように、ブレース６０は、椅子１０の背もたれ１２の固定に用いられ、かつ二つの側壁６２を有する（図２参照）。図２に示すように、側壁６２は、底座３０の一側に位置する第一延長部６４と、第一延長部６４から斜め上に伸びて形成された第二延長部６６とを有する。第一延長部６４は、第一接続部６４２と、第一接続部６４２の後方に位置する第二接続部６４４とを有し、第一接続部６４２によって底座３０に接続され、第二接続部６４４によってカバー４０に接続される。

シートフレーム機構７０は、二つのシャフト７２、四つの連結棒７４、四つのねじりスプリング７６、および一つのシートフレーム７８を有する。シャフト７２は、回転できるようにカバー４０のスリーブ管４２に差し込まれ、かつ両端に径方向に伸びて形成された突出部７２２を有する。突出部７２２は、スリーブ管４２の欠け口４２２から外部に露出し、かつシャフト７２が回転するときに欠け口４２２の壁面に接触し、シャフト７２の回転角度を制御することができる。連結棒７４は、底部によってシャフト７２の一端を連結する。ねじりスプリング７６は、シャフト７２の一端に装着され、両端がそれぞれカバー４０および連結棒７４に当接することによって連結棒７４の復元力としてのトルクを生成する。シートフレーム７８は、椅子１０の腰かけ１４の固定に用いられ、連結棒７４の上端に連結される。

図３に示すように、弾力調整機構８０は、旋転つまみ８２とナット８４とを有する。旋転つまみ８２は、回転できるように底座３０に装着され、弾性ユニット５０を貫通するボルト８２２を有する。ナット８４は、旋転つまみ８２のボルト８２２と噛み合い、かつ弾性ユニット５０の底部に当接し、旋転つまみ８２が回転するとき、ボルト８２２の駆動によって弾性ユニット５０を圧迫する。これにより、カバー４０に供給する弾性ユニット５０の弾力を変更することができる。

図２および図８に示すように、角度調整機構９０は、制御棒９２、位置決め板９４、および連動ユニット９６を有する。制御棒９２は、連動部９２２および制御部９２４を有する。連動部９２２は、底座３０に接続され、かつスリット９２６を有する。制御部９２４は、ユーザーの操作に用いるために連動部９２２から伸びて底座３０に露出する。図２、図４および図８に示すように、位置決め板９４は、底座３０の一つの突出部３８の貫通に用いるスリット９４２を有し、底座３０に対し前後に移動し、カバー４０上の一つの位置決め溝４２２に差し込まれることができる。連動ユニット９６は、一端が制御棒９２の連動部９２２のスリット９２６内に差し込まれ、他端が位置決め板９４を連結する。そのため、制御棒９２の駆動によって位置決め板９４を前後に移動させることができる。本実施形態において、連動ユニット９６はねじりスプリングである。

以上は、本考案による椅子調整装置２０の構成についての詳細な説明である。続いて、本考案の作動過程および特徴について説明を進める。

図６に示すように、ユーザーが腰かけ１４に座るとき、シートフレーム機構７０は圧迫され、スイングすると同時に底座３０に対し、カバー４０をスイングさせ、かつユーザーの背中を背もたれ１２の方向に導く。これにより、ユーザーは移動せず背もたれ１２に接触することができる。図７に示すように、背もたれ１２がユーザーの体重に耐えるとき、ブレース６０は、第一接続部６４２を軸心に、底座３０に対し回転して傾斜度を変える。ブレース６０は第二接続部６４４によってカバー４０に接続されるため、ブレース６０が回転するとき、カバー４０はブレース６０とともに同じ角度を回転することなく、やや上向けに傾く。従って、ユーザーは着席した後、両足が宙にぶら下がった状態にならないだけでなく、本考案を採用した椅子１０は快適な座り心地を確実に実現させることができる。ユーザーが椅子１０から立ち上がり、両足で地面を強く踏むとき、シートフレーム７８はねじりスプリング７６から供給された復元力によってユーザーの臀部を持ち上げる。これにより、ユーザーは椅子１０から楽に立ち上がることができる。

図２、図４および図９に示すように、カバー４０の角度を調整するとき、制御棒９２を前に動かし、制御棒９２の連動部９２２を位置決め板９４から離れる方向に回転させる。連動ユニット９６は自らのトルクによって位置決め板９４を前進させ、位置決め板９４をカバー４０の位置決め溝４２２から逸脱させる。これにより、ユーザーは、自らの需要に応じ、カバー４０に供給する弾性ユニット５０の弾力によってカバー４０の傾斜度を調整することができる。図２、図４および図８に示すように、調整が完了した後、制御棒９２を後に動かすと、連動ユニット９６は制御棒９２２の連動部９２２によって圧迫され、位置決め板９４を後退させ、位置決め板９４は位置決め溝４４２内に差し込まれる。これにより、カバー４０の位置決めが完了する。

図１０に示すように、カバー４０に供給する弾性ユニット５０の弾力を調整するとき、旋転つまみ８２を回し、旋転つまみ８２のボルト８２２の駆動によってナット８４を上に移動させ、弾性ユニット５０を圧縮し、弾性ユニット５０から供給されたカバー４０の復元力を変える目的を達成することができる。

図３および図５に示すように、椅子１０の高さを調整するとき、導桿３６を引っ張ってキャップ３４を回転させることによって気圧棒１６を押せば、気圧棒１６によって椅子１０の高さを調整する目的を達成することができる。

以上、本考案は、上記実施形態になんら限定されるものではなく、考案の趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。

１０ ：椅子、
１２ ：背もたれ、
１４ ：腰かけ、
１６ ：気圧棒、
２０ ：椅子調整装置、
３０ ：底座、
３２ ：装着孔、
３４ ：キャップ、
３６ ：導桿、
３８ ：突出部、
４０ ：カバー、
４２ ：スリーブ管、
４２２：欠け口、
４４ ：位置決め部、
４４２：位置決め溝、
５０ ：弾性ユニット、
６０ ：ブレース、
６２ ：側壁、
６４ ：第一延長部、
６４２：第一接続部、
６４４：第二接続部、
６６ ：第二延長部、
７０ ：シートフレーム機構、
７２ ：シャフト、
７２２：突出部、
７４ ：連結棒、
７６ ：ねじりスプリング、
７８ ：シートフレーム、
８０ ：弾力調整機構、
８２ ：旋転つまみ、
８２２：ボルト、
８４ ：ナット、
９０ ：角度調整機構、
９２ ：制御棒、
９２２：連動部、
９２４：制御部、
９２６：スリット、
９４ ：位置決め板、
９４２：スリット、
９６ ：連動ユニット

Claims (8)

1. 底座と、
   前記底座の上方に位置付けられ、中央部が前記底座に装着されるカバーと、
   前記底座に装着され、先端部が前記カバーに当接する弾性ユニットと、
   二つの側壁を有するブレースと、
   を備え、
   前記ブレースの前記側壁は、前記底座の一側に位置する第一延長部と、前記第一延長部から斜め上に伸びて形成された第二延長部とを有し、
   前記第一延長部は、第一接続部と、前記第一接続部の後方に位置する第二接続部とを有し、前記第一接続部によって前記底座に接続され、前記第二接続部によって前記カバーに接続されることを特徴とする椅子調整装置。
2. 二つのシャフト、四つの連結棒、四つのねじりスプリング、および一つのシートフレームを有するシートフレーム機構を備え、
   前記シャフトは、回転可能に前記カバーに差し込まれ、
   前記連結棒は、底部によって一つの前記シャフトの一端に連結され、
   前記ねじりスプリングは、一つの前記シャフトの一端に装着され、両端がそれぞれ前記カバーおよび前記連結棒に当接し、
   前記シートフレームは、前記連結棒の先端に連結されることを特徴とする請求項１に記載の椅子調整装置。
3. 前記カバーは、前記シャフトの装着に用いる二つのスリーブ管を有し、
   前記スリーブ管は、少なくとも一側に欠け口を有し、
   前記シャフトは、前記シャフトの回転により前記欠け口の壁面に接触する突出部を有することを特徴とする請求項２に記載の椅子調整装置。
4. 前記底座は、気圧棒の装着に用いる装着孔を有し、
   前記底座に接続され、かつ一端が前記装着孔の先端に露出するキャップ、および一端が前記キャップに接続され、前記キャップの回転を制御する導桿を備えることを特徴とする請求項１に記載の椅子調整装置。
5. 回転可能に前記底座に装着され、弾性ユニットを貫通するボルトを有する旋転つまみと、前記旋転つまみの前記ボルトと噛み合い、かつ前記弾性ユニットの底部に当接するナットとを有する弾力調整機構を備えることを特徴とする請求項１に記載の椅子調整装置。
6. 前記底座に装着される制御棒、前後に移動可能に前記底座に装着される位置決め板、および両端がそれぞれ前記制御棒と前記位置決め板とに連結される連動ユニットを有する角度調整機構を備え、
   前記カバーは、複数の位置決め溝を有し、
   前記位置決め板は、前記複数の位置決め溝のいずれか一つの中に差し込まれることを特徴とする請求項１に記載の椅子調整装置。
7. 前記連動ユニットは、一端が前記制御棒のスリット内に差し込まれ、他端が前記位置決め板を連結するねじりスプリングであることを特徴とする請求項６に記載の椅子調整装置。
8. 前記位置決め板は、スリットを有し、
   前記底座は、前記スリット内に差し込まれる突出部を有することを特徴とする請求項６に記載の椅子調整装置。

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