JP3167762B2 - ピリドピリダジン誘導体およびその用途 - Google Patents

ピリドピリダジン誘導体およびその用途

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、化学発光を利用する測
定法において有用な化学発光性物質となるピリドピリダ
ジン誘導体またはその塩およびその用途、さらに詳しく
は、該ピリドピリダジン誘導体またはその塩を用いる高
感度な測定法に関する。
【0002】
【従来技術および解決しようとする課題】化学発光反応
に基づく分析方法は、極めて高感度な測定方法となり得
る可能性があるため、活発な研究が展開されている。こ
の分析方法は特に、免疫学的測定の分野で注目されてお
り、種々の技術の導入が試みられている。すなわち、免
疫学的測定においては、まず初めに、放射性同位元素を
ラベルとして用いる方法が開発されたが、放射性同位元
素を用いることの欠点として、半減期の短いことや、放
射能によるハザードの問題、さらに感度が不十分とされ
る場合があるなど改善が求められていた。ついで、酵素
をラベルとする、いわゆる酵素免疫測定など比色や蛍光
で検出する方法が開発され、RIAの有する欠点を克服
する研究が進められた。しかしながら、なお、感度の向
上が望まれ、新たな技術の展開が計られている。これら
の中で、化学発光を検出手段として利用する方法は、最
も高感度が期待できるものとして研究が進められてい
る。
【0003】化学発光反応を利用した免疫化学的測定法
は大きく分けてつぎの4種に分類される(辻 章夫等、
蛋白質 核酸 酵素、別冊第31巻(1988)252〜
263頁)。(1)標識化合物としてルミノールやイソル
ミノール、アクリジニウム誘導体などの化学発光性物質
を抗体や抗原などに標識する方法、(2)酵素を抗体や抗
原などに標識した酵素免疫測定法(EIA)において、酵
素活性の測定に化学発光反応を利用する方法、(3)補酵
素であるNADやATPを標識し、抗原抗体反応により
その補酵素活性が不活化する現象を利用したホモジニア
スな免疫測定方法、(4)生物発光反応を用いる酵素免疫
測定方法。 これらのうち、(1)においては、発光性物質を化学的に
結合させることによって、発光量子収率が低下し、結果
として期待した程に感度が向上しないこと、化学発光の
生じている時間が極めて短時間であるので計測の面で無
理があることなど若干の問題を内蔵している。(2)にお
いては、化学発光性物質は溶液中で抗体や抗原などと結
合していない状態で存在し、標識酵素により発光反応が
触媒されるシステムである。(3)については感度の向上
は望めないこと、(4)については酵素が特殊な場合が多
く、方法として一般化し難いという欠点を有する。
【0004】このように、化学発光反応を利用する測定
法は高感度が期待されていることから幾多の研究が実施
されているが実際の測定系の確立において、例えば、線
維芽細胞成長因子、神経成長因子、エンドセリン−1
等、生体内に極く微量にしか存在しない物質の定量には
必ずしも満足できる感度を与えるものではなかった。こ
れらの問題点を解決するために種々の検討が行なわれ、
その1つとして化学発光収率において優れた化合物の合
成が必要とされている[今井一洋編、「生物発光と化学
発光」、第75頁〜第149頁、広川書店(1989
年)]。例えば、ロフィン、ルミノール、ルシゲニンおよ
びそれらの誘導体が知られており、発光量子収率のより
大きな化学発光性物質の特定もしくは合成研究は、従来
より、数多くの研究者によりなされてきた。この中でル
ミノールおよびルミノール誘導体は極めて活発に研究さ
れたものである。ルミノールの化学発光はアルブレヒト
(Albrecht)によって見い出され[ツァイトシュリフト・
フィジカリッシェ・ヘミイ(Z.Phys.Chem.)、13
6巻、321頁(1928年)]、現在までにおいて最も
広く用いられている化合物である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、発光量子収率
のより大きな化学発光性物質として一般式
【0006】
【化7】
【0007】[式中、R1はそれぞれ置換されていてもよ
い炭化水素基またはヘテロ環基を示し、R2は水酸基、
チオール基、アミノ基またはモノ置換アミノ基を示し、
2がモノ置換アミノ基の場合、R2はR1と一緒になっ
て環を形成していてもよい。R3は水素原子、置換され
ていてもよい水酸基、置換されていてもよいアミノ基、
置換されていてもよいチオール基、ハロゲン原子、ヘテ
ロ環基、ニトロ基、シアノ基、エステル化またはアミド
化されていてもよいカルボキシル基、アジド基、スルホ
基または有機スルホニル基を示し、R1が脂肪族基の場
合、R3は水素原子ではない。Xは酸素原子または硫黄
原子を示す。]で表わされるピリドピリダジン誘導体また
はその塩の化学発光を利用することを特徴とするアッセ
イ法を提供するものである。式(I)のうち、R3が水素で
1が置換されていてもよいアラルキル基または非置換
のアリール基以外の化合物は新規化合物であり、本発明
はかかる新規化合物(以下、この新規化合物を一般式
(I')の化合物という場合がある)およびその製造法も提
供する。
【0008】前記一般式(I)で示されるピリドピリダジ
ン誘導体における置換基R1の炭化水素の具体例として
は、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロ
ピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブ
チル、n−ペンチル、イソペンチル、ヘキシルのような
直鎖状もしくは分枝鎖状の炭素数1〜6の低級アルキル
基;例えば、ビニール、アリルのような炭素数2〜3の
アルケニル基;例えば、エチニル、プロパルギルのよう
な炭素数2〜3のアルキニル基;例えば、ベンジル、フ
ェネチルのような炭素数7〜12のアラルキル基;例え
ば、フェニル、ナフチルのような炭素数6〜10のアリ
ール基が挙げられる。また、窒素、硫黄または酸素の少
なくとも1個、好ましくは1〜4個のヘテロ原子を含
む、不飽和または飽和された5ないしは6員環のヘテロ
環基としては、2−ピリジル、4−ピリジル、2−チエ
ニル、2−フリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テト
ラゾリル、モルホリノ、ピペラジニル、4−チアゾリ
ル、2−アミノ−4−チアゾリルなどが挙げられる。こ
れらの置換基R1が有していてもよい置換基としては、
【0009】
【化8】
【0010】[式中、R4は−CN、−hal、−OPO3
2、−OSO3M、−CO25、−SR6、−OR6、−N
HR6であり、Aは硫黄、酸素、窒素原子を、nは1〜4
の整数を意味し、Mはアルカリ金属または水素原子を、
halはフッ素、塩素、臭素、よう素等のハロゲン原子を
示す。R5は水素原子あるいはメチル、エチル、プロピ
ルのような低級アルキル基またはマレイミド、スクシン
イミドもしくは5−ノルボルネン−2,3−カルボキシ
イミド基のような複合体形成可能な活性イミドエステル
を形成する基、R6は水素原子または式
【0011】
【化9】
【0012】[式中、R7はマレイミド、スクシンイミ
ド、5−ノルボルネン−2,3−カルボキシイミド基を
示す。]で表わされる複合体形成能を有するコハク酸ハ
ーフエステルのような活性イミドエステルを形成する基
を示す。]で表わされる基が挙げられる。
【0013】一般式(I)で示される置換基R2におけるモ
ノ置換アミノ基の置換基の具体例としては、例えば、R
1で例示したような直鎖状または分枝鎖状の炭素数1〜
6の低級アルキル基、炭素数2〜3のアルケニル基、炭
素数2〜3のアルキニル基、炭素数7〜12のアラルキ
ル基および炭素数6〜10のアリール基が挙げられる。
また、R2が置換基R1と一緒になって環を形成していて
もよいモノ置換アミノである場合の化合物の具体例とし
ては、一般式
【0014】
【化10】
【0015】[式中、R3およびXは前記と同意義であ
り、環Aは例えば、イミダゾール、およびピロール等の
1〜2個の不飽和結合を有していてもよい含窒素5〜7
員環またはベンゼン環もしくは例えば、インドール、ベ
ンゾフラン、キノリン等のヘテロ環と縮合していてもよ
い含窒素5〜7員環を示す。環Aは例えば、メチル、エ
チル、プロピルのような炭素数1〜6の低級アルキル基
で置換されていてもよい。]で表わされる環状アミンが
挙げられる。
【0016】一般式(I)における置換基R3で示される置
換されていてもよい水酸基としては、例えば、水酸基、
アルコキシ基、アリルオキシ基、アラルキルオキシ基が
挙げられる。アルコキシ基のアルキル基としては、R1
で例示したような直鎖状または分枝鎖状の炭素数1〜6
の低級アルキルが、アリールオキシ基のアリール基とし
てはフェニル、ナフチル等の炭素数6〜10のアリール
基が、また、アラルキルオキシ基のアラルキル基として
はベンジル、フェネチル等の炭素数7〜12のアラルキ
ル基が挙げられる。R3で示される置換されていてもよ
いアミノ基としては、例えばアミノ基、モノ置換アミノ
基、ジ置換アミノ基が挙げられる。モノ置換アミノ基の
置換基としては、例えば、R1で例示したような直鎖状
もしくは分枝鎖状の炭素数1〜6の低級アルキル基;例
えば、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシ
ルのような炭素数3〜6のシクロアルキル基;例えば、
ビニル、アリルのような炭素数2〜3のアルケニル基;
例えば、エチニル、プロパルギルのような炭素数2〜3
のアルキニル基;例えば、ベンジル、フェネチルのよう
な炭素数7〜12のアラルキル基;例えば、フェニル、
ナフチルのような炭素数6〜10のアリール基が挙げら
れる。ジ置換アミノ基における置換基としては、前記モ
ノ置換アミノ基の置換基が、同一または異なって用いら
れる。
【0017】R3で示される置換されていてもよいチオ
ール基としては、例えばチオール基、アルキルチオ基、
アリールチオ基、アラルキルチオ基が挙げられる。アル
キルチオ基のアルキル基としては、R1で例示したよう
な直鎖状もしくは分枝鎖状の炭素数1〜6の低級アルキ
ルが、アリールチオ基のアリール基としては、例えば、
炭素数6〜10のフェニル、ナフチルが、また、アラル
キルチオ基のアラルキル基としては、例えば、炭素数7
〜12のベンジル、フェネチルが挙げられる。
【0018】R3で示されるハロゲン原子としては、よ
う素、臭素、塩素、フッ素が挙げられる。R3で示され
るヘテロ環基としては、R1について挙げたヘテロ環基
が挙げられる。R3で示されるエステル化またはアミド
化されていてもよいカルボキシル基としては、例えば、
カルボキシル基、カルバモイル基およびアルコキシカル
ボニル基が挙げられる。R3で示されるエステル化カル
ボキシル基としてのアルコキシカルボニル基におけるア
ルキル基としては、R1について挙げたアルキル基が挙
げられる。R3で示される有機スルホニル基は、アルキ
ルスルホニル基およびアリールスルホニル基を包含す
る。アルキルスルホニル基におけるアルキル基およびア
リールスルホニル基におけるアリール基としては、例え
ば、それぞれR1について挙げたアルキル基およびアリ
ール基が挙げられる。アリール基、特にフェニル基は、
メチルまたはエチルのような低級アルキル基で置換され
ていてもよい。一般式(I)で表されるピリドピリダジ
ン環のカルボニルまたはチオカルボニル基は、容易にエ
ノル化して、一価または二価のカチオンと塩を形成する
ことができる。
【0019】一価のカチオンとしては、アンモニウムイ
オンやアルカリ金属が挙げられ、たとえば、アンモニ
ア、メチルアミン、エチルアミン、ブチルアミンなどの
1〜4モノアルキルアミン、ジメチルアミン、ジエチル
アミン、ジブチルアミンなどのジ(C1〜4)アルキルア
ミン、トリメチルアミン、トリエチルアミンなどのトリ
(C1〜4)アルキルアミン、ピリジニウムあるいはヒド
ラジニウム等のアンモニウムイオンやリチウム、カリウ
ム、ナトリウムなどのアルカリ金属が挙げられる。二価
のカチオンとしては、カルシウム、マグネシウムなどの
アルカリ土類金属が挙げられる。
【0020】一般式(I)で表される化合物のうち、R
1がフェニル、R2がアミノ、R3がクロル、Xが酸素で
ある化合物(L−012)のナトリウム塩がとりわけ好
ましい。
【0021】一般式(I)の化合物は、本発明の一般式
(I')の新規化合物も含め、以下の反応式1に従って製造
できる。すなわち、一般式(I)で表わされる新規ピリド
ピリダジンまたはその塩は、一般式(II)または(III)で
表される化合物にヒドラジンを反応させる自体公知の方
法によって製造することができる。なお、以下の式にお
けるR、R'およびR"で表わされる低級アルキル基とし
ては、R1で示したような炭素数1〜6のアルキル基が
挙げられる。
【0022】
【化11】
【0023】化合物(II)は、例えば、上野ら[薬学雑
誌、82、532(1962)]の方法によって合成した
2−アミノニコチン酸エステル誘導体を反応式2に示す
ごとく、ユルギらの方法[Yurgi et al.,Chem.Pharm.
Bull.,24、2699(1976)]に従ってジアゾ化、
ニトロ化、クロル化反応に順次付し、ついで、活性なク
ロル原子に対する求核置換反応後、ニトロ基を還元、必
要とあればさらにジアゾ化反応に付すことによって得る
ことができる。
【0024】
【化12】
【0025】また、以下の反応式3に示すごとく、松尾
ら[薬学雑誌、92、703(1972)]の方法に従っ
て、オキサゾール誘導体と適当なジエノフィル(dienoph
ile)とのディールス−アルダー(Diels−Alder)反応を
行なうことにより化合物(II)または(III)を得ることが
できる。
【0026】
【化13】
【0027】化合物(II)または(III)とヒドラジンとの
反応は通常無溶媒または溶媒中で加熱することにより行
なわれる。溶媒としてはメタノール、エタノール、プロ
パノール、イソプロパノール等の低級アルコール、およ
びテトラヒドロフラン、ジオキサンの様なエーテル、ま
たは酢酸が用いられる。反応温度は15℃ないし120
℃が最適である。また、(II)のRがHであるカルボン酸
の場合にはヒドラジンの代りに、3,3−ジメチルジア
ジリジンのようなヒドラジン誘導体を用いてもよい。
【0028】一般式(I)のピリドピリダジン誘導体また
はその塩は優れた化学発光収率を示し、その化学発光反
応を利用して種々のアッセイ方法に利用することができ
る。具体的には、例えば、次のような方法が挙げられ
る。(1)標識化合物として、一般式(I)のピリドピリダ
ジン誘導体またはその塩で抗体、ハプテン、抗原または
核酸等を標識する方法、(2)酵素で抗体、ハプテン、抗
原または核酸等を標識し、酵素免疫測定法や核酸ハイブ
リダイゼーション法等において、酵素活性の測定に一般
式(I)のピリドピリダジン誘導体またはその塩の化学発
光反応を利用する方法などが有利に用いられる。
【0029】(1)の方法としては、まずピリドピリダジ
ン誘導体、例えば、7−[4−(3−アミノプロピルオキ
シ)フェニル]−8−ヒドロキシピリド[3,4−d]ピリダ
ジン−1,4−(2H,3H)ジオン(以下L−011と称
することがある)またはその塩を前記の被標識物質に結
合させる。結合させる方法としては、自体公知の方法を
用いることができる。例えば、グルタルアルデヒド架橋
法[イムノケミストリー(Immunochemistry)、第6巻(1
969年)、第43頁、同誌、第8巻(1971年)、第
1175頁]、過ヨウ素酸架橋法[ジャーナル・オブ・ヒ
ストケミストリー・アンド・サイトケミストリー(J.H
istochem.Cytochem)、第22巻(1974年)、第10
84頁]、あるいは特開昭58−149700号公報記
載の一般式:
【0030】
【化14】
【0031】[式中、nは0〜5の整数を、R'''は化学
結合または6員環状炭化水素残基をそれぞれ示す。]で
表わされる結合剤を用いる方法等が特に有利に用いられ
る。
【0032】さらに、一つの方法として、前記のピリド
ピリダジン誘導体を無水こはく酸を用いてヘミスクシネ
ートとし、さらに、N−ハイドロキシスクシンイミドと
カルボジイミドとで活性エステルとし、次に抗体、ハプ
テン、抗原または核酸等のアミノ基と反応させて標識化
することができる。当然のことながら当該分野で用いら
れるカップリング技術が適用できる。かくして得られた
ピリドピリダジン誘導体標識体を用いる測定試薬の一例
として、サンドイッチ法による免疫化学的測定キットを
以下に挙げる。
【0033】(1) 担体上に保持された抗体 (2) ピリドピリダジン誘導体またはその塩標識抗体 (3) 被測定物質の標準品 (4) これら(2)〜(3)の試薬および被検試料の希釈に
用いる緩衝液(該試薬および該被検試料の希釈に用いる
ことができる緩衝剤であればいずれでもよいが、その一
例としてはpH6〜9のリン酸緩衝液またはグリシン緩
衝液が挙げられる。) (5) インキュベーション後、担体の洗浄に用いる緩衝
液(該担体の洗浄に用いることができる緩衝液であれば
いずれでもよいが、その一例としてはリン酸緩衝液また
はグリシン緩衝液が挙げられる。) (6) ピリドピリダジン誘導体またはその塩を化学発光
させるに必要な試薬(その一例としてアルカリ性溶媒に
溶解させた過酸化水素とマイクロペルオキシダーゼが挙
げられる。)
【0034】このキットは、例えば、以下の方法により
使用することができる。被測定物質の標準品もしくは被
検液約10〜200μlに試薬(4)を加えて希釈し、一
定量の試薬(1)、次いで試薬(2)10〜800μlを加
えた後、約0〜40℃で反応させる。約10分〜48時
間反応後、試薬(5)で洗浄し担体上に結合しているピリ
ドピリダジン誘導体またはその塩を化学発光させる。す
なわち、化学反応液約10〜1000μlを加えて直ち
に化学発光測定器にかけ、反応液中の化学発光量を測定
する。
【0035】(2)の方法としては、例えば、通常の酵素
免疫測定法において用いられる酵素と抗原、ハプテン、
抗体等と共有結合させて標識体を作製する必要がある。
酵素として、例えば、ペルオキシダーゼを上記の免疫化
学的活性物質に結合させる方法としては、自体公知の方
法を用いることができる。例えば、グルタルアルデヒド
架橋法[イムノケミストリー(Immunochemistry)、第6
巻(1969年)、第43頁、同誌、第8巻(1971
年)、第1175頁]、過ヨウ素酸架橋法[ジャーナル・
オブ・ヒストケミストリー・アンド・サイトケミストリ
ー(J.Histochem.Cytochem.)、第22巻(1974
年)、第1084頁]、あるいは特開昭58−14970
0号公報記載の一般式:
【0036】
【化15】
【0037】[式中、nは0〜5の整数を、R'''は化学
結合または6員環状炭化水素残基をそれぞれ示す。]で
表わされる結合剤を用いる方法が特に有利に用いられ
る。
【0038】かくして得られた酵素標識体を用いる測定
試薬の一例として、サンドイッチ法による免疫化学的測
定キットを以下に挙げる。 (1) 担体上に保持された抗体 (2) 酵素で標識した免疫化学的活性物質 (3) 被測定物質の標準品 (4) これら(2)〜(3)の試薬および被検試料の希釈に
用いる緩衝液(該試薬および該被検試料の希釈に用いる
ことができる緩衝剤であればいずれでもよいが、その一
例としてはpH6〜9のリン酸緩衝液またはグリシン緩
衝液が挙げられる。) (5) インキュベーション後、担体の洗浄に用いる緩衝
液(該担体の洗浄に用いることができる緩衝液であれば
いずれでもよいが、その一例としてはリン酸緩衝液また
はグリシン緩衝液が挙げられる。) (6) 酵素活性測定に必要な試薬(一例として酸化剤(過
酸化水素もしくはその類似体)、ピリドピリダジン誘導
体またはその塩さらに必要により化学発光増強剤(エン
ハンサー)が挙げられる。)
【0039】このキットは、例えば、以下の方法により
使用することができる。被測定物質の標準品もしくは被
検液約10〜200μlに試薬(4)を加えて希釈し、一
定量の試薬(1)、次いで試薬(2)10〜800μlを加
えた後、約0〜40℃で反応させる。約10分〜48時
間反応後、試薬(5)で洗浄し担体上に結合している酵素
活性を測定する。例えば、ペルオキシダーゼ活性測定時
において、ピリドピリダジン誘導体またはその塩、酸化
剤およびエンハンサーはそれぞれ一定量が用いられ、化
学発光量が微量領域のペルオキシダーゼの変化量に応じ
て敏感に変化する条件が選ばれる。化学発光反応は、エ
ンハンサーの採用により、発光反応の遅延が生じ、ま
た、発光量においても増大が認められることは公知であ
る[トルペ(Thorpe)ら、アナリティカル・バイオケミス
トリー(Anal.Biochem.)、第145巻、第96頁〜第
100頁(1985年); エム・エイ・デルカ(M.A.
DeLuca)編、メソッズ・イン・エンザイモロジー(Met
hods in Enzymology)、第331頁〜第353頁(19
86年)、アカデミック・プレス(Academic Press)
社]。
【0040】化学発光反応においては、通常、以下の条
件で実施されることが望ましい。反応温度としては0〜
60℃の範囲の温度、特に、5〜30℃が望ましい。用
いる緩衝液のpHは、中性付近からアルカリ性の領域、
例えば、pH7〜10、望ましくは、pH7.5〜9とす
ることができる。用いる緩衝液としては、各種緩衝液を
用いることができるが、ホウ酸緩衝液、リン酸緩衝液、
炭酸緩衝液、トリス緩衝液等が有利に用いることができ
る。
【0041】試薬濃度としては、用いるエンハンサーの
種類によって異なるが、一般的に以下の濃度が好まし
い。 (a)酸化剤(過酸化水素) 1μM〜30mM (b)エンハンサー 0.1μM〜10mM (c)ピリドピリダジン誘導体またはその塩 1μM〜10mM とりわけ、(a)としては、20μM〜2mM、(b)として
は4μM〜1mM、(c)としては10μM〜2mMが望ま
しい。
【0042】先の担体上に結合しているペルオキシダー
ゼに(a)〜(c)を共存させて、化学発光反応を行なわせ
る。反応溶液から生じた光を、市販もしくは、自作の測
定装置(例えば、高感度な光電子増倍管を備えたフォト
カウンターなど)で測定することができる。すなわち、
最後の液を加えてから、数秒ないし数十分後の数秒ない
し数分間における発光量を測定することで定量に供する
ことができる。すなわち、計測された発光量と、例え
ば、ペルオキシダーゼ量との間に、良好な相関性が認め
られることになり、この関係から分析が可能となる。
【0043】さらに別のタイプの方法として、例えば、
担体上に結合しているグルコースオキシダーゼにグルコ
ースを反応させて酵素量に対応した過酸化水素を発生せ
しめ、反応触媒として、例えば、ミクロペルオキシダー
ゼを用いてピリドピリダジン誘導体またはその塩を化学
発光させることができる。反応溶液から生じた光を、市
販もしくは、自作の測定装置(例えば、高感度な光電子
増倍管を備えたフォトカウンターなど)で測定すること
ができる。すなわち、最後の液を加えてから、数秒ない
し数十分後の数秒ないし数分間における発光量を測定す
ることで定量に供することができる。すなわち、計測さ
れた発光量と、例えばグルコースオキシダーゼ量との間
に、良好な相関性が認められることになり、この関係か
ら分析が可能となる。
【0044】さらに異なったタイプの方法としてリポソ
ームを利用するシステムが有効な測定手段を提供する。
人工的に作製したリポソームの中に、例えば、(イ) ピ
リドピリダジン誘導体またはその塩もしくは(ロ) 化学
発光反応を触媒する物質、例えば、ペルオキシダーゼな
どの触媒、マイクロペルオキシダーゼやポリフィン構造
を有する化合物等を封入し、リポソームの表面に免疫化
学的活性物質、例えば、抗原、抗体、ハプテン等を共有
結合で固定する。リポソームの調製法としては自体公知
の方法で行なうことができる。例えば、コレステロー
ル、レシチン、ホスファチジン酸さらに少量の標識用の
成分(ジチオピリジルホスファチジルエタノールアミン
など)を加えた混合液から調製することができる。自体
公知の方法でアッセイを実施し、測定読み取り段階にお
いて、リポソームに、例えば、補体あるいはリポソーム
膜を破壊できる物質(酸、塩基、塩など)を添加して、中
に存在する物質を溶液中に移動させる。
【0045】(イ)の場合は、例えば、必要により酸化剤
と触媒(ペルオキシダーゼ、マイクロペルオキシダーゼ
やポリフィン構造を有する化合物)を共存させてピリド
ピリダジン誘導体またはその塩を化学発光させることが
できる。(ロ)の場合は、例えば、ピリドピリダジン誘導
体またはその塩と必要により酸化剤を共存させてピリド
ピリダジン誘導体またはその塩を化学発光させることが
できる。これらの化学発光反応において、適当な化学発
光増強剤(エンハンサー)を共存させてもよい。反応溶液
から生じた光を、市販もしくは、自作の測定装置(例え
ば、高感度な光電子増倍管を備えたフォトカウンターな
ど)で測定することができる。すなわち、最後の液を加
えてから、数秒ないし数十分後の数秒ないし数分間にお
ける発光量を測定することで定量に供することができ
る。以上のような方法を用いることにより生体に微量に
しか存在しない例えば塩基性および酸性線維芽細胞成長
因子(FGF)、神経成長因子(NGF)、エンドセリ
ン等を抽出操作することなく直接測定することが可能と
なる。それにより、これら微量にしか存在しない物質の
増加あるいは減少と疾患の関係、例えばFGFと癌、N
GFと神経系疾患、エンドセリンと脈管系疾患の関係が
明確になることが期待され、高感度測定法が疾病の早期
診断法として利用できる。
【0046】
【実施例】以下に参考例および実施例を挙げ本発明をさ
らに具体的に説明するが、これらは本発明の範囲を制限
するものではない。参考例1 フェニルグリシンエチルエステル塩酸塩 D−フェニルグリシン(30.0g)をエタノール500ml
に懸濁し、氷冷下、塩酸ガス(約250g)を吹き込み、
室温で一晩放置した。溶媒を留去し、得られた結晶をジ
エチルエーテルを用いてろ取した。収量27.7g(64.
7%)。NMR(CDCl3)δ:1.13(3H、t、J=7.
2Hz)、4.12(2H、q、J=7.2Hz)、5.13(1
H、s)、5.42(5H、m)、9.17(3H、br.)。IR
(KBr)ν:2980−2900、1755、1738、
1495、1235、700cm-1
【0047】参考例2 N−ホルミルフェニルグリシンエチルエステル フェニルグリシンエチルエステル塩酸塩(21.5g;0.
1モル)を、ぎ酸200mlに溶かし、ぎ酸ナトリウム
(8.16g;1.2eq)を加え、無水酢酸(20ml;2.1eq)
を滴下した。2時間撹拌後、無水酢酸10mlを滴下し、
50−60℃で1.5時間撹拌した。溶媒を留去後、炭
酸水素ナトリウム水で中和し酢酸エチルで抽出した。有
機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥、
溶媒を留去し、油状生成物を得た。収量22.7g。 NMR(CDCl3)δ:1.20(3H、t、J=7.2H
z)、4.18(2H、dq、J=2.4、7.2Hz)、5.6
3(1H、d、J=7.5Hz)、6.78(1H、br.)、7.
33(5H、s)、8.22(1H、s)。 IR(neat)ν: 2980、1640、1520、149
5、1380、1350、1015cm-1
【0048】参考例3 5−エトキシ−4−フェニルオキサゾール 五酸化リン(32g; 2.1eq)、ハイフロスーパーセル
(登録商標)(9g)、ジクロロエタン(120ml)を、50
−60℃で激しく撹拌し、N−ホルミルフェニルグリシ
ンエチルエステル22.7gを40分間で滴下した。ジク
ロロエタン30mlを加えて8時間撹拌した。氷冷下、炭
酸水素ナトリウム(80g/水100ml)を加え中和後、
ろ過し有機層を得た。水層をジクロロメタンを用いて抽
出した。有機層を合わせて硫酸マグネシウムで乾燥後、
溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラム(溶出溶媒:ジ
クロロメタン−ヘキサン1:1)で精製し、赤色油状物質
を得た。収量9.7g(46.8%)。 NMR(CDCl3)δ:1.44(3H、t、J=6.9H
z)、4.33(2H、q、J=6.9Hz)、7.23(3H、
m)、7.49(1H、s)、7.82(2H、d、J=6.9H
z)。 IR(neat)ν: 2980、1640、1520、149
5、1380、1350、1015cm-1
【0049】参考例4 トランス−3,6−エポキシ−3−エトキシ−4,5−ジ
メトキシカルボニル−2−フェニル−3,4,5,6−テ
トラヒドロピリジン 5−エトキシ−4−フェニルオキサゾール(9.7g; 5
1.3ミリモル)に、フマル酸ジメチル(8.13g; 1.1
eq)を加え、120℃で反応させた。2時間後フマル酸
ジメチル(2.2g; 0.3eq)を追加し、さらに1.5時間
撹拌した。反応残渣をシリカゲルカラム(溶出溶媒:ジク
ロロメタン)で精製し、粗結晶を得た。ジクロロメタン
−ヘキサンから再結晶し無色針状晶を得た。収量6.5
3g(38.2%)。融点98.5−99.5℃。 NMR(CDCl3)δ: 1.33(3H、t、J=6.9H
z)、3.30(1H、d、J=4.2Hz)、3.40(3H、
s)、3.62(1H、d、J=4.2Hz)、3.78(3H、
S)、3.90(2H、m)、6.04(1H、s)、7.40
(2H、m)、7.43(1H、m)、7.99(2H、m)。 IR(KBr)ν: 1725、1310、1295、12
00、1170、985cm-1。 元素分析: 計算値C:61.25; H:5.75; N:4.2
0; 測定値C:61.07; H:5.75; N:4.05。
【0050】参考例5 8−ヒドロキシ−7−フェニルピリド[3,4−d]ピリダ
ジン−1,4(2H,3H)ジオン(L−002) 3,6−エポキシ−3−エトキシ−4,5−ジメトキシカ
ルボニル−2−フェニル−3,4,5,6−テトラヒドロ
ピリジン(500mg; 1.5ミリモル)をヒドラジン−水和
物(5ml)に加え、窒素気流下、100℃で1時間加熱し
た。氷冷下、反応液に水を加え酢酸で中和した。析出し
た黄色粉末状結晶をろ取した。収量210mg(55.0
%)。融点300℃以上。 NMR(DMSO−d6) δ:7.41(3H、m)、8.17
(2H、m)、8.73(1H、s)。 IR(KBr)ν:3420、3175、3050、165
0、1580cm-1
【0051】参考例6 N−Boc−p−ヒドロキシフェニルグリシン p−ヒドロキシフェニルグリシン33.4g(0.2モル)に
水110ml、トリエチルアミン42ml(1.5eq)、S−
4,6,−ジメチルピリミジン−2−イルチオールカルボ
ン酸 t−ブチル52.8g(1.1eq)、ジオキサン110
mlを加え室温で14時間撹拌した。反応液に水300ml
を加え400ml酢酸エチルで抽出し、有機層を100ml
の5%炭酸水素ナトリウム水で抽出、水層と合わせた。
水層を氷冷下5N塩酸でpH3とし、酢酸エチルで抽出
した。有機層を硫酸水素カリウム水、飽和食塩水で洗
い、硫酸マグネシウムを用いて乾燥、溶媒を留去した。
得られた結晶を酢酸エチル−ヘキサンを用いてろ取し
た。収量46.0g(86.1%)。NMR(DMSO−d6)
δ:1.38(9H、s)、4.92(1H、d、J=7.8H
z)、6.67(2H、d、J=8.4Hz)、7.13(2H、
d、J=8.4Hz)。
【0052】参考例7 N−Boc−p−メトキシフェニルグリシンメチルエステ
ル メタノール200mlにナトリウム8.3g(2.2eq)を溶
かし、氷冷後N−Boc−p−ヒドロキシフェニルグリシ
ン46.0gを加え、次いでヨードメタン23.6ml(2.
2eq)を滴下し2日間放置した。ヨードメタン23.6ml
を滴下し、5時間40−50℃に加温した。2時間還流
後、溶媒を留去し、DMF100ml、ヨードメタン20
mlを加え40−50℃に加温した。ヨードメタンを除去
後、氷水500mlを加え酢酸エチルで抽出した。有機層
を水、飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムを用いて乾
燥、溶媒を留去し、シリカゲルカラム(溶出溶媒:酢酸エ
チル−ヘキサン1:1)で精製して無色針状晶を得た。収
量37.0g(72.7%)。 NMR(CDCl3)δ:1.43(9H、s)、3.71(3
H、s)、3.80(3H、s)、5.22(1H、d、J=7.
5Hz)、5.45(1H、br.)、6.87(2H、d、J=
6.0Hz)、7.28(2H、d、J=6.0Hz)。
【0053】参考例8 N−ホルミル−p−メトキシフェニルグリシンメチルエ
ステル N−Boc−p−メトキシフェニルグリシンメチルエステ
ル36.9gをぎ酸250mlに溶かし室温で3時間、40
−50℃で1時間撹拌した。無水酢酸24.8ml(2.1e
q)を滴下し、室温で一晩、40−50℃で2時間撹拌し
た。溶媒を留去し、炭酸水素ナトリウム水で中和後、酢
酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗い、
硫酸マグネシウムを用いて乾燥、溶媒を留去し、結晶を
ヘキサンを用いてろ取した。収量24g(86.1%)。融
点97−99℃。 NMR(CDCl3)δ:3.73(3H、s)、3.79(3
H、s)、5.57(1H、d、J=7.5Hz)、6.60(1
H、br.)、6.87(2H、d、J=8.7Hz)、7.28
(2H、d、J=8.7Hz)、8.22(1H、s)。 IR(KBr)ν:3340、1745、1670、151
5、1320、1180cm-1
【0054】参考例9 5−エトキシオキサゾール 五酸化リン(30g; 2.1eq)、ハイフロスーパーセル
(17.5g)、ジクロロエタン(175ml)を、60−70
℃で激しく撹拌し、N−ホルミルグリシンエチルエステ
ル12.86gを50分間で滴下し、8時間撹拌した。氷
冷下、炭酸水素ナトリウム(100g/水100ml)を加
え中和後、ろ過し有機層を得た。水層をジクロロメタン
を用いて抽出した。有機層を合わせて硫酸マグネシウム
で乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラム
(溶出溶媒:酢酸エチル−ヘキサン1:2)で精製し、油状
物質を得た。収量560mg(5%)。 NMR(CDCl3)δ:1.42(3H、t、J=7.2H
z)、4.13(2H、q、J=7.2Hz)、6.11(1H、
s)、7.33(1H、s)。
【0055】参考例10 3,4−ジメトキシカルボニル−5−ヒドロキシピリジ
ン 5−エトキシオキサゾール(557.3mg; 4.9ミリモ
ル)に、フマル酸ジメチル(781mg;1.1eq)を加え、
120℃で1.5時間反応させた。反応残渣をシリカゲ
ルカラム(溶出溶媒:酢酸エチル−ヘキサン2:1)で精製
し、粗結晶を得た。収量730mg(70.2%)。ジクロ
ロメタン−ヘキサンから再結晶し無色板状晶を得た。融
点136−137℃。 NMR(CDCl3)δ:3.91(3H、s)、3.95(3
H、s)、8.28(1H、s)、8.54(1H、s)、9.9
2(1H、s)。 IR(KBr)ν:1745、1730、1435、132
0、1300、1285cm-1
【0056】参考例11 3−アミノ−4,5−ジエトキシカルボニル−2−フェ
ニルピリジン 3−アミノ−6−クロロ−4,5−ジエトキシカルボニ
ル−2−フェニルピリジン100mg、トリエチルアミン
0.08ml(2.0eq)、酢酸エチル8mlを10%Pd−C
(50%湿潤)100mgを用いて、7時間接触還元した。
ろ過により触媒を除き、溶媒を留去した。収量86mg
(95.4%)。 NMR(CDCl3)δ(ppm):1.37(3H、t、J=7.2
Hz)、1.39(3H、t、J=7.2Hz)、4.38(4
H、q、J=7.2Hz)、5.17(2H、s)、7.48−
7.65(5H、m)、8.33(1H、s)。 IR(neat)ν:3475、3355、2975、172
0、1600、1405、1280、1240cm-1
【0057】参考例12 8−アミノ−7−フェニルピリド[3,4−d]ピリダジン
−1,4−(2H,3H)ジオン(L−010) 3−アミノ−4,5−ジエトキシカルボニル−2−フェ
ニルピリジン200mgにヒドラジン1水和物2mlを加え
100℃、1時間、窒素気流下加熱した。氷冷下、反応
液に水を加え、塩酸で中和、pH5とし、生じた黄色粉
末状結晶をろ取した。収量93mg(57.5%)。融点3
00℃以上。 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):7.19(2H、s)、7.
48−7.71(5H、m)、8.39(1H、s)。 IR(KBr)ν:3430、1640cm-1
【0058】参考例13 エチルベンゾイルピルベート ナトリウム25g(1.08eq)をエタノール560mlに溶
かし、しゅう酸ジエチル135.6ml(146g;1モ
ル)、アセトフェノン116.7ml(120g;1モル)の
混合物を40℃で滴下し、1時間後、30分間還流し
た。溶媒を留去し、硫酸55g/水200mlで中和、酢
酸エチルで抽出した。有機層を、水、飽和食塩水で洗
浄、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、シリカ
ゲルカラム(溶出溶媒:ジクロロメタン−ヘキサン1:1)
で精製し無色板状晶を得た。酢酸エチル−ヘキサンを用
いてろ取した。収量114.6g(52.0%)。 NMR(CDCl3)δ:1.42(3H、t、J=7.0H
z)、4.40(2H、d、J=7.0Hz)、7.08(1H、
s)、7.57(3H、m)、8.02(2H、dd、J=2.
1、7.5Hz)。
【0059】参考例14 エチル3−アミノ−3−エトキシアクリレート シアノ酢酸エチル226g(2モル)、エタノール101g
(2.2モル)、乾燥ジエチルエーテル100gに氷冷下、
塩酸ガス93.5g(1.3eq)を吹き込み一晩放置した。
析出した無色プリズム晶をジエチルエーテルを用いてろ
取した(塩酸塩)。収量352.5g(90.3%)。融点1
03−105℃。 NMR(DMSO−d6)δ:1.23(3H、t、J=7.2
Hz)、1.37(3H、t、J=7.2Hz)、3.94(2
H、br.)、4.15(2H、q、J=7.2Hz)、4.51
(2H、q、J=6.8Hz)。得られた結晶を氷冷した炭
酸水素ナトリウム200g(1.2eq)水溶液に加えジエチ
ルエーテルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗
浄、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、減圧蒸
留により精製した。収量253.8g(79.7%)。沸
1.878℃。 IR(neat)ν:2980、1660、1610、154
0、1160、1070cm-1
【0060】参考例15 2−アミノ−3,4−ジエトキシカルボニル−6−フェ
ニルピリジン塩酸塩 エチルベンゾイルピルベート1.11g(5ミリモル)、エ
チル3−アミノ−3−エトキシアクリレート1.75g
(2.2eq)を100℃で1.5時間加熱した。減圧で低沸
点物質を留去した後、反応液に10%塩酸2mlを加え、
生じた結晶をジエチルエーテルを用いてろ取した。酢酸
エチルから再結晶し淡黄色針状晶を得た。収量0.7g
(39.8%)。融点78−81、145−148℃(二重
融点)。 NMR(CDCl3)δ:1.26(3H、t、J=7.5H
z)、1.30(3H、t、J=7.5Hz)、4.27(2H、
q、J=7.5Hz)、4.28(2H、q、J=7.5Hz)、
7.17(1H、s)、7.43(3H、m)、8.05(2H、
m)。 IR(KBr)ν:1740、1700、1650、130
0cm-1。 元素分析:計算値(C171824・HCl)C:58.2
1; H:5.46; N:7.99。測定値C:58.45;
H:5.48; N:8.04。
【0061】参考例16 3,4−ジエトキシカルボニル−6−フェニル−2−ピ
リドン 2−アミノ−3,4−ジエトキシカルボニル−6−フェ
ニルピリジン塩酸塩3.50g(10ミリモル)を2%塩酸
90ml、ジオキサン60mlに溶かし、亜硝酸ナトリウム
0.83g(1.2eq)を水3mlに溶かして滴下した。室温
で4時間撹拌し、一晩放置した。溶媒を留去し析出した
結晶を水を用いてろ取した。エタノールから再結晶し淡
黄色プリズム晶を得た。収量1.9g(60.3%)。融点
143−144℃。 NMR(CDCl3)δ:1.33(3H、t、J=7.2H
z)、1.36(3H、t、J=7.2Hz)、4.37(4H、
q、J=7.2Hz)、6.95(1H、s)、7.47(3H、
m)、7.79(2H、m)。IR(KBr)ν:2900−30
00、1740、1635、1615、1245cm-1。 元素分析:計算値(C1717NO5)C:64.75; H:5.
43; N:4.44。測定値C:64.82; H:5.55;
N:4.46。
【0062】参考例17 3,4−ジエトキシカルボニル−5−ニトロ−6−フェ
ニル−2−ピリドン 3,4−ジエトキシカルボニル−6−フェニル−2−ピ
リドン5.0gを無水酢酸13mlに懸濁し、−10℃に冷
却し発煙硝酸1.32ml(2.0eq)を1時間で滴下、その
まま45分間撹拌した。水40mlを加え室温で撹拌し、
一晩放置した。生じた結晶をろ取、乾燥した。収量4.
61g(80.7%)。エタノールから再結晶し淡黄色針状
晶を得た。融点172−173℃。 NMR(CDCl3)δ(ppm):1.37(3H、t、J=7.1
Hz)、1.38(3H、t、J=7.1Hz)、4.40(2
H、q、J=7.1Hz)、4.42(2H、q、J=7.1H
z)、7.52(5H、m)。 IR(KBr)ν:3450、1740、1650、152
5、1345、1285cm-1。 元素分析:計算値(C171627)C:56.67;H:4.
48; N:7.77。測定値C:56.96; H:4.56;
N:7.60。
【0063】参考例18 2−クロロ−3,4−ジエトキシカルボニル−5−ニト
ロ−6−フェニルピリジン 3,4−ジエトキシカルボニル−5−ニトロ−6−フェ
ニル−2−ピリドン1.0gに二塩化フェニルホスホン酸
1.3ml(3.37eq)を加え、150℃、2.5時間加熱
した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機
層を水、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムを用い
て乾燥した。溶媒を留去し残渣をシリカゲルカラム(溶
出溶媒:酢酸エチル−ヘキサン1:2)で精製し油状生成
物を得た。収量950mg(90.5%)。 NMR(CDCl3)δ:1.35(3H、t、J=7.2H
z)、1.42(3H、t、J=7.2Hz)、4.44(4H、
q、J=7.2Hz)、7.52(5H、m)。 IR(KBr)ν:2990、1750、1580、1550
cm-1
【0064】参考例19 3−アミノ−6−クロロ−4,5−ジエトキシカルボニ
ル−2−フェニルピリジン 2−クロロ−3,4−ジエトキシカルボニル−5−ニト
ロ−6−フェニルピリジン400mg、還元鉄520mg、
エタノール4mlを60℃に加温し濃塩酸2.3mlを30
分間で滴下した。氷冷下飽和炭酸水素ナトリウム水を用
いて中和しジクロロメタンで抽出した。有機層を乾燥
後、溶媒を留去し結晶を得た。収量337mg(91.5
%)。ジクロロメタン−ヘキサンから再結晶し淡黄色プ
リズム晶を得た。融点93−94℃。 NMR(CDCl3)δ(ppm):1.37(3H、t、J=7.0
Hz)、1.43(3H、t、J=7.0Hz)、4.37(2
H、q、J=7.0Hz)、4.43(2H、q、J=7.0H
z)、5.93(2H、m)、7.48−7.57(5H、m)。 IR(KBr)ν:3510、3400、1760、172
5、1615、1265cm-1。 元素分析:計算値(C171724Cl)C:58.54;
H:4.91; N:8.03。 測定値C:58.47; H:4.87; N:7.97。
【0065】参考例20 5−メトキシ−4−(p−メトキシフェニル)オキサゾー
ル 五酸化リン(30g; 2.1eq)、ハイフロスーパーセル
(登録商標)(17.5g)、ジクロロエタン(150ml)を、
50−60℃で激しく撹拌し、ジクロロエタン50mlに
溶かしたN−ホルミル−p−メトキシフェニルグリシン
メチルエステル(参考例8)22.3g(0.1モル)を滴下
し、一晩撹拌した。氷冷下、炭酸水素ナトリウム(10
0g/水100ml)を加え中和後、ろ過し有機層を得た。
水層をジクロロメタンを用いて抽出した。有機層を合わ
せて硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣
をシリカゲルカラム(溶出溶媒:酢酸エチル−ヘキサン
1:2)で精製し、黄色針状晶を得た。収量10.2g(4
9.8%)。 NMR(CDCl3)δ:3.82(3H、s)、4.03(3
H、s)、6.92(2H、d、J=8.7Hz)、7.44(1
H、s)、7.72(2H、d、J=8.7Hz)。
【0066】参考例21 シス−3,6−エポキシ−3−メトキシ−4,5−ジメト
キシカルボニル−2−(p−メトキシフェニル)−3,4,
5,6−テトラヒドロピリジン 5−メトキシ−4−メトキシフェニルオキサゾール20
0mgと、マレイン酸ジメチル157mg(1.1eq)を12
0℃で1.5時間加熱した。シリカゲルカラム(溶出溶
媒:酢酸エチル−ヘキサン1:1)で精製した。エキソ
体: 無色板状晶。収量130mg(38.2%)。融点14
8−150℃。 NMR(CDCl3)δ:3.04(2H、s)、3.50(3
H、s)、3.72(3H、s)、3.74(3H、s)、3.85
(3H、s)、6.24(1H、s)、6.98(2H、d、J=
8.7Hz)、7.96(2H、d、J=8.7Hz)。 エンド体: 無色プリズム晶。収量40mg(11.8%)。 NMR(CDCl3)δ:3.49(3H、s)、3.57(3
H、s)、3.65(3H、s)、3.83(2H、m)、3.8
6(3H、s)、5.99(1H、d、J=3.6Hz)、6.9
2(2H、d、J=9Hz)、8.04(2H、d、J=9H
z)。
【0067】実施例1 8−ヒドロキシ−7−(p−メトキシフェニル)ピリド
[3,4−d]ピリダジン−1,4(2H,3H)ジオン(L−
003) シス−3,6−エポキシ−3−メトキシ−4,5−ジメト
キシカルボニル−2−(p−メトキシフェニル)3,4,5,
6,−テトラヒドロピリジン(エキソ体)1.0gにヒドラ
ジン−水和物10mlを加え、窒素気流下100℃で1時
間加熱した。氷冷下、反応液に水を加え酢酸で中和しp
H3とした。析出した黄色粉末状結晶をろ取した。つい
で1N水酸化ナトリウムに溶かしLH−20で精製後、
凍結乾燥した。収量190mg(18.4%)。 NMR(DMSO−d6)δ:3.80(3H、s)、6.96
(2H、d、J=9.0Hz)、8.33(1H、s)、8.45
(2H、d、J=9.0Hz)。 IR(KBr)ν:1660、1610、1585、136
5、1255cm-1。 元素分析:計算値(C141034Na・3H2O)C:4
6.54; H:4.46; N:11.63。測定値C:46.
75; H:4.40; N:11.64。
【0068】参考例22 N−Boc−4−(3−フタルイミドプロピルオキシ)フェ
ニルグリシンメチルエステル N−Boc−p−ヒドロキシフェニルグリシンメチルエス
テル2.8gと無水炭酸カリウム1.38g(1.0eq)を無
水DMF10mlに加え、次いでN−(3−ブロモプロピ
ル)フタルイミド2.68g(1.0eq)を加え、100℃で
1時間加熱した。反応液を氷水にあけ酢酸エチルで抽
出、有機層を水、飽和食塩水で洗浄後乾燥、溶媒を留去
した。シリカゲルカラム(溶出:5%酢酸エチル−ジクロ
ロメタン)を用いて精製した。無色結晶を得た。収量3.
88g(82.6%)。 NMR(CDCl3)δ(ppm):1.43(9H、s)、2.18
(2H、m)、3.71(3H、s)、3.91(2H、t、J=
6.8Hz)、4.02(2H、t、J=6.0Hz)、5.23
(1H、d、J=6.3Hz)、5.46(1H、d、J=6.
3Hz)、6.78(2H、d、J=8.8Hz)、7.23(2
H、d、J=8.8Hz)、7.73(2H、m)、7.85(2
H、m)。
【0069】参考例23 N−ホルミル−4−(3−フタルイミドプロピルオキシ)
フェニルグリシンメチルエステル N−Boc−4−(3−フタルイミドプロピルオキシ)フェ
ニルグリシンメチルエステル3.0gに、ぎ酸25mlを加
え、40−50℃で30分間撹拌した。次いで、氷冷下
無水酢酸1.27ml(2.1eq)を滴下し、一晩撹拌した。
無水酢酸1mlを追加し、40−50℃で2時間撹拌し
た。溶媒を留去し、炭酸水素ナトリウム水で中和し酢酸
エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、
乾燥、溶媒を留去した。生じた無色結晶をn−ヘキサン
を用いてろ取した。収量2.43g(95.7%)。 NMR(CDCl3)δ(ppm):2.18(2H、m)、3.74
(3H、s)、3.90(2H、t、J=6.9Hz)、4.01
(2H、t、J=6.0Hz)、5.57(1H、d、J=7.4
Hz)、5.58(1H、d、J=7.4Hz)、6.78(2
H、d、J=8.8Hz)、7.23(2H、d、J=8.8H
z)、7.71(2H、m)、7.85(2H、m)、8.21(1
H、s)。
【0070】参考例24 5−メトキシ−4−[4−(3−フタルイミドプロピルオ
キシ)フェニル]オキサゾール ハイフロスーパーセル(登録商標)0.75g、五酸化リン
1.5gをジクロロエタン15ml中で50−60℃に加温
し、激しく撹拌した。ジクロロエタン20mlに溶かした
N−ホルミル−4−(3−フタルイミドプロピルオキシ)
フェニルグリシンメチルエステル2.0gを滴下した。一
晩撹拌した。氷冷下飽和炭酸水素ナトリウム水を用いて
中和しハイフロスーパーセル(登録商標)を用いてろ過後
分液した。水層をジクロロメタンで抽出し、有機層を合
わせて水洗、乾燥後、溶媒を留去した。析出した結晶を
酢酸エチル−n−ヘキサンを用いてろ取した。収量0.8
8g(46.1%)。 NMR(CDCl3)δ(ppm):2.20(2H、m)、3.93
(2H、t、J=7.0Hz)、4.05(3H、s)、4.06
(2H、t、J=6.0Hz)、6.84(2H、d、J=8.8
Hz)、7.47(1H、s)、7.69(2H、d、J=8.8
Hz)、7.70(2H、m)、7.86(2H、m)。
【0071】参考例25 シス−3,6−エポキシ−3−メトキシ−4,5−ジメト
キシカルボニル−2−[4−(3−フタルイミドプロピル
オキシ)フェニル]−3,4,5,6−テトラヒドロピリジ
ン 5−メトキシ−4−[4−(3−フタルイミドプロピルオ
キシ)フェニル]オキサゾール120mgにマレイン酸ジメ
チル0.5g(10eq)を加え120℃、3時間加熱した。
残渣をシリカゲルカラム(溶出:酢酸エチル-ヘキサン1:
2)を用いて精製した。エキソ付加体:収量75mg(45.
4%)。 NMR(CDCl3)δ(ppm):2.23(2H、m)、3.05
(1H、s)、3.06(1H、s)、3.50(3H、s)、3.
73(3H、s)、3.77(3H、s)、3.93(2H、t、
J=6.0Hz)、4.10(2H、t、J=6.0Hz)、6.
25(1H、s)、6.87(2H、d、J=8.8Hz)、7.
73(2H、m)、7.88(2H、m)、7.91(2H、d、
J=8.8Hz)。 エンド付加体:収量59mg(35.7%)。 NMR(CDCl3)δ(ppm):2.23(2H、m)、3.46
(3H、s)、3.56(3H、s)、3.63(3H、s)、3.
80(2H、m)、3.92(2H、t、J=6.6Hz)、4.
10(2H、t、J=6.6Hz)、5.98(1H、d、J=
3.8Hz)、6.81(2H、d、J=9.2Hz)、7.74
(2H、m)、7.83(2H、m)、7.98(2H、d、J=
9.0Hz)。
【0072】実施例2 7−[4−(3−アミノプロピルオキシ)フェニル]−8−
ヒドロキシピリド[3,4−d]ピリダジン−1,4(2H,
3H)ジオン(L−011) シス−3,6−エポキシ−4,5−ジメトキシカルボニル
−3−メトキシ−2−[4−(3−フタルイミド−プロピ
ルオキシ)フェニル]−3,4,5,6−テトラヒドロピリ
ジン エキソ体0.57gおよびエンド体0.5gの混合物
にヒドラジン−水和物1.5mlを加え、窒素気流下10
0℃、4時間加熱撹拌した。塩酸を用いて中和し、pH
5としてろ取した。1N水酸化ナトリウムに溶解しAmb
erlite(登録商標)XAD−2(Rohm & Haas社)カラム
(15φ×200)に付した。1N塩酸で溶出する画分を
集め溶媒を留去し得られた粉末状結晶をメタノールを用
いてろ取した。収量:76mg。融点300℃以上。 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):2.08(2H、m)、2.
98(2H、m)、4.16(2H、m)、7.08(2H、d、
J=9.0Hz)、8.05(3H、br.)、8.20(2H、
d、J=9.0Hz)、8.74(1H、s)。 IR(KBr)ν:3450、2980、2870、166
0、1600、1475、1350、1295、128
0cm-1。 元素分析: 計算値(C161644・2HCl)C:47.
89; H:4.52; N:13.96。測定値C:47.5
9; H:4.60; N:13.96。
【0073】実施例3 8−アミノ−5−クロロ−7−フェニルピリド[3,4−
d]ピリダジン−1,4(2H,3H)ジオン(L−012) 参考例19で得た3−アミノ−6−クロロ−4,5−ジ
エトキシカルボニル−2−フェニルピリジン55mgにヒ
ドラジン1水和物1mlを加え100℃、25分間、窒素
気流下加熱した。氷冷下、反応液に水を加え、塩酸で中
和、pH5とし、生じた黄色粉末状結晶をろ取した。収
量20mg(43.9%)。融点300℃以上。 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):6.29(2H、s)、7.
51−7.69(5H、m)。IR(KBr)ν:3470、3
050、1645、1585cm-1。 元素分析:計算値(C13942Cl)C:54.09; H:
3.14; N:19.41。測定値C:54.18; H:3.
07; N:19.61。
【0074】参考例26 3,4−ジメトキシカルボニル−2−メトキシ−5−ニ
トロ−6−フェニルピリジン 参考例18で得た2−クロロ−3,4−ジエトキシカル
ボニル−5−ニトロ−6−フェニルピリジン1.2gをメ
タノール25mlに溶かし、1Nナトリウムメトキシドメ
タノール溶液6.34ml(2.0eq)を加え、室温で30分
間撹拌した。酢酸0.2ml(1.1eq)で中和し溶媒を留去
した。残渣に水を加え酢酸エチルで抽出、有機層を水、
飽和食塩水で洗浄後、乾燥、溶媒を留去した。残渣をシ
リカゲルカラム(溶出:酢酸エチル)を用いて精製、析出
した結晶をヘキサンを用いてろ取した。収量 1.1g(8
5.2%)。 NMR(CDCl3)δ(ppm):3.92(3H、s)、3.93
(3H、s)、4.11(3H、s)、7.49(3H、m)、7.
58(2H、m)。
【0075】参考例27 3−アミノ−4,5−ジメトキシカルボニル−6−メト
キシ−2−フェニルピリジン 3,4−ジメトキシカルボニル−2−メトキシ−5−ニ
トロ−6−フェニルピリジン1.0gを酢酸エチル10ml
に溶かし、10%Pd−C(50%湿潤)500mgを加
え、室温で3.5時間接触還元した。触媒をろ去後、乾
燥、溶媒を留去した。析出した結晶をヘキサンを用いて
ろ取した。収量 0.8g(87.6%)。NMR(CDCl3)
δ(ppm):3.90(3H、s)、3.93(6H、s)、5.1
8(2H、br.)、7.49(3H、m)、7.68(2H、
m)。
【0076】実施例4 8−アミノ−5−メトキシ−7−フェニルピリド[3,4
−d]ピリダジン−1,4(2H,3H)ジオン(L−013) 3−アミノ−4,5−ジメトキシカルボニル−6−メト
キシ−2−フェニルピリジン0.8gにヒドラジン1水和
物4mlを加え、100℃、1時間、窒素気流下加熱し
た。氷冷下、反応液に水を加え、塩酸で中和、pH3と
し、生じた黄色粉末状結晶をろ取した。収量 0.7g(9
8.7%)、融点250−251℃(分解)。 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):3.89(3H、s)、7.
47(3H、m)、7.81(2H、dd、J=1.6、8.4
Hz)。 IR(KBr)ν:3450、1645、1530cm-1。 元素分析:計算値(C141243)C:59.15;H:4.
25; N:19.71;測定値C:59.11;H:4.13;
N:19.49。
【0077】実施例5 マイクロペルオキシダーゼ触媒による発光強度の比較 参考例5、12、実施例1、2、3および4で得られた
ピリドピリダジン誘導体およびルミノール(5%水酸化
ナトリウム水溶液から再結晶化)それぞれを100pgお
よび100ng/mlになるように75mMバルビタール緩
衝液(pH8.6)で溶解した。それぞれ100μlを試験
管に取り、マイクロペルオキシダーゼ5μg/ml(75m
Mバルビタール緩衝液pH8.6)100μlを加えさらに
蒸留水で希釈した30mM H22液100μlを加えて
化学発光反応を開始させた。測定装置にはアロカ製ルミ
ネッセンスリーダーRLR−201を用い30秒間の化
学発光量を計測した。10pg/管および10ng/管にお
けるルミノール(Na塩)の発光量をそれぞれ100とし
て各種ピリドピリダジン誘導体の相対発光強度を算出し
た。結果を第1表にまとめる。第1表に示すごとく、ル
ミノール(Na塩)を100として比較して、最大約55
倍の発光強度を与える。
【0078】
【表1】
【0079】実施例6 ペルオキシダーゼ触媒による発光強度の比較1 参考例12ならびに実施例3および4で得られたピリド
ピリダジン誘導体およびルミノールそれぞれを、0.2m
M濃度になるように0.1mMエチレンジアミン四酢酸二
ナトリウム(EDTA)を含む0.2Mトリス緩衝液pH
8.6に溶解した。それぞれ50μlを試験管に取り、西
洋ワサビペルオキシダーゼの1ngおよび10ng/mlの濃
度の0.2Mトリス緩衝液(pH8.6)100μlを加え、
さらに0.6mMH22を含む0.2Mトリス緩衝液(pH
8.6)50μlを加えて化学発光反応を開始させた。測
定はH22液添加後60秒から70秒までの10秒間の
発光量を計測した。測定結果を第2表にまとめた。第2
表に示すごとく、ルミノール(Na塩)と比べて最大約1
0倍の高い発光量を与えた。
【0080】
【表2】
【0081】実施例7 ペルオキシダーゼ触媒による発光強度の比較2 実施例3で得られたピリドピリダジン誘導体(L−01
2)およびルミノールそれぞれを0.2mM濃度になるよ
うに0.1mM EDTAを含む0.2Mトリス緩衝液(pH
8.6)に溶解した。それぞれ990μlを試験管に取
り、化学発光増強剤(エンハンサー)として40mM p−
ヨードフェノールのジメチルスルホキシド(DMSO)溶
液10μlを加えて混合した後、50μlをそれぞれ別の
試験管に分取し、西洋ワサビペルオキシダーゼの10p
g、100pg、1ng、10ng/mlの濃度の0.2Mトリス
緩衝液(pH8.6)100μlを加えた。さらに0.6mM
22を含むトリス緩衝液(pH8.6)50μlを加えて
化学発光反応を開始した。測定はH22液添加後60秒
から70秒までの10秒間の発光量を計測した。測定結
果を第3表にまとめる。第3表に示すごとく、実施例3
のピリドピリダジン誘導体(L−012)はルミノールと
比べて約4〜20倍の化学発光量を与える。L−012
のナトリウム塩もL−012と同様の化学発光量を与え
た。
【0082】
【表3】
【0083】実施例8 実施例2で得られたピリドピリダジン誘導体(L−01
1)5マイクロモルをジメチルホルムアミド(DMF)0.
5mlに溶解した。無水こはく酸7.5マイクロモルを含
むDMF溶液0.1mlを加えて4℃で一夜反応させた。
次に5マイクロモルのN−ヒドロキシスクシンイミドを
含むDMF溶液0.1ml、8.5マイクロモルのジシクロ
ヘキシルカルボジイミドを含むDMF溶液0.1mlを加
えて更に一夜反応させて、L−011の活性エステル体
とした。次にインターフェロンγ(IFN−γ)に対する
単クローン抗体を0.05Mホウ酸緩衝液(pH8)中に
2.15mg/mlの濃度となるように調製した。この抗体
溶液500μlにL−011:抗体の比が20:1となる
ように前記の活性エステル溶液を添加し、4℃で一晩反
応させた。生成したL−011−モノクローナル抗IF
N−γ抗体コンジュゲートは、セファデックス(登録商
標)G−25ファインを用いたゲル濾過[カラム容量10
ml、0.05Mホウ酸緩衝液(pH8)で平衡化]で精製し
た。
【0084】調製したコンジュゲートを用いたイムノア
ッセイは、ポリスチレン製ビーズ(イムノケミカル社製
直径3mm)を固相として行った。ビーズを生理的リン酸
緩衝溶液(PBS)で溶解した50μg/mlIFN−γ溶
液中に浸し、4℃で一晩インキュベートした。ビーズを
PBSで3回洗った後、25%ブロックエース(登録商
標)(雪印乳業製)を含むPBSに浸し、4℃で使用時ま
で保存した。L−011−モノクローナル抗IFN−γ
コンジュゲートを10μg/ml〜10pg/mlとなるように
25%ブロックエースを含むPBSで段階的に希釈し、
コンジュゲート溶液を調製した。各溶液250μl中に
ビーズを1個添加し、振盪しながら室温で2時間インキ
ュベートした。ビーズをPBSで5回洗った後、250
μlの2N水酸化ナトリウム溶液に浸し、100℃で1
時間インキュベートすることによりL−011を抗体分
子上から遊離させた。遊離したL−011を含む上清を
100μl用い、化学発光法によりL−011量を定量
した。すなわち、5μg/mlマイクロペルオキシダーゼ
(MP−11)を含む75mMバルビダール緩衝液(pH8.
6)100μlおよび30mM過酸化水素を含む75mMバ
ルビタール緩衝液100μlを加えて発光を開始させ、
ルミネッセンスリーダーRLR−201(Aloka社製)で
計測した(30秒間測光)。結果を第1図に示す。第1図
のごとく、抗体量の増加と共に発光カウントが増大す
る。
【0085】実施例9 化学発光検出法を用いるサンドイッチ酵素免疫測定法 ヒト塩基性線維芽細胞増殖因子(hbFGF)の測定を行っ
た。使用したモノクローナル抗体(3H3)は後記参考例
28の方法で得たものである。 1) 西洋ワサビペルオキシダーゼ標識化抗体の調製 hbFGFに対するモノクローナル抗体(3H3)7mg/ml
を0.1M NaClを含む0.1M酢酸緩衝液(pH4.5)
に対して4℃で20時間透析し、ペプシン(シグマ社
製、米国)(0.1mg)を加え、37℃で8時間消化した。
1Mトリス(Tris)でpHを8にして反応を止め、
ウルトロゲル(Ultrogel)AcA44(IBF社製、フラ
ンス)のカラムで0.15M NaClを含む0.02Mホウ
酸緩衝液(pH8.0)を溶出液として分離し、F(ab')2
得た。
【0086】これを、1mlに濃縮後、0.1Mリン酸緩
衝液(pH6.0)に対して4℃で20時間透析し、0.2
Mメルカプトエチルアミン、5mM EDTA、0.1Mリ
ン酸緩衝液(pH6.0)0.1mlを加えて、37℃、90
分間還元した。反応液をセファデックス(Sephadex)(登
録商標)G−25fine(ファルマシア・ファインケミカル
社製、スエーデン)(φ1×60cm)で5mM EDTA、
0.1Mリン酸緩衝液(pH6.0)を溶出液として分離
し、Fab'画分を得た。一方、西洋ワサビペルオキシダ
ーゼ(HRP)(ベーリンガーマンハイム社製、西ドイツ)
10mgを1.5mlの0.1Mリン酸緩衝液(pH7.0)に溶
かし、N−(γ−マレイミドブチルオキシ)サクシンイミ
ド(GMBS)3.5mgをN,N−ジメチルホルムアミド
(DMF)100μlに溶かして加え、30℃で60分間
撹拌後、セファデックス(登録商標)G−25 fine(φ
1.2×60cm)で0.1Mリン酸緩衝液(pH7.0)を溶
出液として分離し、マレイミド基の導入されたHRPを
得た(マレイミド化HRP)。Fab'とマレイミド化HR
Pをモル比で1:1となるように混ぜ、4℃で20時間
反応した。反応液を、ウルトロゲルAcA44のカラム
で0.1Mリン酸緩衝液(pH7.0)を溶出液として分離
し、酵素標識抗体(3H3−HRP)を得た。
【0087】2) 抗体結合固相の調製 hbFGFに対するモノクローナル抗体(MAb52および
MAb98)を0.1M炭酸緩衝液(pH9.5)で50μg/m
lになるように希釈し、直径3.2mmのポリスチレン球を
浸漬して4℃で一夜放置して感作させた。0.15M N
aClを含む0.01Mリン酸緩衝液(pH7.0;PBS)で
洗浄し、0.1%BSAを含む0.01Mリン酸緩衝液(p
H7.0)中で用時まで冷所保存した。
【0088】3) サンドイッチ法−EIA(化学発光法) 前記2)で調製したポリスチレン球を試験管に取り、2
5%ブロックエース(大日本製薬)、0.15M NaClを
含むpH7.0の0.02Mリン酸緩衝液(緩衝液B)に溶
解した各種濃度のhbFGF250μlを加えて4℃で一
夜反応させた。PBSで2回洗浄後、前記1)で調製し
た西洋ワサビペルオキシダーゼ標識化抗体(緩衝液Bで
150倍に希釈)250μlを加えて室温で3時間反応さ
せた。PBSで2回洗浄し、実施例3で得られたピリド
ピリダジン誘導体(L−012)200μM、EDTAを
50μM化学発光増強剤として4−(4−ハイドロキシ
フェニル)チアゾールを100μMの割合で含む50mM
トリス緩衝液(pH7.5)100μl、300μM過酸化
水素液100μl、5%DMSOを加えて化学発光反応
を生じせしめた。測定にはアロカルミネッセンスリーダ
ーを利用し、過酸化水素液添加後60秒から70秒まで
の10秒間の化学発光量を計測した。得られたhbFGF
の標準曲線を第2図に示す。この結果からhbFGFを約
2pg/mlまで測定できる。
【0089】参考例28 免疫 BALB/cマウス(♀8週令)に対し、フロインド完全
アジュバント(Difco社製)に溶解させた50μgの抗原
ヒトrhbFGFムテインCS23(ヒトbFGF中70位
および88位のCysがSerで置換されているムテイン)
を腹腔に注射した。2週間後に、フロインド完全アジュ
バント0.4mlに溶かした50μgの抗原rhbFGFムテ
インCS23を腹腔に再投与した。さらに2週間後にフ
ロインド不完全アジュバント0.4mlに溶かした50μg
の抗原rhbFGFムテインCS23の追加免疫を行い、
その2週間後に生理食塩水に溶かした50μgのヒトrb
FGFムテインCS23をマウス尾静脈内に接種した。
【0090】細胞融合 前記の免疫マウスより、抗原最終投与の3日後脾臓を摘
出し、細胞融合に用いる細胞を得た。この細胞は、イス
コフ培地とハムF−12培地を1:1の比率で混合した
培地(以下IH培地と略す)に懸濁した。マウス骨髄腫様
細胞SR2/0−Ag14は、10%ウシ胎児血清を含
むDMEM培地で5%炭酸ガス、95%空気の条件で継
代培養した。細胞融合は、ケーラーおよびミルスタイン
らが確立した方法[ケーラー, G.およびミルスタイン,
C.:ネイチャー(Nature) 256, 495(197
5)]に準じて行った。このミエローマ細胞2×107
と前記した方法で得られた免疫されたリンパ球1.5×
108個を混合、遠沈し、1mlのIH培地に溶解した4
5%ポリエチレングリコール6000(以下PEG60
00)を滴下した。PEG6000溶液は、予め37℃
に温め、ゆっくりと1分間かけて滴下した。
【0091】次にIH培地1mlを1分間、1mlを1分
間、8mlを3分間かけて滴下した。その後室温で1,0
00回転5分間遠心し上清を除去した。この細胞沈澱物
を20%仔牛血清を含むIH培地30mlに懸濁し、96
穴マイクロプレート(ヌンク社)に100μlずつ植えつ
けた。1日後、HAT(ヒポキサンチン1×10-4M、
アミノプテリン4×10-7M、チミジン1.6×10-5
M)を含んだIH培地(20%仔牛血清含有)(以下HAT
培地と称する。)を各ウエルに100μlずつ添加し、さ
らに3日おきに、培地の1/2量をHAT培地と交換し
た。このようにして生育した細胞は雑種細胞である。
【0092】抗体産生細胞の検索 200ng/mlのrhbFGFムテインCS23を含む固定
緩衝液(0.1M炭酸水素ナトリウム(pH9.6)、0.0
2%アジ化ナトリウム)をポリスチレン製96穴マイク
ロプレート(ヌンク社)に100μl/穴加えた。2時間
後、洗浄液(0.05%ツイーン20、生理的リン酸緩衝
液)で洗った後、培養上清50μlと希釈用緩衝液[0.0
5Mトリス・塩酸(pH8.01、1mM塩化マグネシウ
ム、0.15M塩化ナトリウム、0.05%ツイーン2
0、0.02%アジ化ナトリウム、0.3%ゼラチン)]5
0μlを混合した溶液100μlをマイクロプレートに加
えた。2時間後培養上清を洗浄液で洗った後、2次抗体
としてアルカリフォスファターゼ標識抗マウスIgGヤ
ギ抗体(バイオラッド社)を加えた。2時間後2次抗体を
洗浄液で洗った後、反応基質を加えた呈色反応を行った
(ELISA法)。この方法により4つのウエルにrhbF
GFムテインCS23結合活性が認められた。
【0093】bFGF中和抗体産生細胞の検索 ヒト臍帯静脈血管内皮細胞を2.5%牛胎児血清を含む
GIT培養液に懸濁し、96穴マイクロプレートに2,
000個/穴で100μl播種した。翌日種々の濃度の
ハイブリドーマ培養上清、4ng/ml rhbFGF、2.5
%牛胎児血清を含むGIT溶養液100μl/穴添加し
3日間37℃、5%CO2、7%O2下で培養した。3日
後培養液を除去した後1mg/mlMTT(4,5−ジメチル
−2−チアゾリル)−2,5−ジフェニル−2H−テトラ
ゾリウムブロマイド)を含む2.5%牛胎児血清を含むG
IT培養液100μl/穴加えた。4時間、37℃、5
%CO2、7%O2下で培養した後、10%ドデシル硫酸
ナトリウム(SDS)を100μl/穴加えた。4時間
後、OD590nmの吸光度を96穴用分光度計(タイタ
ーテック社)で測定した(MTT法)。この方法により1
つのウエルに強い中和活性が観察された。
【0094】雑種細胞のクローニング このウエル中の細胞を、1ウエルあたり0.5個となる
ように、予めマウス胸腺細胞を栄養細胞としてまいてお
いた96穴マイクロタイタープレートにまき、クローニ
ングを行った。その結果、ハイブリドーマ マウス3H
3細胞を得た。クローニングされた細胞は、10%仔牛
血清を含むIH培地に10%となるようジメチルスルホ
キシド(DMSO)を加え液体窒素内に貯蔵した。
【0095】モノクローナル抗体の免疫グロブリンクラ
ス 前記で得られた3H3細胞の培養上清を、マウス抗体サ
ブクラス検出キット(バイオラッド社)により各種標品免
疫グロブリンと反応させた。その結果を第4表に示す。
【0096】
【表4】
【0097】表中、+は反応陽性を、−は反応陰性を示
す。第4表より、3H3細胞培養上清中の抗体は免疫グ
ロブリンクラスIgG1サブクラスに属する。
【0098】培養上清、腹水からのモノクローナル抗体
の精製 結合緩衝液(3M塩化ナトリウム、1.5Hグリシン(pH
8.7))で平衡化したプロテインAカラムに、マウス3
H3細胞の培養上清と結合緩衝液を1:1で混合したも
のを添着した。結合緩衝液で洗った後、溶出緩衝液(0.
1Mクエン酸(pH5))で溶出した。溶出液には1Mトリ
ス(pH8.0)を加え中性化して生理的リン酸緩衝液中で
透析した。標品のIgG量定量は実施例2(2)の方法に
従って以下の様に行った。濃度のわかっているマウスI
gGおよび3H3抗体を様々な希釈倍率で固定緩衝液で
ポリスチレン製96穴マイクロプレートに固定した。2
時間後、アルカリフォスファターゼ標識抗マウスIgG
ヤギ抗体(バイオラッド社)を加えた。2時間後反応基質
を加えた呈色反応を行った(ELISA法)。濃度のわか
っているマウスIgG1について定量曲線を画き、それに
対して標品のIgG量を定量した。これにより3H3抗
体60μg/mlの溶液を調製した。1μg/mlのウサギ抗
bFGFポリクローナル抗体を固定し、rhbFGFムテイ
ンCS23を添加した後1μg/mlの3H3抗体を添加
し、1μg/mlのアルカリフォスファターゼ標識抗マウ
スIgGヤギ抗体を添加した。この方法により、3ng/m
lまでのrhbFGFムテインCS23の検出が可能であ
る。さらに腹水からのモノクローナル抗体の精製を行っ
た。
【0099】マウス3H3細胞株を、マウス(Balb/c)
にて腹水化した。腹水からのIgGの精製は、常法に従
った。すなわち、腹水5mlを45%飽和の硫酸アンモニ
ウムにて塩析し、沈澱を0.15M NaClを含むホウ酸
緩衝液(BBS、pH8.5)に溶解し、BBSに対して4
℃で20時間透析した。これを、DE−50(英国、Wh
atman社製、1×60cm)カラムに付し、0.1Mリン酸
緩衝液(pH8.0)中のNaCl濃度を0.1Mから0.35
Mに直線的に変化させる濃度勾配溶出法により、腹水5
mlからモノクローナル抗体3H3抗体を7mg得た。な
お、前記で得られたハイブリドーママウス3H3細胞
は、平成元年11月10日から財団法人発酵研究所(IF
O)に受託番号IFO 50216として寄託されてお
り、さらにこの細胞は通商産業省工業技術院微生物工業
技術研究所(FRI)に、平成元年11月14日から受託
番号FERMBP−2658として寄託されている。
【0100】rhbFGFムテインCS23は、形質転換
体エシェリヒア・コリ(Escherichiacoli)MM294/
pTB762(IFO 14613, FERM BP−1
645)を用いて、セノ(Seno)ら、バイオフィジカル・
バイオケミカル・リサーチ・コミュニケーション(Biop
hys.Biochem.Res.Commun.) 151, 701(1
988)、ヨーロッパ特許出願公開第281,822号公
報に記載の方法で製造されたものを用いた。前記エシェ
リヒア・コリMM294/pTB762は1987年5
月27日からIFOに受託番号IFO 14613とし
て寄託されており、また本形質転換体はFRIに198
7年6月11日から受託番号FERM P−9409と
して寄託され、該寄託はブダペスト条約に基づく寄託に
切り換えられて、受託番号FERM BP−1645と
してFRIに保管されている。
【0101】参考例29 3−アミノ−4,5−ジエトキシカルボニル−6−ヒド
ロキシ−2−フェニルピリジン 参考例17で得られた3,4−ジエトキシカルボニル−
5−ニトロ−6−フェニル−2−ピリドン 500mg、
還元鉄690mg、エタノール5mlを60℃に加温し濃塩
酸2.83mlを30分間で滴下した。氷冷下飽和炭酸水
素ナトリウム水を用いて中和しジクロロメタンで抽出し
た。有機層を乾燥後、溶媒を留去した。シリカゲルカラ
ム(溶出:酢酸エチル−ジクロロメタン1:6)を用いて精
製し、粗結晶を得た。ジクロロメタン−ヘキサンを用い
て再結晶し橙色粉末状結晶を得た。 収量:102mg(22.3%).mp103−104℃.NM
R(CDCl3)δ(ppm):1.40(6H,m),4.05(2H,
s),4.41(4H,m),7.47(3H,m),7.67(2H,
m),IR(KBr)ν:1740,1720,1635,158
0cm-1.
【0102】参考例30 3,4−ジエトキシカルボニル−2−ジメチルアミノ−
5−ニトロ−6−フェニルピリジン 参考例18で得られた2−クロロ−3,4−ジエトキシ
カルボニル−5−ニトロ−6−フェニルピリジン100
mgをエタノール1mlに溶かし、1.55Mジメチルアミ
ンエタノール溶液0.34ml(2.0eq.)を加え、室温で
撹拌した。1.5時間後ジメチルアミン溶液0.1mlを追
加し、一晩放置した。溶媒を留去し、析出した結晶をヘ
キサンを用いてろ取した。 収量:51.7mg(50.5%).NMR(CDCl3)δ(ppm):
1.37(6H,t,J=7.2Hz),3.17(6H,s),4.3
5(2H,q,J=7.2Hz),4.40(2H,q,J=7.2H
z),7.45(3H,m),7.60(2H,m).
【0103】参考例31 3−アミノ−4,5−ジエトキシカルボニル−6−ジメ
チルアミノ−2−フェニルピリジン 3,4−ジエトキシカルボニル−2−ジメチルアミノ−
5−ニトロ−6−フェニルピリジン52mgを酢酸エチル
2mlに溶かし、10%Pd−C(50% wet)50mgを加
え、5.5時間接触還元した。触媒をろ去後、溶媒を留
去し、シリカゲルカラム(溶出溶媒酢酸エチル−ヘキサ
ン1:2)で精製した。 収量:43mg(89.6%).NMR(CDCl3)δ(ppm):1.
37(3H,t,J=7.2Hz),1.39(3H,7,J=7.
2Hz),2.80(6H,s),4.36(4H,m),5.08(2
H,br.),7.47(3H,m),7.66(2H,m).
【0104】参考例32 3,4−ジエトキシカルボニル−6−メチル−2−ピリ
ドン 2−アミノ−3,4−ジエトキシカルボニル−6−メチ
ルピリジン2.52g(10mmole)を2%塩酸90mlに溶
かし、亜硝酸ナトリウム0.83g(1.2eq)を水3mlに
溶かして滴下した。室温で1時間撹拌し、一晩冷蔵し
た。析出した結晶をろ取した。酢酸エチルから再結晶し
無色板状晶を得た。 収量:1.5g(59.3%).融点138−139℃.NM
R(CDCl3)δ:1.36(6H,t,J=7.2Hz),2.3
7(3H,s),4.32(2H,q,J=7.2Hz),4.36(2
H,q,J=7.2Hz),6.43(1H,s).IR(KBr)ν:
1755,1725,1635,1260cm-1.元素分析:
計算値(C1215NO5)C:56.91;H:5.97;N:
5.53.測定値C:56.96;H:6.04;N:5.39.
【0105】参考例33 3,4−ジエトキシカルボニル−6−メチル−5−ニト
ロ−2−ピリドン 3,4−ジエトキシカルボニル−6−メチル−2−ピリ
ドン5.0gを無水酢酸13mlに懸濁し、−10℃に冷却
し発煙硝酸1.72ml(2.1eq)を30分間で滴下、その
まま30分間撹拌した。水40mlを加え室温で一晩撹拌
した。生じた結晶をろ取、乾燥した。 収量:2.19g(37.2%).ジクロロメタン−イソプロ
ピルエーテルから再結晶し淡黄色プリズム晶を得た。 融点134−135℃.NMR(CDCl3)δ(ppm):1.3
6(6H,t,J=7.2Hz),2.72(3H,s),4.38(4
H,q,J=7.2Hz).IR(KBr)ν:3420,175
5,1650,1525,1350,1270cm-1.元素分
析:計算値(C121427)C:48.33;H:4.73;
N:9.39.測定値C:48.41;H:4.76;N:9.3
6.
【0106】参考例34 2−クロロ−3,4−ジエトキシカルボニル−6−メチ
ル−5−ニトロピリジン 3,4−ジエトキシカルボニル−6−メチル−5−ニト
ロ−2−ピリドン1.0gに二塩化フェニルホスホン酸
1.3ml(3.2eq.)を加え、170℃、20分間加熱し
た。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層
を水、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムを用いて
乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラム(溶
出溶媒:酢酸エチル)で精製し油状生成物を得た。 収量:360mg(34.0%).NMR(CDCl3)δ(ppm):
1.34(3H,t,J=7.1Hz),1.40(3H,t,J=
7.1Hz),2.68(3H,s),4.41(4H,m).IR(K
Br)ν:2990,1750,1590,1550cm-1.
【0107】参考例35 3−アミノ−6−クロロ−4,5−ジエトキシカルボニ
ル−2−メチルピリジン 2−クロロ−3,4−ジエトキシカルボニル−6−メチ
ル−5−ニトロピリジン1.2gをエタノール15mlに溶
かし、還元鉄1.9g(9eq.)を加え、塩酸7.1mlを滴下
した。室温で30分間撹拌した。溶媒を留去し、炭酸水
素ナトリウムで中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層
を和食塩水で洗浄後、乾燥、溶媒を留去し、油状生成物
を得た。 収量:1.1g.NMR(CDCl3)δ(ppm):1.36(3H,
t,J=7.0Hz),1.40(3H,t,J=7.2Hz),2.4
5(3H,s),4.35(2H,q,J=7.2Hz),4.40(2
H,q,J=7.0Hz),5.72(2H,br.).IR(neat)ν:
3500,3000,1740,1710,1255cm-1.
【0108】実施例10 8−アミノ−7−メチルピリド[3,4−d]ピリダジン−
1,4(2H,3H)ジオン(L−023) 3−アミノ−6−クロロ−4,5−ジエトキシカルボニ
ル−2−メチルピリジン57mgにヒドラジン−水和物
0.5mlを加え、窒素気流下、100℃、30分間加熱
した。溶媒を留去し、析出した結晶をエタノールを用い
てろ取した。結晶に水を加え、1N塩酸で中和しろ取し
た。 収量:37mg(85.2%).融点300℃以上.NMR(D
MSO−d6)δ(ppm):2.43(3H,s),7.16(2H,b
r.),8.18(1H,s)IR(KBr)ν:3430,335
0,3240,1655,1590cm-1.元素分析:計算値
(C8842・0.1H2O)C:49.54;H:4.26;
N:28.88.測定値C:49.66;H:4.11;N:2
9.04.
【0109】参考例36 4−メトキシアセトフェノン 4−ヒドロキシアセトフェノン30.0gをエタノール2
00mlに溶かし、水60mlに溶かした水酸化ナトリウム
11.3g(1.28eq.)とジメチル硫酸33.9g(1.22
eq.)を交互に滴下した。30分間還流後、水10mlに溶
かした水酸化ナトリウム2.8g(0.32eq.)を加え、3
時間還流した。溶媒を留去後、水を加え、酢酸エチルで
抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、乾燥、溶
媒を留去した。析出した結晶をヘキサンを用いてろ取し
た。 収量:26.1g(78.8%).NMR(CDCl3)δ(ppm):
2.57(3H,s),3.88(3H,s),6.94(2H,d,J
=9.0Hz.),7.95(2H,d,J=9.0Hz.).
【0110】参考例37 エチル3−(4−メトキシベンゾイル)ピルベート ナトリウム4.2g(1.1eq.)をエタノール100mlに溶
かし、還流しながら、4−メトキシアセトフェノン2
5.0gとしゅう酸ジエチル27ml(1.2eq.)の混合物を
滴下した。2時間還流し、析出した結晶をエタノールを
用いてろ取した。1N塩酸200mlを加え、酢酸エチル
で抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、乾燥、
溶媒を留去した。析出した結晶をヘキサンを用いてろ取
した。 収量:34.7g(83.1%).NMR(CDCl3)δ(ppm):
1.42(3H,t,J=7.1Hz),3.90(3H,s),4.4
0(2H,q,J=7.2Hz),6.99(2H,d,J=9.0H
z),7.04(1H,s),8.00(2H,d,J=9.0Hz).
【0111】参考例38 2−アミノ−3,4−ジエトキシカルボニル−6−(4−
メトキシフェニル)ピリジン 3−(4−メトキシベンゾイル)ピルビン酸エチル4.0g
と3−アミノ−3−エトキシ−アクリル酸エチル5.3
4g(2.1eq.)を100℃で、減圧下、低沸点物を留去
しながら1時間加熱した。10%塩酸25mlを加え、析
出した結晶をエタノールを用いてろ取した。炭酸水素ナ
トリウム水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を
水、飽和食塩水で洗浄後、乾燥、溶媒を留去した。析出
した結晶をヘキサンを用いてろ取した。 収量:2.7g(48.7%).NMR(CDCl3)δ(ppm):1.
35(3H,t,J=7.1Hz),1.39(3H,t,J=7.2
Hz),3.87(3H,s),4.33(2H,q,J=7.0Hz),
4.38(2H,q,J=7.2Hz),6.42(2H,br.),6.
97(2H,d,J=8.8Hz),7.02(1H,s),7.97
(2H,d,J=9.0Hz).IR(KBr)ν:3470,33
50,1725,1695,1600,1565cm-1.
【0112】参考例39 3,4−ジエトキシカルボニル−6−(4−メトキシフェ
ニル)−2−ピリドン 2−アミノ−3,4−ジエトキシカルボニル−6−(4−
メトキシフェニル)ピリジン100mgに1N塩酸2ml、
ジオキサン5mlを加え、氷冷下、亜硝酸ナトリウム26
mg(1.3eq.)を水0.5mlに溶かして滴下した。室温で
一晩撹拌した。溶媒を留去し、炭酸水素ナトリウムで中
和し、酢酸エチルで抽出した。有機層を和食塩水で洗浄
後、乾燥、溶媒を留去した。析出した粗結晶をエタノー
ルから再結晶した。 収量:47mg(46.8%).NMR(CDCl3)δ(ppm):1.
37(3H,t,J=7.2Hz),1.39(3H,t,J=7.1
Hz),3.88(3H,s),4.39(2H,q,J=7.2Hz),
4.41(2H,q,J=7.2Hz),6.96(1H,s),7.0
1(2H,d,J=9.0Hz),7.81(2H,d,J=8.8H
z).IR(KBr)ν:1740,1725,1630,160
0,1520,1265,1165cm-1.
【0113】参考例40 3,4−ジエトキシカルボニル−6−(4−メトキシフェ
ニル)−5−ニトロ−2(1H)ピリドン 3,4−ジエトキシカルボニル−6−(4−メトキシフェ
ニル)−2(1H)ピリドン1.2gを無水酢酸8mlに懸濁
し、−30℃に冷却、発煙硝酸0.36mlを滴下し、4
5分撹拌した。水を加え1時間撹拌した。あめ状生成物
をろ取、ジエチルエーテルを用いて結晶化し洗浄した。 収量:0.62g(45.4%).NMR(CDCl3)δ(ppm):
1.37(6H,t,J=7.2Hz),3.87(3H,s),4.4
0(2H,q,J=7.2Hz),4.42(2H,q,J=7.2H
z),6.99(2H,d,J=8.8Hz),7.52(2H,d,J
=8.8Hz).IR(KBr)ν:1740,1655,161
0,1260cm-1.
【0114】参考例41 2−クロロ−3,4−ジエトキシカルボニル−6−(4−
メトキシフェニル)−5−ニトロピリジン 3,4−ジエトキシカルボニル−6−(4−メトキシフェ
ニル)−5−ニトロ−2(1H)ピリドン300mgにオキ
シ塩化リン0.5mlを加え、DMF2滴を加え、100
℃、1時間加熱した。氷水を加え、炭酸水素ナトリウム
で中和後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食
塩水で洗浄後、乾燥、溶媒を留去した。残渣をシリカゲ
ルカラム(溶出:酢酸エチル−ヘキサン1:1)で精製し
た。 収量:270mg(86.0%).NMR(CDCl3)δ(ppm):
1.35(3H,t,J=7.0Hz)1.41(3H,t,J=7.
2Hz),3.87(3H,s),4.39(2H,q,J=7.0H
z),4.46(2H,q,J=7.2Hz),6.98(2H,d,J
=8.8Hz),7.59(2H,d,J=8.8Hz).IR(nea
t)ν:2970,1750,1610,1575,1540,
1260cm-1.
【0115】参考例42 3−アミノ−6−クロロ−4,5−ジエトキシカルボニ
ル−2−(4−メトキシフェニル)ピリジン 2−クロロ−3,4−ジエトキシカルボニル−6−(4−
メトキシフェニル)−5−ニトロピリジン280mgをエ
タノール4mlに溶かし、還元鉄340mg(8.9eq.)を加
え、60℃に加熱、濃塩酸1.5mlを滴下し、還流させ
た。20分間加熱後、溶媒を留去、炭酸水素ナトリウム
水で中和、酢酸エチルで抽出した。沈澱物をろ去後、有
機層を得、水、飽和食塩水で洗浄後乾燥、溶媒を留去し
た。 収量:213mg(82.4%).NMR(CDCl3)δ(ppm):
1.37(3H,t,J=7.1Hz),1.43(3H,t,J=
7.2Hz),3.86(3H,s),4.36(2H,q,J=7.1
Hz),4.42(2H,q,J=7.2Hz),5.93(2H,b
r.),7.01(2H,d,J=8.8Hz),7.56(2H,d,J
=8.8Hz),IR(neat)ν:3480,3360,298
0,1735,1700,1605,1515cm-1.
【0116】実施例11 8−アミノ−5−クロロ−7−(4−メトキシフェニル)
ピリド[3,4−d]ピリダジン−1,4(2H,3H)ジオン
(L−024) 3−アミノ−6−クロロ−4,5−ジエトキシカルボニ
ル−2−(4−メトキシフェニル)ピリジン210mgにヒ
ドラジン−水和物3mlを加え、窒素気流下、100℃、
30分間加熱した。溶媒を留去し、析出した結晶をエタ
ノールを用いてろ取した。結晶に水を加え、1N塩酸で
中和しろ取した。 収量:104mg(58%).融点300℃以上.NMR(DM
SO−d6)δ(ppm):3.83(3H,s),7.08(2H,d,J
=8.8Hz),7.36(2H,br.),7.64(2H,d,J=
8.8Hz).IR(KBr.)ν:1645,1605,149
5,1250cm-1.元素分析:計算値(C141143Cl
・0.1H2O)C:52.46;H:3.52;N:17.48.
測定値C:52.23;H:3.54;N:17.68.
【0117】参考例43 3−アミノ−4,5−ジエトキシカルボニル−2−メチ
ルピリジン 参考例35で得た3−アミノ−6−クロロ−4,5−ジ
エトキシカルボニル−2−メチルピリジン1.5g、トリ
エチルアミン1ml(2eq.)、酢酸エチル50mlを10%
Pd−C(50% wet)1.5gを用いて、接触還元した。
ろ過により触媒を除き、溶媒を留去した。残渣をシリカ
ゲルカラム(溶出:酢酸エチル−ジクロロメタン1:1)で
精製し標題化合物1.1gを油状生成物として得た。 NMR(CDCl3)δ(ppm):1.35(3H,t,J=7.1H
z),1.37(3H,t,J=7.1Hz),2.45(3H,s),
4.34(2H,q,J=7.1Hz),4.36(2H,q,J=
7.1Hz),4.98(2H,br.),8.16(1H,s).IR(n
eat)ν:1720,1615,1415,1305,127
5,1240cm-1.
【0118】実施例12 8−アミノ−7−メチルピリド[3,4−d]ピリダジン−
1,4(2H,3H)ジオン(L−26) 3−アミノ−4,5−ジエトキシカルボニル−2−メチ
ルピリジン57mgにヒドラジン−水和物0.5mlを加
え、窒素気流下、100℃、30分間加熱した。溶媒を
留去し、析出した結晶をエタノールを用いてろ取した。
結晶に水を加え、1N塩酸で中和しろ取した。 収量:37mg(85.2%).mp300℃以上.NMR(DM
SO−d6)δ(ppm):2.43(3H,s),7.16(2H,b
r.),8.18(1H,s).IR(KBr)ν:3430,335
0,3240,1655,1590cm-1.:元素分析:計算値
(C8842・0.1H2O)C,49.54;H,4.26;
N,28.88.測定値C:49.66;H:4.11;N:2
9.04.
【0119】参考例44 4−メトキシエトキシメトキシアセトフェノン 4−ヒドロキシアセトフェノン16gをジクロロメタン
160mlに溶かし、ジイソプロピルエチルアミン30.
7ml(1.5eq.)を加え、MEMクロリド20.13ml
(1.5eq.)を滴下した。室温で4時間撹拌後、水洗し
た。有機層を乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲ
ルカラム(溶出:酢酸エチル−ヘキサン1:2)で精製し
た。 収量:29.5g.NMR(CDCl3)δ(ppm):2.56(3
H,s),3.37(3H,s),3.55(2H,m),3.83(2
H,m),5.34(2H,s),7.10(2H,d,J=9.0H
z),7.94(2H,d,J=8.8Hz).
【0120】参考例45 エチル3−(4−メトキシエトキシメトキシ)ベンゾイル
ピルベート ナトリウム3.2g(1.1eq.)をエタノール75mlに溶か
し、4−メトキシエトキシメトキシアセトフェノン2
8.5gとしゅう酸ジエチル20.7ml(1.2eq.)の混合
物を室温で30分で滴下し、1.5時間撹拌した溶媒を
留去し、水を加え、塩酸で中和後、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、乾燥、溶媒を留
去した。 収量:38.7g(94%).NMR(CDCl3)δ(ppm):1.
42(3H,t,J=7.1Hz),3.37(3H,s),3.55
(2H,m),3.83(2H,m),4.40(2H,q,J=7.2
Hz),5.36(2H,s),7.03(1H,s),7.15(2H,
d,J=9.0Hz),7.98(2H,d,J=9.0Hz).
【0121】参考例46 2−アミノ−3,4−ジエトキシカルボニル−6−(4−
メトキシエトキシメトキシフェニル)ピリジン エチル3−(4−メトキシエトキシメトキシ)ベンゾイル
ピルベート38.7gとエチル3−アミノ−3−エトキシ
アクリラート39.9g(2.1eq.)を100℃で加熱撹拌
した。減圧下、低沸点物を留去しながら3時間加熱し
た。水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和
食塩水で洗浄後、乾燥、溶媒を留去した。残渣をシリカ
ゲルカラム(溶出:酢酸エチル−ヘキサン1:3)で精製し
た。 収量:32.2g(64.5%).NMR(CDCl3)δ(ppm):
1.35(3H,t,J=7.1Hz),1.39(3H,t,J=
7.1Hz),3.38(3H,s),3.56(2H,m),3.84
(2H,m),4.33(2H,q,J=7.2Hz),4.38(2
H,q,J=7.2Hz),5.33(2H,s),6.41(2H,b
r.),7.02(1H,s),7.12(2H,d,J=9.0Hz),
7.95(2H,d,J=9.0Hz).
【0122】参考例47 3,4−ジエトキシカルボニル−6−(4−メトキシエト
キシメトキシフェニル)−2−ピリドン 2−アミノ−3,4−ジエトキシカルボニル−6−(4−
メトキシエトキシメトキシフェニル)ピリジン32.3g
を1N塩酸250ml、ジオキサン100mlに溶かし、氷
冷下、亜硝酸ナトリウム6.9g(1.3eq.)を水30mlに
溶かして滴下し、1時間撹拌し、一晩冷蔵した。炭酸水
素ナトリウムで中和し、ジオキサンを留去後、酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を和食塩水で洗浄後、乾燥、溶媒
を留去した。残渣をシリカゲルカラム(溶出:ジクロロメ
タン→酢酸エチル)で精製した。 収量:18.1g(56%).NMR(CDCl3)δ(ppm):1.
38(3H,t,J=7.1Hz),1.39(3H,t,J=7.2
Hz),3.39(3H,s),3.58(2H,m),3.84(2H,
m),4.39(2H,q,J=7.1Hz),4.41(2H,q,J
=7.2Hz),5.33(2H,s),6.96(1H,s),7.3
0(2H,d,J=9.0Hz),7.80(2H,d,J=9.0H
z).IR(KBr)ν:2980,2930,1730,164
0,1605,1520,1255,1190cm-1.
【0123】参考例48 3,4−ジエトキシカルボニル−2−ヒドロキシ−6−
(4−メトキシエトキシメトキシフェニル)−5−ニトロ
ピリジン 3,4−ジエトキシカルボニル−6−(4−メトキシエト
キシメトキシフェニル)−2−ピリドン1.0gを無水酢
酸3mlに溶かし、−20℃に冷却し、発煙硝酸0.2ml
を滴下し、1時間撹拌した。水を加え、室温で2時間撹
拌後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、炭酸水素ナ
トリウム水溶液、水、飽和食塩水で洗浄後、乾燥、溶媒
を留去した。析出した結晶をジエチルエーテルを用いて
ろ取した。 収量:198mg(17.9%).NMR(DMSO−d6)δ(pp
m):1.22(2H,t,J=7.1Hz),3.22(3H,s),
3.45(2H,m),3.71(2H,m),4.28(4H,m),
5.26(2H,s),7.04(2H,d,J=8.8Hz.),7.
25(2H,d,J=8.8Hz.).IR(KBr)ν:1770,
1720,1570,1230cm-1.
【0124】参考例49 3,4−ジエトキシカルボニル−2−ヒドロキシ−6−
(4−ヒドロキシフェニル)−5−ニトロピリジン 3,4−ジエトキシカルボニル−2−ヒドロキシ−6−
(4−メトキシエトキシメトキシフェニル)−5−ニトロ
ピリジン(粗精製物)2.2gをジクロロメタン30mlに溶
かし、氷冷下、四塩化チタン2.6mlを滴下、室温で1.
5時間撹拌した。水を加えた後、溶媒を留去し、酢酸エ
チルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後乾
燥、溶媒を留去した。ジエチルエーテルを用いて結晶化
しろ取した。 収量:330mg.NMR(CDCl3)δ(ppm):1.38(6
H,t,J=7.1Hz),4.41(4H,m),6.90(2H,d,
J=8.82Hz),7.45(2H,d,J=8.8Hz).IR
(KBr)ν:1730,1650,1605,1280cm-1.
【0125】参考例50 2−クロロ−3,4−ジエトキシカルボニル−6−(4−
ヒドロキシフェニル)−5−ニトロピリジン 3,4−ジエトキシカルボニル−2−ヒドロキシ−6−
(4−ヒドロキシフェニル)−5−ニトロピリジン130
mgをオキシ塩化リン2.5mlに懸濁し、DMF0.4mlを
加え、100℃、30分間加熱した。DMF0.4mlを
追加し、さらに30分間加熱した。溶媒を留去し氷水を
加え、炭酸水素ナトリウムで中和後、酢酸エチルで抽出
した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、乾燥、溶媒を
留去した。残渣をシリカゲルカラム(溶出:酢酸エチル)
で精製した。 収量:117mg(85%,約20%0−ホルミル体混入).
NMR(CDCl3)δ(ppm):1.34(3H,t,J=7.2H
z),1.41(3H,t,J=7.2Hz),4.38(2H,q,J
=7.2Hz),4.45(2H,q,J=7.2Hz),6.92
(2H,d,J=8.6Hz),7.52(2H,d,J=8.6H
z).
【0126】参考例51 3−アミノ−6−クロロ−3,4−ジエトキシカルボニ
ル−6−(4−ヒドロキシフェニル)ピリジン 2−クロロ−3,4−ジエトキシカルボニル−6−(4−
ヒドロキシフェニル)−5−ニトロピリジン800mgを
エタノール50mlに溶かし、還元鉄1.0g(8.8eq.)を
加え、60℃に加温、濃塩酸4mlを滴下し、還流させ
た。1.5時間後、還元鉄250mgと濃塩酸0.4mlを加
え、3時間還流した。溶媒を留去、炭酸水素ナトリウム
水で中和、酢酸エチルで抽出した。沈澱物をろ去後、有
機層を得、水、飽和食塩水で洗浄後乾燥、溶媒を留去し
た。 収量:530mg(71.7%).NMR(CDCl3)δ(ppm):
1.37(3H,t,J=7.2Hz),1.43(3H,t,J=
7.2Hz),4.37(2H,q,J=7.2Hz),4.43(2
H,q,J=7.2Hz),5.92(2H,br.),6.92(2H,
d,J=8.4Hz),7.48(2H,d,J=8.4Hz).IR
(neat)ν:1735,1700,1605,1590cm-1.
【0127】実施例13 8−アミノ−5−クロロ−7−(4−ヒドロキシフェニ
ル)ピリド[3,4−d]ピリダジン−1,4(2H,3H)ジ
オン(L−027) 3−アミノ−6−クロロ−3,4−ジエトキシカルボニ
ル−6−(4−ヒドロキシフェニル)ピリジン200mgに
ヒドラジン−水和物2mlを加え、窒素気流下、100
℃、1時間加熱した。溶媒を留去し、析出した結晶をエ
タノールを用いてろ取した。結晶に水を加え、1N塩酸
で中和しろ取した。メタノールに溶かしオクタデシルシ
リル化シリカゲルODSカラムで精製後、水を用いてろ
取した。 収量:128mg(86.7%).融点300℃以上.NMR
(DMSO−d6)δ(ppm):6.90(2H,d,J=8.6H
z),7.53(2H,d,J=8.6Hz),9.84(1H,s).I
R(KBr)ν:1650,1610cm-1.元素分析:計算値
(C13943Cl・0.9H2O)C:48.66;H:3.
39;N:17.46.測定値C:48.89;H:3.55;
N:17.23.
【0128】参考例52 2−ブロモ−3,4−ジエトキシカルボニル−5−ニト
ロ−6−フェニルピリジン 参考例17で得た3,4−ジエトキシカルボニル−5−
ニトロ−6−フェニル−2(1H)ピリドン0.5gにホス
ホリルブロマイド7gを加え、100℃に加熱、DMF
0.5mlを滴下し15分間加熱した。氷水を加え、炭酸
水素ナトリウムで中和後、酢酸エチルで抽出した。有機
層を水、飽和食塩水で洗浄後、乾燥、溶媒を留去した。 収量:0.54g(92%).NMR(CDCl3)δ(ppm):1.
34(3H,t,J=7.2Hz),1.43(3H,t,J=7.2
Hz),4.39(2H,q,J=7.2Hz),4.47(2H,q,
J=7.2Hz),7.52(5H,m).IR(neat)ν:174
0,1570,1540,1255,1220cm-1.
【0129】参考例53 3−アミノ−6−ブロモ−4,5−ジエトキシカルボニ
ル−2−フェニルピリジン 2−ブロモ−3,4−ジエトキシカルボニル−5−ニト
ロ−6−フェニルピリジン550mgをエタノール25ml
に溶かし、還元鉄0.36g(5eq.)を加え、60℃に加
温、酢酸1.5ml(16eq.)を滴下し、1時間還流した。
溶媒を留去、炭酸水素ナトリウム水で中和、酢酸エチル
で抽出した。沈澱物をろ去後、有機層を得、水、飽和食
塩水で洗浄後乾燥、溶媒を留去した。シリカゲルカラム
(溶出:酢酸エチル)で精製した。 収量:390mg(76%).NMR(CDCl3)δ(ppm):1.
37(3H,t,J=7.2Hz),1.44(3H,t,J=7.2
Hz),4.36(2H,q,J=7.2Hz),4.43(2H,q,
J=7.2Hz),5.94(2H,br.),7.51(5H,m).I
R(KBr)ν:1730,1700,1590,1405,1
300,1235cm-1.
【0130】実施例14 8−アミノ−5−ブロモ−7−フェニルピリド[3,4−
d]ピリダジン−1,4(2H,3H)ジオン(L−035) 3−アミノ−6−ブロモ−4,5−ジエトキシカルボニ
ル−2−フェニルピリジン90mgをエタノール1ml、ヒ
ドラジン−水和物2mlに溶かし、室温で2時間撹拌し
た。溶媒を留去し、析出した結晶をエタノールを用いて
ろ取した。結晶に水を加え、1N塩酸で中和しろ取し
た。メタノールに溶かしシリカゲルにまぶし、シリカゲ
ルカラム(溶出:酢酸エチル→酢酸エチル−メタノール
1:1)で精製後、水を用いてろ取した。 収量:21mg(27%).融点286−288℃(dec.).N
MR(DMSO−d6)δ(ppm):7.53(3H,m),7.67
(2H,m).IR(KBr)ν:1645,1585cm-1.
【0131】参考例54 3−アミノ−6−クロロ−4,5−ジエトキシカルボニ
ル−2−(4−ヒドロキシフェニル)ピリジン−0−リン
酸ナトリウム塩 参考例51で得た3−アミノ−6−クロロ−4,5−ジ
エトキシカルボニル−2−(4−ヒドロキシフェニル)ピ
リジン100mgをトルエン4mlに懸濁し、ピリジン0.
1g(5eq.)を加え溶解し、氷冷下、オキシ塩化リン2g
(15eq.)を滴下した。室温で3時間撹拌した。溶媒を
留去し、炭酸水素ナトリウム水、酢酸エチル混合溶媒中
で一晩撹拌した。水層Amberlite(登録商標)をXAD−
2カラム、Sephadex(登録商標)LH−20カラム(溶出
溶媒:水)で精製した。メタノール,ジエチルエーテルを
用いて結晶化した。 収量:82mg(64%).H−NMR(D2O)δ(ppm):1.
32(3H,t,J=7.1Hz),1.37(3H,t,J=7.1
Hz),4.35(2H,q,J=7.1Hz),4.42(2H,q,
J=7.1Hz),7.40(2H,d,J=8.4Hz),7.51
(2H,d,J=8.4Hz).13C−NMR(D2O)δ(ppm):
16.00(2C),66.17,66.56,119.3,12
3.71(2C,Jccop=4.3Hz,δ7.40の1Hと相
関),129.94,131.62,132.43(2C),13
4.80,144.82,152.94,158.13(Jcop
=5.5Hz),168.33,170.81 IR(Kbr.)ν:1740,1600,1420,1310,
1240,1120,990cm-1.
【0132】実施例15 8−アミノ−5−クロロ−7−(4−ヒドロキシフェニ
ル)ピリド[3,4−d]ピリダジン−1,4(2H,3H)ジ
オンO−リン酸ナトリウム塩(L−036) 3−アミノ−6−クロロ−4,5−ジエトキシカルボニ
ル−2−(4−ヒドロキシフェニル)ピリジンO−リン酸
ナトリウム塩125mgにヒドラジン−水和物2mlに溶か
し室温で45分間撹拌した。溶媒を留去し、炭酸水素ナ
トリウム22.5mg(1.0eq.)を加え、Sephadex(登録
商標)LH−20(溶出溶媒:水)カラムで精製した。エタ
ノールを用いてろ取した。 収量:11mg(10%).NMR(D2O)δ(ppm):7.37
(2H,d,J=8.8Hz),7.56(2H,d,J=8.8H
z).IR(KBr)ν:1640,1580,1500cm-1.元
素分析:計算値(C13946ClNaP・2H2O)C:3
5.27;H:2.96;N:12.66;P:7.00.測定値
C:35.19;H:2.93;N:12.86;P:6.69.
【0133】参考例55 2−アミノ−3,4−ジエトキシカルボニル−5−ニト
ロ−6−フェニルピリジン 参考例18で得た2−クロロ−3,4−ジエトキシカル
ボニル−5−ニトロ−6−フェニルピリジン470mgを
エタノール15mlに溶かし、8.7%アンモニア・エタ
ノール溶液計6mlを加え、室温で4日間撹拌した。溶媒
を留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を
水、飽和食塩水で洗浄後乾燥、溶媒を留去した。析出し
た結晶をヘキサンを用いてろ取した。 収量:405mg(91%).NMR(CDCl3)δ(ppm):1.
37(3H,t,J=7.2Hz),1.39(3H,t,J=7.2
Hz),4.38(2H,q,J=7.2Hz),4.40(2H,q,
J=7.2Hz),7.48(5H,m).
【0134】参考例56 3,4−ジエトキシカルボニル−2−フルオロ−5−ニ
トロ−6−フェニルピリジン 2−アミノ−3,4−ジエトキシカルボニル−5−ニト
ロ−6−フェニルピリジン100mgを酢酸2mlに溶か
し、42%ほうフッ化水素酸1.5mlを加えた。−5℃
に冷却し、水0.5mlに溶かした亜硝酸ナトリウム21m
g(1.1eq)を滴下した。30分後、室温に戻し、炭酸水
素ナトリウム水で中和後、酢酸エチルで抽出した。有機
層を水、飽和食塩水で洗浄後、乾燥、溶媒を留去した。
析出した結晶(2−ピリドン体)をヘキサンを用いてろ
取、洗浄し、ろ液を得た。ろ液の溶媒を留去し、油状物
質を得た。 収量:52mg(52%).NMR(CDCl3)δ(ppm):1.3
7(3H,t,J=7.0Hz),1.41(3H,t,J=7.2H
z),4.43(2H,q,J=7.2Hz),4.45(2H,q,J
=7.0Hz),7.51(5H,m).
【0135】参考例57 3−アミノ−6−フルオロ−4,5−ジエトキシカルボ
ニル−2−フェニルピリジン 3,4−ジエトキシカルボニル−2−フルオロ−5−ニ
トロ−6−フェニルピリジン160mgをエタノール5ml
に溶かし、還元鉄120mg(5eq.)を加え、酢酸0.5ml
(20eq.)を加え、30分間還流した。溶媒を留去、炭
酸水素ナトリウム水で中和、酢酸エチルで抽出した。沈
澱物をろ去後、有機層を得、水、飽和食塩水で洗浄後乾
燥、溶媒を留去した。 収量:142mg(96%).NMR(CDCl3)δ(ppm):1.
38(3H,t,J=6.8Hz),1.41(3H,t,J=6.6
Hz),4.38(2H,q,J=6.8Hz),4.42(2H,q,
J=6.6Hz),5.54(2H,br.),7.50(3H,m),
7.64(2H,m).
【0136】実施例16 8−アミノ−5−フルオロ−7−フェニルピリド[3,4
−d]ピリダジン−1,4(2H,3H)ジオン(L−037) 3−アミノ−6−フルオロ−4,5−ジエトキシカルボ
ニル−2−フェニルピリジン90mgをエタノール1mlに
溶かし、ヒドラジン−水和物2mlを加え、室温で4時間
撹拌した。溶媒を留去し、析出した結晶をエタノールを
用いてろ取した。結晶に水を加え、1N塩酸で中和しろ
取した。メタノールに溶かしシリカゲルにまぶし、シリ
カゲルカラム(溶出:酢酸エチル→酢酸エチル−メタノー
ル1:1)で精製後、水を用いてろ取した。 収量:33mg(48%).NMR(DMSO−d6)δ(ppm):
7.10(2H,br.),7.53(3H,m),7.72(2H,m).
IR(KBr)ν:1660,1505,1345,1325c
m-1.
【0137】参考例58 3,4−ジエトキシカルボニル−5−ニトロ−6−(3−
ニトロフェニル)−2−ピリドン 参考例17で得た3,4−ジエトキシカルボニル−5−
ニトロ−6−フェニル−2−ピリドン0.72gを濃硫酸
4.5mlに溶かし、氷冷撹拌下、発煙硝酸0.06mlを添
加した。添加後室温で45分撹拌した後、氷水(約10
0ml)に注ぎ、析出沈澱物を濾取、水洗、乾燥して3,4
−ジエトキシカルボニル−5−ニトロ−6−(3−ニト
ロフェニル)−2−ピリドンの0.74gを淡黄色粉末と
して得た。 mp 188−190℃.NMR(CDCl3)δ(ppm):1.4
1(3H,t,J=7.0Hz),1.42(3H,t,J=7.0H
z),4.44(2H,q,J=7.0Hz),4.50(2H,q,J
=7.0Hz),7.63(1H,t,J=8.0Hz),7.85
(1H,dt,J=1.5,8.0Hz),8.39(1H,m),8.5
0(1H,t,J=1.5Hz).IR(KBr)ν:1755,1
660,1535,1350,1290,1275,121
0,1105,1035,850,685cm-1.元素分析:計
算値(C171539)C:50.38;H:3.73;N:1
0.37.測定値C:50.14;H:3.74;N:10.4
3.
【0138】参考例59 2−クロロ−3,4−ジエトキシカルボニル−5−ニト
ロ−6−(3−ニトロフェニル)ピリジン 3,4−ジエトキシカルボニル−5−ニトロ−6−(3−
ニトロフェニル)−2−ピリドン0.70gをオキシ塩化
リン2mlに懸濁し、氷冷下にDMF0.3mlを加えた
後、100℃で1時間かき混ぜた。反応液を氷水(10
0ml)にあけ、30分間かき混ぜたのち酢酸エチルで抽
出、抽出液を重曹水、次いで食塩水で洗浄し乾燥(MgS
4)した。溶媒を濃縮乾固後、残留物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(展開溶媒:n−ヘキサン/酢酸エ
チル4:1)に付し、固形化する無色の残留物をエタノー
ルから再結晶すると2−クロロ−3,4−ジエトキシカ
ルボニル−5−ニトロ−6−(3−ニトロ−フェニル)ピ
リジンの0.51gが無色プリズム晶として得られた。 mp 90−91℃.NMR(CDCl3)δ(ppm):1.36
(3H,t,J=7.0Hz),1.44(3H,t,J=7.0H
z),4.42(2H,q,J=7.0Hz),4.49(2H,q,J
=7.0Hz),7.71(1H,t,J=8.0Hz),7.89
(1H,dt,J=1.5,8.0Hz),8.40(1H,m),8.5
3(1H,t,J=1.5Hz).IR(KBr)ν:1750,1
740,1550,1535,1350,1260,123
5,1020,700cm-1.
【0139】参考例60 3−アミノ−6−クロロ−4,5−ジエトキシカルボニ
ル−2−(3−アミノフェニル)ピリジン 2−クロロ−3,4−ジエトキシカルボニル−5−ニト
ロ−6−(3−ニトロフェニル)ピリジン0.37gおよび
還元鉄0.45gをエタノール8mlに懸濁し60℃に加温
した。これに濃塩酸1.9mlを加え、還流下に30分間
加熱した。反応液を濃縮後、酢酸エチルで抽出し、重曹
水、食塩水の順に洗浄し乾燥(MgSO4)した。減圧下に
濃縮後、残留部をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(展開溶媒:クロロホルム/メタノール40:1)に付し3
−アミノ−6−クロロ−4,5−ジエトキシカルボニル
−2−(3−アミノフェニル)ピリジンの0.29gを黄橙
色粘稠油状物として得た。 NMR(CDCl3)δ(ppm):1.36(3H,t,J=7.0H
z),1.42(3Ht,J=7.0Hz),3.81(2H,br.s),
4.36(2H,q,J=7.0Hz),4.43(2H,q,J=
7.0Hz),5.98(2H,br.s),6.72(1H,ddd,J=
1.5,2.0,7.5Hz),6.83(1H,dd,J=1.5,
2.0Hz),6.94(1H,dd,J=1.5,7.5Hz),7.
24(1H,t,J=7.5Hz).
【0140】実施例17 8−アミノ−5−クロロ−7−(3−アミノフェニル)ピ
リド[3,4−d]ピリダジン−1,4(2H,3H)ジオン
(L−038) 3−アミノ−6−クロロ−4,5−ジエトキシカルボニ
ル−2−(3−アミノフェニル)ピリジン0.35gにヒド
ラジン一水和物7.5mlを加え、90℃で30分間かき
混ぜた。反応液を氷水(約100ml)にあけ、酢酸を加え
てpH6に調製し、析出する沈澱物を濾取水洗した。こ
れをDMSO−H2Oから再沈澱して8−アミノ−5−
クロロ−7−(3−アミノフェニル)ピリド[3,4−d]ピ
リダジン−1,4(2H,3H)−ジオンの0.23gを橙色
粉末として得た。 mp 298℃(dec.).NMR(DMSO−d6)δ(ppm):5.
32(2H,br.s),6.65(1H,dd,J=1.5,7.5H
z),6.80(1H,d,J=7.5Hz),6.85(1H,s),
7.17(1H,t,J=7.5Hz),7.29(2H,br.s),1
0.20−11.60(2H,br.).IR(KBr)ν:165
0,1585,1410,1325,1125,1075,8
70,810cm-1.元素分析:計算値(C131052Cl)
C:51.41;H:3.32;N:23.06.測定値 C:5
1.06;H:3.47;N:23.17.
【0141】参考例61 3,4−ジエトキシカルボニル−5−ニトロ−6−フェ
ニル−2−ピリドン 2−アミノ−3,4−ジエトキシカルボニル−6−フェ
ニルピリジン ヒドロクロリド(参考例15)21gを酢酸
150mlに溶解し、室温下でかき混ぜながら発煙硝酸(d
=1.58)18mlを滴下した。ついで100℃で2時間
かき混ぜた。反応液を室温まで冷却し、300mlの水を
加えたのち30分間氷冷した。析出結晶を濾取水洗後乾
燥すると15gの3,4−ジエトキシカルボニル−5−ニ
トロ−6−フェニル−2−ピリドンが得られた。本化合
物の物理定数は別途合成法(参考例17)で得られたもの
と一致した。
【0142】参考例62 2−クロロ−3,4−ジエトキシカルボニル−5−ニト
ロ−6−フェニルピリジン 3,4−ジエトキシカルボニル−5−ニトロ−6−フェ
ニル−2−ピリドン2.5gをオキシ塩化リン6.5mlに
溶解し、DMF1mlを加え100℃で30分間加熱し
た。反応液を減圧下に濃縮後、残留部に炭素水素ナトリ
ウム水を加えて中和し酢酸エチルで抽出した。有機層を
水、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(展開溶媒:酢酸エチル/n−ヘキサン1:2)に
付し、2−クロロ−3,4−ジエトキシカルボニル−5
−ニトロ−フェニルピリジンの1.9gを黄色針状晶とし
て得た。 mp 65−66℃.NMR(CDCl3)δ(ppm):1.35
(3H,t,J=7.2Hz),1.42(3H,t,J=7.2H
z),4.44(4H,q,J=7.2Hz),7.52(5H,m). IR(KBr)ν:2990,1750,1580,1550c
m-1.
【0143】参考例63 3−アミノ−4,5−ジエトキシカルボニル−6−(イミ
ダゾール−1−イル)−2−フェニルピリジン 2−クロロ−3,4−ジエトキシカルボニル−5−ニト
ロ−6−フェニルピリジン0.379g、イミダゾール
0.21g、クロロホルム15mlの混合物を8時間加熱還
流した。反応液を濃縮後、酢酸エチルで抽出し有機層を
水、飽和食塩水で洗浄し硫酸ナトリウムで乾燥した。溶
媒を留去したのち残留部に酢酸5mlおよび還元鉄0.5g
を加えて、室温で4時間かき混ぜた。反応液に炭酸水素
ナトリウム水を加えて中和後、酢酸エチルで抽出した。
容器装置を水、飽和食塩水で洗浄し硫酸ナトリウムで乾
燥後、少量のシリカゲルを用いて濾過した。濾液を減圧
下に濃縮すると3−アミノ−4,5−ジエトキシカルボ
ニル−6−(イミダゾール−1−イル)−2−フェニルピ
リジンの0.342gが黄色油状物として得られた。 NMR(CDCl3)δ(ppm):1.18(3H,t,J=7.2H
z),1.37(3H,t,J=7.2Hz),4.20(2H,q,J
=7.2Hz),4.39(2H,q,J=7.2Hz),6.02
(2H,br.s),7.12(1H,s),7.24(1H,s),7.4
0−7.75(5H,m),7.80(1H,s).
【0144】実施例18 8−アミノ−5−(イミダゾール−1−イル)−7−フェ
ニルピリド[3,4−d]ピリダジン−1,4(2H,3H)ジ
オン(L−039) 3−アミノ−4,5−ジエトキシカルボニル−6−(イミ
ダゾール−1−イル)−2−フェニルピリジン0.342
gをエタノール10mlに溶解し、ヒドラジン一水和物0.
5mlを加え7時間加熱還流した。反応液を濃縮後、残留
部を酢酸酸性とし、析出沈澱物を濾取、水洗した。これ
をDMF−H2Oから再沈澱すると8−アミノ−5−(イ
ミダゾール−1−イル)−7−フェニルピリド[3,4−
d]ピリダジン−1,4(2H,3H)−ジオンの0.2gが黄
色粉末として得られた。 mp 320℃(dec.).NMR(DMSO−d6)δ(ppm):6.
93(1H<s),7.38(1H,s),7.40−7.80(5
H,m),7.81(1H,s),11.20(1H,br.s),11.9
5(1H,br.s).IR(KBr)ν:1645,1580,15
40,1090cm-1.元素分析:計算値(C161262
0.2H2O)C:59.33;H:3.86;N:25.95.測
定値C:59.28;H:3.84;N:25.92.
【0145】参考例64 3,4−ジエトキシカルボニル−5−ニトロ−6−フェ
ニル−2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)ピリジ
ン 2−クロロ−3,4−ジエトキシカルボニル−5−ニト
ロ−6−フェニルピリジン0.379g,1H−1,2,4
−トリアゾール0.2g,ピリジン0.2ml,1,2−ジクロ
ルエタン15mlの混合物を80℃で18時間反応させ
た。反応液を濃縮後、酢酸エチルで抽出し、水、飽和食
塩水で洗浄、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去
後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開
溶媒:ジクロロメタン/酢酸エチル4:1)に付し3,4−
ジエトキシカルボニル−5−ニトロ−6−フェニル−2
−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)ピリジンの0.
19gを黄色結晶として得た。 NMR(CDCl3)δ(ppm):1.33(3H,t,J=7.2H
z),1.37(3H,t,J=7.2Hz),4.42(2H,q,J
=7.2Hz),4.44(2H,q,J=7.2Hz),7.44−
7.70(5H,m),8.12(1H,s),9.12(1H,s).
【0146】参考例65 3−アミノ−4,5−ジエトキシカルボニル−2−フェ
ニル−6−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)ピリジ
ン 3,4−ジエトキシカルボニル−5−ニトロ−6−フェ
ニル−2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)ピリジ
ン0.35gを酢酸エチル25mlに溶解し、10%Pd−
C(50% wet)0.2gを加えた。この混合物を水素気流
下室温で2.5時間撹拌した。触媒を濾去後、濾液を濃
縮、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付
し、クロロホルム/酢酸エチル(4:1)で展開すると、
3−アミノ−4,5−ジエトキシカルボニル−2−フェ
ニル−6−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)ピリジ
ンの0.215gが得られた。 NMR(CDCl3)δ(ppm):1.28(3H,t,J=7.2H
z),1.38(3H,t,J=7.2Hz),4.33(2H,q,J
=7.2Hz),4.40(2H,q,J=7.2Hz),5.89
(2H,br.s),7.40−7.70(5H,m),8.01(1H,
s),8.77(1H,s).
【0147】実施例19 8−アミノ−7−フェニル−5−(1,2,4−トリアゾ
ール−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリダジン−1,4
(2H,3H)−ジオン(L−040) 3−アミノ−4,5−ジエトキシカルボニル−2−フェ
ニル−6−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)ピリジ
ン0.215gをエタノール15mlに溶解、ヒドラジン一
水和物1mlを加え7時間加熱還流した。冷後、析出する
黄色結晶を濾取、エタノールで洗浄した。この結晶を2
0mlの水に懸濁、酢酸1mlを加えて酸性としたのち、結
晶を濾取水洗、乾燥すると8−アミノ−7−フェニル−
5−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)ピリド[3,4
−d]ピリダジン−1,4(2H,3H)ジオンの0.11gが
黄色結晶として得られた。 mp 290−292℃(dec.).NMR(DMSO−d6
(ppm):7.40−8.10(7H,m),8.08(1H,s),8.
74(1H,s),10.80−12.20(2H,br.).IR
(KBr)ν:1650,1660,1590,1510,13
10,1290,1130cm-1.元素分析:計算値(C15
1172)C:55.52;H:3.54;N:31.08.測定
値C:55.48;H:3.45;N:31.28.
【0148】参考例66 3,4−ジエトキシカルボニル−5−ニトロ−6−フェ
ニル−2−(テトラゾール−1−イル)ピリジン 2−クロロ−3,4−ジエトキシカルボニル−5−ニト
ロ−6−フェニルピリジン1.52g,1H−テトラゾー
ル0.84g,ジイソプロピルエチルアミン0.84mlおよ
び1,2−ジクロルエタン50mlの混合物を90℃で2
4時間反応させた。反応液に希塩酸を加えpH2とした
のち、有機層を水、飽和食塩水の順に洗浄し硫酸ナトリ
ウムで乾燥した。濃縮後、残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーに付し、クロロホルムで溶出すると3,
4−ジエトキシカルボニル−5−ニトロ−6−フェニル
−2−(テトラゾール−1−イル)ピリジンの0.36gが
黄色結晶としてえられた。 NMR(CDCl3)δ(ppm):1.31(3H,t,J=7.4H
z),1.38(3H,t,J=7.4Hz),4.43(2H,q,J
=7.4Hz),4.47(3H,t,J=7.4Hz),7.45−
7,85(5H,m),9.43(1H,s).
【0149】参考例67 3−アミノ−4,5−ジエトキシカルボニル−2−フェ
ニル−6−(テトラゾール−1−イル)ピリジン 3,4−ジエトキシカルボニル−5−ニトロ−6−フェ
ニル−2−(テトラゾール−1−イル)ピリジン0.36
g,10%Pd−C(50% wet)0.3g,酢酸エチル30ml
の混合物を、水素気流中室温で2時間かき混ぜた。触媒
を濾去後濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーに付し、クロロホルムで溶出すると3−アミノ−
4,5−ジエトキシカルボニル−2−フェニル−6−(テ
トラゾール−1−イル)ピリジンの0.172gが得られ
た。 NMR(CDCl3)δ(ppm):1.27(3H,t,J=7.1H
z),1.39(3H,t,J=7.1Hz),4.33(2H,q,J
=7.1Hz),4.41(2H,q,J=7.1Hz),6.12
(2H,br.s),7.50−7.70(5H,m),9.14(1H,
s).
【0150】実施例20 8−アミノ−7−フェニル−5−(テトラゾール−1−
イル)ピリド[3,4−d]ピリダジン−1,4(2H,3H)
ジオン(L−041) 3−アミノ−4,5−ジエトキシカルボニル−2−フェ
ニル−6−(テトラゾール−1−イル)ピリジン0.71
2gをエタノール2mlに溶解し、ヒドラジン−水和物1m
lを加え90℃で2時間反応させた。エタノール15ml
を加えて冷却、沈澱物を濾取しエタノールで洗浄した。
これを20mlの温水に溶解し酢酸0.7mlを加えて冷
却、析出沈澱物を濾取、水洗、乾燥すると8−アミノ−
7−フェニル−5−(テトラゾール−1−イル)ピリド
[3,4−d]ピリダジン−1,4(2H,3H)ジオンの0.
11gが黄色結晶として得られた。 mp 190℃(dec.).NMR(DMSO−d6)δ(ppm):7.
40−7.80(5H,m),7.30−8.30(2H,br.),
9.71(1H,s),10.80−12.40(2H,br.).I
R(KBr)ν:1650,1590,1560,1510,1
300,1090cm-1.元素分析:計算値(C141082
・0.8H2O)C:49.94;H:3.47;N:33.28.
測定値 C:50.07;H:3.23;N:33.27.
【0151】参考例68 3,4−ジエトキシカルボニル−5−ニトロ−6−フェ
ニル−2−(p−トリルスルホニル)ピリジン 2−クロロ−3,4−ジエトキシカルボニル−5−ニト
ロ−6−フェニルピリジン0.379g、p−トルエンス
ルフィン酸ナトリウム・4水和物0.5gおよびエタノー
ル15mlの混合物を3時間加熱還流した。濃縮後、酢酸
エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリウムで
乾燥した。溶媒を留去したのちシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーに付し、n−ヘキサン/酢酸エチル(4:1)
で展開した。溶出液を濃縮後えられる結晶を同溶媒から
再結晶すると3,4−ジエトキシカルボニル−5−ニト
ロ−6−フェニル−2−(p−トリルスルホニル)ピリジ
ンの0.289gが無色針状晶として得られた。 mp 115−117℃.NMR(CDCl3)δ(ppm):1.3
4(3H,t,J=7.2Hz),1.48(3H,t,J=7.2H
z),2.46(3H,s),4.40(2H,q,J=7.2Hz),
4.56(2H,q,J=7.2Hz),7.30−7.60(5
H,m),7.34(2H,d,J=8.2Hz),7.98(2H,d,
J=8.2Hz).IR(KBr)ν:1740,1730,15
80,1550,1330,1300,1270,1230,
1160,1100,1010cm-1.元素分析:計算値(C
242228S)C:57.83;H:4.45;N:5.62.
測定値C:57.77;H:4.31;N:5.42.
【0152】参考例69 3−アミノ−4,5−ジエトキシカルボニル−2−フェ
ニル−6−(p−トリルスルホニル)ピリジン 3,4−ジエトキシカルボニル−5−ニトロ−6−フェ
ニル−2−(p−トリルスルホニル)ピリジン0.35gを
エタノール10mlに懸濁し、酢酸2ml、還元鉄0.15g
を加え80℃で4.5時間かき混ぜた。エタノールを留
去したのち、炭酸水素ナトリウム水で中和し酢酸エチル
で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し硫酸ナトリウ
ムで乾燥後、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルのフ
ラッシュクロマトグラフィーに付し、クロロホルム/酢
酸エチル(4:1)で展開すると、3−アミノ−4,5−ジ
エトキシカルボニル−2−フェニル−6−(p−トリルス
ルホニル)ピリジンの0.144gが得られた。 NMR(CDCl3)δ(ppm):1.39(3H,t,J=7.2H
z),1.48(3H,t,J=7.2Hz),2.40(3H,s),
4.37(2H,q,J=7.2Hz),4.53(2H,q,J=
7.2Hz),6.50(2H,s),7.26(2H,d,J=8.2
Hz),7.49(5H,m),7.94(2H,q,J=8.2Hz).
【0153】実施例21 8−アミノ−7−フェニル−5−(p−トリルスルホニ
ル)ピリド[3,4−d]ピリダジン−1,4(2H,3H)ジ
オン(L−042) 3−アミノ−4,5−ジエトキシカルボニル−2−フェ
ニル−6−(p−トリルスルホニル)ピリジン0.251g
にヒドラジン−水和物2mlおよびエタノール2mlを加え
90℃で2時間かき混ぜた。エタノールを加えて冷却
後、析出沈澱物を濾取しエタノールで洗浄した。これを
30mlの水に懸濁し、酢酸2mlを加えて加温後、冷却し
て沈澱物を濾取、水洗、乾燥すると8−アミノ−7−フ
ェニル−5−(p−トリルスルホニル)ピリド[3,4−d]
ピリダジン−1,4(2H,3H)ジオンの0.15gが得ら
れた。 mp 310−314℃(dec.)NMR(DMSO−d6)δ(p
pm):2.47(3H,s),7.10−7.50(5H,m),7.4
2(2H,d,J=8.4Hz),7.70(2H,d,J=8.4H
z),12.00(2H,br.).IR(KBr)ν:1650,15
80,1315,1140cm-1.元素分析:計算値(C20
1644S)C:58.81;H:3.95;N:13.72.測
定値C:58.67;H:4.08;N:13.62
【0154】参考例70 2−アミノ−3,4−ジエトキシカルボニル−5−ニト
ロ−6−(4−ニトロフェニル)ピリジン 2−アミノ−3,4−ジエトキシカルボニル−6−フェ
ニルピリジン(参考例15で得られる塩酸塩を中和した
もの)2.0gを濃硫酸12mlに溶解し、氷冷撹拌下に発
煙硝酸0.58mlを加えた。室温で1時間かき混ぜた
後、氷水(300ml)にあけ析出する沈澱を濾取水洗
した。濾過残渣を酢酸エチルに溶解し、重曹水、食塩水
の順に洗浄し乾燥(MgSo4)した。減圧下に濃縮後、残
留部をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:
n−ヘキサン/酢酸エチル3:1)に付し2−アミノ−3,
4−ジエトキシカルボニル−5−ニトロ−6−(4−ニ
トロフェニル)ピリジンの0.95gを黄色結晶として得
た。 mp 148−150℃.NMR(CDCl3)δ(ppm):1.3
8(3H,t,J=7.0Hz),1.39(3H,t,J=7.0H
z),4.40(2H,q,J=7.0Hz),4.41(2H,q,J
=7.0Hz),7.62(1H,s,),6.50−7.50(2
H,br.),7.65(2H,d,J=9.0Hz),8.29(2H,
d,J=9.0Hz).IR(KBr)ν:1750,1710,1
600,1565,1525,1440,1350,133
0,1300,1265,1235,1110,1020,7
05cm-1.元素分析:計算値(C171648)C:50.5
0;H:3.99;N:13,86.測定値C:50.29;H:
3.76;N:13.82.
【0155】参考例71 2−クロロ−3,4−ジエトキシカルボニル−5−ニト
ロ−6−(4−ニトロフェニル)ピリジン 2−アミノ−3,4−ジエトキシカルボニル−5−ニト
ロ−6−(4−ニトロフェニル)ピリジン3.1gを酢酸2
0mlに懸濁し、氷冷撹拌下に発煙硝酸3mlを加えたの
ち、110℃で3時間反応させた。反応液を氷水(30
0ml)にあけ、析出物を濾取水洗後酢酸エチルに溶解
し、重曹水、食塩水で洗浄、乾燥(MgSO4)した。溶媒
を減圧下に留去し3,4−ジエトキシカルボニル−5−
ニトロ−6−(4−ニトロフェニル)−2−ピリドンの
2.94gを黄橙色粉末として得た。 NMR(CDCl3)δ(ppm):1.30−1.50(6H,m),
4.30−4.50(4H,m),7.50−7.60(2H,b
r.)8.15−8.25(2H,br.). 上記で得た粗生成物2.90gをオキシ塩化リン9mlに懸
濁し、DMF1.2mlを加え100℃で1時間かき混ぜ
た。反応物を200mlの氷水にあけ、30分かき混ぜた
のち酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を重曹水、食
塩水の順に洗浄し乾燥(MgSO4)後、減圧下に濃縮し
た。残留部をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展
開溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル6:1)に付し2−クロ
ロ−3,4−ジエトキシカルボニル−5−ニトロ−6−
(4−ニトロフェニル)ピリジンの0.95gを無色粘稠油
状物として得た。 NMR(CDCl3)δ(ppm):1.35(3H,t,J=7.0H
z),1.43(3H,t,J=7.0Hz),4.42(2H,q,J
=7.0Hz),4.49(2H,q,J=7.0Hz),7.78
(2Hd,J=9.0Hz),8.35(2H,d,J=9.0Hz).
IR(neat)ν:2980,1740,1580,1550,
1530,1350,1300,1260,1230,11
30,1095,1015,860,830,735,700
cm-1.
【0156】参考例72 3−アミノ−6−クロロ−4,5−ジエトキシカルボニ
ル−2−(4−アミノフェニル)ピリジン 2−クロロ−3,4−ジエトキシカルボニル−5−ニト
ロ−6−(4−ニトロフェニル)ピリジン0.91gおよび
還元鉄1.11gをエタノール20mlに懸濁し60℃に加
温、濃塩酸4.7mlを加えたのち20分間加熱還流し
た。反応液を濃縮後酢酸エチルで抽出、重曹水、食塩水
の順に洗浄し硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後、残
留部をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:
クロロホルム/メタノール40:1)に付し3−アミノ−
6−クロロ−4,5−ジエトキシカルボニル−2−(4−
アミノフェニル)ピリジンの0.58gを黄色プリズム晶
として得た。 mp 137℃.NMR(CDCl3)δ(ppm):1.37(3H,
t,J=7.0Hz),1.42(3H,t,J=7.0Hz),3.8
4(2H,br.s),4.36(2H,q,J=7.0Hz),4.42
(2H,q,J=7.0Hz),5.95(2H,s),6.77(2
H,d,J=8.5Hz),7.44(2H,d,J=8.5Hz).I
R(KBr)ν:1735,1700,1610,1520,1
405,1305,1235,1180,1105,106
5,1025,835cm-1.
【0157】実施例22 8−アミノ−5−クロロ−7−(4−アミノフェニル)ピ
リド[3,4−d]ピリダジン−1,4(2H,3H)ジオン
(L−043) 3−アミノ−6−クロロ−4,5−ジエトキシカルボニ
ル−2−(4−アミノフェニル)ピリジン0.30gにヒド
ラジン一水和物6mlを加え、90℃で30分間加熱し
た。反応液を氷水(150ml)にあけ、酢酸でpH6に調
整し、析出沈澱物を濾取水洗した。これをDMSO−H
2Oから再沈澱し8−アミノ−5−クロロ−7−(4−ア
ミノフェニル)ピリド[3,4−d]ピリジン−1,4(2H,
3H)ジオンの0.21gを橙色粉末として得た。 mp 300℃以上.NMR(DMSO−d6)δ(ppm):5.5
3(2H,br.s),6.68(2H,d,J=8.5Hz),7.29
(2H,br.s),7.44(2H,d,J=8.5Hz),11.30
−11.90(2H,br.).IR(KBr)ν:1625,16
05,1580,1400,1290,1180,1120,
1070,870,835cm-1.元素分析:計算値(C13
1052Cl・1/4H2O)C:50.66;H:3.43;
N:22.72.測定値C:50.70;H:3.51;N:2
2.85.
【0158】参考例73 3,4−ジエトキシカルボニル−5−ニトロ−6−フェ
ニル−2−スルホピリジン 2−クロロ−3,4−ジエトキシカルボニル−5−ニト
ロ−6−フェニルピリジン0.70g、エタノール7mlの
溶液に、亜硫酸ナトリウム0.28g/水7ml溶液を加
え、20分間加熱還流した。反応液を濃縮後、1N H
Clで酸性とし酢酸エチルで抽出、食塩水で洗浄、乾燥
(MgSO4)した。減圧下に濃縮乾固し、残渣をクロロホ
ルム/エーテルから再結して、0.47gの白色結晶を得
た。mp 187−190℃.NMR(CDCl3)δ(ppm):
1.16(3H,t,J=7.0Hz),1.27(3H,t,J=
7.0Hz),4.25(2H,q,J=7.0Hz),4.32(2
H,q,J=7.0Hz),7.23(3H,br.s),7.35(2
H,br.s).
【0159】参考例74 3−アミノ−4,5−ジエトキシカルボニル−2−フェ
ニル−6−スルホピリジン 3,4−ジエトキシカルボニル−3−ニトロ−2−フェ
ニル−6−sulfoピリジン0.34g、還元鉄0.41g、
エタノール7mlの混合物を60℃に加温し、濃塩酸0.
5mlを加えたのち20分間加熱還流した。反応液を濃縮
乾固後、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(展開溶媒:クロロホルム/メタノール5:1)に付し0.
24gの淡黄色粉末を得た。 mp 220℃(dec).NMR(DMSO−d6)δ(ppm):1.
26(6H,t,J=7.0Hz),4.16(2H,q,J=7.0
Hz),5.94(2H,s),7.45−7.60(5H,m).IR
(KBr)ν:1720,1600,1420,1385,13
20,1250,1200,1085,1045,665,6
05cm-1.
【0160】実施例23 8−アミノ−5−スルホ−7−フェニルピリド[3,4−
d]ピリダジン−1,4(2H,3H)ジオン(L−044) 3−アミノ−4,5−ジエトキシカルボニル−2−フェ
ニル−6−スルホピリジン0.184gにヒドラジン一水
和物9mlを加え、90℃で30分間反応させた。反応液
を減圧下に濃縮後、エタノールを加え析出する沈澱を濾
取、これをSephadexLH−20カラムクロマトグラフ
ィー(展開溶媒:水)に付し、目的画分を凍結乾燥して0.
059gの黄色粉末を得た。 mp 175−180℃(dc.).NMR(DMSO−d6)δ(p
pm):2.80−5.20(ca.10H,br.),7.40−7.6
0(3H,m),7.65−7.75(2H,m).IR(KBr)ν:
1650,1585,1325,1225,1170,10
75,1030,635,580cm-1.
【0161】参考例75 3,4−ジエトキシカルボニル−2−メルカプト−5−
ニトロ−6−フェニルピリジン 2−クロロ−3,4−ジエトキシカルボニル−5−ニト
ロ−6−フェニルピリジン0.27gをメタノール10ml
に溶解し、水流化ナトリウムn−水和物0.147gを加
え室温で30分間掻き混ぜた。反応液を濃縮乾固し、1
N HClで酸性としたのち酢酸エチルで抽出、有機層
を食塩水で洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮
乾固すると0.31gの橙色結晶が得られた。 mp 129−132℃.NMR(CDCl3)δ(ppm):1.3
6(3H,t,J=7.0Hz),1.41(3H,t,J=7.0H
z),4.39(2H,q,J=7.0Hz),4.44(2H,q,J
=7.0Hz),7.40−7.60(5H,m).IR(KBr)
ν:1740,1570,1525,1345,1270,1
235,1215,1125,1020,705cm-1.
【0162】参考例76 3−アミノ−4,5−ジエトキシカルボニル−6−メル
カプト−2−フェニルピリジン 3,4−ジエトキシカルボニル−2−メルカプト−5−
ニトロ−6−フェニルピリジン0.30g、還元鉄0.4
1g、エタノール7mlの混合物を60℃に加温、ついで
濃塩酸1.7mlを加えた後30分間加熱還流した。反応
液を濃縮後、酢酸エチルで抽出し食塩水で洗浄、硫酸マ
グネシウムで乾燥した。濃縮物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーに付しクロロホルムで展開すると0.2
1gの黄橙色粘稠油状物が得られた。 NMR(CDCl3)δ(ppm):1.33(3H,t,J=7.0H
z),1.34(3H,t,J=7.0Hz),4.31(2H,q,J
=7.0Hz),4.32(2H,q,J=7.0Hz),5.84
(2H,s),7.35−7.40(3H,m),7.40−7.50
(2H,m).IR(KBr)ν:1725,1590,1405,
1305,1235,1110,1070,1030,71
0cm-1.
【0163】実施例24 8−アミノ−5−メルカプト−7−フェニルピリド[3,
4−d]ピリダジン−1,4(2H,3H)ジオン(L−04
5) 3−アミノ−4,5−ジエトキシカルボニル−6−メル
カプト−2−フェニルピリジン0.21gにヒドラジン一
水和物6mlを加え、90℃で15分間加熱した。反応液
を氷水にあけ酢酸酸性とし、析出沈澱物を濾取して褐色
粉末53mgを得た。濾液をSephadex(登録商標)LH−
20カラムクロマトグラフィーに付し、水で溶出すると
さらに褐色粉末の34mgが得られた。両者を合わせシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホル
ム/メタノール5:1)に付し8−アミノ−5−メルカプ
ト−7−フェニルピリド[3,4−d]ピリダジン−1,4
(2H,3H)ジオンの47mgを得た。 mp 245−248℃(dec.).NMR(DMSO−d6
(ppm):4.90(2H,br.s),5.77(1H,s),7.55−
7.60(3H,m),7.60−7.70(2H,m).IR(KB
r)ν:1705,1620,1580,1520,1415,
1260cm-1.元素分析:計算値(C131042S・1
/2H2O)C:52.87;H:3.75;N:18.97.測
定値C:52.96;H:3.25;N:18.43.
【0164】参考例77 3,4−ジメトキシカルボニル−2−メトキシ−6−メ
チル−5−ニトロピリジン 参考例34で得られた2−クロロ−3,4−ジエトキシ
カルボニル−6−メチル−5−ニトロピリジン0.5gを
メタノール5mlに溶かし、28%ナトリウムメトキシド
メタノール溶液0.37ml(1.2eq.)を加え、室温で1.
5時間撹拌した。溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチル
で抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後乾燥、溶
媒を留去し、結晶を得た。 収量 0.36g(79.7%).NMR(CDCl3)δ(ppm):
2.66(3H,s),3.90(6H,s),4.07(3H,s).
【0165】参考例78 3−アミノ−4,5−ジメトキシカルボニル−6−メト
キシ−2−メチルピリジン 3,4−ジメトキシカルボニル−2−メトキシ−6−メ
チル−5−ニトロピリジン350mgを酢酸エチル5mlに
溶かし、10%Pd−C(50% wet)300mgを加え、
4.5時間接触還元した。硫酸マグネシウムを用いて乾
燥後、ろ過し溶媒を留去し油状生成物を得た。 収量:280mg(89.4%).NMR(CDCl3)δ(ppm):
2.40(3H,s),3.86(3H,s),3.88(3H,s),
3.90(3H,s),4.93(2H,br.).
【0166】実施例25 8−アミノ−5−メトキシ−7−メチルピリド[3,4−
d]ピリダジン−1,4(2H,3H)ジオン(L−18) 3−アミノ−4,5−ジメトキシカルボニル−6−メト
キシ−2−メチルピリジン(18:R=CH3,R'=CH3
O)280mgをメタノール8mlに溶かし、ヒドラジン一
水和物0.54ml(10eq.)を加え3時間還流した。析出
した結晶をろ取し、メタノールで洗浄した。結晶を水に
懸濁し、塩酸酸性として、ろ取し、水洗した。 収量:46mg(18.8%).mp 285−287℃(dec.).
NMR(DMSO−d6)δ(ppm):2.37(3H,s),3.8
7(3H,s),6.59(2H,br.).IR(KBr)ν:346
0,3340,1650,1630cm-1.元素分析:計算値
(C91843)C:48.65;H:4.54;N:25.
21.測定値C:48.70;H:4.53;N:24.95.
【0167】実施例26 8−アミノ−5−ヒドロキシ−7−フェニルピリド[3,
4−d]ピリダジン−1,4(2H,3H,)ジオン(L−7) 参考例29で得られた3−アミノ−4,5−ジエトキシ
カルボニル−6−ヒドロキシ−2−フェニルピリジン5
0mgにヒドラジン一水和物1mlを加え100℃、1時
間、窒素気流下加熱した。氷冷下、反応液に水を加え、
塩酸で中和、pH5とし、生じた黄色粉末状結晶をろ取
した。 収量:37mg(90.5%).mp 300℃以上.NMR(D
MSO−d6)δ(ppm):5.97(2H,br.),7.53(5H,
m).IR(KBr)ν:3480,3350,2970−29
00,1670,1640,1575,1565,1255,
800cm-1.元素分析:計算値(C131043・0.4
2O)C,56.28;H,3.78;N,20.19.測定
値:C,56.43;H,3.58;N,20.33.
【0168】実施例27 8−アミノ−5−ジメチルアミノ−7−フェニルピリド
[3,4−d]ピリダジン−1,4(2H,3H)ジオン(L−
19) 参考例31で得られた3−アミノ−4,5−ジエトキシ
カルボニル−6−ジメチルアミノ−2−フェニルピリジ
ン250mgに、ヒドラジン一水和物5mlを加え、100
−110℃で1.5時間加熱した。溶媒を留去し、水を
加え、pH3とし、ろ取した。1N水酸化ナトリウムを
用いてナトリウム塩とし、ろ取した。 収量:106mg(47.5%).mp 300℃以上.NMR
(DMSO−d6)δ(ppm):2.79(6H,s),7.03(2
H,br.),7.42(3H,m),7.84(2H,d,J=8.4H
z).IR(KBr)ν:3030,1655,1585cm-1.元
素分析:計算値(C151452Na)C,56.43;
H,4.42;N,21.93.測定値C,56.25;H,4.
49;N,21.72.
【0169】実施例28 8−アミノ−5−クロロ−7−フェニルピリド[3,4−
d]ピリダジン−1,4(2H,3H)ジオン ナトリウム塩
(L−012 ナトリウム塩) 8−アミノ−5−クロロ−7−フェニルピリド[3,4−
d]ピリダジン−1,4(2H,3H)ジオン(L−012)の
1.50gを、1N水酸化ナトリウム水溶液の50mlにか
きまぜながら加えた。一旦溶解したのち折出する淡黄色
結晶を瀘取し、少量の1N水酸化ナトリウム水溶液、つ
いでエタノールで洗浄、乾燥すると1.48gの目的化合
物が得られた。 mp >300℃ NMR(DMSO−d6)δ(ppm):7.35〜7.55(3H,
m),7.65〜7.70(2H,m),7.40〜8.20(2
H,br.),10.5(1H,br.s). IR(KBr)υ:1650,1550,1455,870c
-1. 元素分析:計算値(C13842ClNa:C:50.2
6;H:2.60;N:18.03.測定値:C:49.91;H:
2.35;N:17.63.
【0170】実施例29 化学発光検出法を用いるサンドイッチ酵素免疫測定法
(II) EIA用イムノプレートを用いてヒト血清中bFGFの
測定を行った。 1.抗体感作プレートの調製 MAb52とMAb98の等量混合物を0.1M炭酸緩衝
液(pH9.6)にて50μg/mlとなるように希釈し、E
IA用イムノプレート(Micro Fluor“W"プレート;
ダイナテック社製)の各ウエルに100μlずつ注入して
4℃で一夜放置して感作させた。0.15M NaClを
含む0.01Mリン酸緩衝液(pH7.0)にて洗浄した
後、25%ブロックエース(大日本製薬)および0.15
M NaClを含む0.01Mリン酸緩衝液(pH7.0)を
各ウエルに注入して用時まで冷所保存した。
【0171】2.ヒト血清中bFGFの測定 (a)試薬 (1)実施例9で得られた酵素標識抗体(3H3−HRP) (2)1で得た抗体感作マイクロプレート (3)リコンビナントヒトbFGF(rhbFGF) (4)緩衝液A(0.15M NaClを含むpH7.0の0.
02Mリン酸緩衝液)、緩衝液B(25%ブロックエース
(大日本製薬)、0.15M NaCl、100μg/mlヘパ
リンを含むpH7.0の0.02Mリン酸緩衝液)、緩衝液
C(10μg/mlマウスIgGを含む緩衝液B) (5)発光用L−012溶液(100μM L−012,5
0μM 4−(4−ハイドロキシフェニル)チアゾール、
25μM EDTA、5%DMSOを含むpH7.5のト
リス塩酸緩衝液) (6)bFGFゼロ血清(ヒトプール血清をMAb98を固
定化したアフィニティーカラムにかけ、bFGFを除い
たもの) (7)不活化HRP(HRPを121℃、30分間オート
クレーブ処理したもの)
【0172】(b)測定 ゼロ血清または被検血清80μl、標準rhbFGF含有緩
衝液Bまたは緩衝液Bのみ80μl,30μg/mlマウス
IgG,1.5M NaCl,60μg/ml不活化HRP含有
緩衝液B80μlを混合して調製したサンプルの100
μlを(1)で得られた抗体感作プレートの各ウエルに注
入し、4℃、24時間反応させた。各ウエルを緩衝液A
で洗浄後、緩衝液Cで300倍に希釈した酵素標識抗体
溶液100μlを加えて4℃でさらに4時間反応させ
た。各ウエルを緩衝液Aで洗浄し、発光用L−012溶
液50μl,続いて600μM過酸化水素溶液50μlを
添加し、化学発光反応を生ぜしめた。ルミネッセンスリ
ーダー(ML−1000,ダイナテック社製)を用いて各
ウエルの発光量を測定した。標準曲線を第3図に示す。
この方法により血清中hbFGFが約2pg/mlまで測定で
きる。またL−012のナトリウム塩を発光基質として
用いた場合も、L−012と同様の感度で血清中hbFG
Fの測定が可能であった。 (c)正常人における血清中hbFGF量 健常人(n=25)における血清中hbFGF量を本測定法
により測定した結果を第4図に示す。この結果、健常人
のhbFGF量は平均5.9pg/mlであった。 (d)各種がん患者血清の測定 本測定法を用いて各種がん患者血清中のhbFGF量を測
定した。結果を第4図に示す。カットオフ値を健常者平
均+標準偏差×3(22pg/ml)とすると、陽性率は肺が
ん79.2%、腎がん67.7%、肝がん8.7%、胃が
ん0%であり、肺がん及び腎がんで極めて高い陽性率を
示した。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例2の化合物(L−011)で標識された
抗インタフェロンγ抗体量と発光カウントの関係を示す
グラフである。
【図2】 ヒト塩基性線維芽細胞増殖因子のサンドイッ
チ酵素免疫測定機において検出に実施例3(L−012)
の化合物を用いて化学発光させた実験における標準曲線
である。
【図3】 標準rhbFGFを用いて作成された標準曲線
を示す。
【図4】 正常人及び各種がん患者血清における測定結
果を示す。図中の各レーンにおける横線はそれぞれの平
均値を示す。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−34195(JP,A) 特公 昭45−18458(JP,B1) 辻 章夫等、「蛋白質 核酸 酵 素」、別冊第31巻(1988)、第252−263 頁 Chem.Pharm.Bull., Vol.24,No.11(1976),p. 2699−2710 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 471/04 C07D 491/048 G01N 33/532 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 〔式中、R1は式 【化16】 〔式中、R4は−CN、−hal、−OPO32、−OSO
    3M、−CO25、−SR6、−OR6、−NHR6であ
    り、Aは硫黄、酸素、窒素原子を、nは1〜4の整数
    を、Mはアルカリ金属または水素原子を、halはハロゲ
    ン原子を、R5は水素原子、低級アルキル基、マレイミ
    ド基、スクシンイミド基または5−ノルボルネン−2,
    3−カルボキシイミド基を、R6は水素原子または式 【化17】 〔式中、R7はマレイミド基、スクシンイミド基または
    5−ノルボルネン−2,3−カルボキシイミド基を示
    す。〕で表わされる基を示す。〕で表わされる基で置換
    されていてもよいフェニル基を示し、 R2は(1)水酸基、(2)チオール基、(3)アミノ基または
    (4)直鎖状または分枝鎖状の炭素数1〜6の低級アルキ
    ル基、炭素数2〜3のアルケニル基、炭素数2〜3のア
    ルキニル基、炭素数7〜12のアラルキル基および炭素
    数6〜10のアリール基から選ばれる置換基でモノ置換
    されたアミノ基を示し、 R3は(1)水素原子、(2)直鎖状または分枝鎖状の炭素数
    1〜6の低級アルキル基、炭素数6〜10のアリール基
    および炭素数7〜12のアラルキル基から選ばれる置換
    基で置換されていてもよい水酸基、(3)直鎖状または分
    枝鎖状の炭素数1〜6の低級アルキル基、炭素数3〜6
    のシクロアルキル基、炭素数2〜3のアルケニル基、炭
    素数2〜3のアルキニル基、炭素数7〜12のアラルキ
    ル基および炭素数6〜10のアリール基から選ばれる置
    換基でモノまたはジ置換されていてもよいアミノ基、
    (4)直鎖状または分枝鎖状の炭素数1〜6の低級アルキ
    ル基、炭素数6〜10のアリール基および炭素数7〜1
    2のアラルキル基から選ばれる置換基で置換されていて
    もよいチオール基、(5)ハロゲン原子、(6)窒素原子、硫
    黄原子および酸素原子から選ばれる1〜4個のヘテロ原
    子を含む不飽和または飽和された5ないし6員のヘテロ
    環基、(7)ニトロ基、(8)シアノ基、(9)エステル化また
    はアミド化されていてもよいカルボキシル基、(10)アジ
    ド基、(11)スルホ基または(12)有機スルホニル基を示
    し、 Xは酸素原子または硫黄原子を示す。〕で表わされるピ
    リドピリジン誘導体またはその塩の化学発光を利用する
    ことを特徴とするアッセイ法。
  2. 【請求項2】 式 【化2】 〔式中、R1、R2、R3およびXはそれぞれ請求項1記
    載と同意義を示し、ただし、R3が水素原子の場合、R1
    は式 【化18】 〔式中、各記号は請求項1記載と同意義を示す。〕で表
    わされる基で置換されたフェニル基を示す。〕で表わさ
    れるピリドピリジン誘導体またはその塩。
  3. 【請求項3】 8−アミノ−5−クロロ−7−フェニル
    ピリド〔3,4−d〕ピリダジン−1,4(2H,3
    H)ジオンまたはその塩である請求項2記載の化合物。
  4. 【請求項4】 式 【化3】 〔式中、Rは低級アルキル基を、他の記号は請求項2記
    載と同意義を示す。〕で表わされる化合物とヒドラジン
    とを反応させることを特徴とする一般式 【化4】 〔式中、Xは酸素原子を示し、他の記号は請求項2記載
    と同意義を示す。〕で表わされるピリドピリダジン誘導
    体またはその塩の製造法。
  5. 【請求項5】 式 【化5】 〔式中、Wは酸素原子またはR'が水素原子、低級アル
    キル基またはフェニル基である−NR'基を示す。〕で
    表わされる化合物とヒドラジンとを反応させることを特
    徴とする一般式 【化6】 〔式中、Xは酸素原子を示し、他の記号は請求項2記載
    と同意義を示す。〕で表わされるピリドピリダジン誘導
    体またはその塩の製造法。
  6. 【請求項6】 アミド結合を介して、請求項1記載の一
    般式(I)で表わされるピリドピリダジン誘導体または
    その塩と反応性物質とを化学結合させてなることを特徴
    とする化学発光性標識複合体。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の化学発光性標識複合体を
    用いて液体サンプル中の微量物質を測定することを特徴
    とするアッセイ方法。
  8. 【請求項8】 過酸化水素を発生できる系を含む測定シ
    ステムにおいて、請求項1記載の一般式(I)で表わさ
    れるピリドピリダジン誘導体またはその塩と、要すれば
    触媒を加えて化学発光反応を生じさせ、液体サンプル中
    の微量物質を測定することを特徴とするアッセイ方法。
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