JP3169452U - 家具等家財道具の転倒防止器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】家具や家屋を傷めることなく、また、設置が安易に行うことのできる家具等家財道具の転倒防止器具を提供する。【解決手段】ポリプロピレン等の合成樹脂を素材とし、適宜な高さ寸法を有するベローズ状の筒体1を設け、該筒体の両端口部に、無通気性である独立発泡スポンジを素材とし、適宜な厚みを有する環状枠2を、それぞれ固着する。さらに、前記ベローズ状の筒体1を圧縮して家具と、壁あるいは柱等の家屋との水平方向に介在させることにより、家具等家財道具の転倒防止器具を構成する。【選択図】図1
Description
この考案は、家具等家財道具の転倒防止器具に関する。
我が国は、地震国と呼ばれ、従来より地震が多く発生しており、最近の東日本大震災の発生により、地震に対する恐怖心が新たに再び呼び起こされ、地震に対する家屋倒壊や家財道具の損壊による被害を最小限に防止できるような配慮が必要となる。
特に、屋内における被害は、家具の転倒や家具内の収納物の氾濫によって、身体を怪我したり、避難の際の逃げ道を塞がれたりすることがあり、場合によっては人命にも係わる重大な問題となるものであった。
それに対して、壁や家具に釘やネジ釘を打ち付けて固定し、転倒を防止する手段はあるが、これら家屋や家具を傷をつけることになり、決して思わしいものではなかった。
さらに、これに代わる家具転倒防止手段として、室内の天井面と、設置した家具の上端面との隙間部を、筒内にセットされたスプリング等の弾性材で、常時、家具と天井面を付勢して家具を一時固定するものがある。例えば、特許文献1のように。
また、外管の内周に雌ねじ、内管の外周に雄ねじを螺合した二本の重合する管体を設け、該外管の一端部と、該内管の他端部とに、それぞれ枠材を設け、これら管体を回転させることにより、一方の管体が移動して長くなることにより天井と家具との隙間部を埋め、家具を押圧して固定する構造のものが存在している。例えば、特許文献2のように。
しかしながら、これらの両特許文献は、洋間の天井のようにコンクリート等の硬い天井であれば有効に働くが、和室の天井は、薄くて軟質の素材のため、反力とは成りえず、使用しても効果はなく、無理に設定すると天井材を壊してしまうという欠点があった。
そこで、考案が解決しようとする課題は、家具や家屋を傷めることなく、また、設置が安易に行うことのできる家具等家財道具の転倒防止器具を開発・提供することにある。
この考案による課題を解決するための手段としては、空気圧を利用し、瞬時の揺れに対して転倒を防止するよう構成したものである。
この考案によると、振動周期が小さいほど、壁と家財道具との強い保持力が発生するものであり、概ね、1秒以下の通常の地震動に対して優れた性能を発揮できる等の極めて有益なる効果を奏する。
また、この考案は、家具の背面に装着するものであり、通常時には正面からは見えず、見た目に体裁がよく、さらに、従来品のように、家具の上端面と天井面との隙間部に設置しないため、その隙間部全体に、ダンボール箱等他の家財道具を載置できる等の効果も奏するものである。
以下、この考案の好適な実施の形態について述べると、伸縮可能なベローズ状の筒体を設け、該筒体の両口端部に、それぞれ無通気性の環状枠を設け、筒体を圧縮した状態で、家具と壁との隙間部に設置する家具等家財道具の転倒防止器具である。
そこで、この考案の一実施例を図1,図2に基づいて詳細に説明すると、ポリプロピレン等の合成樹脂を素材とし、適宜な長さ寸法(α)を有するベローズ状の筒体(1)を設け、該筒体(1)の両端口部に、無通気性である,独立発泡スポンジを素材とし、適宜な厚み寸法(β)を有する環状枠(2)を、それぞれ固着して設け、前記ベローズ状の筒体(1)を圧縮して家具(A)と、壁あるいは柱等の家屋(B)との水平方向に介在させることを特徴とする家具等家財道具の転倒防止器具から構成される。
尚、環状枠(2)の内周端(2a)が、ベローズ状の筒体(1)の谷部(1a)より外部に位置することにより、瞬時に発生する強度な振動に対して、より大きな抵抗力が生じ、より効果を発揮するものである。
また、この考案を、家具等家財道具と記載したのは、一般的に家具と呼ばれるもののほか、仏壇や家電製品も含むとの意である。
そして、この考案を設置する部位は、壁面や柱、また、家具(A)はいずれも平坦であり、穴や溝が存しないことが必須の条件であり、なるべく、家具(A)の背面上部位置に取り付けて使用することが望ましい。
また、家具等の滑りに対しては、防滑用ゴム等を敷設することが適当であり、この考案の性能については、壁の材質や家具の裏板の材質に大きく左右され、滑らかな材質ほど高い性能が発揮できるが、通常のベニア板でも差し支えなく、クロスを張った壁であっても、実用可能な程度の性能は期待できる。
但し、じゅらく壁は、著しく性能が落ちるので適当でないが、例えば、家具1台に対し、この考案を2〜4個と、数を増やせば所要の保持力を得ることができる。
この考案の使用に当たって、家具や壁に接着する必要はなく、挟んで少し押し付ければ落下することはないが、家具等を設置する際に、この考案が落下しないよう接着テープ等で仮止めしておけば、より確実に設置できる。
また、この考案を家具ならびに壁から引き離す場合には、壁と家具との隙間が、数センチ開くまで、ゆっくりと家具を引けば、吸引力の発生は弱く、家具等の移動には支障がない。
しかしながら、速く引けば、強い吸引力が発生して元の位置を保持しようとする抵抗力が生じ、移動は困難であるが、数秒程度時間を掛ければ自然に離れるものである。
この考案の家具等家財道具の転倒防止器具の技術を確立し、該技術を実施・販売することにより、産業上利用可能性があるものである。
1 ベローズ状の筒体
1a 谷部
2 環状枠
2a 外周端
A 家具
B 壁あるいは柱等の家屋
α 長さ寸法
β 厚み寸法
1a 谷部
2 環状枠
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A 家具
B 壁あるいは柱等の家屋
α 長さ寸法
β 厚み寸法
Claims (2)
- ポリプロピレン等の合成樹脂を素材とし、適宜な長さ寸法(α)を有するベローズ状の筒体(1)を設け、該筒体(1)の両端口部に、無通気性である独立発泡スポンジを素材とし、適宜な厚み寸法(β)を有する環状枠(2)を、それぞれ固着して設け、前記ベローズ状の筒体(1)を圧接して家具(A)と、壁あるいは柱等の家屋(B)との水平方向に介在させることを特徴とする家具等家財道具の転倒防止器具。
- 環状枠(2)の内周端(2a)が、ベローズ状の筒体(1)の谷部(1a)より、外部に位置することを特徴とする請求項1記載の家具等家財道具の転倒防止器具。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2011002813U JP3169452U (ja) | 2011-05-20 | 2011-05-20 | 家具等家財道具の転倒防止器具 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2011002813U JP3169452U (ja) | 2011-05-20 | 2011-05-20 | 家具等家財道具の転倒防止器具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3169452U true JP3169452U (ja) | 2011-07-28 |
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JP2011002813U Expired - Fee Related JP3169452U (ja) | 2011-05-20 | 2011-05-20 | 家具等家財道具の転倒防止器具 |
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2011
- 2011-05-20 JP JP2011002813U patent/JP3169452U/ja not_active Expired - Fee Related
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