JP5760225B2 - 耐震保持器具 - Google Patents

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本発明は、耐震保持器具に関する。
木造家屋やマンションなどにおいて地震に遭った場合には、緊急地震速報などの通報に応じて食卓などのテーブルやその他の机類の下にもぐり込んで避難することが安全とされているが、木造家屋では地震で倒壊するので、テーブル自体が損壊して逆に危険でもある。そこで、テーブルの中央下に地震用つかまり棒のようなものを取り付けそれを床上まで達するようにしておくことで掴まり可能な抵抗棒となって避難した際の安全を確保するようにしたものがある。そうした安全性を考慮した器具が、例えば、特許文献1で開示されている。
特許第3779381号
上記特許文献1には、支柱と、この支柱の上部に設けられたフランジ部と、支柱の下部に軸方向へ移動調節可能に取り付けられた調節支持体と、前記フランジ部とテーブルや机の天板の下面との間に介在される当該天板の補強用の取付盤とからなり、前記取付盤は平面方向へ分割可能であると共に、前記天板へ取り付ける側に接着剤層が設けられ、前記フランジ部を前記天板の下面に固着された前記取付盤を介して前記天板の下部に取り付けるように構成したことを特徴とする地震用つかまり棒が開示されている。このつかまり棒は、基本的には、支柱の上部にフランジ部を下部に調節支持体を備えてフランジ部を天板側に固着するものである。しかしながら、このつかまり棒の基本的なものは、上部こそテーブル面に取り付けられてはいるものの、下部である調節支持体の座部はフロアー上に単に載り掛かっているだけのものであることから、地震による初期突き上げや横揺れでテーブルが倒れたり盲動したりして元の正常状態を維持できないおそれがある。その結果、住人や家具・内壁・窓ガラスなどに危害が加わるだけでなく、テーブルの転倒により当該つかまり棒をつかむこともできないか、あるいはつかんでもテーブルと一緒に連れ回されて危害が加わるおそれも多分にある。しかも、テーブル自体が倒壊したり動き回ったりするため、テーブル下が避難場所にならないなど大きな問題がある。
本発明は、このような従来の問題を解決しようとするものであり、テーブル類を地震による震動により突き上げられたり盲動したりしないように規定することにより、住人や家具・内壁・窓ガラスなどへの被害を極力減らすようにするとともにテーブル下をつかまり可能で動かず上や横などからの衝撃負荷にも耐え得る安心・確実な避難場所として住人を地震から有効に護ることができるようにした安価で普及性を考慮した耐震保持器具を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、ダイニングテーブルや机などのテーブル類の天板裏側中央位置に複数本の止着具により止め付け可能な上取付盤を上端に備えたものとして該上取付盤から筒状をなして下向きに伸びる下端開口状の固定コラムと、外周にねじを備えたネジ軸とされその軸上部が固定コラムの下部内に挿通される 高さ調節コラムを板中央に備えた下受盤と、高さ調節コラムの外周にねじ付けられて回転により上下進退自在とされたロック体と、下受盤の底面に設けられて床面上に下受盤を定着可能にする両面粘着層材である固着手段とを備えて、下受盤付きの高さ調節コラムが固定コラムから下向きに伸ばされるとともにロック体が回転によりねじ上げられて固定コラムの下端に当たるようにされることで高さ調節コラムが固定コラムに対し短縮方向に移動不能とされるように構成された耐震保持器具であって、前記固定コラムの下部内には、軟質スポンジのような筒状の緩衝部材が挿入されて定着状態とされて高さ調節コラムに対しては一定の力を加えることで滑り移動可能な関係に嵌め入れ保持されるようになっていることを特徴とする。
本発明は上記のように構成されているので、テーブル類が地震による揺れで激しく動き回って人や家具などにぶつかったりせずしかもテーブル類が不動であるのでその下に安心・確実に避難することができるとともに、家屋倒壊に伴う上からの衝撃負荷にも耐えて下に避難する人を護ることができるようにした耐震保持器具を提供することができる。
本発明の一実施形態を示す正面図。 図1の耐震保持器具Mの縮小状態を示す縦断面図。 図2の耐震保持器具Mの取付状態説明図。 図2の耐震保持器具Mの床面への装着状態を示す縦断面図。 図2の上取付盤とその変形例を示す平面図。 上取付盤の取付方法の他の実施形態を示す縦断面図。 上取付盤の取付方法の他の実施形態を示すの縦断面図。 図2のX−X線断面図。 コラムを四角筒形とした他の実施形態を示す断面図。 コラムを丸筒と四角筒との組み合わせにした実施形態を示す断面図。 図2の下受盤および固着手段の底面図。 下受盤および固着手段の他の実施形態を示す底面図。 下受盤および固着手段の他の実施形態を示す底面図。 耐震保持器具Mの他の実施形態を示す正面図。 耐震保持器具Mの他の実施形態を示す正面図。 図15の耐震保持器具Mの分解斜視図。 耐震保持器具Mの他の実施形態を示す分解斜視図。 耐震保持器具Mの他の実施形態を示す正面図。 耐震保持器具Mの他の実施形態を示す正面図。 耐震保持器具Mの他の実施形態を示す縦断面図。 他の耐震保持器具Mを示す縦断正面図。 耐震保持器具Mの他の実施形態を示す縦断正面図。 耐震保持器具Mの他の実施形態を示す正面図。 耐震保持器具Mの他の実施形態を示す縦断面図。 座盤の他の実施形態を示す横断平面図。 座盤の他の実施形態を示す横断平面図。 座盤の他の実施形態を示す横断平面図。 4脚型あるいは2脚型テーブル用耐震保持器具の他の実施形態を示す正面図。 上取付盤の他の実施形態を示す正面図。 耐震保持器具の位置決め方法を示す平面図。 図28の耐震保持器具の分解斜視図。 他の実施形態を示す一部切欠正面図。 図32の耐震保持器具をテーブルに装着する要領を示す正面図。 図32の耐震保持器具を床面にセットする要領を示す正面図。 耐震保持器具の固定方式の他の実施形態を示す横断平面図。 図35のY−Y線拡大断面図。 耐震保持器具の他の固定方式を示す正面図。 他の耐震保持器具の実施形態を示す中央縦断面図。 図38の横断面図。 耐震保持器具の他の実施形態を示す正面図。 図40の耐震保持器具の装着要領図。 図40の耐震保持器具の装着要領図。 他の実施形態を示す正面図。 図43のU−U線断面図 他の実施形態を示す正面図。 他の実施形態を示す正面図。 他の実施形態を示す耐震保持器具の正面図。 図47の耐震保持器具の取付要領図。 図48の耐震保持器具の取付要領図。 他の実施形態を示す正面図。 図50と組み合わされる耐震保持器具の正面図。
以下、本発明の実施の一形態を図1〜図13に基づいて説明する。尚、各実施形態に含まれる個別の案(細部の案も含む)は他の実施形態にも適用がある。
図1ないし図5はテーブルTに耐震保持器具M(以下の実施形態においては形状・構造等は多少異なるが同じ符号Mに統一表示する)を装備した実施形態を示す。同実施形態は、4本脚型テーブル(食卓や座卓)が地震による衝撃的な揺れにより飛ばずしかも家屋倒壊などによる上からの衝撃負荷でも損壊せずその下に避難する人の安全性を確保するようにしたもので、1は広い意味でのフロアーで、木製やコンクリート製の床あるいは畳などであり、このフロアー1の上には、天板2と4本の脚3…からなりつなぎ材4で補強されたテーブルTが既設(新設も含む)のものとして設置されている。
フロアー1には、木板(樹脂板のこともある)である床板あるいはコンクリート構造床である床上面の上に別途敷設されたカーペット(1畳未満のマットや1ないし3畳未満のラグと呼ばれるものも含む)などの敷物や樹脂フロアー仕上げシート(あるいはマット)なども含まれる。このことは以下の実施形態でも同様にいえる。但し、フロアー1が敷物を備えている場合は、粘着以外の下記専用の方法を使用することがある。
ここで、天板2の裏面中央とフロアー1間には、スチール製の耐震保持器具Mが装着されている。耐震保持器具Mは、上取付盤6付きの固定コラム7に対し下受盤8付きの高さ調節コラム9を伸縮(高さ調節)可能にしたもので、上取付盤6は、図5のように直径200〜300mm前後に比較的大きな円板形で周位に取付孔を開けたものとされている。下受盤8は同じく200〜300mm前後の比較的大きな直径をした円板形で取付孔のないものとされている。上取付盤6と下受盤8とは直径や厚みが共通の円板にすればコストを安くできるし、梱包もしやすく安定である。
固定コラム7と高さ調節コラム9はコラム本体を構成するもので、固定コラム7は短く高さ調節コラム9は長い円筒体で、図8のように互いに隙間が少なく互いにスライド可能な入れ子式になっていて、ロックネジ11により適宜伸縮位置で止め付け固定できるようになっている。
ロックネジ11は、複数個所に設けてもよく、また、図16のように、締込バンド19を付加して二重にロックして上からの衝撃に耐えるようにすることがある。ロックネジ11と締込バンド19とは、いずれか一方のみで構成することがある。
下受盤8の底面には、図11に示すように、剥離シート14を備えた状態の固着手段15…の複数枚が貼り付けられている。固着手段15は、強力両面粘着層材で、同図右欄のように丸形やそのさらに右欄のように円弧状などでもよい。また、この固着手段15…としては、強力両面粘着層材であって製品(耐震保持器具M)として購入した時点で予め先付けされていてその剥離シートを剥がして床面に粘着するような機能のものになっているが、例えば、エポキシ樹脂系のマイティパティ(商品名:エックスブランズ社製)のように耐震保持器具Mに同梱はされているが付属品とされていて寸切りして捏ねることにより化学反応して所要の接着機能を発揮する化学反応型接着剤(あるいは粘着剤)のようなものや、超強力接着剤であるSU(商品名:コニシ(株))のようなものなど、器具設置直前あるいは途中などに下受盤8に後付けするタイプのものもここに含む。また、前記強力両面粘着層材を使用する場合にその床面側あるいは両面に接着剤を付す場合には、強力両面粘着層材と接着剤の双方を固着手段15と称するものとする。下受盤8は、図11ないし13のように、丸形・正方形・長四角形などにすることができる。尚、図13の右欄に示すように、固着手段15の一部をa程下受盤8よりもはみ出すようにしておけば、下受盤8が上向きに持ち上がって固着手段15のw部分が剥がれ上がろうとしてもa部分は下受盤8に粘着していないので持ち上げにくく、その結果、同a分が固着手段15全体の剥がれを有効に阻止することになる。固着手段15の下受盤8より上側には、同固着手段15と同じものを同じ位置に上から貼り付けることもあり、この場合、上側と下側の固着手段15,15がaの部分で強力に粘着するので、下受盤8の剥がれを有効に防止する(図35・図36参照)。
耐震保持器具Mは、図2のH−AのようにテーブルTの裏面高さHよりも一定寸法A分程短くしてロックネジ11でロックされて出荷され、設置現場まで搬入される。耐震保持器具Mは、図2の右欄に示すように、固定コラム7が長く高さ調節コラム9が短いタイプもある。
設置現場では、図3に示すようにテーブルTを逆様にし、その上中央に逆様にした状態の耐震保持器具Mを載せ付けて止着具16…により上取付盤6を止め付けることにより同器具Mが取り付けられる。器具Mはロックネジ11による止めつけによりH−Aのように短い状態で固定されている。ここで、固着手段15の剥離シート14を剥がしておいてもよいし、テーブルTを元に戻したあとに剥がしてもよい。
そののち、テーブルTを転回して図4のように元の正姿勢に戻すとともにテーブルTを部屋内の好ましい位置・方向などを定める。その際、高さ調節コラム9は、図4のように、ロックネジ11によるロックされていることにより、固定コラム7から勝手に落ちることがなくて安全であるとともに転回の途中で固着手段15が勝手に床面に粘着しないのであとの作業が円滑に進められる。
そののち、ロックネジ11を緩めることで下コラム9はゆっくりと下降してゆきフロアー1に固着手段15…が粘着する。この粘着は、高さ調節コラム9と下受盤8の重さWにより強く粘着する。下受盤8を押し下げることで更に強く粘着する。
この場合、ロックネジ11を緩めることで下受盤8が落下してそこに手指などが挟まれるおそれもあるが、下受盤8の底面には粘着材である固着手段15…が貼ってあるので危害を与えるおそれは少ない。そのことをより完璧に防止するには、図4のように下受盤8にストッパねじ17を補助的に突設しておくことでストッパねじ17が下受盤8を浮かせるようにすることで指詰めなどは防止される。同ストッパねじ17は、その後、上にねじ上げて下受盤8をゆっくり降ろすようにされる。同ねじ17は抜いてもよい。ストッパねじ17は、下受盤8の外周に沿って粘着装備され落下した際にクッションとして作用し落下後に剥ぎ取ることが可能なスポンジ・ゴムなどの粘着性の剥脱弾性帯18に代えて構成することができる。この弾性帯18の存在は、下受盤8の不測の落下により手指などを挟まないようにする。
そのあと、ロックネジ11はねじ込まれて耐震保持器具Mは一体化する。また、締込バンド19を締め込んでさらに一体化してもよい。
尚、上取付盤6は、図2の右上欄のように受皿型にしてもよく、これは下受盤8についても同様にいえる。受皿型にするのは、上取付盤6および下受盤8の双方でもいずれか一方でもよい。
固定コラム7と高さ調節コラム9との間には、図1の図内欄に付記するようにゴムなどの緩衝部材10を介装して地震の震動によりテーブルTが緩やかに揺れしかも固着手段15が剥がれにくくなるようにしてもよい。これは図2およびその右欄の例においても同様に実施される。緩衝部材10は、合成ゴムの他に、スポンジゴム・ウレタンゴム・シリコーンゴムなどの軟質系ゴム材がテーブルTの緩衝用には好適である(以下同様)。また、固定コラム7と下コラム9との長さ規定には、止めネジ12A付き金属リング製ストッパー12を装備すれば緩衝部材10が有効に緩衝作用を発揮する(このことは後の実施形態でも同様に適用できる)。止めネジ12Aに代えて仮想線のようなレバー12B付き止めネジにすれば工具なしに簡単・強力に操作できる。尚、図1の緩衝部材10付きのものと図2右欄に示す緩衝部材10付きのものとは、前者が上側で緩衝支持し後者が下側で緩衝支持する点に違いがあるが、後者のように下側で緩衝支持する方が力の関係からして固着手段15を剥がれにくくする。
固着手段15を剥がれにくくする他の方法として、図1の下欄に示すように、固着手段15を複数枚(2枚・3枚あるいはそれにより多くの枚数)に重合粘着してもよい。複数枚にすることで、固着手段15…が水平方向だけでなくこじれなどの複合方向への震動にも弾性変形で対応できる。例えば、3枚の固着手段15…を重合する場合、その全てが粘着質を使用する場合と、中間層のみをエラストマー樹脂のような超緩衝材にする場合がある。これら相互間および相手である下受盤8・床面1との間のいずれかあるいは全てには接着剤を付すことがある。
固着手段15を剥がれにくくする他の方法として、図4の図内欄に示すように、下受盤8の底面に接着剤を介してエラストマー樹脂のような超緩衝材Kを接着しそれに固着手段(両面パッド)15を粘着すれば、超緩衝材Kが緩衝機能を発揮して固着手段15の剥がれを有効に防止する(このことも他の実施形態でも適用することができる)。
上取付盤6は、図5の右欄のように、四角形にしてもよいし、同図5の更に右欄のようにテーブルTの形状に似た長四角形にしてもよい。また、下受盤8も丸形・正方形・長四角形にしてもよい。
上取付盤6とテーブルT間には、図6のように、緩衝部材Gを介装して締め付けると緩衝作用を発揮する。また、図7に示すように、固定コラム7の上端にフランジ7aを固定して同コラム7の上端部を上取付盤6の穴に通して上取付盤6の受皿底内で首振り自在とし、さらにフランジ7aと天板2との間に緩衝部材Gを介装して上取付盤6を天板2に締付ければテーブルTは弾性支持される。緩衝部材Gと上取付盤6の上面は同一面とされるか緩衝部材Gの方が僅か数mm上にあるように位置される(図7参照)。この場合、緩衝部材Gによる方法は、図1の緩衝部材10で弾性支持するものと組み合わせて構成することができるし、図15(図16)・図17のような器具Mの基部を弾性支持するものと組み合わせて構成することができる。緩衝部材Gと図1・図15の緩衝部材10とを適宜に組み合わせることもできる。緩衝部材Gは、図7の左欄に示すように、凹凸型や通孔型にしてもよく、また、図7の右欄に示すように、緩衝部材Gはフランジ7aと上取付盤6との間に介装することもできる。図7の各例のものは、耐震保持器具Mの下部の下受盤8とコラム9との結合部分にも適用できる。
さらに、コラム7,9は、図9のように四角筒でもよく、また、図10のようにコラム7,9を円筒体と四角筒体の組み合わせにしてもよい。さらに、図14およびその右欄のように、上下のコラム7,9の太さを前記例(図1)とは逆にしてもよい。該右欄のコラム9は、その下欄に示すようにゴムロッド(筒も含む)であってもよい。この場合、ゴムロッドの下端にはフランジを一体装備して同フランジに下受盤8をねじ止めするようにしてもよい。また、図14の最も右欄に示すように、高さ調節コラム9は、ゴム製でボルトBにより下受盤8に立設固定されたものにしてもよく、この高さ調節コラム9は、固定コラム7内でゆるやかに昇降調節でき締込バンド19などの固定手段でコラム7,9を一体化できるようになっている。
下受盤8は、図1のように上取付盤6と同じ直径のD1(200〜300mm)としてあるが、D2のように400〜500mm前後の大きい直径にすることもできる。この場合、図1の右欄に示すように、広い下受盤8により揺れでこじられにくくなるとともに固着手段15の剥れを有効に阻止することができる。
また、前記耐震保持器具Mは、1つのテーブルTに対し2本など複数本装備してもよく、脚を左右に対向させる2本脚タイプ(図21の右欄に示す)のテーブルTにも装備可能である。
さらに、図3のように、脚3には固着手段15付きの脚固定具19を被せてテーブルTが動かないようにしてもよく、この場合、脚固定具19内には緩衝効果に優れるエラストマー樹脂のような超緩衝材Kを付しておけば、その吸着性により、右下欄のように脚固定具19を脚3に装着したあと左回りに回転させて元に戻す際に抜け落ちるおそれがないし、地震による突き上げ力を有効に緩衝する機能もある。脚固定具19は、様々な太さをもつ脚3に嵌まり合うように少し大き目の内径をもつものにし、また、図示しない細くぎやネジなどの止着具で脚3に固定したりアジャスタねじaで固定することができる。
さらに、この脚固定具19は、図21の右欄に示す2本脚タイプのテーブルTについて実施する場合は、図3の右上欄に示すようにアングル型あるいは溝型の長いものを短いものを片側あたり複数個設置して実施する。脚固定具19は、釘やネジなどの止着具で固定する方法と、両面粘着パッドで固定する方法と、止着具と両面粘着パッドを併用する方法とがある。2本脚タイプの場合、脚固定具19は長尺状にしてもよい。短いあるいは長尺状の脚固定具19は、2本脚タイプのテーブルTにも適用できる。
これらの脚固定具19は、図1以降に示す耐震保持器具Mとともに実施できる他、別個単独にも実施することができる。耐震保持器具Mとともに実施する場合、同器具Mは固着手段で固着するタイプと固着しないタイプとがある。
図15は耐震保持器具Mの他の実施形態を示し、その右欄は器具Mの下部拡大断面図)その耐震保持器具Mの分解斜視図は図16に示す。この実施形態は、上取付盤6付きの固定コラム7と同コラム7にスライド自在でロックネジ11や締込バンドで一体化される下受盤8付きの高さ調節コラム9とで構成されている。これらのコラム7,9は丸あるいは角パイプ製でなる。
高さ調節コラム9は固定コラム7にスライド自在な昇降コラム9Aと、同コラム9Aよりは太径な受けコラム9Bとでなっているとともに、受けコラム9B内には、周溝10aを備えた緩衝部材10が嵌め込まれてその内周に昇降コラム9Bが嵌め込まれている。受けコラム9Bは円板や四角板などの下受盤8に固着されており、同下受盤8の底面に固定受具15…が貼り付けられている。
緩衝部材23は、底が盲状の底壁10bを有し下端は嵌め込みやすい先細状に形成されている。また、昇降コラム9Aは緩衝部材10内に嵌め込まれてその下端の蓋20が底壁10b上に当たるようになっている。周溝10aやフランジ10cは設けないこともある。また、蓋20は付けないこともある。
この耐震保持器具Mも前記実施形態のように脚3よりも短くした状態で逆様にしたテーブルTの中央裏面に止め付け固定される。この際、受けコラム9Bは、緩衝部材10を介して昇降コラム9Aに抜け止めされているので、テーブルTを逆様から元の姿勢に戻した場合にも受けコラム9Bおよび下受盤8が抜け落ちることはない。元の姿勢に戻されたテーブルTでは、仮想線のように受けコラム9Bが一定高さ分浮いた状態にあり、前記逆様状態あるいは前記元の姿勢に戻された状態で既設の固着手段15から剥離シールを剥ぎ取ることで同固着手段15の底面は粘着面が露出している。そこでロックネジ11を緩めることにより下受盤8は下がって固着手段15はフロアー1上に粘着固定され、昇降コラム9Aおよび下受盤8の重さによりその粘着は強力になる。下受盤8を押し下げてより粘着効果を得るようにしてもよい。
ところで、緩衝部材10は、地震による突き上げ力を減衰した形にしてやわらかくテーブルTに伝える。その際、緩衝部材10が介装されているので、昇降コラム9Aが受けコラム9Bから抜け上がることはない。フロアー1が横揺れした場合、その力が耐震保持器具Mに直接伝わってテーブルTを激しく揺るがすのでなく、緩衝部材10が中間にあるのでその力を減衰してテーブルTに伝え、いわゆる免振作用をもって緩やかに揺るがせるように作用する。その結果、テーブルTの側からみれば、大きな衝撃的な揺れ力が発生せず、緩やかな小さい揺れ力しか発生しないため、下受盤8に作用する力も小さく緩やかなものとなり、従って、固着手段15の剥がれを効果的に防止することができる。これらにより、テーブルTは地震により飛ばされるおそれがない。さらに、緩衝部材10は底壁10bで盲状にされていると、図の上方から物が落ちて生じる衝撃負荷(矢印)が直接フロアー1上に作用するのを阻止し減衰して伝えるので床抜けが有効に防止される。
尚、緩衝部材10の外周(あるいは内周)には周溝10aが付されていて上記緩衝効果をより有効にししかも嵌め込み作業をしやすくするが、この溝10aはなくてもよい。緩衝部材10は上下に複数段あってもよい。
また、緩衝部材10は、右上欄のように、縦溝10aを付したものにしてもよい。さらに、図16に示すように、受けコラム9B内の底部にはエラストマー樹脂のような超緩衝部材Kを装填しておけば、地震による突き上げおよび上からの負荷に有効に緩衝機能する。これは図17においても同様である。
図17の実施形態は、底面に固着手段15…を貼り付けてなる下受盤8の上面中央に筒状の高さ調節コラム9を突設したものを下側の部材とする。高さ調節コラム9は、前記実施形態のように昇降コラム9Aと受けコラム9Bの2本のパイプからなるのでなく、受けコラム9Bのみの単一本に簡略化されている。上側の部材は、止着具16…でテーブルT裏中央に取り付けられる上取付盤6とその中央から下向きに伸びた円筒状の固定コラム7とでなる。固定コラム7の外周には、上側に止めネジ12A付き金属リング製ストッパー12を上下調整可能に備えるとともに下側には筒状ゴム(上記スポンジゴム…などを含む)でなる緩衝部材10が嵌め込みや接着などにより装着されている。この緩衝部材10は、高さ調節コラム9内に差し込まれて一定の力で高さ調節コラム9に上下スライドを許すようになっている。
逆様にされた天板には、その中央裏面を介して耐震保持器具Mが取り付けられ、その際、高さ調節コラム9は、緩衝部材10の外周に沿って上取付盤6の方向に短くなるように嵌め込まれており、耐震保持器具M全体が脚長さより短い(前記H−A)状態とされている。ストッパー12は仮想線のように固定コラム7の外周に固定されたりあるいは自由に上下できるように設けられている。この段階あるいは天板を元の姿勢に戻した時点で下受盤8の裏面に貼られた固着手段15…の剥離シールが剥がされる。
テーブルTが逆様から転回されて元に戻されると、固着手段15はフロアー1よりAの高さに浮いた状態にあり、その状態から高さ調節コラム9を緩衝部材10に沿って下げることにより固着手段15…を介して下受盤8をフロアー1上に粘着(あるいは接着)固定する。この状態で、緩衝部材10の上端は高さ調節コラム9内に収まっているので、ストッパー12を下げてきて高さ調節コラム9の上端に載せ付けるようにするとともに止めネジ12A…を締め付けて高さ調節コラム9の上端である固定コラム7の外周に固着する。これにより、耐震保持器具Mは高さが規定されて上からの力に抵抗し得るものになるとともに、下からの震動を緩衝部材10によって緩衝する機能も発揮し得る状態になる。
尚、図17の左欄に示すように、上取付盤6側に固定コラム7を突設し、高さ調節コラム9の外周に備えた緩衝部材10を同固定コラム7内に差し込み、前記逆様状態から戻った時点で、下受盤8付き高さ調節コラム9は下げられるとともに、固着手段15がフロア1に粘着し、さらに、ストッパー12を固定コラム7の下端位置で固着することでセットが完了する。この実施形態は、図17の中央の実施形態の逆様タイプである。
また、右上欄に示すように、高さ調節コラム9の上下外周に緩衝部材10を装備し、上の緩衝部材10は固定コラム7内に固着する一方、下の緩衝部材10は受けコラム9Bを上下させ得るようにしてある。前記逆様状態から戻して下受盤8付き受けコラム9Bを下げることにより下受盤8は固着手段15によりフロアー1上に粘着固定される。そのあと、ストッパー12を受けコラム9B上の位置で固着しておくことにより上からの負荷に抵抗できる耐震保持器具Mとなる。
図18の実施形態は、下受盤8の底面に複数の止着具(接着剤や係合手段も可能)aによりそれより充分広い面積の座盤21を取り付けてその底面の固着手段15でフロアー1上に粘着させるようにしたものである。この場合、耐震保持器具Mの中心から固着手段15までのアーム長Rを,例えば、200〜300mm(300mmより長くてもよい)とすれば固着手段15への剥がし力が小さくなるとともに固着手段15への剥がし力が垂直に作用する傾向になるので剥がれにくくなる。座盤21は、紙面に直交する方向の幅については、座る人の脚回りの邪魔にならない範囲で充分長くすることができる。例えば、300〜400mm程度に幅広くできる。座盤21の平面形状や寸法などについては図25ないし図27に示す実施形態のものを適用することもできる。このように座盤21を広くすると、図18の右上欄に示すように地震による揺れにより耐震保持器具Mの下部が斜めにこじれようとするのを防止し、水平な運動に規制しようとするので、固着手段15の剥がれを有効に阻止することができる。
尚、座盤21を木製として先に床面1上に固着しておき、その座盤21上に下受盤8を載せつけてビス止めするようにしてもよい。
図19に示すように、丸や多角形をした下受盤8とその上面中央に突設された受けコラム9Bとを備えたものとし、受けコラム9Bと昇降コラム9A間に緩衝部材10を嵌め込んだものにしてもよい。緩衝部材10は、底が盲状の円筒ゴム体でなり、下端は嵌め込みやすい先細状に形成されている。昇降コラム9Aは緩衝部材10内に嵌め込まれてその下端の蓋9aが底壁10a上に当たるようになっており、蓋9aが面をもって底壁10aに受け止められることで底抜けが防止されるとともに下からの突き上げ力を緩衝するように機能する。蓋9aは付けないこともある。
尚、底盤21は、右上欄に示すように、例えば、縦横30cm角で底面層にゴム下地を有しその上面を繊維起毛状として市販されているラグとし、その面内数個所に、下受盤8と連結する止着具aを通すための孔e…を明け、底面に固着手段15…を貼り付けるようにしてもよい。この底盤21は、板のように堅くなく持ち上げて反り上げ変形可能な材質であるので、底盤21を床面上にセットしたあとの段階で矢印のように持ち上げて剥離シート14…を剥がし固着手段15を初めて粘着させることができる。そのことから、底盤21を床上にセットしたあとでテーブルを動かして正式にレイアウトを決めたあとでシート14を剥がせばよいので、より好ましいレイアウトを決めたあとで粘着固定が可能となる(この実施形態も他の実施形態に適用できる)。また、同底盤21は、全体が弾性質で強靭なものであるので、震動が作用しても該底盤21自身の弾性変形でそれを吸収しテーブルTが飛んだりしないようになるし、固着手段15が剥がれにくくなる。固着手段15と相手面との間には接着剤を使用できる。また、固着方法には図37のような面ファスナーを使用できる。
さらに、底盤21は、図19の右下欄のような八角形などの多角形や丸形などの他の幾何学形状にしてもよい。孔e…は、座盤21と同じ形状をしたマーキング板Yを使用してその中央にあけたマーキング孔m…を使って座盤21上に孔明け位置をマークするようにすれば簡単確実に作業を進めることができる。
また、前記底盤21は、下受盤8よりも可なり大きな寸法にしいてあるが、下受盤8と同じかあるいは少し大きなサイズにすることもある。この場合、テーブルTを逆様にした際あるいはその後下受盤8を床面まで降ろす前の段階で剥離シートを剥がしておくようにすればよい。
図20に示すように、高さ調節コラム9の上端に一端開放型スリット35を設けてロックレバー36付き締め付けバンド37により締め付けて固定コラム7と一体化するようにしてもよい。このロック手段に前記ロックネジ11を組み合わせてより強く連結するようにしてもよい。この場合、上・下コラム7,9間には、ゴム筒を介装して共締めするようにしてもよく、このゴム筒は上からの衝撃を緩和しながら抵抗しまた固着手段15の剥がれを有効に防止する。
また、図21に示すように、上下コラム7,9の一対を1枚の上取付盤6に配備した耐震保持器具Mとしてもよく、この場合、下受盤8は別板として組立てやすくまた昇降しやすくする。この耐震保持器具Mは、テーブルTの長手方向に前後に並ぶようにして装着したり、あるいは右欄に示すように2脚タイプのテーブルにあっては長手方向のつなぎ材42を跨ぐようにして配備することができる。これらについても、左欄のように、緩衝部材10内蔵型の受けコラム9Bとすることができる。固定コラム7は、右上欄のように、上取付盤6の底板に挿通固定してもよい。上下コラム7,9は丸あるいは角パイプにすることができるが、角パイプにすると上取付盤6への溶接強度を大きく得ることができる。
図22は他の耐震保持器具Mを示す。丸パイプ状の固定コラム7の上端に上取付盤6が固着されて止着具16により天板2裏中央に止め付けられるようになっているとともに、固定コラム7の下部外周に入れ子状とされた高さ調節コラム9の下端に下受盤8が取付けられ、その底面に固着手段(粘着パッドや接着剤など)15が貼り付けられたものであって、上下コラム7,9はロックネジ11で適宜長さで固定可能になっている。
高さ調節コラム9には、ドレンも兼ねた注入口26が短筒突設型として開けられている。この耐震保持器具Mは、脚3より短くされた状態で、逆様にされた天板2の中央に固定される。テーブルTは逆様状態から元に戻されて室内の最適位置にレイアウトされてのち、ロックネジ11が緩められると固着手段15により下受盤8がフロアー1上に粘着固定される。その状態では図2右欄の実施形態と同様であるが、この実施形態では、そののち、注入口26を通じてボンベ27のノズルを差し入れ、高さ調節コラム9内に発泡樹脂(ウレタンなど)Sを注入して発泡・固着させることで上下コラム7,9が一体化される。固着手段15は、発泡樹脂Sの膨張力による下向きの力によりフロアー1に押し付けられ剥がれにくくする。内部の発泡樹脂Sは上からの衝撃を緩和しつつ受け止めるので、床抜けなくテーブルTの下に避難空間が確保される。発泡樹脂Sが注入口26からはみ出しても同口26が短筒突設型であるためはみ出し分を取り除けばよい。注入口26は、図22の図内に示すようにノズル27aより僅かに大きな内径にしておけば発泡樹脂Sがはみ出しにくくなるし、またさらに右欄に示すように、注入口26を変形自在な弾性チューブ26Aで作っておけば発泡樹脂Sが発泡する際に曲がってはみ出すことがなくなる。これらのことは以下の図23の実施形態でも適用できる。さらに、はみ出しを防止するには、注入口26を図22のように固定コラム7側に設けることでも対処できるし、前記すべての注入口26にはプラグをはめ込むことでも対処できる。
コラムは、図23にように固定コラム7を大きく高さ調節コラム9を小さくしてもよく、この場合、注入口26は固定コラム7のみに開ける。また、図23の左欄のように、上取付盤6を受皿型にしてその中に発泡樹脂が発泡固化するようにすれば、緩衝と受担作用を発揮する。図22および図23の実施形態において、下受盤8には、緩衝部材10内蔵の受けコラム9Bを設けて昇降コラム9Aを挿し込み、減衰可能にしてもよい。上取付盤6と天板2間には、床抜けを有効に阻止するとともに固着手段15を剥がれにくくするための緩衝ゴム板を全面あるいは環面状として介装してもよい。
図22の実施形態での固定コラム7の下端が開放状になっているが、底に蓋(半月など一部蓋も含む)を付して上方からの力が固着した発泡樹脂に面を介してしっかりと受け止められるようにしてもよい。
また、発泡樹脂に代えて液体ゴムや変成シリコーン、接着剤などを充填剤として注入するようにしてもよい。
さらに、図22右下欄に示すように、受ベース8の下には止着具a…により広い面積の座盤21を取り付けてその裏面に固着手段15を貼り付けるようにしてもよい。
また、図24に示すように、発泡樹脂に代えて微細な砂や粉、さらさら塩などの粉粒子Pを注入口31から入れて止めネジ32で封止しておくことで、逆様から元に戻った際に図示のように固定コラム7を受け止めるようになることを利用して、ロックネジ11以外に上方からの負荷を受け止めるように構成してもよい。この場合、ロックネジ11を省略することもできる。尚、右欄のように上取付盤6に孔6aを開けておいてそこから砂P…を投入可能としあとは粘着シール14を貼り付けて運搬中に漏れないように封止するようにしてもよい。また、同図右下欄のように、受けコラム9B内に緩衝部材10を装填してその中に粉粒子Pがくるように入れておくこともできる。
さらに、左欄上側のように固定コラム7の下部を斜め切り面7aにしておいたり、下側に示すように固定コラム7の下端を円錐状部7bにしておけば、粉粒子Pがこれら7a、7bの下まで回り込みやすくなる。
前記砂や塩を単独で使う以外に、砂や塩に炭粒子を混合したものを使用したり、炭粒子単独で使用したりすれば、耐震保持器具Mに粉粒子Pを注入して目的地まで搬送するまでの間に湿気で固まるおそれがなくなり、逆様から図24の正立状態に戻した場合にさらさらと落ちて固定コラム7を支えるようになる。耐震保持器具Mは、ビニル袋などによる真空パックにして配送すれば湿気による固化は防げる。
図25ないし27は他の実施形態で、天板2を備えたテーブルTを脚3の中途高さで横断しそれを上からみた様子を示し、特に高さ調節コラム9に上方から作用する負荷力に対し木板や金属板(アルミ合金を含む)、樹脂板などの座盤21の面積を座る人の足回りの支障とならない限度において広くして固着手段15を剥がれにくくし、その結果、上記目的がより効果的かつ確実に達成されるように配慮したものである。座盤21はカーペットなどの敷物を含む。尚、中央の高さ調節コラム9内に緩衝部材10を設ける場合があるがここでは図示省略してある。下受盤8と受盤21とは、止着具や接着、係合手段などにより確実に連結する。
座盤21が板物の場合、固着手段15は両面粘着層材あるいは接着剤により固着する。その際、両面粘着層材の片面あるいは両面に接着剤を塗着して固着するようにすれば実験結果より極めて高い固着性能が得られた。座盤21を図25のような既設あるいは新規敷物22上に固着する場合、同様に接着剤のみあるいは接着剤を塗布した両面粘着層材を使用する。敷物22それ自体も上記方法で固着すれば更にテーブルTの固着性能が向上する。
座盤21がカーペットのような敷物である場合は、座盤21と敷物22間の固着には上記方法の他に面ファスナーを使用することがある。尚、図25の右下欄のように、下受盤8そのものを広い板物とすることがある。
図25の例では、座盤21は、テーブルの長手方向と同じ方向に長手を向けた帯長状とされ、その両端に備えた固着手段15により床面上に固着される。座盤21は、楕円状あるいは長円形状、菱形など他の幾何学形状を採用してもよい。下受盤8は複数枚並列に設けてもよい。これらの場合、座盤21は図35,36に示す上面重合方式を採用することができる。このことは図26,27他の実施形態にも適用される。
図26のように座盤21はテーブルTの長手方向に対応する方向を長くした十字形にしてもよいし、図27のように中央帯状部分の両端に直角な帯状部分を備えたI字あるいはH形のものにしてもよい。
敷物製座盤21と敷物22とは、縫い付けなどで重合することがある。
図28は他の実施形態を示す。この実施形態は、4本脚(あるいは2本脚)タイプのテーブル(食卓)を耐震保持器具Mで耐震支持方式としたものである。1は床で、木床やコンクリート床であるが、その上には敷物を敷設してもよい。2は天板、3は脚、Tはテーブルである。
図28ないし31の耐震保持器具Mは、上取付盤106を上端に備えた円筒あるいは角筒状の固定コラム107を備え、同コラム107は、上取付盤106を止着具116によりねじ止め固定することにより天板2の裏面中央に固定される。固定コラム107の下端には、メスネジを備えたネジ体107aが固着されている。この固定コラム107には、高さ調節コラム9の1つである昇降コラム(アジャスタ軸)109Aがネジ体107aを介して昇降調節自在にねじ合わされている。昇降コラム109Aにはロックナットを備えておいてもよい。昇降コラム109Aは全長がネジでもよくまた図示のように下半部分が非ネジのものでもよい。昇降コラム109Aには回転ハンドル111A(図31)を差し込むためのハンドル孔111が設けられている。
尚、図28の左欄のように、図28の中央図とは逆様のタイプ、即ち、固定コラム107がネジ棒で昇降コラム109Aが筒体であってもよい。
また、下欄左のように昇降コラム109Aの外周に緩衝部材110を備えて受けコラム109Bとの間にスキマを存して設けてもよく、さらに、その右欄のように緩衝部材110は受けコラム109Aの側に固着あるいははめ込みしてスキマをつくるようにしてもよい。スキマがあるとレイアウト後に昇降コラム109Aの位置調整が一定の幅内で自由に行える。
昇降コラム109Aの下部には、固着手段115付き下受盤108の上に突設された受けコラム109Bが緩衝部材110を介して差し込まれている。緩衝部材110は、昇降コラム109Aに対しては相対回転を許すように設定されている。尚、前記上取付盤106は、図29に示すように、フランジ付きU字折り曲げ板で形成してもよく、この場合、天板2の裏面に補強桟2aを備えたものでもそのままにして上取付盤106を取り付けることができる。このU字折り曲げ板製上取付盤106は、その上欄に示すように斜め立ち上がり板部を備えたものにしてもよい。さらに、これらU字形の上取付盤106の溝内には、緊急地震速報器aを装備して配線bで電源につないでもよい。この場合、同速報器a自体に投光部cを併設して下まわりを照らすようにしてもよい。また、他の投光器dとして、固定コラム107の回りや天板2の裏面、さらには上取付盤106のまわりに装着して避難時の安全を期すようにしてもよい。
次に、この耐震保持器具Mを既存あるいは新規テーブルに装着する要領を説明する。
図30はテーブルを引っ繰り返して(あるいは横倒しでもよい)耐震保持器具Mの取付中心を求める方法を示す。
リング120付きゴム紐121を1本のみ用意し、そのゴム紐121の長さ方向中間にリング型などの目安リング122を付したものでも中心を求めることができる。この場合、先に仮設置した固定コラム107が目安リング122内にくるようにすれば上取付盤106も天板2の中央にくることになり、取付孔にマーキングm…をしておいてねじ込めば天板中心に上取付盤106を取り付けることができる。一対のゴム紐121,121は同じ長さになる。この状態で固着手段115の剥離シートを剥がしておいてもよい。
こうして固定した昇降コラム109Aは図28の状態よりも短くなった状態にあり、その状態でテーブルを引っ繰り返して元の姿勢に戻し、この状態からテーブルを部屋の好ましい位置にレイアウトする。そののち、固着手段115の剥離シートを剥がしておくとともにハンドルを孔111に差し込んで昇降コラム109Aを回して下受盤108を底まで下げることで固着手段115がフロアー1上に粘着した図28の状態を得る。さらに昇降コラム109Aを回すことにより、同軸109Aは緩衝部材110内で回転しながら下受盤108を押し下げ、これにより、固着手段115の床面1への固着度が増す。
尚、上取付盤106はD1、下受盤108はD2とし、それぞれ円板型あるいは四角板型として200〜300mm前後とするが、D1・D2を400mm〜600mm前後に大きくすれば固着性が大幅に向上する。特に、D1はビス止めする関係で200mm前後でよいが、D2の方を大きな寸法にすれば器具Mへのこじられ度が非常に下がり固着保持性能が大幅に向上する。また、下受盤108には、図21、25ないし27のような座盤を付加することがある。
図31の右欄に示すように、上取付盤106は、左右両フランジ付きU字型折り曲げ状にしてもよい。この場合、天板裏に補強桟があっても器具を取り付けることができる。
図31の124は敷物で、床上に載せられて固着されるもので、この場合の敷物は30cm□(あるいは40cm×1m)のカーペット地のものでテーブル耐震保持専用として新規に用意されたものであるが、その広さや既存・新規なものであるかなどは後述するように限定されない。即ち、敷物124は、4本あるいは2本の脚下すべてを含むように広くした一般型のカーペットのような敷物もここに含むことは勿論である。
敷物124は、固着手段115…を介して床面に固着される。右欄のように、下受盤108を接着剤128で敷物124上に固着するようにしてもよい。この場合、固着ののち裏側から止着具でねじ止めする方式にしてもよい。敷物124を直接床面上に接着・粘着する場合もある。敷物124は必ずしもカーペット類である必要はなく、木板・プラ板・ゴム板・金属板などいずれの材質でもよい。これらの実施形態によれば、下受盤108がそれにより広い面積の敷物124に対し完全に固着一体化するだけでなく、面積の広い敷物124を介して床面に固着されたことになるので、耐震保持器具Mに作用する負荷力により固着手段115へ作用する力が軽減し、その結果、固着手段115が剥がれにくくなるものである。特に敷物124を広い面積のものにすればする程、こうした効果は顕著になる。114は剥離シートである。
図32ないし図34は耐震保持器具Mについての他の実施形態を示す。
この実施形態も上記と同様の目的をもつもので特に所要の機能を満足しながら非常に簡単な構造で安価であり設置操作も簡易で安全に行えることを目的とするものである。止着具116でテーブルTの裏面中央に取付可能な円板あるいは角板などの上取付盤106の中央からは丸あるいは角筒などの固定コラム107が長く突設され、その下部内周には、軟質スポンジのような緩衝部材110が固定コラム107に接着あるいは嵌め込みにより自由に抜け出ないように定着状態で挿入されている。
109は高さ調節コラムで太いネジ軸(あるいはネジ筒でもよい)であって、その上部は、前記緩衝部材110内に図32の図中左欄に示すように軽くねじ込まれて進退操作で上下し得る状態で挿入され、その外周には、ロッドのような回転ハンドル(図31の111A)を孔118aに差し込んでそれ自体の外周面に施された矢印標示118bの方向に回せば上に上がるようなロック体118がねじを介して昇降自在に設けられている。尚、図中左上に示すように、緩衝部材110に対して高さ調節コラム109がねじ込まれず一定の力を加えれば下方へ抜け出すようにしてもよい。108は丸あるいは角板などの下受盤、115は強力両面テープのような固着手段である。
尚、緩衝部材110は、図32の図内右欄のような内外二重ゴム殻でその間に放射リブを備えたタイプのものを採用してもよい。
また、ロック体118は、右上欄に示すように回し用把持環124を取り付けたものにしてもよく、この場合、ロック体118は、内周のメネジを長くすべく高さをできるだけ高くしてもよい。
ロック体118は図32の右欄下に示すようにぶら下がり型レバーを備えたものにしてもよい。
さらに、固着手段115は、図35および図36に示すように、一部が下受盤108よりはみ出すようにしておきその上面から他の固着手段115Aを粘着させる方式にすれば、実験結果からして、下受盤108の下側固着手段115からの浮き剥がれが完全に防止される。上下の固着手段115,115A同士の粘着は一体化するとともに固着手段115,115Aそれ自体の粘り変形が作用するからである。固着手段115の底面は別途強力な接着剤により床面に固着することがある。固着手段115Aは、両面粘着質である必要はなく片面(下面)のみが粘着質のものでもよい。下受盤108の固着手段115に対応する個所には通穴108aを明けておき、上の固着手段115Aを貼り付けた際にこの通穴108aを通じて上下の固着手段115,115Aが直接粘着するようにすればより両者の粘着効果が上がる。図35の右上欄のように、下受盤108に切欠108bを形成して同じような効果を上げるようにしてもよい。また、同図のように、下の固着手段115は長いものにして2枚あるいは3枚1組にし、これにより、上下の粘着がより効果的になされるようにしてもよい。さらに、図35の右下欄のように、下受盤108を四角形にした場合、各辺に平行に固着手段115,115Aを貼り付ける場合と、同図のように角部に斜め貼りするようにしてもよい。この場合も各角部に切欠108b…を形成してもよい。図36右欄のように、固着手段115は、下受盤108裏面に粘着したものを折り返すようにしてもよい。同右欄下のように、固着手段115は複数重合式にしてその上面のものを折り返すようにしてもよい。
下側の固着手段115のみで構成したり、あるいは下側固着手段115は下受盤108から外方へ延ばさずに面内に収まるようにしてもよい。
尚、図36の左下欄に示すように、下受盤108には、1枚あるいは複数枚の固着手段115を止着具aにて粘着しながら取り付けるようにし、同固着手段115に他の数枚の固着手段115を重ね粘着するようにしてもよい。この方式は他の実施形態でも適用がある。
また、図37に示すようにそれぞれに粘着層gを備えた面ファスナー122,123の対によって構成してもよい。この場合、テーブルTのレイアウトを決めたあとでも面ファスナー122,123を互いに剥がして再度係着させることより好ましいレイアウトに変更自在になる。一方、面ファスナー122,123は、粘着層をもたないファスナー本体のみで通気性のあるもので構成し、相手の下受盤108底面および床面に接着剤を使って固着するようにしてもよい。特に、下側の面ファスナー123については接着剤で固着するようにすればより完全な固着効果が得られる。市販接着剤SUのような湿気で反応するタイプの接着剤を使用する場合、前記通気性は湿気を通しより完全な接着力を得ることができる。両固着手段122,123同士はSUのような強力接着剤で接着することもある。これらのことは他のタイプの耐震保持器具Mについても適用できる。固着手段123は固着手段122よりも広くしておくことで剥がれにくくする。また、固着手段122が震動による揺れで一方(例えば、図の左側)が剥がれて浮いた状態になっても他方(右側)は係着しており、さらに逆方向に揺れた場合には前記他方(右側)が係着した状態から一方(左側)が係着する動作に移るので、結果として常時係着した状態を保ちながら剥がれを防止するように作用する。また、固着手段122,123間には接着剤hを施してもよく、さらに、図37の下欄のように、上側の固着手段122の外周部分をめくり上げられるようにしてレイアウト後にも接着剤hを施すことができるようにしてもよい。
尚、前記実施形態の他に、耐震保持器具Mは、図33のような逆様タイプのものを正立状態として構成したものもここに他の態様として含む。
また、図37の左下欄のように、下受盤108にラグである座盤21の中央を当てて止着具a…により結合し、同座盤21の裏面に固着手段115…を備えてフロアー1上に粘着固定するようにしてもよい。この場合、同左下欄のさらに下欄に示すように、座盤21は固定コラム107回りに巻き回して絞め具bで巻き付けておくことで耐震保持器具Mとともに同梱して配送可能である。配送された先では、座盤21を拡げて同図の上欄の状態に固定コラム107を止め付けて粘着固定する。
図33はテーブルTを逆様にして脚3よりも短くされている耐震保持器具Mを装着する様子をあらわしている。上取付盤106は止着具116でテーブルTの裏面中央に取り付けられ、その際あるいは前記逆様から戻した図34の状態のときに剥離シート114を剥がすようにする。そして、テーブルTを逆様から図34に示す元の状態に戻し、下受盤108を上からみて時計回りに回転操作することにより図32の左欄に示すように緩衝部材110へのねじ込みが作用して高さ調節コラム108は図34の右欄のように下がってゆき固着手段115が床上に粘着固定されるようになる。そのあと、ロック体118を矢印標示118bの方向に回すことで同ロック体118のみが上がってゆき固定コラム107下端面に当たってロックが完了し上からの負荷を受け得る態勢となる。縦波による震動が発生しても高さ調節コラム109が固定コラム107内に深く入り込んでいるので抜けるようなことはなく、横波による震動が発生しても緩衝部材110が機能するのでテーブルTの震動を緩和する一方、固着手段115の床面1からの剥がれを防止してテーブルTの飛びや移動などを有効に阻止する。
尚、上取付盤106は、図32の上欄に示すように、図29と同様のフランジ付きコの字折り曲げ板状のものにしてもよい。こうすれば裏桟2aを備えたテーブルTにもそのまま取付可能であるとともに緊急地震警報器aをその内部空間を利用して設置することができて避難場所から警報音が出るため避難が確実に行えるようになる。
また、図32に示すように、下方からのP波を緩衝するため、固定コラム107とロック体118との間に緩衝パッドKを介装してもよい。
図34の図内左欄に示すように工具なしでねじ付けるタイプのロックネジ121を備えたロック体120を前記に代えて装備してもよい。このことは他の実施形態でも適用できる。
図33の実施形態には、図18、19、25,26,27など他の実施形態に示すものを適用することがある。
また、図33に示すように、脚3の端面には、粘着型固着手段115を付加することもある。この場合、右欄のように、固着手段115は、打着ピンやネジなどの止着具pで止め付けてもよい。尚、固着手段115は一般に1〜2mm厚程度に薄いものであるため複数重合式に厚目にすれば、止着具pの頭が床面に当たらず固着手段115の床面への粘着性能を発揮できるようになる。この場合、木質や樹脂などの中介装板Lを挟めば安定度が増す。
前記高さ調節コラム109は緩衝部材110にねじ込まれる関係としてあったが、一定の力を加えると高さ調節コラム109が緩衝部材110内を滑り移動できるような関係に嵌め入れられていてもよい。
図32あるいはその逆様タイプ(図33と同様で下面に固着手段115を付したもの)の耐震保持器具Mは、図21に示す上取付盤6に一対のものを備えた実施形態のものにも適用がある。
図32あるいはその逆様タイプの耐震保持器具Mは、図43・44に示す2脚タイプのテーブルTにも1本あるいは2本併設式として取り付けることができる。
図38、39は耐震保持器具Mについての他の実施形態を示す。同実施形態は、コラム全体をターンバックル式とし、そのうち固定コラム131は、ねじ軸として上取付盤130に一体に固着して突設されている。その下部には、高さ調節コラム132の1つとしての昇降第1コラム132Aがねじ付けられてハンドル孔133に通されるハンドルにより回転操作される。132Bは昇降第2コラムで、ねじ軸として第1コラム132Aにねじ付けられている。これらコラム131、高さ調節コラム132には保護チューブ134を覆設してもよい。132cは受けコラムで、固着手段135付き下受盤136上に突設されてその内部には緩衝部材140が差し込まれている。
下受盤137は図39のように四角板あるいは丸板などでなる。テーブルTを逆様にして取り付けられた耐震保持器具Mは脚3よりも短くされ、テーブルTを元に戻して昇降第1コラム132Aを回すことでターンバックルは長くなって固着手段135…が床面1に粘着するようになる。その時点で下受盤136と固着手段135の回転は止まるが、さらに昇降第1コラム132Aを回すことで、その回転位置のまま下受盤136は押し下げられて固着手段136は床面に強く粘着するようになる。このようにターンバックル方式を構成することで、固着手段135…が床面1とねじはがれたりすることなく垂直に圧着され好ましい圧着状態を得ることができる。
尚、昇降第2コラム132Bと受けコラム132Cとの間は、図28の下欄のように隙間を置いて緩衝部材140を設けたタイプにしてもよい。このことは図40の耐震保持器具Mにも適用できる。
図40は、天板2と4本の脚3…とを備えた食卓であるテーブルTと床面1との間に、スチール製の耐震保持器具Mを装備したものである。
同器具Mの上取付盤141は、周位の複数の通孔を通じて天板2の中央裏面に止着具140…によりねじ止めされる円盤あるいは角板型の板である。この上取付盤141の中央に上端が固着された丸パイプ状(あるいは角パイプ状)で長さLの固定コラム142とを備える。同コラム142の下端部には溶接ナットである受ねじaが一体化されている。
耐震保持器具Mの下端には、直径Dが300mm(200mm前後でもよい)の円盤(あるいは角板)状をした下受盤143が設けられ、その中央に一体に受けコラム144Bが立設されているとともに、下受盤143の底面には、強力粘着テープや接着剤などの固着手段145が複数枚貼り付けられている。受けコラム144Bの上端には、溶接ナットである受ねじaが一体に設けられている。
上下の受ねじa、aは互いに逆ねじであるとともに、上下のコラム142,144Bの間には、受ねじa、aと共にターンバックルを構成する昇降コラム144Aが回し孔147を備えてねじ込まれている。昇降コラム144Aは上半部と下半部とが互いに逆ねじとなっている。
尚、下受盤143は、回転しながら固着手段145が床面1へ粘着する際にどの回転角で固着するかは不定であり、例えば、下受盤143を四角な板にしておくと、その辺がテーブルの辺と非平行になる不都合も発生する。そのことから下受盤143は円盤(円板以外にフランジ付き受皿型などを含む)型であればどの角度で床面1に粘着しても上記のような不都合は発生しない。しかし、図42などの回り止め手段を付すこともあるので、下受盤143は角板(四角・八角形など)などでもよい。
昇降コラム144Aは、図40の左寄りに拡大して示すように上下が逆ねじとして形成されて、上下コラム142,144B(ここでは受ねじa、a)にねじ込まれており、回し孔147にハンドルバー148(図42)が差し込まれて回されることで受けコラム144Bを伸縮調整可能とする。149は上下のロックナットで必要により付すことがある。ここで説明した4本脚テーブル用の耐震保持器具Mは、他の実施形態で示す2本脚タイプのテーブルを対象にして装備することができる。この場合および4本脚テーブルの場合、耐震保持器具Mを複数本配備することができる。上取付盤141は、図40の上欄に示すようなU字折れ曲がり型でもよい。この上取付盤141は、天板1の裏面に紙面に直交する方向の補強桟が付された形式のテーブルを対象にしてもその桟をそのまま残して跨ぐ形で取り付けることができる。上取付盤・下受盤141,143は、中央が凹んだ受皿状にしてもよい。
テーブルTは図41のように裏返しにされ、その天板2の中央に逆様にした耐震保持器具Mを設置して止着具140…により上取付盤141を固着する。
その際の耐震保持器具Mは脚3よりも低く短くなるように調整してある。例えば、耐震保持器具Mの固着手段145を含めた初期設定高さ(全高)は、テーブル上面高さを72cmとしテーブル厚さを3cmとした場合にテーブル底面高さは69cmであるのでそれより5〜7cm前後低い64〜62cm程度とされている。
上取付盤141がテーブル裏面に取り付けられたあと、固着手段145の剥離シートSをすべて剥がしておき、耐震保持器具M付きテーブルTを図42のように元の正姿勢に戻す。テーブルは部屋内の好ましい位置に決められる。その状態で回し孔147にハンドルバー148を挿し込んで一方に回すことによって昇降コラム144Aとともに受けコラム144Bは下がってゆき、受けコラム144Bはラセン運動しながら下端の固着手段145が床面1上に接触し粘着する。その粘着により受けコラム144Bはそれ以上回らなくなり、昇降コラム144Aをさらに回すことによりターンバックルの作用で受けコラム144Bが垂直向きに下げられ、固着手段145を垂直押し付けにより加圧して粘着を確実なものとする。このこと(粘着後に垂直な押し付け加圧力を発生させ得ること)は、ターンバックルを採用したことによる独自の作用効果である。そのあとロックナット149により上下が完全一体化される。ロックナット149は構成しないこともある。ハンドルバー148はゴム質であれば抜き忘れた場合でも避難時に安全なものとなる。
なお、昇降コラム144Aが回されるとき受けコラム144Bも同調して回り、固着手段145が床面1に旋回しながら粘着してゆくことも考えられる。固着手段145が床面1上に粘着すると受けコラム144Bの回転は止まり、さらに昇降コラム144Aを回してゆくと受けコラム144Bは垂直に下がり固着手段145の圧着力は増すので問題はないが、より完全に固着手段145が垂直に下がって圧着するようにするため、図42の右欄のように、取っ手を兼ねる回り止め手段152を付加してもよい。上・下コラム142,144Bは、四角パイプとし、回り止め手段152は、コの時に曲がった取っ手形状をしており、この回り止め手段152は、上部が固定コラム142の1つの面に溶接にて固定され、下部は受けコラム144Bの1つの面に当て付けられるだけで受けコラム144Bの回転を阻止しながら下向きに動くことは許すようになっている。回り止め手段152は下部を固定し上部は当て付けるだけにしてもよい。ハンドル153を回すことで受けコラム144Bは回転することなく下がってゆき、固着手段145は床面1に圧着される。
尚、耐震保持器具Mは、図40の右欄に示すように、メネジ付き昇降コラム155Aを回転部材とし固定コラム156と受けコラム155Bとを上下から逆ねじとしてねじ付けたタイプにしてもよい。また、回し孔147は、避難時の安全性を考慮した折り畳み式の回転操作レバー158として代えて実施することがある。このレバー158は複数本でもよい。さらに、操作性の確実化と容易化を図るため、図40の左側に示すように、昇降コラム144Aの外周に回し孔あるいはレバー148付きの筒体159を固着しておき、その筒体159の表面に操作方向を示す表示(伸び方向)160を記しておくこともできる。レバー148は抜き差し自在あるいは折り畳み式にすると避難時に安全である。
下受盤143は、図40ではやや大き目の直径D=300mmとしてあるが、さらに400mm・500mmと大きくしてもよいし、図40下欄のように、下受盤143に同盤143より広い座盤161を取り付けておき、その座盤161に同固着手段145を付して固着するようにしてもよい。この場合、固着手段145が器具中心より離れたところにくるので、より剥がれにくく安定した固着状態を維持することになる。座盤161は、木板・樹脂板・金属板など材質は限定されない。また、同座盤161は、丸板でもよいし、図25から27に示すような平面形状のパターンにしてもよい。162は緊急地震警報器で、投光部163を備えてもよい。
前記実施形態ではターンバックルを構成したが、昇降コラム144Aを全長が一方向の通常のねじとしてもよい。この場合、昇降コラム144Aと受けコラム144Bとはナットや溶接で固着する。尚、この方式であると、下受盤143が旋回して固着手段145が粘着を始めた時点で回転操作をしにくくなり、それ以降固着手段145を押し下げることができない不利はある。それがターンバックル方式の場合は、粘着後にも押し下げ力を付加することができるので固着力を常に一定で強力に得ることができる点で大きな相違がある。
前記粘着方式は接着方式に代えて実施することができ、また、粘着と接着方式双方の組み合わせでも実施できる。
前記受けコラム144Bの下部は、図31の緩衝部材110付き受けコラム109Bで受け止めるようにしてもよい。
図43、図44は他の実施形態を示す。この実施形態は、上部本体が上取付盤338と二股状の固定コラム339とをU字曲げ板状に形成したものとされ、固定コラム339の下端に固着したメネジ付き昇降受体350に高さ調節コラム340の1つである昇降コラム340Aをねじ込んだものとした。昇降コラム340Aにはロックナット341を備えてもよい。下受盤342は受けコラム340Bを備え、その中に緩衝部材346が内装されて昇降コラム340Aの下部に装着されている。
天板2と脚3およびつなぎ材345を備えた2脚型テーブルTを逆様にしてつなぎ材345を固定コラム339が跨ぐようにして耐震保持器具Mを持ち込み、上取付盤338を天板2に固定することにより耐震保持器具MをテーブルTに固定する。
テーブルTを元に戻し、短くしていた昇降コラム340Aをハンドルの回転により伸ばして下受盤342を下げることにより固着手段343をフロアー1上に固着する。固定コラム339の上端が開放状になっているので、天板裏に補強桟が既存としてあっても器具Mを取り付けられる。
固定コラム339は、固定コラム339は、図44に仮想線で示すように逆台形フレーム状であってもよく、また、図44の右下欄に横断面を示すようにコの字やアングルなどのチャンネル材で形成することがある。また、図44の左上欄に示すように、木製にしてもよい。
さらに、図44の左下欄のように、昇降受体250をメネジなしにして高さ調節コラム340が自由に昇降できるようにすることで、テーブルTを逆様から元に戻した際に矢印のように高さ調節コラム340が勝手にあるいは一定の力により下がるように構成し、そのあと、ロック体352を回し操作して上からの負荷を受け止めるように構成してもよい。尚、その図の右下に示すように、底盤353を追加するタイプにしてもよい。
また、図44の右下欄に示すように、受けコラム340Aを200mm前後の充分大きな直径の有底円筒体として固着手段343で床面に固着できるものとし、同コラム340A内に外緩衝部材346Aを軟質なスポンジ状緩衝部材として装着する一方、昇降コラム340Aの外周には、内緩衝部材346を装備してお互いを離間した関係にして緩衝効果を上げてテーブルTをやわらかく受け止めかつ固着手段343の剥がれ防止を図るようにしたものである。内・外緩衝部材はその双方を構成すると緩衝が相乗的に作用するが、その一方のみで構成してもよい。固着手段343は面ファスナーでもよい。
また、図44の右上欄のように、テーブルTに掛かる負荷が固定コラム339を介して直接床面1に作用するのでなくつなぎ材345でも受け止められるように中段受材355をかますようにしてもよい。即ち、テーブルTの中央付近に掛かる衝撃負荷がテーブルTの構造体自体に伝播して受け止められ、テーブルTが弱い中央部分で損傷せずしかも床抜けも防止されるとともに耐震保持器具Mそれ自体の損傷をも防止できるようにしたものである。この中段受材355は木材でなり、つなぎ材345上にあとから当て付けられ、受材355の高さよりも十分小さなピッチで開けられている固定コラム339の孔を通じて止着具p…をネジ止めすることで固定コラム339からの負荷をつなぎ材345で受担させることができ、これにより、つなぎ材345を有効利用して負荷を分散できる。
こうした実施形態は、4本脚タイプのテーブルTにも適用される。4本脚タイプには受材355は構成されないことがある。
尚、耐震保持器具MやテーブルTの所望個所あるいはこれらの周囲には、地震襲来時にテーブル下やその周囲に明かりを照射する避難時用ライティングXをコードY付きで装備するようにしてもよい。この場合、暗くなるとセンサーで検知して必ず明かりが点くようにするタイプと、緊急地震速報に連動して明るくても暗くても明かりが点くようにするタイプと、緊急地震速報に連動して暗いときにのみ明かりが点くようにするタイプとがある。図44に示すように、耐震保持器具MやテーブルTの所望個所に緊急地震警報器(家庭用電源式あるいはバッテリー式)221を備え付けて、暗いときでも警報を発するいわゆる発信源であるテーブル(避難先)の方へ避難を喚起・促すようにしてもよい。この場合、警報器221には、地震警報と同時に連動して強力に自動点灯する照明部222を付属しておくと避難が明るくてより安全的確になる。耐震器具本体には避難時の安全のためにクッションカバーを付すことができる。こうした警報・誘導方法は、以下の他の実施形態でも採用することができる。
図45は耐震保持器具Mについての他の実施形態を示す。同実施形態は、フロアー1あるいはその上に敷物(図示省略)を設けたものの上にテーブルTを設置したものあるいは新規に設置するものにおいて、テーブルTが地震の震動に伴って飛んで住んでいる人に危害を与えたりせず、しかも家屋倒壊に伴う家屋構成部材によるテーブルTへの負荷 破壊などによりテーブル下の避難者が被害を受けないようにしたものである。
444は上取付盤であり、金属あるいは樹脂などで作製され、この上取付盤444は、溝付き折り曲げ型としてテーブルT裏面に補強桟があっても取り付けられるようになっている。この上取付盤44は、止着具445…により固着される。上取付盤444の中央からはねじ棒状の固定コラム446が下向きに突設されている。固定コラム446には高さ調節コラム447がねじ付けられており、同コラム447は、円筒体(あるいは角筒体)で金属や樹脂などで作製され、その上端には固定コラム446がねじ込まれるようになっている。同コラム447の外周には、複数の避難者が掴むことができるコの字枠状をした取っ手448を弾性質の安全チューブ449付きのものとして取り付けられることもあり、取っ手448により同コラム447を回転操作することもできる。この取っ手448はの数は1本でも2本でもよく、さらに3本より多いこともある。この取っ手448は高さ調節コラム447の補強メンバーともなっている。
高さ調節コラム447の下端にはスラスト型の軸受450を介して360度方向転換可能な球形などのキャスタCが取り付けられ、同キャスタCは弾性質でなるが金属や硬質樹脂などでもよい。以上により器具本体452が構成されている。
453は受盤状の受ベースで、器具本体452とは完全に別体物で金属・樹脂・ゴムなどで形成され、同受ベース453は、下受盤455と円筒状の制御筒451をもつ上方開口状の深受皿とされ、その内径Dが200mm前後とされており、このDは100mm程に小さいものにしたり、逆に300mmあるいは400mm程に大きくすることもできる。受ベース453の内周あるいは高さ調節コラム447の外周のいずれかあるいは双方には、軟質弾性質の緩衝部材459が円筒状のものとして固着されている。緩衝部材459は受ベース453の底面に対して浮かせて変形しやすいようにしてあるが固着してもよい。aは回転操作ハンドルの差込孔で、前記取っ手452を設ける場合は明けないことがある。456は固着手段で、前述のように両面粘着パッドや面ファスナーなどでなり、接着剤を交えて固着可能とすることがある。
フロアー1あるいはその上の敷物上には受ベース453が器具本体452に位置的に合致するように設置され、固着手段456により粘着あるいは接着(粘着と接着を組み合わせることもある)により固定される。器具本体452は、逆様にされた既存あるいは新規テーブルTの天板2の中央に上取付盤444を当て付けて止着具445…により固定され、そのあとテーブルTは転回して元の状態に戻されて、受ベース453内に下端が入れ込まれた状態とされる。
受ベース453内には上からの器具本体452が入れ込まれるが浮いた状態にあるので取っ手448により下コラム447を回すことによりキャスタCが載りかかるように高さ調節される。この場合、高さ調節コラム447を今一度回転操作してキャスタCを下受盤455に押し下げることにより固着手段456がより強く粘着する。受ベース453が直径の大きな受け皿状であるので、器具本体452と受ベース453の位置関係が多少ずれてもそれを吸収することができる。尚、固着手段456を例えば、図37のような面ファスナーとしておけば、同ファスナーをいつでも剥がすことができてレイアウトの調整が簡単に行える。
地震により震動が発生すると、フロアー1とともに受ベース453の方が水平方向に揺れ動くが、その動きは矢印のようにキャスタCが下受盤455上を動くことで吸収され、その動きは下コラム447が緩衝部材459に受け止められることで柔らかく吸収される。この際、キャスタCにはテーブルTと器具Mの重さが掛かったままになり緩衝部材459が作用するので、固着手段456の剥がれはない。
尚、受ベース453は、図45の右欄のように、半球状の転動制御面454を備えたものにしてもよい。この場合、キャスタCが球面に沿った登る動きとなるので、テーブルT側の勝手な動きをテーブルTの重さも手伝って減速させキャスタCのはみ出しを抑制するものとなり、その繰返しにより次第にテーブルTの連れ動きを減衰・抑制してゆくものである。
また、受ベース453は、図45の下欄のように、スチールやアルミなどの金属を溶接したりゴム質などにより下受盤455をフランジ状に広くしたものにしてもよい。
さらに、受ベース453の底面には、固着手段456を備えた座盤457を止着具458…により装着してもよい。この座盤457は前述の実施形態の全てを適用できる。
また、制御筒451には多孔などの通孔を設けて緩衝部材459が変形しやすくまたデザイン性も良くなるようにしてもよい。
また、器具Mは、図46に示すように、パイプ状の固定コラム446を上にし高さ調節コラム447を下に設けたタイプにしてもよい。この場合、取っ手448は固定コラム446と上取付盤444間をつなぐL字形のものにすれば器具本体452自体が効果的に補強される。この場合、取っ手448は、1本あるいは2本でなく、3本あるいは4本放射状に配置すると全方向に強い器具本体452が得られる。この実施形態の場合も、高さ調節コラム447を今一度回転操作してキャスタCを転動制御面454に向けて押し下げることにより受ベース453の吸着作用がより確実に得られる。
尚、図45の左上欄のように、キャスタCに代えてすべりチップ447Aを備えたものにしてよい。また、左下欄のように、e程偏心したタイプのキャスタCにしてもよく、この場合、押さえ位置が図45の中央の図例のものに比べ常にe程後方にくるので固着手段456の剥がれがより完全になくなる。
図47は木造あるいはコンクリート造りの床面460上に既存あるいは新規な敷物461を設けるものにおいて、その敷物461上の中央など所望位置に耐震保持器具Mの下端を粘着あるいは接着固定するようにしたものである。敷物461は様々な方法で製作されているもののその表面は複雑な細毛群をもつのが通例である。金属板製である下受盤108を固着手段115でカーペットである敷物461上に粘着すれば敷物461の側への粘着力は高く得られるが下受盤108の側への粘着力は金属板であると保証されないことがある。そのため、下受盤108にラグである下敷463を逆様にして止着具a…で止め付けておいて剥がれないようにし、その下敷463の底面の細毛群が敷物461の細毛群と相対するように構成して、これらを接着剤や両面粘着シートでなる固着手段115で固着するようにしたものである。
耐震保持器具Mは図48のように逆様にしたテーブルTの中央上に逆様に載せられて止着具116により固着され、その際に剥離シート114を剥がしておいて同テーブルTを逆様にして戻すことで図49の状態になる。下受盤108を矢印の方向に回して降ろすことにより下敷463が敷物461に粘着するようになり、そのあと図49の右下欄のようにハンドル464でロック体118を回し上げることで固定コラム107下端に当たるようになり、ロック体118をさらに少し回すことで固着手段115は押し潰されて強力な粘着状態になる。特に、前記上下に対面する細毛群を粘着あるいは接着のためにうまく利用したものであるので、粘着剤あるいは接着剤が細毛群と非常に強力にからみ合いながらの粘着、接着が可能になる。
465は引き剥がし具で、他の実施形態にも利用できる。109は高さ調節コラム、110は緩衝部材で、図32と同様の方式のものであるが、この耐震保持器具Mは他の実施形態で示す方式を適用できる。緩衝部材110は省略することがある。尚、前記粘着シートとしては、超粘着剤を塗着した、(株)SHIMADA商品名GLUE GUARDに使用の粘着シート主体が細毛群に強力に粘着して剥がれず好ましい。このシートは、薄い基膜rの一側面に強粘着剤sを塗着したものであるが、基膜rの裏面も粘着剤を付したものであるため、基膜r裏面が背中合わせとなるように二つ折りにして上下両面に前記強粘着剤sがくるようにしてそれを固着手段115とすれば、下受盤108と敷物461側の双方の細毛群によくからんで強力に粘着する。下敷463はラグであったが、図47の右下欄のように面ファスナーの一方のものにしてもよい。敷物461は、例えば、その四隅裏面に設けた粘着シート(図47のようなもの)で床面1上に固着しておくとずれない。
図50および図51は他の実施形態を示す。敷物461を対象に耐震保持器具Mを介してテーブルTを固着する方法で、丸あるいは角形木製裏板467を用意しその一側面にラグや面ファスナーなどの下敷463を接着剤Pや止着具で固着しておき、その下敷463の表面に接着剤Pや図47のような粘着シートを付着して図50のように敷物461の中央を選定して固着しておく。テーブルT側には、耐震保持器具Mを固着しておき、図51のように逆様状態からもとの状態に戻した状態にしたあと、下受盤108を回して下げ裏板467上に載せ付けるとともにロック体118を回し上げてロックし、その後、ねじでなる止着具a…で下受盤108を裏板467に止め付けるようにする。敷物461は、例えば、その四隅裏面に設けた粘着シート(図47のようなもの)で床面1上に固着しておくと水平方向の力しか加わらないのでずれることはない。尚、裏板467は、先に耐震保持器具Mの下受盤108に止め付けておいてもよいが、前記のように先に裏板467を敷物461上にセットしておくとテーブルTのレイアウト調整を接着などの心配なく自由に行え、レイアウト後に再調整したい場合も止着具aを脱着すれば自由に行える。
T…テーブル M…耐震保持器具 1…フロアー 2…天板 3…脚 6…上取付盤 7…固定コラム 8…下受盤 9…高さ調節コラム 9A…昇降コラム 9B…受けコラム 10…緩衝部材 15…固着手段。

Claims (1)

  1. ダイニングテーブルや机などのテーブル類の天板裏側中央位置に複数本の止着具により止め付け可能な上取付盤を上端に備えたものとして該上取付盤から筒状をなして下向きに伸びる下端開口状の固定コラムと、外周にねじを備えたネジ軸とされその軸上部が固定コラムの下部内に挿通される高さ調節コラムを板中央に備えた下受盤と、高さ調節コラムの外周にねじ付けられて回転により上下進退自在とされたロック体と、下受盤の底面に設けられて床面上に下受盤を定着可能にする両面粘着層材である固着手段とを備えて、下受盤付きの高さ調節コラムが固定コラムから下向きに伸ばされるとともにロック体が回転によりねじ上げられて固定コラムの下端に当たるようにされることで高さ調節コラムが固定コラムに対し短縮方向に移動不能とされるように構成された耐震保持器具であって、前記固定コラムの下部内には、軟質スポンジのような筒状の緩衝部材が挿入されて定着状態とされて高さ調節コラムに対しては一定の力を加えることで滑り移動可能な関係に嵌め入れ保持されるようになっていることを特徴とする耐震保持器具。
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