JP3168818U - 空気弁 - Google Patents

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公夫 小池
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久人 小谷
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Abstract

【課題】分解・組立作業を簡単にして、清掃や内部点検の際の、所要時間の短縮を図る空気弁を提供する。【解決手段】弁箱1は、小空気孔31を有する遊動弁体3と、フロート弁体2とを、上下に収容する。弁箱1の上面は、固定蓋4と着脱蓋5とで遮蔽する。着脱蓋5は、中央に大空気孔51を有し、弁箱1の嵌合孔に回動自在・着脱自在に嵌め込む。着脱蓋5の側面には、アーム係合片が付いている。アーム係合片は、嵌合孔の段部と、固定蓋4の下面との間で挟まれる。固定蓋4は、着脱蓋の平面形状に合わせた孔を有し、アーム係合片が通過する切欠を持つ。【選択図】図1

Description

本考案は、水道本管などに付設して、管内に混入している空気を、排出するのに用いる空気弁に関する。
この空気弁は、水道本管などの管路中の適所に設置して、管内に混入している空気を、経常的に排出するのに使用される。ところが、この空気弁には、ゴミなどが付着することが多くて、空気孔を塞いだり、フロート弁体の動きを阻害したりする。このため、空気弁には、定期的にメンテナンスをして、ゴミなどを取り除く清掃や、点検をすることが、不可欠である。この清掃などには、空気弁の分解が、必要であり、かつ、この際の、分解・組立作業を迅速、簡単に行えることが、作業能率の点から、絶対の条件である。
この作業を簡単に行えるものとしては、既に、特開2009−121678号(特許文献1)が提案されている。このものでは、分解・組立作業を、レバー方式を利用することにより、簡単に行えるようになっている。
特開2009−121678号公報
ところが、このものでは、2本のレバーを、弁の側面で、立てたり、倒したりする作動が必要で、弁の周辺に一定のスペースを要する。更に、分解・組立に要する時間は、短縮されたものの、まだ、充分ではなく、また、作業の安全性や、ミス防止に対しても、より配慮する必要がある。
本考案は、このような欠点を解決しようとするものであって、弁内の清掃のための、分解や、組立作業を、僅かなスペースで、簡単かつ迅速に行える、空気弁を提供するにある。更に、本考案は、この分解・組立作業を、誰にでも、間違いなく、極めて短時間に、かつ、正確に行える、空気弁を提供するにある。
本考案の空気弁の技術的手段は、小空気孔を有する遊動弁体と、フロート弁体とを、上下に収容した弁箱と、弁箱の上面に取付けられた固定蓋と、中央部に大空気孔を有する着脱蓋と、固定蓋に取付けられた、係脱自在なロックピン装置とからなり、弁箱の上面開口には、嵌合孔が設けられ、嵌合孔には、着脱蓋が、回動自在に、かつ、通気遮断状態で、着脱自在に嵌り込み、着脱蓋の側面には、複数個のアーム係合片が、突出状に形成されていて、アーム係合片は、弁箱に嵌め込んだ時には、嵌合孔の上面段部で、滑動自在に支持され、固定蓋の中央部には、着脱蓋を通過させるための孔が形成され、この孔には、アーム係合片を通過させるための切欠が設けられ、この切欠と、アーム係合片とを位置合わせした時にのみ、着脱蓋の通過は可能で、着脱蓋を、着脱位置から回動させると、アーム係合片の上面は、固定蓋の下面によって係止されるようになり、着脱蓋を回動させて、セット位置に来た時に、ロックピンがバネ付勢で突出作動して、着脱蓋を係止することにある。
また、アーム係合片は、緩傾斜面と急傾斜面とを有し、緩傾斜面では、ロックピンを出没移動させ、急傾斜面では、ロックピンが完全に突出し、固定蓋の下面には、切欠に隣接させて、ストッパが形成され、セット位置と着脱位置とで、アーム係合片とストッパとが衝突するようにしてもよい。更に、固定蓋の下面に、小突起が形成され、この小突起は、セット位置で、弁内圧によって、着脱蓋が押し上げられている時にのみ、アーム係合片の急傾斜面と衝突し、ロックピンによる係止が解除された時でも、着脱蓋を固定保持するようにしてもよい。また、着脱蓋の上面に、取っ手が取付けられてもよい。
更に、弁の上面を覆うように、カバーが取付けられ、カバーの内面からは、位置決めピンが垂下状に取付けられていて、着脱蓋5が、適正なセット状態にある時にのみ、位置決めピンが切欠を通過し、かつ、アーム係合片の無い箇所に嵌り込んで、カバーの取付が可能になるようにしてもよい。また、カバーのボルト孔が、着脱用の大径孔と、固定用の小径孔とが、連結された状態で、形成されているようにしてもよい。更に、弁箱の下に、ボール弁が取付けられ、ボール弁体とボール弁箱とには、それぞれ排水孔が設けられていて、ボール弁体の排水孔は、その入口が、閉弁時には、弁の2次側に開放され、反対に、開弁時には、入口は遮蔽され、他方、出口は、ボール弁の先端側軸心位置にあり、ボール弁箱の先端側軸心位置に設けられた排水孔は、下方に向かって、斜めに形成されているようにしてもよい。
本考案の空気弁は、弁箱の上蓋が、固定蓋と着脱蓋とからなり、固定蓋は弁箱に固定であるが、着脱蓋は、簡単に着脱できる。即ち、取付る時には、着脱蓋のアーム係合片と、固定蓋の切欠との位置を合わせて、固定蓋の孔を通過させて、着脱蓋を弁箱の嵌合孔に嵌めこみ、続いて、これを約60度、回動させるだけで、正確なセット位置で、ロックピン装置によって、固定保持できる。また、取外す時には、ロックピン装置を解除して、着脱蓋を、反対方向に回動させ、アーム係合片が切欠の位置に来た時に、抜き取ればよい。従って、着脱作業は、非常に簡単で、誰にでも、15秒程度という、極めて短時間で行うことができる。
請求項2のものでは、アーム係合片が、緩傾斜面と急傾斜面とを有するので、着脱蓋の回動に伴って、緩傾斜面に当接しているロックピンは、ひとりでに没入方向に移動し、急傾斜面に達すると、ロックピンはバネ付勢によって突出して、急傾斜面と係合する。従って、ロックピン装置の係合作動は、完全に自動的に行われる。また、固定蓋の切欠に隣接させて、ストッパが付いていて、セット位置と着脱位置とで、アーム係合片とストッパとが衝突するので、回動範囲の両端を確実に規制できて、作業を間違いなく、確実に行うことができる。
請求項3のものでは、固定蓋の下面に、小突起が形成されているので、弁内に内圧が作用している状態では、着脱蓋が押し上げられて、固定蓋の下面に接触し、アーム係合片の急傾斜面と小突起とが当接状にあって、ロックピンを解除しても、着脱蓋を回動できない。従って、内圧によって、作業時に着脱蓋が、吹き飛ばされるような事故を防止できる。
請求項4のものでは、着脱蓋には、取っ手が付いているので、抜き差しや、回動の作業を、手動で簡単に行うことができる。
請求項5のものでは、空気弁の上面をカバーが覆っているので、着脱蓋の嵌合部などに、ゴミなどが付着しない。更に、カバーには、位置決めピンが付いていて、正確なセット状態でないと、カバーの取付ができないので、カバーの取付の如何で、セット状態の適否の判定ができて、有益である。
請求項6のものでは、カバーのボルト孔が、大小2孔の連結孔になっているから、カバーの着脱に際し、ボルトは付けたままでよく、ボルトの紛失を防止でき、かつ、作業の迅速化を図れる。
請求項7のものでは、ボール弁に、排水孔が設けられていて、閉弁時には、2次側から排水するようになるので、閉弁と同時に、空気弁の内圧を下げることができ、作業の安全と、迅速化とを図ることができる。
本考案の空気弁の実施例の組立状態の縦断面図。 空気弁の分解状態の縦断面図。 固定蓋の下面図。 着脱蓋の上面図。 カバーの上面図。 固定蓋と着脱蓋との結合関係を示す上面図。 ボール弁の縦断面図。 ボール弁の弁体の断面図。
本考案の空気弁を実施するための形態を、図面の実施例に基づいて説明する。図1には、実施例の組立状態が、図2には、分解状態が示されている。弁箱1には、フロート弁体2と、遊動弁体3とが、着脱自在に収容されている。弁箱1の上面開口には、固定蓋4と、着脱蓋5とが、取付られる。固定蓋4は、弁箱1の上面のフランジに、ボルト止めされていて、通常は、取外さない。着脱蓋5は、弁箱1に、固定蓋4を越えて、着脱自在に取付けられる。カバー6は、蓋の上面を覆うように、設けられる。また、弁箱1の下方には、ボール弁7が連結されていて、このバルブを介して、水道本管(図示せず)などに連結される。
弁箱1の中には、円筒状の弁体ガイド11が、取付けられている。このガイド11内に、フロート弁体2と、遊動弁体3とが、収容されていて、これらの弁体は、カイド11に案内されて、スムースに上下移動する。両弁体2、3は、弁箱1内の水位に応じて、浮力を受け、上下移動する。また、遊動弁体3には、小空気孔31が偏心位置に設けられている。更に、着脱蓋5の中央部には、大空気孔51が形成されている。
従って、弁箱1内に、水が無い時は、両弁体2、3は、降下しているので、大空気孔51は、開放状態にあり、急速排気や、急速吸気が可能である。これにより、水道本管への最初の送水時や、水道本管からの排水時などの作業を、短時間で行うことができる。また、弁箱1内が、水で満たされた時は、両弁体2、3は浮き上がり、遊動弁体3が、着脱蓋5の下面に密着して、大空気孔51を塞ぎ、かつ、フロート弁体2が、遊動弁体の小空気孔31を塞ぐ。これにより、弁箱1は、完全に遮蔽された状態になる。通常の使用時には、水道本管に混入している空気が、徐々に空気弁に集まり、弁箱1内に溜まるようになる。この空気量が、一定量に達すると、先ず、フロート弁体2だけが、降下して、小空気孔31を開く。孔径の大小の関係で、遊動弁体3は、大空気孔51を有する着脱蓋5の下面からは離れず、フロート弁体2だけが降下するようになる。小空気孔31が、中心から偏心させて設けてあるので、フロート弁体2の降下は、確実に起こる。そして、開いた小空気孔31から、空気が排出される。弁箱1内の空気量が少なくなると、フロート弁2は上昇して、再び、小空気孔31を塞ぐ。これを繰り返しながら、溜まった空気を、経常的に、弁外に排出するのである。
また、弁箱1の上面開口には、断面円形の嵌合孔12が設けられていて、ここに着脱蓋5の下方部が回動自在に嵌入する。この嵌合孔12の内壁面には、パッキン13が取付けられていて、隙間からの通水・通気を遮断している。実施例では、このパッキン13に、シリンダ用のパッキンを使用し、止水性の向上を図っている。嵌合孔12の上端には、段部が設けられ、スラストリング15が取付けられている。この段部の上の弁箱1の内面には、より大径の円形孔14が設けられている。
固定蓋4の下面図が、図3に示されている。中央には、大きな孔41が、設けられている。この孔41を通って、着脱蓋5が、出し入れされるから、孔41の形状は、着脱蓋5の平面形状に合致させてある。この固定蓋4は、弁箱1の上面に載置されて、フランジにボルト42で固定される。また、固定蓋4の縁辺からは、下方に垂下する突出壁43が設けられていて、この突出壁43は、弁箱1の切欠に嵌り込んで、弁箱の一部となる。この突出壁43には、ロックピン装置44が、取付けられている。このロックピン装置44では、ロックピンが、バネ付勢により、内方に向かって突出し、着脱蓋5と係合して、回動を止めることができる。また、ロックピン装置44を、手動で引っ張って、ピンを没入させると、係止は解かれ、着脱蓋5は回動自在になる。
着脱蓋5の上面図が、図4に示されている。着脱蓋5の本体の、外側面の形状は、短円柱状である。この着脱蓋5は、弁箱1の嵌合孔12に、回動自在状態で嵌り込む。この両部材間からの漏水は、上記のように、パッキン13で止水される。着脱蓋5の中央部には、上下に貫通する大空気孔51が形成されていて、ここを通って、弁箱1内から吸排気される。
この着脱蓋5の上方側面には、3個のアーム係合片52が設けられている。着脱蓋5が、弁箱1に嵌め込まれた際に、このアーム係合片52は、弁箱1の内面の段部に当り、スラストリング15で支持されるようになる。従って、着脱蓋5の嵌入状態での回動は、スムースに行える。また、このアーム係合片52の、両側の傾斜角度は異なっていて、一方は緩傾斜面53で、他方は急傾斜面54になっている。これは、ロックピン44との接触関係のためである。即ち、緩傾斜面53では、ロックピン44を没入方向に移動させながら、着脱蓋5の回動が可能である。急傾斜面54では、ロックピン44は完全に突出してしまい、両者間に係合関係が成立して、着脱蓋5の回動は不可能になる。また、着脱蓋5の上面には、2本の支柱55が立っていて、その上に、取っ手56が、掛け渡すように取り付けられている。従って、この取っ手56を、手で持って、出し入れや、回動操作を簡単に行える。
固定蓋4の中央の孔41は、図3に示されるように、着脱蓋5が、出入するため、着脱蓋の平面形状に合致させてあり、着脱蓋5のアーム係合片52が通過するための切欠45が形成されている。更に、切欠45の縁に隣接させて、下方に突出するストッパ46が設けられている。このストッパ46は、着脱蓋5の回動範囲を定める役割を果たす。即ち、このストッパ46は、図3に示されるような形状で、前面46aと側面46bとを有する。前面46aが、アーム係合片52の急傾斜面54と衝突するのが、抜取り位置である。側面46bが、他のアーム係合片52の緩傾斜面53と衝突するのが、セット位置である。この両位置の間で、着脱蓋5は、約60度の範囲で回動させることができる。
図示の実施例では、ストッパ46は、3個の切欠45の全てに設けられているが、このストッパ46は1個だけでもよい。また、他の2個のストッパは、前面46aを形成するだけの、小さなものでもよい。この小さなストッパを設けておくことによって、着脱蓋5の抜取り時に、アーム係合片52の急傾斜面が、切欠45の縁と引っ掛かることがなく、抜取りをスムースに行える。
このセット位置では、ロックピン装置44も、同時に作動する。即ち、着脱蓋5を、嵌め込んでから回動させると、最初は、緩傾斜面53と接触するので、回動に伴って、ロックピン44は徐々に押し込まれていき、約60度、回動させると、急傾斜面54に出くわして、ロックピンが突出し、急傾斜面54と結合し、それ以上の回動は不可能になる。よって、セット位置では、アーム係合片52が、ストッパの側面46bと、ロックピン44とによって、両側から回動規制を受け、その位置で固定保持されることになる。
更に、固定蓋4の下面には、着脱蓋5の回動係止用の小突起47が形成されている。即ち、アーム係合片52は、弁箱1の段部のスラストリング15と、固定蓋4の下面との間に挟まれているが、その隙間には、少しの遊びが設けられている。このため、着脱蓋5を、押し下げて回動させると、小突起47とは衝突せず、回動は自由であるが、水圧を受けて、着脱蓋5が押し上げられた状態で回動させようとすると、小突起47と衝突して、回動できなくなる。そして、この小突起47が設けられている位置は、図6に示されるように、着脱蓋5がロックピン44と衝突した状態で、他のアーム係合片52と衝突する位置に設けられている。即ち、内圧の作用下では、着脱蓋5が押し上げられて、セット位置では、小突起47と当接状になって、着脱蓋5は回動不能になり、安全が図られる。
図2に示されるように、カバー6の内面には、天面から位置決めピン61が、垂下状に取り付けられていて、次のように作動する。着脱蓋5が正常なセット状態の時に、カバー6を取付けると、ピン61の下端が、固定蓋4の切欠45を通り、更に、アーム係合片52の無い箇所に嵌り込む。他方、不正常なセット状態では、ピン61が嵌り込まないように、位置決めピンの位置が設定されている。従って、カバー6が、付いているか、否かで、セット状態の適否を判定できるのである。
カバー6の天面には、図5に示されるように、取っ手56にボルト止めするための、ボルト孔62が形成されている。このボルト孔62は、着脱用の大径孔と、固定用の小径孔とが、連結した形状の孔である。従って、カバー6を取り付けるには、先ず、ボルトを、少し緩めた状態で、取り付けたままとし、これに、大径孔を嵌め、次に、カバー6を約10度ほど回動させて、ボルトを小径孔と結合させ、この状態でボルトを締めて、カバー6を固定する。カバー6の取り外しは、これとは逆で、先ず、ボルトを約1回転だけ緩め、この状態でカバー6を回動させて、取外す。作業中にボルトを取外さないので、ボルト紛失のおそれがない。なお、このカバー6の回動の際には、位置決めピン61も移動するが、図6に示されるように、切欠45の中で収まるようになっている。また、固定蓋4と、着脱蓋5との、それぞれの表面には、位置決め用の表示48、57が付いていて、固定状態の位置が正しいか、否かの判断が、一目でできるようになっている。
ボール弁7の詳細な構成は、図7、に示されている。ボール弁7の構成の大部分は、通常のものと同じであり、ハンドル71を、90度、回動させることによって、開閉の切替えが可能である。ただ、ボール弁体72と、ボール弁箱73とに、細い排水孔74、75が、設けられている点で、通常のものと異なる。弁体の排水孔74は、図8に示されるように、弁体通水孔を通らずに、斜めに貫通している。即ち、排水孔74の入口76は、弁体72の側面部にあり、排水孔74の出口77は、弁体72の先端側軸心部にある。このため、ハンドル71の90度の回動によって、入口76の位置は、上方位置から側方位置へと移動する。弁が閉の時は、入口76は上方位置に、また、弁が開の時は、入口76は側方位置にくる。他方、出口77は、常時、先端側軸心位置にある。従って、弁が開の、入口76が側方位置の時は、排水は起こらない。反対に、弁が閉の、入口76が、上方位置の時には、入口は、弁の2次側に開放されるので、2次側、即ち、空気弁の中に溜まっていた水が、排水孔74を通って、排出される。そして、水は更に、ボール弁箱73の排水孔75から出て、弁外に排出されるようになる。なお、空気弁に溜まっていた水は、高圧下にあり、排水孔75から、水が勢い良く噴出することがある。このため、排水孔75は、下方に向けて形成されている。
次に、実施例の空気弁の作動と、使用方法について、説明する。空気弁は、水道本管の配管路の中の、高い位置などの適所に設置される。通常の使用状態では、空気弁の内部には、水道水が充満していて、フロート弁体2と遊動弁体3とは、共に浮上し、かつ、弁内の水圧の作用を受けて、遊動弁体3は、着脱蓋5の大空気孔51に張り付き、フロート弁体2は、遊動弁体3の小空気孔31に当接して、両空気孔を閉じている。また、ボール弁7は、開弁状態にあるので、排水孔74の入口76は、流路に開口しておらず、止水状態にある。従って、この状態では、空気弁から、空気と水の、出入はない。しかし、水道本管中には、空気が混入していて、この空気が、空気弁に流入して、徐々に弁内に溜まる。弁内の空気量が一定量に達すると、先ずフロート弁体2のみが降下する。遊動弁体3は、大空気孔51に、高い弁内圧力で張り付いているので、降下しない。このため、先ず、小空気孔31のみが開き、ここから弁内の空気が排出される。弁内の空気量が少なくなると、フロート弁体2は上昇して、小空気孔31を閉じ、排気は止まる。空気弁は、このような作動を経常的に行っている。
メンテナンス時には、先ず、ボール弁7を閉じる。空気弁は流水路から遮断され、かつ、排水孔74の入口76は、2次側に開放される。このため、空気弁内に溜まっていた水は、排水孔74,75を通って、弁外に出て、弁内圧力は低下する。排水孔75からの排水が、高圧の作用で噴き出すことがあるが、排水孔75が、下向きに形成されているので、支障は生じない。
次に、カバー6を取外す。先ず、カバー6を固定しているボルトを、1回転ほど緩め、次に、カバー6を10度ほど回動させて、ボルト孔62を大径の方に合わせ、ボルトを取外さないで、カバー6のみを取外す。続いて、着脱蓋5を取外す。先ず、ロックピン装置44を引いて、係止を解くと共に、取っ手56を持って、着脱蓋5を約60度、回動させる。弁内が高圧下の場合は、着脱蓋5は押し上げられて、小突起47と衝突し、回動は阻止されているが、弁内圧力は低下状態にあるので、回動に支障はなく、スラストリング15の作用によって、スムースに回動できる。約60度、回動させると、アーム係合片52の急傾斜面54が、固定蓋4のストッパ46に衝突する。この衝突位置では、抜取り可能であるので、そのまま引き上げて、着脱蓋5を取外す。そして、弁箱1から、遊動弁体3と、フロート弁体2とを取出す。以上の取外し作業は、極めて簡単であるから、誰にでも、短時間で行うことができる。作業試験では、約15秒で行えた。
続いて、分解した部品から、ゴミなどを取り除いて清掃し、また、部品の点検などを行う。この際、通常は、固定蓋4は取外さない。清掃や点検を終えると、再び、組付ける。フロート弁体2や遊動弁体3などを、弁箱1内に戻し、続いて、着脱蓋5を嵌め込む。この嵌込み時には、アーム係合片52と切欠45との位置を合わせて挿し込み、約60度、回動させる。この回動時には、ロックピン装置44は、アーム係合片52の緩傾斜面53によって、自動的に没入方向に移動させられる。そして、セット位置に達すると、急傾斜面54が、ロックピン装置44の位置に来て、ロックピンが突出して、急傾斜面54と自動的に係合するようになる。また、他方では、緩傾斜面53が、ストッパ46の側面46bと衝突するようになり、アーム係合片52が、両側から挟まれた状態で固定保持される。
次に、カバー6を取付ける。カバー6には、位置決めピン61が付いているので、位置合わせが必要である。ピン61の位置を、固定蓋4の切欠45の位置に合わせ、かつ、ボルト孔62の位置を、取っ手56のボルトに合わせて、取付ける。両方の位置が合致するのは、1箇所しかない。更に、ピン61の先端が、アーム係合片52と衝突してはならない。着脱蓋5が、正確にセット位置まで締め込まれていれば、衝突はしない。締め込みが不充分だと、ピン61が、アーム係合片52と衝突して、カバー6のセットができない。従って、カバー6が、付いているか、否かで、正常にセットされているか、否かの、判定ができる。次に、ボール弁7を開く。水は、空気弁に流入して、弁内を満たし、フロート弁体2と遊動弁体3とは浮上して、大空気孔51と小空気孔31とを閉じる。組付けは、以上であり、極めて簡単で、かつ、迅速に行える。
本考案は、前記の実施例に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲の記載の範囲内で自由に変形実施可能である。特に、各部品の材質や、詳細な形状などは、自由であり、また、アーム係合片の形成個数も自由である。
本考案は、水道本管用の空気弁の他に、各種の流体管路からの、混入気体の抜き取り用に利用可能である。
1 弁箱
2 フロート弁体
3 遊動弁体
4 固定蓋
5 着脱蓋
6 カバー
7 ボール弁
11 弁体ガイド
12 嵌合孔
13 パッキン
14 円形孔
15 スラストリング
31 小空気孔
41 孔
44 ロックピン装置
45 切欠
46 ストッパ
47 小突起
51 大空気孔
52 アーム係合片
53 緩傾斜面
54 急傾斜面
55 支柱
56 取っ手
61 位置決めピン
62 ボルト孔
72 ボール弁体
73 ボール弁箱
74 排水孔
75 排水孔

Claims (7)

  1. 小空気孔を有する遊動弁体と、フロート弁体とを、上下に収容した弁箱と、
    弁箱の上面に取付けられた固定蓋と、
    中央部に大空気孔を有する着脱蓋と、
    固定蓋に取付けられた、係脱自在なロックピン装置とからなり、
    弁箱の上面開口には、嵌合孔が設けられ、
    嵌合孔には、着脱蓋が、回動自在に、かつ、通気遮断状態で、着脱自在に嵌り込み、
    着脱蓋の側面には、複数個のアーム係合片が、突出状に形成されていて、
    アーム係合片は、弁箱に嵌め込んだ時には、嵌合孔の上面段部で、滑動自在に支持され、
    固定蓋の中央部には、着脱蓋を通過させるための孔が形成され、この孔には、アーム係合片を通過させるための切欠が設けられ、
    この切欠と、アーム係合片とを位置合わせした時にのみ、着脱蓋の通過は可能で、
    着脱蓋を、着脱位置から回動させると、アーム係合片の上面は、固定蓋の下面によって係止されるようになり、
    着脱蓋を回動させて、セット位置に来た時に、ロックピンがバネ付勢で突出作動して、着脱蓋を係止する空気弁。
  2. アーム係合片は、緩傾斜面と急傾斜面とを有し、緩傾斜面では、ロックピンを出没移動させ、急傾斜面では、ロックピンが完全に突出し、
    固定蓋の下面には、切欠に隣接させて、ストッパが形成され、セット位置と着脱位置とで、アーム係合片とストッパとが衝突する請求項1記載の空気弁。
  3. 固定蓋の下面に、小突起が形成され、この小突起は、セット位置で、弁内圧によって、着脱蓋が押し上げられている時にのみ、アーム係合片の急傾斜面と衝突し、ロックピンによる係止が解除された時でも、着脱蓋を固定保持する請求項2記載の空気弁。
  4. 着脱蓋の上面に、取っ手が取付けられている請求項1乃至3記載の空気弁。
  5. 弁の上面を覆うように、カバーが取付けられ、カバーの内面からは、位置決めピンが垂下状に取付けられていて、着脱蓋5が、適正なセット状態にある時にのみ、位置決めピンが切欠を通過し、かつ、アーム係合片の無い箇所に嵌り込んで、カバーの取付が可能になる請求項1乃至4記載の空気弁。
  6. カバーのボルト孔が、着脱用の大径孔と、固定用の小径孔とが、連結された状態で、形成されている請求項5記載の空気弁。
  7. 弁箱の下に、ボール弁が取付けられ、ボール弁体とボール弁箱とには、それぞれ排水孔が設けられていて、
    ボール弁体の排水孔は、その入口が、閉弁時には、弁の2次側に開放され、反対に、開弁時には、入口は遮蔽され、他方、出口は、ボール弁の先端側軸心位置にあり、
    ボール弁箱の先端側軸心位置に設けられた排水孔は、下方に向かって、斜めに形成されている請求項1乃至6記載の空気弁。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015117828A (ja) * 2013-11-18 2015-06-25 株式会社清水合金製作所 空気弁
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JP2016109301A (ja) * 2014-12-09 2016-06-20 株式会社清水合金製作所 補修弁と補修弁付き簡易分解式空気弁

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