JP3169240B2 - 自動車のステアリングホイール構造 - Google Patents
自動車のステアリングホイール構造Info
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- JP3169240B2 JP3169240B2 JP23009191A JP23009191A JP3169240B2 JP 3169240 B2 JP3169240 B2 JP 3169240B2 JP 23009191 A JP23009191 A JP 23009191A JP 23009191 A JP23009191 A JP 23009191A JP 3169240 B2 JP3169240 B2 JP 3169240B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車のステアリン
グホイール構造、より詳しく言えば、エアバッグモジュ
ールが装着された3本スポークタイプのステアリングホ
イールの構造に関する。
グホイール構造、より詳しく言えば、エアバッグモジュ
ールが装着された3本スポークタイプのステアリングホ
イールの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車のエアバッグ装置とし
て、少なくとも折り畳み状態のエアバッグ、通常、この
エアバッグに加えてガス発生器(インフレータ)及び発火
装置(イグナイタ)などの主要構成部品をケース内に収納
して一つの組立ユニット(エアバッグモジュール)を構成
し、このエアバッグモジュールをステアリングホイール
内に組み付けるようにしたものは、一般に良く知られて
いる。
て、少なくとも折り畳み状態のエアバッグ、通常、この
エアバッグに加えてガス発生器(インフレータ)及び発火
装置(イグナイタ)などの主要構成部品をケース内に収納
して一つの組立ユニット(エアバッグモジュール)を構成
し、このエアバッグモジュールをステアリングホイール
内に組み付けるようにしたものは、一般に良く知られて
いる。
【0003】しかしながら、かかるエアバッグモジュー
ルが組み付けられたステアリングホイールでは、車両が
正面衝突した場合、前動して来た乗員が展開したエアバ
ッグに衝突し、その衝突荷重がステアリングホイールに
作用した際には、乗員の上体に対するホイールリングの
傾斜角度が小さく鋭角的であり、かつ、乗員の上体には
前のめりになる方向の慣性力が作用する関係上、ステア
リングホイールは、その上部が前方へ下部が後方へ移動
する方向に変形する傾向がある。そして、ステアリング
ホイールがこのように変形した場合には、乗員との距離
が最も短いホイールリングの下端部が、乗員との間隔が
更に狭められるように変形することになり、エアバッグ
の衝撃吸収効果を十分に発揮させて乗員の特に胸部及び
腹部の保護性能の向上を図る上で好ましくないという難
点がある。
ルが組み付けられたステアリングホイールでは、車両が
正面衝突した場合、前動して来た乗員が展開したエアバ
ッグに衝突し、その衝突荷重がステアリングホイールに
作用した際には、乗員の上体に対するホイールリングの
傾斜角度が小さく鋭角的であり、かつ、乗員の上体には
前のめりになる方向の慣性力が作用する関係上、ステア
リングホイールは、その上部が前方へ下部が後方へ移動
する方向に変形する傾向がある。そして、ステアリング
ホイールがこのように変形した場合には、乗員との距離
が最も短いホイールリングの下端部が、乗員との間隔が
更に狭められるように変形することになり、エアバッグ
の衝撃吸収効果を十分に発揮させて乗員の特に胸部及び
腹部の保護性能の向上を図る上で好ましくないという難
点がある。
【0004】この問題について、例えば特開昭62−2
34762号公報では、ステアリングホイールをステア
リングシャフトに対して支持させる際して、その上半部
の支持剛性を下半部の支持剛性よりも高く設定すること
により、車体後方からの荷重が作用した場合に、ステア
リングホイールの下半部を上半部よりも前方に移動し易
くなるようにしたものが開示されている。
34762号公報では、ステアリングホイールをステア
リングシャフトに対して支持させる際して、その上半部
の支持剛性を下半部の支持剛性よりも高く設定すること
により、車体後方からの荷重が作用した場合に、ステア
リングホイールの下半部を上半部よりも前方に移動し易
くなるようにしたものが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、エアバッ
グの衝撃吸収効果を十分に発揮させる上で、ステアリン
グホイールを、車体後方からの荷重が作用した際に、そ
の下部が前方に向かって移動するように変形させること
が重要であるが、このような好ましい変形状態を得るこ
とは、なかなかに難しいという問題があった。特に、乗
員の手のワークスペースをより広く確保してステアリン
グホイールの操作性の向上を図る場合、通常の4本スポ
ークのステアリングホイールに代えて、3本スポークタ
イプのものが用いられるが、この3本スポークタイプの
ステアリングホイールでは、ホイール前方に配設された
メータの視認性を確保するためなどの理由により、スポ
ークは、通常、操舵中立状態における左右両側と下側と
に配置されており、ステアリングホイールの下側部分の
ほうが上側部分よりも剛性が高くなっている。このた
め、車体後方からの荷重が作用した場合に、ステアリン
グホイールの下側部分を上側部分よりも前方に移動し易
くなるように設定することが一般に難しく、車両衝突
時、乗員が展開したエアバッグに衝突した際に、ステア
リングホイールを、その下部が前方に向かって移動する
ように変形させ、エアバッグの衝撃吸収効果を十分に発
揮させる上でより好ましい変形状態を得ることが困難で
あった。
グの衝撃吸収効果を十分に発揮させる上で、ステアリン
グホイールを、車体後方からの荷重が作用した際に、そ
の下部が前方に向かって移動するように変形させること
が重要であるが、このような好ましい変形状態を得るこ
とは、なかなかに難しいという問題があった。特に、乗
員の手のワークスペースをより広く確保してステアリン
グホイールの操作性の向上を図る場合、通常の4本スポ
ークのステアリングホイールに代えて、3本スポークタ
イプのものが用いられるが、この3本スポークタイプの
ステアリングホイールでは、ホイール前方に配設された
メータの視認性を確保するためなどの理由により、スポ
ークは、通常、操舵中立状態における左右両側と下側と
に配置されており、ステアリングホイールの下側部分の
ほうが上側部分よりも剛性が高くなっている。このた
め、車体後方からの荷重が作用した場合に、ステアリン
グホイールの下側部分を上側部分よりも前方に移動し易
くなるように設定することが一般に難しく、車両衝突
時、乗員が展開したエアバッグに衝突した際に、ステア
リングホイールを、その下部が前方に向かって移動する
ように変形させ、エアバッグの衝撃吸収効果を十分に発
揮させる上でより好ましい変形状態を得ることが困難で
あった。
【0006】この発明は、上記問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、ステアリングホイール内
にエアバッグモジュールを配設してなる自動車のステア
リングホイール構造において、車両衝突時、前動してき
た乗員が展開したエアバッグを介してステアリングホイ
ールに衝突した際に、エアバッグの衝撃吸収効果を十分
に発揮させる上でより好ましい変形状態を得ることがで
きる構造とすることにある。
なされたもので、その目的は、ステアリングホイール内
にエアバッグモジュールを配設してなる自動車のステア
リングホイール構造において、車両衝突時、前動してき
た乗員が展開したエアバッグを介してステアリングホイ
ールに衝突した際に、エアバッグの衝撃吸収効果を十分
に発揮させる上でより好ましい変形状態を得ることがで
きる構造とすることにある。
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【課題を解決するための手段】このため、本願の第1の
発明は、環状のホイールリングと、該ホイールリング内
に位置するホイールハブと、該ホイールハブと上記ホイ
ールリングとを連結する複数のステアリングスポークと
を備え、これらステアリングスポークが、上記ホイール
ハブから操舵中立状態における左右方向に延びる上側の
ステアリングスポークと、上記ステアリングハブから操
舵中立状態における下方向に延びる下側のステアリング
スポークとで構成されてなるステアリングホイール内に
エアバッグモジュールが配設され、該エアバッグモジュ
ールは、その操舵中立状態における下部が上記下側のス
テアリングスポークに結合されると共にその操舵中立状
態における上部が上記上側のステアリングスポークに結
合されてなる自動車のステアリングホイール構造におい
て、操舵中立状態における下側のステアリングスポーク
とエアバッグモジュール下部とが所定の結合部材を介し
て結合され、その結合部は、車体後方からの荷重が操舵
中立状態におけるステアリングホイールの下部に作用し
た際における結合剛性が、操舵中立状態における上側の
ステアリングスポークとエアバッグモジュール上部との
結合部よりも低く設定されており、車体後方から所定値
以上の荷重が上記操舵中立状態におけるステアリングホ
イールの下部に作用した際に、上記操舵中立状態におけ
る下側のステアリングスポークは、エアバッグモジュー
ル下部との上記結合部材による結合部を含んで、その下
端側が車体前方側に移動する方向に変形するとともに、
エアバッグモジュール下部との上記結合部材による結合
が解除されるように設定されているようにしたものであ
る。
発明は、環状のホイールリングと、該ホイールリング内
に位置するホイールハブと、該ホイールハブと上記ホイ
ールリングとを連結する複数のステアリングスポークと
を備え、これらステアリングスポークが、上記ホイール
ハブから操舵中立状態における左右方向に延びる上側の
ステアリングスポークと、上記ステアリングハブから操
舵中立状態における下方向に延びる下側のステアリング
スポークとで構成されてなるステアリングホイール内に
エアバッグモジュールが配設され、該エアバッグモジュ
ールは、その操舵中立状態における下部が上記下側のス
テアリングスポークに結合されると共にその操舵中立状
態における上部が上記上側のステアリングスポークに結
合されてなる自動車のステアリングホイール構造におい
て、操舵中立状態における下側のステアリングスポーク
とエアバッグモジュール下部とが所定の結合部材を介し
て結合され、その結合部は、車体後方からの荷重が操舵
中立状態におけるステアリングホイールの下部に作用し
た際における結合剛性が、操舵中立状態における上側の
ステアリングスポークとエアバッグモジュール上部との
結合部よりも低く設定されており、車体後方から所定値
以上の荷重が上記操舵中立状態におけるステアリングホ
イールの下部に作用した際に、上記操舵中立状態におけ
る下側のステアリングスポークは、エアバッグモジュー
ル下部との上記結合部材による結合部を含んで、その下
端側が車体前方側に移動する方向に変形するとともに、
エアバッグモジュール下部との上記結合部材による結合
が解除されるように設定されているようにしたものであ
る。
【0011】また、本願の第2の発明は、上記第1の発
明において、上記操舵中立状態における下側のステアリ
ングスポークの固定部とエアバッグモジュール下部と
が、具体的には、上記下側のステアリングスポークのエ
アバッグモジュール取付面と略平行に組み付けられたボ
ルト部材で結合されており、車体後方から所定値以上の
荷重がステアリングホイールの操舵中立状態における下
部に作用した際には、上記下側のステアリングスポーク
の固定部が、エアバッグモジュール下部から離脱するよ
うに設定されていることを特徴としたものである。
明において、上記操舵中立状態における下側のステアリ
ングスポークの固定部とエアバッグモジュール下部と
が、具体的には、上記下側のステアリングスポークのエ
アバッグモジュール取付面と略平行に組み付けられたボ
ルト部材で結合されており、車体後方から所定値以上の
荷重がステアリングホイールの操舵中立状態における下
部に作用した際には、上記下側のステアリングスポーク
の固定部が、エアバッグモジュール下部から離脱するよ
うに設定されていることを特徴としたものである。
【0012】更に、本願の第3の発明は、上記第1の発
明において、上記操舵中立状態における下側のステアリ
ングスポークとエアバッグモジュール下部とが、具体的
にはピン部材で結合されており、車体後方から所定値以
上の荷重がステアリングホイールの操舵中立状態におけ
る下部に作用した際には、上記ピン部材が切断されるよ
うに設定されていることを特徴としたものである。
明において、上記操舵中立状態における下側のステアリ
ングスポークとエアバッグモジュール下部とが、具体的
にはピン部材で結合されており、車体後方から所定値以
上の荷重がステアリングホイールの操舵中立状態におけ
る下部に作用した際には、上記ピン部材が切断されるよ
うに設定されていることを特徴としたものである。
【0013】また、更に、本願の第4の発明は、上記第
1の発明において、上記操舵中立状態における下側のス
テアリングスポークとエアバッグモジュール下部とが、
具体的には、上記下側のステアリングスポークのエアバ
ッグモジュール取付面に直交して組み付けられた樹脂製
ボルト部材で結合されており、車体後方から所定値以上
の荷重がステアリングホイールの操舵中立状態における
下部に作用した際には、上記ボルト部材が伸延または切
断もしくは抜脱されるように設定されていることを特徴
としたものである。
1の発明において、上記操舵中立状態における下側のス
テアリングスポークとエアバッグモジュール下部とが、
具体的には、上記下側のステアリングスポークのエアバ
ッグモジュール取付面に直交して組み付けられた樹脂製
ボルト部材で結合されており、車体後方から所定値以上
の荷重がステアリングホイールの操舵中立状態における
下部に作用した際には、上記ボルト部材が伸延または切
断もしくは抜脱されるように設定されていることを特徴
としたものである。
【0014】また、更に、本願の第5の発明は、上記第
1の発明において、上記操舵中立状態における下側のス
テアリングスポークとエアバッグモジュール下部とが、
具体的には樹脂製グロメットで結合されており、車体後
方から所定値以上の荷重がステアリングホイールの操舵
中立状態における下部に作用した際には、上記グロメッ
トが、切断もしくは上記下側のステアリングスポーク及
びエアバッグモジュール下部のいずれか一方から離脱す
るように設定されていることを特徴としたものである。
1の発明において、上記操舵中立状態における下側のス
テアリングスポークとエアバッグモジュール下部とが、
具体的には樹脂製グロメットで結合されており、車体後
方から所定値以上の荷重がステアリングホイールの操舵
中立状態における下部に作用した際には、上記グロメッ
トが、切断もしくは上記下側のステアリングスポーク及
びエアバッグモジュール下部のいずれか一方から離脱す
るように設定されていることを特徴としたものである。
【0015】また、更に、本願の第6の発明は、上記第
1の発明において、上記操舵中立状態における下側のス
テアリングスポークとエアバッグモジュール下部とが、
具体的には圧縮状態の蛇腹状部材で結合されており、車
体後方から所定値以上の荷重がステアリングホイールの
操舵中立状態における下部に作用した際には、上記蛇腹
状部材が伸延もしくは切断されるように設定されている
ことを特徴としたものである。
1の発明において、上記操舵中立状態における下側のス
テアリングスポークとエアバッグモジュール下部とが、
具体的には圧縮状態の蛇腹状部材で結合されており、車
体後方から所定値以上の荷重がステアリングホイールの
操舵中立状態における下部に作用した際には、上記蛇腹
状部材が伸延もしくは切断されるように設定されている
ことを特徴としたものである。
【0016】また、更に、本願の第7の発明は、上記第
1乃至第6の発明において、上記ステアリングホイール
は、操舵中立状態において、左右両側と中央下側とにス
テアリングスポークを有する3本スポークタイプのもの
であることを特徴としたものである。
1乃至第6の発明において、上記ステアリングホイール
は、操舵中立状態において、左右両側と中央下側とにス
テアリングスポークを有する3本スポークタイプのもの
であることを特徴としたものである。
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【発明の効果】本願の第1の発明によれば、操舵中立状
態における下側のステアリングスポークとエアバッグモ
ジュール下部との結合部は、車体後方からの荷重がステ
アリングホイールの操舵中立状態における下部に作用し
た際における結合剛性が、操舵中立状態における上側の
ステアリングスポークとエアバッグモジュール上部との
結合部よりも低く設定されており、車体後方からの荷重
がステアリングホイールの操舵中立状態における下部に
作用した際には、上記下側のステアリングスポークは、
その下端側が車体前方側に移動する方向に変形し易くな
る。つまり、ステアリングホイールの操舵中立状態にお
ける下部は、ホイールリング下端部が車体前方側に移動
する方向に変形し易くなる。また、上記操舵中立状態に
おける下側のステアリングスポークとエアバッグモジュ
ール下部とは、所定の結合部材を介して結合され、この
結合部は、車体後方から所定値以上の荷重がステアリン
グホイールの操舵中立状態における下部に作用した際
に、車体前方側に移動する方向に変形するとともに、上
記結合部材による結合が解除されるように設定されてい
るので、上記下側のステアリングスポークは、その下端
側が車体前方側に移動する方向により一層変形し易くな
る。この結果、車両衝突時、前動してきた乗員が展開し
たエアバッグを介してステアリングホイールに衝突した
際には、エアバッグの衝撃吸収効果を十分に発揮させる
上でより好ましい変形状態を得ることができ、乗員の特
に胸部及び腹部の保護性能の向上を図ることができる。
態における下側のステアリングスポークとエアバッグモ
ジュール下部との結合部は、車体後方からの荷重がステ
アリングホイールの操舵中立状態における下部に作用し
た際における結合剛性が、操舵中立状態における上側の
ステアリングスポークとエアバッグモジュール上部との
結合部よりも低く設定されており、車体後方からの荷重
がステアリングホイールの操舵中立状態における下部に
作用した際には、上記下側のステアリングスポークは、
その下端側が車体前方側に移動する方向に変形し易くな
る。つまり、ステアリングホイールの操舵中立状態にお
ける下部は、ホイールリング下端部が車体前方側に移動
する方向に変形し易くなる。また、上記操舵中立状態に
おける下側のステアリングスポークとエアバッグモジュ
ール下部とは、所定の結合部材を介して結合され、この
結合部は、車体後方から所定値以上の荷重がステアリン
グホイールの操舵中立状態における下部に作用した際
に、車体前方側に移動する方向に変形するとともに、上
記結合部材による結合が解除されるように設定されてい
るので、上記下側のステアリングスポークは、その下端
側が車体前方側に移動する方向により一層変形し易くな
る。この結果、車両衝突時、前動してきた乗員が展開し
たエアバッグを介してステアリングホイールに衝突した
際には、エアバッグの衝撃吸収効果を十分に発揮させる
上でより好ましい変形状態を得ることができ、乗員の特
に胸部及び腹部の保護性能の向上を図ることができる。
【0021】また、本願の第2の発明によれば、上記第
1の発明において、上記操舵中立状態における下側のス
テアリングスポークの固定部とエアバッグモジュール下
部とは、具体的には、上記下側のステアリングスポーク
のエアバッグモジュール取付面と略平行に組み付けられ
たボルト部材で結合されており、車体後方から所定値以
上の荷重がステアリングホイールの操舵中立状態におけ
る下部に作用した際には、上記下側のステアリングスポ
ークの固定部がエアバッグモジュール下部から離脱する
ことによって両者の結合が解除される。すなわち、上記
下側のステアリングスポークは、その下端側が車体前方
側に移動する方向により一層変形し易くなり、上記第1
の発明と同様の効果を奏することができる。
1の発明において、上記操舵中立状態における下側のス
テアリングスポークの固定部とエアバッグモジュール下
部とは、具体的には、上記下側のステアリングスポーク
のエアバッグモジュール取付面と略平行に組み付けられ
たボルト部材で結合されており、車体後方から所定値以
上の荷重がステアリングホイールの操舵中立状態におけ
る下部に作用した際には、上記下側のステアリングスポ
ークの固定部がエアバッグモジュール下部から離脱する
ことによって両者の結合が解除される。すなわち、上記
下側のステアリングスポークは、その下端側が車体前方
側に移動する方向により一層変形し易くなり、上記第1
の発明と同様の効果を奏することができる。
【0022】更に、本願の第3の発明によれば、上記第
1の発明において、上記操舵中立状態における下側のス
テアリングスポークとエアバッグモジュール下部とは、
具体的にはピン部材で結合されており、車体後方から所
定値以上の荷重がステアリングホイールの操舵中立状態
における下部に作用した際には、上記ピン部材が切断さ
れることによって両者の結合が解除される。すなわち、
上記下側のステアリングスポークは、その下端側が車体
前方側に移動する方向により一層変形し易くなり、上記
第1の発明と同様の効果を奏することができる。
1の発明において、上記操舵中立状態における下側のス
テアリングスポークとエアバッグモジュール下部とは、
具体的にはピン部材で結合されており、車体後方から所
定値以上の荷重がステアリングホイールの操舵中立状態
における下部に作用した際には、上記ピン部材が切断さ
れることによって両者の結合が解除される。すなわち、
上記下側のステアリングスポークは、その下端側が車体
前方側に移動する方向により一層変形し易くなり、上記
第1の発明と同様の効果を奏することができる。
【0023】また、更に、本願の第4の発明によれば、
上記第1の発明において、上記操舵中立状態における下
側のステアリングスポークとエアバッグモジュール下部
とは、具体的には、上記ステアリングスポークのエアバ
ッグモジュール取付面に直交して組み付けられた樹脂製
ボルト部材で結合されており、車体後方から所定値以上
の荷重がステアリングホイールの操舵中立状態における
下部に作用した際には、上記ボルト部材が伸延または切
断もしくは抜脱されることにより、両者の結合が解除、
あるいは結合力が作用しなくなって実質的に結合が解除
される。すなわち、上記下側のステアリングスポーク
は、その下端側が車体前方側に移動する方向により一層
変形し易くなり、上記第1の発明と同様の効果を奏する
ことができる。
上記第1の発明において、上記操舵中立状態における下
側のステアリングスポークとエアバッグモジュール下部
とは、具体的には、上記ステアリングスポークのエアバ
ッグモジュール取付面に直交して組み付けられた樹脂製
ボルト部材で結合されており、車体後方から所定値以上
の荷重がステアリングホイールの操舵中立状態における
下部に作用した際には、上記ボルト部材が伸延または切
断もしくは抜脱されることにより、両者の結合が解除、
あるいは結合力が作用しなくなって実質的に結合が解除
される。すなわち、上記下側のステアリングスポーク
は、その下端側が車体前方側に移動する方向により一層
変形し易くなり、上記第1の発明と同様の効果を奏する
ことができる。
【0024】また、更に、本願の第5の発明によれば、
上記第1の発明において、上記操舵中立状態における下
側のステアリングスポークとエアバッグモジュール下部
とは、具体的には樹脂製グロメットで結合されており、
車体後方から所定値以上の荷重がステアリングホイール
の操舵中立状態における下部に作用した際には、上記グ
ロメットが、切断もしくは上記下側のステアリングスポ
ーク及びエアバッグモジュール下部のいずれか一方から
離脱することにより両者の結合が解除される。すなわ
ち、上記下側のステアリングスポークは、その下端側が
車体前方側に移動する方向により一層変形し易くなり、
上記第1の発明と同様の効果を奏することができる。
上記第1の発明において、上記操舵中立状態における下
側のステアリングスポークとエアバッグモジュール下部
とは、具体的には樹脂製グロメットで結合されており、
車体後方から所定値以上の荷重がステアリングホイール
の操舵中立状態における下部に作用した際には、上記グ
ロメットが、切断もしくは上記下側のステアリングスポ
ーク及びエアバッグモジュール下部のいずれか一方から
離脱することにより両者の結合が解除される。すなわ
ち、上記下側のステアリングスポークは、その下端側が
車体前方側に移動する方向により一層変形し易くなり、
上記第1の発明と同様の効果を奏することができる。
【0025】また、更に、本願の第6の発明によれば、
上記第1の発明において、上記操舵中立状態における下
側のステアリングスポークとエアバッグモジュール下部
とは、具体的には圧縮状態の蛇腹状部材で結合されてお
り、車体後方から所定値以上の荷重がステアリングホイ
ールの操舵中立状態における下部に作用した際には、上
記蛇腹状部材が伸延もしくは切断されることにより、両
者の結合が解除、あるいは結合力が作用しなくなって実
質的に結合が解除される。すなわち、上記下側のステア
リングスポークは、その下端側が車体前方側に移動する
方向により一層変形し易くなり、上記第1の発明と同様
の効果を奏することができる。
上記第1の発明において、上記操舵中立状態における下
側のステアリングスポークとエアバッグモジュール下部
とは、具体的には圧縮状態の蛇腹状部材で結合されてお
り、車体後方から所定値以上の荷重がステアリングホイ
ールの操舵中立状態における下部に作用した際には、上
記蛇腹状部材が伸延もしくは切断されることにより、両
者の結合が解除、あるいは結合力が作用しなくなって実
質的に結合が解除される。すなわち、上記下側のステア
リングスポークは、その下端側が車体前方側に移動する
方向により一層変形し易くなり、上記第1の発明と同様
の効果を奏することができる。
【0026】また、更に、本願の第7の発明によれば、
上記第1乃至第6の発明において、ステアリングホイー
ルを3本スポークタイプのものとしたので、従来、ステ
アリングホイールの操舵中立状態における下側部分のほ
うが上側部分よりも剛性が高くなっていた3本スポーク
タイプのステアリングホイールにおいて、上記第1乃至
第6の発明と同様の効果を奏することができ、車両衝突
時、前動してきた乗員が展開したエアバッグを介してス
テアリングホイールに衝突した際には、該ステアリング
ホイールを、エアバッグの衝撃吸収効果を十分に発揮さ
せる上でより好ましい変形状態に変形させ、乗員の特に
胸部及び腹部の保護性能の向上を図ることができる。
上記第1乃至第6の発明において、ステアリングホイー
ルを3本スポークタイプのものとしたので、従来、ステ
アリングホイールの操舵中立状態における下側部分のほ
うが上側部分よりも剛性が高くなっていた3本スポーク
タイプのステアリングホイールにおいて、上記第1乃至
第6の発明と同様の効果を奏することができ、車両衝突
時、前動してきた乗員が展開したエアバッグを介してス
テアリングホイールに衝突した際には、該ステアリング
ホイールを、エアバッグの衝撃吸収効果を十分に発揮さ
せる上でより好ましい変形状態に変形させ、乗員の特に
胸部及び腹部の保護性能の向上を図ることができる。
【0027】
【実施例】以下、この発明の実施例を、3本スポークタ
イプのステアリングホイールに適用した場合について、
添付図面を参照しながら詳細に説明する。図6に示すよ
うに、本実施例に係るステアリングホイール1は、操舵
中立状態における左右両側及び下側中央に配置された3
本のステアリングスポーク3,4及び5でホイールリン
グ2を支持するようにした3本スポークタイプのもの
で、その略中央部分には、図1に詳しく示すように、折
り畳まれたエアバッグ11と、該エアバッグ11の乗員
側を展開可能に覆うバッグカバー15とを備えたエアバ
ッグモジュール10が配設されている。
イプのステアリングホイールに適用した場合について、
添付図面を参照しながら詳細に説明する。図6に示すよ
うに、本実施例に係るステアリングホイール1は、操舵
中立状態における左右両側及び下側中央に配置された3
本のステアリングスポーク3,4及び5でホイールリン
グ2を支持するようにした3本スポークタイプのもの
で、その略中央部分には、図1に詳しく示すように、折
り畳まれたエアバッグ11と、該エアバッグ11の乗員
側を展開可能に覆うバッグカバー15とを備えたエアバ
ッグモジュール10が配設されている。
【0028】該エアバッグモジュール10は、より好ま
しくは、上記エアバッグ11の他に、該エアバッグ11
内にガスを供給して膨張させるインフレータ12(ガス
発生器)と、該インフレータ12内のガス発生剤を反応
せしめるイグナイタ13(発火装置)とを備え、これらエ
アバッグ11、インフレータ12及びイグナイタ13な
ど、エアバッグ装置の主要構成部品をベースプレート1
4に対して固定するとともに、その乗員側をバッグカバ
ー15で覆うことによって一つの組立ユニットを構成し
たものある。尚、上記エアバッグモジュール10は、従
来から良く知られているものと同様のものであるので、
その内部構造及び作動についての詳細な説明は省略す
る。
しくは、上記エアバッグ11の他に、該エアバッグ11
内にガスを供給して膨張させるインフレータ12(ガス
発生器)と、該インフレータ12内のガス発生剤を反応
せしめるイグナイタ13(発火装置)とを備え、これらエ
アバッグ11、インフレータ12及びイグナイタ13な
ど、エアバッグ装置の主要構成部品をベースプレート1
4に対して固定するとともに、その乗員側をバッグカバ
ー15で覆うことによって一つの組立ユニットを構成し
たものある。尚、上記エアバッグモジュール10は、従
来から良く知られているものと同様のものであるので、
その内部構造及び作動についての詳細な説明は省略す
る。
【0029】上記ステアリングホイール1は、環状のホ
イールリング2と略平板状のホイールハブ6とを備え、
該ホイールハブ6は、その背面側を覆うロアカバー8を
挿通して延びるステアリングシャフト9の頭部に一体的
に締結固定されている。また、図2に示すように、上記
ホイールハブ6と上記ホイールリング2の芯金22と
は、ステアリングスポーク3,4,5の芯金23,24,2
5で連結され、これらスポーク芯金23,24,25とホ
イールリング芯金22とホイールハブ6とは、例えばア
ルミダイカストにより一体に形成されており、上記ホイ
ールハブ6の上面側には、多数の補強リブ6rが設けら
れている。一方、上記スポーク芯金23,24,25につ
いても、例えば中央下側のスポーク芯金25を例にとっ
て説明すれば、図3及び図4に示すように、裏面側に補
強リブ25r,25sが形成されている。尚、上記スポー
ク芯金25の外側部分は、上記ホイールリング芯金22
を覆う例えば合成樹脂製のホイールカバー7と一体に形
成されたスポークカバー5bで覆われている。
イールリング2と略平板状のホイールハブ6とを備え、
該ホイールハブ6は、その背面側を覆うロアカバー8を
挿通して延びるステアリングシャフト9の頭部に一体的
に締結固定されている。また、図2に示すように、上記
ホイールハブ6と上記ホイールリング2の芯金22と
は、ステアリングスポーク3,4,5の芯金23,24,2
5で連結され、これらスポーク芯金23,24,25とホ
イールリング芯金22とホイールハブ6とは、例えばア
ルミダイカストにより一体に形成されており、上記ホイ
ールハブ6の上面側には、多数の補強リブ6rが設けら
れている。一方、上記スポーク芯金23,24,25につ
いても、例えば中央下側のスポーク芯金25を例にとっ
て説明すれば、図3及び図4に示すように、裏面側に補
強リブ25r,25sが形成されている。尚、上記スポー
ク芯金25の外側部分は、上記ホイールリング芯金22
を覆う例えば合成樹脂製のホイールカバー7と一体に形
成されたスポークカバー5bで覆われている。
【0030】上記中央下側のスポーク芯金25の途中部
には、エアバッグモジュール10を取り付けるためのボ
ルト挿通穴25hが設けられ、上記エアバッグモジュー
ル10は、その下部が、ベースプレート14に連結され
た取付ブラケット16を介して、ボルト部材17b及び
ナット部材17nにより上記スポーク芯金25の途中部
に締結固定されている。尚、左右のスポーク芯金23及
び24の途中部にも、エアバッグモジュール取付用のボ
ルト挿通穴23h及び24hが設けられている。また、左
右のスポーク芯金23,24の下側には、ブラケット固
定部23a及び24aがそれぞれ突設されており、ステア
リングホイール1内に例えばスイッチ類を配設する場合
などには、スイッチ類の取付ブラケット(不図示)を、上
記固定部23a又は24aと、中央下側のスポーク芯金2
5の左右両側に設けられた固定部25aとの間に掛け渡
し、その両端を固定することができるようになってい
る。
には、エアバッグモジュール10を取り付けるためのボ
ルト挿通穴25hが設けられ、上記エアバッグモジュー
ル10は、その下部が、ベースプレート14に連結され
た取付ブラケット16を介して、ボルト部材17b及び
ナット部材17nにより上記スポーク芯金25の途中部
に締結固定されている。尚、左右のスポーク芯金23及
び24の途中部にも、エアバッグモジュール取付用のボ
ルト挿通穴23h及び24hが設けられている。また、左
右のスポーク芯金23,24の下側には、ブラケット固
定部23a及び24aがそれぞれ突設されており、ステア
リングホイール1内に例えばスイッチ類を配設する場合
などには、スイッチ類の取付ブラケット(不図示)を、上
記固定部23a又は24aと、中央下側のスポーク芯金2
5の左右両側に設けられた固定部25aとの間に掛け渡
し、その両端を固定することができるようになってい
る。
【0031】本実施例では、上記中央下側のスポーク芯
金25について、上記ボルト挿通穴25hよりも下側の
裏面に、該スポーク芯金25の剛性低下部としての溝部
30が設けられており、ステアリングホイール1の下部
に車体後方からの荷重が作用した際には、中央下側のス
テアリングスポーク25は、上記溝部30よりも下側部
分が車体前方に向かって曲折変形し易くなっている。
金25について、上記ボルト挿通穴25hよりも下側の
裏面に、該スポーク芯金25の剛性低下部としての溝部
30が設けられており、ステアリングホイール1の下部
に車体後方からの荷重が作用した際には、中央下側のス
テアリングスポーク25は、上記溝部30よりも下側部
分が車体前方に向かって曲折変形し易くなっている。
【0032】以上の構成において、車両衝突時、エアバ
ッグ装置が作動してエアバッグ11内にガスが供給され
ると、該エアバッグ11の膨張により、バッグカバー1
5は、その裏面側に設けられた溝部15aに沿って破断
しながら開かれ、エアバッグ11が乗員側に向かって展
開する。そして、図5に示すように、前動してきた乗員
Mが、この展開したエアバッグ11に衝突し、その衝突
荷重がステアリングホイール1に作用した際には、中央
下側のステアリングスポーク25が上記溝部30で前方
に曲折変形することにより、ステアリングホイール1の
下部は、ホイールリング2の下端部が前方に移動する方
向に変形するようになっている。
ッグ装置が作動してエアバッグ11内にガスが供給され
ると、該エアバッグ11の膨張により、バッグカバー1
5は、その裏面側に設けられた溝部15aに沿って破断
しながら開かれ、エアバッグ11が乗員側に向かって展
開する。そして、図5に示すように、前動してきた乗員
Mが、この展開したエアバッグ11に衝突し、その衝突
荷重がステアリングホイール1に作用した際には、中央
下側のステアリングスポーク25が上記溝部30で前方
に曲折変形することにより、ステアリングホイール1の
下部は、ホイールリング2の下端部が前方に移動する方
向に変形するようになっている。
【0033】すなわち、上記ステアリングホイール1
は、ホイールリングの下端部が、乗員との間隔が広げら
れるように変形することになり、エアバッグの衝撃吸収
効果を十分に発揮させる上でより好ましい変形状態を得
ることができ、乗員の特に胸部及び腹部の保護性能を向
上させることができるのである。
は、ホイールリングの下端部が、乗員との間隔が広げら
れるように変形することになり、エアバッグの衝撃吸収
効果を十分に発揮させる上でより好ましい変形状態を得
ることができ、乗員の特に胸部及び腹部の保護性能を向
上させることができるのである。
【0034】尚、上記実施例(以下、これを第1実施例
と言う)は、ステアリングホイール1の下部に後方荷重
が作用した際に、ホイールリング2の下端部が前方へ移
動する方向にステアリングホイール1を変形させるべ
く、操舵中立状態における中央下側のステアリングスポ
ーク5(スポーク芯金25)のエアバッグモジュール取付
部よりも下側に剛性低下部(溝部30)を設けたものであ
ったが、この代わりに、中央下側のステアリングスポー
クとエアバッグモジュール下部との結合部を、ステアリ
ングスポークの下部に後方荷重が作用した際における結
合剛性が、上側のステアリングスポークとエアバッグモ
ジュール上部との結合部よりも低く設定することによ
り、具体的には、所定値以上の後方荷重がステアリング
ホイール下部に作用した際には、上記中央下側のステア
リングスポークとエアバッグモジュール下部との結合が
解除、または、結合力が作用しなくなることによって実
質的に両者の結合が解除されるように設定することによ
り、上記第1実施例と同様の効果を奏することができ
る。
と言う)は、ステアリングホイール1の下部に後方荷重
が作用した際に、ホイールリング2の下端部が前方へ移
動する方向にステアリングホイール1を変形させるべ
く、操舵中立状態における中央下側のステアリングスポ
ーク5(スポーク芯金25)のエアバッグモジュール取付
部よりも下側に剛性低下部(溝部30)を設けたものであ
ったが、この代わりに、中央下側のステアリングスポー
クとエアバッグモジュール下部との結合部を、ステアリ
ングスポークの下部に後方荷重が作用した際における結
合剛性が、上側のステアリングスポークとエアバッグモ
ジュール上部との結合部よりも低く設定することによ
り、具体的には、所定値以上の後方荷重がステアリング
ホイール下部に作用した際には、上記中央下側のステア
リングスポークとエアバッグモジュール下部との結合が
解除、または、結合力が作用しなくなることによって実
質的に両者の結合が解除されるように設定することによ
り、上記第1実施例と同様の効果を奏することができ
る。
【0035】以下、本発明の他の実施例について説明す
る。尚、以下の説明において、第1実施例の場合と同じ
ものには同一の符号を付し、それ以上の説明は省略す
る。図7及び図8は、本発明の第2実施例に係るエアバ
ッグモジュール10と、操舵中立状態における中央下側
スポークのスポーク芯金31及び左右の上側スポークの
スポーク芯金32(図7及び図8において右側のみ図示)
との結合構造を示す斜視図であるが、これらの図に示す
ように、上記エアバッグモジュール10の背面側には、
該モジュール10を上記下側スポーク芯金31及び上側
スポーク芯金32に対して固定するために、下側リテー
ナ33及び左右の上側リテーナ34(右側のみ図示)が接
合されている。
る。尚、以下の説明において、第1実施例の場合と同じ
ものには同一の符号を付し、それ以上の説明は省略す
る。図7及び図8は、本発明の第2実施例に係るエアバ
ッグモジュール10と、操舵中立状態における中央下側
スポークのスポーク芯金31及び左右の上側スポークの
スポーク芯金32(図7及び図8において右側のみ図示)
との結合構造を示す斜視図であるが、これらの図に示す
ように、上記エアバッグモジュール10の背面側には、
該モジュール10を上記下側スポーク芯金31及び上側
スポーク芯金32に対して固定するために、下側リテー
ナ33及び左右の上側リテーナ34(右側のみ図示)が接
合されている。
【0036】これらリテーナ33,34は、ともに全体
として略L字形に曲折加工され、その上端側はエアバッ
グモジュール10のベースプレート14に対して、例え
ばリベット等により強固に接合されている。上記上側リ
テーナ34の下部平坦部にはボルト穴34hが設けられ
る一方、下側リテーナ33の下部には左右の縦壁33a
が形成され、該縦壁33a,33aにボルト穴33hがそれ
ぞれ設けられている。
として略L字形に曲折加工され、その上端側はエアバッ
グモジュール10のベースプレート14に対して、例え
ばリベット等により強固に接合されている。上記上側リ
テーナ34の下部平坦部にはボルト穴34hが設けられ
る一方、下側リテーナ33の下部には左右の縦壁33a
が形成され、該縦壁33a,33aにボルト穴33hがそれ
ぞれ設けられている。
【0037】また、下側スポーク芯金31には、上記下
側リテーナ33を固定するために左右の縦壁35で構成
された固定部が設けられており、該固定部(縦壁35,3
5)には、車体後方に向かって開口する切欠部35jがそ
れぞれ形成されている。上記左右の固定部35,35の
内側の間隔は、下側リテーナ33の縦壁33a,33aの
外側の間隔と等しいか、またはごく僅かだけ大きく設定
され、上記固定部35,35間に下側リテーナ33の縦
壁33a,33aをスライドさせながら挿入することがで
きるようになっている。
側リテーナ33を固定するために左右の縦壁35で構成
された固定部が設けられており、該固定部(縦壁35,3
5)には、車体後方に向かって開口する切欠部35jがそ
れぞれ形成されている。上記左右の固定部35,35の
内側の間隔は、下側リテーナ33の縦壁33a,33aの
外側の間隔と等しいか、またはごく僅かだけ大きく設定
され、上記固定部35,35間に下側リテーナ33の縦
壁33a,33aをスライドさせながら挿入することがで
きるようになっている。
【0038】そして、上記下側リテーナ33の左右の縦
壁33aを、下側スポーク芯金31の固定部縦壁35,3
5の間に挿入し、下側リテーナ33の平坦部裏面側を下
側スポーク芯金31のエアバッグモジュール取付面31
aに密着させた状態で、結合用ボルト36bを、上記左右
の固定部35の各切欠部35jおよび下側リテーナ33
側の左右の縦壁33aに設けられた各ボルト穴33hに挿
通させた上で、ナット36nを螺合させて締め付ける。
一方、上側リテーナ34は、その下部平坦部を上側スポ
ーク芯金32のエアバッグモジュール取付面32aに密
着させた上で、ボルト穴32h,34hを挿通した結合用
ボルト37bとナット37nとで強固に締め付けられる。
壁33aを、下側スポーク芯金31の固定部縦壁35,3
5の間に挿入し、下側リテーナ33の平坦部裏面側を下
側スポーク芯金31のエアバッグモジュール取付面31
aに密着させた状態で、結合用ボルト36bを、上記左右
の固定部35の各切欠部35jおよび下側リテーナ33
側の左右の縦壁33aに設けられた各ボルト穴33hに挿
通させた上で、ナット36nを螺合させて締め付ける。
一方、上側リテーナ34は、その下部平坦部を上側スポ
ーク芯金32のエアバッグモジュール取付面32aに密
着させた上で、ボルト穴32h,34hを挿通した結合用
ボルト37bとナット37nとで強固に締め付けられる。
【0039】すなわち、上側スポーク芯金32と上側リ
テーナ34とは、上側スポーク芯金32のエアバッグモ
ジュール取付面32aに直交して組み付けられたボルト
37bで結合される一方、下側スポーク芯金31と下側
リテーナ33とは、下側スポーク芯金31のエアバッグ
モジュール取付面31aに平行に組み付けられたボルト
36bで結合されている。
テーナ34とは、上側スポーク芯金32のエアバッグモ
ジュール取付面32aに直交して組み付けられたボルト
37bで結合される一方、下側スポーク芯金31と下側
リテーナ33とは、下側スポーク芯金31のエアバッグ
モジュール取付面31aに平行に組み付けられたボルト
36bで結合されている。
【0040】以上のようにエアバッグモジュール10を
ステアリングスポーク(スポーク芯金33,32及び3
1)に固定した状態で、車両衝突時、エアバッグ装置が
作動してエアバッグ11内にガスが供給された場合、該
エアバッグ展開時におけるガス発生剤の爆発反力および
エアバッグ11の膨張反力は、左右の上側スポーク芯金
32との結合部および下側スポーク芯金31との結合部
において、リテーナ34,34及び33をスポーク(スポ
ーク芯金32,32及び31)のエアバッグモジュール取
付面32a,32a及び31aに対して押し付けるように作
用するので、各スポーク芯金32,32及び31で確実
に受け止められ、エアバッグ11は、第1実施例におけ
る場合と同様に、その展開方向が一定に維持された状態
で乗員M側に向かって展開される。
ステアリングスポーク(スポーク芯金33,32及び3
1)に固定した状態で、車両衝突時、エアバッグ装置が
作動してエアバッグ11内にガスが供給された場合、該
エアバッグ展開時におけるガス発生剤の爆発反力および
エアバッグ11の膨張反力は、左右の上側スポーク芯金
32との結合部および下側スポーク芯金31との結合部
において、リテーナ34,34及び33をスポーク(スポ
ーク芯金32,32及び31)のエアバッグモジュール取
付面32a,32a及び31aに対して押し付けるように作
用するので、各スポーク芯金32,32及び31で確実
に受け止められ、エアバッグ11は、第1実施例におけ
る場合と同様に、その展開方向が一定に維持された状態
で乗員M側に向かって展開される。
【0041】そして、前動してきた乗員Mが、この展開
したエアバッグ11を介してステアリングホイール下部
に衝突し、ボルト36bとナット36nとで締付状態にあ
る下側リテーナ33の縦壁33a,33aとスポーク芯金
31の固定部35,35との間の摩擦力を越える衝突荷
重Fが下側ステアリングスポークに作用した際には、該
下側スポーク芯金31とエアバッグモジュール10の下
部との結合部において、スポーク芯金31の固定部3
5,35と下側リテーナ33の縦壁33a,33a並びに結
合用ボルト36b及びナット36nとの間でスライド動作
が生じる。尚、このとき、上側スポーク芯金32と上側
リテーナ34とは、上側スポーク芯金32のエアバッグ
モジュール取付面32aに直交して組み付けられたボル
ト37bで強固に結合されているので、エアバッグモジ
ュール10が不用意に変位することはなく、また下側リ
テーナ33は一定の剛性を有しているので、変形あるい
は変位することなく元の組付位置に保持される。
したエアバッグ11を介してステアリングホイール下部
に衝突し、ボルト36bとナット36nとで締付状態にあ
る下側リテーナ33の縦壁33a,33aとスポーク芯金
31の固定部35,35との間の摩擦力を越える衝突荷
重Fが下側ステアリングスポークに作用した際には、該
下側スポーク芯金31とエアバッグモジュール10の下
部との結合部において、スポーク芯金31の固定部3
5,35と下側リテーナ33の縦壁33a,33a並びに結
合用ボルト36b及びナット36nとの間でスライド動作
が生じる。尚、このとき、上側スポーク芯金32と上側
リテーナ34とは、上側スポーク芯金32のエアバッグ
モジュール取付面32aに直交して組み付けられたボル
ト37bで強固に結合されているので、エアバッグモジ
ュール10が不用意に変位することはなく、また下側リ
テーナ33は一定の剛性を有しているので、変形あるい
は変位することなく元の組付位置に保持される。
【0042】そして、図9に示すように、上記ボルト3
6bが上記固定部35,35に対して相対的に後方移動し
て切欠部35j,35jから離脱することにより、下側ス
ポーク芯金31の固定部35,35がエアバッグモジュ
ール10の下部から離脱して両者間の結合が解除され、
上記中央下側のスポーク芯金31が、その下端部が車体
前方側に移動する方向に変形させられる。
6bが上記固定部35,35に対して相対的に後方移動し
て切欠部35j,35jから離脱することにより、下側ス
ポーク芯金31の固定部35,35がエアバッグモジュ
ール10の下部から離脱して両者間の結合が解除され、
上記中央下側のスポーク芯金31が、その下端部が車体
前方側に移動する方向に変形させられる。
【0043】その結果、ステアリングホイールは、第1
実施例の場合と同様に、ホイールリングの下端部が、乗
員との間隔が広げられるように変形することになり、エ
アバッグの衝撃吸収効果を十分に発揮させる上でより好
ましい変形状態を得ることができ、乗員の特に胸部及び
腹部の保護性能を向上させることができるのである。
実施例の場合と同様に、ホイールリングの下端部が、乗
員との間隔が広げられるように変形することになり、エ
アバッグの衝撃吸収効果を十分に発揮させる上でより好
ましい変形状態を得ることができ、乗員の特に胸部及び
腹部の保護性能を向上させることができるのである。
【0044】尚、上記第2実施例の場合、スポーク芯金
31の固定部35,35と下側リテーナ33の縦壁33
a,33a並びに結合用ボルト36b及びナット36nとの
間などに適宜コーティング処理を施して相互間の摩擦係
数を変更することにより、エアバッグモジュール10の
下部と下側スポーク(スポーク芯金31)との結合が解除
される際の荷重を適宜設定することができる。
31の固定部35,35と下側リテーナ33の縦壁33
a,33a並びに結合用ボルト36b及びナット36nとの
間などに適宜コーティング処理を施して相互間の摩擦係
数を変更することにより、エアバッグモジュール10の
下部と下側スポーク(スポーク芯金31)との結合が解除
される際の荷重を適宜設定することができる。
【0045】次に、本発明の第3実施例について説明す
る。図10及び図11に示すように、上記第2実施例に
おけるものと外形形状が略同一に形成された下側リテー
ナ43の左右縦壁43aには、結合ピン46を圧入させ
るピン穴43hが設けられ、一方、下側スポーク芯金4
1の縦壁状の左右固定部45にも上記結合ピン46を嵌
合または圧入させるピン穴45hがそれぞれ設けられて
いる。
る。図10及び図11に示すように、上記第2実施例に
おけるものと外形形状が略同一に形成された下側リテー
ナ43の左右縦壁43aには、結合ピン46を圧入させ
るピン穴43hが設けられ、一方、下側スポーク芯金4
1の縦壁状の左右固定部45にも上記結合ピン46を嵌
合または圧入させるピン穴45hがそれぞれ設けられて
いる。
【0046】そして、上記下側リテーナ43の左右の縦
壁43aを、下側スポーク芯金41の固定部縦壁45,4
5の間に挿入し、下側リテーナ43の平坦部裏面側を下
側スポーク芯金41のエアバッグモジュール取付面41
aに密着させた状態で、結合ピン46,46を、各固定部
45のピン穴45hを通して各縦壁43のピン穴43hに
圧入させる。尚、この場合、上記結合ピン46,46を
樹脂製としてピン穴42h,44h内にモールド成形する
ようにしても良い。一方、上側リテーナ44は、その下
部平坦部を上側スポーク芯金42のエアバッグモジュー
ル取付面42aに密着させた上で、ボルト穴42h,44h
を挿通した固定ボルト47bとナット47nとで強固に締
め付けられる。
壁43aを、下側スポーク芯金41の固定部縦壁45,4
5の間に挿入し、下側リテーナ43の平坦部裏面側を下
側スポーク芯金41のエアバッグモジュール取付面41
aに密着させた状態で、結合ピン46,46を、各固定部
45のピン穴45hを通して各縦壁43のピン穴43hに
圧入させる。尚、この場合、上記結合ピン46,46を
樹脂製としてピン穴42h,44h内にモールド成形する
ようにしても良い。一方、上側リテーナ44は、その下
部平坦部を上側スポーク芯金42のエアバッグモジュー
ル取付面42aに密着させた上で、ボルト穴42h,44h
を挿通した固定ボルト47bとナット47nとで強固に締
め付けられる。
【0047】本実施例の場合、車両衝突時、前動してき
た乗員Mが展開したエアバッグ11を介してステアリン
グホイール下部に衝突し、結合ピン46,46の剪断強
さを越える衝突荷重Fが下側ステアリングスポーク41
に作用した際には、図12に示すように、結合ピン4
6,46が切断されて下側スポーク芯金41の固定部4
5,45がエアバッグモジュール10の下部から離脱
し、上記中央下側のスポーク芯金41が、その下端部が
車体前方側に移動する方向に変形させられる結果、ステ
アリングホイールが、上記各実施例の場合と同様に、ホ
イールリングの下端部が、乗員との間隔が広げられるよ
うに変形することになり、エアバッグの衝撃吸収効果を
十分に発揮させる上でより好ましい変形状態を得ること
ができる。
た乗員Mが展開したエアバッグ11を介してステアリン
グホイール下部に衝突し、結合ピン46,46の剪断強
さを越える衝突荷重Fが下側ステアリングスポーク41
に作用した際には、図12に示すように、結合ピン4
6,46が切断されて下側スポーク芯金41の固定部4
5,45がエアバッグモジュール10の下部から離脱
し、上記中央下側のスポーク芯金41が、その下端部が
車体前方側に移動する方向に変形させられる結果、ステ
アリングホイールが、上記各実施例の場合と同様に、ホ
イールリングの下端部が、乗員との間隔が広げられるよ
うに変形することになり、エアバッグの衝撃吸収効果を
十分に発揮させる上でより好ましい変形状態を得ること
ができる。
【0048】この場合においても、エアバッグ展開時に
おけるガス発生剤の爆発反力およびエアバッグ11の膨
張反力は、エアバッグモジュール10と左右の上側スポ
ーク芯金42,42及び下側スポーク芯金41との結合
部において、リテーナ44,44及び43を介して各ス
ポーク芯金42,42,41で確実に受け止められるの
で、エアバッグ11は、その展開方向を一定に維持され
た状態で乗員側に向かって展開される。また、エアバッ
グモジュール10は、上記上側のスポーク芯金42,4
2に対して強固に結合されているので、下側スポークと
の結合が解除されても不用意に変位することはない。
おけるガス発生剤の爆発反力およびエアバッグ11の膨
張反力は、エアバッグモジュール10と左右の上側スポ
ーク芯金42,42及び下側スポーク芯金41との結合
部において、リテーナ44,44及び43を介して各ス
ポーク芯金42,42,41で確実に受け止められるの
で、エアバッグ11は、その展開方向を一定に維持され
た状態で乗員側に向かって展開される。また、エアバッ
グモジュール10は、上記上側のスポーク芯金42,4
2に対して強固に結合されているので、下側スポークと
の結合が解除されても不用意に変位することはない。
【0049】尚、上記第3実施例の場合、結合ピン4
6,46の材質あるいはサイズを変更することにより、
エアバッグモジュール10の下部と下側スポーク(スポ
ーク芯金41)との結合が解除される際の荷重を適宜設
定することができる。また、結合ピンは左右2本設ける
代わりに、一本の長尺物で各ピン穴42h,44hに圧入
させるようにしても良い。
6,46の材質あるいはサイズを変更することにより、
エアバッグモジュール10の下部と下側スポーク(スポ
ーク芯金41)との結合が解除される際の荷重を適宜設
定することができる。また、結合ピンは左右2本設ける
代わりに、一本の長尺物で各ピン穴42h,44hに圧入
させるようにしても良い。
【0050】次に、本発明の第4実施例について説明す
る。図13に示すように、本実施例では、下側リテーナ
53は上側リテーナ54と同様の形状に形成され、例え
ば、その下部平坦部の上面側にはウエルドナット56n
が溶着されている。一方、下側スポーク芯金51には、
上側スポーク芯金52と同様にボルト穴51hが設けら
れている。
る。図13に示すように、本実施例では、下側リテーナ
53は上側リテーナ54と同様の形状に形成され、例え
ば、その下部平坦部の上面側にはウエルドナット56n
が溶着されている。一方、下側スポーク芯金51には、
上側スポーク芯金52と同様にボルト穴51hが設けら
れている。
【0051】そして、下側リテーナ53の下部平坦部を
下側スポーク芯金51のエアバッグモジュール取付面5
1aに、また上側リテーナ54の下部平坦部を上側スポ
ーク芯金52のエアバッグモジュール取付面52aに密
着させた上で、下側スポーク芯金51のボルト穴51h
には樹脂製のボルト56bを、上側スポーク芯金52の
ボルト52hには通常の鋼製ボルト57bを挿通させ、そ
れぞれウエルドナット56n,57nに対して締め付けて
固定する。
下側スポーク芯金51のエアバッグモジュール取付面5
1aに、また上側リテーナ54の下部平坦部を上側スポ
ーク芯金52のエアバッグモジュール取付面52aに密
着させた上で、下側スポーク芯金51のボルト穴51h
には樹脂製のボルト56bを、上側スポーク芯金52の
ボルト52hには通常の鋼製ボルト57bを挿通させ、そ
れぞれウエルドナット56n,57nに対して締め付けて
固定する。
【0052】本実施例の場合、車両衝突時、前動してき
た乗員Mが、展開したエアバッグ11に衝突し、所定値
以上の衝突荷重Fがステアリングホイール下部に作用し
た際には、上記樹脂製ボルト56bは、図14に示す締
付状態から、図15に示すように車体前後方向に伸延し
て変形させられ、下側スポーク芯金51と下側リテーナ
53との間に結合力が作用しなくなり、実質的に両者の
結合が解除される。すなわち、上記中央下側のスポーク
芯金51が、その下端部が車体前方側に移動する方向に
変位させられ、ステアリングホイールが、上記各実施例
の場合と同様に、ホイールリングの下端部が、乗員との
間隔が広げられるように変形することになる。
た乗員Mが、展開したエアバッグ11に衝突し、所定値
以上の衝突荷重Fがステアリングホイール下部に作用し
た際には、上記樹脂製ボルト56bは、図14に示す締
付状態から、図15に示すように車体前後方向に伸延し
て変形させられ、下側スポーク芯金51と下側リテーナ
53との間に結合力が作用しなくなり、実質的に両者の
結合が解除される。すなわち、上記中央下側のスポーク
芯金51が、その下端部が車体前方側に移動する方向に
変位させられ、ステアリングホイールが、上記各実施例
の場合と同様に、ホイールリングの下端部が、乗員との
間隔が広げられるように変形することになる。
【0053】尚、この場合、所定値以上の衝突荷重がス
テアリングホイール下部に作用した際に、樹脂製ボルト
56bのネジ山が剪断破壊してウエルドナット56nから
離脱するように設定しても良く、あるいはボルト56b
の本体が切断されるように設定しても良い。
テアリングホイール下部に作用した際に、樹脂製ボルト
56bのネジ山が剪断破壊してウエルドナット56nから
離脱するように設定しても良く、あるいはボルト56b
の本体が切断されるように設定しても良い。
【0054】次に、本発明の第5実施例について説明す
る。図16に示すように、本実施例では、下側リテーナ
63は上側リテーナ64と略同一の外形形状で、より好
ましくは、その下部平坦部がやや先尖りに形成され、一
方、下側スポーク芯金61には、上記リテーナ63の下
部平坦部を差し込んで係止するための樹脂製グロメット
65が固定されている。
る。図16に示すように、本実施例では、下側リテーナ
63は上側リテーナ64と略同一の外形形状で、より好
ましくは、その下部平坦部がやや先尖りに形成され、一
方、下側スポーク芯金61には、上記リテーナ63の下
部平坦部を差し込んで係止するための樹脂製グロメット
65が固定されている。
【0055】該グロメット65は、図17に詳しく示す
ように、下側スポーク芯金61のエアバッグモジュール
取付面61aと平行な溝部65kを有しており、基部65
aを下側スポーク芯金61のグロメット取付穴61hに圧
入固定した上で、下側リテーナ63の下部平坦部を上記
溝部65kに差し込むことによって、下側リテーナ63
が下側スポーク芯金61に対して固定される。尚、上記
グロメット65を、モールド成形にて下側スポーク芯金
61に固定して取り付けることもできる。一方、上側リ
テーナ64と上側スポーク芯金62とは、各々のボルト
穴64h,62hを挿通する鋼製のボルトとナット(ともに
不図示)とで、強固に締結固定されている。
ように、下側スポーク芯金61のエアバッグモジュール
取付面61aと平行な溝部65kを有しており、基部65
aを下側スポーク芯金61のグロメット取付穴61hに圧
入固定した上で、下側リテーナ63の下部平坦部を上記
溝部65kに差し込むことによって、下側リテーナ63
が下側スポーク芯金61に対して固定される。尚、上記
グロメット65を、モールド成形にて下側スポーク芯金
61に固定して取り付けることもできる。一方、上側リ
テーナ64と上側スポーク芯金62とは、各々のボルト
穴64h,62hを挿通する鋼製のボルトとナット(ともに
不図示)とで、強固に締結固定されている。
【0056】本実施例の場合、車両衝突時、前動してき
た乗員Mが、展開したエアバッグ11に衝突し、所定値
以上の衝突荷重Fがステアリングホイール下部に作用し
た際には、図18に示すように、上記樹脂製グロメット
65が切断されることにより、下側スポーク芯金61と
下側リテーナ63との結合が解除される。あるいは、所
定値以上の衝突荷重が作用した際には、グロメット65
の基部65aが車体前後方向に伸延変形させられ、ある
いは図19に示すように、基部65aがグロメット取付
穴61hから離脱するように設定しても良い。
た乗員Mが、展開したエアバッグ11に衝突し、所定値
以上の衝突荷重Fがステアリングホイール下部に作用し
た際には、図18に示すように、上記樹脂製グロメット
65が切断されることにより、下側スポーク芯金61と
下側リテーナ63との結合が解除される。あるいは、所
定値以上の衝突荷重が作用した際には、グロメット65
の基部65aが車体前後方向に伸延変形させられ、ある
いは図19に示すように、基部65aがグロメット取付
穴61hから離脱するように設定しても良い。
【0057】次に、本発明の第6実施例について説明す
る。図20に示すように、本実施例では、エアバッグモ
ジュール10の下部は、蛇腹状の連結部材76を介して
下側スポーク芯金71に結合されている。尚、エアバッ
グモジュール10の上部と上側スポーク芯金(不図示)と
は、通常どうりに鋼製のボルトとナット(ともに不図示)
で強固に締結固定されている。
る。図20に示すように、本実施例では、エアバッグモ
ジュール10の下部は、蛇腹状の連結部材76を介して
下側スポーク芯金71に結合されている。尚、エアバッ
グモジュール10の上部と上側スポーク芯金(不図示)と
は、通常どうりに鋼製のボルトとナット(ともに不図示)
で強固に締結固定されている。
【0058】上記蛇腹状の連結部材76は、その最も圧
縮された状態でエアバッグモジュール10と下側スポー
ク芯金71との間に介装されており、エアバッグ展開時
にガス発生剤の爆発反力およびエアバッグ11の膨張反
力が作用した場合には、上記蛇腹状連結部材76は更に
圧縮されることなく、つまり車体前方に向かってほとん
ど変位することなく、上記各反力を受け止めることがで
き、上記各実施例における場合と同様に、エアバッグ1
1を、その展開方向が一定に維持された状態で乗員側に
向かって展開させることができる。
縮された状態でエアバッグモジュール10と下側スポー
ク芯金71との間に介装されており、エアバッグ展開時
にガス発生剤の爆発反力およびエアバッグ11の膨張反
力が作用した場合には、上記蛇腹状連結部材76は更に
圧縮されることなく、つまり車体前方に向かってほとん
ど変位することなく、上記各反力を受け止めることがで
き、上記各実施例における場合と同様に、エアバッグ1
1を、その展開方向が一定に維持された状態で乗員側に
向かって展開させることができる。
【0059】そして、車両衝突時、前動してきた乗員M
が、展開したエアバッグ11に衝突し、所定値以上の衝
突荷重Fがステアリングホイール下部に作用した際に
は、図21に示すように、上記蛇腹状連結部材76が車
体前後方向に伸延して塑性変形させられることにより、
下側スポーク芯金71とエアバッグモジュール10の下
部との間に結合力が作用しなくなり、実質的に両者の結
合が解除される。あるいは、所定値以上の衝突荷重がス
テアリングホイールの下部に作用した際には、上記蛇腹
状部材76が切断されるように設定しても良い。この場
合においても、エアバッグモジュール10は、左右の上
側スポーク(不図示)に対して強固に結合されており、下
側スポークとの結合が解除されても不用意に変位するこ
とがないようになっている。
が、展開したエアバッグ11に衝突し、所定値以上の衝
突荷重Fがステアリングホイール下部に作用した際に
は、図21に示すように、上記蛇腹状連結部材76が車
体前後方向に伸延して塑性変形させられることにより、
下側スポーク芯金71とエアバッグモジュール10の下
部との間に結合力が作用しなくなり、実質的に両者の結
合が解除される。あるいは、所定値以上の衝突荷重がス
テアリングホイールの下部に作用した際には、上記蛇腹
状部材76が切断されるように設定しても良い。この場
合においても、エアバッグモジュール10は、左右の上
側スポーク(不図示)に対して強固に結合されており、下
側スポークとの結合が解除されても不用意に変位するこ
とがないようになっている。
【0060】次に、本発明の第7実施例について説明す
る。図22に示すように、本実施例では、操舵中立状態
における中央下側のスポーク芯金91は、その板厚が途
中で変更され、エアバッグモジュールを取り付けるため
のボルト挿通穴91hよりも下方(ホイールリング芯金
92側)に、板厚が変更される断面変化部91cが設け
られている。そして、この断面変化部91cよりも下方
のスポーク芯金下部91bの板厚Tbは、上記断面変化
部91cよりも上方のスポーク芯金上部91aの板厚T
aに比して小さく(Tb〈Ta)設定されており、上記
断面変化部91cを境にして、それより下部91bの剛
性が低くなっている。
る。図22に示すように、本実施例では、操舵中立状態
における中央下側のスポーク芯金91は、その板厚が途
中で変更され、エアバッグモジュールを取り付けるため
のボルト挿通穴91hよりも下方(ホイールリング芯金
92側)に、板厚が変更される断面変化部91cが設け
られている。そして、この断面変化部91cよりも下方
のスポーク芯金下部91bの板厚Tbは、上記断面変化
部91cよりも上方のスポーク芯金上部91aの板厚T
aに比して小さく(Tb〈Ta)設定されており、上記
断面変化部91cを境にして、それより下部91bの剛
性が低くなっている。
【0061】従って、車両衝突時、前動してきた乗員M
が、展開したエアバッグに衝突し、その衝突荷重Fがス
テアリングホイールに作用した際には、中央下側のスポ
ーク芯金91は、上記断面変化部91cよりも下方の部
分91bで容易に前方に曲折変形する。上記スポーク芯
金91の背面側は、例えば合成樹脂製のロアカバー93
で覆われているが、上記スポーク芯金91の断面変化部
91cは、ロアカバー93の比較的先端側に位置してお
り、スポーク芯金下部91bが前方に変形する際には、
上記ロアカバー93は容易に押し開かれて変形する。従
って、ロアカバー93によってスポーク芯金91の前方
への変形が阻害されることはない。
が、展開したエアバッグに衝突し、その衝突荷重Fがス
テアリングホイールに作用した際には、中央下側のスポ
ーク芯金91は、上記断面変化部91cよりも下方の部
分91bで容易に前方に曲折変形する。上記スポーク芯
金91の背面側は、例えば合成樹脂製のロアカバー93
で覆われているが、上記スポーク芯金91の断面変化部
91cは、ロアカバー93の比較的先端側に位置してお
り、スポーク芯金下部91bが前方に変形する際には、
上記ロアカバー93は容易に押し開かれて変形する。従
って、ロアカバー93によってスポーク芯金91の前方
への変形が阻害されることはない。
【0062】すなわち、ステアリングホイールの下部
は、上記ロアカバー93に邪魔されることなく、ホイー
ルリングの下端部が、前方に移動する方向に、つまり乗
員との間隔が広げられるように変形することになり、エ
アバッグの衝撃吸収効果を十分に発揮させる上でより好
ましい変形状態を得ることができ、乗員の特に胸部及び
腹部の保護性能を向上させることができるのである。
は、上記ロアカバー93に邪魔されることなく、ホイー
ルリングの下端部が、前方に移動する方向に、つまり乗
員との間隔が広げられるように変形することになり、エ
アバッグの衝撃吸収効果を十分に発揮させる上でより好
ましい変形状態を得ることができ、乗員の特に胸部及び
腹部の保護性能を向上させることができるのである。
【0063】尚、上記各実施例は、いずれも3本スポー
クタイプのステアリングホイールについてのものであっ
たが、本発明は、上記の場合に限らず、4本スポークタ
イプのものに対しても有効に適用することができるの
は、勿論のことである。
クタイプのステアリングホイールについてのものであっ
たが、本発明は、上記の場合に限らず、4本スポークタ
イプのものに対しても有効に適用することができるの
は、勿論のことである。
【図1】 本発明の第1実施例に係るステアリングホイ
ールを説明するためのもので図6のA−A方向の断面説
明図である。
ールを説明するためのもので図6のA−A方向の断面説
明図である。
【図2】 上記ステアリングホイールの骨組構造を示す
平面説明図である。
平面説明図である。
【図3】 図2のB−B方向におけるスポーク芯金の断
面説明図である。
面説明図である。
【図4】 図2のC−C方向におけるスポーク芯金の断
面説明図である。
面説明図である。
【図5】 乗員衝突時における上記ステアリングホイー
ルの変形状態を示す側面説明図である。
ルの変形状態を示す側面説明図である。
【図6】 上記ステアリングホイールの正面説明図であ
る。
る。
【図7】 本発明の第2実施例に係るステアリングホイ
ールとエアバッグモジュールとの結合構造を示す分解斜
視図である。
ールとエアバッグモジュールとの結合構造を示す分解斜
視図である。
【図8】 上記第2実施例に係るステアリングホイール
とエアバッグモジュールとの結合状態を示す斜視図であ
る。
とエアバッグモジュールとの結合状態を示す斜視図であ
る。
【図9】 上記第2実施例に係るステアリングホイール
とエアバッグモジュールとの結合解除状態を示す斜視図
である。
とエアバッグモジュールとの結合解除状態を示す斜視図
である。
【図10】 本発明の第3実施例に係るステアリングホ
イールとエアバッグモジュールとの結合構造を示す分解
斜視図である。
イールとエアバッグモジュールとの結合構造を示す分解
斜視図である。
【図11】 上記第3実施例に係るステアリングホイー
ルとエアバッグモジュールとの結合状態を示す斜視図で
ある。
ルとエアバッグモジュールとの結合状態を示す斜視図で
ある。
【図12】 上記第3実施例に係るステアリングホイー
ルとエアバッグモジュールとの結合解除状態を示す斜視
図である。
ルとエアバッグモジュールとの結合解除状態を示す斜視
図である。
【図13】 本発明の第4実施例に係るステアリングホ
イールとエアバッグモジュールとの結合構造を示す分解
斜視図である。
イールとエアバッグモジュールとの結合構造を示す分解
斜視図である。
【図14】 上記第4実施例に係る樹脂製ボルトと下側
スポーク芯金との結合状態を示す断面説明図である。
スポーク芯金との結合状態を示す断面説明図である。
【図15】 上記第4実施例に係る下側スポーク芯金と
エアバッグモジュールとの結合解除状態の一例を示す側
面説明図である。
エアバッグモジュールとの結合解除状態の一例を示す側
面説明図である。
【図16】 本発明の第5実施例に係るステアリングホ
イールとエアバッグモジュールとの結合構造を示す分解
斜視図である。
イールとエアバッグモジュールとの結合構造を示す分解
斜視図である。
【図17】 上記第5実施例に係る樹脂製グロメットと
下側スポーク芯金との結合状態を示す断面説明図であ
る。
下側スポーク芯金との結合状態を示す断面説明図であ
る。
【図18】 上記第5実施例に係る下側スポーク芯金と
エアバッグモジュールとの結合解除状態の一例を示す側
面説明図である。
エアバッグモジュールとの結合解除状態の一例を示す側
面説明図である。
【図19】 上記第5実施例に係る下側スポーク芯金と
エアバッグモジュールとの結合解除状態の他の例を示す
側面説明図である。
エアバッグモジュールとの結合解除状態の他の例を示す
側面説明図である。
【図20】 本発明の第6実施例に係る下側スポークと
エアバッグモジュールとの結合状態を示す側面説明図で
ある。
エアバッグモジュールとの結合状態を示す側面説明図で
ある。
【図21】 上記第6実施例に係る下側スポークとエア
バッグモジュールとの結合解除状態の一例を示す側面説
明図である。
バッグモジュールとの結合解除状態の一例を示す側面説
明図である。
【図22】 本発明の第7実施例に係る下側スポークと
ロアカバーの断面説明図である。
ロアカバーの断面説明図である。
1…ステアリングホイール 2…ホイールリング 3,4,5…ステアリングスポーク 10…エアバッグモジュール 11…エアバッグ 23,24,32,42,52…上側スポーク芯金 25,31,41,51,61,71,91…中央下側のス
ポーク芯金 25h,91h…ボルト挿通穴 30…溝部 31a,51a…下側スポークのエアバッグモジュール取
付面 33,43,53,63…下側リテーナ 35…下側スポークの固定部 36b…結合用ボルト 46…結合ピン 56b…樹脂製ボルト 65…樹脂製グロメット 76…蛇腹状連結部材 91c…断面変化部 F…ステアリングホイール下部への衝突荷重
ポーク芯金 25h,91h…ボルト挿通穴 30…溝部 31a,51a…下側スポークのエアバッグモジュール取
付面 33,43,53,63…下側リテーナ 35…下側スポークの固定部 36b…結合用ボルト 46…結合ピン 56b…樹脂製ボルト 65…樹脂製グロメット 76…蛇腹状連結部材 91c…断面変化部 F…ステアリングホイール下部への衝突荷重
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 1/00 - 1/14 B60R 21/16 - 21/32
Claims (7)
- 【請求項1】 環状のホイールリングと、該ホイールリ
ング内に位置するホイールハブと、該ホイールハブと上
記ホイールリングとを連結する複数のステアリングスポ
ークとを備え、これらステアリングスポークが、上記ホ
イールハブから操舵中立状態における左右方向に延びる
上側のステアリングスポークと、上記ステアリングハブ
から操舵中立状態における下方向に延びる下側のステア
リングスポークとで構成されてなるステアリングホイー
ル内にエアバッグモジュールが配設され、該エアバッグ
モジュールは、その操舵中立状態における下部が上記下
側のステアリングスポークに結合されると共にその操舵
中立状態における上部が上記上側のステアリングスポー
クに結合されてなる自動車のステアリングホイール構造
において、 操舵中立状態における下側のステアリングスポークとエ
アバッグモジュール下部とが所定の結合部材を介して結
合され、その結合部は、車体後方からの荷重が操舵中立
状態におけるステアリングホイールの下部に作用した際
における結合剛性が、操舵中立状態における上側のステ
アリングスポークとエアバッグモジュール上部との結合
部よりも低く設定されており、車体後方から所定値以上
の荷重が上記操舵中立状態におけるステアリングホイー
ルの下部に作用した際に、上記操舵中立状態における下
側のステアリングスポークは、エアバッグモジュール下
部との上記結合部材による結合部を含んで、その下端側
が車体前方側に移動する方向に変形するとともに、エア
バッグモジュール下部との上記結合部材による結合が解
除されるように設定されていることを特徴とする自動車
のステアリングホイール構造。 - 【請求項2】 上記操舵中立状態における下側のステア
リングスポークの固定部とエアバッグモジュール下部と
は、上記下側のステアリングスポークのエアバッグモジ
ュール取付面と略平行に組み付けられたボルト部材で結
合されており、車体後方から所定値以上の荷重が操舵中
立状態におけるステアリングホイールの下部に作用した
際には、上記下側のステアリングスポークの固定部が、
上記エアバッグモジュール下部から離脱するように設定
されていることを特徴とする請求項1記載の自動車のス
テアリングホイール構造。 - 【請求項3】 上記操舵中立状態における下側のステア
リングスポークとエアバッグモジュール下部とはピン部
材で結合されており、車体後方から所定値以上の荷重が
操舵中立状態におけるステアリングホイールの下部に作
用した際には、上記ピン部材が切断されるように設定さ
れていることを特徴とする請求項1記載の自動車のステ
アリングホイール構造。 - 【請求項4】 上記操舵中立状態における下側のステア
リングスポークとエアバッグモジュール下部とは、上記
下側のステアリングスポークのエアバッグモジュール取
付面に直交して組み付けられた樹脂製ボルト部材で結合
されており、車体後方から所定値以上の荷重が操舵中立
状態におけるステアリングホイールの下部に作用した際
には、上記ボルト部材が伸延または切断もしくは抜脱さ
れるように設定されていることを特徴とする請求項1記
載の自動車のステアリングホイール構造。 - 【請求項5】 上記操舵中立状態における下側のステア
リングスポークとエアバッグモジュール下部とは樹脂製
グロメットで結合されており、車体後方から所定値以上
の荷重が操舵中立状態におけるステアリングホイールの
下部に作用した際には、上記グロメットが、切断もしく
は上記下側のステアリングスポーク及びエアバッグモジ
ュール下部のいずれか一方から離脱するように設定され
ていることを特徴とする請求項1記載の自動車のステア
リングホイール構造。 - 【請求項6】 上記操舵中立状態における下側のステア
リングスポークとエアバッグモジュール下部とは圧縮状
態の蛇腹状部材で結合されており、車体後方から所定値
以上の荷重が操舵中立状態におけるステアリングホイー
ルの下部に作用した際には、上記蛇腹状部材が伸延もし
くは切断されるように設定されていることを特徴とする
請求項1記載の自動車のステアリングホイール構造。 - 【請求項7】 上記ステアリングホイールは、操舵中立
状態において、左右両側と中央下側とにステアリングス
ポークを有する3本スポークタイプのものであることを
特徴とする請求項1乃至請求項6記載の自動車のステア
リングホイール構造。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23009191A JP3169240B2 (ja) | 1990-11-27 | 1991-09-10 | 自動車のステアリングホイール構造 |
US07/796,335 US5310218A (en) | 1990-11-27 | 1991-11-22 | Steering wheel structure for vehicle |
DE69119370T DE69119370T2 (de) | 1990-11-27 | 1991-11-25 | Lenkradstruktur für Kraftfahrzeug |
EP91310816A EP0488618B1 (en) | 1990-11-27 | 1991-11-25 | Steering wheel structure for vehicle |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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