JP3165940U - 地中電線路用埋設ボックスの止水構造 - Google Patents

地中電線路用埋設ボックスの止水構造 Download PDF

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Abstract

【課題】組立式のボックス構成部材相互の重ね合わせ部分の止水機能の向上を図り、各ボックス構成部材内側への地下水等の浸入を未然に防ぐ。【解決手段】上下方向で複数に分割形成し、上下部接合面を互いに接合、組立可能としたボックス構成部材5,6,7を有し、下方位のボックス構成部材6,7における上部接合面に沿ってループ状に設けた断面略円弧溝状の止水溝条部14Aと、この止水溝条部14Aに一部を上方に突出して嵌合した断面略円形状のシール部材14とを備える。ボックス構成部材5,6,7相互を組み立てる際に、上方位のボックス構成部材5,6の下部接合面でシール部材14を圧潰、シールする。止水溝条部14Aは、平面矩形状のボックス構成部材5,6,7のコーナー部では平面円弧状に湾曲形成する。ボックス構成部材5,6,7相互の上下部接合面には、半球状の凹凸嵌合によるジョイント部16を設ける。【選択図】図3

Description

本考案は、地中電線路の引込、分岐その他のために地中に埋設されるマンホール、ハンドホール等の埋設ボックスをユニットシステム式に構成する場合の組立結合部の止水処理を確実にする地中電線路用埋設ボックスの止水構造に関するものである。
従来、地中電線路用のマンホール・ハンドホール等の埋設ボックスは、地中電線路の引込、分岐位置に対応してその高さ・深さ・大きさ等が決められて一体成型されている。しかし、このような一体型の埋設ボックスは重量が嵩張るため、搬送・埋設作業が非常に面倒である。そのため、埋設ボックスをベースボックスとスラブボックスとに分割し、必要に応じて両ボックス間に継胴ボックスを介在させる等して埋設現場における必要な深さ等に調整させて組み立てる方式が提案されている。
すなわち、ベースボックス、スラブボックス、および必要時に使う継胴ボックスそれぞれのボックス構成部材を横断径がほぼ対応したものとして予め個別に成形しておき、埋設現場における必要とする構成に対応してそれらを組み立てるものである。このような組立施工において、図6に示すように、各ボックス構成部材100a,100b相互の上下方向の重ね合わせ面に、相互間の位置合わせ、シール構成等のためにそれぞれ断面矩形凸状の嵌合突条部101、断面矩形凹状の嵌合溝条部102が形成され、重ね合わせの際にはこの嵌合突条部101と嵌合溝条部102とを、またシール部材等を介在させて嵌合させている。このように従来では嵌合突条部101と嵌合溝条部102とによって、組立式構造とする場合の重ね合わせの位置合わせとシールとを兼ねている。
特に無し
しかしながら、従来においては、図6に示すように、各ボックス構成部材100a,100b相互の重ね合わせの際に互いに嵌合される嵌合突条部101、嵌合溝条部102は断面略矩形の凹凸嵌合形式となっているため、嵌合突条部101と嵌合溝条部102とは完全には密着されず、特に嵌合突条部101の外壁面・下面と嵌合溝条部102の内壁面・内底面との間には成型加工面において若干のクリアランスが生じ易い。また、嵌合突条部101と嵌合溝条部102との間にシール部材を挟み込む場合もあるが、シール部材の弾性力によって嵌合突条部101を嵌合溝条部102内側から上方へ押し退けているため、部位によっては密着性の悪い不均一な凹凸嵌合となり、しかも狭小な嵌合溝条部102内での圧迫によるシール部材の破断の虞もあって嵌合突条部101と嵌合溝条部102との間のシール機能が十分に機能しない場合もある。
また、埋設ボックスが平面で矩形状に構成される場合、そのコーナー部(角隅部)の嵌合突条部101、嵌合溝条部102それぞれは平面で略90度を呈するように形成されているから、ここにシール部材を介在させるとしても、シール部材自体の復元的な弾力性その他によって平面で略90度に折曲させて嵌め込むことは困難である。そのため、このコーナー部ではクリアランスが生じやすく、他の詰物部材を更に嵌め込むとしてもシール密封性が不完全となり、ボックスの外部から凹凸嵌合部分を通じて各ボックス構成部材100a,100b内側に地下水等が浸入してしまうという問題点を有していた。
そこで、本考案は叙上のような従来存した諸事情に鑑み創案されたもので、上下方向で複数に分割形成されたボックス構成部材相互を重ね合わせて組み立てるとき、組立部位の相互間の完全密着性を実現でき、これによって重ね合わせ部分の止水機能を向上でき、各ボックス構成部材内側への地下水等の浸入を未然に防ぐことができる地中電線路用埋設ボックスの止水構造を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本考案にあっては、上下方向で複数に分割形成され、上下部接合面を互いに接合させて組み立てられるボックス構成部材5,6,7から成る埋設ボックスにおける止水構造であって、下方位のボックス構成部材7,6における上部接合面に設けた止水溝条部14Aと、この止水溝条部14Aに一部を上方に突出させて嵌合したシール部材14とを備え、ボックス構成部材5,6,7相互をこれら5,6,7の上下部接合面を接合させて組み立てる際に、上方位のボックス構成部材5,6の下部接合面によってシール部材14の上方突出部分を圧潰してシールするようにしたものである。
止水溝条部14Aは、下方位のボックス構成部材7,6の上部接合面に沿ってループ状に連続した断面略円弧溝状となって設けられ、この止水溝条部14Aに沿って断面略円形状のシール部材14がその断面上円弧部分が上方に突出した状態で嵌め込まれてなるものとできる。
止水溝条部14Aは、平面矩形状に形成されたボックス構成部材5,6,7のコーナー部で平面円弧状に湾曲形成されているものとできる。
ボックス構成部材5,6,7は、これら5,6,7相互の上下部接合面に設けられた凹凸嵌合によるジョイント部16を含む構成とすることができる。
ジョイント部16は、上方位のボックス構成部材5,6の各下部接合面に設けた半球状の凹部16Bまたは凸部16Aと、これに対応すべく下方位のボックス構成部材7,6の各上部接合面に設けられた半球状の凸部16Aまたは凹部16Bとによって構成されてなるものとできる。
以上のように構成された本考案に係る地中電線路用埋設ボックスにあって、ボックス構成部材5,6,7相互をこれら5,6,7の上下部接合面を接合させて組み立てる際に、下方位のボックス構成部材7,6の上部接合面の止水溝条部14Aに嵌っているシール部材14の断面上円弧部分は、上方位のボックス構成部材5,6の下部接合面によって圧潰された状態となってボックス構成部材5,6,7相互の重ね合わせ部分を密着させる。
平面矩形状のボックス構成部材5,6,7のコーナー部で平面円弧状に湾曲した止水溝条部14Aは、シール部材14の止水溝条部14Aへの嵌め込みに際し、シール部材14を急角度に屈曲させずに滑らかなカーブとなって嵌合させる。そのため、上方位のボックス構成部材5,6による圧潰はコーナー部でも均一状にし、上下部接合面相互間のシール性を向上させる。
ジョイント部16は、半球状の凸部16Aと半球状の凹部16Bとが互いに嵌合することで、各ボックス構成部材5,6,7相互のズレを阻止させる。例えば、スラブボックス5、ベースボックス7、これらの間に必要に応じて介在される継胴ボックス6相互のずれを防止させる。
本考案によれば、上下方向で複数に分割形成されたボックス構成部材5,6,7相互を重ね合わせて組み立てる際の互いの完全密着性を実現でき、これによって重ね合わせ部分の止水機能が向上し、各ボックス構成部材5,6,7内側への地下水等の浸入を未然に防ぐことができる。また、各ボックス構成部材5,6,7が例えば平面矩形状であっても、そのコーナー部のシール部材14によるシール密封性も確実なものとできる。
すなわち、これは本考案が、上下方向で複数に分割形成され、上下部接合面を互いに接合させて組み立てられるボックス構成部材5,6,7から成る埋設ボックスにおける止水構造であって、下方位のボックス構成部材7,6における上部接合面に設けた止水溝条部14Aと、この止水溝条部14Aに一部を上方に突出させて嵌合したシール部材14とを備え、ボックス構成部材5,6,7相互をこれら5,6,7の上下部接合面を接合させて組み立てる際に、上方位のボックス構成部材5,6の下部接合面によってシール部材14の上方突出部分を圧潰してシールするようにしたからであり、これにより、ボックス構成部材5,6,7相互の組み合せ結合部分に生じるクリアランスLを水密状となして封止させることができる。
止水溝条部14Aは、下方位のボックス構成部材7,6の上部接合面に沿ってループ状に連続した断面略円弧溝状となって設けられ、この止水溝条部14Aに沿って断面略円形状のシール部材14がその断面上円弧部分が上方に突出した状態で嵌め込まれてなるので、止水溝条部14Aに嵌っているシール部材14の断面上円弧部分を上方位のボックス構成部材5,6の下部接合面によって均一に圧潰させることができ、ボックス構成部材5,6,7相互間に生じるクリアランスLの確実な封止が可能となる。
また、止水溝条部14Aは、平面矩形状に形成されたボックス構成部材5,6,7のコーナー部で平面円弧状に湾曲形成されているので、シール部材14の止水溝条部14Aへの嵌め込みに際し、シール部材14を急角度に屈曲させずに滑らかなカーブとなって嵌合させることができからシール部材14によるシール機能を損なうことがない。しかも、止水溝条部14Aのコーナー部における成型加工も容易に行える。
ボックス構成部材5,6,7は、これら5,6,7相互の上下部接合面に設けられた凹凸嵌合によるジョイント部16を含む構成としたので、凸部16Aと凹部16Bとが嵌合することで各ボックス構成部材5,6,7相互のズレを未然に防止しつつ互いに組合わせることができる。しかも、ジョイント部16により上方位の上側構造体を降ろしてくるだけで相互間の接合位置の正確な合致が可能となる。
ジョイント部16は、上方位のボックス構成部材5,6の各下部接合面に設けた半球状の凹部16Bまたは凸部16Aと、これに対応すべく下方位のボックス構成部材7,6の各上部接合面に設けられた半球状の凸部16Aまたは凹部16Bとによって構成されて成るので、凸部16Aと凹部16Bとの嵌合が半球面同士の接合であることと相俟ち、接合時に若干のズレが生じてもそれを半ば自動的に矯正するから確実に行える。
尚、上記の課題を解決するための手段、考案の効果の項それぞれにおいて付記した符号は、図面中に記載した構成各部を示す部分との参照を容易にするために付したもので、図面中の符号によって示された構造・形状に本考案が限定されるものではない。
本考案の実施の形態において、各ボックス構成部材によって組み立てるときの組合わせるときの一例を示す分解斜視図である。 同じく各ボックス構成部材によってシステムユニット的に組合わせた斜視図である。 止水構造の一例を示す一部切欠の分解斜視図である。 同じく止水構造の一例を示し、(a)はボックス構成部材同士の接合前の断面図、(b)はボックス構成部材同士の接合後の断面図である。 同じく止水溝条部とジョイント部との他の配置例を示す平面図である。 従来例におけるボックス構成部材同士の凹凸嵌合の一例を示し、(a)はボックス構成部材同士の接合前の断面図、(b)はボックス構成部材同士の接合後の断面図である。
以下、図面を参照して本考案の実施の形態を詳細に説明すると、図において示される符号Pは、地中に配管敷設される図示を省略した地中電線路用の地中埋設管を、地中電線路となるケーブル類の引込、分岐その他のために接続させて、地中に埋設されるマンホール、ハンドホール等の如き埋設ボックス本体である。図示例にあっての埋設ボックス本体P自体は、平面ほぼ矩形状の底側壁の周縁に前後左右の側壁を立設して、上部が開口されたほぼ直方体状に形成されたものであるも、もとより、この埋設ボックス本体P自体は、円筒状その他の形状に形成されるものであっても良いものである。以下、ハンドホール用としての埋設ボックス本体Pの構成について説明する。
埋設ボックス本体Pは、図1および図2に示すように、天井壁を有するスラブボックス5、上下が開放された継胴ボックス6、底側壁を有するベースボックス7それぞれのボックス構成部材を横断形がほぼ対応したものとして予め分割成形し、埋設現場における必要とする構成に対応してこれら5,6,7をユニットシステム的に組み合わせられる構成としてある。また、埋設ボックス本体Pが埋設される場所の地面までの高さ・深さ・大きさ等を調節するためにスラブボックス5の上部開口側には後述する嵩上げ調整リング4が接合され、さらに嵩上げ調整リング4の上には、作業員の出入り用等のための開閉自在な鉄蓋1が嵌め込まれる後述する化粧蓋リング3が接合される。
例えば、浅い部分または深い部分の地中電線路に対応させる場合、ベースボックス7、スラブボックス5、化粧蓋リング3を組合せる。また、浅い部分の地中電線路と深い部分の地中電線路とが互いに間隔が離れて存在している場合には、ベースボックス7とスラブボックス5の間に継胴ボックス6を介在させる。さらに、地表から深い部分に最初の地中電線路が存在する場合、スラブボックス5と化粧蓋リング3との間に嵩上げ調整リング4を介在させる。
ベースボックス7および継胴ボックス6のボックス構成部材それぞれの上部接合面には止水溝条部14Aが設けられており、この止水溝条部14Aに沿ってシール部材14が密嵌されることで、継胴ボックス6およびスラブボックス5の上方位に組み立てられる他のボックス構成部材との止水構造を形成している。すなわち、止水構造は、ベースボックス7および継胴ボックス6のボックス構成部材相互の上部接合面である上縁面に沿ってループ状に連続した断面略円弧溝状の止水溝条部14Aが設けられ、この止水溝条部14Aに沿って断面略円形状で、ループ状に連続した例えばブチルゴム製等のシール部材14が隙間無く嵌め込まれる。
このシール部材14は、図4(a)に示すように、その一部である断面上円弧部分が止水溝条部14Aから上方に突出している。そして、図4(b)に示すように、例えばベースボックス7上に継胴ボックス6あるいはスラブボックス5が後述するジョイント部16を介して接合された際には、止水溝条部14Aに嵌っているシール部材14の断面上円弧部分が継胴ボックス6等の下部接合面によって圧潰されることによって上部接合面上で拡がり、ベースボックス7と継胴ボックス6等との間に生じるクリアランスLが水密状となってシールされるものとしてある。
また、ボックス構成部材5,6,7が平面で矩形状に構成されるとき、上部接合面における止水溝条部14Aのコーナー部分は、外方に向けて平面円弧状に、例えば丸味を帯びた〕形となるように湾曲形成されており、シール部材14の止水溝条部14Aへの嵌め込みに際し、シール部材14を直角等の急角度に屈曲させずに滑らかな円弧カーブに沿って嵌合させることができるようにしてある。このように嵌合時においてシール部材14が略直角な屈曲状態となるのを未然に防止することでシール部材14自体のシール機能を損なわないようにしている。
尚、止水溝条部14Aには、シール部材14の代わりに弾性接着剤を充填しても良い。この場合、弾性接着剤は止水溝条部14Aに対し山盛り状となるように充填しておくことで、ベースボックス7上に継胴ボックス6が後述するジョイント部16を介して接合された際に、弾性接着剤が潰されてベースボックス7と継胴ボックス6との間に生じるクリアランスLが水密状となって封止された状態で凝固される。
また、ベースボックス7、継胴ボックス6、スラブボックス5の各ボックス構成部材相互の例えばコーナー位置における上下部接合面には、例えば凹凸嵌合によるジョイント部16が設けられている。このジョイント部16は、図3および図4に示すように、継胴ボックス6およびスラブボックス5の各下部接合面に凹設した例えば半球状の凹部16Bと、これに対応すべく継胴ボックス6およびベースボックス7の各上部接合面に凸設した例えば半球状の凸部16Aによって構成され、これら凸部16Aと凹部16Bとが嵌合することで各ボックス構成部材5,6,7相互のズレを防止しつつ互いに組合わせられるようにしている。しかも、本構成のジョイント部16により上方位の上側構造体を降ろしてくるだけで半球状であることと相俟ち、接合位置が正確に合致するものとなっている。
ジョイント部16の凸部16Aは、例えば図3に示すように、止水溝条部14Aコーナー部分における内側に位置するように設けられる。あるいは図5に示すように、止水溝条部14Aの外側に位置するように設けても良い。このとき、止水溝条部14Aのコーナー部分形状は外側のジョイント部16を避けるように、上部接合面における辺部の直線状の止水溝条部14A部分となだらかに連続させる円弧部分を介して部分的に直線状に形成される。
尚、凹部16Bを継胴ボックス6およびベースボックス7の各上部接合面に凹設し、凸部16Aを継胴ボックス6およびスラブボックス5の各下部接合面に凸設しても良く、また、ジョイント部16の形成位置もコーナー位置とは限らず上下部接合面の任意の位置でも良い。
また、ベースボックス7、継胴ボックス6、スラブボックス5の各ボックス構成部材を順次に積み重ねるように吊り上げて組み立てるときのズレ等を防止するため、コーナー位置における上下接合部には、各ボックス構成部材5,6,7相互が接続される下方位のボックス構成部材におけるコーナー部の内側面に設けたインサート部21に、ボルト22によりズレ止め用の固定プレート13が突片状に予め取り付けられる。そして、接合後では、この固定プレート13の上方への突出先端が上方位のボックス構成部材におけるコーナー部の内側面に設けたインサート部21に挿入されるボルト22を介して固定されるものとなっている(図5参照)。
各ボックス構成部材5,6,7相互の組立施工に際し、ベースボックス7、継胴ボックス6を重機のクレーンフック(不図示)によって吊る場合には、固定プレート13に代えて、への字形に折り曲げられた吊りプレート20がインサート部21に取り付けられるものとなっている(図1参照)。また、ベースボックス7の底板部には不図示のネジ蓋で閉止可能とした水抜き孔19が設けられている。
ベースボックス7およびスラブボックス5の各内部には例えばアングル材によって形成された立金物15を取り付けるためのインサート部21がボックス内側面に設けられており、ボックス相互の接合面を上下方向で跨ぐように配置した立金物15の両端がベースボックス7およびスラブボックス5の各インサート部21に取り付けられることで、組立後のボックス構成部材5,6,7相互間を強固に連結するものとなっている。また、ベースボックス7、継胴ボックス6、スラブボックス5の各内部には、昇降用のステップ12が設けられている。さらに、スラブボックス5の上面対角線位置には、重機のクレーンフックによりスラブボックス5自体を吊り上げるための例えばU字型のアンカーボルト10が取り付けられている。
ベースボックス7の側壁には、電力・通信ケーブル等を通す管路接続用に強制的に適位置で破砕して打ち抜き可能とするよう肉薄に形成したノックアウト部17を設けてあり、ベースボックス7に接続すべき地中埋設管に対応して選択されたノックアウト部17部分をハンマーその他の打撃用具等によって破砕開口できるようにしてある。
また、化粧蓋リング(縁塊)3は円枠状に形成されていて、作業員等の出入用の開口を塞ぐ鉄蓋1を嵌め込むための鉄枠2が内周に設けられており、この鉄枠2には鉄蓋1との密着性と止水性とを付与するための不図示のゴムパッキンが付設されている。尚、化粧蓋リング3の上面一箇所には、鉄蓋1の開閉時に把持するための円形の凹み縁を有する孔部8Aが設けられ、この孔部8Aは、円形メタル状の蓋部8によって常時塞がれている。
嵩上げ調整リング4は化粧蓋リング3と同様に円枠状に形成されていて、埋設ボックス本体Pが埋設される場所において、埋設ボックス本体Pの地面までの高さを調節するため等として、埋設ボックス本体Pと化粧蓋リング3との間に介装される。これらの嵩上げ調整リング4、化粧蓋リング3は、スラブボックス5上面に一体状に連結固定されるものとなっている。すなわち、嵩上げ調整リング4の周囲4箇所に外向きに埋め込まれた連結プレート9と、嵩上げ調整リング4の上に重ねられる化粧蓋リング3の周囲4箇所に外向きに埋め込まれた連結プレート9とに、ネジ棒24を通してナット23で固定し連繋させた状態で、このネジ棒24下端をスラブボックス5上面のコーナー部4箇所に形成されているインサート部21にねじ込むことで、嵩上げ調整リング4、化粧蓋リング3それぞれがスラブボックス5上面に固定されるものとなっている。尚、嵩上げ調整リング4、化粧蓋リング3は共にその周囲2箇所に吊りプレートをボルト22で固定するためのインサート部21が設けられている。
さらに、ベースボックス7の側面には、例えば矩形凹み状の表示欄11が形成されており、この表示欄11には例えば社名・型枠番号・製造番号等の情報が凸文字となって表記さるようにしてある。このため、従来のインクスタンプ式の表示構成に比し、情報が経年劣化で消失してしまうことがない。
次に、以上のように構成された形態についての組立、使用の一例について説明すると、ベースボックス7、継胴ボックス6は、固定プレート13に代えて吊りプレート20がインサート部21に取り付けられ、また嵩上げ調整リング4および化粧蓋リング3にはインサート部21に吊りプレート20が取り付けられ、これら各ボックス構成部材5,6,7は、組立段階に応じて各別に吊りプレート20を介して重機のクレーンフックによって吊り上げられる。また、スラブボックス5は、既設のアンカーボルト10にクレーンフックが架けられて吊り上げられる。
設置の際には、接続すべき地中埋設管における接続部位に対応したノックアウト部17での管路接続の孔開け作業を容易にするために、ノックアウト部17を有するベースボックス7のみを埋設場所に設置し、ノックアウト部17をハンマーその他の打撃用具等によって破砕開口する。次いで、破砕した開口内に地中埋設管端部18を貫挿装着し、適当なシール材と共に固定する。
ベースボックス7から吊りプレート20を取り外して固定プレート13に付け替える一方、ベースボックス7の上部接合面にある止水溝条部14Aに嵌め込んであるシール部材14を圧潰するように(図3参照)、上方位の継胴ボックス6、スラブボックス5を順次に積み重ねるのである。
尚、ベースボックス7を深い部分の地中電線路に対応させる場合には、単数または複数の継胴ボックス6を積み重ね、組み立てて使用する。例えば単数の継胴ボックス6を使用する場合には、ベースボックス7の上部接合面に継胴ボックス6の下部接合面をジョイント部16を介して接合させ、ベースボックス7内側から上方に突き出ている固定プレート13を介して継胴ボックス6をベースボックス7に固定する。
このとき、図4(a)に示す断面上円弧部分が止水溝条部14Aから上方に突出しているシール部材14は、図4(b)に示すように、継胴ボックス6の下部接合面によって圧潰され、ベースボックス7と継胴ボックス6との接合間に生じるクリアランスLを水密状となして封止する。
次に、継胴ボックス6から吊りプレートを取り外して固定プレート13に付け替える一方、継胴ボックス6の上部接合面にある止水溝条部14Aに嵌め込んであるシール部材14を圧潰するようにスラブボックス5を積み重ねる。すなわち、継胴ボックス6の上部接合面にスラブボックス5の下部接合面をジョイント部16を介して接合させ、継胴ボックス6内側から上方に突き出ている固定プレート13を介してスラブボックス5を継胴ボックス6に固定する。このとき、止水溝条部14A内のシール部材14は圧潰されることで継胴ボックス6とスラブボックス5との接合間に生じるクリアランスLを水密状となって封止する。
また、ベースボックス7を浅い部分の地中電線路に対応させる場合には、継胴ボックス6を使用せずにベースボックス7にスラブボックス5を上記と同様な作業手順で直接組み合わせる。
然る後、必要に応じて嵩上げ調整リング4を載せてから化粧蓋リング3を載せ、鉄蓋1をセットすることで埋設ボックス本体Pを構成する。
P…埋設ボックス本体 L…クリアランス
1…鉄蓋 2…鉄枠
3…化粧蓋リング(縁塊) 4…嵩上げ調整リング
5…スラブボックス(ボックス構成部材) 6…継胴ボックス(ボックス構成部材)
7…ベースボックス(ボックス構成部材) 8…蓋部
9…連結プレート 10…アンカーボルト
11…表示欄 12…ステップ
13…固定プレート 14…シール部材
14A…止水溝条部 15…立金物
16…ジョイント部 16A…凸部
16B…凹部 17…ノックアウト部
18…地中埋設管端部 19…水抜き孔
20…吊りプレート 21…インサート部
22…ボルト 23…ナット
24…ネジ棒
100a,100b…ボックス構成部材 101…嵌合突条部
102…嵌合溝条部

Claims (6)

  1. 上下方向で複数に分割形成され、上下部接合面を互いに接合させて組み立てられるボックス構成部材から成る埋設ボックスにおける止水構造であって、下方位のボックス構成部材における上部接合面に設けた止水溝条部と、この止水溝条部に一部を上方に突出させて嵌合したシール部材とを備え、ボックス構成部材相互をこれらの上下部接合面を接合させて組み立てる際に、上方位のボックス構成部材の下部接合面によってシール部材の上方突出部分を圧潰してシールするようにしたことを特徴とする地中電線路用埋設ボックスの止水構造。
  2. 止水溝条部は、下方位のボックス構成部材の上部接合面に沿ってループ状に連続した断面略円弧溝状となって設けられ、この止水溝条部に沿って断面略円形状のシール部材がその断面上円弧部分が上方に突出した状態で嵌め込まれてなる請求項1記載の地中電線路用埋設ボックスの止水構造。
  3. 止水溝条部は、平面矩形状に形成されたボックス構成部材のコーナー部で平面円弧状に湾曲形成されている請求項1または2記載の地中電線路用埋設ボックスの止水構造。
  4. ボックス構成部材は、これら相互の上下部接合面に設けられた凹凸嵌合によるジョイント部を含む請求項1乃至3のいずれか記載の地中電線路用埋設ボックスの止水構造。
  5. ジョイント部は、上方位のボックス構成部材の各下部接合面に設けた半球状の凹部または凸部と、これに対応すべく下方位のボックス構成部材の各上部接合面に設けられた半球状の凸部または凹部とによって構成されてなる請求項4記載の地中電線路用埋設ボックスの止水構造。
  6. 上下方向で複数に分割形成され、上下部接合面を互いに接合させて組み立てられるボックス構成部材から成る埋設ボックスにおける止水構造であって、下方位のボックス構成部材における上部接合面に沿ってループ状に連続して設けた断面略円弧溝状の止水溝条部と、この止水溝条部に一部を上方に突出させて嵌合した断面略円形状のシール部材とを備え、ボックス構成部材相互をこれらの上下部接合面を接合させて組み立てる際に、上方位のボックス構成部材の下部接合面によってシール部材の上方突出部分を圧潰してシールすると共に、止水溝条部は、平面矩形状に形成されたボックス構成部材のコーナー部で平面円弧状に湾曲形成され、ボックス構成部材相互の上下部接合面に半球状の凹凸嵌合によるジョイント部を備えたことを特徴とする地中電線路用埋設ボックスの止水構造。
JP2010007822U 2010-11-30 2010-11-30 地中電線路用埋設ボックスの止水構造 Expired - Fee Related JP3165940U (ja)

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