JP3168415U - 海苔製造装置 - Google Patents

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諌山 光雄
光雄 諌山
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Abstract

【課題】抄製機の数を増加させると共に動作タイミングを最適化して生産性を向上した海苔製造装置の提供する。【解決手段】列状に複数配設され海苔を抄く海苔簀を搬送するための第1の搬送部材1と、第1の搬送部材1による海苔簀の搬送域で、進行方向に前後する4列の海苔簀にそれぞれ海苔を抄製する抄製機2と、抄製機2によって海苔簀に抄製された海苔を脱水する脱水機3、4と、第1の搬送部材1との間で海苔簀を受渡して搬送するための第2の搬送部材11と、乾燥された海苔の予備剥離を行なう、第1の搬送部材1に沿って複数備えられた予備剥離機30と、海苔を海苔簀の本剥離を行なう本剥離機20とを備え、第1の搬送部材1と第2の搬送部材11とを交互に間欠的に作動させる。【選択図】図3

Description

従来より、例えば〔特許文献1〕に示されているように、生海苔と水との混液を抄いて所定形状に乾燥させた複数の海苔を連続的に製造する海苔製造装置が開発されている。
かかる海苔製造装置は、列状に複数配設した海苔簀を搬送する搬送路中に、各海苔簀に生海苔と水との混液を供給して生海苔を抄く抄製機と、各海苔簀に抄かれた生海苔を脱水する脱水機と、脱水された生海苔を乾燥する乾燥機と、乾燥して得られた海苔を海苔簀から剥離する剥離機とを配設して構成してある。
この剥離機は、海苔簀に密着した海苔の端部を海苔簀から剥離する予備剥離機と、予備剥離された海苔を海苔簀から剥離する本剥離機とから構成されている。
かかる抄製機、脱水機、予備剥離機及び本剥離機はそれぞれ、海苔簀の搬送方向へ距離を隔てて2台ずつ配置し、海苔簀を間欠的に移動させる動作を2回行なった後に相対的に長い静止動作を1回行なう、所謂2拍子状で間欠移動させるようになっている。
これによって、製造速度を低下させることなく、十分な抄製時間を得ることができ、品質が高い海苔を効率的に製造することができる。
特開2004−298091号公報
しかしながら、かかる海苔製造装置にあっても、更なる生産性の向上が望まれている。生産性を向上する方法としては、抄製機等の数を増やすことが考えられるが、数を増やした場合には、動作タイミングを最適化することを要する。
本考案は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、抄製機の数を増加させると共に動作タイミングを最適化して生産性を向上した海苔製造装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の本考案は、列状に複数配設され海苔を抄く海苔簀を搬送するための第1の搬送部材と、前記第1の搬送部材による海苔簀の搬送域で、進行方向に前後する4列の海苔簀にそれぞれ海苔を抄製する抄製機と、前記抄製機によって海苔簀に抄製された海苔を脱水する脱水機と、前記脱水機によって脱水された海苔を乾燥する乾燥機と、前記第1の搬送部材との間で海苔簀を受渡し、前記第1の搬送部材から受け取った、前記脱水機によって海苔を脱水された海苔簀を前記乾燥機内で搬送するための第2の搬送部材と、前記乾燥機によって乾燥された海苔の端部を海苔簀から剥離させる予備剥離を行なう、前記第1の搬送部材に沿って複数備えられた予備剥離機と、前記予備剥離機により予備剥離された海苔を海苔簀から剥離させる本剥離を行なう本剥離機とを備え、前記第1の搬送部材と前記第2の搬送部材とを交互に間欠的に作動させることを特徴とする海苔製造装置にある。
請求項2記載の本考案は、請求項1記載の海苔製造装置において、前記第1の搬送部材の停止時に、前記抄製機と前記脱水機とを作動させるとともに前記複数の予備剥離機を順番に作動させることを特徴とする。
請求項3記載の本考案は、請求項1又は2記載の海苔製造装置において、前記抄製機と前記脱水機との作動時における前記第1の搬送部材の停止時間は、前記抄製機と前記脱水機との非作動時における前記第1の搬送部材の停止時間より長いことを特徴とする。
請求項4記載の本考案は、請求項1ないし3のいずれか1つに記載の海苔製造装置において、前記抄製機と前記脱水機との作動時における前記第2の搬送部材による海苔簀の搬送速度は、前記抄製機と前記脱水機との非作動時における前記第2の搬送部材による海苔簀の搬送速度よりも小さいことを特徴とする。
請求項5記載の本考案は、請求項1ないし4のいずれか1つに記載の海苔製造装置において、前記抄製機と前記脱水機との作動時に前記本剥離機を作動させることを特徴とする。
請求項6記載の本考案は、請求項1ないし5の何れか1つに記載の海苔製造装置において、前記第1の搬送部材と前記第2の搬送部材とを駆動する第1のモータと、前記抄製機と前記脱水機とを駆動する第2のモータとを備えることを特徴とする。
請求項7記載の本考案は、請求項6記載の海苔製造装置において、前記第1のモータは、出力が可変であり、前記第1の搬送部材の間欠動作を4回行う毎に、出力を低下させることを特徴とする。
請求項8記載の本考案は、請求項6又は7記載の海苔製造装置において、前記第1のモータと前記第2のモータとの動作タイミングが異なり、前記第1のモータにより前記第1の搬送部材の間欠動作を4回行う毎に前記第2のモータを動作させることを特徴とする。
請求項9記載の本考案は、請求項1ないし8の何れか1つに記載の海苔製造装置において、前記乾燥機は、前記第2の搬送部材がその内部において海苔を搬送する乾燥室と、前記乾燥室内を昇温させる昇温手段とを有し、前記昇温手段を、前記第2の搬送部材が海苔を搬送する搬送方向において互いに異なる位置を占めるように、前記乾燥室の各側方に設けたことを特徴とする。
請求項10記載の本考案は、請求項9記載の海苔製造装置において、前記昇温手段は、前記乾燥室の各側方に位置する昇温炉と、前記昇温炉の、前記搬送方向における各端部に設けられ前記昇温炉内の空気を加熱する加熱手段と、前記加熱手段によって加熱された前記昇温炉内の空気を前記乾燥室に送る送風手段とを有することを特徴とする。
請求項1記載の本考案は、列状に複数配設され海苔を抄く海苔簀を搬送するための第1の搬送部材と、前記第1の搬送部材による海苔簀の搬送域で、進行方向に前後する4列の海苔簀にそれぞれ海苔を抄製する抄製機と、前記抄製機によって海苔簀に抄製された海苔を脱水する脱水機と、前記脱水機によって脱水された海苔を乾燥する乾燥機と、前記第1の搬送部材との間で海苔簀を受渡し、前記第1の搬送部材から受け取った、前記脱水機によって海苔を脱水された海苔簀を前記乾燥機内で搬送するための第2の搬送部材と、前記乾燥機によって乾燥された海苔の端部を海苔簀から剥離させる予備剥離を行なう、前記第1の搬送部材に沿って複数備えられた予備剥離機と、前記予備剥離機により予備剥離された海苔を海苔簀から剥離させる本剥離を行なう本剥離機とを備え、前記第1の搬送部材と前記第2の搬送部材とを交互に間欠的に作動させることを特徴とする海苔製造装置にあるので、抄製機の数を従来より増加させて生産性を向上した海苔製造装置を提供することができる。
請求項2記載の本考案は、請求項1記載の海苔製造装置において、前記第1の搬送部材の停止時に、前記抄製機と前記脱水機とを作動させるとともに前記複数の予備剥離機を順番に作動させることを特徴とするので、抄製機の数を従来より増加させたと共に動作タイミングを最適化して生産性をより向上した海苔製造装置を提供することができる。
請求項3記載の本考案は、請求項1又は2記載の海苔製造装置において、前記抄製機と前記脱水機との作動時における前記第1の搬送部材の停止時間は、前記抄製機と前記脱水機との非作動時における前記第1の搬送部材の停止時間より長いことを特徴とするので、抄製機の数を従来より増加させたと共に動作タイミングを最適化して生産性を向上し、また高品質の海苔を製造することができる海苔製造装置を提供することができる。
請求項4記載の本考案は、請求項1ないし3のいずれか1つに記載の海苔製造装置において、前記抄製機と前記脱水機との作動時における前記第2の搬送部材による海苔簀の搬送速度は、前記抄製機と前記脱水機との非作動時における前記第2の搬送部材による海苔簀の搬送速度よりも小さいことを特徴とするので、抄製機の数を従来より増加させたと共に、海苔簀の搬送速度の調整を利用して動作タイミングを最適化することで生産性を向上し、また高品質の海苔を製造することができる海苔製造装置を提供することができる。
請求項5記載の本考案は、請求項1ないし4のいずれか1つに記載の海苔製造装置において、前記抄製機と前記脱水機との作動時に前記本剥離機を作動させることを特徴とするので、抄製機の数を従来より増加させたと共に動作タイミングを最適化して生産性を向上し、また高品質の海苔を製造することが可能な海苔製造装置を提供することができる。
請求項6記載の本考案は、請求項1ないし5の何れか1つに記載の海苔製造装置において、前記第1の搬送部材と前記第2の搬送部材とを駆動する第1のモータと、前記抄製機と前記脱水機とを駆動する第2のモータとを備えることを特徴とするので、抄製機の数を従来より増加させたと共に動作タイミングを最適化して生産性を向上し、また小型化、軽量化、廉価化が可能であるとともに運搬及び設置に要する労力を軽減することが可能な海苔製造装置を提供することができる。
請求項7記載の本考案は、請求項6記載の海苔製造装置において、前記第1のモータは、出力が可変であり、前記第1の搬送部材の間欠動作を4回行う毎に、出力を低下させることを特徴とするので、抄製機の数を従来より増加させたと共に動作タイミング及び動作速度を最適化して生産性を向上し、また小型化、軽量化、廉価化が可能であるとともに運搬及び設置に要する労力を軽減することが可能な海苔製造装置を提供することができる。
請求項8記載の本考案は、請求項6又は7記載の海苔製造装置において、前記第1のモータと前記第2のモータとの動作タイミングが異なり、前記第1のモータにより前記第1の搬送部材の間欠動作を4回行う毎に前記第2のモータを動作させることを特徴とするので、抄製機の数を従来より増加させたと共に動作タイミングを最適化して生産性を向上し、また小型化、軽量化、廉価化が可能であるとともに運搬及び設置に要する労力を軽減することが可能な海苔製造装置を提供することができる。
請求項9記載の本考案は、請求項1ないし8の何れか1つに記載の海苔製造装置において、前記乾燥機は、前記第2の搬送部材がその内部において海苔を搬送する乾燥室と、前記乾燥室内を昇温させる昇温手段とを有し、前記昇温手段を、前記第2の搬送部材が海苔を搬送する搬送方向において互いに異なる位置を占めるように、前記乾燥室の各側方に設けたことを特徴とするので、抄製機の数を従来より増加させたと共に動作タイミングを最適化して生産性を向上し、またかかる搬送方向において乾燥室の昇温効率を均一化し、かかる搬送方向における全域にわたって乾燥効率を向上し担保した海苔製造装置を提供することができる。
請求項10記載の本考案は、請求項9記載の海苔製造装置において、前記昇温手段は、前記乾燥室の各側方に位置する昇温炉と、前記昇温炉の、前記搬送方向における各端部に設けられ前記昇温炉内の空気を加熱する加熱手段と、前記加熱手段によって加熱された前記昇温炉内の空気を前記乾燥室に送る送風手段とを有することを特徴とするので、抄製機の数を従来より増加させたと共に動作タイミングを最適化して生産性を向上し、また加熱手段の配設位置を確保しつつかかる搬送方向において乾燥室の昇温効率を均一化し、かかる搬送方向における全域にわたって乾燥効率を向上し担保した海苔製造装置を提供することができる。
本実施形態における海苔製造装置の模式的側面図である。 図1に示した海苔製造装置の模式的平面図である。 図1に示した海苔製造装置の一部の拡大側面図である。 図1に示した海苔製造装置に備えられた第2のモータ及びこれによって駆動される部材を示す図であって、(a)は側面図、(b)は平面図である。 図1に示した海苔製造装置に備えられた第1のモータ及びこれによって駆動される部材の第1の状態を示す側面図である。 図1に示した海苔製造装置に備えられた第1のモータ及びこれによって駆動される部材の第2の状態を示す側面図である。 図1に示した海苔製造装置に備えられた第1のモータ及びこれによって駆動される部材の平面図である。 図5の一部の拡大側面図である。 図6の一部の拡大側面図である。 図1に示した海苔製造装置の動作のタイミングチャートである。 従来の海苔製造装置に備えられた乾燥機の一部の平面図である。
以下、本考案の内容を図面に基づいて詳述する。
図1は、本考案に係る海苔製造装置を示す模式的側面図である。図2は、同海苔製造装置を示す模式的平面図である。
海苔製造装置100は、図1において右側に位置し、主に海苔の抄製、脱水、剥離を行う第1の製造部51と、図1において左側に位置し、主に海苔の乾燥を行なう第2の製造部52とを有している。海苔簀は矩形状であって伸縮可撓性を有する。
海苔簀は、海苔製造装置100の幅方向すなわち図2における上下方向に列状に複数、具体的には10枚が配設されているとともに、海苔製造装置100の長手方向すなわち図2における左右方向に、複数列、具体的には3300列配設されている。
なお、海苔簀は図2においてその一部のみを図示しており、その他の図においてはその図示を省略している。図1において、海苔製造装置100の幅方向は紙面に垂直な方向に対応しており、海苔製造装置100の長手方向は左右方向に対応している。
図3に第1の製造部51の拡大図を示す。
海苔製造装置100は、第1の製造部51の略全体にわたって無端状に巻回された態様で配設され、方向Aに移動し海苔簀を搬送するための第1の搬送部材としての搬送チェーン1と、同図における右上方に配設され搬送チェーン1による海苔簀の搬送域で海苔簀に海苔を抄製する抄製機2とを備えている。方向Aは搬送チェーン1及び海苔簀の進行方向である。
海苔製造装置100はまた、方向Aに沿って、抄製機2の下流側に配設され抄製機2によって海苔簀に抄製された海苔を脱水する脱水機である第1の脱水機としての吸引脱水機3と、吸引脱水機3の下流側に配設され吸引脱水機3によって脱水された海苔をさらに脱水する脱水機である第2の脱水機としてのプレス脱水機4とを備えている。
海苔製造装置100はまた、搬送チェーン1との間で海苔簀を受渡し、搬送チェーン1から受け取った、プレス脱水機4によって海苔を脱水された海苔簀を方向Bに搬送するための第2の搬送部材としての乾燥機用搬送チェーン11を備えている。
図3においては、乾燥機用搬送チェーン11の一部のみを図示しているが、乾燥機用搬送チェーン11は無端状をなしており、その大部分は第2の製造部52内に位置している。乾燥機用搬送チェーン11は脱水された海苔簀を第2の製造部52に搬送するものである。
海苔製造装置100はまた、乾燥機用搬送チェーン11から搬送チェーン1に受け渡された、第2の製造部52において乾燥された海苔の端部を海苔簀から剥離させる予備剥離を行う予備剥離機30と、予備剥離機30により予備剥離された海苔を海苔簀から剥離させる本剥離機20とを備えている。
海苔製造装置100はまた、本剥離機20の下方に、本剥離機20によって海苔簀から剥離された海苔を吸引して落下させる剥離用コンベア60と、剥離用コンベア60から落下した海苔を海苔製造装置100外に搬出する搬出機70とを備えている。搬出機70は、海苔を図3における紙面手前側に搬出するようになっている。
海苔製造装置100はまた、その底部に配設され、搬送チェーン1と乾燥機用搬送チェーン11とを駆動するメーンモータである第1のモータとしての原動機5と、原動機5の駆動力を搬送チェーン1に伝達する第1の伝達機構54と、原動機5の駆動力を乾燥機用搬送チェーン11に伝達する第2の伝達機構55と、原動機5の駆動力を予備剥離機30に伝達する第3の伝達機構56とを備えている。
図4に示すように、海苔製造装置100はまた、抄製機2と吸引脱水機3とプレス脱水機4とを駆動する第2のモータとしての駆動モータ50と、駆動モータ50の駆動力を、プレス脱水機4、吸引脱水機3、抄製機2の順で伝えこれらを駆動する第4の伝達機構57とを備えている。駆動モータ50は図3における原動機5の紙面奥側に位置しているため図3に現れていないが、伝達機構57の他の大部分は図3にも示されている。
海苔製造装置100はまた、図示しないが、本剥離機20によって海苔を剥離された海苔簀を洗浄する洗浄機を備えている。海苔簀は洗浄機で洗浄されてから再度抄製機2に至る。
海苔製造装置100は、その他、原動機5、駆動モータ50、後述するハギモータ、スキバルブモータ等を動作させる等して海苔製造装置100の動作全般を制御するための図示しない制御手段としてのCPU、メモリ等を備えている。
搬送チェーン1は、鉤付きであって海苔製造装置100の幅方向において対をなしている。各搬送チェーン1の間には、同幅方向に長い図示しない簀支持フレームが方向Aに複数列すなわち3300列適宜の間隔で鉤架してあり、各簀支持フレームは、その長手方向に複数すなわち10個、いわゆる10連の枠部を有している。各枠部には、複数の海苔簀がそれぞれ張架してある。
抄製機2は、4台が互いに等しい所定の間隔を隔てて配設してあり、それぞれが、搬送チェーン1による海苔簀の搬送域で方向Aにて前後する4列の海苔簀にそれぞれ、図示しないスキバルブモータの間欠動作によって生海苔と水との混液を間欠的に供給して生海苔を矩形に抄製するようになっている。各抄製機2の他の構成は周知であるのでここでの説明は省略する。
吸引脱水機3は、4台が上述した互いに等しい所定の間隔を隔てて配設してあり、空気の負圧を利用して、海苔簀上に抄かれた生海苔から水を吸引するようになっている。各吸引脱水機3の構成は周知であるのでここでの説明は省略する。
プレス脱水機4は、4台が上述した互いに等しい所定の間隔を隔てて配設してあり、吸水部材としてのスポンジを上方から海苔簀上の生海苔に当接させることによって同生海苔の脱水を行うようになっている。各プレス脱水機4の構成は周知であるのでここでの説明は省略する。
予備剥離機30は、所定の間隔を隔てて2台配設してあり、それぞれ、海苔簀の方向Aにおける前端及び後端において海苔を剥離するようになっている。各予備剥離機30の構成は周知であるのでここでの説明は省略する。
本剥離機20は、2台で1組をなし、各組が所定の間隔を隔てて配設してある。各組の本剥離機20は、方向Aにおいて各予備剥離機30の下流側に位置している。
本剥離機20は、図示しない、海苔簀の下面側に設けられ海苔簀を押さえる第1の銅ローラ、海苔簀の上面側に設けられ第1の銅ローラが海苔簀を押さえている間に海苔簀に対して移動することで海苔を海苔簀から剥離する第2の銅ローラ、第2の銅ローラを駆動するハギモータ等の周知の部材、機構を備えた周知の構成であるのでここでの説明は省略する。
原動機5、駆動モータ50はともに、CPUによるインバータ制御により出力が可変であり、出力の変更によって変速可能となっている。原動機5は、後述するように、所定周期で、出力の増減を行い、搬送チェーン1の駆動を変速するようになっている。
図4に示すように、伝達機構57は、駆動モータ50によって回転駆動されるスプロケット36、スプロケット36に巻回されたチェーン12、スプロケット36とともにチェーン12を巻回したスプロケット37、スプロケット37をその中途に支持した回転軸13、回転軸13の両端に配設されたスプロケット38、各スプロケット38に巻回されたチェーン39等を有している。
図5、図6は伝達機構54、伝達機構55の側面図であるとともに伝達機構56の一部の側面図である。図7は伝達機構54、伝達機構55、伝達機構56の一部の平面図である。図8、図9は伝達機構55の一部の側面図である。
伝達機構54は、原動機5によって回転駆動されるスプロケット21、スプロケット21に巻回されたチェーン14、スプロケット21とともにチェーン14を巻回したスプロケット22を有している。
伝達機構54はまた、スプロケット22をその一端に支持した回転軸15、回転軸15の中途に配設されたゼネバドライバ23、ゼネバドライバ23に噛み合うゼネバ24、ゼネバ24をその一端に支持した回転軸16を有している。ゼネバドライバ23とゼネバ24とは、ゼネバ機構31を構成している。
伝達機構54はまた、図7に示すように、回転軸16の他端に配設された平歯車17、平歯車17に噛合した平歯車25、平歯車25をその一端に支持した回転軸18、回転軸18の他端に配設されたスプロケット26を有している。
伝達機構54はまた、図5、図6に示すように、スプロケット26に巻回されたチェーン19、スプロケット26とともにチェーン19を巻回したスプロケット27、スプロケット27と一体で回転し搬送チェーン1を回転駆動するスプロケット28等を有している。
伝達機構54においては、ゼネバ機構31によって、原動機5によりスプロケット21が1回転しゼネバドライバ23が1回転すると、ゼネバ24が2回、間欠的に90度回転する。よって、スプロケット21が1回転すると、搬送チェーン1は2回、間欠的に駆動される。
なお、後述するように、海苔製造装置100は、原動機5がスプロケット21を2回転させたときに1サイクルの動作を行うものであり、このため、1サイクルでは、搬送チェーン1は4回間欠的に駆動されることとなる。
伝達機構56は、その構成の一部を伝達機構54と共有している。すなわち、伝達機構56は、スプロケット21、チェーン14、スプロケット22、回転軸15を伝達機構54と共有している。これにより、海苔製造装置100の構成の簡易化および小型化等が行われている。
伝達機構56はその他、回転軸15の他端に配設されたスプロケット32、スプロケット32に巻回されたチェーン33、スプロケット32とともにチェーン33を巻回したスプロケット34、スプロケット34をその一端に支持した回転軸35、回転軸35の他端に配設されたスプロケット41、スプロケット41に巻回されたチェーン42等を有している。
伝達機構55は、原動機5によってスプロケット21とともに回転駆動されるスプロケット43、スプロケット43に巻回されたチェーン44、スプロケット43とともにチェーン44を巻回したスプロケット45、スプロケット45をその一端に支持した回転軸46を有している。
伝達機構55はまた、回転軸46の他端に配設された偏心カム47、偏心カム47の周縁部に配設された溝47aにその一端が嵌入した搖動レバー48、搖動レバー48をその一端に搖動自在に支持した軸49、軸49の他端に支持されたリンク61を有している。
伝達機構55はまた、リンク61にその一端が搖動自在に支持されたロッド62、ロッド62の他端を搖動自在に支持したリンク63、リンク63をその一端に支持した軸64、軸64の他端に支持されたリンク65、リンク65にその一端が搖動自在に支持されたロッド66を有している。
伝達機構55はまた、ロッド66の他端を搖動自在に支持した搖動レバー67、搖動レバー67にその一端を搖動自在に支持されたロッド76、ロッド76の他端を搖動自在に支持した搖動レバー77を有している。
伝達機構55はまた、搖動レバー67を搖動自在に支持した回転軸74、回転軸74に回転自在に支持されたラチェット69、搖動レバー67に搖動自在に支持されラチェット69に噛合する爪部材68を有している。
伝達機構55はまた、図8、図9に示すように、爪部材68を搖動レバー67に搖動自在に支持した軸71、爪部材68の先端部に備えられラチェット69に噛合する爪部72をラチェット69に向けて付勢する図示しない付勢部材としてのバネを有している。図8、図9において、符号Cは、ラチェット69の周面に沿った反時計方向を示している。ラチェット69は、後述するように、方向Cにのみ間欠的に回転するものである。
伝達機構55はまた、搖動レバー77を搖動自在に支持した回転軸75、回転軸75に回転自在に支持されたラチェット79、搖動レバー77に搖動自在に支持されラチェット79に噛合する爪部材78を有している。
伝達機構55はまた、爪部材78を搖動レバー77に搖動自在に支持した、軸71と同様の図示しない軸、爪部材78の先端部に備えられラチェット79に噛合する、爪部72と同様の図示しない爪部をラチェット79に向けて付勢する図示しない付勢部材としてのバネを有している。
ラチェット79の周面に備えられたそれぞれの歯79aは、方向Cにおける上流側の面が方向Cに略垂直な直角面79a1をなし、方向Cにおける下流側の面が方向Cの上流側に向けて傾倒した斜面79a2となっている。
搖動レバー48は、偏心カム47が1回転すると、2回搖動するようになっている。
回転軸74、回転軸75はそれぞれ、乾燥機用搬送チェーン11を支持したスプロケット73、スプロケット81を一体に支持している。
スプロケット73、スプロケット81のそれぞれの配設位置では、搬送チェーン1と乾燥機用搬送チェーン11とが近接しており、海苔簀の授受が行われるようになっている。
このような構成の伝達機構55では、原動機5によりスプロケット21を介して偏心カム47が回転駆動され、搖動レバー48が搖動すると、この搖動に応じてロッド62、ロッド66、ロッド76がその略長手方向に往復動する。
この往復動において、図5、図8に示す状態から図6、図9に示す状態となるときすなわちロッド66、ロッド76が上方に変位するときには、バネの付勢力に抗して、爪部72が、方向Cと逆の方向に沿って斜面79a2に乗り上げ、その歯79aを乗り越える。このとき、爪部72はラチェット79の周面上を滑らかに移動するため、ラチェット79は回動しない。
一方、図6、図9に示す状態から図5、図8に示す状態となるときすなわちロッド66、ロッド76が下方に変位するときには、爪部72が、直角面79a1に係合し、直角面79a1を方向Cに沿って押し下げる。このため、ラチェット79は方向Cに回動する。
よって、偏心カム47が1回転すると、ラチェット79は2回、間欠的に回動し、これに伴って、乾燥機用搬送チェーン11も2回、間欠的に駆動される。
海苔製造装置100は、原動機5がスプロケット21を2回転させたときに1サイクルの動作を行うものであるため、1サイクルでは、乾燥機用搬送チェーン11は、搬送チェーン1と同様に4回、間欠的に駆動されることとなる。
搬送チェーン1及び乾燥機用搬送チェーン11のかかる間欠動作の過程において、スプロケット81の配設位置近傍では、脱水された海苔簀が搬送チェーン1から乾燥機用搬送チェーン11に受け渡され、受け渡された海苔簀は乾燥機用搬送チェーン11によって第2の製造部52内に進入するとともに、第2の製造部52を経て戻ってきた海苔簀は乾燥機用搬送チェーン11から搬送チェーン1に受け渡される。この海苔簀はスプロケット73の配設位置に向けて搬送される。
また、かかる間欠動作の過程において、スプロケット73の配設位置近傍では、一度第2の製造部52を経た後に搬送チェーン1によって搬送されている海苔簀が搬送チェーン1から乾燥機用搬送チェーン11に受け渡され、受け渡された海苔簀は乾燥機用搬送チェーン11によって再度第2の製造部52内に進入するとともに、第2の製造部52を経て戻ってきた海苔簀は再度乾燥機用搬送チェーン11から搬送チェーン1に受け渡される。この海苔簀は予備剥離機30に向けて搬送される。
このような搬送チェーン1と乾燥機用搬送チェーン11との間での海苔簀の受渡し動作は、後述するように、搬送チェーン1と乾燥機用搬送チェーン11との間欠的かつ交互の作動によって行われるものである。
図2に示すように、第2の製造部52は、海苔簀に抄製された生海苔を乾燥する乾燥機82を主に備えている。乾燥機82は、スプロケット81の配設位置及びスプロケット73の位置で乾燥機用搬送チェーン11に受け渡され乾燥機用搬送チェーン11によって搬送されている海苔簀上の生海苔を乾燥するものである。
乾燥機82は、海苔製造装置100の長手方向における大部分を占め、乾燥機用搬送チェーン11がその内部において海苔簀に担持した海苔を搬送する乾燥室83と、乾燥室83に沿って配設され乾燥室83を昇温させる昇温手段84とを有している。乾燥室83は矩形ドーム状をなしている。
乾燥機用搬送チェーン11は、図示を省略するが、乾燥室83の長手方向に沿って、乾燥室83内を複数回往復する態様で上下多段で配設されている。各往復路における、第1の製造部51側の端部位置は、スプロケット81、スプロケット73の配設位置となっている。乾燥室83内の乾燥機用搬送チェーン11の往復回数を増加した構成とするほど、乾燥室83の長手方向における長さを短くでき、設置面積を減じることができる。
昇温手段84は、乾燥室83の長手方向において互いに異なる位置を占めるように、乾燥室83の各側方にそれぞれ設けられている。具体的には、昇温手段84は、第1の製造部51側においては、搬出機70によって海苔を搬出する方向である図2における下方と逆側の側部に配設され、第1の製造部51と逆の側においては、搬出機70によって海苔を搬出する側の側部に配設されている。
昇温手段84は、乾燥室83の各側方に位置する昇温炉85と、昇温炉85の、乾燥室83の長手方向における各端部に設けられ昇温炉85内の空気を加熱する加熱手段としてのバーナー86とを有している。
昇温手段84はまた、昇温炉85内の天井部分に備えられ、バーナー86によって加熱された昇温炉85内の空気を乾燥室83内に送る送風手段としてのファン87と、ファン87の配設位置において昇温炉85内外を連通させた通気路88とを有している。
ファン87は、乾燥室83の長手方向に沿って複数、具体的には13基が配設されている。
乾燥室83と昇温炉85との間には図示しない開口が形成されている。
このような構成の昇温手段84では、バーナー86を作動させた状態でファン87を駆動すると、外気が通気路88から昇温炉85内に取り込まれ、取り込まれた外気はバーナー86の加熱によって昇温し、昇温した昇温炉85内の空気はファン87によって開口を通じて乾燥室83に送り込まれる。
ここで、図11に従来の昇温手段の配設態様を示す。従来の昇温手段は、乾燥室の片側に配設されていた。従来の昇温手段においても、昇温炉は乾燥室の長手方向に沿って複数配設されているとともに、バーナーはかかる長手方向における昇温炉の各端部に配設されている。これは、バーナーによる昇温炉の昇温効率を考慮したものである。
一方で、かかる昇温炉は、乾燥室の片側に配設されていた。そのため、バーナーの配設位置を確保するために、昇温炉は、乾燥室の長手方向において間隙を有する態様で配設されている。このため、乾燥室の昇温効率がかかる間隙部分で低下する。
これに対し、昇温炉85は、乾燥室83の各側方に配設されていることにより、バーナー86の配設位置を確保しつつ、乾燥室83の長手方向において切れ目なく配設されている。これにより、かかる長手方向の全域にわたって乾燥室83の昇温効率を均一化し、また確保しているとともに、搬出機70による海苔の搬出方向においてもその全域にわたって乾燥室83の昇温効率を確保していることにより、海苔の乾燥効率が向上している。
図10は、海苔製造装置100の動作タイミングチャート図である。
同図において、横軸は、図1に示した原動機5によって回転駆動されるスプロケット21の回転角度を示している。
同図において、(a)は搬送チェーン1の動作タイミングを、(b)は乾燥機用搬送チェーン11の動作タイミングを、(c)は第2の製造部52側の予備剥離機30の動作タイミングを、(d)はもう一方の予備剥離機30の動作タイミングを、(e)は本剥離機20の海苔簀押さえ、銅ローラの動作タイミングを、(f)は本剥離機20剥ぎモータの動作タイミングを、(g)は搬出機70の動作タイミングを、(h)抄製機2の動作タイミングを、(i)は抄製機2のスキバルブモータの動作タイミングを、(j)は吸引脱水機3の動作タイミングを、(k)はプレス脱水機4の動作タイミングを、それぞれ示している。
同図に示した如く、スプロケット21はT秒で2回転し、これによって海苔製造装置100の動作の1サイクルが実行される。この1サイクルで、搬送チェーン1、乾燥機用搬送チェーン11、予備剥離機30、本剥離機20、抄製機2、吸引脱水機3、プレス脱水機4が1サイクルの動作を実行するようになっている。
なお、T秒で1サイクルを行うから、1時間当たり3600秒/T秒サイクルを行うこととなり、1サイクルで40(10連×4列)枚の海苔を製造するため、海苔製造装置100の1時間あたりの海苔の生産量は144000/T枚である。
スプロケット21は、1回転目はT1秒で1回転する。この回転速度を第1速度という。
またスプロケット21は、2回転目は、中途で変速し、T2秒で1回転する。
すなわち2回転目において、スプロケット21は、始めの3/4回転は第1速度で回転し、残りの1/4回転は速度を落として、約3.3rpmでT3秒間回転する。この第1速度より遅い回転速度を第2速度という。
同図(a)に示すように、搬送チェーン1は、始めの0°から2回転目の270°まで、90°間隔で、動作と停止を繰り返す。このときの各時間間隔はt秒で等しい。また搬送チェーン1は、2回転目の270°から終わりの360°まで、T3秒間停止する。すなわち、2回転目の270°から終わりの360°まで、相対的に長時間停止している。このように、搬送チェーン1の動作タイミングは間欠的になっている。
同図(b)に示すように、乾燥機用搬送チェーン11は、搬送チェーン1が停止している間に駆動されるようになっており、その動作タイミングは間欠的になっている。2回転目の270°から終わりの360°まで、相対的に長時間駆動される。
このように搬送チェーン1と乾燥機用搬送チェーン11とを交互に間欠的に作動させることにより、搬送チェーン1から海苔簀が1列ずつ乾燥機用搬送チェーン11に受け渡されて、乾燥機82内で搬送されるようになっている。
搬送チェーン1が相対的に長時間停止する動作及び乾燥機用搬送チェーン11が相対的に長時間低速で駆動される動作は、原動機5の出力を、搬送チェーン1の間欠動作を行う毎に、低下させる制御によってなされる。
同図(c)、(d)に示すように、予備剥離機30は、搬送チェーン1の停止時に、交互に作動することで、各予備剥離機30が、順番に作動するようになっている。
予備剥離機30は、まず第2の製造部52側の予備剥離機30が、搬送チェーン1の1回目と3回目の停止時に作動し、もう一方の予備剥離機30が、搬送チェーン1の2回目と4回目の停止時に作動する。搬送チェーン1の4回目の停止時における予備剥離機30の動作は、相対的に長時間行われる。
このように予備剥離機30が順番に作動することにより、各予備剥離機30は、1サイクルで2回ずつ作動するようになっている。
同図(e)に示すように、本剥離機20において、第1の銅ローラによる海苔簀の押さえ動作は、搬送チェーン1が相対的に長時間停止している間に、間欠的に行われる。具体的には、270°から290°までは往動して海苔簀の押さえ動作を行い、330°から350°までは復動して海苔簀の押さえ動作を解除する。
同図(f)に示すように、本剥離機20において、ハギモータの動作は、搬送チェーン1が相対的に長時間停止している間であって、かつ、第1の銅ローラが海苔簀を押さえているときに、300°から330°まで、第2の銅ローラを1回往復動させる。
このようにして、原動機5の出力を低下させた、搬送チェーン1の長時間停止時に本剥離機20の動作を行うことで、動作の時間を確保し、海苔簀から海苔の剥離を良好かつ確実に行うための動作が確実に行われる。
同図(g)に示すように、搬出機70の動作は連続して常時行われている。この動作は図示しない独立のモータによって行われる。
同図(h)に示すように、抄製機2は、搬送チェーン1が相対的に長時間停止している間に、抄製駆動されるようになっている。
同図(i)に示すように、抄製機2において、スキバルブモータの動作は抄製動作の開始から一定時間経過後開始し、抄製動作の停止とともに停止する。
このように、抄製機2の動作は、原動機5の出力を低下させた、搬送チェーン1が相対的に長時間停止している間に行われるので、十分な抄製時間が得られ、生海苔と水との混液中の生海苔が海苔簀上に沈着する時間が十分に確保され、品質の高い海苔を製造することができる。また、前後4列の海苔簀に一度に海苔を抄くことができるため、単位時間当たりの海苔製造枚数が多い。
同図(j)、同図(k)にそれぞれ示すように、吸引脱水機3、プレス脱水機4は、抄製機2と同じく、搬送チェーン1が相対的に長時間停止している間に、吸引脱水、プレス脱水をそれぞれ実行する。吸引脱水、プレス脱水はそれぞれ2サイクル行われるようになっている。
このように、吸引脱水機3、プレス脱水機4の動作は、原動機5の出力を低下させた、搬送チェーン1が相対的に長時間停止している間に行われるので、十分な脱水時間が得られ、十分に脱水でき、品質の高い海苔を製造することができる。また、前後4列の海苔簀を一度に脱水できるため、単位時間当たりの海苔製造枚数が多い。
かかる図10の説明から理解されるように、海苔製造装置100においては、搬送チェーン1を海苔簀の寸法に応じた所定距離駆動した後に一時停止させる動作を繰り返した後、より長く一時停止させる、所謂4拍子状の動作を1サイクルとし、このサイクルを繰り返すことで連続的に海苔を製造する。
抄製機2、吸引脱水機3及びプレス脱水機4の作動時における搬送チェーン1の停止時間は、抄製機2、吸引脱水機3及びプレス脱水機4の非作動時すなわち停止時における搬送チェーン1の停止時間より相対的に長い。これは、第2速度が第1速度よりも小さくなるように搬送チェーン1を駆動していることによってなされている。
この相対的に長い停止期間に、抄製機2が抄製を実行し、吸引脱水機3が吸引脱水動作を実行し、プレス脱水機4がプレス脱水動作を実行する。従って、十分な抄製、脱水時間が確保されるため、高品質の海苔が得られる一方、1回で4列の海苔簀に抄製を実行し、またかかる長い停止期間以外の停止時はその時間間隔が短いため、単位時間当たりの海苔の製造枚数が多い。
さらに、かかる相対的に長い停止期間に、抄製及び脱水のみならず、4台の予備剥離機30によって適切なタイミングで予備剥離を行なうため、海苔簀からのりを剥離するに当たって極めて重要な予備剥離が良好かつ確実に行われ、高品質の海苔が生産される。
このように、抄製機2の数を従来より増やし、かつ抄製、脱水及び予備剥離のタイミングを最適化することで、生産性を向上するとともに、生産される海苔の品質も向上している。
さらに、かかる相対的に長い停止期間に、本剥離機20をも動作させるため、抄製、脱水、予備剥離のみならず、適切なタイミングで本剥離も行なうため、海苔簀からのりを剥離するに当たって極めて重要な本剥離が良好かつ確実に行われ、高品質の海苔が生産される。
また、図10(a)から(e)までの動作を共通の原動機5で実行しているため、海苔製造装置100の小型化、軽量化、廉価化が行われている他、共通の原動機5で搬送チェーン1および乾燥機用搬送チェーン11の駆動を行っているので、海苔簀の授受が良好かつ確実に行われる。
また、図10(h)、(j)、(k)の動作を共通の駆動モータ50で実行しているため、海苔製造装置100の小型化、軽量化、廉価化が行われている。
このように、原動機5及び駆動モータ50を多様な動作の実行に用いることで、海苔製造装置100全体での小型化、軽量化、廉価化が高度に行われている。そして、このことは、海苔製造装置100の運搬及び設置に要する労力の低減といった観点においても利点がある。
またこのように、原動機5と駆動モータ50との動作タイミングが異なり、原動機5により搬送チェーン1の間欠動作を4回行う毎に駆動モータ50を動作させることで、4列の海苔簀に同時に抄製する海苔製造装置100においてこれらの動作タイミングを最適化して海苔の生産性を向上している。かかる動作タイミングは制御手段によって制御される。
洗浄機は、搬送チェーン1の停止時に海苔簀を洗浄するようになっているが、かかる相対的に長い停止期間があるため、この期間において特に良好に洗浄される。海苔簀は、良好に洗浄されるため、再度供される抄製等の海苔製造プロセスにおいて、海苔が良好に製造される。
このような動作は、全てCPUからの制御信号によって制御される。たとえば、原動機5と駆動モータ50とはCPUからの制御信号によって作動、停止、変速を行われるものであり、原動機5の作動信号出力時には駆動モータ50の停止信号が出力され、原動機5の停止信号出力時には、駆動モータ50の駆動信号が出力される。
以上、本考案の好ましい実施の形態について詳述したが、本考案は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本考案の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
昇温炉は、互い違いになるように乾燥室の側方に配設するのであれば、2つでなく、3つ以上配設しても良い。その他、可能であれば、駆動モータ50の動作開始を原動機5の動作時に行っても良い。
本考案の実施の形態に記載された効果は、本考案から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本考案による効果は、本考案の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
1 第1の搬送部材
2 抄製機
3、4 脱水機
5 第1のモータ
11 第2の搬送部材
20 本剥離機
30 予備剥離機
50 第2のモータ
82 乾燥機
83 乾燥室
84 昇温手段
85 昇温炉
86 加熱手段
87 送風手段
100 海苔製造装置
A 進行方向

Claims (10)

  1. 列状に複数配設され海苔を抄く海苔簀を搬送するための第1の搬送部材と、
    前記第1の搬送部材による海苔簀の搬送域で、進行方向に前後する4列の海苔簀にそれぞれ海苔を抄製する抄製機と、
    前記抄製機によって海苔簀に抄製された海苔を脱水する脱水機と、
    前記脱水機によって脱水された海苔を乾燥する乾燥機と、
    前記第1の搬送部材との間で海苔簀を受渡し、前記第1の搬送部材から受け取った、前記脱水機によって海苔を脱水された海苔簀を前記乾燥機内で搬送するための第2の搬送部材と、
    前記乾燥機によって乾燥された海苔の端部を海苔簀から剥離させる予備剥離を行なう、前記第1の搬送部材に沿って複数備えられた予備剥離機と、
    前記予備剥離機により予備剥離された海苔を海苔簀から剥離させる本剥離を行なう本剥離機とを備え、
    前記第1の搬送部材と前記第2の搬送部材とを交互に間欠的に作動させることを特徴とする海苔製造装置。
  2. 請求項1記載の海苔製造装置において、前記第1の搬送部材の停止時に、前記抄製機と前記脱水機とを作動させるとともに前記複数の予備剥離機を順番に作動させることを特徴とする海苔製造装置。
  3. 請求項1又は2記載の海苔製造装置において、前記抄製機と前記脱水機との作動時における前記第1の搬送部材の停止時間は、前記抄製機と前記脱水機との非作動時における前記第1の搬送部材の停止時間より長いことを特徴とする海苔製造装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1つに記載の海苔製造装置において、前記抄製機と前記脱水機との作動時における前記第2の搬送部材による海苔簀の搬送速度は、前記抄製機と前記脱水機との非作動時における前記第2の搬送部材による海苔簀の搬送速度よりも小さいことを特徴とする海苔製造装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1つに記載の海苔製造装置において、前記抄製機と前記脱水機との作動時に前記本剥離機を作動させることを特徴とする海苔製造装置。
  6. 請求項1ないし5の何れか1つに記載の海苔製造装置において、前記第1の搬送部材と前記第2の搬送部材とを駆動する第1のモータと、前記抄製機と前記脱水機とを駆動する第2のモータとを備えることを特徴とする海苔製造装置。
  7. 請求項6記載の海苔製造装置において、前記第1のモータは、出力が可変であり、前記第1の搬送部材の間欠動作を4回行う毎に、出力を低下させることを特徴とする海苔製造装置。
  8. 請求項6又は7記載の海苔製造装置において、前記第1のモータと前記第2のモータとの動作タイミングが異なり、前記第1のモータにより前記第1の搬送部材の間欠動作を4回行う毎に前記第2のモータを動作させることを特徴とする海苔製造装置。
  9. 請求項1ないし8の何れか1つに記載の海苔製造装置において、
    前記乾燥機は、前記第2の搬送部材がその内部において海苔を搬送する乾燥室と、前記乾燥室内を昇温させる昇温手段とを有し、
    前記昇温手段を、前記第2の搬送部材が海苔を搬送する搬送方向において互いに異なる位置を占めるように、前記乾燥室の各側方に設けたことを特徴とする海苔製造装置。
  10. 請求項9記載の海苔製造装置において、
    前記昇温手段は、前記乾燥室の各側方に位置する昇温炉と、前記昇温炉の、前記搬送方向における各端部に設けられ前記昇温炉内の空気を加熱する加熱手段と、前記加熱手段によって加熱された前記昇温炉内の空気を前記乾燥室に送る送風手段とを有することを特徴とする海苔製造装置。
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