JP3167099B2 - 誘電体薄膜素子及びその製造方法 - Google Patents
誘電体薄膜素子及びその製造方法Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は誘電体薄膜素子及び
その製造方法に関する。さらに詳しくは、記憶素子、焦
電素子、圧電素子、電気光学素子等に用いられる誘電体
薄膜素子及びその製造方法に関する。
その製造方法に関する。さらに詳しくは、記憶素子、焦
電素子、圧電素子、電気光学素子等に用いられる誘電体
薄膜素子及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】誘電体は、その特異な電気特性を利用し
て、エレクトロニクス分野において、従来から様々な応
用が検討されている。例えば、その焦電性を利用して赤
外線リニアアレイセンサに、また、その圧電性を利用し
て超音波センサに、その電気光学効果を利用して導波路
型光変調器に、その高誘電性を利用してDRAM(Dyna
mic Random Access Memory)用キャパシタにと、様々な
方面で用いられている。
て、エレクトロニクス分野において、従来から様々な応
用が検討されている。例えば、その焦電性を利用して赤
外線リニアアレイセンサに、また、その圧電性を利用し
て超音波センサに、その電気光学効果を利用して導波路
型光変調器に、その高誘電性を利用してDRAM(Dyna
mic Random Access Memory)用キャパシタにと、様々な
方面で用いられている。
【0003】DRAMは1970年に構造や製法の簡単
な電荷蓄積固体メモリとして登場して以来、その集積度
を増しつつ広く用いられている。DRAMの高集積化、
即ちキャパシタセル面積の縮小にともなう必要電荷量を
確保するため、スタック型キャパシタセルや、トレンチ
型キャパシタセル等の、キャパシタ有効面積を増加しキ
ャパシタ膜厚を減少する方法が採用されてきた。しか
し、このような立体構造では、プロセスの複雑化による
工程の増加及び段差の増大による歩留まりの低下による
製造コストの上昇が問題視されている。この点から、従
来誘電体材料として用いられていたSiO2 やSiNx
に比べ比誘電率εr の大きな高誘電率薄膜をキャパシタ
材料に用いたプレーナ構造が検討されている。
な電荷蓄積固体メモリとして登場して以来、その集積度
を増しつつ広く用いられている。DRAMの高集積化、
即ちキャパシタセル面積の縮小にともなう必要電荷量を
確保するため、スタック型キャパシタセルや、トレンチ
型キャパシタセル等の、キャパシタ有効面積を増加しキ
ャパシタ膜厚を減少する方法が採用されてきた。しか
し、このような立体構造では、プロセスの複雑化による
工程の増加及び段差の増大による歩留まりの低下による
製造コストの上昇が問題視されている。この点から、従
来誘電体材料として用いられていたSiO2 やSiNx
に比べ比誘電率εr の大きな高誘電率薄膜をキャパシタ
材料に用いたプレーナ構造が検討されている。
【0004】このような高誘電率薄膜材料としては例え
ば、SrTiO3 (チタン酸ストロンチウム)、(Ba
x Sr1-x )TiO3 (チタン酸バリウムストロンチウ
ム)、(Pbx La1-x )(Zry Ti1-y )O3 (チ
タン酸ジルコン酸ランタン鉛)などが挙げられる。なか
でも、現在最も有望な材料としてSrTiO3 系材料が
精力的に研究されている。しかし、実用化にあたって
は、誘電率、リーク電流、温度特性等の特性改善と共
に、低温成膜化が望まれている。
ば、SrTiO3 (チタン酸ストロンチウム)、(Ba
x Sr1-x )TiO3 (チタン酸バリウムストロンチウ
ム)、(Pbx La1-x )(Zry Ti1-y )O3 (チ
タン酸ジルコン酸ランタン鉛)などが挙げられる。なか
でも、現在最も有望な材料としてSrTiO3 系材料が
精力的に研究されている。しかし、実用化にあたって
は、誘電率、リーク電流、温度特性等の特性改善と共
に、低温成膜化が望まれている。
【0005】誘電体薄膜の製造方法には、真空蒸着法、
スパッタリング法、レーザーアブレーション法等の物理
的方法、及び、有機金属化合物を出発原料とし、これら
を熱分解して誘電体を得るゾルゲル法、CVD(Chemic
al Vapor Deposition )法等の化学的方法が用いられて
いる。
スパッタリング法、レーザーアブレーション法等の物理
的方法、及び、有機金属化合物を出発原料とし、これら
を熱分解して誘電体を得るゾルゲル法、CVD(Chemic
al Vapor Deposition )法等の化学的方法が用いられて
いる。
【0006】なかでも、原料粉末の焼結体(いわゆるタ
ーゲット)を真空室内に設置し外部より高周波電界を印
加し、真空室内に導入したAr,He等の不活性ガスと
O2等の反応性ガスとでプラズマを発生させてターゲッ
トの表面から原子、分子、イオン、クラスター状になっ
たターゲット構成元素がターゲットと対向する位置に設
置された基板上に所望の膜を堆積するスパッタリング法
はスパッタ粒子の持つエネルギーを用いることにより他
の成膜法と比べ低温成膜が期待できることから、高い誘
電率を有するSrTiO3 薄膜等の形成法として注目さ
れ、様々な検討がなされている。
ーゲット)を真空室内に設置し外部より高周波電界を印
加し、真空室内に導入したAr,He等の不活性ガスと
O2等の反応性ガスとでプラズマを発生させてターゲッ
トの表面から原子、分子、イオン、クラスター状になっ
たターゲット構成元素がターゲットと対向する位置に設
置された基板上に所望の膜を堆積するスパッタリング法
はスパッタ粒子の持つエネルギーを用いることにより他
の成膜法と比べ低温成膜が期待できることから、高い誘
電率を有するSrTiO3 薄膜等の形成法として注目さ
れ、様々な検討がなされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の製造方法を用いた場合、以下の問題点があった。例
えば、スパッタリングガスとして不活性ガスであるAr
とO2 との混合ガスを用い、Ar分圧比がO2 分圧比よ
り高いガスを用いて形成した誘電体薄膜においては、薄
膜中に十分な酸素が取り込まれていないため、この薄膜
を用いて誘電体薄膜素子を作成した場合、結晶格子の酸
素欠損により、リーク電流が大きい、バルクのような高
い比誘電率が得られない等の問題が生じていた。また、
ターゲットとして用いている酸化物焼結体においても酸
素欠損が生じて、形成される薄膜中の酸素量にロット間
でばらつきが生じ、良好な誘電特性を持った薄膜が安定
して得られないという問題もあった。
来の製造方法を用いた場合、以下の問題点があった。例
えば、スパッタリングガスとして不活性ガスであるAr
とO2 との混合ガスを用い、Ar分圧比がO2 分圧比よ
り高いガスを用いて形成した誘電体薄膜においては、薄
膜中に十分な酸素が取り込まれていないため、この薄膜
を用いて誘電体薄膜素子を作成した場合、結晶格子の酸
素欠損により、リーク電流が大きい、バルクのような高
い比誘電率が得られない等の問題が生じていた。また、
ターゲットとして用いている酸化物焼結体においても酸
素欠損が生じて、形成される薄膜中の酸素量にロット間
でばらつきが生じ、良好な誘電特性を持った薄膜が安定
して得られないという問題もあった。
【0008】一方、スパッタリングガスとしてArとO
2 との混合ガスを用い、O2 分圧比がAr分圧比より高
いガスを用いて形成した酸化物誘電体薄膜においては、
薄膜中に十分な酸素が取り込まれるものの、Ar分圧比
がO2 分圧比より高いガスを用いて形成した場合に比べ
膜の堆積速度が遅くなり、成膜時間が長くなるというデ
メリットがあった。
2 との混合ガスを用い、O2 分圧比がAr分圧比より高
いガスを用いて形成した酸化物誘電体薄膜においては、
薄膜中に十分な酸素が取り込まれるものの、Ar分圧比
がO2 分圧比より高いガスを用いて形成した場合に比べ
膜の堆積速度が遅くなり、成膜時間が長くなるというデ
メリットがあった。
【0009】また例えば、上記従来の製造方法を用いて
ArとO2 との混合ガス中で一定の基板温度に保持して
成膜を行った後にO2 雰囲気中で熱処理する方法を用い
ることによって、リーク電流の低減や、比誘電率の向上
が試みられているが、成膜温度と同じ或いは以下の温度
での熱処理では十分な改善がみられないため、成膜温度
より高い温度での熱処理が必要でありプロセス温度を低
下できないという問題が生じていた。
ArとO2 との混合ガス中で一定の基板温度に保持して
成膜を行った後にO2 雰囲気中で熱処理する方法を用い
ることによって、リーク電流の低減や、比誘電率の向上
が試みられているが、成膜温度と同じ或いは以下の温度
での熱処理では十分な改善がみられないため、成膜温度
より高い温度での熱処理が必要でありプロセス温度を低
下できないという問題が生じていた。
【0010】本発明は、上記のような課題を解決するた
めになされたものであって、低い成膜温度でリーク電流
が低く、高い比誘電率を有する誘電体薄膜からなる誘電
体薄膜素子及びその製造方法を提供することを目的とす
るものである。
めになされたものであって、低い成膜温度でリーク電流
が低く、高い比誘電率を有する誘電体薄膜からなる誘電
体薄膜素子及びその製造方法を提供することを目的とす
るものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の誘電体
薄膜素子においては、2層の誘電体薄膜層のそれぞれ
が、SrTiOxで表される材料からなり、2層の誘電
体薄膜層の内、下部の電極に接する層に含まれる酸素の
含有量が他方の誘電体薄膜層に含まれる酸素の含有量よ
り多く、また2層の誘電体薄膜層におけるSrとTiの
含有量がほぼ等しいことを特徴とするので、少なくとも
下部電極との界面の誘電体層に膜中の酸素欠損が少ない
良質の酸化物誘電体薄膜を形成することができるため、
リーク電流の少ない、誘電特性に優れた誘電体薄膜素子
が得られる。
薄膜素子においては、2層の誘電体薄膜層のそれぞれ
が、SrTiOxで表される材料からなり、2層の誘電
体薄膜層の内、下部の電極に接する層に含まれる酸素の
含有量が他方の誘電体薄膜層に含まれる酸素の含有量よ
り多く、また2層の誘電体薄膜層におけるSrとTiの
含有量がほぼ等しいことを特徴とするので、少なくとも
下部電極との界面の誘電体層に膜中の酸素欠損が少ない
良質の酸化物誘電体薄膜を形成することができるため、
リーク電流の少ない、誘電特性に優れた誘電体薄膜素子
が得られる。
【0012】
【0013】請求項2に記載の誘電体薄膜素子において
は、下側の誘電体薄膜層に含まれる酸素の含有量xが
2.74<x≦3.00の範囲にあり、上側の誘電体薄
膜層に含まれる酸素の含有量xが2.63<x<3.00
の範囲にあることを特徴とするので、下部電極との界面
の誘電体層に膜中の酸素欠損が少ない良質の酸化物誘電
体薄膜を形成することができるため、リーク電流の少な
い、誘電特性に優れた誘電体薄膜素子が得られる。
は、下側の誘電体薄膜層に含まれる酸素の含有量xが
2.74<x≦3.00の範囲にあり、上側の誘電体薄
膜層に含まれる酸素の含有量xが2.63<x<3.00
の範囲にあることを特徴とするので、下部電極との界面
の誘電体層に膜中の酸素欠損が少ない良質の酸化物誘電
体薄膜を形成することができるため、リーク電流の少な
い、誘電特性に優れた誘電体薄膜素子が得られる。
【0014】請求項3に記載の誘電体薄膜素子において
は、積層体の誘電体薄膜層が3層からなり、またそれぞ
れSrTiOxで表される材料からなり、3層の誘電体
薄膜層のうち中間に位置する誘電体薄膜層に含まれる酸
素の含有量が他の誘電体薄膜層に含まれる酸素の含有量
より少なく、また3層の誘電体薄膜層におけるSrとT
iの含有量がほぼ等しいことを特徴とするので、上部電
極及び下部電極との界面の誘電体層に膜中の酸素欠損が
少ない良質の酸化物誘電体薄膜を形成することができる
ため、リーク電流の少ない、誘電特性に優れた誘電体薄
膜素子が得られる。
は、積層体の誘電体薄膜層が3層からなり、またそれぞ
れSrTiOxで表される材料からなり、3層の誘電体
薄膜層のうち中間に位置する誘電体薄膜層に含まれる酸
素の含有量が他の誘電体薄膜層に含まれる酸素の含有量
より少なく、また3層の誘電体薄膜層におけるSrとT
iの含有量がほぼ等しいことを特徴とするので、上部電
極及び下部電極との界面の誘電体層に膜中の酸素欠損が
少ない良質の酸化物誘電体薄膜を形成することができる
ため、リーク電流の少ない、誘電特性に優れた誘電体薄
膜素子が得られる。
【0015】請求項4に記載の誘電体薄膜素子において
は、3層の誘電体薄膜層のうち中間に位置する層に含ま
れる酸素の含有量xが2.63<x<3.00の範囲にあ
り、他の誘電体薄膜層に含まれる酸素の含有量xが2.
74<x≦3.00の範囲にあることを特徴とするの
で、上部電極及び下部電極との界面の誘電体層に膜中の
酸素欠損が少ない良質の酸化物誘電体薄膜を形成するこ
とができるため、リーク電流の少ない、誘電特性に優れ
た誘電体薄膜素子が得られる。
は、3層の誘電体薄膜層のうち中間に位置する層に含ま
れる酸素の含有量xが2.63<x<3.00の範囲にあ
り、他の誘電体薄膜層に含まれる酸素の含有量xが2.
74<x≦3.00の範囲にあることを特徴とするの
で、上部電極及び下部電極との界面の誘電体層に膜中の
酸素欠損が少ない良質の酸化物誘電体薄膜を形成するこ
とができるため、リーク電流の少ない、誘電特性に優れ
た誘電体薄膜素子が得られる。
【0016】請求項5に記載の誘電体薄膜素子の製造方
法においては、スパッタリングガスとして不活性ガスと
O2とを用いて、前記積層体の誘電体薄膜を堆積しなが
ら、少なくとも1回以上不活性ガスとO2とのスパッタ
リングガス分圧比を変化させて積層体を形成し、積層体
の内、下部の電極に接する誘電体薄膜層を含む少なくと
も1層の誘電体薄膜層に含まれる酸素の含有量が他の誘
電体薄膜層に含まれる酸素の含有量より多くなることを
特徴とするので、少なくとも、下部電極との界面の誘電
体層に膜中の酸素欠損が少ない良質の酸化物誘電体薄膜
を形成することができるため、リーク電流の少ない、誘
電特性に優れた誘電体薄膜素子を製造することができ
る。また、誘電体膜の成膜途中で、O2のみに比べて高
い成膜速度の得られるスパッタリングガスを用いて誘電
体薄膜層を製造するので、成膜時間を短縮することがで
きる。さらに、ターゲットとして用いている酸化物焼結
体においても酸素欠損を抑制或いは補完し、ロット間で
のばらつきが少ない良好な誘電特性を持った薄膜を安定
して製造できるという利点も有する。
法においては、スパッタリングガスとして不活性ガスと
O2とを用いて、前記積層体の誘電体薄膜を堆積しなが
ら、少なくとも1回以上不活性ガスとO2とのスパッタ
リングガス分圧比を変化させて積層体を形成し、積層体
の内、下部の電極に接する誘電体薄膜層を含む少なくと
も1層の誘電体薄膜層に含まれる酸素の含有量が他の誘
電体薄膜層に含まれる酸素の含有量より多くなることを
特徴とするので、少なくとも、下部電極との界面の誘電
体層に膜中の酸素欠損が少ない良質の酸化物誘電体薄膜
を形成することができるため、リーク電流の少ない、誘
電特性に優れた誘電体薄膜素子を製造することができ
る。また、誘電体膜の成膜途中で、O2のみに比べて高
い成膜速度の得られるスパッタリングガスを用いて誘電
体薄膜層を製造するので、成膜時間を短縮することがで
きる。さらに、ターゲットとして用いている酸化物焼結
体においても酸素欠損を抑制或いは補完し、ロット間で
のばらつきが少ない良好な誘電特性を持った薄膜を安定
して製造できるという利点も有する。
【0017】請求項6に記載の誘電体薄膜素子の製造方
法においては、第1のスパッタリングガスとしてO2の
みを用いて、第1の誘電体薄膜層を堆積し、第2のスパ
ッタリングガスとして不活性ガスとO2との混合ガスを
用いて第2の誘電体薄膜層を堆積し、第1の誘電体薄膜
層に含まれる酸素の含有量が第2の誘電体薄膜層に含ま
れる酸素の含有量より多くなるようにすることを特徴と
するので、下部電極との界面の誘電体層に膜中の酸素欠
損が少ない良質の酸化物誘電体薄膜を形成することがで
きるため、リーク電流の少ない、誘電特性に優れた誘電
体薄膜素子を製造することができる。また、誘電体膜の
成膜途中で、O2のみに比べて高い成膜速度の得られる
スパッタリングガスを用いて第2の誘電体薄膜層を製造
するので、成膜時間を短縮することができる。さらに、
ターゲットとして用いている酸化物焼結体においても酸
素欠損を抑制或いは補完し、ロット間でのばらつきが少
ない良好な誘電特性を持った薄膜を安定して製造できる
という利点も有する。
法においては、第1のスパッタリングガスとしてO2の
みを用いて、第1の誘電体薄膜層を堆積し、第2のスパ
ッタリングガスとして不活性ガスとO2との混合ガスを
用いて第2の誘電体薄膜層を堆積し、第1の誘電体薄膜
層に含まれる酸素の含有量が第2の誘電体薄膜層に含ま
れる酸素の含有量より多くなるようにすることを特徴と
するので、下部電極との界面の誘電体層に膜中の酸素欠
損が少ない良質の酸化物誘電体薄膜を形成することがで
きるため、リーク電流の少ない、誘電特性に優れた誘電
体薄膜素子を製造することができる。また、誘電体膜の
成膜途中で、O2のみに比べて高い成膜速度の得られる
スパッタリングガスを用いて第2の誘電体薄膜層を製造
するので、成膜時間を短縮することができる。さらに、
ターゲットとして用いている酸化物焼結体においても酸
素欠損を抑制或いは補完し、ロット間でのばらつきが少
ない良好な誘電特性を持った薄膜を安定して製造できる
という利点も有する。
【0018】請求項7に記載の誘電体薄膜素子の製造方
法においては、第1のスパッタリングガスとしてO2の
みを用いて、3層の誘電体薄膜層のうち第1の誘電体薄
膜層を堆積し、第2のスパッタリングガスとして不活性
ガスのみを用いて、第2の誘電体薄膜層を堆積し、第3
のスパッタリングガスとして再度O2のみを用いて第3
の誘電体薄膜層を堆積し、第2の誘電体薄膜層に含まれ
る酸素の含有量が第1及び第3の誘電体薄膜層に含まれ
る酸素の含有量より少なくなるようにすることを特徴と
するので、上部電極及び下部電極との界面の誘電体層に
膜中の酸素欠損が少ない良質の酸化物誘電体薄膜を形成
することができるため、リーク電流の少ない、誘電特性
に優れた誘電体薄膜素子を製造することができる。ま
た、第2の誘電体薄膜層を、不活性ガスのみで形成する
ことが可能であるため、成膜時間を短縮することができ
る。さらに、ターゲットとして用いている酸化物焼結体
においても酸素欠損を抑制或いは補完し、ロット間での
ばらつきが少ない良好な誘電特性を持った薄膜を安定し
て製造できるという利点も有する。
法においては、第1のスパッタリングガスとしてO2の
みを用いて、3層の誘電体薄膜層のうち第1の誘電体薄
膜層を堆積し、第2のスパッタリングガスとして不活性
ガスのみを用いて、第2の誘電体薄膜層を堆積し、第3
のスパッタリングガスとして再度O2のみを用いて第3
の誘電体薄膜層を堆積し、第2の誘電体薄膜層に含まれ
る酸素の含有量が第1及び第3の誘電体薄膜層に含まれ
る酸素の含有量より少なくなるようにすることを特徴と
するので、上部電極及び下部電極との界面の誘電体層に
膜中の酸素欠損が少ない良質の酸化物誘電体薄膜を形成
することができるため、リーク電流の少ない、誘電特性
に優れた誘電体薄膜素子を製造することができる。ま
た、第2の誘電体薄膜層を、不活性ガスのみで形成する
ことが可能であるため、成膜時間を短縮することができ
る。さらに、ターゲットとして用いている酸化物焼結体
においても酸素欠損を抑制或いは補完し、ロット間での
ばらつきが少ない良好な誘電特性を持った薄膜を安定し
て製造できるという利点も有する。
【0019】請求項8に記載の誘電体薄膜素子の製造方
法においては、第1のスパッタリングガスとしてO2の
みを用いて、3層の誘電体薄膜層のうち第1の誘電体薄
膜層を堆積し、第2のスパッタリングガスとして不活性
ガスとO2との混合ガスを用いて、第2の誘電体薄膜層
を堆積し、第3のスパッタリングガスとして再度O2の
みを用いて第3の誘電体薄膜層を堆積し、第2の誘電体
薄膜層に含まれる酸素の含有量が第1及び第3の誘電体
薄膜層に含まれる酸素の含有量より少なくなるようにす
ることを特徴とするので、上部電極及び下部電極との界
面の誘電体層に膜中の酸素欠損が少ない良質の酸化物誘
電体薄膜を形成することができるため、リーク電流の少
ない、誘電特性に優れた誘電体薄膜素子を製造すること
ができる。また、誘電体膜の成膜途中で、O2のみに比
べて高い成膜速度の得られるスパッタリングガスを用い
て第2の誘電体薄膜層を製造するので、成膜時間を短縮
することができる。さらに、ターゲットとして用いてい
る酸化物焼結体においても酸素欠損を抑制或いは補完
し、ロット間でのばらつきが少ない良好な誘電特性を持
った薄膜を安定して製造できるという利点も有する。
法においては、第1のスパッタリングガスとしてO2の
みを用いて、3層の誘電体薄膜層のうち第1の誘電体薄
膜層を堆積し、第2のスパッタリングガスとして不活性
ガスとO2との混合ガスを用いて、第2の誘電体薄膜層
を堆積し、第3のスパッタリングガスとして再度O2の
みを用いて第3の誘電体薄膜層を堆積し、第2の誘電体
薄膜層に含まれる酸素の含有量が第1及び第3の誘電体
薄膜層に含まれる酸素の含有量より少なくなるようにす
ることを特徴とするので、上部電極及び下部電極との界
面の誘電体層に膜中の酸素欠損が少ない良質の酸化物誘
電体薄膜を形成することができるため、リーク電流の少
ない、誘電特性に優れた誘電体薄膜素子を製造すること
ができる。また、誘電体膜の成膜途中で、O2のみに比
べて高い成膜速度の得られるスパッタリングガスを用い
て第2の誘電体薄膜層を製造するので、成膜時間を短縮
することができる。さらに、ターゲットとして用いてい
る酸化物焼結体においても酸素欠損を抑制或いは補完
し、ロット間でのばらつきが少ない良好な誘電特性を持
った薄膜を安定して製造できるという利点も有する。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明を適用できる誘電体材料と
しては、複合酸化物からなる酸化物誘電体であれば何を
用いても良く、例えば、SrTiO3 、(Bax Sr
1-x )TiO3、LiNbO3 、LiTaO3 、KNb
O3 、NaNbO3 等の高誘電材料、Pb(Zrx Ti
1-x )O3 、(Pbx La1-x )TiO3 、(Pbx L
a1-x )(Zry Ti1-y )O3 、Bi4 Ti3 O12、
BaTiO3 等の強誘電材料が挙げられる。
しては、複合酸化物からなる酸化物誘電体であれば何を
用いても良く、例えば、SrTiO3 、(Bax Sr
1-x )TiO3、LiNbO3 、LiTaO3 、KNb
O3 、NaNbO3 等の高誘電材料、Pb(Zrx Ti
1-x )O3 、(Pbx La1-x )TiO3 、(Pbx L
a1-x )(Zry Ti1-y )O3 、Bi4 Ti3 O12、
BaTiO3 等の強誘電材料が挙げられる。
【0021】以上に示した材料からなる本発明にかかる
誘電体薄膜は、同一の元素からなり、かつ、その内に含
まれる酸素の組成が異なる複数の層からなる。2層構造
とした場合には、下部の第1の誘電体薄膜層に含まれる
酸素の含有量が第2の誘電体薄膜層に含まれる酸素の含
有量より多いことが望ましく、また、3層構造とした場
合には、3層の誘電体薄膜層のうち中間層に含まれる酸
素の含有量が他の誘電体薄膜層に含まれる酸素の含有量
より少ないことが望ましい。なお、3層以上であっても
本発明は適用可能であり、その場合には、酸素の含有量
を中間層が少なく、中間層を挟む上下層を多くすること
により目的を達成することができる。特に下部の電極上
に形成される下側の第1の層は、他の層に比べその酸素
量が多いことが好ましい。ここで、その酸素含有量は、
誘電体薄膜を構成する元素の種類によって異なる。例え
ば、2層からなる誘電体薄膜層がSrTiOxで表され
る材料からなる場合には、下側の誘電体薄膜層に含まれ
る酸素の含有量xが2.74<x≦3.00の範囲にあ
り、上側の誘電体薄膜層に含まれる酸素の含有量xが
2.63<x<3.00の範囲にあることが好ましい。
下側の誘電体層に含まれる酸素の含有量がこの範囲を超
えると、リーク電流の増大や比誘電率の低下を招くとい
う問題点があり、上側の誘電体層に含まれる酸素の含有
量がこの範囲を超えると、同様にリーク電流の増大や比
誘電率の低下を招くという問題点があるためである。例
えば、3層からなる誘電体薄膜層がSrTiOxで表さ
れる材料からなり、3層の誘電体薄膜層のうち中間に位
置する層に含まれる酸素の含有量xが2.63<x<
3.00の範囲にあり、他の誘電体薄膜層に含まれる酸
素の含有量xが2.74<x≦3.00の範囲にあるこ
とが好ましい。中間の誘電体層に含まれる酸素の含有量
がこの範囲を超えると、リーク電流の増大や比誘電率の
低下を招くという問題点があり、他の誘電体層に含まれ
る酸素の含有量がこの範囲を超えると、同様にリーク電
流の増大や比誘電率の低下を招くという問題点があるた
めである。
誘電体薄膜は、同一の元素からなり、かつ、その内に含
まれる酸素の組成が異なる複数の層からなる。2層構造
とした場合には、下部の第1の誘電体薄膜層に含まれる
酸素の含有量が第2の誘電体薄膜層に含まれる酸素の含
有量より多いことが望ましく、また、3層構造とした場
合には、3層の誘電体薄膜層のうち中間層に含まれる酸
素の含有量が他の誘電体薄膜層に含まれる酸素の含有量
より少ないことが望ましい。なお、3層以上であっても
本発明は適用可能であり、その場合には、酸素の含有量
を中間層が少なく、中間層を挟む上下層を多くすること
により目的を達成することができる。特に下部の電極上
に形成される下側の第1の層は、他の層に比べその酸素
量が多いことが好ましい。ここで、その酸素含有量は、
誘電体薄膜を構成する元素の種類によって異なる。例え
ば、2層からなる誘電体薄膜層がSrTiOxで表され
る材料からなる場合には、下側の誘電体薄膜層に含まれ
る酸素の含有量xが2.74<x≦3.00の範囲にあ
り、上側の誘電体薄膜層に含まれる酸素の含有量xが
2.63<x<3.00の範囲にあることが好ましい。
下側の誘電体層に含まれる酸素の含有量がこの範囲を超
えると、リーク電流の増大や比誘電率の低下を招くとい
う問題点があり、上側の誘電体層に含まれる酸素の含有
量がこの範囲を超えると、同様にリーク電流の増大や比
誘電率の低下を招くという問題点があるためである。例
えば、3層からなる誘電体薄膜層がSrTiOxで表さ
れる材料からなり、3層の誘電体薄膜層のうち中間に位
置する層に含まれる酸素の含有量xが2.63<x<
3.00の範囲にあり、他の誘電体薄膜層に含まれる酸
素の含有量xが2.74<x≦3.00の範囲にあるこ
とが好ましい。中間の誘電体層に含まれる酸素の含有量
がこの範囲を超えると、リーク電流の増大や比誘電率の
低下を招くという問題点があり、他の誘電体層に含まれ
る酸素の含有量がこの範囲を超えると、同様にリーク電
流の増大や比誘電率の低下を招くという問題点があるた
めである。
【0022】誘電体薄膜の製造方法としては、RFマグ
ネトロンスパッタ法、イオンビームスパッタ法、MOC
VD法等、膜中の酸素量を成膜中にコントロールできる
方法が好ましい。
ネトロンスパッタ法、イオンビームスパッタ法、MOC
VD法等、膜中の酸素量を成膜中にコントロールできる
方法が好ましい。
【0023】例えば、一般的に誘電体膜をRFマグネト
ロンスパッタ法により成膜する場合、基板温度は200
乃至800℃、スパッタパワー100乃至1000W、
スパッタガス圧0.1乃至10Paを共通条件として、
スパッタガス流量比を変えることによって、膜中の酸素
量の異なる薄膜を形成することができる。スパッタガス
としては、Ar/O2 等の公知のものが使用できる。
ロンスパッタ法により成膜する場合、基板温度は200
乃至800℃、スパッタパワー100乃至1000W、
スパッタガス圧0.1乃至10Paを共通条件として、
スパッタガス流量比を変えることによって、膜中の酸素
量の異なる薄膜を形成することができる。スパッタガス
としては、Ar/O2 等の公知のものが使用できる。
【0024】次に、イオンビームスパッタ法により成膜
する場合には、基板温度200乃至800℃、イオンビ
ームの加速電圧50乃至1200Vを共通条件として、
上記RFマグネトロンスパッタ法と同じように操作し
て、薄膜を形成することができる。
する場合には、基板温度200乃至800℃、イオンビ
ームの加速電圧50乃至1200Vを共通条件として、
上記RFマグネトロンスパッタ法と同じように操作し
て、薄膜を形成することができる。
【0025】更に、MOCVD法により成膜する場合、
基板温度は300乃至800℃であり、誘電体薄膜を成
膜するための原料ガスには公知のものが使用できる。ま
た、MOCVD法において、誘電体薄膜中の酸素量を調
整するには、各原料ガスを流通させるキャリアガスの流
量を変えることによって実行することができる。使用で
きるキャリアガスには、Ar,N2 等の公知のものが使
用できる。
基板温度は300乃至800℃であり、誘電体薄膜を成
膜するための原料ガスには公知のものが使用できる。ま
た、MOCVD法において、誘電体薄膜中の酸素量を調
整するには、各原料ガスを流通させるキャリアガスの流
量を変えることによって実行することができる。使用で
きるキャリアガスには、Ar,N2 等の公知のものが使
用できる。
【0026】なお、上記3つの成膜方法の条件は、形成
される誘電体薄膜の違いによって若干相違するのは言う
までもない。
される誘電体薄膜の違いによって若干相違するのは言う
までもない。
【0027】次に、本発明に使用できる上部及び下部電
極膜には、Pt,Au,Al,Cu,W等の金属や、R
uO2 ,IrO2 ,ITO等の導電性酸化物等、公知の
材料を使用することができ、その膜厚は5乃至500n
mが好ましい。
極膜には、Pt,Au,Al,Cu,W等の金属や、R
uO2 ,IrO2 ,ITO等の導電性酸化物等、公知の
材料を使用することができ、その膜厚は5乃至500n
mが好ましい。
【0028】更に、本発明の誘電体薄膜素子は、基板上
に形成することが望ましく、基板として公知のものが使
用でき、例えばSi,GaAs等が挙げられる。また、
基板と下部電極膜との間に、基板を絶縁するためのSi
O2 膜,SiNx膜、下部電極膜とSiO2 膜,SiN
x膜との密着性を向上させるためのTi膜,Ta膜等を
所望により形成することも可能である。それぞれの膜の
膜厚としては5乃至500nm、5乃至200nmが好
ましい。
に形成することが望ましく、基板として公知のものが使
用でき、例えばSi,GaAs等が挙げられる。また、
基板と下部電極膜との間に、基板を絶縁するためのSi
O2 膜,SiNx膜、下部電極膜とSiO2 膜,SiN
x膜との密着性を向上させるためのTi膜,Ta膜等を
所望により形成することも可能である。それぞれの膜の
膜厚としては5乃至500nm、5乃至200nmが好
ましい。
【0029】
【実施例】つぎに、本発明の実施例を比較例と対比しな
がら、図1乃至図4に基づいて、以下に説明する。な
お、実施例と比較例との誘電体薄膜素子の比誘電率及び
リーク電流については表1に、成膜時間については図5
にまとめて示す。
がら、図1乃至図4に基づいて、以下に説明する。な
お、実施例と比較例との誘電体薄膜素子の比誘電率及び
リーク電流については表1に、成膜時間については図5
にまとめて示す。
【0030】
【表1】
【0031】実施例1 図1は、本発明にかかる誘電体薄膜素子の製造方法で作
製した後述する電気特性を評価するために作製した誘電
体薄膜素子を説明するための断面構造概略図である。n
型シリコン基板1の表面に膜厚200nmのSi熱酸化
膜2を形成し、このSi熱酸化膜2上に膜厚30nmの
Ta膜3をDCスパッタ法で形成し、このTa膜3上に
膜厚200nmのPt膜4を同じくDCスパッタ法で形
成し、これを基板として用いた。
製した後述する電気特性を評価するために作製した誘電
体薄膜素子を説明するための断面構造概略図である。n
型シリコン基板1の表面に膜厚200nmのSi熱酸化
膜2を形成し、このSi熱酸化膜2上に膜厚30nmの
Ta膜3をDCスパッタ法で形成し、このTa膜3上に
膜厚200nmのPt膜4を同じくDCスパッタ法で形
成し、これを基板として用いた。
【0032】次いで、上記基板上に酸化物誘電体SrT
iO3 の焼結体ターゲットを用いたRFマグネトロンス
パッタリング法によって、以下に示すようなプロセスで
SrTiO3 薄膜5,6を形成した。
iO3 の焼結体ターゲットを用いたRFマグネトロンス
パッタリング法によって、以下に示すようなプロセスで
SrTiO3 薄膜5,6を形成した。
【0033】基板温度350℃、スパッタパワー200
W、スパッタガス圧2Paの条件を一定条件とし、ま
ず、成膜に先だってターゲット表面を10分間後述の薄
膜堆積中の第1のスパッタガス条件で予備スパッタし
た。次に、薄膜堆積中の第1のスパッタリングガスとし
てO2 のみを用いて5分間成膜し(薄膜5)、次いで第
2のスパッタリングガスとしてスパッタガス流量比Ar
/O2 =1/1の混合ガスを用いて17分間成膜した
(薄膜6)。このようにして得られた膜5,6の膜厚は
合計で200nmであった。上記薄膜5と同様の成膜条
件で単独に成膜した膜の組成比は、Sr:Ti:O=
1:1.01:2.86、上記薄膜6と同様の成膜条件
で単独に成膜した膜の組成比は、Sr:Ti:O=1:
1.01:2.74であった。
W、スパッタガス圧2Paの条件を一定条件とし、ま
ず、成膜に先だってターゲット表面を10分間後述の薄
膜堆積中の第1のスパッタガス条件で予備スパッタし
た。次に、薄膜堆積中の第1のスパッタリングガスとし
てO2 のみを用いて5分間成膜し(薄膜5)、次いで第
2のスパッタリングガスとしてスパッタガス流量比Ar
/O2 =1/1の混合ガスを用いて17分間成膜した
(薄膜6)。このようにして得られた膜5,6の膜厚は
合計で200nmであった。上記薄膜5と同様の成膜条
件で単独に成膜した膜の組成比は、Sr:Ti:O=
1:1.01:2.86、上記薄膜6と同様の成膜条件
で単独に成膜した膜の組成比は、Sr:Ti:O=1:
1.01:2.74であった。
【0034】次に上記薄膜6の表面に真空蒸着法によ
り、100μm径で膜厚120nmのドット状のPt上
部電極7を形成した。
り、100μm径で膜厚120nmのドット状のPt上
部電極7を形成した。
【0035】上記のような方法で作製したPt上部電極
7とPt下部電極4の間に電界を印加し、この誘電体薄
膜素子の誘電率及びリーク電流を測定した。誘電率の測
定にはインピーダンスアナライザを用いて25℃にて1
0kHzの値を測定した。リーク電流の測定にはpAメ
ータを用いて25℃にて上下電極間に5VのDCバイア
スを印加した際の値を測定した。その結果を表1に示
す。表1から明らかなように、後述する従来の技術に準
ずる方法である比較例に比べ、誘電率、リーク電流のど
ちらにおいても優れていることが分かる。
7とPt下部電極4の間に電界を印加し、この誘電体薄
膜素子の誘電率及びリーク電流を測定した。誘電率の測
定にはインピーダンスアナライザを用いて25℃にて1
0kHzの値を測定した。リーク電流の測定にはpAメ
ータを用いて25℃にて上下電極間に5VのDCバイア
スを印加した際の値を測定した。その結果を表1に示
す。表1から明らかなように、後述する従来の技術に準
ずる方法である比較例に比べ、誘電率、リーク電流のど
ちらにおいても優れていることが分かる。
【0036】実施例2 図2は、本発明にかかる誘電体薄膜素子の製造方法で作
製した後述する電気特性を評価するために作製した誘電
体薄膜素子を説明するための断面構造概略図である。n
型シリコン基板8の表面に膜厚200nmのSi熱酸化
膜9を形成し、このSi熱酸化膜9上に膜厚30nmの
Ta膜10をDCスパッタ法で形成し、このTa膜10
上に膜厚200nmのPt膜11を同じくDCスパッタ
法で形成し、これを基板とした用いた。
製した後述する電気特性を評価するために作製した誘電
体薄膜素子を説明するための断面構造概略図である。n
型シリコン基板8の表面に膜厚200nmのSi熱酸化
膜9を形成し、このSi熱酸化膜9上に膜厚30nmの
Ta膜10をDCスパッタ法で形成し、このTa膜10
上に膜厚200nmのPt膜11を同じくDCスパッタ
法で形成し、これを基板とした用いた。
【0037】次いで、上記基板上に酸化物誘電体SrT
iO3 の焼結体ターゲットを用いたRFマグネトロンス
パッタリング法によって、以下に示すようなプロセスで
SrTiO3 薄膜12,13,14を形成した。
iO3 の焼結体ターゲットを用いたRFマグネトロンス
パッタリング法によって、以下に示すようなプロセスで
SrTiO3 薄膜12,13,14を形成した。
【0038】基板温度350℃、スパッタパワー200
W、スパッタガス圧2Paの条件を一定条件とし、ま
ず、成膜に先だってターゲット表面を10分間後述の薄
膜堆積中の第1のスパッタガス条件で予備スパッタし
た。次に、薄膜堆積中の第1のスパッタリングガスとし
てO2 のみを用いて5分間成膜し(薄膜12)、次いで
第2のスパッタリングガスとしてArのみを用いて10
分間成膜した(薄膜13)。次いで第3のスパッタリン
グガスとしてO2 のみを用いて5分間成膜した(薄膜1
4)。このようにして得られた膜の膜厚は合計で200
nmであった。上記薄膜12,14と同様の成膜条件で
単独に成膜した膜の組成比は、Sr:Ti:O=1:
1.01:2.86、上記薄膜13と同様の成膜条件で
単独に成膜した膜の組成比は、Sr:Ti:O=1:
1.01:2.63であった。
W、スパッタガス圧2Paの条件を一定条件とし、ま
ず、成膜に先だってターゲット表面を10分間後述の薄
膜堆積中の第1のスパッタガス条件で予備スパッタし
た。次に、薄膜堆積中の第1のスパッタリングガスとし
てO2 のみを用いて5分間成膜し(薄膜12)、次いで
第2のスパッタリングガスとしてArのみを用いて10
分間成膜した(薄膜13)。次いで第3のスパッタリン
グガスとしてO2 のみを用いて5分間成膜した(薄膜1
4)。このようにして得られた膜の膜厚は合計で200
nmであった。上記薄膜12,14と同様の成膜条件で
単独に成膜した膜の組成比は、Sr:Ti:O=1:
1.01:2.86、上記薄膜13と同様の成膜条件で
単独に成膜した膜の組成比は、Sr:Ti:O=1:
1.01:2.63であった。
【0039】次に上記薄膜14の表面に真空蒸着法によ
り、100μm径で膜厚120nmのドット状のPt上
部電極15を形成した。
り、100μm径で膜厚120nmのドット状のPt上
部電極15を形成した。
【0040】上記のような方法で作製した誘電体薄膜素
子の誘電率及びリーク電流を実施例1と同一の測定条件
で測定した。その結果を表1に示す。表1から明らかな
ように、後述する従来の技術に準ずる方法である比較例
1に比べ、誘電率、リーク電流のどちらにおいても優れ
ていることが分かる。
子の誘電率及びリーク電流を実施例1と同一の測定条件
で測定した。その結果を表1に示す。表1から明らかな
ように、後述する従来の技術に準ずる方法である比較例
1に比べ、誘電率、リーク電流のどちらにおいても優れ
ていることが分かる。
【0041】実施例3 図3は、本発明にかかる誘電体薄膜素子の製造方法で作
製した後述する電気特性を評価するために作製した誘電
体薄膜素子を説明するための断面構造概略図である。n
型シリコン基板16の表面に膜厚200nmのSi熱酸
化膜17を形成し、このSi熱酸化膜17上に膜厚30
nmのTa膜18をDCスパッタ法で形成し、このTa
膜18上に膜厚200nmのPt膜19を同じくDCス
パッタ法で形成し、これを基板として用いた。
製した後述する電気特性を評価するために作製した誘電
体薄膜素子を説明するための断面構造概略図である。n
型シリコン基板16の表面に膜厚200nmのSi熱酸
化膜17を形成し、このSi熱酸化膜17上に膜厚30
nmのTa膜18をDCスパッタ法で形成し、このTa
膜18上に膜厚200nmのPt膜19を同じくDCス
パッタ法で形成し、これを基板として用いた。
【0042】次いで、上記基板上に酸化物誘電体SrT
iO3 の焼結体ターゲットを用いたRFマグネトロンス
パッタリング法によって、以下に示すようなプロセスで
SrTiO3 薄膜20,21,22を形成した。
iO3 の焼結体ターゲットを用いたRFマグネトロンス
パッタリング法によって、以下に示すようなプロセスで
SrTiO3 薄膜20,21,22を形成した。
【0043】基板温度350℃、スパッタパワー200
W、スパッタガス圧2Paの条件を一定条件とし、ま
ず、成膜に先だってターゲット表面を10分間後述の薄
膜堆積中の第1のスパッタガス条件で予備スパッタし
た。次に、薄膜堆積中の第1のスパッタリングガスとし
てO2 のみを用いて5分間成膜し(薄膜20)、次いで
第2のスパッタリングガスとしてスパッタガス流量比A
r/O2 =3/1の混合ガスを用いて13分間成膜した
(薄膜21)。次いで第3のスパッタリングガスとして
O2 のみを用いて5分間成膜した(薄膜22)。このよ
うにして得られた膜の膜厚は合計で210nmであっ
た。上記薄膜20,22と同様の成膜条件で単独に成膜
した膜の組成比は、Sr:Ti:O=1:1.01:
2.86、上記薄膜13と同様の成膜条件で単独に成膜
した膜の組成比は、Sr:Ti:O=1:1.01:
2.71であった。
W、スパッタガス圧2Paの条件を一定条件とし、ま
ず、成膜に先だってターゲット表面を10分間後述の薄
膜堆積中の第1のスパッタガス条件で予備スパッタし
た。次に、薄膜堆積中の第1のスパッタリングガスとし
てO2 のみを用いて5分間成膜し(薄膜20)、次いで
第2のスパッタリングガスとしてスパッタガス流量比A
r/O2 =3/1の混合ガスを用いて13分間成膜した
(薄膜21)。次いで第3のスパッタリングガスとして
O2 のみを用いて5分間成膜した(薄膜22)。このよ
うにして得られた膜の膜厚は合計で210nmであっ
た。上記薄膜20,22と同様の成膜条件で単独に成膜
した膜の組成比は、Sr:Ti:O=1:1.01:
2.86、上記薄膜13と同様の成膜条件で単独に成膜
した膜の組成比は、Sr:Ti:O=1:1.01:
2.71であった。
【0044】次に上記薄膜22の表面に真空蒸着法によ
り、100μm径で膜厚120nmのドット状のPt上
部電極23を形成した。
り、100μm径で膜厚120nmのドット状のPt上
部電極23を形成した。
【0045】上記のような方法で作製した誘電体薄膜素
子の誘電率及びリーク電流を実施例1と同一の測定条件
で測定した。その結果を表1に示す。表1から明らかな
ように、後述する従来の技術に準ずる方法である比較例
1に比べ、誘電率、リーク電流のどちらにおいても優れ
ていることが分かる。
子の誘電率及びリーク電流を実施例1と同一の測定条件
で測定した。その結果を表1に示す。表1から明らかな
ように、後述する従来の技術に準ずる方法である比較例
1に比べ、誘電率、リーク電流のどちらにおいても優れ
ていることが分かる。
【0046】比較例1 図4は、従来技術に示した誘電体薄膜素子の製造方法で
作製した後述する電気特性を評価するために作製した誘
電体薄膜素子を説明するための断面構造概略図である。
n型シリコン基板24の表面に膜厚200nmのSi熱
酸化膜25を形成し、このSi熱酸化膜25上に膜厚3
0nmのTa膜26をDCスパッタ法で形成し、このT
a膜26上に膜厚200nmのPt膜27を同じくDC
スパッタ法で形成し、これを基板として用いた。
作製した後述する電気特性を評価するために作製した誘
電体薄膜素子を説明するための断面構造概略図である。
n型シリコン基板24の表面に膜厚200nmのSi熱
酸化膜25を形成し、このSi熱酸化膜25上に膜厚3
0nmのTa膜26をDCスパッタ法で形成し、このT
a膜26上に膜厚200nmのPt膜27を同じくDC
スパッタ法で形成し、これを基板として用いた。
【0047】次いで、上記基板上に酸化物誘電体SrT
iO3 の焼結体ターゲットを用いたRFマグネトロンス
パッタリング法によって、以下に示すようなプロセスで
SrTiO3 薄膜28を形成した。
iO3 の焼結体ターゲットを用いたRFマグネトロンス
パッタリング法によって、以下に示すようなプロセスで
SrTiO3 薄膜28を形成した。
【0048】基板温度350℃、スパッタパワー200
W、スパッタガス圧2Paの条件を一定条件とし、ま
ず、成膜に先だってターゲット表面を10分間後述の薄
膜堆積中のスパッタガス条件で予備スパッタした。次
に、薄膜堆積中のスパッタリングガスとしてスパッタガ
ス流量比Ar/O2 =3/1の混合ガスを用いて20分
間成膜した。このようにして得られた膜の膜厚は220
nmであった。
W、スパッタガス圧2Paの条件を一定条件とし、ま
ず、成膜に先だってターゲット表面を10分間後述の薄
膜堆積中のスパッタガス条件で予備スパッタした。次
に、薄膜堆積中のスパッタリングガスとしてスパッタガ
ス流量比Ar/O2 =3/1の混合ガスを用いて20分
間成膜した。このようにして得られた膜の膜厚は220
nmであった。
【0049】上記のような方法で作製した誘電体薄膜素
子の誘電率及びリーク電流を実施例1と同一の測定条件
で測定した。その結果を表1に示す。表1から明らかな
ように、本発明にかかる実施例1、2及び3の方法で作
製した誘電体薄膜に比べ、リーク電流が大きいことが分
かる。
子の誘電率及びリーク電流を実施例1と同一の測定条件
で測定した。その結果を表1に示す。表1から明らかな
ように、本発明にかかる実施例1、2及び3の方法で作
製した誘電体薄膜に比べ、リーク電流が大きいことが分
かる。
【0050】比較例2 次に、比較例2として、図4に示した比較例1と同一構
造の誘電体薄膜素子を以下の条件で作製した。
造の誘電体薄膜素子を以下の条件で作製した。
【0051】SrTiO3 薄膜28以外の形成方法は比
較例1の場合と同じとし、基板温度350℃、スパッタ
パワー200W、スパッタガス圧2Paの条件を一定条
件とし、まず、成膜に先だってターゲット表面を10分
間後述の薄膜堆積中のスパッタガス条件で予備スパッタ
した。次に、薄膜堆積中のスパッタリングガスとしてO
2 のみを用いて35分間成膜した。このようにして得ら
れた膜の膜厚は210nmであった。
較例1の場合と同じとし、基板温度350℃、スパッタ
パワー200W、スパッタガス圧2Paの条件を一定条
件とし、まず、成膜に先だってターゲット表面を10分
間後述の薄膜堆積中のスパッタガス条件で予備スパッタ
した。次に、薄膜堆積中のスパッタリングガスとしてO
2 のみを用いて35分間成膜した。このようにして得ら
れた膜の膜厚は210nmであった。
【0052】上記のような方法で作製した誘電体薄膜素
子の誘電率及びリーク電流を実施例1と同一の測定条件
で測定した。その結果を表1に示す。表1を見ると、本
発明にかかる実施例1、2及び3の方法で作製した誘電
体薄膜に比べ、リーク電流に差はないが比誘電率が高い
ことが分かる。
子の誘電率及びリーク電流を実施例1と同一の測定条件
で測定した。その結果を表1に示す。表1を見ると、本
発明にかかる実施例1、2及び3の方法で作製した誘電
体薄膜に比べ、リーク電流に差はないが比誘電率が高い
ことが分かる。
【0053】しかしながら、この条件では図5に示した
ように200nmの膜厚を得るために要する成膜時間が
極めて長いという欠点がある。
ように200nmの膜厚を得るために要する成膜時間が
極めて長いという欠点がある。
【0054】
【発明の効果】請求項1に記載の誘電体薄膜素子によれ
ば、2層の誘電体薄膜層のそれぞれが、SrTiOxで
表される材料からなり、2層の誘電体薄膜層の内、下部
の電極に接する層に含まれる酸素の含有量が他方の誘電
体薄膜層に含まれる酸素の含有量より多く、また2層の
誘電体薄膜層におけるSrとTiの含有量がほぼ等し
く、下部電極との界面の誘電体層に膜中の酸素欠損が少
ない良質の酸化物誘電体薄膜を形成することができるた
め、リーク電流の少ない、誘電特性に優れた誘電体薄膜
素子が得られる。さらに、本発明の誘電体薄膜素子によ
って、特性の優れた誘電体キャパシタを形成することに
より、低コストで、MMIC等のマイクロ波素子用キャ
パシタや高誘電率を利用した高集積DRAM等の高性能
の記憶素子を構成することができる。
ば、2層の誘電体薄膜層のそれぞれが、SrTiOxで
表される材料からなり、2層の誘電体薄膜層の内、下部
の電極に接する層に含まれる酸素の含有量が他方の誘電
体薄膜層に含まれる酸素の含有量より多く、また2層の
誘電体薄膜層におけるSrとTiの含有量がほぼ等し
く、下部電極との界面の誘電体層に膜中の酸素欠損が少
ない良質の酸化物誘電体薄膜を形成することができるた
め、リーク電流の少ない、誘電特性に優れた誘電体薄膜
素子が得られる。さらに、本発明の誘電体薄膜素子によ
って、特性の優れた誘電体キャパシタを形成することに
より、低コストで、MMIC等のマイクロ波素子用キャ
パシタや高誘電率を利用した高集積DRAM等の高性能
の記憶素子を構成することができる。
【0055】請求項2に記載の誘電体薄膜素子によれ
ば、下部電極との界面の誘電体層に膜中の酸素欠損が少
ない良質の酸化物誘電体薄膜を形成することができるた
め、リーク電流の少ない、誘電特性に優れた誘電体薄膜
素子が得られる。さらに、本発明の誘電体薄膜素子によ
って、特性の優れた誘電体キャパシタを形成することに
より、低コストで、MMIC等のマイクロ波素子用キャ
パシタや高誘電率を利用した高集積DRAM等の高性能
の記憶素子を構成することができる。
ば、下部電極との界面の誘電体層に膜中の酸素欠損が少
ない良質の酸化物誘電体薄膜を形成することができるた
め、リーク電流の少ない、誘電特性に優れた誘電体薄膜
素子が得られる。さらに、本発明の誘電体薄膜素子によ
って、特性の優れた誘電体キャパシタを形成することに
より、低コストで、MMIC等のマイクロ波素子用キャ
パシタや高誘電率を利用した高集積DRAM等の高性能
の記憶素子を構成することができる。
【0056】請求項3乃至請求項4に記載の誘電体薄膜
素子によれば、積層体の誘電体薄膜層が3層からなり、
またそれぞれSrTiOxで表される材料からなり、3
層の誘電体薄膜層のうち中間に位置する誘電体薄膜層に
含まれる酸素の含有量が他の誘電体薄膜層に含まれる酸
素の含有量より少なく、また3層の誘電体薄膜層におけ
るSrとTiの含有量がほぼ等しく、上部電極及び下部
電極との界面の誘電体層に膜中の酸素欠損が少ない良質
の酸化物誘電体薄膜を形成することができるため、リー
ク電流の少ない、誘電特性に優れた誘電体薄膜素子が得
られる。さらに、本発明の誘電体薄膜素子によって、特
性の優れた誘電体キャパシタを形成することにより、低
コストで、MMIC等のマイクロ波素子用キャパシタや
高誘電率を利用した高集積DRAM等の高性能の記憶素
子を構成することができる。
素子によれば、積層体の誘電体薄膜層が3層からなり、
またそれぞれSrTiOxで表される材料からなり、3
層の誘電体薄膜層のうち中間に位置する誘電体薄膜層に
含まれる酸素の含有量が他の誘電体薄膜層に含まれる酸
素の含有量より少なく、また3層の誘電体薄膜層におけ
るSrとTiの含有量がほぼ等しく、上部電極及び下部
電極との界面の誘電体層に膜中の酸素欠損が少ない良質
の酸化物誘電体薄膜を形成することができるため、リー
ク電流の少ない、誘電特性に優れた誘電体薄膜素子が得
られる。さらに、本発明の誘電体薄膜素子によって、特
性の優れた誘電体キャパシタを形成することにより、低
コストで、MMIC等のマイクロ波素子用キャパシタや
高誘電率を利用した高集積DRAM等の高性能の記憶素
子を構成することができる。
【0057】請求項5に記載の誘電体薄膜素子の製造方
法によれば、少なくとも下部電極との界面の誘電体層に
膜中の酸素欠損が少ない良質の酸化物誘電体薄膜を形成
することができるため、リーク電流の少ない、誘電特性
に優れた誘電体薄膜素子を製造することができる。ま
た、誘電体膜の成膜途中で、O2のみに比べて高い成膜
速度の得られるスパッタガス(O2と不活性ガスとの混
合ガス)を用いて誘電体薄膜層を製造するので、成膜時
間を短縮することができる。さらに、ターゲットとして
用いている酸化物焼結体においても酸素欠損を抑制或い
は補完し、ロット間でのばらつきが少ない良好な誘電特
性を持った薄膜を安定して製造できるという利点も有す
る。
法によれば、少なくとも下部電極との界面の誘電体層に
膜中の酸素欠損が少ない良質の酸化物誘電体薄膜を形成
することができるため、リーク電流の少ない、誘電特性
に優れた誘電体薄膜素子を製造することができる。ま
た、誘電体膜の成膜途中で、O2のみに比べて高い成膜
速度の得られるスパッタガス(O2と不活性ガスとの混
合ガス)を用いて誘電体薄膜層を製造するので、成膜時
間を短縮することができる。さらに、ターゲットとして
用いている酸化物焼結体においても酸素欠損を抑制或い
は補完し、ロット間でのばらつきが少ない良好な誘電特
性を持った薄膜を安定して製造できるという利点も有す
る。
【0058】請求項6に記載の誘電体薄膜素子の製造方
法によれば、下部電極との界面の誘電体層に膜中の酸素
欠損が少ない良質の酸化物誘電体薄膜を形成することが
できるため、リーク電流の少ない、誘電特性に優れた誘
電体薄膜素子を製造することができる。また、誘電体膜
の成膜途中で、O2のみに比べて高い成膜速度の得られ
るスパッタガス(O2と不活性ガスとの混合ガス)を用
いて第2の誘電体薄膜層を製造するので、成膜時間を短
縮することができる。さらに、ターゲットとして用いて
いる酸化物焼結体においても酸素欠損を抑制或いは補完
し、ロット間でのばらつきが少ない良好な誘電特性を持
った薄膜を安定して製造できるという利点も有する。
法によれば、下部電極との界面の誘電体層に膜中の酸素
欠損が少ない良質の酸化物誘電体薄膜を形成することが
できるため、リーク電流の少ない、誘電特性に優れた誘
電体薄膜素子を製造することができる。また、誘電体膜
の成膜途中で、O2のみに比べて高い成膜速度の得られ
るスパッタガス(O2と不活性ガスとの混合ガス)を用
いて第2の誘電体薄膜層を製造するので、成膜時間を短
縮することができる。さらに、ターゲットとして用いて
いる酸化物焼結体においても酸素欠損を抑制或いは補完
し、ロット間でのばらつきが少ない良好な誘電特性を持
った薄膜を安定して製造できるという利点も有する。
【0059】請求項7に記載の誘電体薄膜素子の製造方
法によれば、上部電極及び下部電極との界面の誘電体層
に膜中の酸素欠損が少ない良質の酸化物誘電体薄膜を形
成することができるため、リーク電流の少ない、誘電特
性に優れた誘電体薄膜素子を製造することができる。ま
た、第2の誘電体薄膜層を、不活性ガスのみで形成する
ことが可能であるため、成膜時間を短縮することができ
る。さらに、ターゲットとして用いている酸化物焼結体
においても酸素欠損を抑制或いは補完し、ロット間での
ばらつきが少ない良好な誘電特性を持った薄膜を安定し
て製造できるという利点も有する。
法によれば、上部電極及び下部電極との界面の誘電体層
に膜中の酸素欠損が少ない良質の酸化物誘電体薄膜を形
成することができるため、リーク電流の少ない、誘電特
性に優れた誘電体薄膜素子を製造することができる。ま
た、第2の誘電体薄膜層を、不活性ガスのみで形成する
ことが可能であるため、成膜時間を短縮することができ
る。さらに、ターゲットとして用いている酸化物焼結体
においても酸素欠損を抑制或いは補完し、ロット間での
ばらつきが少ない良好な誘電特性を持った薄膜を安定し
て製造できるという利点も有する。
【0060】請求項8に記載の誘電体薄膜素子の製造方
法によれば、上部電極及び下部電極との界面の誘電体層
に膜中の酸素欠損が少ない良質の酸化物誘電体薄膜を形
成することができるため、リーク電流の少ない、誘電特
性に優れた誘電体薄膜素子を製造することができる。ま
た、誘電体膜の成膜途中で、O2のみに比べて高い成膜
速度の得られるスパッタガス(O2と不活性ガスとの混
合ガス)を用いて第2の誘電体薄膜層を製造するので、
成膜時間を短縮することができる。さらに、ターゲット
として用いている酸化物焼結体においても酸素欠損を抑
制或いは補完し、ロット間でのばらつきが少ない良好な
誘電特性を持った薄膜を安定して製造できるという利点
も有する。
法によれば、上部電極及び下部電極との界面の誘電体層
に膜中の酸素欠損が少ない良質の酸化物誘電体薄膜を形
成することができるため、リーク電流の少ない、誘電特
性に優れた誘電体薄膜素子を製造することができる。ま
た、誘電体膜の成膜途中で、O2のみに比べて高い成膜
速度の得られるスパッタガス(O2と不活性ガスとの混
合ガス)を用いて第2の誘電体薄膜層を製造するので、
成膜時間を短縮することができる。さらに、ターゲット
として用いている酸化物焼結体においても酸素欠損を抑
制或いは補完し、ロット間でのばらつきが少ない良好な
誘電特性を持った薄膜を安定して製造できるという利点
も有する。
【図1】本発明の実施例1の誘電体薄膜素子の構成を示
す概略断面図である。
す概略断面図である。
【図2】本発明の実施例2の誘電体薄膜素子の構成を示
す概略断面図である。
す概略断面図である。
【図3】本発明の実施例3の誘電体薄膜素子の構成を示
す概略断面図である。
す概略断面図である。
【図4】比較例1及び2の誘電体薄膜素子の構成を示す
概略断面図である。
概略断面図である。
【図5】実施例及び比較例の成膜時間を示す図である。
1、8、16、24 n型シリコン基板 2、9、17、25 シリコン熱酸化膜 3、10、18、26 Ta膜 4、11、19、27 Pt下部電極膜 5、6、12、13、14、20、21、22、28
酸化物誘電体薄膜(SrTiO3 薄膜) 7、15、23、29 Pt上部電極
酸化物誘電体薄膜(SrTiO3 薄膜) 7、15、23、29 Pt上部電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒井 尚子 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 大谷 昇 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 木場 正義 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−21337(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 27/04 H01L 21/822 H01L 21/8242 H01L 27/108
Claims (8)
- 【請求項1】 2層の誘電体薄膜層からなる積層体であ
る誘電体薄膜と前記積層体の上下に設けられた上部及び
下部の電極とを含む誘電体薄膜素子であって、前記2層
の誘電体薄膜層のそれぞれが、SrTiOxで表される
材料からなり、前記2層の誘電体薄膜層の内、前記下部
の電極に接する層に含まれる酸素の含有量が他方の誘電
体薄膜層に含まれる酸素の含有量より多く、また前記2
層の誘電体薄膜層におけるSrとTiの含有量がほぼ等
しいことを特徴とする誘電体薄膜素子。 - 【請求項2】 下側の誘電体薄膜層に含まれる酸素の含
有量xが2.74<x≦3.00の範囲にあり、上側の
誘電体薄膜層に含まれる酸素の含有量xが2.63<x<
3.00の範囲にあることを特徴とする請求項1に記載
の誘電体薄膜素子。 - 【請求項3】 3層の誘電体薄膜層からなる積層体であ
る誘電体薄膜と前記積層体の上下に設けられた上部及び
下部の電極とを含む誘電体薄膜素子であって、前記3層
の誘電体薄膜層のそれぞれが、SrTiOxで表される
材料からなり、前記3層の誘電体薄膜層のうち中間に位
置する誘電体薄膜層に含まれる酸素の含有量が他の誘電
体薄膜層に含まれる酸素の含有量より少なく、また前記
3層の誘電体薄膜層におけるSrとTiの含有量がほぼ
等しいことを特徴とする誘電体薄膜素子。 - 【請求項4】 前記3層の誘電体薄膜層のうち中間に位
置する層に含まれる酸素の含有量xが2.63<x<3.
00の範囲にあり、他の誘電体薄膜層に含まれる酸素の
含有量xが2.74<x≦3.00の範囲にあることを
特徴とする請求項3に記載の誘電体薄膜素子。 - 【請求項5】 複数の誘電体薄膜層からなる積層体であ
る誘電体薄膜と前記積層体の上下に設けられた上部及び
下部の電極とを含む誘電体薄膜素子であり、前記複数の
誘電体薄膜層のそれぞれが、酸素を含む同一種類の元素
からなる誘電体薄膜素子の製造方法であって、スパッタ
リングガスとして不活性ガスとO 2 とを用いて、前記積
層体の誘電体薄膜を堆積しながら、少なくとも1回以上
不活性ガスとO 2 とのスパッタリングガス分圧比を変化
させて積層体を形成し、前記複 数の誘電体薄膜層の内、
前記下部の電極に接する層を含む、少なくとも1層の誘
電体薄膜層に含まれる酸素の含有量が他の誘電体薄膜層
に含まれる酸素の含有量より多くなるようにすることを
特徴とする誘電体薄膜素子の製造方法。 - 【請求項6】 2層の誘電体薄膜層からなる積層体であ
る誘電体薄膜と前記積層体の上下に設けられた上部及び
下部の電極とを含む誘電体薄膜素子であり、前記2層の
誘電体薄膜層のそれぞれが、酸素を含む同一種類の元素
からなる誘電体薄膜素子の製造方法であって、第1のス
パッタリングガスとしてO 2のみを用いて、第1の誘電
体薄膜層を堆積し、第2のスパッタリングガスとして不
活性ガスとO 2 との混合ガスを用いて第2の誘電体薄膜
層を堆積し、第1の誘電体薄膜層に含まれる酸素の含有
量が第2の誘電体薄膜層に含まれる酸素の含有量より多
くなるようにすることを特徴とする誘電体薄膜素子の製
造方法。 - 【請求項7】 3層の誘電体薄膜層からなる積層体であ
る誘電体薄膜と前記積層体の上下に設けられた上部及び
下部の電極とを含む誘電体薄膜素子であり、前記3層の
誘電体薄膜層のそれぞれが、酸素を含む同一種類の元素
からなる誘電体薄膜素子の製造方法であって、第1のス
パッタリングガスとしてO2のみを用いて、前記3層の
誘電体薄膜層のうち第1の誘電体薄膜層を堆積し、第2
のスパッタリングガスとして不活性ガスのみを用いて、
第2の誘電体薄膜層を堆積し、第3のスパッタリングガ
スとして再度O 2 のみを用いて第3の誘電体薄膜層を堆
積し、第2の誘電体薄膜層に含まれる酸素の含有量が第
1及び第3の誘電体薄膜層に含まれる酸素の含有量より
少なくなるようにすることを特徴とする誘電体薄膜素子
の製造方法。 - 【請求項8】 3層の誘電体薄膜層からなる積層体であ
る誘電体薄膜と前記積層体の上下に設けられた上部及び
下部の電極とを含む誘電体薄膜素子であり、前記3層の
誘電体薄膜層のそれぞれが、酸素を含む同一種類の元素
からなる誘電体薄膜素子の製造方法であって、第1のス
パッタリングガスとしてO2のみを用いて、前記3層の
誘電体薄膜層のうち第1の誘電体薄膜層を堆積し、第2
のスパッタリングガスとして不活性ガスとO 2 との混合
ガスを用いて、第2の誘電体薄膜層を堆積し、第3のス
パッタリングガスとして再度O2のみを用いて第3の誘
電体薄膜層を堆積し、第2の誘電体薄膜層に含まれる酸
素の含有量が第1及び第3の誘電体薄膜層に含まれる酸
素の含有量より少なくなるようにすることを特徴とする
誘電体薄膜素子の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23000995A JP3167099B2 (ja) | 1995-09-07 | 1995-09-07 | 誘電体薄膜素子及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23000995A JP3167099B2 (ja) | 1995-09-07 | 1995-09-07 | 誘電体薄膜素子及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0974168A JPH0974168A (ja) | 1997-03-18 |
JP3167099B2 true JP3167099B2 (ja) | 2001-05-14 |
Family
ID=16901171
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP23000995A Expired - Fee Related JP3167099B2 (ja) | 1995-09-07 | 1995-09-07 | 誘電体薄膜素子及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3167099B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4558427B2 (ja) * | 2004-09-16 | 2010-10-06 | 株式会社アルバック | キャパシタ誘電体膜の形成方法 |
-
1995
- 1995-09-07 JP JP23000995A patent/JP3167099B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
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