JP3168957U - 包装用紙箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】紙の使用量を低減するとともにデザインの改良を行い易くし、コストダウンを図ることを可とした包装様箱紙を提供する。【解決手段】前後壁2a,2bと左右壁3a,3bをそれぞれ一連にしながら別体に形成し、少なくとも一方の周壁を箱底面の下側を覆う底板の相対する2辺に折曲げ起伏可能に連設する。前記各周壁は両側端が上端に向って幅狭となるような山形に形成され、前記前後壁2a,2bと左右壁3a,3bとを底板上で交差させるように起立させている。そして、一方の周壁の側端を隣接する他方の周壁の内面に当接させるとともに各周壁は箱底面の下側を覆う底板に対して位置決め保持されることにより箱形状を保持する。各周壁の両側端は底板の中心方向上方に向って外側に膨らむ流線形の湾曲部を有し全体として山形を形成している。【選択図】図1

Description

この考案は主としてケーキその他の菓子類を包装するのに適した包装用紙箱に関する。
従来ケーキ等を入れて携帯する把手付の包装用紙箱としては、特許文献1,2に示すように正方形又は長方形の底板に前後左右の周壁と把手部を連設するものが古くから多く用いられている。
特開平9−24930号公報 特開2007−84090号公報
しかし上記のような従来の包装箱は、底板に対して周壁や天板,把手等が縦方向と横方向にクロスした十字架状に材料取りが行われ、箱形状も直方体状に各壁が直角に交差する形状である。
このため1枚の板紙から箱材を連続的に打抜いて材料取りする場合に、1箱分の板紙は展開された最大の縦幅と横幅の長方形分を必要とし、これらの幅内の縦方向、横方向の凹凸以外の部分は無駄になり、紙の使用量が多くなるという欠点がある。
またケーキ等の持ち運びのためには必要以上の強度を求めいていたことと、箱の店頭での組立ての容易性及び完成した箱の製造後店頭への搬送や保管のための荷造り(荷姿)を取扱い易くするために、底板や隣接する周壁間に多くのひだを形成し、この多くのひだと周壁間ののり付が行われていた。
このため箱製造工程で多数箇所ののり付を要し、作業能率が悪いという欠点があり、これらはいずれも包装箱のコスト高を招き販売業者の収益にも悪影響を及ぼしている。
その他完成後の組立前の多数の箱材を重ねて荷造りする際に、上記ひだ部により箱材間に多くの隙間が形成されて荷姿が不安定であるほか荷造状態での隙間は雑菌やゴミの不着等により衛生管理上も問題があった。
上記問題点を解決するための本考案の包装箱は、第1に、長方形又は正方形の底板1と該底板1の四辺に沿って立上り底板1の外周と上部を覆うとともに底板1の上方中央で互に係脱可能に固定する前後壁2a,2b及び左右壁3a,3bからなる周壁とを設け、該周壁の上端に把手部2cを形成する包装用紙箱において、上記前後壁2a,2bと左右壁3a,3bをそれぞれ一連にしながら別体に形成し、少なくとも一方の周壁を箱底面の下側を覆う底板1の相対する2辺に折曲げ起伏可能に連設し、前記各周壁は両側端が上端に向って幅狭となるような山形に形成され、前記前後壁2a,2bと左右壁3a,3bとを底板1上で交差させるように起立させ、一方の周壁の側端を隣接する他方の周壁の内面に当接させるとともに各周壁は箱底面の下側を覆う底板1に対して位置決め保持されることにより箱形状を保持することを特徴としている。
第2に、各周壁の両側端は底板1の中心方向上方に向って外側に膨らむ流線形の湾曲部を有し全体として山形を形成していることを特徴としている。
第3に、一方の周壁である前後壁2a,2bの上端に同一形状で互に重なり合うことによって補強される左右方向の把手部2cを形成するとともに該把手部2cの左右両端側には上方より切込まれるスリット状のフック部2dを形成し、他方の周壁である左右壁3a,3bの上端には上記把手部2cを挿通する上下方向のスリット状の切込みからなる係止孔3cを形成し、前記フック2dと係止孔3cとを係脱自在に係止することにより、前後壁2a,2bと左右壁3a,3bを上端において固定することを特徴としている。
第4に、箱底面の下側を覆う底板1の左右両辺に左右壁3a,3bをそれぞれ連設し、該底板1の前後両辺に前後壁2a,2bの下端部の外側を覆い且つ前後動を規制するように折曲げ起立される補助前後壁1aを連設してなることを特徴としている。
第5に、前後壁2a,2bの下端の左右両端側に、箱組立状態で前記補助前後壁1aの左右両端に係合して補助前後壁1aの下端部の左右両側端の左右動を規制する切込み2eを入れて左右方向の規制部を形成したことを特徴としている。
第6に、前後壁2a,2bの下端と補助前後壁1aの下端側に箱組立時において係脱可能に差込むことにより前後壁2a,2bを箱底面の下側を覆う底板1に係合固定する係合爪2fと係合孔1bとを設けてなることを特徴としている。
第7に、前記把手部2cの両端を前後壁2a,2bの上端の両側より突出させて形成するとともに左右両端に左右方向のスリット状の係止孔7aを形成した左右方向の補助把手部材7を設け、上記係止孔7aと把手部2cの両突出端に係脱自在に挿通係止し、補助把手部材7を携帯用把手とすることを特徴としている。
第8に、前後壁2a,2bの左右両端の下部側を左右壁3a,3bの下部の両端に突出させるとともに左右壁3a,3bの両端の上部側を前後壁2a,2bの上部の両側に突出させることにより、箱の下部側では左右壁3a,3bの両端を前後壁2a,2bの内面に当接させ、箱の上部側では前後壁2a,2bの両端を左右壁3a,3bの内面に当接させる構造としたことを特徴としている。
第9に、底板が箱底面の下側を覆う外底板1と該外底板1の内面と重なり合う内底板1’からなり、内底板1’の前後両辺に前後壁2a,2bをそれぞれ連設したことを特徴としている。
第10に、内底板1’を前後2分割し、2分割された前後の内底板1’を前後壁2a,2bに谷形の折目を介してそれぞれ連設したことを特徴としている。
第11に、前後壁2a,2bの上端同士を前後に重ね合わせて把手部2cとしたことを特徴としている。
第12に、前後壁2a,2bを、上端に山形の折目を付して形成したひだ部を介して前後一体に形成するとともに該ひだ部を把手2cとし、前後壁2a,2bの下端を自在端としたことを特徴としている。
第13に、把手2cのひだ部の内面同士を接着固定して補強したことを特徴としている。
第14に、箱内において前後壁2a,2bの前後内面に沿うようにアーチ状又は逆U字形に湾曲し、下端を底板1の前後端に係合させて前後壁2a,2bを内面側から補助的に支持する板状の内部補強材4を設けてなることを特徴としている。
第15に、内部補強材4の湾曲部に保冷剤その他の備品6を挟持して保持する備品保持部4aを形成してなることを特徴としている。
第16に、内部補強材4の下端部と底板1の補助前後壁1aとの間に内部補強材4を底板1に位置決めするように係合固定する係合爪4cと係合孔1bとを設けてなることを特徴としている。
以上のように構成される本考案の包装箱は次のような作用効果を備えている。
(1)正方形又は長方形の底板に対する前後左右の周壁のうち、前後壁と左右壁をそれぞれ一連に連設しながら別体に作成するので、前後壁と左右壁が展開状態で底板に対してクロス方向に突出することがない。
このため前後壁と左右壁が共に幅狭の長方形内に余分なスペースなく収まるので、予め縦横のサイズが規格によって定められた単一の板紙素材から順次連続的に打抜いて材料取りする際に、隣接する展開材料間での無駄なスペースの量が少なく、全体として使用板紙量の減量化が実現できる。その結果包装箱自体のコストダウンを実現することができる。
また板紙から材料取りする際に、前後壁・左右壁共に前記長方形の長手方向と紙の繊維方向を一致させることにより、全周壁の繊維方向を縦方向に揃えることができ、箱の剛性と弾力性を高めることによってケーキ等の収容物の保護性能が向上する。
(2)各別に打抜き形成された前後壁と左右壁との間は一方の周壁の側端が隣接する他方の周壁内面に当接することによって、持ち運び時には箱のコーナー部がケーキ等の収容物の保護には十分な強度と密閉性を保つことができる。
このため隣接し合う前後壁と左右壁間及びこれらの底壁間には、箱の補強や密閉性保持のためのひだを連設する必要がなく、ひだの一部を予めのり付する必要もない。
したがってひだの形成やのり付に必要な工程が省略されるため作業効率もよくコスト低減も実現できる。
(3)打抜き後の箱材には、一部折目を付すことはあってもひだやのり付部がない平坦な1枚の紙であるため、一定の枚数重ね合わせて包装する際も箱材間に隙間が発生せず安定した荷姿でシュリンク包装等による包装が実現でき、一定枚数の包装後のサイズも小さくてすむ。
また接着剤を使用せず又は最小限にできるので、取扱中にゴミや雑菌の付着がなく衛生的である。
(4)各周壁が上端に向って幅狭となるように山形に形成されているので組立状態で従来の直方体の箱のように水平な天板が形成されず、同一以下の紙量で箱の内部空間の高さを十分に確保することが可能となり、高さの高いケーキ類でも収容できる。特に上端にクリーム部を備えたケーキの保護に適する。
さらに、上端に向って幅狭となる山形の隣接周壁の側端と内面が当接し合うことにより、持ち運び時には内部の収容物の重量によって周壁同士がより強い力で弾力的に押接し合う構造となり、コーナー部の密閉性が確保されるとともに、弾力的な押接により持運び時にケーキ等の収容物に上下方向の衝撃が加わり難い利点がある。
(5)周壁の両側端は外側に膨らむ流線形の湾曲部を有しているので、持上げ時に隣接する周壁内面との密着がスムーズで隙間が生じ難く、また内部空間にゆとりを生じさせ易いほか、デザイン的にも従来の直方体に比べ上品な感じになる。
(6)前後壁の上端の重なり部によって形成される把手部に左右壁の上端が係止されるので、持ち上げにより、前後壁と左右壁の密着性が確保されるほか、両周壁の上端における固定も確実になる。
(7)底板両辺の補助前後壁により前後壁下端の前後外側への移動が規制され、補助前後壁の左右端と前後壁下端の切込みが係合することにより、箱下端部における前後壁の左右壁及び底板に対する固定が安定する。
また係合爪と係合孔を係合することにより、前後壁と底板はさらに確実に固定される。
(8)補助把手部材により安定的な把持が可能となり、比較的長い時間の携帯に適する。
(9)箱の下部側で左右壁の外側端が前後壁の内面に上部側で前後壁の外側端が左右壁の内面に当接する構造により、持上時に収容物の荷重により前後壁,左右壁に相互に内向きの力が作用するため、箱形状がより安定し且つ箱の密閉性が良くなる。
(10)外底板上に内底板が重ねられるので、把手部又は補助把手部材により箱を持ち上げる際に、外底板が内底板を載せた状態で持ち上げる構造にすることにより、全体を無理なく安定して持ち上げることが可能である。
また内側板を2分割することにより第1実施例における前後壁の箱持ち上げ時の強度的又は箱形状の安定性をさらに高めることができる。
(11)把手部は前後壁の上端を重ね合わせることによってより強化されるほか、前後壁が上端のひだ部で連続しているものは、ひだの内面を接着することによりさらに補強力が高まる。
(12)箱内に前後壁の内面を支持する内部補強材を設けることにより、前後壁の形状が安定的に保持されるほか、保冷剤等の備品保持もできる利点がある。
本考案の第1実施例を示す包装箱の全体斜視図である。 第1実施例の箱の内部構造を示す前壁を開いた状態の正面斜視図である。 第1実施例の箱の内部構造を示す側面縦断面図である。 (A),(B),(C)はそれぞれ底板と一体の左右壁,前後壁,内部補強材を示す展開図である。 本考案の第2実施例を示す包装箱の全体斜視図である。 同じく箱の右壁を開いた状態の斜視図である。 第2実施例の箱の底板付の前後壁及び左右壁と補助把手部材の展開図である。 第3実施例の箱の底板付の前後壁を示す側面斜視図である。 (A),(B)はそれぞれ第1実施例と第2実施例の箱とを比較するためのこれらと同一サイズの底板で同等の収容力を有する従来の直方体型の箱の展開例を示す。
<第1実施例>
図1〜4は本考案の第1実施例を示しており、箱底面の下側を覆う長方形の底板1に対して、前後左右の各辺に沿って上方に立上る前後壁2(前壁2a,後壁2b)と左右壁3(左壁3a,右壁3b)とからなる周壁が設けられている。
そして、長方形の底板1の左右の短辺に左右壁3a,3bの下端が折曲げ起伏可能に連設されているが、前後壁2a,2bは底板1及び左右壁3a,3bとは別体に形成されており、前後壁2a,2bの下端は底板1の前後辺に沿う自由端となっている。
他方、長方形の底板1の長辺である前後辺には、折曲げ起立可能に前後方向に帯状又はなだらかな山状の補助前後壁1aが連設されている。この補助前後壁1aを箱組立時に起立させ、その内側に前後壁2a,2bの下端を収容することにより、前後壁2a,2bの前後外側への移動が規制される(図1,図3参照)。
前後左右の周壁2a,2b,3a,3bの下端は底板1の各辺と同一長さであるが、両側端がそれぞれ上方に向って幅狭となるように山形を形成している。
前後壁2a,2bは前後の中央上端で山線の折目によって形成されるひだ部を把手部2cとして一体的に連設されており、該把手部2cの左右両端には上方より切込まれるスリット状のフック部2dが形成されている。
他方、左右壁3a,3bの上端側中央には、上記フック部2dを挿入して係止するための上下方向のスリット状の係止孔3cが形成され、左右壁3a、3bは共にフック部2d、即ち把手部2cの両端に係脱自在に係止できる構造になっている。
また、上記前後壁2a,2bの下部左右端は、底板1の前後辺より幅広に形成されているため、左右壁3a,3bの下部側の前後両端は、組立状態では前後壁2a,2bの内面に当接している。これに対し上端側では前後壁2a,2bの前後幅より左右壁3a,3bの前後幅が広くなっているため、前後壁2a,2bの左右両端が左右壁3a,3bの内面に当接するように、上下方向の途中から当接関係が変化している。
前後壁2a,2bと左右壁3a,3bの両側端の上記当接部分は緩やかな流線形で外側に膨らむようにカーブしており、把手部2cを持ち上げることにより、ケーキ等の収容物5の重量により上半部では前後壁2a,2bの左右端と左右壁3a,3bの内面とが押接されて密着し、下半部では左右壁3a,3bの前後端と前後壁2a,2bの内面が押接されて密着し、箱形状と内部の密閉性が弾力的に保持される。
そして前後壁2a,2bの下端部の左右両端側には、上向きの切込み(又はスリット)2eが形成され、該切込み2eは補助前後壁1aの左右端に近接した外側にあって、補助前後壁1aの左右端と係合し合い、底板1に対する前後壁2a,2bの左右方向の移動を規制する規制部となっている。
また前後壁2a,2bの下端には組立に際して外側に向って折曲げて起立させる係合爪2fが突設されている。これに対し、補助前後壁1aの下端側の対応位置(この例では左右方向の中央位置)には、上記係合爪2fを差込み係合する係合孔1bが形成されている。
上記係合爪2fを係合孔1bに差込んで係合することにより、底板1と前後壁2a,2bとは下端においても一体となるように係合固定される。この係合機構は箱材の紙質や厚み又は収容物の種類等に対応して必要に応じて設けられるものであり、必ずしもすべての場合に必要ではない。
さらにこの実施例では、図2,図3に示すように、前後壁2a,2bの内部に前後両外側面で前後壁2a,2bの内面と接し合うようにアーチ形又は逆U字形に湾曲し、下端が底板1の前後端の補助前後壁1aの基端部に係合固定される内部補強材4が設けられている。
この内部補強材4は箱の内側から前後壁2a,2bを弾力的に支えることにより、箱内の収容スペースを安定的に確保して収容物の保護を図るものである。そして内部補強材4の湾曲する上部中央には、左右両側よりT字形の切込が切込形成され、中央部の前後左右両側には4個の保持爪4aが形成されるとともに、左右の保持爪4aの間には前後方向のブリッジ部4bが残されていて、次に述べる備品保持部を形成している。
この備品保持部は、例えば図2〜図3に示す保冷剤6やケーキ用ローソク等の備品をブリッジ部4bに載せ、前後左右の保持爪4aで上側から押えるように挟持して保持させる構造になっている。
さらに上記内部補強材4の前後の下端部には、前後の外側に向って折曲形成される係合爪4cが突設されており、該係合爪4cを補助前後壁1a側に設けられた係合孔1bに(前後壁2a,2bの係合爪4fの下側で)差込み係合することにより、内部補強材4が底板1上に着脱可能に位置決め固定される。補助前後壁1aには、前後壁2a,2bの固定用の係合孔1b以外に内部補強材4の係合爪4c専用の係合孔を別途位置をずらして設けることもできる。
尚、上記説明中において使用した前後、左右の語は箱の向きによって相対的に表現したものであり、箱の構造や機能を特定する意味で使用するものではない。このことは第2実施例及び実用新案登録請求の範囲においても同様である。
<第2実施例>
図5〜図7は本考案の紙箱の第2実施例を示している。この実施例と前記第1実施例は、底板に対して周壁をクロス方向に連設しない点や、隣接周壁間を連結するひだ部分がない点等は主要な特徴が共通する。しかし第1実施例のものが比較的高さの低いショートケーキを複数個収容するのに適しているのに対し、第2実施例のものが比較的高さのあるデコレーションケーキ用に考案されたものである。このため基本的なデザイン構成として前者は底板面積が広く内部高さが低くなっているのに対し、後者は底板面積が狭く内部高さが高くなっている点が異なり、以下その他の相違点について明らかにしながら第2実施例について説明する。
尚、第2実施例の図面中及び説明中で、第1実施例と共通の機能を果す部分は符号と名称は共通のものを使用するので、詳しい構造や機能部分の説明の一部又は全部を割愛する。
図5〜図7において箱の底面外側を構成する底板1の左右端に左右壁3a,3bが連設される点、底板1の前後に補助前後壁1aが連設される点、補助前後壁1aの下端に係合孔1bが形成される点、前後壁2a,2bの上端の把手部2c及びフック部2dと左右壁3a,3bの上端の係止孔3cとが互に係合し合う点等は実施例1と共通している。
しかし実施例2では、箱組立時に前記底板1上に重ねて乗せられる内底板1’が設けられ、前後壁2a,2bはこの内底板1’の前後端に折曲起伏可能に連設されている(この場合前記底板1は外底板と称することができる)。そして内底板1’の前後端には、前記係合孔1bに差込係合される係合爪2fが突設されており、この係合により内底板1’と外底板1とが一体的に連結され且つ結果として四方の周壁も下部において一体的に連結される。
さらに内底板1’の左右端には前述した補助前後壁1aと同様な補助左右壁1’aが折曲起伏可能に連設されている。この補助左右壁1’aは箱の底部を安定させるものであるが、必要に応じて設ければ足りる。
また内底板1’を介して前後壁2a,2bが下端で連結されているため、上端の把手部2cは切り離されており、箱組立時には上端が前後に重ね合わされて形成され、重ね合わされた状態でフック部2dと左右壁3a,3bの係止孔3cが係合される。補助前後壁1aの両端が前後壁2a,2bの下端の切込み2eに係止されて、仮に係合部(1b,2f)がなくても前後壁2a,2bの左右動が規制される。
その他この実施例では、把手部2cの左右端には左右壁3a,3bの上端の係止孔3cを係止する前に、帯状の補助把手部材7を、その両端に設けた係止孔7aで係止する例が示されている。これはデコレーションケーキ等のように重量のあるものを携帯する際や長時間携帯する場合に持ち易いようにオプションとして付設できるものである。そしてこのオプションは第1実施例においても利用可能である。
なお、第1実施例で用いた内部補強材4は図2,図3に示す状態で第2実施例の前後壁2a,2bにも応用できる。
<第3実施例>
また図8で示すように、第1実施例の前後壁2a,2bの下端に前後に2分割された内底板をそれぞれ連設し、箱組立時には同図仮想線に示すように本来の長方形になるように突合せて底板にすることができる。この場合前後壁2a,2b側の係合爪2fは内底板の前後両側端に突出され、外底板1の係合孔1bと係合される。上記以外には第1実施例と共通する。
上記のように第1実施例における前後壁2a,2bの下端に前後に分割された内底板を連設することにより、箱の底部と前後壁2a,2bの形状保持が安定し、強度も高くなる。
尚、いずれの実施例のものも保持把手部材7を用いることができるが、これを用いないであるいはその有無にかかわらず、一般の把手付ビニール袋に収容して持運ぶことができる。
<従来の箱との紙量の比較>
図9(A),(B)は共に従来の直方体型の包装箱の材料取り状態の展開例を示すもので、(A)は第1実施例の箱と同一サイズの底板(例えば120mm×180mm)と略同一の収容能力を、(B)は第2実施例の箱と同一サイズの底板(例えば140mm×140mm)と略同一の収容能力をそれぞれ備えた箱の展開図である。
同図(A)の箱は底板11に対し、前後左右の周壁12a,12bがクロスクロス方向に連設され、前後壁12aにはそれぞれ把手15付の天板13が連設されている。左右壁12bの上端には把手15の左右端を係止する係止フラップ14が連設され、前後左右の周壁間には隣接周壁同士を連結するひだ部16が連設されている。
図9(B)は単純な直方体形の箱の展開図で、この例では底板11の前後左右の周壁12a,12bがクロス方向に連設され、右壁12a,左壁12bの先端にはそれぞれのりしろ18,19が連設されるとともに、左右壁12bと天板13の前後辺には内部側に折り込むフラップ16,17がそれぞれ連設されている。
このように図9(A),(B)に示される包装箱は古くから一般に使用される直方体型のものであるが、これを底板が同一サイズで収容能力が略同一の実施例1,同2の箱の材料面積と比較すると、同図(A)と実施例1の箱では約57%,同図(B)と実施例2の箱では約52%の材料使用量である。これを板紙から順次打抜いて材料取りする場合で比較するとさらに大きい開きが生じるものと思料される。
この考案は、主としてケーキ等の収容物を収容して携帯するための包装用紙箱に関する。
1 底板,外底板
1’(1’b,1’c) 内底板
1a 補助前後壁
1’a 補助左右壁
1b 係合孔
2(2a,2b) 前後壁
2c 把手部
2d フック部
2e 切込み(スリット)
2f 係合爪
3(3a,3b) 左右壁
3c 係止孔
4 内部補助材
4a 保持爪(備品保持部)
4b ブリッジ部(備品保持部)
5 収納物
6 備品(保冷材)
7 保持把手部材
7a 係止孔

Claims (16)

  1. 長方形又は正方形の底板(1)と該底板(1)の四辺に沿って立上り底板(1)の外周と上部を覆うとともに底板(1)の上方中央で互に係脱可能に固定する前後壁(2a,2b)及び左右壁(3a,3b)からなる周壁とを設け、該周壁の上端に把手部(2c)を形成する包装用紙箱において、上記前後壁(2a,2b)と左右壁(3a,3b)をそれぞれ一連にしながら別体に形成し、少なくとも一方の周壁を箱底面の下側を覆う底板(1)の相対する2辺に折曲げ起伏可能に連設し、前記各周壁は両側端が上端に向って幅狭となるような山形に形成され、前記前後壁(2a,2b)と左右壁(3a,3b)とを底板(1)上で交差させるように起立させ、一方の周壁の側端を隣接する他方の周壁の内面に当接させるとともに各周壁は箱底面の下側を覆う底板(1)に対して位置決め保持されることにより箱形状を保持する包装用紙箱。
  2. 各周壁の両側端は底板(1)の中心方向上方に向って外側に膨らむ流線形の湾曲部を有し全体として山形を形成している請求項1の包装用紙箱。
  3. 一方の周壁である前後壁(2a,2b)の上端に同一形状で互に重なり合うことによって補強される左右方向の把手部(2c)を形成するとともに該把手部(2c)の左右両端側には上方より切込まれるスリット状のフック部(2d)を形成し、他方の周壁である左右壁(3a,3b)の上端には上記把手部(2c)を挿通する上下方向のスリット状の切込みからなる係止孔(3c)を形成し、前記フック(2d)と係止孔(3c)とを係脱自在に係止することにより、前後壁(2a,2b)と左右壁(3a,3b)を上端において固定する請求項1又は2の包装用紙箱。
  4. 箱底面の下側を覆う底板(1)の左右両辺に左右壁(3a,3b)をそれぞれ連設し、該底板(1)の前後両辺に前後壁(2a,2b)の下端部の外側を覆い且つ前後動を規制するように折曲げ起立される補助前後壁(1a)を連設してなる請求項1,2又は3の包装用紙箱。
  5. 前後壁(2a,2b)の下端の左右両端側に、箱組立状態で前記補助前後壁(1a)の左右両端に係合して補助前後壁(1a)の下端部の左右両側端の左右動を規制する切込み(2e)を入れて左右方向の規制部を形成した請求項4の包装用紙箱。
  6. 前後壁(2a,2b)の下端と補助前後壁(1a)の下端側に箱組立時において係脱可能に差込むことにより前後壁(2a,2b)を箱底面の下側を覆う底板(1)に係合固定する係合爪(2f)と係合孔(1b)とを設けてなる求項4又は5の包装用紙箱。
  7. 前記把手部(2c)の両端を前後壁(2a,2b)の上端の両側より突出させて形成するとともに左右両端に左右方向のスリット状の係止孔(7a)を形成した左右方向の補助把手部材(7)を設け、上記係止孔(7a)と把手部(2c)の両突出端に係脱自在に挿通係止し、補助把手部材(7)を携帯用把手とする請求項1,2,3,4,5又は6の包装用紙箱。
  8. 前後壁(2a,2b)の左右両端の下部側を左右壁(3a,3b)の下部の両端に突出させるとともに左右壁(3a,3b)の両端の上部側を前後壁(2a,2b)の上部の両側に突出させることにより、箱の下部側では左右壁(3a,3b)の両端を前後壁(2a,2b)の内面に当接させ、箱の上部側では前後壁(2a,2b)の両端を左右壁(3a,3b)の内面に当接させる構造とした請求項1,2,3,4,5,6又は7の包装用紙箱。
  9. 底板が箱底面の下側を覆う外底板(1)と該外底板(1)の内面と重なり合う内底板(1’)からなり、内底板(1’)の前後両辺に前後壁(2a,2b)をそれぞれ連設した請求項1,2,3,4,5,6,7又は8の包装用紙箱。
  10. 内底板(1’)を前後2分割し、2分割された前後の内底板(1’)を前後壁(2a,2b)に谷形の折目を介してそれぞれ連設した請求項9の包装用紙箱。
  11. 前後壁(2a,2b)の上端同士を前後に重ね合わせて把手部(2c)とした請求項9又は10の包装用紙箱。
  12. 前後壁(2a,2b)を、上端に山形の折目を付して形成したひだ部を介して前後一体に形成するとともに該ひだ部を把手(2c)とし、前後壁(2a,2b)の下端を自在端とした請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9又は10の包装用紙箱。
  13. 把手(2c)のひだ部の内面同士を接着固定して補強した請求項12の包装用紙箱。
  14. 箱内において前後壁(2a,2b)の前後内面に沿うようにアーチ状又は逆U字形に湾曲し、下端を底板(1)の前後端に係合させて前後壁(2a,2b)を内面側から補助的に支持する板状の内部補強材(4)を設けてなる請求項4,5,6,7,8,9,10,11,12又は13の包装用紙箱。
  15. 内部補強材(4)の湾曲部に保冷剤その他の備品(6)を挟持して保持する備品保持部(4a)を形成してなる請求項14の包装用紙箱。
  16. 内部補強材(4)の下端部と底板(1)の補助前後壁(1a)との間に内部補強材(4)を底板(1)に位置決めするように係合固定する係合爪(4c)と係合孔(1b)とを設けてなる請求項14又は15の包装用紙箱。
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