JP3166469U - ファンベアリング固定構造 - Google Patents

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劉 文豪
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Abstract

【課題】電子機器冷却用の送風ファンにおいて、駆動軸筒とベアリング間の間隙を縮小することで磨損を減らし、また振動を防止可能なファンベアリング固定構造を提供する。【解決手段】送風ファンのベアリング固定構造を、ファンベース11、ベアリング12、弾性部品13から構成し、ファンベース11片側にはファンを固定する軸心14を回転可能に支持する軸筒111を垂直に設置し、軸筒111の軸孔1111内の軸心14を回転可能に支持するベアリング12の外周面にゴムシールなどの弾性部品13を嵌合して、該弾性部品を軸孔内壁の凹溝1112に嵌合して固定する。ベアリング12を該凹溝と弾性部品により支持固定することにより、軸心、ベアリング及び軸孔間に組み立て作業に必要なアソビを確保し、併せてベアリングの安定した固定を達成する。【選択図】図1

Description

本考案は、ファンベアリング固定構造に関し、特に軸筒とベアリング間の間隙を縮小することで磨損を減らし、また振動を防止可能なファンベアリング固定構造に関する。
電子製品内部の電子部品は、作動時に多くの熱を発生する。
仮に、高温状態が続けば、電子部品の動作効率は下がり、深刻な場合には、過熱により損壊してしまう恐れさえある。
よって、電子部品の動作効率を良好に保ち、損壊を回避するため、一般的には、放熱ユニット(放熱フィンユニット或いは放熱器など)、或いはファン装置により、該電子部品に放熱させ、こうして電子部品の使用寿命を延長する。
しかし、従来のファンにベアリングを組み立てる時には、組み立ての便のため、ベアリングの外リングとベアリング固定台とは、緩く対応させる方式により結合させ、該ベアリング内のリングとブレード軸心も、同様な方式を用いて対応させる。
この種の方式は、迅速に組み立てを行えるという特性を備えるが、ファンの運転時に、ベアリング内リングと該軸心間の相対振動は、磨耗に伴って軸心を酸化させ、これにより該軸心と該ベアリングとは引っ掛かり、異音を発する。
また、該ブレードベアリングの固定台と該ベアリングとの間隙は、ベアリングを完全に固定していないことにより、ブレードの回転時に、運転中のファンが振動するという問題を引き起こす。
さらに、ベアリング組み立て時の間隙を避けるために、ベアリングをいわゆるアソビをなくして緊密に接して組み立てようとすれば、ベアリング固定台と軸心とを、高精度によって製造しなければならない。
これでは、製造コストの大幅拡大を招く。
また、組み立て時に、ベアリング内部のボールを傷つけ易いため、ファンの振動と異音を引き起こしてしまう。
従来の技術には、以下のような欠点が存在する。
1.振動が発生し易い。
2.間隙が過大である。
3.異音が発生しやすい。
4.耐用寿命が短い。
本考案は、従来のファンベアリング固定構造の上記した欠点に鑑みてなされたものである。
特開2008−161613号公報 特開2008−82212号公報
本考案が解決しようとする第一の課題は、ファン運転の安定性を高めることができるファンベアリング固定構造を提供することである。
本考案が解決しようとする第二の課題は、ファンの耐用寿命を延長できるファンベアリング固定構造を提供することである。
上記課題を解決するため、本考案は下記のファンベアリング固定構造を提供する。
ファンベアリング固定構造は、ファンベース、ベアリング、弾性部品からなり、
該ファンベース片側には、軸筒を垂直に設置し、該軸筒は、軸孔を備え、該軸筒の軸孔内には、該ベアリングを設置し、
該ベアリングは、外側面を備え、
該凹溝は、該軸筒の軸孔内或いは該ベアリングの外側面の内のいずれかを選択して設置し、
該弾性部品は、該凹溝内に嵌めて設置し、
該弾性部品を設置することで、該ベアリングと該軸筒間の空隙をなくし、こうして該軸筒と該ベアリングとは、安定的で堅固に結合され、振動が回避され、これによりファンの寿命を延長し、運転の安定性を向上させることができる。
本考案のファンベアリング固定構造は、振動を防止し、ファンの使用寿命を延長し、ファンの運転の安定性を向上させることができる。
本考案第一実施例の局部分解断面図である。 本考案第一実施例の局部組合せ断面図である。 本考案第二実施例の局部分解断面図である。 本考案第二実施例の局部組合せ断面図である。 本考案第三実施例の組合せ断面図である。
以下に図面を参照しながら本考案を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
図1、2は、本考案第一実施例の分解図、及び組合せ断面図である。
図に示すように、ファンベアリング固定構造は、ファンベース11、ベアリング12、弾性部品13からなる。
該ファンベース11片側には、軸筒111を垂直に延伸して設置し、該軸筒111は、軸孔1111を備える。
該軸孔1111は、軸方向に該軸筒111を貫通して延長し、該軸孔1111内壁には、凹溝1112を環状に設ける。
該凹溝1112は、方形或いは円形の内のいずれかで、本実施例では円形を例として説明するが、これに限定するものではない。
該ベアリング12は、該軸筒111の軸孔1111内に設置し、該ベアリング12は、外側面121を備える。
該ベアリング12は、ボールベアリング或いはローラーベアリング或いはニードルベアリング或いはセラミックベアリング或いはオイルレスベアリングの内のいずれかで、本実施例では、ボールベアリングを例として説明するが、これに限定するものではない。
該弾性部品13は、該ベアリング12の外側面121に嵌めて設置し、該凹溝1112内にそれぞれ対応して収容設置する。
該弾性部品13は、シリコンリング或いはゴムリングの内のいずれかである。
図3、4は、本考案第二実施例を示す。
本第二実施例は、第一実施例と一部の構造、技術の特徴が共通するため、ここでは改めて詳述しないが、本実施例と第一実施例との相違点は、本実施例の凹溝1112が、方形であることである(図3参照)。
図5は、本考案第三実施例を示す。
本実施例は、第一実施例と一部の構造、技術の特徴が共通するため、ここでは再詳述しないが、本実施例と第一実施例との相違点は、本実施例のベアリング12はさらに、軸心孔122を備えることである。
該軸心孔122には、軸心14をベアリングにより回転可能に挿通して設置し、該軸心14一端には、ホイールハブ15を対応させて接続する(図5参照)。
該ホイールハブ15外側には、複数のブレード16を備える。
図1〜5に示すように、該ベアリング12を、該軸筒12の軸孔1111に設置すると、両者間は間隙があって、組み立てに必要なアソビがあるが、該弾性部品13を、該軸筒12の凹溝1112内に設置することで、該間隙は該弾性部品13により充填され、こうして該ベアリング12と該軸筒12は、安定的で堅固に組合され、しかも振動が発生しない。
上記の本考案名称と内容は、本考案技術内容の説明に用いたのみで、本考案を限定するものではない。本考案の精神に基づく等価応用或いは部品(構造)の転換、置換、数量の増減はすべて、本考案の保護範囲に含むものとする。
本考案は実用新案登録の要件である新規性を備え、従来の同類製品に比べ十分な進歩性を有し、実用性が高く、社会のニーズに合致しており、産業上の利用価値は非常に大きい。
11 ファンベース
111 軸筒
1111 軸孔
1112 凹溝
12 ベアリング
121 外側面
122 軸心孔
13 弾性部品
14 軸心
15 ホイールハブ
16
ブレード

Claims (5)

  1. 送風ファンのファンベアリング固定構造であって、ファンベース、ベアリング、弾性部品からなり、
    該ファンベース片側には、軸筒を垂直に設置し、該軸筒の軸孔内壁には、環状の凹溝を設置し、
    該ベアリングは、その外側面を上記軸筒の軸孔内に嵌合して設置し、
    該弾性部品は、該ベアリングの外側面に嵌めて設置すると共に上記環状の該凹溝内に嵌合してベアリングを固定することを特徴とするファンベアリング固定構造。
  2. 前記ベアリングは、軸心孔を備え、
    該ベアリングは、軸心を該軸心孔に挿通して回転可能に支持し、該軸心一端には、ホイールハブを固定し、
    該ホイールハブ外側には、複数のファンブレードを備えることを特徴とする請求項1に記載のファンベアリング固定構造。
  3. 前記弾性部品は、シリコンゴムリング或いはゴムリングの内のいずれかであることを特徴とする請求項1に記載のファンベアリング固定構造。
  4. 前記凹溝は、方形或いは円形の内のいずれかであることを特徴とする請求項1に記載のファンベアリング固定構造。
  5. 前記ベアリングは、ボールベアリング或いはローラーベアリング或いはニードルベアリング或いはセラミックベアリング或いはオイルレスベアリングの内のいずれかであることを特徴とする請求項1に記載のファンベアリング固定構造。
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