JP3128110U - 平衡調整機能を具える冷却ファン - Google Patents
平衡調整機能を具える冷却ファン Download PDFInfo
- Publication number
- JP3128110U JP3128110U JP2006007832U JP2006007832U JP3128110U JP 3128110 U JP3128110 U JP 3128110U JP 2006007832 U JP2006007832 U JP 2006007832U JP 2006007832 U JP2006007832 U JP 2006007832U JP 3128110 U JP3128110 U JP 3128110U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fan
- balance
- balance weight
- sliding
- rotation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Abstract
【課題】冷却ファンの回転軸廻りの不均等な質量分布による振動を防止する。
【解決手段】ファン翼113を備えるファンホイール10のホイール11のディスク状の上部111又はファン翼をその外周に設けたリング部に、これらの外周に沿って円環状に凹溝、管などからなるガイド部121及び該ガイド部内に滑動可能に収容されたボールなどの滑動バランスウエイト122とからなる回転平衡ユニットを設ける。
冷却ファンを駆動回転すると、その回転軸廻りの不均衡による振動に伴なって滑動バランスウエイトは移動して不均衡を解消し、安定した回転を可能とする。
【選択図】図6
【解決手段】ファン翼113を備えるファンホイール10のホイール11のディスク状の上部111又はファン翼をその外周に設けたリング部に、これらの外周に沿って円環状に凹溝、管などからなるガイド部121及び該ガイド部内に滑動可能に収容されたボールなどの滑動バランスウエイト122とからなる回転平衡ユニットを設ける。
冷却ファンを駆動回転すると、その回転軸廻りの不均衡による振動に伴なって滑動バランスウエイトは移動して不均衡を解消し、安定した回転を可能とする。
【選択図】図6
Description
本考案は、回転に伴なう平衡作用を利用して冷却ファンの平衡回転を維持する「平衡調整機能を具えるファン」に関する。
空冷ファンにおいて、図1に示すようにファンホイール21が製造過程において、例えば、翼22の寸法が異なるかまたはホイールの厚さが一致しないなどにより、回転軸廻りに質量の不均等が発生することがあり、ファン21が回転する時に不安定な回転をする直接的要因となって、騒音の増加だけではなく、ファンの回転効率も低下させ、更にはファンの損傷を引き起こす原因となる。
上記の問題が発生することを改善するために、従来技術の中華民国特許公告出願番号093205575号の「平衡を調整可能なファン」実用新案に掲載されるファンホイールにおいては、リング壁および上部壁を有し、リング壁は上縁および下縁、下側面および内側面を有し、複数個の開口を形成し、開口が、対称を成して配列されてなり;軸が、上部壁に結合され;複数の翼が、リング壁の外側面に形成してなり;少なくとも1つのバランスウェイトが、対応する開口に設置されてなり、翼の大きさの不均等、ファンホイール質量分布の不均等を克服するため、バランスウェイトを質量が比較的軽い箇所の開口内に設置し、ファンホイールの質量の平均分布を達成し、ファンが回転する時に安定平衡させる。
従来技術には実用上、問題が存在する。開口が予め決定されるとともに、対称に配列されることにより、ファンホイールの翼は製造時に翼の寸法の誤差の大きさを正確に知ることができず、そのいくつかの翼が誤差を発生し、質量が比較的軽くなっても、開口が質量の比較的軽い箇所の翼に対応して合わせることができず、バランスウェイトはファンの比較的軽い側に固定することができるだけであり、ウェイトの過不足が起こり、また、正確に質量の軽重の差異を予測することができないため、異なる重さのウェイトを実際に搭載して初めて質量のバランスを調整が可能となるため、各ファンにはその状況に応じて異なる負荷を与えるウェイトが必要となり、使用者および生産者の要求に合致することができない。
上記の問題を効果的に解決するため、本考案の目的は、ファンのホイールに設ける回転平衡ユニットを提供し、前記回転平衡ユニットのガイド部内に滑動バランスウェイトを収容することにより、ファンホイール回転時に滑動バランスウェイトがガイド部の動作に従って移動するようにし、ファンを安定回転させることである。
本考案の他の目的は、予め重さを合わせる必要がなく、ファンが回転する時に平衡を調整するファンのウェイトを提供することである。
本考案の他の目的は、平衡を予め重さを合わせる必要がなく、ファンが回転する時に平衡を調整するファンのウェイトを提供することである。
上記の目的を達成する為、本考案が提供する「平衡調整機能を具えるファンの機構」は、ホイールおよび回転平衡ユニットを含むものであり、そのうち、ホイールは上部とリング部を有し、リング部は上部の周囲を巻くように連接し;回転平衡ユニットは、上部およびリング部の内いずれか1つの外壁または内壁のいずれか1つに設置し、回転平衡ユニットは、ガイド部および滑動バランスウェイトを含むものであり、滑動バランスウェイトはガイド部に収容され、ガイド部に従って移動し、ファンを平衡に安定回転させる。
本考案が提供する平衡を具えるファンの機構は、ファンのホイールに設ける回転平衡ユニットを提供し、前記回転平衡ユニットのガイド部内に滑動バランスウェイトを収容することにより、ファンホイール回転時に滑動バランスウェイトがガイド部の動作に従って移動するようにし、ファンを安定回転させる。
本考案は、「平衡調整機能を具えるファンの機構」を提供し、図は、本考案の好適な実施例を示す。
図2,3に示すように、ファンホイール10は、ホイール11および回転平衡ユニット12を有し、ホイール11は、上部111およびリング部112からなり、回転ディスク状の上部111の外周縁を囲んでリング部112を形成する共に、リング部112の外周壁には、放射状に延伸する翼113を設ける。
図2,3に示すように、ファンホイール10は、ホイール11および回転平衡ユニット12を有し、ホイール11は、上部111およびリング部112からなり、回転ディスク状の上部111の外周縁を囲んでリング部112を形成する共に、リング部112の外周壁には、放射状に延伸する翼113を設ける。
上記回転平衡ユニット12は、上部111およびリング部112のいずれかに設置され、本図中では、上部111の外壁に設置している。回転平衡ユニット12は、ガイド部121および滑動バランスウェイト122からなる。ガイド部121は、上部111の周縁内側に沿って連続した凹溝として形成される。本実施例図中、ガイド部121は、上部111内に形成されるが、その開口には内部に収容したバランスウエイトが脱出しないように断面フック状の弾性フック部1211を設けているが、但しこれに限定するものではなく、開口箇所に密封蓋を設けて凹溝を封鎖してもよい(図示せず)。滑動バランスウェイト122は、ガイド部121内に収容してなり、本実施例図中、滑動バランスウェイト122は、ボールとして表示しているが、但しこれに限定するものではなく、体積が小さい複数の流動性資材にてなることが可能であり、例えば:砂鉄、粉末、または液体等である。
また、前記ファンホイール10の上部111の内壁中心箇所には、軸芯13を固定し、軸芯13を基台14の軸筒141内に挿入し(図7参照)、ファンホイール10が回転できるように基台14上にピン接合し、さらに、基台14は、フレーム15内(図4参照)に配置するか、またはヒートシンク16上(図5参照)に設置される。
図6,7に示すように、ファンホイール10が回転する時、滑動バランスウェイト122はホイール11の回転に従い、回転または移動し、ガイド部121の動作に従い移動し、即ち、ホイール11が回転すると同時に、滑動バランスウェイト122もガイド部121内を回転または移動し、滑動バランスウェイト122が重量を具えることにより、ガイド部121の動作に従い移動する時、重量をホイール上に平均分布させ、従来のファンホイールの質量分布が不均等になる問題を改善し、ファン10が平衡に安定回転を維持できるようにし、言い換えれば、ファン10は、製造時の質量分布の不均等により、回転時の揺動または震動が引き起こされるが、本考案の滑動バランスウェイト122はその振動に伴って重量移動し、瞬時にホイール11の各箇所に分布し、動力平衡方式によりファンホイール10の回転に従い、ファンホイール10が平衡な安定回転を維持することを達成し、ノイズのデシベル値を低下させるだけではなく、従来技術のバランス不均等の問題を改善する。従って、従来技術と比較し本考案は、予めウェイトを配置する必要がなく、ファン回転時にファンの重量の平衡を調整させることができる。
図6,7に示すように、ファンホイール10が回転する時、滑動バランスウェイト122はホイール11の回転に従い、回転または移動し、ガイド部121の動作に従い移動し、即ち、ホイール11が回転すると同時に、滑動バランスウェイト122もガイド部121内を回転または移動し、滑動バランスウェイト122が重量を具えることにより、ガイド部121の動作に従い移動する時、重量をホイール上に平均分布させ、従来のファンホイールの質量分布が不均等になる問題を改善し、ファン10が平衡に安定回転を維持できるようにし、言い換えれば、ファン10は、製造時の質量分布の不均等により、回転時の揺動または震動が引き起こされるが、本考案の滑動バランスウェイト122はその振動に伴って重量移動し、瞬時にホイール11の各箇所に分布し、動力平衡方式によりファンホイール10の回転に従い、ファンホイール10が平衡な安定回転を維持することを達成し、ノイズのデシベル値を低下させるだけではなく、従来技術のバランス不均等の問題を改善する。従って、従来技術と比較し本考案は、予めウェイトを配置する必要がなく、ファン回転時にファンの重量の平衡を調整させることができる。
更に上記の図は、ガイド部121が上部111の外壁に設置されるものを示すが、但しこれに限定するものではなく、図8に示すように、ガイド部121bが上部111の内壁に沿って周囲内側に設置することもでき;また、図9に示すように、ガイド部121cは、リング部112の内壁に沿って設置することもできる。
更に図10に示すように、上記ガイド部121aは導管としてもよく、ホイール11の上部111の外壁上に設置し、導管内には、滑動バランスウェイト122を収容し、滑動バランスウェイト122が導管内を移動するようにさせることができる。
なお、本考案では好ましい実施例を前述の通り開示したが、これらは決して本考案に限定するものではなく、当該技術を熟知する者なら誰でも、本考案の精神と領域を脱しない均等の範囲内で各種の変動や潤色を加えることができることは勿論である。
10 ファンホイール
11 ホイール
111 上部
112 リング部
113 翼
12 回転平行ユニット
121,121a,121b,121c,121d ガイド部
1211 弾性フック部
122 滑動バランスウェイト
13 軸芯
14 基台
141 軸筒
15 フレーム
16 ヒートシンク
21 ファンフレーム
22 翼
11 ホイール
111 上部
112 リング部
113 翼
12 回転平行ユニット
121,121a,121b,121c,121d ガイド部
1211 弾性フック部
122 滑動バランスウェイト
13 軸芯
14 基台
141 軸筒
15 フレーム
16 ヒートシンク
21 ファンフレーム
22 翼
Claims (12)
- 冷却ファンのファン翼を供える回転ホイールの軸廻りの上部又はその周縁のファン翼を備えたリング部の周縁に沿って、円環状に形成したガイド部とそのガイド部に収容されてその円環状のガイド部内を移動可能な滑動バランスウエイトからなる回転平衡ユニットを設け、
該ホイールの回転に伴なって該滑動バランスウエイトが上記円環状のガイド部内を移動することにより、回転に伴なう振動を抑制する平衡調整機能を具えるファン。 - 前記ガイド部は、前記上部の内壁および外壁のいずれかに沿って周囲内側に設置することを特徴とする請求項1記載の平衡を具えるファンの機構。
- 前記ガイド部は、前記リング部の内壁に沿って設置したことを特徴とする請求項1記載の平衡を具えるファンの機構。
- 前記ガイド部は、凹溝であることを特徴とする請求項1または2または3記載の平衡を具えるファンの機構。
- 前記ガイド部は、導管であることを特徴とする請求項1または2または3記載の平衡を具えるファンの機構。
- 前記凹溝の開口箇所には、断面フック状の弾性フック部を設けたことを特徴とする請求項4記載の平衡を具えるファンの機構。
- 前記凹溝の開口箇所は、密封蓋を設けたことを特徴とする請求項4記載の平衡を具えるファンの機構。
- 前記滑動バランスウェイトが、ボールであることを特徴とする請求項1記載の平衡を具えるファンの機構。
- 前記滑動バランスウェイトが、体積の小さい複数の顆粒物であることを特徴とする請求項1記載の平衡を具えるファンの機構。
- 前記顆粒物が、砂鉄であることを特徴とする請求項9記載の平衡を具えるファンの機構。
- 前記顆粒物が、粉末であることを特徴とする請求項9記載の平衡を具えるファンの機構。
- 前記滑動バランスウェイトが、液体であることを特徴とする請求項1記載の平衡を具えるファンの機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006007832U JP3128110U (ja) | 2006-09-26 | 2006-09-26 | 平衡調整機能を具える冷却ファン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006007832U JP3128110U (ja) | 2006-09-26 | 2006-09-26 | 平衡調整機能を具える冷却ファン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3128110U true JP3128110U (ja) | 2006-12-28 |
Family
ID=43279171
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006007832U Expired - Fee Related JP3128110U (ja) | 2006-09-26 | 2006-09-26 | 平衡調整機能を具える冷却ファン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3128110U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012251476A (ja) * | 2011-06-02 | 2012-12-20 | Denso Corp | 送風機 |
JP2013234619A (ja) * | 2012-05-10 | 2013-11-21 | Denso Corp | 送風機の製造方法および送風機 |
WO2019225027A1 (ja) * | 2018-05-24 | 2019-11-28 | 株式会社日立産機システム | ファンフィルタユニット、それを用いる半導体製造装置、無菌作業装置およびエアシャワー装置 |
-
2006
- 2006-09-26 JP JP2006007832U patent/JP3128110U/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012251476A (ja) * | 2011-06-02 | 2012-12-20 | Denso Corp | 送風機 |
JP2013234619A (ja) * | 2012-05-10 | 2013-11-21 | Denso Corp | 送風機の製造方法および送風機 |
WO2019225027A1 (ja) * | 2018-05-24 | 2019-11-28 | 株式会社日立産機システム | ファンフィルタユニット、それを用いる半導体製造装置、無菌作業装置およびエアシャワー装置 |
JP2019203451A (ja) * | 2018-05-24 | 2019-11-28 | 株式会社日立産機システム | ファンフィルタユニット、それを用いる半導体製造装置、無菌作業装置およびエアシャワー装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3128110U (ja) | 平衡調整機能を具える冷却ファン | |
US20080063526A1 (en) | Structure of balancing fan | |
CN201433942Y (zh) | 风扇扇叶平衡结构 | |
US20070253820A1 (en) | Adjustable device for balancing a fan | |
CN103171759B (zh) | 具有油脂润滑滚子轴承和拉紧-扭转带的桨毂组件 | |
CN106837426A (zh) | 一种发动机核心机转子质心偏心的优化方法 | |
ATE501353T1 (de) | Wells-turbine mit passiver rotorblattverstellung | |
US20120219419A1 (en) | Round axial fan with balancing structure | |
CN105257592A (zh) | 用于空调上的注塑离心风叶 | |
US5304038A (en) | Built-up marine propeller blade balancing | |
KR200476943Y1 (ko) | 수직형 전동기의 밸런싱 구조 | |
CN105526170B (zh) | 一种旋转压缩机的平衡块及具有其的双缸双级压缩机 | |
CN210068559U (zh) | 一种叶轮及其应用的离心风机 | |
CN104235064A (zh) | 风扇及其叶轮 | |
TWI601884B (zh) | 可調整配重之扇輪及風扇 | |
CN205383081U (zh) | 一种旋转压缩机的平衡块及具有其的双缸双级压缩机 | |
CN110857701B (zh) | 叶轮的叶片布置方法 | |
JP2010121503A (ja) | ターボ分子ポンプおよび回転体の重心位置調整方法 | |
TWM559372U (zh) | 風扇轉子平衡結構 | |
JP3167119U (ja) | 環状軸流ファン回転バランス構造 | |
JP2019065709A (ja) | インペラ、羽根車、送風装置、及び、送風装置の製造方法 | |
CN206129608U (zh) | 一种用于罗茨鼓风机叶轮的高精度动平衡装置 | |
CN207506468U (zh) | 一种运行平稳的食品加工机 | |
US20190353177A1 (en) | Fan frame seat and fan thereof | |
JP2006057457A (ja) | バランスウエイトおよびそれを用いた圧縮機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091206 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121206 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121206 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141206 Year of fee payment: 8 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |