JP3169260U - 上端開口式容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】収納容量を多くして底面部の周縁の内隅部の収納物を取り出し易くできるようにした上端開口式容器を提供する。【解決手段】筒状の胴部12aの下端に折返し部12bを有する胴部材12と、底面部13aの外周縁部に屈曲部13bを有する底部材13とを備え、胴部12aと折返し部12bとの間に屈曲部13bを挟み込んで互いに接合した接合部14を形成し、底面部13aが、内面から見て下方に凹状となるように接合部14の内径D1より小径の下面部13a−1と下面部から延びる壁面部13a−2を備え、壁面部13a−2の断面形状を下方から上方へ向かって行く程に外側へ向かって偏倚する傾斜状とした。【選択図】図1
Description
本考案は、上端が開口した上端開口式容器に関するものである。
特許文献1や特許文献2に記載の一般的な上端開口式容器1は、図6に示すように、筒状の胴部2aの下端を内側に折り返した折返し部2bを有する胴部材2と、底面部3aの外周縁部を下方に折り曲げた屈曲部3bを有する底部材3とを備え、胴部2aと折返し部3bとの間に屈曲部3bを挟み込んで加熱圧着して互いに接合した接合部4を形成し、上端1aを開口すると共に、底面部3aを下端1bより高くした上げ底にしている。
しかしながら、一般的な上端開口式容器1は、底面部3aを上げ底にした分だけ収納容量が少ない問題がある。また、一般的な上端開口式容器1は、底面部3aと胴部2aの挟角θ1が直角に近いため、底面部3aの周縁の内隅部の収納物が取り出し難く溜まり易い問題がある。
そこで、この問題解決のために、本考案は、収納容量を多くして底面部の周縁の内隅部の収納物を取り出し易くできるようにした上端開口式容器を提供することを目的とするものである。
収納容量を多くして底面部の周縁の内隅部の収納物を取り出し易くできるようにするために本考案が採用した手段は、筒状の胴部の下端を内側に折り返した折返し部を有する胴部材と、底面部の外周縁部を下方に折り曲げた屈曲部を有する底部材とを備え、胴部と折返し部との間に屈曲部を挟み込んで互いに接合した接合部を形成した上端開口式容器において、底面部が、内面から見て下方に凹状となるように接合部の内径より小径の下面部と下面部から延びる壁面部を備え、壁面部の断面形状を下方から上方へ向かって行く程に外側へ向かって偏倚する傾斜状としたことを特徴とする上端開口式容器である。
また、前記壁面部の断面形状を直線又は実質的に直線とみることができる曲線で延びる傾斜状とし、前記下面部と前記壁面部との挟角を、100乃至115°の範囲で選択することもある。
本考案に係る上端開口式容器は、底面部が、内面から見て下方に凹状となるように下面部と壁面部を備えているため、従来のものに比べて底面部を深くして収納容量を多くすることができる。また、壁面部の断面形状を下方から上方へ向かって行く程に外側へ向かって偏倚する傾斜状としあるため、底面部の周縁の内隅部に溜まる収納物を取り出し易くできる。
(第1の実施の形態)
図1に示す第1の実施の形態に係る上端開口式容器11は、背丈の低い容器であり、胴部材12と底部材13とから構成されている。胴部材12は、テーパー筒状の胴部12aと、胴部12aの下端を内側に折り返した環状の折返し部12bと、胴部12aの上端を外側にカールさせた環状のトップカール部12cとからなる。他方、底部材13は、底面部13aと、底面部13aの外周縁部を下方に折り曲げた環状の屈曲部13bとからなる。上端開口式容器11は、胴部材12の胴部12aと折返し部12bとの間に底部材13の屈曲部13bを挟み込んで互いに接合して接合部14(「糸じり部」と称することもある)を形成してある。上端開口式容器11は、上端11aをトップカール部12cで形成して開口させ、下端11bを接合部14で形成してテーブル等に載置できるようにしてある。
図1に示す第1の実施の形態に係る上端開口式容器11は、背丈の低い容器であり、胴部材12と底部材13とから構成されている。胴部材12は、テーパー筒状の胴部12aと、胴部12aの下端を内側に折り返した環状の折返し部12bと、胴部12aの上端を外側にカールさせた環状のトップカール部12cとからなる。他方、底部材13は、底面部13aと、底面部13aの外周縁部を下方に折り曲げた環状の屈曲部13bとからなる。上端開口式容器11は、胴部材12の胴部12aと折返し部12bとの間に底部材13の屈曲部13bを挟み込んで互いに接合して接合部14(「糸じり部」と称することもある)を形成してある。上端開口式容器11は、上端11aをトップカール部12cで形成して開口させ、下端11bを接合部14で形成してテーブル等に載置できるようにしてある。
本考案の上端開口式容器11の改良点は、底面部13aを内面から見て下方に凹状となるように形成し、接合部14の内径D1より小径の外径D2とした平面状の下面部13a−1と、下面部13a−1の周縁から上方へ延びて屈曲部13bへ至るテーパー状の壁面部13a−2を備え、壁面部13a−2の断面形状を下方から上方へ向かって行く程に外側へ向かって偏倚する傾斜状としたことである。本例の壁面部13a−2は、その断面形状を直線又は実質的に直線とみることができる緩やかな曲線で延びる傾斜状とし、下面部13a−1との挟角θ2を100乃至115°の範囲で選択して、図6に示す従来の容器1の底面部3aと胴部2aの挟角θ1(90〜95°)より大きくして、底面部13aの下面部13a−1と壁面部13a−2の間の内隅部13dに溜まる収納物を取り出し易くできるようにしてある。本考案の上端開口式容器11は、底面部13aを内面から見て下方に凹状となるように形成することで、従来のものに比べて下面部13a−1が低くなるように底面部13aを深くして収納容量を多くすることができるようになる。
前記底面部13aは、下面部13a−1に環状凸条部13cを形成して増強することもある。底面部13aの深さは、図1に示すように下面部13a−1が容器下端11bの高さ位置に達する態様と、図3に示すように下面部13a−1が容器下端11bの高さ位置より若干上方となる態様とがある。
本考案の上端開口式容器11は、壁面部13a−2を直線的に延びる傾斜状とすることで、壁面部13a−2と接合部14との間に、横断面が略三角形状からなる環状の空間部15が形成されることになる。
本考案の上端開口式容器11の胴部材12及び底部材13に使用する素材は、紙を主強度材とし、最内面に熱可塑性樹脂層を設けてある。主強度材となる紙は、胴部材12用として成形に最適な150〜300g/m2 の範囲のもが選択され、底部材13用として成形に最適な150〜200g/m2 の範囲のもが選択される。
前記最内面の熱可塑性樹脂層を形成する熱可塑性樹脂としては、内容物を保護できると共に、内容物が漏れ出ない耐水性や耐油性の機能、胴部材12の貼り合わせができる熱シール性の機能、胴部材12と底部材13を接着して接合部14を形成できる熱シール性の機能を有するものが選択される。例えば、ポリエチレン、ナイロン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリデン等の一層又は複数層からなり、層厚さとして15〜60μmの範囲が選択される。これらの熱可塑性樹脂は、押し出し加工、塗工・乾燥加工又はラミネート加工によって形成される。
本考案の上端開口式容器11の用途は、焼菓子、アイスクリーム、ヨーグルト等の固形物若しくは半固形用、又はスープ等の流動物用として有効である。
次に、上端開口式容器11の製造する方法について説明する。先ず、図2(A)に示す如く、展開した胴部用ブランク(図示略)をテーパー筒状に接合して胴部12aを形成すると共に、下端の折返し部12b及び上端のトップカール部12cを成形加工する。並行して、底部用ブランク(図示略)から底部材13の底面部13a及び屈曲部13bを成形加工する。次に、図2(B)に示す如く、胴部12aと折返し部12bとの間に屈曲部13bを挟み込んで互いに圧着接合(熱シール)して接合部14を形成する。最後に、図2(C)に示す如く、底部材13を上下のプレス型16,17でプレス加工して下面部13a−1、壁面部13a−2及び環状凸条部13cを形成した上端開口式容器11を完成させる。完成した上端開口式容器11の壁面部13a−2は、プレス加工により、壁面部13a−2の下端から上端に至る皺を生じさせることがある。
(第2の実施の形態)
図4に示す第2の実施の形態に係る上端開口式容器21は、平面形状を四隅部が湾曲する略四角形とした点が第1の実施の形態に係る平面形状を円形とした上端開口式容器11(図1参照)と大きく相違し、この相違点以外の構成は第1の実施の形態に係る上端開口式容器11と実質的に同一であり図1と同一の符号は同一の構成部材等を示している。
図4に示す第2の実施の形態に係る上端開口式容器21は、平面形状を四隅部が湾曲する略四角形とした点が第1の実施の形態に係る平面形状を円形とした上端開口式容器11(図1参照)と大きく相違し、この相違点以外の構成は第1の実施の形態に係る上端開口式容器11と実質的に同一であり図1と同一の符号は同一の構成部材等を示している。
上端開口式容器21は、本例では下面部13a−1を容器下端21bの高さ位置より若干上方としてあるが、下面部13a−1を容器下端21bの高さ位置に一致させる態様もある。
(第3の実施の形態)
図5に示す第2の実施の形態に係る上端開口式容器31は、背丈の高いカップ状とした点が第1の実施の形態に係る背丈の低い上端開口式容器11(図1参照)と大きく相違し、この相違点以外の構成は第1の実施の形態に係る上端開口式容器11と実質的に同一であり図1と同一の符号は同一の構成部材等を示している。
図5に示す第2の実施の形態に係る上端開口式容器31は、背丈の高いカップ状とした点が第1の実施の形態に係る背丈の低い上端開口式容器11(図1参照)と大きく相違し、この相違点以外の構成は第1の実施の形態に係る上端開口式容器11と実質的に同一であり図1と同一の符号は同一の構成部材等を示している。
上端開口式容器31は、本例では下面部13a−1を容器下端31bの高さ位置に一致させてあるが、下面部13a−1を容器下端31bの高さ位置より若干上方とする態様もある。
11(21,31)…上端開口式容器、11a…上端、11b(21b,31b)…下端、12…胴部材、12a…胴部、12b…折返し部、12c…トップカール部、13…底部材、13a…底面部、13a−1…下面部、13a−2…壁面部、13b…屈曲部、13c…環状突条部、13d…内隅部、14…接合部、15…環状の空間部、16…上のプレス型、17…下のプレス型、D1 …接合部14の内径、D2…下面部13a−1の外径
Claims (3)
- 筒状の胴部の下端を内側に折り返した折返し部を有する胴部材と、底面部の外周縁部を下方に折り曲げた屈曲部を有する底部材とを備え、胴部と折返し部との間に屈曲部を挟み込んで互いに接合した接合部を形成した上端開口式容器において、底面部が、内面から見て下方に凹状となるように接合部の内径より小径の下面部と下面部から延びる壁面部を備え、壁面部の断面形状を下方から上方へ向かって行く程に外側へ向かって偏倚する傾斜状としたことを特徴とする上端開口式容器。
- 前記壁面部の断面形状を直線又は実質的に直線とみることができる曲線で延びる傾斜状とした請求項1記載の上端開口式容器。
- 前記下面部と前記壁面部との挟角を、100乃至115°の範囲で選択した請求項2記載の上端開口式容器。
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WO2019188870A1 (ja) * | 2018-03-28 | 2019-10-03 | 日清食品ホールディングス株式会社 | 紙製容器の製造方法 |
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