JP2019134911A - 家具等の転倒防止装置 - Google Patents

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正矣 小澤
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正矣 小澤
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Abstract

【課題】家具と天井や壁或いは床との機械的接続手段を全く採用することなく、家具の背部にのみ簡単に取り付けるだけで、地震による家具自体の振動を抑制するころができる簡単構造で安価に製作を可能にした転倒防止装置を提供する。【解決手段】家具の背部にスプリング機構を介して、滑り止め用の表面素材を配設した圧接パネルを接続し、前記スプリング機構は前記圧接パネルの表面素材を壁面に圧力を掛けることを可能にし、前記圧接パネルは前記表面素材を対面する壁面に平行に圧接可能にしたことを特徴とする家具類の転倒防止装置。【選択図】図1

Description

本発明は、壁面に背面を向けて設置するタンス類、戸棚類、本棚類及び冷蔵庫等の高背の電気製品等(以下これらの家具類を総称して家具類と言う)の前倒れ転倒を防止する簡単堅牢安価製作構造の転倒防止装置に関する。
従来、前記家具類の転倒を防止する家具等の転倒防止装置は、特許文献1〜特許文献13にて紹介のように多数の型がある。
型式を整理すると、
1),高めの家具類しか適用できなく当該家具類の上天板と天井との間に介在させる突っ張りシャフトの転倒防止装置。
2),家具類の上天板の後ろ肩と同後ろ肩に接近している建具又は壁面との間に支持金物を密着当接接続させる転倒防止装置。
3),壁との接続はないが家具類の下板と床との間に介在させる敷台座式や脚部ダンパー式の転倒防止装置。
4),家具類の背側とこれに対面する建具又は壁との間を機械的連結金具で連結した壁連結式の転倒防止装置.
などが公知である。
特開平08−242952号公報「滑り台座式の家具転倒防止法及び装置」未審査請求によるみなし取下処分 特開平09−94128号公報「壁レール固定式の家具転倒防止装置」未審査請求によるみなし取下処分 特開平11−75976号公報「家具転倒防止器具装置付き収納ケース装置」未審査請求によるみなし取下処分 特開2004−316917号公報「ダンパー付家具可動部(引出し)の減衰装置(ダンパー)」H19.4.19拒絶査定 特開2006−116127号公報「脚部に取り付ける家具転倒防止金具」未審査請求によるみなし取下処分 特開2007−68687号公報「天井突張式の家具転倒防止具」未審査請求によるみなし取下処分 特開2008−62007号公報「壁と家具にカーテンレール状金具を取り付けた転倒防止付家具」未審査請求によるみなし取下処分 特開2014−83413号公報「スプリングプラス突っ張り棒」H26.10.7拒絶査定 特開2015−54112号公報「懸吊棹式の家具転倒防止用スタンド」未審査請求によるみなし取下処分 実開平61−72245号公報「家具転倒防止当具」権利消滅 実用新案登録第3028334号公報「突っ張り棒式の木製伸縮式家具転倒防止具」H11.6.19権利消滅 実用新案登録第3112009号公報「敷土台式の家具転倒防止台」H20.6.15権利消滅 実用新案登録第3126550号公報「壁接続式の耐震用転倒防止具の付いた家具」H21.10.11権利消滅
これ等の従来の転倒防止装置は、家具類と天井や壁との機械的接続手段を多く採用するため、接続手段には機械的な引っ張り強度、曲げ強度、接着強度、突っ張り強度などを必要とする複雑で高額な構造になる。
本発明は、家具類と天井や壁或いは床との間に機械的接続手段を全く採用することなく、家具類の背部にのみ簡単に取り付けるだけで、地震による家具類自体の振動転倒を抑制することができる簡単構造で安価に製作を可能にした家具類の転倒防止装置を提供する。
本発明の家具類の転倒防止装置は前記の課題を全て満足するものであり、その特徴とするところは次の(1)〜(3)の通りである。
(1)、家具の背部にスプリング機構を介して、滑り止め用の表面素材を配設した圧接パネルを接続し、前記スプリング機構は前記圧接パネルの表面素材を壁面に圧力を掛けることを可能にし、前記圧接パネルは前記表面素材を対面する壁面に平行に圧接可能にしたことを特徴とする家具類の転倒防止装置。
(2)、前記スプリング機構は、圧接パネルの表面素材を壁面に圧接させるものであり、コイルバネ機構、ピストンシリンダー機構、マグネット反発機構の何れか一つにすることを特徴とする前記(1)に記載の家具類の転倒防止装置。
(3)、前記圧接パネルの表面素材は、天然ゴム素材、人工ゴム素材、化学合成樹脂素材、エンボス加工平面素材、粘着性素材の何れか一つにしたことを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれか一つに記載の家具等の転倒防止装置。
本発明の家具等の転倒防止装置は、家具類と天井や壁との機械的接続手段を採用することなく、しかも天井や壁に対する一切の工事をすることなく、しかも家具類の高さに関係なく、家具類の背部に直接或いは取り付け板を介して取り付けて圧接パネルの表面素材を壁面に所定の圧力で圧接するだけで、地震による家具自体の縦振動、横振動等のあらゆる方向の振動を抑制することができる簡単構造で安価な製作を可能にした優れた作用効果を呈するものである。
また本発明の転倒防止装置は、地震が起きた際、家具類の上下動を抑制する作用効果は、前記表面素材の圧接する壁が和風壁、クロス壁、ベニヤ壁等の何れでも確実に得られる。
また圧接パネルの表面素材の圧接面を大きくすれば、重量体の冷蔵庫などもその背面に簡単な取り付け治具を介して容易に取り付けて、その転倒防止をなんなく可能にする。
また、前記圧接パネルの正面の圧接面形状を、弾性変形可能にした凹湾曲面や凹球面にするか、或いは前記圧接パネルの後面支持部材に回転軸を設け又はユニバーサルジョイントを設けて、圧接パネルを左右上下回動可能にして、前記圧接パネルの正面の全面が壁面に正常に圧接フィットさせることができる。
更に、前記家具類の下部板の前面側に家具類が動かないように滑り止め布を敷くと共に、転倒防止装置本体と家具類の上部に設けた当て材をワイヤーで連結することが可能である。
叉、壁材によっては滑り防止用の表面素材の機能が効かない場合がある。この場合は表面素材に粘着素材シートを用いることが考えられるが、粘着素材シートが経年劣化するので家具類を移動させるとき壁面を痛めるので家具類の引出が困難になる。このため転倒防止装置本体と圧接パネルを永久磁石を利用した連結・分離機構により接続して、圧接パネルや表面素材を交換可能にすることができる。
本発明の実施例1を示し、(1)は全体の側面説明図であり、(2)は(3)の矢視A−Aからの縦断面説明図であり、(3)は(2)の矢視B−Bから見た正面図である。 本発明の実施例2を示す縦断面説明図である。 本発明の実施例3を示す縦断面説明図である。 本発明の実施例4を示す縦断面説明図である。 本発明の実施例5を示す縦断面説明図である。 本発明の実施例6を示す縦断面説明図である。 本発明の実施例7を示す縦断面説明図である。
本発明を実施するための形態を以下の実施例により詳細に説明する。
図1(1)〜(3)において本発明の実施例1を説明する。
実施例1は、家具類Kの背部にコイルバネ機構10を介して、表面素材21を配設した圧接パネル20を接続し、前記圧接パネル20の前記表面素材21を家具類Kの背部に対面する壁面Wに平行に圧接可能にし、前記コイルバネ機構10は、前記圧接パネル20の前記表面素材21を対面する壁面Wに強い圧力で圧接して、前記圧接パネル20の表面素材21を摩擦係数の大きな天然ゴムにした家具類の転倒防止装置である。
前記圧接パネル20は、(3)に示すように表面形状を矩形にした硬質樹脂板製でその前部表面をフラット面又は少し凹湾曲面に形成し、前記天然ゴム素材21を前部全面と後部四縁に亘り張設してあり、後部中央を水平シャフト30の先部に接続固定具31を介して支持されている。
前記コイルバネ機構10は、前記水平シャフト30の後部を接続固定支持する前後可動部材11と、前記前後可動部材11を所定量前後移動可能に収容し後端部を取付台座12に固定したケース13と、前記ケース13内で前後可動部材11の後面に先端部を接続し前記取付台座12の底部座14周囲に後端部を接続した押し込みコイルバネ15とからなる。
これで家具類に取付前の前記コイルバネ機構10は、押し込みコイルバネ15からの押し込み力により前後可動部材11を前記ケース13の前端部のストパー位置に当接して前進動を停止されている。そして家具類に取付けて前記圧接パネル20の前記天然ゴム素材21を壁面Wに当接させるとその反発力により前記前後可動部材11が押し込みコイルバネ15に抗して後退するが、押し込みコイルバネ15の押し込み力が増大して、壁面Wへの前記天然ゴム素材21の接触圧が増大して、壁面Wの振動時に発生する前記天然ゴム素材21の摩擦力を大きくして、家具類に伝達する振動を抑制して家具類の転倒を防止するのである。
図2において本発明の実施例2を説明する。
実施例2は、家具類の背部にピストンシリンダー機構40を介して、表面素材51を配設した圧接パネル50を接続し、前記圧接パネル50の前記平面素材51を家具類Kの背部に対面する壁面に平行にして圧接可能にし、前記ピストンシリンダー機構40は、前記圧接パネル50の前記表面素材51を対面する壁面Wに大きな圧力で圧接する。前記圧接パネル50の表面素材51は摩擦係数が大きな人工ゴムにした家具類の転倒防止装置である。
前記圧接パネル50は、実施例1と同様の硬質樹脂板製にし、その前部表面をフラットに形成し、前記人工ゴム素材51を前部全面と後部四縁に亘り張設してあり、後部中央を水平シャフト60の先部に接続固定具61を介して支持されている。
前記ピストンシリンダー機構40は、前記水平シャフト60の後部に接続固定支持する前後可動ピストン41と、前記前後可動ピストン41を所定量前後移動可能に収容し後端部を取付台座42に固定し陽圧にした空気室43を有するシリンダー44とからなる。 前記空気室には図示していないがエアーバッグを収容してもよい。取付台座42は家具類Kに設置の補助板KHにネジ止めして固定してある
これで家具類に取付前のピストンシリンダー機構40は、空気室43からの反発力により前後可動ピストン41をシリンダー44内のストパー位置に当接して前進動を停止されている。家具類に取付けて前記圧接パネル50の前記人工ゴム素材51が壁面Wに当接すると前後可動ピストン41は空気室43からの反発力に抗して後退するが、空気室43内の圧力が増大して、壁面Wへの前記人工ゴム素材51の接触圧が増大して、壁面Wの振動時に発生する前記天然ゴム素材21の摩擦力を大きくして、家具類に伝達する振動を抑制して家具類の転倒を防止するのである。
図3において本発明の実施例3を説明する。
実施例3は、家具類Kの背部にマグネット反発機構70を介して、表面素材81を配設した圧接パネル80を接続し、前記圧接パネル80の前記平面素材81を家具類Kの背部に対面する壁面Wに平行にして圧接可能にし、前記マグネット反発機構70は、前記圧接パネル80の前記表面素材81を対面する壁面Wに強力な圧力で圧接し、前記圧接パネル80の表面素材81を摩擦係数の大きなエンボス加工樹脂素材にした家具類の転倒防止装置である。
前記圧接パネル80は、実施例1と同様の硬質樹脂板製でその前部表面をフラットに形成し、前記エンボス加工樹脂素材81を前部全面と後部四縁に亘り張設してあり、後部中央を水平シャフト90の先部に接続固定具91を介して支持されている。
前記マグネット反発機構70は、前記水平シャフト90の後部に磁極のS側を接続固定支持した可動マグネット71と、前記可動マグネット71と水平シャフト90を所定量前後移動可能に収容し後端部を取付台座72に固定したシリンダー73と、前記シリンダー73内の後部に位置固定し磁極のN側を前記可動マグネット71の磁極N側に対面させた反発マグネット74とからなる。取付台座42は家具類Kに設置の補助板KHにネジ止めして固定してある
これで家具類に取付前の前記可動マグネット71は、反発マグネット74の反発力によりシリンダー73内のストパー位置に当接して前進動を停止されている。家具類に取付けて前記圧接パネル80の前記エンボス加工樹脂素材81が壁面Wに当接すると反発マグネット74の反発力に抗して可動マグネット71が後退するが、反発マグネット74の反発力が増大して、壁面Wへの前記エンボス加工樹脂素材81の接触圧が増大して、壁面Wの振動時に発生する前記エンボス加工樹脂素材81の摩擦力を大きくして、家具類に伝達する振動を抑制して家具類の転倒を防止するのである。
図4に示すように、前記家具類K下部板K1面側に家具類K動かないように滑り止め布100と共に、転倒防止装置本体と家具類Kの上部板K2に取り付けた当て材101をワイヤー102で連結することが可能である。
実施例1に加えて、図5に示すように、壁材によっては滑り防止用の表面素材の機能が効かない場合がある。この場合は、表面素材に粘着素材シートを用いることが考えられるが、粘着素材シートが経年劣化するから家具類を移動させるとき壁面を痛めるので家具類を壁側から離脱することが困難になる。このため転倒防止装置本体と圧接パネル110を永久磁石111を利用した連結分離機構により接続して、圧接パネル110を或いは表面素材112を交換可能にすることができる。本例は、圧接パネル110と水平シャフト30を接続固定する接続固定具114の中央部に永久磁石111を固定し、圧接パネル110の少なくとも中央部を磁性材にしてこの裏面を磁着・離脱可能に永久磁石111に対面しておくものである。その他の構成部は図1の(2)に同一でありその詳細説明を省略する。
図6の例は、前記圧接パネル200の正面の全面が壁面に圧接フィットさせるため、前記圧接パネル200を弾性変形可能にし、その正面の圧接面形状を凹湾曲面や凹球面201にして表面素材202を張設することが可能である。その他の構成部は図1の(2)に同一でありその詳細説明を省略する。
図7の例は前記圧接パネルの正面の全面が壁面に圧接フィットさせる他の機構として、前記圧接パネルの後面を回転軸、回転ボールジョイント300を介して又はユニバーサルジョイントを介して支持し圧接パネル20を左右上下回動可能にすることが可能である。その他の構成部は図1の(2)に同一でありその詳細説明を省略する。
発明の産業上の利用
本発明は、地震への優れた防災作用効果を呈するため、一般家庭は勿論、家具類等の製造販売使用産業界に顕著に貢献すること多大なものがある。
K:家具類
W:壁面
10:コイルスプリング式スプリング機構
11:前後可動部材
12:取付台座
13:ケース
14:底部座
15:コイルスプリング
20:圧接パネル
21:表面素材
30:水平シャフト
31:接続固定具
40:ピストンシリンダー式スプリング機構
41:可動ピストン
42:取付台座
43:空気室
44:シリンダー
50:圧接パネル
51:表面素材
60:水平シャフト
61:接続固定具
70:マグネット吸着又は反撥式スプリング機構
71:可動マグネット
72:取付台座
73:シリンダー
74:反撥マグネット
80:圧接パネル
81:表面素材
90:水平シャフト
91:接続固定具

Claims (3)

  1. 家具の背部にスプリング機構を介して、滑り止め用の表面素材を配設した圧接パネルを接続し、前記スプリング機構は前記圧接パネルの表面素材を壁面に圧力を掛けることを可能にし、前記圧接パネルは前記表面素材を対面する壁面に平行に圧接可能にしたことを特徴とする家具類の転倒防止装置。
  2. 前記スプリング機構は、圧接パネルの平面素材を壁面に圧接させるものであり、押し込みコイル機構、ピストンシリンダー機構、マグネット反発機構の何れか一つにしたことを特徴とする請求項1に記載の家具類の転倒防止装置。
  3. 前記圧接パネルの表面素材は、摩擦係数が大きい(0.7以上)天然ゴム、人工ゴム平面素材、化学合成樹脂平面素材、エンボス加工平面素材、粘着性素材の何れか一つにしたことを特徴とする請求項1〜請求項2の何れか一つに記載の家具等の転倒防止装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113017263A (zh) * 2021-04-08 2021-06-25 王军 一种便于收纳建筑设计用图板架
CN113647748A (zh) * 2021-08-17 2021-11-16 陈红 一种基于大数据与人工智能的精准教学装置

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