JP3207584U - 差込部付上衣 - Google Patents
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Abstract
【課題】本考案は、握力を使うことなく手の位置を保持することができ、抱っこの体勢を補助して着用者の負担を軽減することができる差込部付上衣を提供し、また、本考案は、手を保持する位置に把持部を表出させることなく、デザインの自由度が高い差込部付上衣を提供する。【解決手段】両袖を有した上衣本体10と、この上衣本体10に設けられる差込部と、を備え、前記差込部は、前記上衣本体10の生地に切れ込み部を設けることにより形成され、少なくとも1つの指を差し込める構成であることを特徴とする構成となっている。【選択図】図2
Description
本考案は、上衣に手を差し込む差込部を設けたことを特徴とする差込部付上衣に関する。
通常、用具等を使用せずに子供を抱っこする場合には、片腕に子供の両足又は尻を載せ、もう一方の腕で子供の背中等を支えるようにして抱きかかえている。しかしながら、このような抱き方では、子供が成長し活発になってくる約1歳頃(10kg以上)に達すると、一日中定期的な抱っこ、長時間の抱っこ(抱っこしないと寝ない、泣き喚くなど)を求められることが多くなり、腕や手、肩への負担が大きく、体力的に子供の要望を満たすことが難しいのが実状である。
さらに、子供が成長して自分の足で歩けるようになってくると、活発に動き回りたいという欲求と、抱っこしてもらいたいという欲求とが、入れ代わり立ち代わり出てくるようになる。そのため、子供は抱っこ中に動き回りたいと感じて抱っこを嫌がったり、動きまわっている最中に親の肌を恋しく感じて抱っこをせがんだりする。
このような頻繁に抱っこをせがまれる状況において、子供の要求に応えるには、子供を抱っこする動作と子供を抱っこから降ろす動作(以下、抱き降ろしの動作という)を、頻繁に繰り返し行うこととなる。そのため、親への負担は極めて大きいものになってしまうという問題があった。
このような状況を鑑みて、本願の考案者は、抱き降ろしの動作をスムーズに行うことができ、抱っこの体勢を補助して着用者の負担を軽減することができる把持部付上衣を提案し、既に特許出願を行っている(特許文献1)。
この特許文献1の把持部付上衣は、上衣の袖部やわき腹の位置に帯状の把持部を複数設け、子供を抱っこした時に把持部を掴むことにより、腕に直接掛かる負荷を分散させて着用者の負担を軽減することができるよう構成されている。
さらに、この特許文献1の把持部付上衣は、子供を抱っこしない時には普段着用している服と同じように着用して過ごすことができる。そして、抱っこする時には子供を抱え込むだけで容易に抱っこの体勢にうつることができ、把持部を離すだけで抱っこを解くことができる。このように、抱き降ろしの動作をスムーズに行うことができるため、着用者の負担を軽減すると共に子供の落下事故のリスクを低減することができる。
なお、この特許文献1に係る把持部付上衣は、子供の抱っこだけでなく、大きな荷物を持ち上げる際や、この荷物を保持する際に適用することができることが示されている。
しかしながら、特許文献1に係る把持部付上衣においては、帯状の把持部を掴むことで腕を支持する構成となっているので、手の平で把持部を握って固定する必要があった。このように把持部を掴むことにより、よりしっかりと子供をホールドすることができる。一方で、握力の弱い女性や老人等は、長期間の間、把持部を握り続けることは負担であり、疲れてしまうという問題があった。
また、特許文献1に係る把持部付上衣においては、把持部が上衣の外側に表出する構成となっているため、衣服のデザインが制限されてしまうという問題があった。すなわち、特許文献1に係る把持部付上衣のデザインにおいては、外側から見える位置に把持部を設ける必要があり、例えば、すっきりとしたデザインの上衣を作成したい場合には、把持部が障害となってしまう場合が生じる。そのため、上衣のデザインの自由度が低くなってしまい、より多くの着用者の好みに対応することが難しいという問題があった。
本考案は、上記実情に鑑み、握ることなく手の位置を保持することができ、抱っこの体勢を補助して着用者の負担を軽減することができる差込部付上衣を提供することを課題とする。
また、本考案は、手を保持する位置に把持部を表出させることなく、デザインの自由度が高い差込部付上衣を提供することを課題とする。
また、本考案は、手を保持する位置に把持部を表出させることなく、デザインの自由度が高い差込部付上衣を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本考案に係る差込部付上衣は、両袖を有した上衣本体と、この上衣本体に設けられる差込部と、を備え、前記差込部は、前記上衣本体の生地に切れ込み部を設けることにより形成され、少なくとも1つの指を差し込める構成であることを特徴とする。
このように、上衣本体の生地に切れ込み部を有した差込部を備えることにより、握る動作を行うことなく抱っこの体勢を補助して、着用者の負担を軽減することができる。すなわち、この切れ込み部に指又は手を差し込むだけで、指や手首の重力方向側が切れ込み部の一端と引っかかり、自然に指又は手が差込部位置に保持されることとなる。
また、このように上衣本体の生地に切れ込み部を形成する構成とすることにより、上衣のデザインの幅を大幅に広げることができる。すなわち、切れ込み部に指又は手を差し込む構成としたことにより、把持部等が上衣の表面に露出しないため、通常の上衣と同様にデザインを行うことができる。
本考案の好ましい形態では、前記切れ込み部は、上腕位置周辺に設けられる上腕切れ込み部を有していることを特徴とする。
このように、上腕位置周辺に切れ込み部を形成することにより、抱っこの体勢で楽に子供や荷物を支持することができる。
このように、上腕位置周辺に切れ込み部を形成することにより、抱っこの体勢で楽に子供や荷物を支持することができる。
本考案の好ましい形態では、前記上衣本体は、長袖に形成されており、前記切れ込み部は、前腕位置周辺に設けられる前腕切れ込み部を有していることを特徴とする。
このように、長袖の前腕位置周辺に切れ込み部を形成することにより、様々な体勢で子供や荷物を支持することができる。
このように、長袖の前腕位置周辺に切れ込み部を形成することにより、様々な体勢で子供や荷物を支持することができる。
本考案の好ましい形態では、前記切れ込み部は、肩口位置周辺に設けられる肩口切れ込み部と、脇下位置周辺に設けられる脇下切れ込み部と、腰横位置周辺に設けられる腰横切れ込み部と、をさらに有していることを特徴とする。
このように、肩口位置周辺と脇下位置周辺と腰横位置周辺に切れ込み部を形成することにより、様々な体勢で子供や荷物を支持することができる。
このように、肩口位置周辺と脇下位置周辺と腰横位置周辺に切れ込み部を形成することにより、様々な体勢で子供や荷物を支持することができる。
本考案の好ましい形態では、前記上衣本体の袖口周辺には、袖口把持部が設けられていることを特徴とする。
このように、袖口周辺に袖口把持部を形成することにより、様々な体勢で子供や荷物を支持することができる。
このように、袖口周辺に袖口把持部を形成することにより、様々な体勢で子供や荷物を支持することができる。
本考案の好ましい形態では、前記袖口把持部は、前記袖口に接続される基端と、自由端と、を有し、前記袖口には、前記自由端を固定する固定手段が設けられていることを特徴とする。
このように、袖口把持部の自由端を上衣本体の半袖に固定する固定手段を有することにより、袖口把持部を使用しないときには、自由端が動かないよう固定することができる。
このように、袖口把持部の自由端を上衣本体の半袖に固定する固定手段を有することにより、袖口把持部を使用しないときには、自由端が動かないよう固定することができる。
本考案の好ましい形態では、前記差込部は、前記上衣本体の内側に袋部を有していることを特徴とする。
このように、差込部は袋部を有していることにより、着用者の手にかかる負担を軽減することができる。また、ポケットとして使用することも可能となる。
このように、差込部は袋部を有していることにより、着用者の手にかかる負担を軽減することができる。また、ポケットとして使用することも可能となる。
本考案の好ましい形態では、前記上衣本体の背中周辺には、背中把持部又は背中切れ込み部が形成されていることを特徴とする。
このように、背中把持部又は背中切れ込み部を有することにより、抱っこされる人(被介護者)が捕まることにより、着用者が抱き上げる動作を補助することができる。
このように、背中把持部又は背中切れ込み部を有することにより、抱っこされる人(被介護者)が捕まることにより、着用者が抱き上げる動作を補助することができる。
本考案の好ましい形態では、把持部を有する着脱可能な把持部付補助ベルトをさらに備えたことを特徴とする。
このように、把持部付補助ベルトを着脱可能とすることにより、把持部付補助ベルトを必要な時にだけ装着することができるため、上衣のデザインの妨げになることを防止することができる。
このように、把持部付補助ベルトを着脱可能とすることにより、把持部付補助ベルトを必要な時にだけ装着することができるため、上衣のデザインの妨げになることを防止することができる。
本考案は、握ることなく手の位置を保持することができ、抱っこの体勢を補助して着用者の負担を軽減することができる差込部付上衣を提供することができる。
また、本考案は、手を保持する位置に把持部を表出させることなく、デザインの自由度が高い差込部付上衣を提供することができる。
また、本考案は、手を保持する位置に把持部を表出させることなく、デザインの自由度が高い差込部付上衣を提供することができる。
以下、本考案を図面に示した好ましい実施形態1〜4について詳細に説明する。本考案の技術的範囲は、添付図面に示した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、適宜変更が可能である。
<実施形態1>
本考案の実施形態1に係る差込部付上衣Aは、長袖の上衣本体10と、この上衣本体10に設けられる複数の差込部20と、袖口11aに設けられる袖口把持部30と、を備えている。
本考案の実施形態1に係る差込部付上衣Aは、長袖の上衣本体10と、この上衣本体10に設けられる複数の差込部20と、袖口11aに設けられる袖口把持部30と、を備えている。
この差込部付上衣Aは、図1に示すように、子供Yを抱っこする際や大きな荷物を運搬する際に、差込部付上衣Aの着用者Xが任意の差込部20に、指や手を差し込むことにより、着用者Xの腕への負担を軽減するものである。図1(a)は脇下に位置する脇下差込部20dに指を差し込むことで、図1(b)は前腕周辺位置に配置される前腕差込部20cに手首を差し込むことで、腕への負担を軽減している様子を示している。
図2は実施形態1に係る差込部付上衣Aの外形を示しており、図2(a)は正面図を、図2(b)は側面図を示している。
上衣本体10は、この図2に示すように、袖11が設けられており、この袖11は長袖に形成されている。図1及び図2においては、上衣本体10として、襟付きャツを示したが、長袖の上衣であるアウターウェアであればよく、例えば、ティーシャツやカットソー、ジャケット、コート、セーター、カーディガン、チュニック、スウェット等を例示することができる。また、この上衣本体10の材料としては、洗濯可能な布地等で形成されていることが望ましいが、通常アウターウェアに使用される材料であれば当然に利用することができる。
上衣本体10は、この図2に示すように、袖11が設けられており、この袖11は長袖に形成されている。図1及び図2においては、上衣本体10として、襟付きャツを示したが、長袖の上衣であるアウターウェアであればよく、例えば、ティーシャツやカットソー、ジャケット、コート、セーター、カーディガン、チュニック、スウェット等を例示することができる。また、この上衣本体10の材料としては、洗濯可能な布地等で形成されていることが望ましいが、通常アウターウェアに使用される材料であれば当然に利用することができる。
差込部20は、切れ込み部21と、この切れ込み部21と接続される袋部22と、を有している。すなわち、この差込部20は、全体としてポケット状に構成されており、この袋部22内に小物を収納することも可能である。
切れ込み部21は、上衣本体10の生地に切れ込みを設けることで形成されており、切れ込み部21の両端部は、負荷がかかっても破れてしまわないよう、補強されていることが望ましい。この切れ込み部21は、少なくとも1つの指を差し込める長さに形成されており、複数の指を挿入可能な長さに形成されていてもよいし、手首が挿入可能な長さに形成されていてもよい。また、周辺位置に複数の切れ込み部21を設けて、各指が別々に挿入できるように構成することも可能である。
袋部22は、図3に示すように、切れ込み部21の開口長さに合わせた袋口が形成されており、この切れ込み部21と接続してポケット状に形成されている。この袋部22の袋口には、固定手段23を設けてもよく、この差込部20を利用しない時には固定手段23によって差込部20が開かないよう固定可能に構成されていることが望ましい。この袋部22は、指や手の平が十分に奥まで入るように、3cm〜7cm程度の深さを有していることが望ましい。また、図2及び図3では、着用者の前面に向かって袋部22が深くなるように設置されているが、反対方向である後面に向かって深くなるように配置されていてもよい。その場合には、図1(a)及び図1(b)に示すように、着用者の手の指先が背中に向かうように差し込まれることとなる。すなわち、袋部22の向きは、上衣本体10の前面方向にも後面方向にも設定することができ、指や手の平をフック状にしてひっかけるときは前面方向に、指や手の平をストレートにして差し込むときは後面方向に倒されている。
差込部20は、子供Yを抱っこしたり荷物を抱える際に、補助があると好ましい位置に配置されており、例えば、肩口周辺位置に設けられる肩口差込部20aと、上腕周辺位置に設けられる上腕差込部20bと、前腕周辺位置に設けられる前腕差込部20cと、脇下周辺位置に設けられる脇下差込部20dと、腰横周辺位置に設けられる腰横差込部20eと、を有している。
肩口差込部20aは、肩口の上面側に設けられており、肩口差込部20aの一端が首側に、他端が上腕側に、それぞれ配置されている。
上腕差込部20bは、上腕外側面側に設けられており、上腕差込部20bの一端が肩口側に、他端が肘側に、それぞれ配置されている。
前腕差込部20cは、前腕背側面側に設けられており、前腕差込部20cの一端が肘側に、他端が手首側に、それぞれ配置されている。また、この前腕差込部20cは、袖口11aと平行な切れ込みとなるように形成してもよい(図1(b)参照)
上腕差込部20bは、上腕外側面側に設けられており、上腕差込部20bの一端が肩口側に、他端が肘側に、それぞれ配置されている。
前腕差込部20cは、前腕背側面側に設けられており、前腕差込部20cの一端が肘側に、他端が手首側に、それぞれ配置されている。また、この前腕差込部20cは、袖口11aと平行な切れ込みとなるように形成してもよい(図1(b)参照)
脇下差込部20dは、脇の下から腰にかかる部分に設けられており、脇下差込部20dの一端が脇の下側に、他端が腰側にそれぞれ固定されている。
腰横差込部20eは、腰の側面位置に設けられており、腰横差込部20eの一端が脇の下側に、他端が大腿側にそれぞれ固定されている。
また、脇下差込部20d及び腰横差込部20eは、着用者が差し込みやすいように、上衣本体10の後ろ身頃側に設けられていることが望ましい。
なお、これらの差込部20は、着用者の指や手が差し込みやすいよう、切れ込み部21の角度や、袋部22の深さ等、適宜変更することができる。
腰横差込部20eは、腰の側面位置に設けられており、腰横差込部20eの一端が脇の下側に、他端が大腿側にそれぞれ固定されている。
また、脇下差込部20d及び腰横差込部20eは、着用者が差し込みやすいように、上衣本体10の後ろ身頃側に設けられていることが望ましい。
なお、これらの差込部20は、着用者の指や手が差し込みやすいよう、切れ込み部21の角度や、袋部22の深さ等、適宜変更することができる。
袖口把持部30は、図4に示すように、袖口11aに固定される基端と、自由端と、を有し、袖口11aから手指の方向に延びるように形成されている。この袖口把持部30は、袖口11aから垂れるように設けられているため、袖口11aから離れた箇所で把持することができる。そして、この袖口把持部30と袖11には、袖口把持部30を袖11に固定するための固定手段31が設けられている。
固定手段23,31として、図3及び図4においては、スナップボタンを例示したが、面ファスナーやボタン等の慣用手段を採用することが当然に可能である。なお、図4においては、固定手段31を袖11の内側に設けた例を示したが、これに限られず、袖11の外側に設けても良い。
本考案によれば、上衣本体10の生地に切れ込み部21を形成することにより、この切れ込み部21に指や手を差し込むだけで、握力の弱い人でも疲れることなく抱っこの体勢を補助して、着用者の負担を軽減することができる。すなわち、この差込部21に指又は手を差し込むことにより、指や手の付け根部分の重力方向側が、切れ込み部21の縁部に引っかかり、自然に指又は手首が保持されることとなる。その結果、握る動作を行うことなく、腕に掛かる負荷を上半身全体に分散させることができ、長時間疲れずに子供を抱っこすることができる。
さらに、この切れ込み部21は、指や手の平を引っ掛けるほかに、特許文献1の把持部と同様に掴むこともできる。すなわち、切れ込み部21に親指以外の4本指を差し込み、親指と4本指とで切れ込み部21を握ることができる。そのため、子供Yをしっかり抱きたいときは握り、疲れた時には差し込んで保持する、といったように、着用者の状況に応じて選択することができる。
また、本考案によれば、切れ込み部21に接続する袋部22を有することにより、指や手首にかかる負担を軽減することができる。すなわち、切れ込み部21を設けただけでは、指や手首と切れ込み部21の縁部とが接触する一か所のみに力が集中してしまい、指や手首を痛めてしまう恐れがある。そこで、袋部22を設け、袋部22の内側に指や手首が接触する構成とすることにより、指や手を大面積で受け止めることができ、力を分散させることができる。さらに、この袋部22は、小物を収納するポケットとして使用することもできる。
また、本考案によれば、差込部20を切れ込み部21により形成することにより、上衣のデザインの幅を大幅に広げることができる。すなわち、切れ込み部21に指又は手首を差し込む構成としたことにより、把持部等が上衣本体10の表面に露出しない。そのため、通常の上衣と同じように、高い自由度で上衣のデザインを行うことができる。
また、本考案によれば、切れ込み部21に固定手段23を設けたことにより、切れ込み部21が勝手に開いて、裏地が見えてしまうことを抑制し、上衣のデザインを損なってしまうことを防止することができる。すなわち、着用者が動くたびに上衣本体10の生地に力がかかり、切れ込み部21が開く可能性があるが、固定手段23を設けることにより、切れ込み部21の開口部を固定して、裏地等が露出してしまうことを抑制することができる。
本考案によれば、袖口把持部30は、袖口11aに固定される基端と、自由端と、を有し、袖口11aから腕の肘方向に延びるように形成されてことにより、より様々な体勢で子供や荷物を支持することができる。すなわち、袖から離れたところに袖口把持部30を形成することができるため、身長の高い子供Yや大きな荷物を抱える際にも対応することができる。
本実施形態によれば、固定手段31によって袖11に袖口把持部30の自由端を固定することにより、袖口把持部30を使用しない時に自由端が動いてしまうことを防ぐことができる。すなわち、袖口把持部30を使用しない時に、袖口把持部30の自由端が固定されていない場合には、着用者Xの手の平に向かって垂れ下がっているため、着用者が動くたびに自由端が手の平に接触して煩わしく感じてしまう場合がある。そのため、固定手段31を設けることにより、自由端が手の平に接触することを防いで、煩わしさを解消することができる。
<実施形態2>
以下、本考案の実施形態2に係る差込部付上衣Bについて、図5を参照して詳細に説明する。この実施形態2に係る差込部付上衣Bは、先の実施形態1に係る差込部付上衣Aとは異なり、半袖の上衣本体を備えることを特徴とする。なお、同実施形態において、先の実施形態と基本的に同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を簡略化する。
以下、本考案の実施形態2に係る差込部付上衣Bについて、図5を参照して詳細に説明する。この実施形態2に係る差込部付上衣Bは、先の実施形態1に係る差込部付上衣Aとは異なり、半袖の上衣本体を備えることを特徴とする。なお、同実施形態において、先の実施形態と基本的に同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を簡略化する。
本考案の実施形態2に係る差込部付上衣Bは、図3に示すように、半袖の袖41を有する上衣本体40と、この上衣本体40に設けられる複数の差込部20と、袖口41aに設けられる袖口把持部30と、を備えている。
このように、半袖の上衣本体40においても、本考案を適用することが可能である。そのため、夏など熱い時期に適用可能な差込部付上衣を提供することができる。
このように、半袖の上衣本体40においても、本考案を適用することが可能である。そのため、夏など熱い時期に適用可能な差込部付上衣を提供することができる。
<実施形態3>
以下、本考案の実施形態3に係る把持部付上衣Cについて、図6を参照して詳細に説明する。この実施形態3に係る把持部付上衣Cは、上衣本体10の背中周辺位置に設けられる背中把持部23f又は背中差込部20fをさらに備えることを特徴とする。なお、同実施形態において、先の実施形態と基本的に同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を簡略化する。
以下、本考案の実施形態3に係る把持部付上衣Cについて、図6を参照して詳細に説明する。この実施形態3に係る把持部付上衣Cは、上衣本体10の背中周辺位置に設けられる背中把持部23f又は背中差込部20fをさらに備えることを特徴とする。なお、同実施形態において、先の実施形態と基本的に同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を簡略化する。
本考案の実施形態3に係る把持部付上衣Cは、図5に示すように、上衣本体10(40)の背中周辺位置に設けられる背中把持部23f又は背中差込部20fを備えている。
背中把持部23fは、手で把持することが可能な形状であれば良く、帯状や環状、紐状のものを例示することができる。図6(a)に示すように、帯状の背中把持部23fを用いる場合には、背中把持部23fの両端を上衣本体10に固定して取り付けることが望ましい。また、背中把持部23fは、縫い付けて固定されることが望ましいが、接着材等の接着手段を用いても良い。
背中差込部20fは、前述した差込部20と同様に、切れ込み部21fと、この切れ込み部21fと接続される袋部22fと、を有している。すなわち、この差込部20fは、全体としてポケット状に構成されている。
本実施形態によれば、例えば、着用者Xが被介護者Zを移動させる際等に、被介護者Zが背中把持部23fもしくは背中差込部20fを持つことにより、介護者である着用者Xのサポートを行うことができる。また、図6においては、上衣本体10が長袖の場合を例示したが、半袖の上衣本体40にも当然に適用することができる。
<実施形態4>
以下、本考案の実施形態4に係る把持部付上衣Dについて、図7を参照して詳細に説明する。この実施形態4に係る把持部付上衣Dは、把持部付補助ベルト50をさらに備えることを特徴とする。なお、同実施形態において、先の実施形態と基本的に同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を簡略化する。
以下、本考案の実施形態4に係る把持部付上衣Dについて、図7を参照して詳細に説明する。この実施形態4に係る把持部付上衣Dは、把持部付補助ベルト50をさらに備えることを特徴とする。なお、同実施形態において、先の実施形態と基本的に同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を簡略化する。
本考案の実施形態4に係る差込部付上衣Dは、長袖の上衣本体10と、この上衣本体10に設けられる複数の差込部20と、上衣本体10の腰周辺に巻かれる着脱可能な把持部付補助ベルト50と、を備えている。
この把持部付補助ベルト50は、ベルト本体51と、このベルト本体51に設けられる複数のベルト把持部52と、を有している。
ベルト本体51は、通常のベルトと同様に高い強度を有する材料で形成されており、着脱可能な構成となっている。
ベルト把持部52は、ベルト本体51の外周位置に配置されており、被介護者Zが把持して、着用者Xをサポート可能なよう構成されている。
ベルト本体51は、通常のベルトと同様に高い強度を有する材料で形成されており、着脱可能な構成となっている。
ベルト把持部52は、ベルト本体51の外周位置に配置されており、被介護者Zが把持して、着用者Xをサポート可能なよう構成されている。
本実施形態によれば、把持部付補助ベルト50を備えることにより、被介護者Zの身長や腕の長さに応じて、被介護者Zが捕まるベルト把持部52の高さ調節を行うことができる。すなわち、把持部付補助ベルト50を巻きつける位置を調節することにより、より胸に近い高さにベルト把持部52を配置させたり、腰下の高さにベルト把持部52を配置させることができる。このように、把持部付補助ベルト50を備えることにより、被介護者Zの体型にあった位置にベルト把持部52を配置することができる。
本実施形態によれば、把持部付補助ベルト50は着脱可能に構成されているため、把持部付補助ベルト50が必要ない場合には取り外すことにより、上衣のデザインをすっきり保つことができる。
A、B、C、D 差込部付上衣
10 上衣本体
11 袖
11a 袖口
20 差込部
21 切り込み部
22 袋部
30 袖口把持部
40 上衣本体
50 把持部付補助ベルト
X 着用者
Y 子供
Z 被介護者
10 上衣本体
11 袖
11a 袖口
20 差込部
21 切り込み部
22 袋部
30 袖口把持部
40 上衣本体
50 把持部付補助ベルト
X 着用者
Y 子供
Z 被介護者
Claims (9)
- 両袖を有した上衣本体と、
この上衣本体に設けられる差込部と、を備え、
前記差込部は、前記上衣本体の生地に切れ込み部を設けることにより形成され、少なくとも1つの指を差し込める構成であることを特徴とする、差込部付上衣。 - 前記切れ込み部は、上腕位置周辺に設けられる上腕切れ込み部を有していることを特徴とする、請求項1に記載の差込部付上衣。
- 前記上衣本体は、長袖に形成されており、
前記切れ込み部は、前腕位置周辺に設けられる前腕切れ込み部を有していることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の差込部付上衣。 - 前記切れ込み部は、肩口位置周辺に設けられる肩口切れ込み部と、
脇下位置周辺に設けられる脇下切れ込み部と、
腰横位置周辺に設けられる腰横切れ込み部と、をさらに有していることを特徴とする、請求項1〜3の何れかに記載の差込部付上衣。 - 前記上衣本体の袖口周辺には、袖口把持部が設けられていることを特徴とする、請求項1〜4の何れかに記載の差込部付上衣。
- 前記袖口把持部は、前記袖口に接続される基端と、自由端と、を有し、
前記袖口には、前記自由端を固定する固定手段が設けられていることを特徴とする、請求項5に記載の差込部付上衣。 - 前記上衣本体の背中周辺には、背中把持部又は背中切れ込み部が形成されていることを特徴とする、請求項1〜6の何れかに記載の差込部付上衣。
- 前記差込部は、前記上衣本体の内側に袋部を有していることを特徴とする、請求項1〜7の何れかに記載の差込部付上衣。
- 把持部を有する着脱可能な把持部付補助ベルトをさらに備えたことを特徴とする、請求項1〜8の何れかに記載の差込部付上衣。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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