JP3167119U - 環状軸流ファン回転バランス構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】環状軸流ファンの回転バランス度を迅速に調整し、回転バランス運転を保持できる環状軸流ファン回転バランス構造を提供する。【解決手段】ホイールと、環体とを備え、環体は、ホイール外側を囲むように形成され、且つそのホイール及び環体の間に環状流路を形成し、環状流路中に複数の翼片を設け、翼片の両端は、それぞれ内端と外端とでホイールの外側及び環体の内側に接続し、且つその環体上に少なくとも1箇所の回転バランス領域で部材を除去させて、回転バランス領域を形成し、環状軸流ファンの回転軸周りの重量配分を調整する。【選択図】図2

Description

本考案は、回転バランス構造に関し、特に、環状軸流ファンの回転バランスを迅速に調整して、均一な回転を保持でき、且つ同時に材料および工程コストを節減できる環状軸流ファン回転バランス構造改良に関する。
電子情報製品(例:パソコン等)の使用は、日増しに普及し、且つより広範囲に応用され、電子情報産業技術の急速な発展の要求により、電子情報の実行演算速度を向上させ、保存用量を増加させる趨勢に発展し、前記電子情報製品中の部品が高速動作時に高温の発生を伴い、一般の電子情報製品中の部品が放熱を解決する方式として採用するのは、その設置箇所にヒートシンク及び放熱ファンを設置することである。
一般の放熱ファンは、大部分が軸流ファン及び遠心ファンの2種に分けられるが、ここでは、環状の軸流ファンについて説明する。
従来の環状軸流ファン構造は、環状軸流ファンのホイールから外周に向けて複数の翼片を形成し、その翼片先端は、環体と一体に成形されており、環状軸流ファンの射出成形時に、環体に注入される可塑材料の注入量が往々にして不均一になり、ホイール、翼片又は環体の重量が不均等になって、環状軸流ファンの回転のバランスに影響を及ぼす。そのホイール、翼片又は環体の相互間の重量不均一である場合、回転時の偏芯作用により、環状軸流ファンの中心軸及び軸受けの間の摩擦及び振動を増加し、前記摩擦及び振動現象は、環状軸流ファンに騒音を発生させ、且つ環状軸流ファンの軸心の疲労を加速し、環状軸流ファンの使用寿命を短縮し、更に、該環状軸流ファンを応用する製品の組み合わせの全体の品質を低下させ、且つ放熱性能の不良等の現象をもたらす。
また、現在、ホイール上の領域にその環状軸流ファン全体の重量の不均等の状況を調整するバランサーを設けており、図1は、従来技術の環状軸流ファンの回転バランス構造の立体図であり、その環状軸流ファン10は、ホイール11及び環体12を有し、該ホイール11及び該環体12間に複数の翼片13を備える。ホイール11及び環体12は、環状軸流ファン10中心に対してそれぞれ偏芯がある場合に備えて、該ホイール11上に凹溝111を設けられていて、その環状軸流ファン10が運転時、重量の不均等又は偏芯がある場合、その解決方式は、凹溝111の形成によってホイール11上において不均一な重量配分を調整し、バランスを取るが、凹溝111のホイール11中心に対する位置はホイール11中心と環体12との間の拒理との間に大きな差があるため、そのホイール11の重量の過不足にたいして釣り合いを取るのに必要な重量は、環体12の不均一な重量さに対して数倍大きくなければならず、そうして始めてバランスの目的を達成することができる。
従って、ホイール11上で重量の釣り合いを取るのに消費する工程コストが高く、消費材料も多く、更に、ホイール11上で環状軸流ファン10の重量の釣り合いを取った後でも、その環状軸流ファン10の運転時、同様に、環体12の重量が不均等及び軸距離上の影響により環状軸流ファン10が偏芯回転を発生し易く、環状軸流ファン10の中心軸及び軸受けの間の摩擦及び振動現象を増加させ、重量の調整に工程時間を消費しなければならない。
従って、従来の技術は、以下の欠陥を有する:
1.
ホイール上で重量の釣り合いを取るのに比較的多くの材料を要し、そうして始めてバランスの目的を達成することができる。
2.
ホイール上で、重量の釣り合いを取って回転バランスを達成する時、環体の軸距離及び重量の不均等により影響を受け易い。
3.
材料コスト及び工程コストを消費する必要がある。
上記の従来の用品に発生する各欠陥に鑑み、本願の考案者は、知恵を絞り、研究・改良を行い、本件「環状軸流ファン回転バランス構造」案を完成し、効果を向上した考案となっている。
特開2010−25087号公報 特開2008−82212号公報
本考案の目的は、環状軸流ファンの回転バランス度を迅速に調整し、回転バランス運転を保持できる環状軸流ファン回転バランス構造改良を提供することにある。
本考案のもう1つの目的は、材料及び工程コストを節減できる環状軸流ファン回転バランス構造改良を提供することである。
本考案の更にもう1つの目的は、回転バランス調整領域上に仕切り部材を設けて、回転バランス作業後に形成する回転バランス領域がファンの翼片の起動特性に影響を及ぼすことを回避することができる環状軸流回転バランス構造を提供することである。
上記の目的を達成するため、本考案が提供する環状軸流ファン回転バランス構造は、ホイールと、環体とを備え、該環体は、ホイール外側を囲むように形成され、且つそのホイール及び環体の間に環状流路を形成し、該環状流路中に複数の翼片を設け、該翼片の両端は、それぞれ内端と外端とで該ホイールの外側及び該環体の内側に接続し、且つその環体上に少なくとも1箇所の回転バランス領域で部材を除去させて、前記回転バランス領域を形成し、該環状軸流ファンの回転軸周りの重量配分を調整する。
上記のように、本考案の環状軸流ファン回転バランス構造改良は、以下の利点を有する:
1.環体上で回転バランス領域を区画形成、工程コスト及び材料浪費を減少することができる。
2.環体上で回転バランス領域を区画形成して、回転軸周りの重量配分が不均等になり、回転バランスへ影響を及ぼすことを回避することができる。
3.材料コストを節減する。
4.工程コストを節減する。
5.環状軸流ファンの使用寿命を延長する。
従来の立体説明図である。 本考案の好適実施例の立体図である。 本考案の好適実施例の他の立体図である。 本考案の好適実施例の断面図である。 本考案の他の好適実施例の断面図である。 本考案の更に他の好適実施例の断面図である。 本考案のまた更に他の好適実施例の断面図1である。 本考案のまた更に他の好適実施例の断面図2である。 本考案のまた更に他の好適実施例の断面図3である。
本考案の上記目的及びその構造及び機能上の特性について、図面によって好適実施例を挙げ以下に説明する。
本考案は、環状軸流ファンを提供し、図面は、本考案の好適実施例であり、図2,図3,図4に示すように、その環状軸流ファン20は、ホイール30と、環体40と、を備え、該環体40は、該ホイール30外側を囲むように設置され、該ホイール30及び該環体40の間に環状流路31を形成し、且つ該環体40上下両側にそれぞれ第1上面41及び第2上面42を有し、該第1上面42のホイール30中心に対する円半径は、第2上面42のホイール30中心に対する円半径より大きい、等しい又は小さくてよい。本実施例においては、第1上面41のホイール30中心に対する円半径は、第2上面42のホイール30中心に対する円半径に等しい。
前記環状流路31設置箇所に複数の翼片50を設け、該翼片50は、内端51及び外端52で夫々該ホイール30の外周側及び該環体40の内周側に接続し、その翼片50は、運転時に気流を送り出して、熱対流を発生し、発熱物が発生する熱量を代謝する。
また、該環体40上に少なくとも1箇所の回転バランス領域60を区画して部材を除去させ、前記回転バランス領域60を形成し、その回転バランス領域60外表面上に更に仕切り部材61を貼付し、気流が回転バランス領域60中に進入するのを効果的に隔絶する。
前記回転バランス領域60の形成は、前記環状軸流ファン20の回転により、そのホイール30,環体40,翼片50又は環体40の第1上面41及び第2上面42の回転軸周りの重量配分に偏差がある場合、該環状軸流ファン20が回転時に不均一な回転モーメントによる偏芯回転、或いはそれに伴う振動を発生するが、その環体40上で前記回転バランス領域60を区画してその部材を除去して、回転軸周りの重量配分を調整する。
その回転バランス領域60は、環体40の第1上面41に区切るか(図2参照)、環体40の第2上面42(図3参照)に区切って形成し、或いは第1上面41及び第2上面42の両者に形成することもできる(図4参照)。
また、その回転バランス領域60は、本実施例中、そのホイール30、環体40、翼片50又は環体40の第1上面41及び第2上面42の回転軸周りの重量配分に偏差を発生した場合、その環体40上にホールを設けて前記回転バランス領域60を形成し、そのホイール30、環体40又は翼片50の間の重量の分布を調整し、その環状軸流ファン20に回転バランス運転を迅速に調整する目的を達成させ、その環体40上で重量の分布の調整を行い、ホイール30の箇所に対応して区画形成の範囲を効率的に節減でき、工程コスト及び材料浪費の減少を達成し、ホイール30及び環体40間で軸距離及び重量の不均等により環状軸流回転に傾斜が発生する状況を回避することができ、材料コスト及び工程コストを節減する効果を達成する。
図5は、本考案の他の好適実施例であり、本実施例において、前記第1上面41のホイール30の中心に相対する円半径は、必要に応じて第2上面42のホイール30の中心に相対する円半径よりも大きくし、その回転バランス領域60は、前記第1上面41に区画され、または、図6は、本考案の更に他の好適実施例であり、本実施例においては、前記第2上面42のホイール30中に相対する円半径は、必要に応じて第1上面41のホイール30中心に相対する円半径より大きくする。その回転バランス領域60は、前記第2上面42を区画形成し、前記回転バランス領域60の区画形成によりそのホイール30、環体40、翼片50又は環体40の第1上面41及び第2上面42間の重量の分布を調整し、その環状軸流ファン20の均一な回転の目的を達成させる。
また、図7、図8、図9は、本考案のまた更に他の実施例であり、それは、上記実施例の部材及び接続関係とほぼ同一であり、同一の部材及び部材符号について説明をしないが、但し、本好適実施例の差異は、前記第1上面41及び第2上面42がそれぞれ第1上辺411及び第2上辺421を延伸し、その回転バランス領域60が環体40の第1上面41に区画され、且つ該第1上辺411に凹み、また、その回転バランス領域60は、環体40の第2上面42に区画され、且つ該第2上辺421に凹み、または、その回転バランス領域60は、環体40の第1上面41及び第2上面42に区画され、且つそれぞれ該第1上辺411及び該第2上辺421に凹み、同様にそのホイール30、環体40、翼片50又は環体40の第1上面41及び第2上面42間の重量の分布を調整し、その環状軸流ファン20に均一な回転の目的を達成させる。
上記のように、本考案の環状軸流ファン回転バランス構造改良は、以下の利点を有する:
1.環体上で回転バランス領域を区画形成し、工程コスト及び材料浪費を減少することができる。
2.環体上で回転バランス領域を区画形成することにより、回転軸に対する環体の重量配分が不均等になり、回転バランスへ影響を及ぼすことを回避することができる。
3.材料コストを節減する。
4.工程コストを節減する。
5.環状軸流ファンの使用寿命を延長する。
なお、本考案では好ましい実施例を前述の通り開示したが、これらは決して本考案に限定するものではなく、当該技術を熟知する者なら誰でも、本考案の精神と領域を脱しない均等の範囲内で各種の変動や潤色を加えることができることは勿論である。
20 環状軸流ファン
30 ホイール
31 環状流路
40 環体
41 第1上面
411 第1上辺
42 第2上面
421 第2上辺
50 翼片
51 内端
52 外端
60 回転バランス領域
61 仕切り部材

Claims (13)

  1. 回転軸となるホイールを囲む環体を設けて、該ホイール外周と環体内周との間を複数の翼片により接続して該ホイール及び該環体の間に環状流路を形成した環状軸流送風ファンにおいて、
    上記環体上に環体材料を除去した、1以上の回転バランス領域を形成して、回転軸周りの重量配分を調整した、環状軸流送風ファン回転バランス構造。
  2. 前記環体上下両側にそれぞれ前記第1上面及び第2上面を有する請求項1に記載の環状軸流送風ファン回転バランス構造。
  3. 前記第1上面及び第2上面には、それぞれ回転バランス領域を欠如して形成する第1上辺及び第2上辺を外方に延長して形成した請求項2に記載の環状軸流送風ファン回転バランス構造。
  4. 前記回転バランス領域は、前記第1上面に設置される請求項2に記載の環状軸流送風ファン回転バランス構造。
  5. 前記回転バランス領域は、前記第2上面に設置される請求項2に記載の環状軸流送風ファン回転バランス構造。
  6. 前記回転バランス領域は、前記第1上面及び第2上面に設置される請求項2に記載の環状軸流送風ファン回転バランス構造。
  7. 前記回転バランス領域は、前記第1上面に設置され、且つ前記第1上辺に凹んで形成した請求項3に記載の環状軸流送風ファン回転バランス構造。
  8. 前記回転バランス領域は、前記第2上面に設置され、且つ前記第2上辺に凹んで形成した請求項3に記載の環状軸流送風ファン回転バランス構造。
  9. 前記回転バランス領域は、前記第1上面及び第2上面に設置され、且つそれぞれ前記第1上辺及び第2上辺に凹んで形成したむ請求項3に記載の環状送風軸流ファン回転バランス構造。
  10. 前記第1上面のホイール中心に相対する円半径は、第2上面のホイール中心に相対する円半径に等しい請求項2に記載の環状軸流送風ファン回転バランス構造。
  11. 前記第1上面のホイール中心に相対する円半径は、第2上面のホイール中心に相対する円半径より大きい請求項2に記載の環状軸流送風ファン回転バランス構造。
  12. 前記第2上面のホイール中心に相対する円半径は、第1上面のホイール中心に相対する円半径より大きい請求項2に記載の環状軸流送風ファン回転バランス構造。
  13. 前記回転バランス領域外表面上に仕切り部材を貼付した請求項1に記載の環状軸流送風ファン回転バランス構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013113130A (ja) * 2011-11-25 2013-06-10 T Rad Co Ltd 樹脂ファンのバランス調整構造

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