JP3165968B2 - ブラシレス同期機 - Google Patents

ブラシレス同期機

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JP3165968B2
JP3165968B2 JP21816891A JP21816891A JP3165968B2 JP 3165968 B2 JP3165968 B2 JP 3165968B2 JP 21816891 A JP21816891 A JP 21816891A JP 21816891 A JP21816891 A JP 21816891A JP 3165968 B2 JP3165968 B2 JP 3165968B2
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隆幸 藤川
憲治 猪上
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はブラシレス同期機、特に
ブラシレス同期発電機およびブラシレス同期電動機に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の同期機においてはそのブラシレス
化を図る技術として、同期機本体の回転軸に励磁機を設
ける構造のものが主流であったが、近年においては小型
化,軽量化や構造の簡素化等を目的としてこの励磁機を
省略する方式のものが出現している。
【0003】例えば第一の方式として、固定子鉄心に主
電機子巻線とこの電機子巻線とは極数を異にする固定子
励磁巻線を巻装し、回転子鉄心には主電機子巻線と同一
の極数を有する回転子界磁巻線と、固定子励磁巻線と磁
気的結合をなす回転子励磁巻線を巻装することにより、
固定子励磁巻線による磁界によって誘導した回転子励磁
巻線の電圧を、回転子鉄心に備えた整流器で直流に変換
して回転子界磁巻線に供与する方式がある。
【0004】この種の方式が同期発電機に利用されたも
のとして、特開昭62−23348号公報,特開昭63
−220746号公報,英国特許第941482号公
報,英国特許第1038472号公報に記載されたもの
が知られている。
【0005】また、第二の方式として、第一の方式にお
ける固定子励磁巻線の作用を主電機子巻線に兼ねさせる
ことにより固定子励磁巻線を省略した構成が特開昭55
−2327号公報に開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のブラシレス同期機においては以下のような問題があ
る。
【0007】第一の方式に属するものにおいては固定子
鉄心に主電機子巻線と固定子励磁巻線という2種類の巻
線を巻装しなければならず、このように巻装巻線の種類
が多いことは巻線の配置を複雑化させ、製造コストを上
昇させることになる。
【0008】第二の方式に属するものにおいては巻装巻
線の種類は減じ得ても、一方で電機子巻線が中間点を有
する二重星形接続という特異なものとなり、このため、
上記特開昭55−2327号公報に示されるように、電
機子巻線の巻線ピッチの設定に特別の設計的配慮を必要
とすることなどの問題がある。
【0009】本発明は上記問題点に鑑みて創案されたも
のであり、固定子鉄心の巻装巻線を、製造上きわめて能
率的な巻線態様とした電機子巻線のみとし、製造コスト
の低廉なブラシレス同期機の提供を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、固定子鉄心に集中全節巻または集中全節
巻に準ずる巻線態様の電機子巻線を三相スター結線をな
して巻装し、この電機子巻線からの引出し端に三相スタ
ー結線をなすインピーダンス素子を接続し、このインピ
ーダンス素子の中性点と上記電機子巻線の中性点との間
に固定子励磁電源を接続してこれらの固定子励磁電源と
上記電機子巻線と上記インピーダンス素子とによる閉回
路を形成する。
【0011】回転子鉄心には上記電機子巻線の極数の3
倍および5倍の極数と磁気的結合をなす回転子励磁巻線
と、この回転子励磁巻線の起電力が直流に変換された後
に供与され、かつ上記電機子巻線と同一極数の回転子界
磁巻線を巻装するとともに、回転子鉄心には上記回転子
励磁巻線の起電力を直流に変換するための整流器を備え
る構成とするものである。
【0012】
【作 用】以下、本発明を同期発電機に適用した場合の
作用を説明する。
【0013】先ず、無負荷時において上記固定子励磁電
源から、わずかな直流の固定子励磁電流を電機子巻線の
各相に供与すると、固定子励磁電流は上記インピーダン
ス素子の中性点に合流して再び固定子励磁電源に戻る。
この時、三相の電機子巻線を流れる固定子励磁電流によ
って生じる磁界(以下、これを固定子励磁磁界と称す
る)は、電機子巻線の集中全節巻または集中全節巻に準
ずる巻線態様から電機子巻線の極数の3倍の極数を形成
する。ここで回転子を回転させると、上記電機子巻線の
極数の3倍の極数との磁気的結合によって回転子励磁巻
線に起電力が誘導する。この起電力は整流器を介して回
転子界磁巻線に直流の回転子界磁電流を供与し、主磁界
を発生させる。回転子界磁巻線には電機子巻線が磁気的
に結合させてあることから電機子巻線に出力電圧が誘導
する。
【0014】この出力電圧によって三相スター結線をな
すインピーダンス素子に三相交流電流(以下、これをイ
ンピーダンス電流と称する)が流れる。電機子巻線を流
れるインピーダンス電流によって生ずる電機子反作用磁
界は電機子巻線の集中全節巻または集中全節巻に準ずる
巻線態様から第5空間高調波磁界、すなわち電機子巻線
の極数の5倍の極数を含むものとなる。この第5空間高
調波磁界は回転子の回転方向に対し逆方向に回転する磁
界となって磁気的に結合する回転子励磁巻線に起電力を
誘導する。
【0015】結局、回転子励磁巻線に誘導する起電力お
よび回転子界磁電流は固定子励磁電流による固定子励磁
磁界によるものに、インピーダンス電流による電機子反
作用磁界中の第5空間高調波磁界によるものが加えられ
て増大し、主磁界が増強、延いては電機子巻線に誘導し
た出力電圧が上昇する。出力電圧が上昇すると、インピ
ーダンス電流、第5空間高調波磁界、回転子励磁巻線の
起電力、主磁界等が増大増強し、これを繰返して自励的
に出力電圧が確立する。この時、固定子励磁電流を可変
とすれば、無負荷時の出力電圧を任意に調整できる。
【0016】次に、三相負荷時にはインピーダンス電流
と負荷電流との合成電流が電機子電流として電機子巻線
を流れる。この電機子電流によって生ずる電機子反作用
磁界も電機子巻線の集中全節巻または集中全節巻に準ず
る巻線態様から第5空間高調波磁界を含み、無負荷時と
同様の作用で回転子励磁巻線に起電力を誘導する。した
がって、回転子励磁巻線の起電力は無負荷時における起
電力に負荷電流による第5空間高調波磁界による起電力
が加えられて増大し、回転子界磁電流が増加する。負荷
時における第5空間高調波磁界の強さは負荷電流の大き
さに比例するから、負荷電流の増減にともなって回転子
界磁電流も増減し、出力電圧の変動を抑制する。すなわ
ち、同期発電機に不可欠の出力電圧補償作用が自動的に
行われ、出力電圧は一定に保たれる。
【0017】単相負荷の場合も単相交流負荷電流による
交番電機子反作用磁界中に含まれる第5空間高調波磁界
を利用するので、三相負荷の場合と同じである。
【0018】本発明は電機子巻線に外部より電力を供与
する場合には同期電動機として動作させ得る。
【0019】なお、固定子励磁電源が交流の場合でも上
記作用は同じである。また、固定子励磁電流は、固定子
励磁電源,電機子巻線,インピーダンス素子からなる閉
回路を還流するのみで負荷に影響を及ぼさない。固定子
励磁磁界,第5空間高調波磁界および主磁界の極数はそ
れぞれ異なるため互いに及ぼし合う影響は極めて小さ
く、所望の出力が得られる。
【0020】
【実施例】本発明を同期発電機に適用した場合の一実施
例を図面に基づき説明する。
【0021】図1において、U,V,Wは三相電機子巻
線のU相,V相,W相である。電機子巻線U,V,Wは
図2に示すように固定子鉄心1の内周部に形成した固定
子スロット2内に集中全節巻の巻線態様にて、2極三相
に巻装し、図1に示すようにスター結線して各相の引出
し端を出力端子10〜12を介して負荷に接続するよう
になっている。さらに電機子巻線U,V,Wの引出し端
に三相スター結線をなすインピーダンス素子8を接続す
る。電機子巻線U,V,Wの中性点Nとインピーダンス
素子8の中性点nとの間に直流の固定子励磁電源7を接
続し、この固定子励磁電源7と電機子巻線U,V,Wと
インピーダンス素子8とによる閉回路を形成する。
【0022】一方、回転子Rにおいては図2に示すよう
に、回転子鉄心3に回転子スロット4を形成し、この回
転子スロット4内に回転子界磁巻線5および回転子励磁
巻線6a,6b,6cを巻装する。回転子界磁巻線5は
電機子巻線U,V,Wと同数の極数(2極)を形成する
ように巻装する。回転子励磁巻線6aは電機子巻線U,
V,Wの極数の3倍(6極)および5倍(10極)の極
数のそれぞれと磁気的結合をなす巻線ピッチで巻装して
整流器9aの交流入力側に接続する。また、回転子励磁
巻線6b,6cについても同様にした後、整流器9a.
9b,9cの直流出力側を互いに並列に接続し、直流出
力端に回転子界磁巻線5を接続する。整流器9a,9
b,9cはそれぞれ回転子鉄心3に付設させてあり、回
転子鉄心3とともに回転する回転整流器形式になってい
る。
【0023】次に、上記構成のブラシレス同期発電機の
動作を説明する。先ず、無負荷時において、固定子励磁
電源7から、わずかな直流の固定子励磁電流iou,i
ov,iowを電機子巻線U,V,Wに供与する。この
固定子励磁電流iou,iov,iowはインピーダン
ス素子8の中性点nに合流し固定子励磁電源7に戻る。
この時、三相電機子巻線U,V,Wを流れる固定子励磁
電流iou,iov,iowによって生ずる固定子励磁
磁界Hoは、電機子巻線U,V,Wが集中全節巻にして
あることから、電機子巻線U,V,Wの極数の3倍、す
なわち、6極を形成する。これを以下に解析する。
【0024】図4は電機子巻線各相の配列および固定子
励磁電流iou,iov,iowの方向を示している。
また、この図4に示す電機子巻線U,V,Wをθ方向に
展開し、U相についてフーリエ級数で表した方形波磁界
分布を示せば図3のようになる。この図3においては固
定子Sと回転子R間のギャップを省略してある。
【0025】上記のように、集中全節巻の電機子巻線U
による磁界分布は、電機子巻線Uの巻数をn(T),電
機子巻線Uに流れる固定子励磁電流をiou(A),比
例定数をkとすると、振幅をkioun(AT/m)と
する方形波になる。ただし、磁路の磁気飽和は無視す
る。
【0026】方形波の中心点0を基点とし、この0点か
ら電気角でθ(rad)の距離における任意の点Pにお
ける磁界の強さHouをフーリエ級数で表すと、 となる。固定子励磁電流iou,iov,iowは今の
場合、直流であるから、iou≡Io(A)〈平均値〉
とし式に代入すると、 となる。さらに、固定子Sに2π/3(rad)ずつず
らした位置に巻装した集中全節巻の電機子巻線V,W
(巻数はU相と同じ)に、 (V相) iov≡Io(A) (W相) iow≡Io(A) が流れたとき、各相の磁界の強さをそれぞれHov,H
owとすると、 となる。固定子励磁磁界Hoは,,式の和である
から次式が得られる。 Ho=Hou+Hov+How 式より固定子励磁磁界Hoは第一項の−Hom co
s3θ、すなわち6極を形成することがわかる。図5は
以上の解析を図で表したものである。
【0027】ここで回転子Rを回転させると、固定子励
磁磁界Hoの上記6極と磁気的結合をなす回転子励磁巻
線6a,6b,6cのそれぞれに起電力erが誘導す
る。この起電力erは整流器9a,9b,9cを介し
て、回転子界磁巻線5に回転子界磁電流をifを供与
し、2極の主磁界を発生させる。回転子界磁巻線5には
電機子巻線U,V,Wが磁気的に結合させてあるから電
機子巻線U,V,Wにわずかな出力電圧が誘導する。こ
の出力電圧により電機子巻線U,V,Wとインピーダン
ス素子8とからなる回路に三相交流のインピーダンス電
流izu,izv,izwが無負荷時における電機子電
流iau,iav,iawとして流れて、電機子反作用
磁界が生ずる。この電機子反作用磁界は電機子巻線U,
V,Wが集中全節巻であることから第5空間高調波磁界
すなわち10極成分を含むものとなる。これを以下に解
析する。
【0028】電機子巻線Uを流れる電機子電流iau
(A)によって生ずる磁界をHauとすると、式は次
のように書き換えられる。
【他6/】
【他11/】
【他7/】さらに、固定子Sに2π/3(rad)ずつ
ずらした位置に巻装された集中全節巻の電機子巻線V,
Wに次式で示される電機子電流、
【他8/】が流れたとき、各相の磁界をそれぞれHa
v,Hawとすると、
【他9/】となる。集中全節巻の三相電機子巻線による
磁界Haは,,式の和であるから、次式が得られ
る。
【他10/】▲10▼式より電機子電流iau,ia
v,iawによる電機子反作用磁界Haは、第1項の基
本波磁界3/2Hamsin(ωt−θ)と、第2項の
第5空間高調波磁界,第3項の第7空間高調波磁界等の
奇数次空間高調波磁界から成り立っており、位相角の符
号から、第5空間高調波磁界は基本波磁界とは逆の方向
に、第7空間高調波磁界は基本波磁界と同じ方向に回転
することもわかる。
【0029】本発明は以上の解析結果から導出される第
5空間高調波磁界を利用するものである。すなわち、電
機子巻線U,V,Wの極数の5倍の極数(10極)と磁
気的結合をなすように巻装した回転子励磁巻線6a,6
b,6cのそれぞれに電機子反作用磁界中の第5空間高
調波磁界(10極)によって起電力erが誘導する。
この起電力erは整流器9a,9b,9cを介して回
転子界磁巻線5に印加される。
【0030】結局、回転子界磁電流ifは、起電力er
によるものに起電力erによるものが加えられて増
大し、主磁界が増強、延いては電機子巻線に誘起した出
力電圧が上昇する。出力電圧が上昇すると、インピーダ
ンス電流izu,izv,izw、第5空間高調波磁
界、起電力er、主磁界等が増大増強し、これを繰り
返して自励的に出力電圧が確立される。このとき、固定
子励磁電流iou,iov,iowを可変とすれば無負
荷時の出力電圧を任意に調整できる。
【0031】次に、三相負荷時には、インピーダンス電
流iou,iov,iowと負荷電流iu,iv,iw
との合成電流が電機子電流iau,iav,iawとし
て電機子巻線U,V,Wを流れる。三相負荷時における
電機子電流iau,iav,iawによる第5空間高調
波磁界の発生およびその作用については上記無負荷の場
合と同様であるが、回転子励磁巻線6a,6b,6cの
起電力erは負荷電流iu,iv,iwによる第5空
間高調波磁界の作用がインピーダンス電流izu,iz
v,izwによる第5空間高調波磁界の作用に加わって
上昇し、回転子界磁電流ifが無負荷時よりも増大す
る。負荷時における第5空間高調波磁界の強さは負荷電
流iu,iv,iwの大きさに比例するから、負荷電流
の増減に伴って回転子界磁電流ifも増減し、出力電圧
の変動を抑制する。すなわち、固定子励磁電流iou,
iov,iowを一定に保ったままでも、同期発電機に
不可欠の出力電圧補償作用が自動的に行われ、出力電圧
は一定に保たれる。この時、固定子励磁電流がiou,
iov,iowを可変とすれば無負荷時と同様に負荷時
においても出力電圧を任意に調整することができる。
【0032】単相負荷の場合も出力端子10〜12から
選択された2つの端子に単相負荷を接続する出力形態に
おいて、単相交流負荷電流による交番電機子反作用磁界
中の第5空間高調波磁界を利用するので上記三相の場合
と同じになる。
【0033】固定子励磁電流iou,iov,iow
は、固定子励磁電源7、電機子巻線U,V,W、インピ
ーダンス素子8等からなる閉回路を還流するのみで負荷
に影響を及ぼさない。
【0034】また、本発明における回転子励磁巻線の巻
線態様は上記実施例に限るものではない。図6は電機子
巻線U,V,Wが2極の場合に適用する回転子励磁巻線
のさまざまな実施例を展開図として示したものであり、
図1,図2に示した実施例は図6(d)を採用したもの
である。図6(a),(b),(c)(d)はそれぞれ
8極,8極,10極,6極巻線を、巻線ピッチをそのま
まにして適宜分割し、整流器に接続したもので、いずれ
も固定子励磁磁界(6極)および第5空間高調波磁界
(10極)という極数の異なる2種類の磁界と磁気的結
合をなして回転子界磁電流ifを供与し得る代表的な実
施例である。その他、10極巻線と、6極巻線という巻
線ピッチの異なる2種類の回転子励磁巻線を巻装し、そ
れぞれを整流器に接続するという方法も可能であり、所
望する特性および製造コスト等を勘案して選択すればよ
い。
【0035】さらに図1,図2に示した実施例におい
て、電機子巻線U,V,Wは集中全節巻がなされている
ものとして説明してきたが、本発明における電機子巻線
の巻線態様はこれに限るものではない。すなわち、集中
全節巻に準じた巻線態様も実際的見地からとり得る。こ
こに言う集中全節巻に準じた巻線態様とは電機子電流に
よる電機子反作用磁界中に第5空間高調波磁界を含ませ
ると同時に、固定子励磁磁界Hoに電機子巻線の極数の
3倍の極数を形成させる意図で、電機子巻線の巻線係数
を適宜選択したあらゆる巻線態様を指す。たとえば、図
7は本発明における電機子巻線の巻線態様についての他
の実施例の一つを示したものであり、ここでは隣合う2
つの固定子スロットに分布させた分布全節巻としたもの
である。電機子反作用磁界中の第5空間高調波磁界およ
び固定子励磁磁界Hoは、電機子巻線U,V,Wを広く
分布させるほど弱くなるが、図7に示す実施例において
は両磁界の強さを実用に供し得る範囲に選択した場合に
おいては分布巻も可能であることを示している。
【0036】本発明はまた、電機子巻線U,V,Wに外
部より三相電力を供与する場合には同期電動機として動
作させることができる。
【0037】なお、固定子励磁電源を交流とした場合に
は、固定子励磁磁界Hoが交番磁界となるが、上記作用
は同じである。
【0038】固定子励磁磁界Ho,第5空間高調波磁界
および主磁界等の極数はそれぞれ異なるため、互いに及
ぼす影響は極めて小さく、所望の出力が得られる。
【0039】
【発明の効果】以上説明のように、本発明によれば、固
定子鉄心の巻装巻線を電機子巻線のみとしたブラシレス
同期機の実現が可能となる。しかも、電機子巻線は集中
全節巻または集中全節巻に準ずるという製造上極めて能
率的な巻線態様を有するものであるから製造コストの低
廉化を図り得る。この効果は、特に電機子巻線が必然的
に複雑化する多極機(4極以上)において著しいものと
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す電気回路図である。
【図2】本発明の一実施例を示す図であり、鉄心部分の
断面図を示す図である。
【図3】図4に示す電機子巻線U,V,Wをθ方向に展
開しU相についてフーリエ級数で表した方形波磁界分布
を示す図である。
【図4】電機子巻線各相の配列および固定子励磁電流i
ou,iov,iowの方向を示す図である。
【図5】集中全節巻の電機子巻線による磁界分布を示す
図である。
【図6】電機子巻線U,V,Wが2極の場合に適用する
回転子励磁巻線のさまざまな実施例を展開図として示し
た図である。
【図7】本発明における他の実施例を示す図である。
【符号の説明】
U・・U相 V・・V相 W・・W相 1・・鉄心 2・・固定子スロット 3・・回転子鉄心 4・・回転子スロット 5・・回転子界磁巻線 6a・回転子励磁巻線 6b・回転子励磁巻線 6C・回転子励磁巻線 7・・固定子励磁電源 8・・インピーダンス素子 9a・整流器 9b・整流器 9C・整流器 10・出力端 11・出力端 12・出力端

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定子鉄心に集中全節巻または集中全節
    巻に準ずる巻線態様の電機子巻線を三相スター結線をな
    して巻装し、該電機子巻線からの引出し端に三相スター
    結線をなすインピーダンス素子を接続し、該インピーダ
    ンス素子の中性点と上記電機子巻線の中性点との間に固
    定子励磁電源を接続して該固定子励磁電源と上記電機子
    巻線と上記インピーダンス素子とによる閉回路を形成
    し、回転子鉄心には上記電機子巻線の極数の3倍および
    5倍の極数のそれぞれと磁気的結合をなす回転子励磁巻
    線と該回転子励磁巻線の起電力が直流に変換された後に
    供与されかつ上記電機子巻線と同一極数の回転子界磁巻
    線とを巻装するとともに、回転子鉄心には上記回転子励
    磁巻線の起電力を直流に変換するための整流器を備えて
    なることを特徴とするブラシレス同期機。
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