JP3166369U - 防雪シェルター - Google Patents
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Abstract
【課題】積雪に対する強度を確保しつつ採光性にも優れた屋根を備え、工費も廉価で施工も容易な防雪シェルターを提供する。【解決手段】自動車用道路等の両脇の土台上に所定ピッチに架設されたアーチ状の骨組の外周に、横長矩形状の外壁パネルを敷設した屋根を備える防雪シェルターにおいて、前記屋根は、波がその幅方向に等ピッチで連続する波型鋼製パネルを該パネルの流れ方向を水平に向けた横置きに配置し、採光を取り入れたい屋根所定箇所を鋼製パネルと同形状の透明な波型ポリカーボネート製パネルで構成した。屋根が鋼製又はPC製パネルで構成されたので、積雪の重みに対して強度が高く、材料費が安価である。また、波型の鋼製パネル及びPC製パネルを横置き配置したことで、外壁パネルがシェルター周方向にたわんで現場で任意にR付けできる。そして、光透過率の高いPC製パネルが採光部となって採光効率が向上する。また、その透明感が長期に亘り持続する。【選択図】図3
Description
本考案は、雪害から建物・施設・人間等を保護するために、自動車用道路や鉄道等の通路に設置される防雪シェルターに関する。
豪雪地帯では、自動車用道路や鉄道あるいは歩行者道等に、豪雪や雪崩等の雪害から建物・施設・人間等を保護するための防雪シェルターが設置されている。この種の防雪シェルターは、主として土台及び屋根で構成され、屋根が通路上を周方向に覆って雪が侵入するのを防ぐようになっている。
例えば特許文献1では、通路両脇に一対の土台を構築して、土台間に、土台上部からH型鋼を組み合わせてアーチ状の骨組を築き、係る骨組を通路延在方向(シェルター軸方向)に所定ピッチに架設して、所定の大きさに形成したFRPシートを骨組の外周に敷設することで屋根を形成している。
或いは、前記骨組の外周に、横長矩形状に所定の大きさに形成した外壁パネル(以下、単に外壁パネルという)として、前記FRPシートに代えて、非特許文献1に示すような、角波がその幅方向に連続する鋼製パネルを用いて、係る鋼製パネルを縦置き配置(鋼製パネルの流れ方向がシェルター周方向と一致するように配置)して、鋼製パネルの側縁部同士を重ね合わせた部分を骨組にボルト固定することで屋根を構成したものがある。
また、防雪シェルターの大きさ(寸法)は通路幅に合わせて決まるため、シェルターごとにアーチの形状が変わり、これに伴って屋根を構成する外壁パネルに求められるR(湾曲形状)もその都度異なる。
意匠公報934022
しかし、特許文献1では、最も積雪の影響を受ける屋根をFRPシートで構成しているため、豪雪となった場合や雪崩が生じた場合に積雪の重みに対する強度が足りず、屋根が崩壊するおそれがあった。また、FRPはコストが非常に高いため、工費が上がるという問題もあった。
さらに、前記FRPシートは、ある程度透光性を有するが、完全にクリアではないため、防雪シェルター内の薄暗さを解消するためにさらなる透明性の向上が求められていた。
一方、前記角波形状の鋼製パネルを縦置きして屋根を形成すると、外壁パネルが鉄材ゆえ高い強度を有するものの、防雪シェルター内に光が一切入らない。さらに、波板はその流れ方向には可撓性を有さないため、シェルター周方向に変形しない。そのため、外壁パネルをシェルター周方向に組み付けるには、シェルターごとに固有のRを有する外壁パネルをその都度成型しなければならず、汎用性に欠けていた。
本考案は、前記従来技術の問題点に鑑みて為されたもので、その目的は、積雪に対する強度を確保しつつ採光性にも優れた屋根を備え、かつ、工費も安価で施工も容易な防雪シェルターを提供することにある。
前記目的を達成するために、請求項1に係る防雪シェルターにおいては、自動車道・鉄道・歩行者道等の通路の両脇に対向して構築した一対の土台と、前記通路を跨ぐように該通路に沿って前記土台の上部にH型鋼をボルトナット等の所定の固定手段でアーチ状に連結して所定ピッチに架設した骨組と、横長矩形状に形成された外壁パネルをそれぞれの側縁部同士が重なるように配列して前記骨組の外周に沿って敷設して構成した屋根と、を備えた防雪シェルターにおいて、前記屋根は、波がその幅方向に等ピッチで連続する波型鋼製パネルを該パネルの流れ方向を水平に向けた横置き配置に構成し、前記骨組の内側からUボルトを用いて固定して、前記通路に採光を取り入れたい前記屋根の所定箇所は、前記鋼製パネルに代えて、該鋼製パネルと同形状に形成した透明な波型ポリカーボネート製パネルで構成した。
(作用)屋根が鋼製パネル又はポリカーボネート(以下、PCという)製パネルで構成されたので、積雪の重みに対して、従来のFRPシートで構成した屋根よりも高い強度を有する。また、鋼製パネル,PC製パネルともにFRPシートよりも材料費が安価である。
また、横長矩形状に所定の大きさに形成した外壁パネル(以下、単に外壁パネルという)である波型の鋼製パネル及びPC製パネルは、その流れ方向(波の山又は谷が延在する方向)には可撓性を有さないが、その幅方向(波が等ピッチで連続する方向)には可撓性を有するので、鋼製パネル及びPC製パネルを横置きに配置すると、外壁パネルがシェルター周方向にたわみ、施工時にその場で任意にR付けできる。
そして、PC製パネルで構成された部分が採光部となり、光透過率の高いPCを用いたことで従来のFRPシートによる採光部よりも透明性が高まり、採光効率が向上する。また、PCはFPRよりも透明感が持続するので、耐用期間が延びてより長期に亘る使用が可能となる。
請求項2においては、請求項1に記載の防雪シェルターにおいて、前記ポリカーボネート製パネルは、幅850mm、長さ1600mm〜2000mm、厚さ3〜7mmで、波のピッチ150mm、波の深さ50mm、山数6となるように形成した。
(作用)PC製パネルの板厚を3〜7mmとしたことで、施工時の可撓性を保ちながらも積雪の重みに十分に耐えうる強度を備えた採光部となる。
また、PC製パネルの外形を幅850mm、長さ1600mm〜2000mmとしたことで、人間が持ち運べる範囲の大きさであり、運搬・施工時の取り扱いが困難でない。
また、PC製パネルの外形を幅850mm、長さ1600mm〜2000mmとしたことで、人間が持ち運べる範囲の大きさであり、運搬・施工時の取り扱いが困難でない。
以上より、請求項1に係る考案によれば、積雪によるシェルター崩壊の危険性が低減する。
また、外壁パネルを現場で任意にR付けしながら組み付けることが出来るので、多様なR形状に対応した施工が可能となる。即ち、外壁パネルを防雪シェルターのRに合わせてたわませながら(湾曲させながら)、外壁パネルの側縁部の重ね合わせ部を骨組に位置決め固定していけば良いので、外壁パネルの取り付けが容易となり、その分工期も短縮できる。
特に、PC製パネルの作成は、シェルターごとに固有のRを付けるための型枠をその都度作成しなくても、PC製平板を押出加工して波形状をつけるだけで全てのシェルターに対応させることが出来るので、その分工費が廉価となる。
また、PC製パネルを用いたことで、採光効率,透明感が高まるので、防雪シェルター内部の薄暗さが解消され、通行者の感じる圧迫感や閉鎖感が大幅に低減される。
請求項2に係る考案によれば、施工性と強度を兼ね備えた採光部を有する防雪シェルターを提供できる。また、施工時の取り扱い性に優れたPC製パネルとなる。
次に、本考案の実施の形態を実施例に基づいて説明する。図1〜図7は、本考案の実施例である防雪シェルターを示し、図1は本考案の実施例に係る防雪シェルターの正面図で、図2は同防雪シェルターの要部である屋根の一部の拡大平面図で、図3は同屋根の一部の正面図(図2に示すA方向から見た図)で、図4は同屋根の一部の側面図(図2に示すB方向から見た図)で、図5は屋根(外壁パネル)の骨組への固定方法を説明する図で、図6は屋根(外壁パネル)の骨組への固定方法を説明する図(図5に示す線VI−VIに沿う断面図)で、図7は屋根(外壁パネル)の側縁部同士の固定方法を説明する図である。図2において、左右方向がシェルター周方向(左方向が防雪シェルターの上方,右方向が下方),上下方向がシェルター軸方向(下方向が防雪シェルターの手前側,上方向が奥側)であって、左側の部材がPC製パネル、右側の部材が鋼製パネルである。図5及び図6は、図2における骨組10b上の重なり部P1における固定方法を説明する図で、図7は、図2における骨組10b・10c間、骨組10b・10a間の外壁パネルの重なり部P2における固定方法を説明する図である。
これらの図において、防雪シェルター1は、積雪量の多い豪雪地帯の自動車用道路2に設置されたものであり、豪雪となっても自動車が道路2上を安全に走行できるよう雪避けのために設けられたものである。
防雪シェルター1は、主として土台3及び屋根4で構成され、屋根4が道路2上を周方向に覆うことで降雪が防雪シェルター1内に侵入するのを防ぐようになっている。
土台3は、上部構造物(屋根4)を支持するプレキャストコンクリート製の基礎であり、道路2の両脇に対向一対に、所定距離間に構築されている。
そして、1/4円形状の左右一対のH型鋼(例えばJIS規格H−175×175×7.5×11)の一方の端部を土台3の上部に固定して、他方の端部をボルトナットでシェルター1の最頂部で連結させてアーチ状に架設された骨組10が、シェルター軸方向に所定ピッチで複数本築かれている。骨組10・10間には直線形状のH型鋼(例えばJIS規格H−100×100×6×8)からなる横胴縁20が配設されており、骨組10・10間を補強している。横胴縁20はその両端部で骨組10の周方向等間隔所定箇所において骨組10から水平方向に張り出すブラケット12にボルト固定されている。また、骨組10・10間及び横胴縁20・20で囲まれた矩形領域には、係る部分を対角線上に結ぶ直径16mmの筋交い22(図示せず)がクロス状に2本取り付けられており、骨組10・10間をさらに補強している。
骨組10の外周には、横長矩形状に所定の大きさに形成された外壁パネル(以下、単に外壁パネルという)である鋼製パネル30,ポリカーボネート製樹脂(以下、PCという)製パネル40が、それぞれの側縁部同士が重なるように複数枚配列されて、防雪シェルター1の外周をシェルター周方向及び軸方向に覆うように敷設されている。PC製パネル40は道路2に採光を取り入れたいシェルター上方に配置されている。これにより、道路2上にアーチ状の屋根4が形成されるとともに、PC製パネル40がシェルター1の採光部となっている。以下、詳細に説明する。
PC製パネル40は、横長矩形状のPC製平板の幅方向に波が6山連続する形状に加工した透明な波型のパネルである。具体的には、厚さ5mmのPC製平板を押出加工し、波のピッチが150mm、波の深さが50mmの山を6山形成し、パネル1枚の大きさが、長さ2000mm、幅850mmとなるように形成したものである。PC製パネル40の長手方向側縁部(横縁)から50mm(略1山)は重ね代42となっている。幅方向側縁部(縦縁)の重ね代43は、現場において適宜決定される。また、PC製パネル40の外側表面には、耐候性を備える観点からアクリル樹脂が練りこまれている。
鋼製パネル30は、パネル1枚の大きさ及び波の形状ともにPC製パネル40と同形で、厚さが2.7mmの、厚さのみがPC製外壁パネル40と異なるパネルである。鋼製パネル30も、PC製パネル40と同様に、横縁から50mm(略1山)が重ね代32、縦縁から所定幅が重ね代33となっている。
外壁パネル30,40は、防雪シェルター1の最頂部(中央部)に鋼製パネル30が1枚、そこから左右対称に、下方(土台3)に向かって、鋼製パネル30が1枚,PC製パネル40が1枚,鋼製パネル30が3枚という構成となっている。即ち、周方向全体では、PC製パネル40が2枚、鋼製パネル30が9枚の計11枚の外壁パネルが敷設されている(図1)。
鋼製パネル30及びPC製パネル40は、その流れ方向F(波の山又は谷が延在する方向)を水平に向けて横置きに(流れ方向Fが防雪シェルター1の軸方向と一致するように)配置されている(図2)。
鋼製パネル30及びPC製パネル40は、シェルター周方向において、下方から順にパネルが敷設されている。即ち、左右ともに防雪シェルター1の下方から、先に敷設した外壁パネル30(40)に新たに敷設する外壁パネル30(40)を重ねていき、最頂部の外壁パネル30が最後に重ねられる。そして、外壁パネル30(40)同士が重ねられた部分P1、P2、P3(鋼製パネル30,PC製パネル40の山部の頂部)はボルトで固定されている。具体的に図2及び図5〜図7を用いて説明する。
図2に示すように、先に敷設された鋼製パネル30bの横縁重ね代32の上に、シェルター周方向に新たに敷設するPC製パネル40bの横縁重ね代42を重ねる。すると、鋼製パネル30b及びPC製パネル40bは、シェルター軸方向に骨組10を3本分(防雪シェルター1の手前から順に骨組10a、10b、10c)を跨ぐ形態となる。
次に、図5及び図6を用いて、鋼製パネル30b,PC製パネル40bの重なり部P1を骨組10bに位置決め固定する方法を説明する。Uボルト50は、その両端部に雄ねじ部が形成されたU字形状のボルトであり、係る雄ねじ部に、矩形状のワッシャー51を介して、雄ねじ部を有するナット52を螺合させて固定対象部材を挟持するものである。
まず、重なり部P1に、Uボルト50の両端部に対応する位置2箇所にボルト孔を貫通形成し、Uボルト50をシェルター1の内側から(H型鋼の下方から)骨組10の外周を囲うように(覆うように)配置した状態で、Uボルト50の両端部を重なり部P1のボルト孔に挿通して突出させ、シェルター1の外側からワッシャー51を介してナット52で締める。なお、Uボルト50のサイズはがたつきの無いよう骨組10のH型鋼のフランジ幅に合うものを選択している。また、骨組10bの外側フランジの上面には、Uボルト50の締めすぎによって重なり部P1のPC製パネル40bが破損しないよう、クッション材となるスペーサ60が配置されている。さらに、ワッシャー51とPC製パネル40bの間には防水パッキン(図示せず)が介在されており、ボルト孔から防雪シェルター1の内部に水が浸入しないようになっている。これにより、骨組10b上の重なり部P1では、Uボルト50により鋼製パネル30b及びPC製パネル40bが2枚重ねられた形態で骨組10bに位置決め固定されている。
一方、骨組10a・10b間の中央部、或いは骨組10b・10c間の中央部の重なり部P2は山ボルト70によって固定されている。図7に示すように、山ボルト70は、ボルト頭部のパネル押さえ面及びワッシャー71座面が、外壁パネル30,40の形状に倣って山形に湾曲形成されている。ワッシャー71は固定対象部材の上下に2枚用いられる。そして、重なり部P2にボルト孔を形成し、山ボルト70の端部を、シェルター1の内側から、ワッシャー71を介した状態で重なり部P2のボルト孔に挿通させ、次にシェルター1の外側でワッシャー71を介して山ボルト70の端部とナット72を螺合させる。なお、重なり部P1と同様にワッシャー71とPC製パネル40bの間には防水パッキン(図示せず)が介在されている。
次に、上記のように敷設されたPC製パネル40bの他方の横縁重ね代42上に、シェルター周方向に新たに敷設する鋼製パネル30の横縁重ね代32を重ね、同様にUボルト50、山ボルト70で固定していく。これを図1の配置となるように繰り返すことで、外壁パネル30b,40bの列がシェルター周方向に敷設完了となる。次に、シェルター軸方向に1列すすみ、同様に外壁パネル30c,40cの列をシェルター周方向に敷設する。シェルター軸方向には、シェルター手前から奥に向かって順に、先に敷設した外壁パネル30(40)の縦縁重ね代33(43)に、新たに敷設する外壁パネル30(40)の縦縁重ね代33(43)を重ねていく。
このとき、外壁パネル30,40の四隅、即ち図2に示す骨組10c上では、先に敷設された鋼製パネル30b及びPC製パネル40bの縦縁重ね代33,43の上に、新たに敷設する鋼製パネル30c及びPC製パネル40cの縦縁重ね代33,43が重ねられるため、係る重なり部P3では、外壁パネルが4枚重ねられた状態で、Uボルト50により骨組10cに位置決め固定されている。骨組10a上においても同様である。
以上の作業が繰り返されて、鋼製パネル30及びPC製パネル40がそれぞれの側縁部同士を重ねながら骨組10の外周にシェルター周方向・軸方向に複数枚敷設されて、屋根4が構成されている。
上記において外壁パネル30,40を敷設する際に、波型パネルは、その流れ方向Fには可撓性を有さないが、その幅方向Dには可撓性を有するので、鋼製パネル30及びPC製パネル40を横置きに配置したことで、外壁パネル30,40がシェルター周方向にたわみ、敷設する際に現場で任意にR付けしながら組み付けることが出来る。即ち、外壁パネル30,40を、防雪シェルター1のRに合わせてたわませながら(湾曲形状をつけながら)外壁パネル30,40を骨組10にUボルト50で固定していけば良いので、外壁パネル30,40の取り付けが非常に容易であり、その分工期の短縮が実現できる。
ここで、防雪シェルターの大きさ(寸法)は、道路の幅に応じてその都度異なるため、防雪シェルターごとにアーチの形状が変わり、これに伴って屋根4を構成する外壁パネル30,40に求められるR(湾曲形状)もその都度異なる。
従来は、防雪シェルターの骨組の外周に、非特許文献1に示すような断面角波形状の鋼製パネルを、縦置きに配置(鋼製パネルの流れ方向Fがシェルター周方向と一致するように配置)して、外壁パネルの側縁部同士の重なり部を骨組にボルト固定することで屋根を構成していた。しかし、外壁パネル(角波鋼製パネル)を縦置きして屋根を構成すると、角波鋼製パネルが流れ方向Fに可撓性を有さない(角波鋼製パネルがシェルター周方向に変形しない)ため、パネルをシェルター周方向に組み付けるためには、シェルターに合わせた固有のRを有する鋼製パネルを、その都度、型枠を作成して成型しなければならなかった。
しかし、本実施例では横置き配置としたことで、外壁パネル30,40がその場でシェルター周方向にたわむので、多様なR形状に対応することができる。特に、PC製パネル40は、シェルターごとに固有のRを付けるための型枠をその都度作成しなくても、PC製平板を押出加工して波形状をつけるだけで全ての防雪シェルターに用いることができるので汎用性に優れている。その分、PC製パネル40の作成が廉価となって工費が削減される。
また、外壁パネル30,40の外形を幅850mm、長さ2000mmとしたことで、人間が持ち運べる範囲の大きさであり、運搬・施工時の取り扱い性に優れている。
上記構成により、防雪シェルター1は、光透過率の高い透明なPC製パネル40をシェルター上方に配置して採光部としたことで、従来のようにFRPシートを採光部とするよりも透明性が高まり、採光効率,透明感が高まるので、シェルター内部の薄暗さが解消され、通行者の感じる圧迫感や閉鎖感が大幅に低減される。また、FPRシートよりも透明感が持続するので耐用期間も延びる。
そして、屋根4が鋼製パネル30又はPC製パネル40で形成されたので、特許文献1のようにFRPシートで形成された屋根よりも、豪雪となった場合や雪崩が生じた場合の積雪の重みに対して高い強度を有する。本実施例においては、雪比重0.3t/m3で2〜2.5mの積雪に耐えうる強度を備えている。
なお、外壁パネル30,40の長さは本実施例において2000mmとしたが、運搬・施工時の取り扱いの観点から、現場に合わせて1600mm〜2000mmの範囲に形成される。また、外壁パネル40の厚みは、現場の積雪量を考慮して3mm〜7mmの範囲で形成される。
1 防雪シェルター
2 自動車用道路
3 土台
4 屋根
10 骨組
30 鋼製パネル
32 鋼製パネルの横縁側の重ね代
33 鋼製パネルの縦縁側の重ね代
40 PC製パネル
42 PC製パネルの横縁側の重ね代
43 PC製パネルの縦縁側の重ね代
50 Uボルト
70 山ボルト
P1、P3 Uボルト固定部
P2 山ボルト固定部
F 外壁パネルの流れ方向
D 外壁パネルの幅方向
2 自動車用道路
3 土台
4 屋根
10 骨組
30 鋼製パネル
32 鋼製パネルの横縁側の重ね代
33 鋼製パネルの縦縁側の重ね代
40 PC製パネル
42 PC製パネルの横縁側の重ね代
43 PC製パネルの縦縁側の重ね代
50 Uボルト
70 山ボルト
P1、P3 Uボルト固定部
P2 山ボルト固定部
F 外壁パネルの流れ方向
D 外壁パネルの幅方向
Claims (2)
- 自動車道・鉄道・歩行者道等の通路の両脇に対向して構築された一対の土台と、
前記通路を跨ぐように該通路に沿って前記土台の上部に所定ピッチに架設されたアーチ状の骨組と、
横長矩形状に形成された外壁パネルを、それぞれの側縁部同士が重なるように配列して前記骨組の外周に沿って敷設して構成した屋根と、
を備えた防雪シェルターにおいて、
前記屋根は、波がその幅方向に等ピッチで連続する波型鋼製パネルを該パネルの流れ方向を水平に向けた横置き配置に構成され、
前記通路に採光を取り入れたい前記屋根の所定箇所には、前記鋼製パネルに代えて、該鋼製パネルと同形状に形成された透明な波型ポリカーボネート製パネルが敷設されたことを特徴とする防雪シェルター。 - 前記ポリカーボネート製パネルは、幅850mm、長さ1600mm〜2000mm、厚さ3〜7mmであって、波のピッチ150mm、波の深さ50mmで、山数6であることを特徴とする請求項1に記載の防雪シェルター。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010008228U JP3166369U (ja) | 2010-12-17 | 2010-12-17 | 防雪シェルター |
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JP2010008228U JP3166369U (ja) | 2010-12-17 | 2010-12-17 | 防雪シェルター |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107905128A (zh) * | 2017-11-03 | 2018-04-13 | 中交第公路勘察设计研究院有限公司 | 波纹钢结构防雪通道 |
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-
2010
- 2010-12-17 JP JP2010008228U patent/JP3166369U/ja not_active Expired - Fee Related
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