JP3169165U - 容器洗浄装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】容器支持台に被洗浄容器を載置した状態で、容器内の液体の排出と容器内の洗浄とを容易かつ迅速に行える容器洗浄装置を提供する。【解決手段】有底円筒状の被洗浄容器Yの上方開口部から挿入されて施蓋状に取着される洗浄ユニット1を備え、その洗浄ユニット1は、基端10a側が排液用ポンプに接続され被洗浄容器Y内の液体を吸い込むための排液通路10と、基端20a側が洗浄液用ポンプに接続され被洗浄容器Y内に洗浄液を供給するための洗浄液通路20と、を備え、かつ、排液通路10は、先端に吸込口17aを有する上下スライド自在な吸込部材17を具備する。【選択図】図1
Description
本考案は、容器洗浄装置に関する。
従来、被洗浄容器を洗浄する容器洗浄装置は、洗浄液を噴出する噴出口と、上方突出状の回転ブラシと、を備え、洗浄する際に、被洗浄容器の開口部を下向きにして、回転ブラシに被せるように設置して洗浄を行っていた(例えば、特許文献1参照)。
しかし、医薬品等の試験に使用される溶出試験器のベッセルといった被洗浄容器は、被洗浄容器(ベッセル)内に試験に使用した液体があるため、容器内の液体を廃棄処理した後、回転ブラシに被せるように設置しなければならず、時間や手間がかかるという問題があった。
また、容器内の液体を処理するために、試験用の容器支持台から被洗浄容器を取り出す際や、取り出して持ち運びする際、又は、液体を廃棄する際、に被洗浄容器を破損してしまうことがあった。
また、容器内の液体を処理するために、試験用の容器支持台から被洗浄容器を取り出す際や、取り出して持ち運びする際、又は、液体を廃棄する際、に被洗浄容器を破損してしまうことがあった。
そこで、本考案は、容器支持台に被洗浄容器を載置した状態で、内部の液体の排出と、内部の洗浄と、を容易かつ迅速に行える容器洗浄装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本考案の容器洗浄装置は、有底円筒状の被洗浄容器の上方開口部から挿入されて施蓋状に取着される洗浄ユニットを備え、洗浄ユニットは、基端側が排液用ポンプに接続され該被洗浄容器内の液体を吸い込むための排液通路と、基端側が洗浄液用ポンプに接続され上記被洗浄容器内に洗浄液を供給するための洗浄液通路と、を備え、かつ、上記排液通路は、先端に吸込口を有する上下スライド自在な吸込部材を具備するものである。
また、上記洗浄ユニットは、上記洗浄液通路に連通連結され、上記被洗浄容器の容器軸心廻りの螺旋状に洗浄液を噴出旋回させて、上記被洗浄容器内を洗浄する噴出ノズルを備えているものである。
また、上記噴出ノズルは、上記被洗浄容器の半径方向に突設されると共に上記容器軸心廻りの等分配に4つ設けられ、上記半径方向の突出軸心に対してノズル噴出口の開口軸心を平面視直交状に有し、上記容器軸心廻りに回転しないように固設されているものである。
また、上記洗浄ユニットは、上記洗浄液通路に連通連結され、上記被洗浄容器の容器軸心廻りの螺旋状に洗浄液を噴出旋回させて、上記被洗浄容器内を洗浄する噴出ノズルを備えているものである。
また、上記噴出ノズルは、上記被洗浄容器の半径方向に突設されると共に上記容器軸心廻りの等分配に4つ設けられ、上記半径方向の突出軸心に対してノズル噴出口の開口軸心を平面視直交状に有し、上記容器軸心廻りに回転しないように固設されているものである。
また、上記洗浄液通路は、上記洗浄ユニットの長手方向軸心に沿った区間において、上記排液通路を包囲すると共に該排液通路と同軸心上に配設されるものである。
また、上記洗浄ユニットは、水平状軸心廻りに揺動自在なハンドル部材と、下方縮小状の一対の第1勾配面を有する外鍔状の施蓋部材と、上記ハンドル部材に連動して上記施蓋部材を下方へ押圧するためのカム部材と、上記第1勾配面に摺接する一対の上方拡開状の第2勾配面を有する半割り状の突張り部材と、を備え、上記カム部材にて上記施蓋部材が下方へ押圧された状態で、上記施蓋部材が上記被洗浄容器を密封状に施蓋すると共に上記第1勾配面が上記第2勾配面を押圧し、上記突張り部材を上記被洗浄容器の上方開口部内周面に圧接させて、上記洗浄ユニットが上記被洗浄容器に取着されるものである。
また、上記洗浄ユニットは、水平状軸心廻りに揺動自在なハンドル部材と、下方縮小状の一対の第1勾配面を有する外鍔状の施蓋部材と、上記ハンドル部材に連動して上記施蓋部材を下方へ押圧するためのカム部材と、上記第1勾配面に摺接する一対の上方拡開状の第2勾配面を有する半割り状の突張り部材と、を備え、上記カム部材にて上記施蓋部材が下方へ押圧された状態で、上記施蓋部材が上記被洗浄容器を密封状に施蓋すると共に上記第1勾配面が上記第2勾配面を押圧し、上記突張り部材を上記被洗浄容器の上方開口部内周面に圧接させて、上記洗浄ユニットが上記被洗浄容器に取着されるものである。
本考案によれば、被洗浄容器を上方開口状とした姿勢のまま、被洗浄容器内の液体を排出でき、かつ、洗浄液を被洗浄容器内に供給できて、迅速かつ容易に洗浄を行える。被洗浄容器を容器支持台から持ち運ぶ手間が削減できると共に、被洗浄容器を落したりぶつけたりして破損させてしまう虞を軽減できる。
以下、図示の実施形態に基づき本考案を詳説する。
本考案の容器洗浄装置は、図2に示すように、有底円筒状の被洗浄容器Y(以下、容器Yと呼ぶ場合がある)の上方開口部から挿入されて施蓋状に取着される洗浄ユニット1を備えている。
図1及び図2に於て、洗浄ユニット1は、基端10a側が排液用ポンプに接続され先端に吸込口17aを有する排液通路10と、基端20a側が洗浄液用ポンプに接続され先端に噴出ノズル9が接続される洗浄液通路20と、を備えている。
本考案の容器洗浄装置は、図2に示すように、有底円筒状の被洗浄容器Y(以下、容器Yと呼ぶ場合がある)の上方開口部から挿入されて施蓋状に取着される洗浄ユニット1を備えている。
図1及び図2に於て、洗浄ユニット1は、基端10a側が排液用ポンプに接続され先端に吸込口17aを有する排液通路10と、基端20a側が洗浄液用ポンプに接続され先端に噴出ノズル9が接続される洗浄液通路20と、を備えている。
図1乃至図4に示すように、排液通路10の基端10a側は、L字状の排液用継手21が接続され、洗浄液通路20の基端20a側はストレート状の洗浄液用継手22が接続されている。
ここで、図示省略するが、本考案の容器洗浄装置は、1つのケーシング内に、排液用ポンプと、排液用タンクと、排液用配管と、洗浄液用ポンプと、洗浄液用タンクと、洗浄液用配管と、操作部と、表示部と、制御部と、を有する洗浄機本体を備えている。洗浄機本体と洗浄ユニット1の排液用継手21は排液用ホースを介して接続されている。洗浄機本体と洗浄ユニット1の洗浄液用継手22は洗浄液用ホースを介して接続されている。
ここで、図示省略するが、本考案の容器洗浄装置は、1つのケーシング内に、排液用ポンプと、排液用タンクと、排液用配管と、洗浄液用ポンプと、洗浄液用タンクと、洗浄液用配管と、操作部と、表示部と、制御部と、を有する洗浄機本体を備えている。洗浄機本体と洗浄ユニット1の排液用継手21は排液用ホースを介して接続されている。洗浄機本体と洗浄ユニット1の洗浄液用継手22は洗浄液用ホースを介して接続されている。
図1及び図2に於て、排液通路10及び洗浄液通路20は、複数の円筒状部材(細管部材11、上蓋部材12、供給口用分岐部材13、噴出口用分岐部材14、収納筒部材15、底蓋部材16、吸込部材17)を具備している。
言い換えると、上記複数の円筒状部材を、連通連結して組立てた主軸部材(シャフトアセンブリ)2の内部に、廃液通路10及び洗浄液通路20が形成されていると言える。つまり、上記の複数の円筒状部材によって排液通路10及び洗浄液通路20が形成されているとも言える。
言い換えると、上記複数の円筒状部材を、連通連結して組立てた主軸部材(シャフトアセンブリ)2の内部に、廃液通路10及び洗浄液通路20が形成されていると言える。つまり、上記の複数の円筒状部材によって排液通路10及び洗浄液通路20が形成されているとも言える。
排液通路10は、先端に吸込口17aを有する上下方向スライド自在な外鍔付細長円筒状の吸込部材17を具備している。吸込口17aは、底面から見て(平面視)十字スリット状に形成されている。吸込部材17は、排液通路10の先端寄りに形成された細長円柱状の収納空間部10dに上部外鍔部がスライド自在に収納され、収納空間部10dに内装されている弾発部材18(コイルスプリング)によって、常時下方へ収納空間部10dから突出するように弾発付勢されている。
図1と図2及び図6に於て、洗浄液通路20は、洗浄ユニット1の長手方向軸心L1に沿った区間において、排液通路10の外周を円環状に包囲すると共に、排液通路10と同軸心上に配設された円筒状に形成されている。
さらに、洗浄液通路20は、容器Yへの取着状態で、容器Y内の上部に対応する位置(収納空間部10dよりも上方位置)に、被洗浄容器Yの容器軸心Ly(洗浄ユニット1の長手方向軸心L1)廻りの等分配に4つの分岐路を有し、4つの分岐路夫々に、容器Yの半径方向に突出して容器内周面に接近するように、噴出ノズル9が連通連結(接続)されている。さらに、半径方向の噴出ノズル9の突出軸心L9に対して、ノズル噴出口90の開口軸心L90を、平面視直交状に有している。言い換えると、開口軸心L90を、容器Yの外周面の接線方向に配設している。
さらに、洗浄液通路20は、容器Yへの取着状態で、容器Y内の上部に対応する位置(収納空間部10dよりも上方位置)に、被洗浄容器Yの容器軸心Ly(洗浄ユニット1の長手方向軸心L1)廻りの等分配に4つの分岐路を有し、4つの分岐路夫々に、容器Yの半径方向に突出して容器内周面に接近するように、噴出ノズル9が連通連結(接続)されている。さらに、半径方向の噴出ノズル9の突出軸心L9に対して、ノズル噴出口90の開口軸心L90を、平面視直交状に有している。言い換えると、開口軸心L90を、容器Yの外周面の接線方向に配設している。
また、噴出ノズル9は、主軸部材2(ベース部材5に固着している噴出口用分岐部材14)に螺着して、容器軸心Ly廻りに回転しないように(回転不可能)に固設されている。そして、容器内周面近傍に配設されるノズル噴出口90から洗浄液を、拡径ラッパ状、かつ、容器内周面に沿わせて噴出させ(滑走させ)、洗浄液を容器軸心Ly廻りの螺旋状に噴出旋回させて、容器Y内を洗浄するように構成されている。
図1乃至図4に示すように、洗浄ユニット1は、主軸部材2に外嵌状に固着され容器上端面(上端外鍔部)Ybに係止する当り面5bを有する外鍔状のベース部材5と、ベース部材5の上面に水平状軸心La廻りに揺動自在に取着された手動操作用のハンドル部材4と、主軸部材2に外嵌状に上下スライド自在に取着され下面側に下方縮小状の一対の第1勾配面61,61を有する施蓋部材6と、一対の第1勾配面61,61に夫々摺接する一対の上方拡開状の第2勾配面71,71を有する半割り状の突張り部材7と、を備えている。
さらに、洗浄ユニット1は、べース部材5の上面側で回転軸40を介してハンドル部材4に連動して水平状軸心La廻りに回転する板状の複数(2つ)のカム部材3と、長手方向軸心L1に沿って螺進退可能に主軸部材2に外嵌状に螺着して突張り部材7を下方から支持するナット部材8と、を備えている。
さらに、洗浄ユニット1は、べース部材5の上面側で回転軸40を介してハンドル部材4に連動して水平状軸心La廻りに回転する板状の複数(2つ)のカム部材3と、長手方向軸心L1に沿って螺進退可能に主軸部材2に外嵌状に螺着して突張り部材7を下方から支持するナット部材8と、を備えている。
カム部材3は、ベース部材5の貫孔51を介して、突張り部材7の上面に当接し、ハンドル部材4に連動して施蓋部材6を下方へ押圧するように(可能に)設けられている。
施蓋部材6は、下面外周縁部(容器上端面Yb当接予定部)にゴム板等の円環状のシール部材62を有している。シール部材62の下面が取着状態で被洗浄容器Yの上端面Ybに密着する押さえ面6bである。また、図1に示すように、非取着状態では、施蓋部材6の押さえ面6bがベース部材5の当り面5bより上位置に配設されるように、施蓋部材6の下面側に円形窪部を形成している。
ベース部材5には、一対の持ち手部材50,50が固着されると共に2本の回転軸40が水平状軸心La廻りに回転自在に取着されている。2本の回転軸40,40は、1つのハンドル部材4と連動連結している。
施蓋部材6は、下面外周縁部(容器上端面Yb当接予定部)にゴム板等の円環状のシール部材62を有している。シール部材62の下面が取着状態で被洗浄容器Yの上端面Ybに密着する押さえ面6bである。また、図1に示すように、非取着状態では、施蓋部材6の押さえ面6bがベース部材5の当り面5bより上位置に配設されるように、施蓋部材6の下面側に円形窪部を形成している。
ベース部材5には、一対の持ち手部材50,50が固着されると共に2本の回転軸40が水平状軸心La廻りに回転自在に取着されている。2本の回転軸40,40は、1つのハンドル部材4と連動連結している。
図5に示すように、突張り部材7は、平面視で容器Yの半径よりも小さい曲率半径で形成された一対の円弧状の押圧部73,73を有している。押圧部73は、拡開状態で容器内周面を押圧する位置にゴム等の緩衝部材72を有している。図5は、突張り部材7が拡開した状態を示し、主軸部材2は図示省略している。
突張り部材7は、容器径方向外方側に押圧部73を有すると共に容器径方向内方側に第2勾配面71を有する一対の半割り部材79,79と、一対の半割り部材79,79を連結する複数の連結軸部材78,78と、半割り部材79,79を相互接近するように常時弾発付勢する複数のバネ部材77と、を有している。なお、一方の押圧部73の容器径方向最外端と他方の押圧部73の容器径方向最外端の距離を突張り部材7の幅寸法D7と呼ぶ。
また、ナット部材8は、ナット部材8の雌ネジ孔の接線方向に螺進退して、雌ネジ部を拡縮径させ、ナット部材8を固定と螺進退可能に切り換えるための、調整ボルト81及びスリット部82を有している。
突張り部材7は、容器径方向外方側に押圧部73を有すると共に容器径方向内方側に第2勾配面71を有する一対の半割り部材79,79と、一対の半割り部材79,79を連結する複数の連結軸部材78,78と、半割り部材79,79を相互接近するように常時弾発付勢する複数のバネ部材77と、を有している。なお、一方の押圧部73の容器径方向最外端と他方の押圧部73の容器径方向最外端の距離を突張り部材7の幅寸法D7と呼ぶ。
また、ナット部材8は、ナット部材8の雌ネジ孔の接線方向に螺進退して、雌ネジ部を拡縮径させ、ナット部材8を固定と螺進退可能に切り換えるための、調整ボルト81及びスリット部82を有している。
また、図5に示すように、突張り部材7は、四角形状の中心貫孔を有し、中心貫孔の対向する一対の内面を第2勾配面71,71とし、残りの対向する一対の内面を第2ストレート面としている。
そして、施蓋部材6は、突張り部材7の中心貫孔に対応するように、四角形状の下方凸部を形成し、下方凸部の対向する一対の側面を第1勾配面61,61とし、残りの対向する一対の側面を第1ストレート面としている。
施蓋部材6及び突張り部材7は、第1勾配面61と第2勾配面71を摺接させ、第1ストレート面と第2ストレート面を対応させ、下方凸部を中心貫孔に差し込むことで、長手方向軸心L1廻りの相互回転を防止(規制)している。
そして、施蓋部材6は、突張り部材7の中心貫孔に対応するように、四角形状の下方凸部を形成し、下方凸部の対向する一対の側面を第1勾配面61,61とし、残りの対向する一対の側面を第1ストレート面としている。
施蓋部材6及び突張り部材7は、第1勾配面61と第2勾配面71を摺接させ、第1ストレート面と第2ストレート面を対応させ、下方凸部を中心貫孔に差し込むことで、長手方向軸心L1廻りの相互回転を防止(規制)している。
次に、上述した本考案の容器洗浄装置の使用方法(作用)について説明する。
図1に示すように洗浄ユニット1は、容器Yに挿入する前の基準状態において、吸込部材17の外鍔部が底蓋部材16に係止されるまで、弾発部材18によって弾発付勢され、収納空間部10dから下方突出状に配設される。
また、突張り部材7がバネ部材77によって容器径方向内方へ縮小し、突張り部材7の幅寸法D7が容器内径寸法Dyよりも小さくなっている。
バネ部材77によって一対の第2勾配面71,71が相互に接近して、施蓋部材6の一対の第1勾配面61,61を押圧し、第2勾配面71と第1勾配面61の摺動作用によって施蓋部材6の押さえ面6bがベース部材5の当り面5bより上位置に保持されている。
図1に示すように洗浄ユニット1は、容器Yに挿入する前の基準状態において、吸込部材17の外鍔部が底蓋部材16に係止されるまで、弾発部材18によって弾発付勢され、収納空間部10dから下方突出状に配設される。
また、突張り部材7がバネ部材77によって容器径方向内方へ縮小し、突張り部材7の幅寸法D7が容器内径寸法Dyよりも小さくなっている。
バネ部材77によって一対の第2勾配面71,71が相互に接近して、施蓋部材6の一対の第1勾配面61,61を押圧し、第2勾配面71と第1勾配面61の摺動作用によって施蓋部材6の押さえ面6bがベース部材5の当り面5bより上位置に保持されている。
そして、溶出試験器のベッセル等の容器Yを溶出試験器の容器支持台に支持させたままの状態で、洗浄ユニット1の長手方向軸心L1を容器軸心Lyと同心上となるように、上方開口部から挿入して、ベース部材5の当り面5bを容器上端面Ybに係止させて、施蓋状に配設する。吸込部材17の先端が容器Yの底部に当接して押されると、吸込部材17が収納空間部10d内に収納され、排液通路10(主軸部材2)が、短縮する。
その後、図4に示すように、ハンドル部材4を二点差線で示す基準位置から水平状軸心La廻りに揺動させると、カム部材3が回転して、施蓋部材6を下方へ押圧する。
すると、図2に示すように、施蓋部材6の押さえ面6bが容器上端面Ybに押し付けられ、シール部材62によって、密封状に施蓋する。なお、主軸部材2と施蓋部材6の間にはOリング等の摺接シール部材が介装されており、容器Yは密閉状態となる。
さらに、第1勾配面61が第2勾配面71を押圧し、図5に示すように、突張り部材7を拡開(拡大)して、突張り部材7の幅寸法D7が容器内径寸法Dyと同等となり、緩衝部材72が上方開口部内面(容器内周面上部)に圧接し、洗浄ユニット1が容器Yに取着される。
すると、図2に示すように、施蓋部材6の押さえ面6bが容器上端面Ybに押し付けられ、シール部材62によって、密封状に施蓋する。なお、主軸部材2と施蓋部材6の間にはOリング等の摺接シール部材が介装されており、容器Yは密閉状態となる。
さらに、第1勾配面61が第2勾配面71を押圧し、図5に示すように、突張り部材7を拡開(拡大)して、突張り部材7の幅寸法D7が容器内径寸法Dyと同等となり、緩衝部材72が上方開口部内面(容器内周面上部)に圧接し、洗浄ユニット1が容器Yに取着される。
図2に示すように、突張り部材7が内張りした取着状態では、カム部材3が施蓋部材6を押圧することで得られる摩擦力、及び、施蓋部材6が容器上端面Ybに押圧することで得られる摩擦力によって、主軸部材2は容器軸心Ly(長手方向L1)廻りに回転不可能に取着される。
そして、図示省略の洗浄機本体の操作部を操作して、容器Y内にある、試験液等の不要な液体を、排液通路10を介して容器Y内から洗浄機本体へ排出する。
その後、洗浄機本体から供給される洗浄液を洗浄液通路20を介して噴出ノズル9から容器Y内に噴出させる。噴出中は、主軸部材2(噴出口用分岐部材14)及び噴出ノズル9は、長手方向軸心L1及び容器軸心Ly廻りに回転しない。
その後、洗浄機本体から供給される洗浄液を洗浄液通路20を介して噴出ノズル9から容器Y内に噴出させる。噴出中は、主軸部材2(噴出口用分岐部材14)及び噴出ノズル9は、長手方向軸心L1及び容器軸心Ly廻りに回転しない。
各噴出ノズル9の噴出口90から噴射された洗浄液は、容器Y上部から底部に向かって、かつ、容器内周面に沿って、洗浄液を容器軸心Ly廻りの螺旋状旋回流(サイクロン流)を発生させて、容器Y内を洗浄する。洗浄液噴出後に、容器Y内に溜まった洗浄液を、排液通路10を介して容器Y内から排出する。なお、噴出旋回洗浄と溜まった洗浄液の排出を交互に数回繰り返して行うのが望ましいが、略同時に行っても良い。
また、洗浄ユニット1は、様々な容器内径寸法Dyに対応可能である。
施蓋部材6の上下スライドストロークはカム部材3偏心による押圧ストローク寸法によって一定であり、突張り部材7の容器径方向の拡開ストローク寸法も一定である。
ところが、ナット部材8を上方へ螺進させると、第1勾配面61と第2勾配面71の摺動作用により突張り部材7の幅寸法D7を、図1に示す状態よりも大きくした状態を取着前の基準状態とできる。つまり、ハンドル部材4の揺動ストークを小さいまま変化させずに、突張り部材7の拡開前の幅寸法D7を調整自在とし、その後、上述と同様に拡開することで、様々な容器内径寸法Dyの被洗浄容器Yに取着可能としている。
施蓋部材6の上下スライドストロークはカム部材3偏心による押圧ストローク寸法によって一定であり、突張り部材7の容器径方向の拡開ストローク寸法も一定である。
ところが、ナット部材8を上方へ螺進させると、第1勾配面61と第2勾配面71の摺動作用により突張り部材7の幅寸法D7を、図1に示す状態よりも大きくした状態を取着前の基準状態とできる。つまり、ハンドル部材4の揺動ストークを小さいまま変化させずに、突張り部材7の拡開前の幅寸法D7を調整自在とし、その後、上述と同様に拡開することで、様々な容器内径寸法Dyの被洗浄容器Yに取着可能としている。
なお、本考案は設計変更可能であって、主軸部材2を構成する円筒状の部材の形状や種類は自由であって、例えば、上蓋部材12と供給口用分岐部材13を一体状として1つの部品とするも良い。また、噴出口用分岐部材14と収納筒部材15とを一体状として1つの部品とするも良い。
以上のように、本考案の容器洗浄装置は、有底円筒状の被洗浄容器Yの上方開口部から挿入されて施蓋状に取着される洗浄ユニット1を備え、洗浄ユニット1は、基端10a側が排液用ポンプに接続され被洗浄容器Y内の液体を吸い込むための排液通路10と、基端20a側が洗浄液用ポンプに接続され被洗浄容器Y内に洗浄液を供給するための洗浄液通路20と、を備え、かつ、排液通路10は、先端に吸込口17aを有する上下スライド自在な吸込部材17を具備するので、被洗浄容器を上方開口状とした姿勢のまま、被洗浄容器Y内の液体を排出でき、かつ、洗浄液を容器Y内に供給できて、迅速かつ容易に洗浄を行える。被洗浄容器Yを容器支持台から持ち運ぶ手間が削減できると共に、被洗浄容器を落したりぶつけたりして破損させてしまう虞を軽減できる。様々な長さの容器Yに対応できる。
また、洗浄ユニット1は、洗浄液通路20に連通連結され、被洗浄容器Yの容器軸心Ly廻りの螺旋状に洗浄液を噴出旋回させて、被洗浄容器Y内を洗浄する噴出ノズル9を備えているので、ブラシに比べて容器内周面を傷付ける虞がない。また、容器内周面に付着した汚れや残留液等を小さな噴出圧で確実に洗い落とすことができる。容器Y内全体を均一に洗浄できる。
また、噴出ノズル9は、被洗浄容器Yの半径方向に突設されると共に容器軸心Ly廻りの等分配に4つ設けられ、半径方向の突出軸心L9に対してノズル噴出口90の開口軸心L90を平面視直交状に有し、容器軸心Ly廻りに回転しないように固設されているので、小さな噴出圧で確実に旋回流を発生させることができ、効率よく洗浄できる。噴出ノズル9が3つ以下である場合にくらべて、確実に洗浄液を容器Yの円周方向に沿わせて、確実に容器内周面を洗浄できる。噴出ノズル9が5つ以上である場合に比べて、洗浄液用ポンプの出力(吐出容量)を小さくでき、洗浄機本体の小型・軽量化が行えると共に消費電力を少なくでき、効率の良く洗浄を行うことができる。
また、洗浄液通路20は、洗浄ユニット1の長手方向軸心L1に沿った区間において、排液通路10を包囲すると共に排液通路10と同軸心上に配設されるので、主軸部材2の径を細くでき、洗浄ユニット1を小型・軽量化できる。また、排液通路10と洗浄液通路20を形成するための部材を容易に製作できる。
また、洗浄ユニット1は、水平状軸心La廻りに揺動自在なハンドル部材4と、下方縮小状の一対の第1勾配面61,61を有する外鍔状の施蓋部材6と、ハンドル部材4に連動して施蓋部材6を下方へ押圧するためのカム部材3と、第1勾配面61,61に摺接する一対の上方拡開状の第2勾配面71,71を有する半割り状の突張り部材7と、を備え、カム部材3にて施蓋部材6が下方へ押圧された状態で、施蓋部材6が被洗浄容器Yを密封状に施蓋すると共に第1勾配面61,61が第2勾配面71,71を押圧し、突張り部材7を被洗浄容器Yの上方開口部内周面に圧接させて、洗浄ユニット1が被洗浄容器Yに取着されるので、容器Yを密閉状にしつつ確実に洗浄ユニット1を固定でき、洗浄中に洗浄ユニット1が外れたり位置ズレして容器Yを傷つけるのを防止できる。容易かつ確実に洗浄ユニット1を容器Yに対して着脱できる。また、洗浄ユニット1を容器Yに挿入する際に、突張り部材7の幅寸法D7を容器内径寸法Dyより小さくでき、無理なく容易に挿入することができる。
1 洗浄ユニット
3 カム部材
4 ハンドル部材
6 旋盤部材
7 突張り部材
9 噴出ノズル
10 排液通路
10a 基端
17 吸込部材
17a 吸込口
20 洗浄液通路
20a 基端
61 第1勾配面
71 第2勾配面
90 ノズル噴出口
L1 長手方向軸心
L9 突出軸心
L90 開口軸心
La 水平状軸心
Ly 容器軸心
Y 被洗浄容器
3 カム部材
4 ハンドル部材
6 旋盤部材
7 突張り部材
9 噴出ノズル
10 排液通路
10a 基端
17 吸込部材
17a 吸込口
20 洗浄液通路
20a 基端
61 第1勾配面
71 第2勾配面
90 ノズル噴出口
L1 長手方向軸心
L9 突出軸心
L90 開口軸心
La 水平状軸心
Ly 容器軸心
Y 被洗浄容器
Claims (5)
- 有底円筒状の被洗浄容器(Y)の上方開口部から挿入されて施蓋状に取着される洗浄ユニット(1)を備え、
上記洗浄ユニット(1)は、基端(10a)側が排液用ポンプに接続され該被洗浄容器(Y)内の液体を吸い込むための排液通路(10)と、基端(20a)側が洗浄液用ポンプに接続され上記被洗浄容器(Y)内に洗浄液を供給するための洗浄液通路(20)と、を備え、かつ、上記排液通路(10)は、先端に吸込口(17a)を有する上下スライド自在な吸込部材(17)を具備することを特徴とする容器洗浄装置。 - 上記洗浄ユニット(1)は、上記洗浄液通路(20)に連通連結され、上記被洗浄容器(Y)の容器軸心(Ly)廻りの螺旋状に洗浄液を噴出旋回させて、上記被洗浄容器(Y)内を洗浄する噴出ノズル(9)を備えている請求項1記載の容器洗浄装置。
- 上記噴出ノズル(9)は、上記被洗浄容器(Y)の半径方向に突設されると共に上記容器軸心(Ly)廻りの等分配に4つ設けられ、上記半径方向の突出軸心(L9)に対してノズル噴出口(90)の開口軸心(L90)を平面視直交状に有し、上記容器軸心(Ly)廻りに回転しないように固設されている請求項2記載の容器洗浄装置。
- 上記洗浄液通路(20)は、上記洗浄ユニット(1)の長手方向軸心(L1)に沿った区間において、上記排液通路(10)を包囲すると共に該排液通路(10)と同軸心上に配設される請求項1,2又は3記載の容器洗浄装置。
- 上記洗浄ユニット(1)は、水平状軸心(La)廻りに揺動自在なハンドル部材(4)と、下方縮小状の一対の第1勾配面(61)(61)を有する外鍔状の施蓋部材(6)と、上記ハンドル部材(4)に連動して上記施蓋部材(6)を下方へ押圧するためのカム部材(3)と、上記第1勾配面(61)(61)に摺接する一対の上方拡開状の第2勾配面(71)(71)を有する半割り状の突張り部材(7)と、を備え、
上記カム部材(3)にて上記施蓋部材(6)が下方へ押圧された状態で、上記施蓋部材(6)が上記被洗浄容器(Y)を密封状に施蓋すると共に上記第1勾配面(61)(61)が上記第2勾配面(71)(71)を押圧し、上記突張り部材(7)を上記被洗浄容器(Y)の上方開口部内周面に圧接させて、上記洗浄ユニット(1)が上記被洗浄容器(Y)に取着される請求項1,2,3又は4記載の容器洗浄装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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JP2011001813U JP3169165U (ja) | 2011-04-01 | 2011-04-01 | 容器洗浄装置 |
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JP3169165U true JP3169165U (ja) | 2011-07-21 |
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ID=54880061
Family Applications (1)
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JP2011001813U Expired - Fee Related JP3169165U (ja) | 2011-04-01 | 2011-04-01 | 容器洗浄装置 |
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JP (1) | JP3169165U (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2019037459A (ja) * | 2017-08-24 | 2019-03-14 | 株式会社アイホー | 浸漬水吸引装置 |
JP2020038131A (ja) * | 2018-09-04 | 2020-03-12 | 株式会社ユニフレックス | ベッセル洗浄システム |
KR20210107228A (ko) * | 2020-02-21 | 2021-09-01 | 주식회사 신영씨엔에스 | 드럼세정용 세정건 |
CN114433583A (zh) * | 2022-01-25 | 2022-05-06 | 山东华鲁恒升化工股份有限公司 | 化工桶清洗装置 |
-
2011
- 2011-04-01 JP JP2011001813U patent/JP3169165U/ja not_active Expired - Fee Related
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