JP3167170U - 現像カートリッジ - Google Patents

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Abstract

【課題】本考案は、使用前にギヤに誤った駆動力が伝達された場合であっても、検知突起の移動を抑えることができる現像カートリッジを提供することを目的とする。【解決手段】現像カートリッジ28は、現像剤を収容する筐体(カートリッジ本体60、カバー体70)と、筐体に対して移動可能に設けられる作用部(検知突起83)と、弛んだ状態において前記作用部に対して相対的に移動可能であるとともに、張った状態において前記作用部と一体的に移動可能となる弛張可能な長尺部材(紐体91)と、筐体に回転可能に設けられるとともに、外部から駆動力が入力される伝達ギヤ(アジテータ駆動ギヤ66)と、前記伝達ギヤからの駆動力によって前記長尺部材を引っ張る引張部材(巻取リール93)と、前記長尺部材を弛んだ状態で保持するとともに、前記引張部材による引張力によって前記長尺部材の保持を解除可能な保持部材(保持板92)と、を備えている。【選択図】図2

Description

本考案は、現像カートリッジに関する。
一般に、レーザプリンタなどの画像形成装置では、その装置本体に対してトナーが収容されている現像カートリッジが着脱可能に装着されている。このような画像形成装置としては、従来、装着された現像カートリッジが新品であるか否かを判別(新品検知)するとともに、現像カートリッジの仕様を判別(仕様検知)することができるものが知られている(特許文献1参照)。
具体的に、特許文献1に開示された画像形成装置は、装置本体側に、揺動自在なアーム状のアクチュエータと、アクチュエータを中立位置に付勢するばねと、アクチュエータの揺動を検知するセンサと、センサからの信号に基づいて新品検知および仕様検知を行う制御装置とを備えている。また、画像形成装置に装着される現像カートリッジには、所定の軸部から径方向外側へ延出する1または2つの検知突起と、前記軸部を中心として検知突起と一体に回転する検出ギヤと、この検出ギヤに噛合するとともに、現像ローラに駆動力を伝達するギヤ機構が設けられている。
この画像形成装置では、装置本体に対して現像カートリッジを装着すると、検知突起がアクチュエータの一端を押圧してアクチュエータが揺動し、この揺動がセンサによって検知される。このセンサで検知された信号は、1回目の検知信号として制御装置に送信される。制御装置は、この1回目の検知信号を受信すると、現像カートリッジが新品であると判断する。
また、この画像形成装置では、現像カートリッジを装着した後例えばフロントカバーを閉じると、制御装置によってウォーミング動作(ガラ回し動作)が実行される。ここで、ガラ回し動作とは、現像カートリッジ内のトナーを攪拌すべく、カートリッジ内の攪拌板(アジテータ)を回転させる動作をいう。
そして、このようなガラ回し動作においては、装置本体側に設けられる駆動源からの伝達力が、ギヤ機構を介して現像カートリッジ側のアジテータと検出ギヤとに伝達される。これにより、アジテータによるトナーの攪拌が開始されるとともに、検知突起が回転してアクチュエータの一端をさらに押圧し、所定位置においてアクチュエータから外れることとなる。その後は、アクチュエータがばねの付勢力により中立位置へ戻ることとなる。そして、この際、検知突起が2つある場合には、2つ目の検知突起が再度アクチュエータの一端を押圧してアクチュエータが揺動し、この揺動がセンサによって検知される。このセンサで検知された信号は、2回目の検知信号として制御装置に送信される。
制御装置は、この2回目の検知信号を受信すると、現像カートリッジの仕様がAタイプ(例えば最大画像形成枚数が6000枚のタイプ)であると判断する。なお、この制御装置は、この2回目の検知信号を受信しない場合は、現像カートリッジの仕様がAタイプとは異なるBタイプ(例えば最大画像形成枚数が3000枚のタイプ)であると判断する。
特開2006−267994号公報
しかしながら、前記した従来技術では、仮に、現像ローラやギヤ機構を構成するギヤが現像カートリッジを使用する前に操作された場合には、ギヤ機構に連動して検出ギヤが回転し、検知突起の位置が意図しない位置に移動してしまうという可能性がある。そうすると、本体側のアクチュエータやセンサによって検知突起を正確に検知できなくなる問題が生ずる。
そこで、本考案は、現像カートリッジの使用前にギヤに誤った駆動力が伝達された場合であっても、検知突起の移動を抑えることができる現像カートリッジを提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本考案に係る現像カートリッジは、現像剤を収容する筐体と、検知アクチュエータと当接可能であるとともに、前記筐体に対して移動可能に設けられる作用部と、弛んだ状態において前記作用部に対して相対的に移動可能であるとともに、張った状態において前記作用部と一体的に移動可能となる弛張可能な長尺部材と、前記筐体に回転可能に設けられるとともに、外部から駆動力が入力される伝達ギヤと、前記伝達ギヤからの駆動力によって前記長尺部材を引っ張る引張部材と、前記長尺部材を弛んだ状態で保持するとともに、前記引張部材からの引張力によって前記長尺部材の保持を解除可能な保持部材と、を備えていることを特徴とする。
本考案によれば、伝達ギヤを回転させると、伝達ギヤから駆動力を受けた引張部材によって長尺部材が引っ張られ、保持部材による長尺部材の保持が解除されるとともに、長尺部材が作用部と引張部材との間で徐々に張られていく。そして、このように長尺部材が弛んだ状態から張った状態となるまでの間においては、伝達ギヤが回転を続けるとともに長尺部材が作用部に対して相対的に移動し、作用部はその位置で留まった状態となる。そのため、伝達ギヤ(例えば現像ローラ駆動ギヤ等)に誤った駆動力が伝達された場合であっても、長尺部材が弛んだ状態から張った状態となるまでの間は、長尺部材が作用部(例えば検知突起)に対して相対的に移動するので、作用部の移動を抑えて適切な位置に維持しておくことができる。
本考案によれば、伝達ギヤに誤った駆動力が伝達された場合であっても、長尺部材が弛んだ状態から張った状態となるまでの間は、長尺部材が作用部に対して相対的に移動するので、作用部の移動を抑えることができる。
本考案の一実施形態に係るレーザプリンタを示す側断面図である。 現像カートリッジのカバー体を外した状態を示す側面図(a)と、カバー体を取り付けた状態を示す側面図(b)と、図2(b)のX−X断面図である。 カートリッジ本体の左側面の詳細構造を示す斜視図である。 回転体および時間差調整機構を示す図であり、回転体が初期位置に位置した状態を示す斜視図(a)と、回転体が最終位置に位置した状態を示す斜視図(b)である。 本体ケーシングから現像カートリッジを取り外した状態を示す断面図である。 新品仕様検知装置の各構成部品を示す斜視図である。 時間差調整機構の動作を説明する説明図であり、現像カートリッジを本体ケーシングに装着したときにおける回転体と検知用アームとの関係を示す説明図(a)と、ガラ回し動作を開始したときの状態を示す説明図(b)と、紐体が張ることで回転体とアジテータ駆動ギヤとが一体的に回転し始めた状態を示す説明図(c)である。 回転体が最終位置まで回転した状態を示す説明図(a)と、回転体から紐体が外れる状態を示す説明図(b)と、紐体が巻取リールに回収される状態を示す説明図(c)である。 作用部の変形例を示す図であり、カバー体に形成される支持壁で支持された紐体を示す斜視図(a)と、カバー体内の紐体の状態やその周りの構造を示す斜視図(b)である。 現像カートリッジを本体ケーシングに装着したときにおける紐体の一端部の状態を示す斜視図(a)と、支持壁の挟持溝から紐体の一端部が外れていく状態を示す斜視図(b)および(c)と、カバー体内に紐体が回収される状態を示す斜視図(d)である。 長尺部材および保持部材の変形例を示す斜視図である。 回転体と紐体との係合構造の変形例を示す図である。 図12の回転体が初期位置に位置する状態を示す図(a)と、回転体が最終位置に位置した状態を示す図(b)と、回転体から紐保持体が外れるとともに紐保持体から紐体が外れる状態を示す図(c)である。 引張部材の変形例を示す図である。 作用部の変形例を示す図であり、移動体が初期位置に位置する状態を示す図(a)と、移動体が最終位置に位置する状態を示す図(b)である。
次に、本考案の一実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明においては、まず、レーザプリンタの全体構成を簡単に説明した後、本考案の特徴部分の詳細を説明することとする。また、以下の説明においては、レーザプリンタ1の使用時におけるユーザを基準にした方向で説明することとする。すなわち、図1においては、右側を「手前側」と称し、左側を「奥側」と称し、紙面垂直方向のうち奥側を「右側」と称し、紙面垂直方向のうち手前側を「左側」と称する。また、上下方向については、図の上下方向をそのまま「上下方向」と称することとする。
<レーザプリンタの全体構成>
図1に示すように、レーザプリンタ1は、画像形成装置本体の一例としての本体ケーシング2内に用紙3を給紙するためのフィーダ部4や、用紙3に画像を形成するための画像形成部5などを備えている。
<フィーダ部の構成>
フィーダ部4は、公知の構造であり、主に、給紙トレイ6、用紙押圧板7および用紙搬送機構9を備えている。そして、フィーダ部4では、給紙トレイ6内の用紙3が、用紙押圧板7によって上方に寄せられ、用紙搬送機構9によって画像形成部5に搬送される。
<画像形成部の構成>
画像形成部5は、スキャナユニット16、プロセスカートリッジ17、定着部18などを備えている。
スキャナユニット16は、図示しないレーザ発光部、ポリゴンミラー、レンズ、反射鏡などを備えている。スキャナユニット16では、レーザビームが図の鎖線で示す経路を通って、感光ドラム27の表面上に高速走査にて照射される。
プロセスカートリッジ17は、本体ケーシング2の手前側のフロントカバー2Aを適宜開放することで、本体ケーシング2に対して着脱可能となっている。このプロセスカートリッジ17は、現像カートリッジ28とドラムユニット51とで主に構成されている。
現像カートリッジ28は、ドラムユニット51を介して本体ケーシング2に対して着脱自在、或いは本体ケーシング2に固定されたドラムユニット51に対して着脱自在に装着されている。現像カートリッジ28は、主に、現像ローラ31、層厚規制ブレード32、供給ローラ33およびトナーホッパ34を備えている。
この現像カートリッジ28では、トナーホッパ34内の現像剤の一例としてのトナーが、アジテータ34Aで攪拌された後、供給ローラ33により現像ローラ31に供給され、このとき、供給ローラ33と現像ローラ31との間で正に摩擦帯電される。現像ローラ31上に供給されたトナーは、現像ローラ31の回転に伴って、層厚規制ブレード32と現像ローラ31との間に進入し、さらに摩擦帯電されつつ、一定厚さの薄層として現像ローラ31上に担持される。なお、現像カートリッジ28の詳細については、後で詳述することとする。
ドラムユニット51は、公知の感光ドラム27、スコロトロン型帯電器29および転写ローラ30を主に備えている。そして、このドラムユニット51内において、感光ドラム27の表面は、スコロトロン型帯電器29により一様に正帯電された後、スキャナユニット16からのレーザビームの高速走査により露光される。これにより、露光された部分の電位が下がって、画像データに基づく静電潜像が形成される。
次いで、現像ローラ31の回転により、現像ローラ31上に担持されているトナーが、感光ドラム27の表面上に形成される静電潜像に供給されて、感光ドラム27の表面上にトナー像が形成される。その後、感光ドラム27と転写ローラ30の間で用紙3が搬送されることで、感光ドラム27の表面に担持されているトナー像が用紙3上に転写される。
定着部18は、公知の構造であり、加熱ローラ41と、押圧ローラ42とを備えている。そして、定着部18では、用紙3上に転写されたトナーを、用紙3が加熱ローラ41と押圧ローラ42との間を通過する間に熱定着させている。なお、定着部18で熱定着された用紙3は、排紙ローラ45によって排紙トレイ46上に送り出される。
<現像カートリッジの詳細構造>
次に、本考案の特徴部分となる現像カートリッジ28の詳細構造について説明する。
図2(a)および(b)に簡単に示すように、現像カートリッジ28は、前記した現像ローラ31等を備える他、筐体の一例としてのカートリッジ本体60およびカバー体70を備えて構成されている。カバー体70はカートリッジ本体60の左側面に着脱可能に装着されており、カートリッジ本体60とカバー体70との間には、図2(a)に示すように、現像ローラ31等に駆動力を伝達するためのギヤ機構61と、作用部の一例としての回転体80と、ギヤ機構61からの駆動力を回転体80に時間差を付けて伝達させる時間差調整機構90とが設けられている。
ギヤ機構61は、本体ケーシング2側に設けられる駆動装置110(図5参照)から駆動力が伝達される入力ギヤ62と、この入力ギヤ62に直接噛み合う現像ローラ駆動ギヤ63および供給ローラ駆動ギヤ64と、入力ギヤ62に中間ギヤ65を介して噛み合う伝達ギヤの一例としてのアジテータ駆動ギヤ66とを備えて構成されている。ここで、現像ローラ駆動ギヤ63、供給ローラ駆動ギヤ64およびアジテータ駆動ギヤ66は、それぞれ図1に示した現像ローラ31、供給ローラ33およびアジテータ34Aを駆動させるギヤであり、現像ローラ31、供給ローラ33およびアジテータ34Aの各軸の端部に一体に設けられている。具体的に、これらのギヤ62〜66は、図3のような形状に形成され、前述したようにそれぞれ噛み合った状態で、カートリッジ本体60に対して回転可能に設けられている。
図3に示すように、回転体80は、円筒状の係合軸81と、係合軸81の左側端部から径方向外側に延びる腕部82と、腕部82の先端から左方(左右方向外側)に延びる作用部の一例としての検知突起83と、係合軸81の外周面から径方向外側(腕部82とは異なる方向)に延びる紐支持部84とを備えて構成されている。そして、この回転体80は、その係合軸81がカートリッジ本体60に形成される図示せぬ支持軸部に回転可能に係合することで、その検知突起83が係合軸81を中心とした円弧状の軌跡上で移動可能となっている。
検知突起83は、腕部82を介して係合軸81に連結されることで、回転体80の回転中心からずれた位置に配置されている。そして、この検知突起83は、図2(b)に示すように、現像カートリッジ28が組み立てられた状態において、カバー体70の開口部71から外方に向かって突出しており、これにより、後述する検知用アーム122と当接可能となっている。
紐支持部84は、図4(a)に示すように、後述する紐体91を支持する部位であって、主に、左側に配置される第1支持部84Aと、右側に配置される第2支持部84Bとを備えて構成されている。第1支持部84Aは、係合軸81の左端面から右方向に延びる板状の部位である。また、第2支持部84Bは、第1支持部84Aに対して係合軸81の軸方向および周方向に僅かにずれた位置に形成される板状の部位であり、第1支持部84Aよりも径方向外側に突出するように形成されている。さらに、第2支持部84Bの第1支持部84A側の角部と、第1支持部84Aの第2支持部84B側の角部は、互いに曲面状に形成されており、第2支持部84Bの角部の曲率半径が、第1支持部84Aの角部の曲率半径よりも大きくなるように形成されている。
なお、第2支持部84Bを第1支持部84Aに対して係合軸81の軸方向および周方向に僅かにずれた位置に形成することで、回転体80の成形時のアンダーカットを防止して、回転体80を良好に型から外すことが可能となっている。また、第2支持部84Bを第1支持部84Aよりも径方向外側に突出させることにより、第2支持部84Bを紐体91のガイドとして利用することが可能となっている。
そして、このように第1支持部84Aおよび第2支持部84Bを形成することで、第1支持部84Aと第2支持部84Bとの間で、後述する紐体91を挟持するための挟持溝84Cが径方向に沿って形成されるようになっている。なお、この挟持溝84Cは、径方向外側と軸方向両側が開口した溝であり、その径方向外側の開口部84Dが、回転体80の回転によって徐々に紐体91に近付く(向く)ように構成されている。具体的に、この紐支持部84は、回転体80が最終位置まで移動した際に(図8参照)、回転体80と後述する保持板92(詳しくは第1ピンP1)との間で張設されている紐体91に対して挟持溝84Cが略平行となるように、係合軸81の周方向における所定位置に形成されている。
時間差調整機構90は、長尺部材の一例としての紐体91と、保持部材の一例としての保持板92と、引張部材の一例としての巻取リール93とを主に備えて構成されている。
紐体91は、布、麻、化学繊維などで形成される弛張可能な細長の略円柱状の部材であり、その一端が回転体80の挟持溝84Cに挟持されるとともに、その他端が巻取リール93に固定されている。そして、この紐体91は、現像カートリッジ28が新品状態の場合には、回転体80と巻取リール93との間で弛んだ状態となって保持板92に保持されている。
保持板92は、板状の部材であり、その表面には、弛んだ状態の紐体91が剥離可能な接着力を有する接着剤によって接着されている。なお、この接着剤の接着力は、巻取リール93で紐体91が引っ張られた際に、紐体91が保持板92から容易に剥離可能な程度の接着力に設定しておけばよい。なお、この接着力の設定方法としては、例えば接着剤の材料を適宜選択する方法や、接着剤の量等を適宜変更する方法などを採用できる。具体的には、例えば、図4(a)に示す保持板92の長手方向に沿うとともに、短手方向に並んだ複数のライン状に接着剤を保持板92に塗布し、これらのライン状の接着剤に対して直交するように紐体91を図のように接着させてもよい。これによれば、保持板92と紐体91とが複数のドット状の接着剤で接着されて、容易に剥離可能とすることができる。
また、図3に示すように、保持板92と回転体80との間には、一対の第1ピンP1,P1が設けられるとともに、保持板92と巻取リール93との間にも、一対の第2ピンP2,P2が設けられている。そして、一対の第1ピンP1,P1の間と一対の第2ピンP2,P2の間には、それぞれ紐体91が通されるようになっている。これにより、紐体91は、図4(b)に示すように、保持板92から外れて張った状態になった場合には、第1ピンP1と第2ピンP2とで支持される。また、このように紐体91が張った状態において回転体80が図4(a)の初期位置から図4(b)の最終位置まで回転するようになっている。そして、回転体80が最終位置まで回転すると、紐体91の回転体80側の部位91Aが、第1ピンP1と回転体80との間で、回転体80の挟持溝84Cと略平行となるような姿勢に維持されるので、挟持溝84Cに沿って移動した後、挟持溝84Cの径方向外側の開口部84Dから容易に引き抜かれるようになっている。
巻取リール93は、アジテータ駆動ギヤ66に対して同軸に固定されており、主に、紐体91が固定される巻取軸93Aと、巻き取った紐体91が巻取軸93Aの左側から抜けるのを防止するためのフランジ部93Bとを備えて構成されている。そして、このように構成される巻取リール93は、アジテータ駆動ギヤ66から駆動力を受けると、紐体91を引っ張って巻き取るようになっている。
図2(b)に示すように、カバー体70には、前述した検知突起83を外部に露出させるための開口部71が形成されている。開口部71は、回転体80の回転中心を中心とした円弧状の溝であり、その上縁部および下縁部の少なくとも一方が回転体80の検知突起83と所定の係合力(摩擦力)で係合している。そして、この係合力は、紐体91と回転体80の挟持溝84Cとの係合力よりも弱く設定されており、これにより、紐体91から回転体80に駆動力が伝達されると、回転体80は検知突起83と開口部71との係合力に抗した駆動力で回転されるようになっている。また、この係合力は、本体ケーシング2への現像カートリッジ28の装着時において検知突起83が後述する検知用アーム122(図6参照)に当接するときに、検知用アーム122から受ける付勢力に抗して検知突起83が検知用アーム122を揺動させることができる程度の係合力に設定される。
また、カバー体70には、前述した第1ピンP1,P1および第2ピンP2,P2を外部へ突出させる逃げ孔72,72が形成されている。これにより、図2(c)に示すように、第1ピンP1,P1(または第2ピンP2,P2)の先端よりも基端側の位置までカバー体70をカートリッジ本体60に寄せることができるので、紐体91が第1ピンP1,P1(または第2ピンP2,P2)の先端から外れることがカバー体70によって防止されている。
なお、図5に示すように、本体ケーシング2内には、駆動装置110や新品仕様検知装置120が設けられている。以下に、これらについて簡単に説明する。
本体ケーシング2内の現像カートリッジ28が装着される部分には、現像カートリッジ28の入力ギヤ62に駆動力を伝達する駆動装置110と、新品検知および仕様検知を実行可能な新品仕様検知装置120とが設けられている。なお、本実施形態において、新品(未使用)の現像カートリッジとは、未だ入力ギヤ62に駆動力が付与されておらず、現像ローラ31が駆動されていないものをいう。また、旧品(使用済み)の現像カートリッジとは、既に入力ギヤ62に駆動力が付与され、現像ローラ31が駆動されたものをいう。
駆動装置110は、図示せぬ複数のギヤと駆動モータとで構成されている。そして、現像カートリッジ28が本体ケーシング2内に装着された際に、駆動装置110側のギヤが入力ギヤ62と噛み合うことで、駆動モータからの駆動力が各ギヤを介して入力ギヤ62に伝達される。駆動装置110において、入力ギヤ62と噛み合うギヤは、例えば、フロントカバー2Aの開閉に連動して、入力ギヤ62に対して進退するように構成される。
新品仕様検知装置120は、図6に示すように、光センサ121、検知用アーム122およびコイルばね123と、制御装置124とを主に備えて構成されている。
光センサ121は、検知用アーム122の揺動を検知するセンサであり、発光部121Aからの光を受光部121Bで受けたときに、所定の信号を制御装置124に出力する。
検知用アーム122は、本体ケーシング2に回転可能に支持される筒状部122Aと、筒状部122Aから径方向外側へ延びる遮光用アーム122Bおよび当接用アーム122Cとを備えており、筒状部122Aを中心にして揺動可能に構成されている。また、検知用アーム122の遮光用アーム122Bの適所にはコイルばね123が取り付けられており、これにより検知用アーム122がコイルばね123によって常時中立位置に付勢されている。そして、この中立位置において、遮光用アーム122Bの先端部122Dは、発光部121Aと受光部121Bとの間に配置される。また、中立位置において、当接用アーム122Cの先端部122Eは、本体ケーシング2に装着される現像カートリッジ28の外面から突出する検知突起83と当接可能な位置に配置される。
制御装置124は、光センサ121で検知する検知用アーム122の揺動の有無に応じて、現像カートリッジ28が新品であるか否かを判別する機能と、駆動装置110の駆動開始から検知用アーム122が元の位置に復帰するまでに要する時間に応じて現像カートリッジ28の仕様を判別する機能を備えている。具体的に、この制御装置124は、フロントカバー2Aの閉動作を検出するセンサからの閉信号またはレーザプリンタ1の電源を入れたときに発せられる信号に基づいて、公知のガラ回し動作を実行する。そして、この制御装置124は、検知用アーム122が検知突起83で押圧されることにより光センサ121から出力されるON信号を受信したか否かを判断することで新品であるか否かの判断を行う。また、この制御装置124は、検知用アーム122が元の姿勢から傾いた状態である場合に光センサ121から出力され続けるON信号の受信時間(ガラ回し動作の開始から検知用アーム122が元の姿勢に復帰して光センサ121からのON信号が切れるまでの時間)に基づいて、仕様判断(例えば、最大画像形成枚数が3000枚のタイプであるか、6000枚のタイプであるかの判断)を行う。
次に、現像カートリッジ28を本体ケーシング2に装着する際における時間差調整機構90の動作について説明する。
図5に示すように、新品の現像カートリッジ28を本体ケーシング2内に装着していくと、図7(a)に示すように、回転体80の検知突起83が検知用アーム122の下端部(当接用アーム122Cの先端部122E)に当接する。このとき、検知突起83が開口部71(図2(b)参照)によって所定の摩擦力で支持されているので、この検知突起83によって検知用アーム122が押圧されて、検知用アーム122の下端部が検知突起83(現像カートリッジ28)とともに奥側に移動する。
そして、このように検知用アーム122が揺動すると、光センサ121からON信号が制御装置124に出力され、この制御装置124により新品であると判断される。その後、制御装置124により公知のガラ回し動作が実行されると、図7(b)に示すように、駆動装置110の駆動力が入力ギヤ62、中間ギヤ65およびアジテータ駆動ギヤ66を介して巻取リール93に伝達され、巻取リール93が時計回りに回転する。このように巻取リール93が回転すると、紐体91が巻取リール93で引っ張られることで、保持板92上に接着された紐体91の弛んだ部分が保持板92上の巻取リール93側から順に外れていく。そして、このように紐体91の弛んだ部分が張った状態となるまでの間、紐体91は回転体80に対して相対的に移動する。これにより、紐体91の弛んだ部分が張った状態となるまでの間は検知突起83が動かないので、検知用アーム122もその位置に維持され、前記したON信号が制御装置124に対して出力され続けることとなる。
そして、図7(c)に示すように、紐体91の弛んだ部分が張った状態になると、この紐体91によって回転体80の紐支持部84が引っ張られることで、回転体80が紐体91と一体的に移動して開口部71との摩擦力に抗して時計回りに回転する。これにより、検知用アーム122の下端部と検知突起83との係合が解除され、検知用アーム122がコイルばね123によって中立位置に戻る。このとき、検知用アーム122の遮光用アーム122Bが元の位置に戻って、発光部121Aからの光を遮断することで、光センサ121がOFF状態となって制御装置124へのON信号の送信が中止される。
これにより、光センサ121からのON信号の受信時間が算出され、この受信時間に基づいて制御装置124が仕様判断を行う。なお、この受信時間は、例えば、仕様に応じて紐体91の弛み量(弛ませた部分の長さ)を適宜変えることで変更することができる。ちなみに、紐体91を設けずに、回転体80にギヤ歯を形成し、このギヤ歯をアジテータ駆動ギヤ66に所定数のギヤを介して噛み合せる構造を採用すると、ガラ回し動作と同時に検知突起83を移動させることができるので、この構造と本実施形態の構造(紐体91有り)とを仕様に応じて使い分けることで、大きな時間差を作ることができる。
そして、回転体80は、図8(a)に示す位置まで回転すると、開口部71の終端と当接することで止められる。このとき、回転体80の挟持溝84Cの開口部84Dは、回転体80の回転に伴って徐々に紐体91に近付いていき、最終的には、一対の第1ピンP1,P1間に向けられる。また、このとき、巻取リール93による紐体91の巻き取りは継続されている。そのため、紐体91は、静止した回転体80の挟持溝84Cとの係合力に抗して挟持溝84Cに沿って移動して、図8(b)に示すように、挟持溝84Cから外れる。その後、紐体91は、図8(c)に示すように、巻取リール93に巻き取られることとなる。
以上によれば、本実施形態において以下のような効果を得ることができる。
回転体80とアジテータ駆動ギヤ66(巻取リール93)とを弛ませた紐体91で連結するとともに、検知突起83を開口部71に所定の摩擦力で係合させたので、紐体91が張るまでの間、アジテータ駆動ギヤ66が回転体80に対して相対的に回転する。そのため、例えば新品状態において、仮にユーザの誤操作によってギヤ機構61のギヤ(例えば外部に露出する入力ギヤ62)に誤った駆動力が伝達された場合であっても、検知突起83の移動を抑えることができ、検知突起83を初期位置に維持させることができる。
紐体91を弛ませた部分の長さを適宜変更することで、ガラ回し動作を開始してから検知突起83が動き始めるまでの時間差を仕様に応じて変更できるので、検知突起83の移動範囲を小さく抑えて、現像カートリッジ28の小型化を図ることができる。また、紐体91を弛ませた部分の長さを長めに設定することで、アジテータ駆動ギヤ66(伝達ギヤ)を一回転以上回転させた後に検知突起83を移動させることが可能となるので、ガラ回し動作の開始から検知突起83が動き始めるまでの時間差を大きくすることができる。
紐体91の弛んだ部分を保持板92に対して剥離可能な接着剤で接着させたので、例えば紐体91の弛んだ部分を箱体の中に詰め込むことで保持する構造に比べ、紐体91が絡まるのを抑制することができ、設定した時間差で確実に検知突起83を移動させることができる。
回転体80の挟持溝84Cの径方向外側の開口部84Dが、回転体80の回転によって徐々に紐体91に近付いていくので、紐体91を挟持溝84Cに沿って容易に引き抜くことができる。さらには、最終的に挟持溝84Cの開口部84Dが一対の第1ピンP1,P1間に向けられることにより、第1ピンP1,P1と回転体80との間で張られた紐体91と挟持溝84Cとが略平行となるので、紐体91を挟持溝84Cに沿って容易かつ確実に引き抜くことができる。
なお、本考案は前記実施形態に限定されることなく、以下に例示するように様々な形態で利用できる。
前記実施形態では、図4(a)に示すように、紐体91の一端をそのまま回転体80の挟持溝84Cに係合させたが、本考案はこれに限定されず、紐体91の一端に径方向外側に膨出する抜け止め部を設けて、その一端を挟持溝84Cに挟持させてもよい。ここで、抜け止め部は、例えば、一端を片結びすることで形成してもよいし、一端に金属製のリング部材をかしめて固定することで形成してもよい。そして、この抜け止め部は、紐支持部84の回転方向後方側の面に配置すればよい。これによれば、紐体91で紐支持部84を引っ張る際、紐体91が挟持溝84Cの回転方向両側の開口から抜けることが、抜け止め部によって防止することができる。なお、このように抜け止め部を設けた場合であっても、回転体80が最終位置まで回転した際には挟持溝84Cと紐体91とが略平行になることによって、抜け止め部が挟持溝84C上(詳しくは、挟持溝84Cを形成する両側の壁上)を滑って移動するので、紐体91を挟持溝84Cから容易に外すことができる。
前記実施形態では、検知用アーム122に当接する作用部として検知突起83を採用したが、本考案はこれに限定されるものではない。例えば、図9(a)に示すように、カバー体700に形成される支持部材の一例としての支持壁710によって、張った状態で保持される紐体910の一端部911を、作用部として採用してもよい。具体的に、この構造は、以下に示すようになっている。
図9(a)に示すように、カバー体700の外面には、左右方向外側に突出する支持壁710が形成されている。支持壁710は、略上下方向に延びる縦壁部720と、縦壁部720の下端から奥側に向かって延びる横壁部730とを備えている。そして、縦壁部720の上端部および横壁部730の奥端部には、紐体910の一端部911を所定の係合力で挟持する挟持溝721,731がそれぞれ形成されている。
紐体910は、図9(b)に示すように、その他端部912が前記実施形態と同構造となる巻取リール93に固定されるとともに、その弛んだ部分が前記実施形態と同構造となる保持板92で保持されている。なお、この図9の構造におけるギヤ機構(アジテータ駆動ギヤ66等)も前記実施形態と同様の構造となっている。
そして、紐体910の一端部911は、図9(a)に示すカバー体700に形成される孔701を通って内側から外側に出されるとともに、支持壁710の各挟持溝721,731を複数回往復するような蛇腹形状に折り畳まれた状態で、各挟持溝721,731に張った状態で保持されている。なお、各挟持溝721,731と紐体910との係合力は、巻取リール93による引張力によって紐体910が各挟持溝721,731から外れる程度の係合力であって、かつ、後述する検知用アーム122からの付勢力によっては紐体910が各挟持溝721,731から外れない程度の係合力に設定されている。
この構造によれば、新品の現像カートリッジ28を本体ケーシング2内に装着していくと、図10(a)に示すように、支持壁710で張った状態に保持された紐体910の一端部911が検知用アーム122(図示略)の下端部(当接用アーム122Cの先端部122E)に当接する。これにより、前記実施形態と同様に、検知用アーム122が揺動して、制御装置124により新品であると判断される。
その後、制御装置124により公知のガラ回し動作が実行されると、前記実施形態と同様に、図9(b)に示す保持板92から紐体910が徐々に外れていき、紐体910が、折り畳まれた一端部911と他端部912との間で徐々に張っていく。この際、紐体910の他端部912が、一端部911に対して相対的に移動するため、一端部911は検知用アーム122を傾けた状態で支持しながら、その位置に維持される。
そして、紐体910が、折り畳まれた一端部911と他端部912との間で張った状態となると、図10(b)〜(d)に示すように、紐体910の一端部911が、支持壁710の各挟持溝721,731から徐々に外れていき、カバー体700の内側(巻取リール93)に収容されることとなる。これにより、今まで検知用アーム122を支持していた一端部911が無くなるため、検知用アーム122がコイルばね123によって中立位置に戻る。そして、このように検知用アーム122が中立位置に戻ると光センサ121がOFF状態となるため、前記実施形態と同様に、制御装置124によってON信号の受信時間が算出されて仕様判断が実行される。
以上によれば、図9に示す実施形態においても、前記実施形態と同様の効果を奏することができる。さらに、図9に示す実施形態では、保持板92で紐体910の弛んだ部分を保持する他、支持壁710の各挟持溝721,731でも紐体910の弛んだ部分を保持している。そのため、図10(a)〜(c)に示すように、折り畳まれた一端部911のうち検知用アーム122を支持する部位が各挟持溝721,731から外れるまでの間、検知用アーム122を傾いた状態に保持することができるので、前記実施形態よりも大きな時間差を作ることができる。なお、この構造において、紐体910の一端部(一端を含む所定範囲の部分)を作用部に利用したが本考案はこれに限定されず、紐体の一部であれば例えば中央部を作用部として利用してもよい。
なお、図9の実施形態では、紐体910の一端部911を張った状態で支持する支持部材として挟持溝721,731を有する支持壁710を採用したが、本考案はこれに限定されるものではない。例えば、支持部材として一対のピンを採用してもよい。具体的には、一対のピンの間で紐体を複数回巻き回すとともに、紐体の一端を一方のピンに形成した挟持溝で挟持させることで、一対のピン間で紐体を張った状態で保持してもよい。
前記実施形態では、長尺部材として細長の略円柱状に形成される紐体91を採用したが、本考案はこれに限定されず、幅広の帯体であってもよい。また、長尺部材の材料としては、前記実施形態で述べた材料の他、紙やビニールなども適宜採用できる。
前記実施形態では、保持部材として剥離可能な接着剤を塗布した保持板92を採用したが、本考案はこれに限定されるものではない。例えば、図11に示すように、長尺部材として幅広の帯体100を利用する場合には、所定間隔で並んだ複数のピン130を保持部材として採用してもよい。この場合であっても、帯体100を各ピン130間において弛ませた状態に保持しておくことができる。なお、このような複数のピン130で、前記実施形態のような紐体91を弛ませた状態で保持する場合には、紐体91が絡まる可能性があるが、帯体100を用いることで絡みの問題を解消することができる。
また、保持部材としては、例えば繊維性の紐体に係合可能な鉤状の突起を複数備えた面ファスナや、剥離可能な粘着力を有する粘土や練りゴムなどの粘着部材などを採用してもよい。さらには、図9(a)に示す支持壁710をカートリッジ本体60に形成することで保持部材として利用してもよい。この場合、支持壁710に形成された挟持溝721,731が、挟持部の一例に相当する。
前記実施形態では、回転体80に形成される紐支持部84の挟持溝84Cで紐体91の一端を支持させる構造を採用したが、本考案はこれに限定されず、例えば図12に示すような構造などを採用してもよい。なお、図12において、前記実施形態と同様の構成については同一符号を付し、その説明を省略する。
具体的に、図12に示す回転体800は、前記実施形態に係る紐支持部84の代わりに紐体91を噛み込む紐保持体85、紐保持体85を進退可能に支持する支持部86を設けた構造となっており、その他の構造は前記実施形態と同様となっている。紐保持体85は、樹脂製の部材であり、常時互いに離間するように付勢される一対の顎部85Aと、各顎部85Aの対向面に形成される歯部85Bとを備えている。支持部86は、紐保持体85を閉じた状態で保持する凹部であり、紐保持体85の四面と摺接する4つの壁(2つのみ図示)を備えている。
この構造によれば、図13(a)に示すように、回転体800が初期位置に位置する際には、紐体91を噛み込んでいる紐保持体85が、支持部86内で保持された状態となっている。そして、図13(b)に示すように、回転体800が初期位置から最終位置まで回転すると、支持部86に対する紐保持体85の移動方向と、紐体91とが略平行となることで、紐保持体85が支持部86から紐体91とともに徐々に抜け出していく。そして、図13(c)に示すように、紐保持体85が支持部86から完全に外れると、紐保持体85の各顎部85Aが離れることで、紐体91が紐保持体85から外れて巻取リールに回収されることとなる。
したがって、回転体800が初期位置から最終位置まで到達する前の状態においては、紐体91が紐保持体85の各顎部85Aで挟持されることで紐体91が確実に回転体800に固定され、紐体91で確実に回転体800を回転させることができる。また、回転体800が最終位置に到達した際には、紐保持体85が支持部86から外れることで、各顎部85Aが開くので、紐体91を回転体800から確実に分離させて回収することができる。
前記実施形態では、引張部材として巻取リール93を採用したが、本考案はこれに限定されるものではない。例えば、図14に示すように、紐体91を挟み込んで支持する一対のローラ200を回転させることで、一対のローラ200間にて紐体91を引っ張ってもよい。なお、この場合は、図に示すように、紐体91を回収するための回収容器210を、一対のローラ200のニップ位置よりも下方に設けておくのが好ましい。
前記実施形態では、作用部として回転する回転体80を採用したが、本考案はこれに限定されず、例えば図15(a),(b)に示すような直線状に移動する移動体300を採用してもよい。具体的に、移動体300は、樹脂製の部材であり、検知用アーム122に当接可能な当接部301と、常時互いに離間するように付勢される一対の顎部302と、各顎部302の対向面に形成される歯部303とを備えている。そして、この移動体300は、図15(a)に示すように各顎部302が閉じられた状態において、直方体状となるように形成されている。
また、図示せぬカートリッジ本体60またはカバー体70には、移動体300を摺動可能に支持する支持部310が設けられている。支持部310は、各顎部302を閉じた状態で摺動可能に支持する第1支持部311と、各顎部302を開放させるために第1支持部311よりも間隔が広く形成される第2支持部312とを有している。
この構造によれば、図15(a)に示すように、移動体300が初期位置に位置する際には、紐体91を噛み込んでいる各顎部302が、第1支持部311内で保持された状態となっている。そして、図15(b)に示すように、移動体300が初期位置から最終位置まで直線状に移動すると、各顎部302が第1支持部311から外れて開くことによって、紐体91が移動体300から外れて巻取リールに回収されることとなる。
したがって、移動体300が初期位置から最終位置まで到達する前の状態においては、紐体91が各顎部302で挟持されることで紐体91が確実に移動体300に固定され、紐体91で確実に移動体300を移動させることができる。また、移動体300が最終位置に到達した際には、各顎部302が開くので、紐体91を移動体300から確実に分離させて回収することができる。
前記実施形態では、伝達ギヤとしてアジテータ駆動ギヤ66を採用したが、本考案はこれに限定されず、例えば中間ギヤ65や、中間ギヤ65またはアジテータ駆動ギヤ66に噛み合うギヤなどを伝達ギヤとして採用してもよい。なお、この場合、伝達ギヤとして採用するギヤに、例えば前記実施形態のような巻取リール93を設ければよい。
前記実施形態では、レーザプリンタ1に本考案を適用したが、本考案はこれに限定されず、その他の画像形成装置、例えば複写機や複合機などに本考案を適用してもよい。
28 現像カートリッジ
60 カートリッジ本体
61 ギヤ機構
62 入力ギヤ
63 現像ローラ駆動ギヤ
64 供給ローラ駆動ギヤ
65 中間ギヤ
66 アジテータ駆動ギヤ
70 カバー体
71 開口部
80 回転体
81 係合軸
82 腕部
83 検知突起
84 紐支持部
84A 第1支持部
84B 第2支持部
84C 挟持溝
84D 開口部
90 時間差調整機構
91 紐体
92 保持板
93 巻取リール
93A 巻取軸
93B フランジ部
122 検知用アーム

Claims (6)

  1. 現像剤を収容する筐体と、
    検知アクチュエータと当接可能であるとともに、前記筐体に対して移動可能に設けられる作用部と、
    弛んだ状態において前記作用部に対して相対的に移動可能であるとともに、張った状態において前記作用部と一体的に移動可能となる弛張可能な長尺部材と、
    前記筐体に回転可能に設けられるとともに、外部から駆動力が入力される伝達ギヤと、
    前記伝達ギヤからの駆動力によって前記長尺部材を引っ張る引張部材と、
    前記長尺部材を弛んだ状態で保持するとともに、前記引張部材からの引張力によって前記長尺部材の保持を解除可能な保持部材と、を備えていることを特徴とする現像カートリッジ。
  2. 前記作用部は、前記筐体に回転可能に設けられる回転体であることを特徴とする請求項1に記載の現像カートリッジ。
  3. 前記長尺部材の一部を張った状態で支持するとともに、前記引張部材からの引張力によって前記長尺部材の支持を解除可能な支持部材をさらに備え、
    前記作用部は、前記支持部材で支持される長尺部材の一部によって形成されることを特徴とする請求項1に記載の現像カートリッジ。
  4. 前記保持部材は、
    剥離可能な接着力を有する接着剤を備えて構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の現像カートリッジ。
  5. 前記回転体には、径方向に沿って形成されるとともに、少なくとも径方向外側が開口して前記長尺部材の一端部を挟持する挟持溝が形成され、
    前記挟持溝の径方向外側の開口部が、前記回転体の回転によって徐々に前記長尺部材の方向を向くように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の現像カートリッジ。
  6. 前記保持部材は、前記長尺部材を挟持し、前記引張部材の引張力で前記長尺部材の保持を解除する挟持部を有することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の現像カートリッジ。
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