JP3168584U - 筒状装身具 - Google Patents
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Abstract
【課題】要介護者や介助者が片手で容易に装着することができるサポーター等の筒状装身具を提供する。【解決手段】略円筒形状を呈し両端に開口2,3を備えた胴部4と、該胴部の少なくとも1つの前記開口の外側に形成される把手部7と、を有した筒状装身具であって、前記把手部は、前記開口に臨む前記胴部の端部が前記胴部の外側に折り返されて形成された折り返し部5に手指を挿入可能な袋状に形成された指挿入部7aを備える。【選択図】図4
Description
本考案は筒状編み込み生地を備えた筒状装身具に係り、特に、介護が必要な人達やその介助を行う人達にとって装着が容易な筒状装身具に関する。
一般に、靴下やサポーター等の装身具は、筒状に編み込まれた伸縮性のある素材を用いて作製されており、その開口部にはゴム製の締め付け部が設けられている。これらの装身具は、開口部のゴム口を押し広げて足先や手先を筒状部の内部に挿入して装着する。この作業は健常者であれば何ら難しい作業ではないが、片手が不自由な人や介護を要する人にとっては困難な作業である。
例えば、下記特許文献1には、靴下やサポーター等の口ゴム部を手の力をあまり必要とせずに、軽く押し広げることが出来るようにして、手等の不自由な人や介護者、腰が思うように曲がらない人、太って腹が出ていて手が足に届かないような人等が挿脱を容易にすることを目的として、足又は腕等に挿脱する介護用の筒編地の一端又は両端に、筒編地と同質、又は、伸縮自在な他の素材で本体より柔らかく大きく伸縮する筒編地を設けた介護用筒編地が開示されている。
しかしながら、特許文献1に記載されている筒編地(靴下、サポーター等)は装着する際に開口部を掴んで(握って)引き上げる必要があり、編地を掴んだり握ったりすることが困難な要介護者らにとって装着作業が煩雑となってしまう課題がある。特に、片手が不自由な人達には難しい作業となる。
本考案は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、要介護者や介助者が片手で容易に装着することができる筒状装身具を提供することを例示的課題とする。
上記の課題を解決するために、本考案の例示的側面としての筒状装身具は、略円筒形状を呈し両端に開口を備えた胴部と、該胴部の少なくとも1つの前記開口の外側に形成される把手部と、を有した筒状装身具であって、前記把手部は、前記開口に臨む前記胴部の端部が前記胴部の外側に折り返されて形成された折り返し部に手指を挿入可能な袋状に形成されている。
上記の筒状装身具は、袋状に形成された把手部に片手の手指を胴部側から挿入して引き寄せるだけで、容易に片手で装着することができる。すなわち、数本の指先を把手部に引っ掛けて引き寄せるだけで筒状装身具を装着することができるので、手先や足先を挿入する開口部を掴んだり握ったりする力がほとんど不要となるため、片手の不自由な人や非力な要介護者も容易に装着することができる。脱着するときは、開口の内側に指先を引っ掛けることにより簡単に脱ぐことができる。
袋状の把手部は、胴部の外側に形成された折り返し部を、2〜4本の指先が挿入可能な周方向幅を空けて胴部の長手方向(母線方向)又は周方向に胴部と縫い合わせることにより、容易に形成することができる。把手部の深さ(胴部の長手方向における長さ)は任意に選択することができるが、例えば、把手部に挿入される指先の第二関節が把手部の縁部に掛かる程度の深さに形成することができる。折り返し部は、二重又はそれ以上に折り重ねて形成してもよい。
把手部は開口の外周側に複数形成することができる。これにより、筒状装身具を装着するときに周方向の方向性を気にすることなく、楽な体勢で筒状装身具を装着することができる。
また、筒状装身具の胴部の母線方向に直径の異なる部位を形成することができる。例えば、幅広部(大径部)と幅狭部(小径部)とを形成してもよい。これにより、筒状装身具の幅広部から腕(又は手)や脚(又は足)を挿入するようにすると、装着の作業が容易になるとともに、幅狭部により腕や脚に装着された筒状装身具がずれ落ちることを防止することができる。
筒状装身具の胴部の両端部に開口と把手部を形成してもよい。これにより、筒状装身具を装着するときに長手方向の方向性を気にすることなく装着できるとともに、脱着のときは装着時に手や足を挿入した開口と反対側の開口の外側に形成された把手部を利用して簡単に脱ぐことができる。
筒状装身具は、胴部の一方の端部に開口が形成され、他方の端部の開口が閉じられて爪先が収納される爪先部が形成されるようにしてもよい。一方の開口の外側には把手部が形成されているので、筒状装身具を靴下として使用するときに片手でも容易に装着することができる。
また、上記爪先部は足の親指から小指に対応する扁平形状に形成され、上記筒状装身具の把手部は、開口の周方向において爪先部に足が挿入されたときに足の親指と小指に対応する位置に形成することができる。これにより、筒状装身具を靴下として使用する場合に装着の作業を極めて容易にすることができる。
また、上記筒状装身具は、開口と爪先部の間に胴部の強度を補うための環状の補強部を形成してもよい。筒状装身具を靴下として使用する場合、例えば、足の踵が位置する部分に環状の補強部を形成することにより、筒状装身具の強度を高めるとともに、装着者の踵への衝撃等の負荷を軽減することができる。
また、筒状装身具の胴部を二重又はそれ以上の多重(多層)構造としてもよい。これにより、筒状装身具の耐久性を高めるとともに、装着者に加わる衝撃等の負荷を軽減することができる。特に、筒状装身具を防寒のために装着する場合に胴部に空気の層を設けることができるので防寒性、保温性を高めることができる。二重構造の筒状装身具を作製する場合、1つの筒状編み込み生地を折り返して二重構造としてもよいし、表地と裏地を別の生地で作製してもよい。
上記筒状装身具の折り返し部にゴム編み地を備えるようにしてもよい。これにより、装着された筒状装身具のずれ落ちを容易に防止することができる。また、ゴム編み地が劣化又は破損したときに、ゴム編み地だけを交換できるように構成することもできる。
本考案に係る筒状装身具によれば、略円筒形状を呈し両端に開口を備えた胴部と、胴部の少なくとも1つの開口の外側に形成される把手部と、を有した筒状装身具であって、把手部は、開口に臨む胴部の端部が胴部の外側に折り返されて形成された折り返し部に手指を挿入可能な袋状に形成されているので、要介護者や介助者が片手で容易に装着することができる筒状装身具を提供することができる。
以下、本考案の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本考案の実施の形態1に係る筒状装身具を、サポーター1を例に説明するための図であり、図1(a)はサポーター1の上面図、図1(b)はサポーター1の正面図である。
実施の形態1に係るサポーター1は、例えば、綿糸、アクリル糸、ポリウレタン糸、ポリエステル糸、ナイロン糸、その他の糸材又はこれらの混紡糸を筒状に編み込んだ生地(以下、単に編み地ということがある)から作製され、縦横に伸縮性の高い構成となっている。本実施の形態に係るサポーター1は、胴部4の長手方向(母線方向、以下同じ)に2倍程度、胴部4の径方向に3倍程度の伸縮性を備えている。
図1(a)及び(b)に示されるように、サポーター1は筒状に形成され略円筒形状を呈する胴部4と、この胴部4の両端部に開口2及び3を備えている。一方の開口2(図1(b)において上側)の外側には胴部4の端部が胴部4の長手方向外側に折り返された折り返し部5が形成され、この折り返し部5は、胴部4の長手方向に縫製された複数箇所の縦縫い部6aと胴部4の周方向に縫製された複数箇所の横縫い部6bによって胴部4に縫合されている。なお、説明の便宜上、本明細書において筒状の胴部4の長手方向に縫い目が連続又は断続する部位を「縦縫い部」と呼称し、胴部4の周方向に縫い目が連続又は断続する部位を「横縫い部」と呼称することとする。
隣接する縦縫い部6aの間の横縫い部6bが縫製されていない部分には実施の形態1における把手部となるポケット7が形成されている。ポケット7は、2箇所の縦縫い部6aによる側部と折り返し部5の折り目の内側に対応する底部7bとを備えた袋状に形成されており、底部7bの反対側には胴部4の開口2側外周面と折り返し部5の内周面との間が開放された指挿入部7aが形成されている。
なお、このポケット7は、周方向に少なくとも1つ形成すればよいが、複数のポケット7を形成してもよい。また、ポケット7の深さ、すなわち、指挿入部7aの縁部からポケット7の底部7bまでの長さは任意に選択することができる。実施の形態1においては後述するようにポケット7の深さを手の指先から第二関節まで程度の深さに設定している。なお、本実施の形態1においては、図1(b)に示したポケット7及び指挿入部7aが反対側(図1の裏面側)にも形成されている。
サポーター1の他方の開口3(図1(b)において下側)は、胴部4の端部が胴部4の外側に折り返されて、この折り返し部が胴部4を周方向に1周する横縫い部6cによって胴部4に縫合されている。なお、この開口3においては折り返し部を胴部4の内側に折り返して形成してもよいし、折り返し部を形成しなくてもよい。
図2は、図1に示したサポーター1の開口2の外周に形成されるポケット7の他の形成手段の例を説明するための図であり、図2(a)及び(b)はいずれも開口2近傍の状態を示している。なお、図2において図1と同様の部位には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する場合がある。
図2(a)は、図1(b)に示した縦縫い部6aを省略して横縫い部6bのみで指挿入部7aの位置を設定してポケット7を形成した例を示す図である。図2(a)に示したように横縫い部6bだけでポケット7を形成することにより、縫製の作業工程を簡素化することができ、安価なサポーター1を作成することができる。
また、ポケット7に環状に連続するスペースに、環状のゴム編み地の生地を内蔵させるようにしてもよい。このように構成することによって、腕や脚に装着されたサポーター1のずれ落ちを容易に防止することができる。更に、指挿入部7aの開口部を利用して劣化又は損傷したゴム編み地を容易に交換することができる。
図2(b)は、複数の縦縫い部6aによって複数のポケット7を周方向に連続して形成する例を示した図である。図2(b)に示したように、折り返し部5に周方向に複数のポケット7を形成することにより、装着時に使用するポケット7を探す必要がない。したがって、サポーター1を腕や脚に装着するときにサポーター1の周方向の位置を気にする必要がなくなるため、楽な体勢でサポーター1の装着を行うことができる。
図3及び図4は、図1に示したサポーター1の装着方法及び装着状態を説明するための図であり、サポーター1を右足8に右手9の指を使って装着する場合を模式的に示している。なお、図3及び図4において図1又は図2と同様の部位には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する場合がある。
図3に示すように、まず、装着する方の足8の指先をサポーター1の開口2に向けて移動させる。次に、開口2の外側に手指が数本挿入可能な周方向幅に開口したポケット7に、例えば、手9の人指し指9b、中指9c、薬指9dの指先をポケット7の指挿入部7aから挿入する。続いて、挿入した3本の指9b,9c,9dをポケット7の折り返し部5の内周面に当てて開口2が開口するように上方に持ち上げ、開放した開口2に足8の親指8aから小指8bまでを挿入する。なお、装着者が自らサポーター1を装着する際には、脚をクロスさせて右手9で左足(図示せず)に、また、左手(図示せず)で右足8に装着するようにすると装着作業を容易にすることができる。
続いて、図4に示すように、ポケット7に挿入した指9b,9c,9dを第二間接で折り曲げて、指9b,9c,9dの第二間接あたりを指挿入部7aの縁に引っ掛けるようにして、サポーター1を足8の膝方向に向けて引き寄せる。以上説明した動作により、片手でも容易にサポーター1を足8に装着することができる。ポケット7の大きさ及び指先の太さに応じて、人指し指9bないし小指9eのいずれか又は4本全てをポケット7に挿入して引き寄せるようにすればよい。なお、親指9aはサポーター1の折り返し部5の外側からサポーター1を保持するようにすればよい。
図5は、本考案の筒状装身具の実施の形態2に係るサポーター10を示す正面図である。なお、図5において図1から図4と同様の部位には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する場合がある。
図5に示すサポーター10の胴部4には、ポケット7が形成された側の開口2から胴部4の長手方向に連続する幅広部(大径部)41と反対側の開口3側から連続する幅狭部(小径部)42とが形成されている。また、これらの幅広部41と幅狭部42は胴部4の長手方向に滑らかに連続するように形成されている。
実施の形態2のサポーター10によれば、サポーター10を装着するときに幅広部41側の開口2から手や足を挿入することができるので、サポーター10の装着作業が容易になる利点がある。また、幅広部41から連続する幅狭部42により適度な締め付け力で被保護部を包容するので、サポーター10が装着部からずれ落ちることを効果的に防止することができる。なお、必要に応じて、胴部4の長手方向に複数の幅広部41や幅狭部42を形成してもよい。
図6は、本考案の筒状装身具の実施の形態3に係るサポーター11a及び11bを示す正面図である。なお、図6において図1から図5と同様の部位には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する場合がある。
図6(a)に示すサポーター11aには、介助者がサポーター11aを簡単に装着及び脱着し易いように、図1に示したサポーター1の開口2側に形成されたポケット7と同様のポケット17が他方の開口3側にも形成されている。すなわち、開口3の外側には胴部4の端部が胴部4の長手方向外側に折り返された折り返し部15が形成され、この折り返し部15は、胴部4の長手方向に縫製された複数箇所の縦縫い部6aと胴部4の周方向に縫製された複数箇所の横縫い部6bによって胴部4に縫合されている。
そして、隣接する縦縫い部6aの間の横縫い部6bが縫製されていない部分には把手部となるポケット17が形成されている。ポケット17は、2箇所の縦縫い部6aによる側部と折り返し部15の折り目の内側に対応する底部17bとを備えた袋状に形成されており、底部17bの反対側には胴部4の開口3側外周面と折り返し部15の内周面との間が開放された指挿入部17aが形成されている。
ポケット17の深さ、すなわち、指挿入部17aの縁部からポケット17の底部17bまでの長さは任意に選択することができ、実施の形態3においては開口2側のポケット7と同様に手の指先から第二関節まで程度の深さに設定している。なお、必要に応じて、ポケット7の深さとポケット17の深さを異ならせるように形成してもよい。この場合、手の大きい人(指の長い人)にも手の小さい人(指の短い人)にも同様の使い勝手の得られるサポーター11aを提供することができる。また、必要に応じて、ポケット7の個数とポケット17の個数を異ならせるように形成してもよい。
実施の形態3のサポーター11aによれば、サポーター11aの両方の開口2及び3の折り返し部5及び15に、それぞれ、ポケット7及び17が形成されているので、サポーター11aを装着するときに長手方向の方向性を気にすることなく装着できるとともに、脱着のときは装着時に手や足を挿入した開口2(又は3)と反対側の開口3(又は2)の外側に形成されたポケット17又は7を利用して簡単に脱ぐことができる。図6(a)に示す実施の形態3に係るサポーター11aは、例えば、肘用に使用して好適するものである。
図11(b)は、例えば、膝用に使用して好適するサポーター11bを示す正面図である。サポーター11bにもサポーター11aと同様に両方の開口部2,3にポケット7,17と指挿入部7a,17aが形成されている。そして、胴部4にはサポーター11bを脚に装着したときに腿が挿通される位置に幅広部41が形成されるとともに、脛が挿通される位置には幅狭部42が形成されている。なお、サポーター11a,11bにおいて胴部4の長さや幅広部41、幅狭部42を設けるか否かは、サポーター11a,11bの使用目的、用途に応じて任意に選択することができる。
図1から図5に示したサポーター1,10又は11a,11bの胴部4を二重又はそれ以上の多重(多層)構造としてもよい。これにより、サポーター1,10又は11a,11bの耐久性を高めるとともに、装着部に加わる衝撃等の負荷を軽減することができる。特に、サポーター1,10又は11a,11bを防寒のために装着する場合に胴部4に空気の層を形成することができるので防寒性、保温性を高めることができる。二重構造のサポーター1,10又は11a,11bを作製する場合、1つの筒状編み込み生地を折り返して二重構造としてもよいし、表地と裏地を別の生地で作製してもよい。
図7は、本考案の実施の形態に係る筒状装身具を、実施の形態4として靴下12を例に説明するための正面図である。なお、図7において図1から図6と同様の部位には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する場合がある。
図7に示されるように、靴下12は筒状に形成され略円筒形状を呈する胴部4と、この胴部4の一端部に開口2を備えている。この開口2の外側には胴部4の端部が胴部4の長手方向外側に折り返された折り返し部5が形成され、この折り返し部5は、胴部4の長手方向に縫製された複数箇所の縦縫い部6aと胴部4の周方向に縫製された複数箇所の横縫い部6bによって胴部4に縫合されている。
隣接する縦縫い部6aの間の横縫い部6bが縫製されていない部分には実施の形態4における把手部となるポケット7が形成されている。ポケット7は、2箇所の縦縫い部6aによる側部と折り返し部5の折り目の内側に対応する底部7bとを備えた袋状に形成されており、底部7bの反対側には胴部4の開口2側外周面と折り返し部5の内周面との間が開放された指挿入部7aが形成されている。また、靴下12の開口2の反対側の端部は、扁平な袋状に閉じられて爪先部18が形成されている。
なお、ポケット7は周方向に少なくとも1つ形成すればよいが、複数のポケット7を形成してもよい。実施の形態4においては、開口2の周方向において、靴下12の爪先部18に足8(図3参照)が挿入されたときに足8の親指8aと小指8b(図3参照)に対応する位置にポケット7が形成されている。また、ポケット7の深さ、すなわち、指挿入部7aの縁部からポケット7の底部7bまでの長さは任意に選択することができる。実施の形態4においては手の指先から第二関節まで程度の深さに設定している。
実施の形態4における靴下12の胴部4には、ポケット7が形成された側の開口2から胴部4の長手方向に連続する幅広部(大径部)41と爪先部18側から連続する幅狭部(小径部)42とが形成されている。また、これらの幅広部41と幅狭部42は胴部4の長手方向に滑らかに連続するように形成されている。
実施の形態4の靴下12によれば、靴下12を装着するときに幅広部41側の開口2から足8を挿入することができるので、靴下12の装着作業が容易になる利点がある。また、幅広部41から連続する幅狭部42により適度な締め付け力で足先を包容するので、靴下12が足8からずれ落ちることを効果的に防止することができる。
なお、靴下12の装着方法は、上記実施の形態1で説明したものと同様であり、特に、装着者が自ら靴下14を装着する際には、脚をクロスさせて右手9で左足(図示せず)に、また、左手(図示せず)で右足8に装着するようにすると装着作業を容易にすることができる。
図8は、本考案の実施の形態5に係る靴下13を示す正面図である。なお、図8において図1から図7と同様の部位には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する場合がある。
図8に示す靴下13は、図7に示した靴下12の開口2と爪先部18の間の胴部4に環状の補強部43を形成した例を示している。筒状装身具を靴下13として使用する場合、例えば、足8(図3参照)の踵が位置する部分に環状の補強部43を形成することにより、靴下13の胴部4の強度を高めるとともに、装着者の踵への衝撃等の負荷を軽減することができる。また、この補強部43を設けることにより踵部がなくても装着時にずれ難い靴下13を提供することができる。
図7及び図8に示した靴下12,13の胴部4を二重又はそれ以上の多重(多層)構造としてもよい。これにより、靴下12,13の耐久性を高めるとともに、装着部に加わる衝撃等の負荷を軽減することができる。特に、靴下12,13を防寒のために装着する場合に胴部4に空気の層を形成することができるので防寒性、保温性を高めることができる。二重構造の靴下12,13を作製する場合、1つの筒状編み込み生地を折り返して二重構造としてもよいし、表地と裏地を別の生地で作製してもよい。
以上、実施の形態を説明したが、本考案はこれらに限定されるものではなく、その要旨の範囲内で様々な変形や変更が可能である。
1,11a,11b,12:サポーター(筒状装身具)
2,3:開口
4:胴部
5,15:折り返し部
6a:縦縫い部
6b,6c:横縫い部
7,17:ポケット(把手部)
7a,17a:指挿入部
7b,17b:底部
8:足
8a:親指
8b:小指
9:手
9a:親指
9b:人指し指
9c:中指
9d:薬指
9e:小指
12,13:靴下(筒状装身具)
18:爪先部
41:幅広部
42:幅狭部
43:補強部
2,3:開口
4:胴部
5,15:折り返し部
6a:縦縫い部
6b,6c:横縫い部
7,17:ポケット(把手部)
7a,17a:指挿入部
7b,17b:底部
8:足
8a:親指
8b:小指
9:手
9a:親指
9b:人指し指
9c:中指
9d:薬指
9e:小指
12,13:靴下(筒状装身具)
18:爪先部
41:幅広部
42:幅狭部
43:補強部
Claims (7)
- 略円筒形状を呈し両端に開口を備えた胴部と、該胴部の少なくとも1つの前記開口の外側に形成される把手部と、を有した筒状装身具であって、
前記把手部は、前記開口に臨む前記胴部の端部が前記胴部の外側に折り返されて形成された折り返し部に手指を挿入可能な袋状に形成されている、筒状装身具。 - 複数の前記把手部が前記胴部の外周側に形成されている、請求項1に記載の筒状装身具。
- 略円筒形状の前記胴部の母線方向に直径の異なる部位を備えている、請求項1又は請求項2に記載の筒状装身具。
- 前記胴部が該胴部の両端部に前記開口と前記把手部を備えている、請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載の筒状装身具。
- 前記胴部は、一方の端部に前記開口を備え、他方の端部の前記開口が閉じられて爪先が収納される爪先部が形成されている、請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載の筒状装身具。
- 前記爪先部は足の親指から小指に対応する扁平形状に形成され、前記把手部は、前記開口の周方向において前記爪先部に足が挿入されたときの親指と小指に対応する位置に形成されている、請求項5に記載の筒状装身具。
- 前記開口と前記爪先部との間に前記胴部の強度を補うための環状の補強部が形成されている、請求項5又は請求項6に記載の筒状装身具。
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